JP2017104357A - カーテン開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来のカーテン開閉装置については、リモコンでの開閉のため、高齢者等の判断力が劣ってきた場合や宿泊施設等で初めて使用する場合についてはリモコンの操作が判り難いことや、リモコンを探す手間がいると言う問題があった。
【解決手段】
カーテン開閉装置1は、カーテンレールの外面に密着する駆動輪16と、駆動輪16を正又は逆回転させる駆動部11と、駆動部11に給電する給電部12と、駆動部11と給電部12を制御する制御部15と、制御部15に駆動部11の正又は逆回転を指令するスイッチ部26と、駆動部11と給電部12と制御部15とスイッチ部26とが納められた筐体30と、筐体30の外面に設けられたカーテン7の保持部と、カーテン7の開方向または閉方向と同一の方向に動かすことでカーテン7が連動して開閉させることができる所定の長さのレバー27とが設けられている。
【選択図】図7
従来のカーテン開閉装置については、リモコンでの開閉のため、高齢者等の判断力が劣ってきた場合や宿泊施設等で初めて使用する場合についてはリモコンの操作が判り難いことや、リモコンを探す手間がいると言う問題があった。
【解決手段】
カーテン開閉装置1は、カーテンレールの外面に密着する駆動輪16と、駆動輪16を正又は逆回転させる駆動部11と、駆動部11に給電する給電部12と、駆動部11と給電部12を制御する制御部15と、制御部15に駆動部11の正又は逆回転を指令するスイッチ部26と、駆動部11と給電部12と制御部15とスイッチ部26とが納められた筐体30と、筐体30の外面に設けられたカーテン7の保持部と、カーテン7の開方向または閉方向と同一の方向に動かすことでカーテン7が連動して開閉させることができる所定の長さのレバー27とが設けられている。
【選択図】図7
Description
本発明は、カーテンレールに取り付け、自動でカーテンを開閉するカーテン開閉装置に関するものである。
カーテンレールに取り付けるカーテンについては、一般的には手で開閉するものであった。また、自動でカーテンを開閉する装置も存在するが(特許文献1)、ロープを用いた開閉機構であるために、既存のカーテンとカーテンレールに取り付けるためには大掛かりな改造が必要であった。
また、病院や介護施設等においては、カーテンを自動で開閉する施設については、使用者の身体的な問題から必要とされていた。なお、我が国においては一般家庭においても、近年の高齢化により、カーテンを自動に開閉する施設は必要とされていた。
ここで、カーテンレールについては、大きく大別すると、装飾レールと機能レールがある。装飾レールとは、外面に装飾を施した棒を窓の上部に水平に固定して、カーテンを吊るすもので、レール自体の装飾性を重視したものであった。
一方機能レールとは、通常よく見かけるアルミや樹脂製のレールであり、機能を重視しているタイプで、下面に溝状の開口部を有した構造となっていた。機能レールは、断面がC字状や、角張ったC字状等の形状で、回動が可能な構造や外面滑り易くし構造の膨らみ部(コマと呼ばれる場合もある。)をカーテンレールで囲まれた内部に保持し、前記の膨らみ部と連なるカーテン固定部にカーテンを吊るすものであった。なお、機能レールには、病院の病室の間仕切りに使用されるカーテンを吊るすための断面H字状のカーテンレールもある。
この機能レールのカーテンレール(以下、単にカーテンレールと呼ぶ。)に吊るされたカーテンを自動で開閉する装置として、特許文献2の様な考案が提案されている。
しかしながら、特許文献2記載のような従来のカーテン開閉装置については、リモコンでの開閉のため、高齢者等の判断力が劣ってきた場合や宿泊施設等で初めて使用する場合については操作が判り難いと言う問題があった。また、リモコンについては、離れた場所に設置した場合には、探す手間がいると言う問題があった。
また、リモコンでのカーテンの開閉では、カーテンの傍でカーテンを開閉したい場合にカーテンを開閉する力を少なくして開閉できると言う、開閉動作の補助的な使用をすることができないと言う問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明のカーテン開閉装置は、カーテンレールの外面に密着する駆動輪と、前記駆動輪を正回転または逆回転させる駆動部と、前記駆動部に給電する給電部と、前記駆動部と前記給電部を制御する制御部と、前記制御部に前記駆動部の正回転または逆回転を指令するスイッチ部と、前記駆動部と前記給電部と前記制御部と前記スイッチ部とが納められた筐体と、前記筐体の外面に設けられたカーテンの保持部と、前記カーテンの開方向または閉方向と同一の方向に動かすことで前記カーテンが連動して開閉させることができる前記スイッチ部から前記筐体の下方に延伸された所定の長さのレバーとが設けられている。
第2発明のカーテン開閉装置は、請求項1記載の発明において、前記レバーの下端近傍には前記カーテンレールに吊り下げられたカーテンに掛着する掛着部が設けられている。
第3発明のカーテン開閉装置は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記給電部には前記カーテンレールの端部に設けた充電装置から充電できる充電機構が設けられている。
第4発明のカーテン開閉装置は、請求項3記載の発明において、前記充電装置は前記カーテンレールの外面または内部の下側空間に固定する取付具によって前記カーテンレールに取り付けられている。
以上のような技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
第1発明によれば、カーテンレールの外面に密着する駆動輪と、前記駆動輪を正回転または逆回転させる駆動部と、前記駆動部に給電する給電部と、前記駆動部と前記給電部を制御する制御部と、前記制御部に前記駆動部の正回転または逆回転を指令するスイッチ部と、前記駆動部と前記給電部と前記制御部と前記スイッチ部とが納められた筐体と、前記筐体の外面に設けられたカーテンの保持部と、前記カーテンの開方向または閉方向と同一の方向に動かすことで前記カーテンが連動して開閉させることができる前記スイッチ部から前記筐体の下方に延伸された所定の長さのレバーと、が設けられているので、カーテンを開く方向または閉じる方向に少し動かすと言う、分かり易い操作、言い換えるならば、直感的な操作をすることで、少しの力でカーテンの開閉することができる。
特に、加齢や病気等により身体的能力や判断力が衰えた使用者であっても、カーテンの傍でカーテンの開閉と同じ方向に動かすことで、衰えた力であってもカーテンの開閉を容易にかつ、間違えることなく開閉することができる。
さらには、病院や介護施設等の部屋の間仕切り(パーテーション・目隠し)を目的としたカーテンの場合については、両手が塞がれた状態の看護師や介護者等が、カーテンを開閉したい場合であっても、肘や肩等の手以外の部分で、カーテンを容易に開閉することもできる。
この様なカーテンの開閉操作もことも可能であるので、リモコンを探す手間もなく、リモコンに設けられている手以外では操作の難しいスイッチを操作する必要もなく、カーテンを開閉しようとする者が直感的に操作することが可能となり、カーテンの開閉作業について補助的に作用させることが可能となる。
第2発明によれば、第1発明の効果に加えて、前記レバーの下端近傍には前記カーテンレールに吊り下げられたカーテンに掛着する掛着部が設けられているので、カーテンを介してスイッチを作動させることが可能となるので、カーテンを開又は閉の方向に動かせば、カーテン開閉装置を駆動させることが可能となり、より操作性が向上する。さらには、カーテンを開閉しようとする者が離れた場所、例えば、横たわった姿勢からカーテンの開閉が可能となると言うことが可能となる。言い換えるならば、限られた範囲とは言え、リモコンに近い操作が可能となる。
なお、カーテン開閉装置の内部に正逆反転させるスイッチ部を備えていても、カーテン開閉装置には制御部を備えているので、制御部に対してリモコン装置によりカーテン開閉装置駆動させる構成とすることも妨げるものではなく、重複した操作もできる。
第3発明によれば、第1発明または第2発明の効果に加えて、前記給電部には前記カーテンレールの端部に設けた充電装置から充電できる充電機構が設けられているので、カーテン開閉装置への充電と言う特別な操作や電池の交換と言う特別な作業が不要となる
第4発明によれば、第3発明の効果に加えて、前記充電装置は前記カーテンレールの外面または内部の下側空間に固定する取付具によって前記カーテンレールに取り付けられているので、前記充電装置を容易にカーテンレールに取り付けることができる。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
本発明のカーテン開閉装置1について、カーテン開閉装置1がカーテンレール5に取り付けられた状態を示す図1を用いて説明する。カーテンレール5には、カーテン開閉装置1以外に、カーテン7や、充電装置8も取り付けられており、カーテン開閉装置1の近傍には、リモコン9も設けられている。
図1において、カーテンレール5はカーテンレール吊り具51によって天井や垂れ壁等(図示を省略している。)から吊り下げられている。また、カーテン開閉装置1は、外部を筐体30で覆われており、筐体30は、天板31、底板32、右側板33、左側板34、前側板35と後側板36で形成されている。
カーテンレール5にはカーテン7が複数のランナー52で吊り下げられている。この状態で、カーテンレール5にカーテン開閉装置1を取り付ける。そして、カーテンレール5に取り付けられたカーテン開閉装置1をカーテン7の右端71(カーテンの端部については「耳」とも呼ばれる場合がある。)の一方の上側の近傍に後述するカーテン開閉装置1の筐体30の後側板36の外面に設けられた保持部37でカーテン7の右端71が保持されている。保持部37については、筐体30の背面であるため、図1においては図示ができないため、図2にと図5にて図示している。
保持部37については、本実施例においては、カーテン7との脱着が容易なことから、バネの反発力を利用した留め具としているが、カーテン7の材質によっては、両面テープ、面ファスナーや接着剤(接着力を考慮した接着剤)等を用いても実施可能である。
カーテン開閉装置1の筐体30の天板31には駆動輪10が突出するよう取り付けられており、駆動輪10はカーテンレール5の側面53に当接するよう設けられている。カーテン開閉装置1の底板32側には、底板32の一部が切りかかれており、スイッチ部20のレバーが筐体30から食み出し、下方に向かって所定の長さで延伸する様に設けられている。スイッチ部20の下端には掛着部21が設けられており、カーテン7の適当な箇所に掛着させてある。掛着部21がカーテン7と掛着されていることにより、カーテン7の右端71の近傍を開又は閉方向に動かすことで、スイッチ部20も連動して動くことが可能となっている。
カーテン開閉装置1の筐体30の右側板33には、後述する給電部12と電気的に接続された導電材料の複数の電極13が設けられている。そして、カーテン開閉装置1の筐体30の右側板33の対向する位置に充電装置8がカーテンレール5の端部に取り付けられている。充電装置8は、下部にコンセントと接続するコード付きプラグ81が備えられており、充電装置8へ電源を供給することが可能な構成となっている。
カーテン開閉装置1の筐体30の前側板35の適等な位置には、外部に設けたリモコン9に対応する受光部14が設けられている。リモコン9には、カーテン開閉装置1の駆動輪10を正回転または逆回転させるスイッチが設けられている。駆動輪10が正転または反転することで、カーテン開閉装置1は、カーテンレール5の左方向または右方向に動くことが可能となり、同時に、カーテン開閉装置1に保持されているカーテン7の右端71もカーテンレール5に沿って左方向または右方向に動き、これによりカーテン7の開閉ができる。
リモコン9の外面には、このカーテン7の開閉操作が操作者に分かり易い、矢印等の記号や、「開・停止・閉」「左・停止・右」等文字や、カーテンの開閉が図案化された絵などの表示が付されたスイッチ91が設けられている。なお、リモコン9には、受光部14に対応する赤外線発光部92がリモコン9の外面に設けられており、内部には前記スイッチに連動して赤外線発光部92を駆動させる基板と基板用の電源としての電池が納められている。なお、リモコン9に関しては、有線式のリモコンや赤外線方式以外の無線式のリモコンによっても実施可能である。
カーテン開閉装置1がカーテンレール5を動く構造について、図2を用いて説明する。図2において、カーテンレール5は断面として表されており、カーテンレール5の断面形状は略「H字」となっている。略「H字」となっていることで、カーテンレール5は、左右側壁の間隔より狭めた開口部を下面側に備え、前記左右側壁の両方から内側に向かって張り出す一対の底板を備えている形状となっている。
カーテンレール5については、前述の機能レールの一種の例示として説明している。カーテンレール5の下側の囲まれた下側空間54には、カーテン開閉装置1の案内部40が取り付けられている。よって、図2においてカーテン開閉装置1は、図中において前後の方向に動くことになる。また、カーテン開閉装置1の筐体30については、内部の状態を説明するために、内部を覆う筐体30の左側板34を取り外した状態で図示している。
案内部40は、カーテンレール5の下側空間54の内部に納められている車輪部41と、車輪部41の一部の軸受から下方に延伸されて、下端が筐体30に取り付けられている取付部42とからなる。車輪部41については、軸の両端に一対の車輪を備え、前記軸を保持する軸受とから構成されている。案内部40については所定の間隔を開けた状態で筐体30に2個取り付けられている。2個の案内部40の所定の間隔及び、駆動輪10との関係については後述の図5を用いて説明する。
案内部40の材質については、本実施例においては、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂としているが、金属やゴム等を適宜使用するものとしても良い。
駆動輪10は、筐体30の内部に納められている駆動部11から上方に伸ばされた軸に取り付けられており、駆動部11が駆動して前記上方に伸ばされた軸が回転することによって、駆動輪10は回転する。駆動輪10は、カーテンレール5の側面53に当接する外輪が所定の厚みのゴムや軟質の合成樹脂等により形成されている。このため、駆動輪10はカーテンレール5の側面53に所定の力で押し付けられると変形し、カーテンレール5の側面53に広く接触する様に変形することができる。
駆動部11については、直流式モータとギヤーを一体とした所謂DCギヤドモータ(減速機付電動機)となっている。駆動部11の減速比については、カーテンレール5をカーテン開閉装置1が移動するスピード及び筐体30の保持部37に保持されるカーテン7の大きさや材質により適切なものを選択する。なお、駆動部11をDCギヤドモータとせずに、DCモータとギヤーボックスを分離して実施する様にしても良い。また、通常カーテン7の動きに関しては高速に移動させる必要性は低いもので、カーテン開閉装置1が移動するための所定のトルクが得られる様に適宜、駆動部11が選定されている。
駆動輪10とカーテンレール5の側面53に隙間が生じるにあっても、駆動輪10のカーテンレール5の側面53に当接する部分については例えば5〜15mmとなる所定の幅となる様に選定されている。このため、カーテンレール5の側面53の上下方向に広い範囲で当接可能であり、カーテン開閉装置1やカーテン7の重さにより、カーテン開閉装置1が下方向に動けば、駆動輪10はカーテンレール5に接触することが可能になる。
これにより、カーテン開閉装置1に密着する手段が無くても、駆動輪10はカーテンレール5の側面53に接触し、駆動輪10が回転すれば、カーテン開閉装置1がカーテンレール5に沿って動くことが可能となる。
なお、引用文献1については、カーテンを開閉する際に自動駆動輪であるゴムローラをカーテンレールに密着させるため、ソレノイドコイルを用いて、カーテンレールにゴムローラを密着させなければならないと言う問題があった。さらには、ソレノイドコイル及びソレノイドプランジャが必要になることは、構造が複雑になり、故障や価格の上昇を招くと言う問題があった。
カーテン開閉装置1については、の自重によるカーテンレールからの駆動輪の離脱(脱落)を考慮する必要が無く、そのためソレノイドコイル及びソレノイドプランジャを用いた、カーテンレールと駆動輪との密着手段が必要にはならないので、カーテン開閉装置1自体を簡単な構成にすることができている。
カーテン開閉装置1の筐体30の内部には、他にスイッチ部20、制御部15と給電部12が納められている。なお、給電部12については図2においては駆動部11に隠れているため、図3において説明する。制御部15には、リモコン9に対応する受光部14が設けられている。また、制御部15は、給電部12から電源を供給されて、後述する2個のマイクロスイッチ24又はリモコン9からの信号を受けて駆動部11を駆動させる。
スイッチ部20は、全体が略細長い板状で、上端に左右方向に開口部を有する筒が設けられているレバーとしてのI字状板22と、前記上端の筒に回動可能な状態で差し込まれ、筐体30に取り付けられた軸棒23と、I字状板22の下端に取り付けられた掛着部21と、筐体30の内部においてI字状板22が所定の角度振れる範囲の両側に設けられた2個のマイクロスイッチ24とから構成されている。なお、スイッチ部20の詳しい動きについては、図3を用いて説明する。
なお、筐体30の後側板36には、保持部37が取り付けられており、バネを利用したクリップ式の留め具で、カーテン7の右端71を保持することができる。
図3は、カーテンレール5の側方から見た図であり、カーテン開閉装置1は、図3において左右方向に移動する。また、図3においても、図2と同様にカーテン開閉装置1の筐体30については、内部を図示するために、内部を覆う筐体30の前側板35を取り外した状態で図示している。筐体30の底板32については、後述するI字状板22が振れることが可能な範囲で切欠きが設けられている。
I字状板22は、軸棒23を支点として、図3においては左右に振れることが可能な状態で筐体30の内部で保持されているので、I字状板22が左右にある左右何れかのマイクロスイッチ24の押しボタンを押すレバー(アクチュエータ)を押すことになる。これにより、I字状板22によってマイクロスイッチ24の内部の接点を開閉することが可能となる。
I字状板22の掛着部21は、バネの反発力を利用した留め具(クリップ)で、カーテン7の一部を挟んで保持することが可能な形状及び大きさを有している。この掛着部21にカーテン7を挟んで保持させると、掛着部21はI字状板22の下端に取り付けられているので、カーテン7を左右に動かすことはI字状板21を左右に振ることとになり、左右何れかのマイクロスイッチ24の接点を開閉することが可能となる。
掛着部21については、本実施例においては、カーテン7との脱着が容易なことから、バネの反発力を利用した留め具としているが、カーテン7の材質によっては、両面テープ、面ファスナーや接着剤(接着力を考慮した接着剤)等を用いても実施可能である。
図3を用いて、給電部12に、充電装置8から充電する方法について説明する。給電部12には、筐体30の右側板33の外面に露出させた、所定の大きさ、例えば10mm×10mmの複数の電極13が給電部12と電気的に接続されている。給電部12の電極13が設けられた面と対向する充電装置8の外面には複数のバネ式電極82が設けられている。
充電装置8は、カーテン開閉装置1が近接した場合に、充電装置8のバネ式電極82がカーテン開閉装置1の電極13の接触する位置に取り付けられている。充電装置8のカーテンレール5への取り付けは、充電装置8の上面にカーテンレール5の両方の側面53を挟んで保持する取付具86が設けられており、充電装置8をカーテンレール5の下側に取り付けることが可能な様に構成されている。これにより、充電装置8はカーテン開閉装置1の筐体30と所定位置関係を保てる様に取り付けることができる。
取付具86について、図4を用いて説明する。取付具86は固定部87、移動部88とツマミ89とからなる。固定部87と移動部88の外面には、すべり止めを施したゴム等の弾性体で、覆われており、ツマミ89を回転させると、取付具86の内部に設けられたツマミ89の弧状の凸部と、取付具86の内部に設けられた移動部88の弧状の凹部が噛みあうことで、移動部88は図4の左右に動き、固定部87と移動部88の間隔を変えることができる。これにより、取付具86によってカーテンレール5の適当な箇所に充電装置8を取り付けることができる。
ツマミ89と移動部88の噛みあいはすべり難い構造なので、一度、取付具86をカーテンレール5に取り付けると、取付具86はカーテンレール5から外れ難いものとなっている。なお、取付具86の取り付け機構に関しては、バネにより挟む方法や、螺子の回転により、カーテンレール5を挟む方法等によっても良い。さらには、カーテンレール5の様に下側空間54を備えた機能レールの場合には、案内部40と同様に下側空間54に差し込んで取付具を内部に差し込んでネジにより固定する方法によっても良い。
カーテン閉装置1への充電については、カーテン7の開閉に充電装置8が邪魔にはならないので、カーテン7が閉められた状態で行われることが、最も良い位置関係となるが、カーテンの開閉に邪魔にならないのであれば、カーテンを開けた任意のカーテンレール5の位置に設けることも可能である。
また、充電装置8をカーテンレール5に取り付ける方法は、カーテン開閉装置1との充電装置8との位置関係を取り易いため、本実施例のおいては、カーテンレール5に取り付ける場合として説明しているが、カーテンレール5の近傍に適当な壁や天井等がある場合には、その壁や天井等に充電装置8を取り付けて実施することも可能である。
図5を用いて、駆動輪10と案内部40の2個の車輪部41の位置関係について説明する。図5はカーテン開閉装置1の上方から見た図であり、カーテンレール5については、説明を容易にするために破線により表している。案内部40の2個の車輪部41は、カーテンレール5の長さ方向に垂直で、駆動輪10の中心を通る線(一点鎖線で表した線)を夫々が所定の間隔離れた位置になる様に設けられている。言い換えるならば、駆動輪10の中心と案内部40の2個の車輪部41により形成される三角形の全ての角が鋭角になる関係(二等辺三角形や正三角形を含む)になっている。
図6は、図6と同様にカーテン開閉装置1の上方から見た図であり、カーテンレール5にはまだ取り付けられて無い状態の図である。案内部40の2個の車輪部41の内の1個、左側板34に近い側の車輪部41とこれを筐体30に取り付ける取付部42については、蝶番とも呼ばれるヒンジ43を介して筐体30の後側板36に取り付けられている。このため、図6に表されている様にヒンジ43の開機能を固定しているネジ44を取り外すと、筐体30から外れた位置に移動させることが可能となる。
そして、図6の状態になった場合に、車輪部41の車輪の直径が、カーテレールの開口部の幅と等しいか又は若干小さい様にしてあるので、ネジ44が取り付けて無い側は、カーテン開閉装置1を通常の位置から反時計回りに90度回転させれば、カーテンレール5の下側空間54に差し込むことが可能となる。
そして、カーテン開閉装置1を時計回り方向に90度回転させると同時に、ヒンジ43が取り付けられている側の車輪部41をカーテンレール5の下側空間54に差し込む。カーテン開閉装置1を時計回り方向に90度回転させた場合には、ヒンジ43が取り付けられている側の車輪部41は筐体30から離れた状態であり、カーテンレール5の開口部に差し込むことが容易になるからである。ヒンジ43が取り付けられている側の車輪部41については、その後ヒンジ43をネジ44で固定する。
以上により、カーテン開閉装置1をカーテンレール5に、カーテンレール5の下側開口部から取り付けることができる。このため、カーテンレールへの案内部の取り付けが容易となり、既設のカーテンへのカーテン開閉装置の取り付けが簡単になり作業性を向上させることができる。
本発明のカーテン開閉装置2について、カーテン開閉装置2がカーテンレール6に取り付けられた状態を示す図7を用いて説明する。カーテンレール6には、カーテン開閉装置2以外に、カーテン7や、充電装置8も取り付けられており、カーテン開閉装置2の近傍には、リモコン9も設けられている。カーテンレール6は、断面が円形の棒状に形成された、所謂装飾レールである。
図7において、カーテンレール6は壁から側方に張り出す様に取り付けられたカーテンレール取付具61によって壁(図示を省略している。)に取り付けられている。また、カーテン開閉装置2においても、外部は筐体30で覆われており、筐体30は、天板31、底板32、右側板33、左側板34、前側板35と後側板36で形成されている。なお、実施例2においては、カーテン開閉装置2の各部材で、カーテン開閉装置1と同一の部材については、同一の符号を附して説明を省略する。
カーテンレール5にはカーテン7が複数のリングランナー62で吊り下げられている。この状態で、カーテンレール6にカーテン開閉装置2を取り付ける。そして、カーテンレール6に取り付けられたカーテン開閉装置2をカーテン7の右端71の一方の上側の近傍に後述するカーテン開閉装置2の筐体30の後側板36の外面に設けられた保持部37でカーテン7の右端71が保持されている。保持部37については、筐体30の背面であるため、図7においては図示されてないが、カーテン開閉装置2のカーテン7の保持の方法については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
カーテン開閉装置2の筐体30の天板31には駆動輪16がカーテンレール6の下側に当接するよう設けられている。また、カーテン開閉装置2の上部には、補助輪46が設けられており、カーテンレール6の上側に当接する様に設けられており、駆動輪16と補助輪46により、カーテン開閉装置2はカーテンレール6に取り付けられている。
カーテン開閉装置2の底板32側には、底板32の一部が切りかかれてレバーとしてのスイッチ部26が筐体30から食み出し、下方に向かって所定の長さで延伸する様に設けられている。スイッチ部26の筐体30から食み出した部分を、カーテン7の開方向(図7においては、向かって左方向)に動かせば、カーテン開閉装置2は、図7における向かって左方向に動き、カーテン開閉装置2に保持された、カーテン7も同様に左方向の開方向に動く。
同様に、スイッチ部26の筐体30から食み出した部分を、カーテン7の閉方向(図7においては、向かって右方向)に動かせば、カーテン開閉装置2は、図7における向かって右方向に動き、カーテン開閉装置2に保持された、カーテン7も同様に右方向の閉方向に動く。
カーテン開閉装置2の筐体30の右側板33には、後述する給電部12と電気的に接続された導電材料の複数の電極13が設けられている。そして、カーテン開閉装置2の筐体30の右側板33の対向する位置に充電装置8がカーテンレール6の端部に取り付けられている。充電装置8は、下部にコンセントと接続するコード付きプラグ81が備えられており、充電装置8へ電源を供給することが可能な構成となっている。
カーテン開閉装置2の筐体30の前側板35の適等な位置には、外部に設けたリモコン9に対応する受光部14が設けられている。リモコン9には、カーテン開閉装置2の駆動輪16を正回転または逆回転させるスイッチが設けられている。駆動輪16が正転または反転することで、カーテン開閉装置2は、カーテンレール6の左方向または右方向に動くことが可能となり、同時に、カーテン開閉装置2に保持されているカーテン7の右端71もカーテンレール6に沿って左方向または右方向に動き、これによりカーテン7の開閉ができる。
リモコン9の外面には、このカーテン7の開閉操作が操作者に分かり易い、矢印等の記号や、「開・停止・閉」「左・停止・右」等文字や、カーテンの開閉が図案化された絵などの表示が付されたスイッチ91が設けられている。なお、リモコン9には、受光部14に対応する赤外線発光部92がリモコン9の外面に設けられており、内部には前記スイッチに連動して赤外線発光部92を駆動させる基板と基板用の電源としての電池が納められている。なお、リモコン9に関しては、有線式のリモコンや赤外線方式以外の無線式のリモコンによっても実施可能である。
図8は、カーテンレール6の側方から見た図であり、カーテン開閉装置2は、図8において左右方向に移動する。また、図8においても、カーテン開閉装置2の筐体30については、内部を図示するために、内部を覆う筐体30の前側板35を取り外した状態で図示している。筐体30の底板32については、後述するL字状板27の長い側28が振れることが可能な範囲で切欠きが設けられている。
筐体30の内部には、実施例1と同様に、駆動部11、給電部12と制御部15が設けられている。給電部12と制御部15については、実施例1と同様であるので同一の符号を附して説明を省略する。駆動部11が駆動輪16を回転させる機構については、ウォームギャ17の方式によって行われている。
スイッチ部26については、レバーとしてのL字状板27は略「L字」状の形状をしており、L字状板27の長い側28と短い側29に曲がる角部に設けられた軸棒23を支点として、図8においてはL字状板27の長い側28が左右に振れることが可能な状態で筐体30の内部で保持されている。L字状板27の長い側28が左右に振れることで、L字状板27の短い側29が下または上に振れることになる。
そして、L字状板27の短い側29の上下に設けられている何れかのマイクロスイッチ24の押しボタンを押すレバー(アクチュエータ)を押すことになる。これにより、L字状板27によってマイクロスイッチ24の内部の接点を開閉することが可能となる。
L字状板27の長い側28の端部には、実施例1とは異なり掛着部21は、設けられてないが、市販の留め具(クリップ)で、L字状板27の長い側28の端部にカーテン7を巻き込む様に取り付けることもできる。また、L字状板27の長い側28は所定の長さであるので、手以外の肘、肩や顔等により操作することもできる。
図8における、給電部12に充電装置8から充電する方法については、実施例1と同様であるので説明を省略する。また、充電装置8のカーテンレール6への取り付け方法に関しては、カーテンレール6が断面円形であるので、取付具86の固定部87と移動部88のカーテンレール6を挟む側の形状をカーテンレールの断面形状に合わせれば同様に実施可能であるので、説明を省略する。
以上、本発明について、実施例に基づき説明してきたが、本発明は何らこれらの実施例の構成に限定するものではない。例えば、カーテンレール5については、断面「H字」状の場合として説明しているが、断面「C字」状やその他の機能レールの場合であっても同様に実施できる。また、実施例1のスイッチ部20を実施例2のスイッチ部26とする場合や逆の場合でも良い。さらには、駆動輪10、16や案内部40や補助輪46について個数やカーテンレールに対する取り付け位置については、個数や取り付け場所を変更しても実施可能である。
さらには、充電装置8のバネ式電極82との対応関係が取れた状態で、給電部12の電極13については、筐体30の右側板33に限定するものではなく、左側板34に設ける場合や、右側板33と左側板34の両方に設けても良い。また、給電部12の電極13をバネ式にし、充電装置8のバネ式電極82を、電極13と同様のバネ式ではない電極方式の組み合わせとしても良い。
本発明のカーテン開閉装置1またはカーテン開閉装置2については、一般家庭や病院等の業務用施設において使用される設備器具であり、電気応用の設備器具の分野において産業上の利用性を有している。
1、2:カーテン開閉装置
5、6:カーテンレール
7:カーテン
8:充電装置
9:リモコン
10、16:駆動輪
11:駆動部
12:給電部
13:電極
14:受光部
15:制御部
17:ウォームギヤ
20、26:スイッチ部
21:掛着部
22:I字状板
23:軸棒
24:マイクロスイッチ
27:L字状板
28:長い側
29:短い側
30:筐体
31:天板
32:底板
33:右側板
34:左側板
35:前側板
36:後側板
37:保持部
40:案内部
41:車輪部
42:取付部
43:ヒンジ
44:ネジ
46:補助輪
51:カーテンレール吊り具
52:ランナー
53:側面
54:下側空間
61:カーテンレール取付具
62:リングランナー
71:右端
81:コード付きプラグ
82:バネ式電極
86:取付具
87:固定部
88:移動部
89:つまみ
91:スイッチ
92:赤外線発光部
5、6:カーテンレール
7:カーテン
8:充電装置
9:リモコン
10、16:駆動輪
11:駆動部
12:給電部
13:電極
14:受光部
15:制御部
17:ウォームギヤ
20、26:スイッチ部
21:掛着部
22:I字状板
23:軸棒
24:マイクロスイッチ
27:L字状板
28:長い側
29:短い側
30:筐体
31:天板
32:底板
33:右側板
34:左側板
35:前側板
36:後側板
37:保持部
40:案内部
41:車輪部
42:取付部
43:ヒンジ
44:ネジ
46:補助輪
51:カーテンレール吊り具
52:ランナー
53:側面
54:下側空間
61:カーテンレール取付具
62:リングランナー
71:右端
81:コード付きプラグ
82:バネ式電極
86:取付具
87:固定部
88:移動部
89:つまみ
91:スイッチ
92:赤外線発光部
Claims (4)
- カーテンレールの外面に密着する駆動輪と、
前記駆動輪を正回転または逆回転させる駆動部と、
前記駆動部に給電する給電部と、
前記駆動部と前記給電部を制御する制御部と、
前記制御部に前記駆動部の正回転または逆回転を指令するスイッチ部と、
前記駆動部と前記給電部と前記制御部と前記スイッチ部とが納められた筐体と、
前記筐体の外面に設けられたカーテンの保持部と、
前記カーテンの開方向または閉方向と同一の方向に動かすことで前記カーテンが連動して開閉させることができる前記スイッチ部から前記筐体の下方に延伸された所定の長さのレバーとが設けられたカーテン開閉装置。 - 前記レバーの下端近傍には前記カーテンレールに吊り下げられたカーテンに掛着する掛着部が設けられている請求項1記載のカーテン開閉装置。
- 前記給電部には前記カーテンレールの端部に設けた充電装置から充電できる充電機構が設けられている請求項1または請求項2記載のカーテン開閉装置。
- 前記充電装置は前記カーテンレールの外面または内部の下側空間に固定する取付具によって前記カーテンレールに取り付けられている請求項3記載のカーテン開閉装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2015241675A JP2017104357A (ja) | 2015-12-11 | 2015-12-11 | カーテン開閉装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017104357A true JP2017104357A (ja) | 2017-06-15 |
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---|---|---|---|---|
CN113391558A (zh) * | 2021-06-09 | 2021-09-14 | 广东鼎瑞电塑科技有限公司 | 一种窗帘智能控制器及窗帘智能控制方法 |
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CN115211711A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-10-21 | 杭州威仕达机电科技有限公司 | 高集成度双驱动电动窗帘 |
CN115299761A (zh) * | 2022-08-11 | 2022-11-08 | 广东创明遮阳科技有限公司 | 一种驳接伸缩轨 |
-
2015
- 2015-12-11 JP JP2015241675A patent/JP2017104357A/ja active Pending
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