JP2017103961A - 電圧変換回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロコンピュータの誤作動による過電流発生を抑制できる電圧変換回路を提供する。
【解決手段】電圧変換回路1は、昇圧回路10、マイクロコンピュータ20、コンデンサ30及び抵抗40を備える。昇圧回路10は、制御端子をもつスイッチング素子12を有し、スイッチング素子12がパルス幅変調制御されることで、入力電圧を目標の出力電圧まで昇圧する。マイクロコンピュータ20は、制御端子にパルス幅変調制御した制御信号を送る。コンデンサ30は、マイクロコンピュータ20とスイッチング素子12の制御端子との間に介在して設けられている。抵抗40は、スイッチング素子12の制御端子とコンデンサ30との間に一方が接続され、他方はグランドに接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】電圧変換回路1は、昇圧回路10、マイクロコンピュータ20、コンデンサ30及び抵抗40を備える。昇圧回路10は、制御端子をもつスイッチング素子12を有し、スイッチング素子12がパルス幅変調制御されることで、入力電圧を目標の出力電圧まで昇圧する。マイクロコンピュータ20は、制御端子にパルス幅変調制御した制御信号を送る。コンデンサ30は、マイクロコンピュータ20とスイッチング素子12の制御端子との間に介在して設けられている。抵抗40は、スイッチング素子12の制御端子とコンデンサ30との間に一方が接続され、他方はグランドに接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電圧変換回路に関し、特に、昇圧回路内のスイッチング素子に過電流が発生することを抑制する電圧変換回路に関する。
従来、特許文献1の電圧変換回路は、昇圧回路及び制御回路を備えている。
昇圧回路は、昇圧コイル、昇圧コンデンサ、昇圧ダイオード及びスイッチング素子を有している。昇圧コイルは一方が入力端子となっており、他方は昇圧ダイオード及びスイッチング素子に接続されている。言い換えると、スイッチング素子は昇圧ダイオードと並列して昇圧コイルに接続されている。そして、昇圧ダイオードは昇圧コンデンサと接続されている。昇圧ダイオードに接続されている昇圧コンデンサの一方が出力端子として機能し、昇圧コンデンサの他方はグランドに接続される。
制御回路は、電圧がハイの信号とローの信号とを矩形波として出力し、その矩形波のデューティ比を制御する、いわゆるパルス幅変調制御(以下、PWM制御)によって、スイッチング素子のオン状態とオフ状態とを切り替えている。スイッチング素子をパルス幅変調制御することで、昇圧コイルが生み出す起電力を昇圧コンデンサにたくわえ、このたくわえた分の電圧を出力電圧として出力する。このときの出力電圧による電流が入力側に流れないように昇圧ダイオードによって、出力側に整流している。
従来、スイッチング素子をPWM制御するため、専用の制御回路を用いていたところを、本発明者は、スイッチング素子以外の制御も行っているマイクロコンピュータを用いて、PWM制御することを想起するに至った。これによれば、マイクロコンピュータによってスイッチング素子をPWM制御することで、PWM制御に必要であった専用の制御回路を無くすことができ、電圧変換回路を構成する部品の点数を低減できる。
しかし、スイッチング素子以外の制御も行っているマイクロコンピュータを用いて、PWM制御を行うと、マイクロコンピュータの処理負荷が大きくなることに起因して、正常なPWM制御が行われず、マイクロコンピュータの出力信号がハイでフリーズしてしまうという誤作動を生じるおそれがある。このように、出力がハイでフリーズすると、スイッチング素子の制御端子には常にハイが入力され続けるに伴って、スイッチング素子や昇圧コイルに流れる電流が上昇し続ける過電流が発生してしまうことが懸念される。すると、この過電流によってスイッチング素子や昇圧コイルが発熱し、電圧変換回路の故障の原因となってしまう。
上述の課題をかんがみて、本発明は、マイクロコンピュータの誤作動による過電流発生を抑制できる電圧変換回路を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、制御端子をもつスイッチング素子を有し、スイッチング素子のオン状態とオフ状態との切替えが制御されることで、入力電圧を目標の出力電圧まで昇圧する昇圧回路と、制御端子にパルス幅変調制御した制御信号を送るマイクロコンピュータと、スイッチング素子の制御端子とマイクロコンピュータとの間に介在して設けられているコンデンサと、スイッチング素子の制御端子とコンデンサとの間に一方が接続され、他方はグランドに接続されている抵抗と、を備える電圧変換回路である。
この発明によれば、マイクロコンピュータからPWM制御された制御信号をスイッチング素子に入力するときに、制御信号がハイ状態にフリーズしてしまう誤作動が起こることがある。このような誤作動が起こったとき、マイクロコンピュータとスイッチング素子の制御端子との間に介在するコンデンサは、コンデンサと制御端子との間に一方が接続され他方がグランドに接続された抵抗を通じて、グランドに向けて放電する。よって、コンデンサのスイッチング素子の制御端子側からグランドに向けて放電され、スイッチング素子のオフ閾値電圧を下回ると、直流電源と等価であるハイ状態にフリーズしたマイクロコンピュータの制御信号が制御端子に入力され続けることを防ぐことができる。したがって、スイッチング素子に過電流が流れることを抑制することができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、説明の理解を容易にするため各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して第1実施形態の電圧変換回路1の構成及び動作について説明する。
図1及び図2を参照して第1実施形態の電圧変換回路1の構成及び動作について説明する。
まず、図1に示すように電圧変換回路1は昇圧回路10を有しており、昇圧回路10について説明する。
昇圧回路10は、入力電圧Vinを昇圧して、所定の電圧まで引き上げる。そして、昇圧回路10は出力電圧Voutを出力する。入力電圧Vinは外部の装置から出力されて昇圧回路10に入力される電圧である。出力電圧Voutは昇圧回路10から出力され、他の装置に入力される電圧である。つまり、入力電圧Vinを目標の電圧である出力電圧Voutまで昇圧している。
昇圧回路10は、昇圧コイル11、スイッチング素子12、昇圧ダイオード13及び昇圧コンデンサ14を備える。
昇圧コイル11の一方は、入力電圧Vinが入力される入力端子として機能する。そして、昇圧コイル11の他方は、スイッチング素子12の電源側端子及び昇圧ダイオード13のアノードに接続されている。
スイッチング素子12は、昇圧ダイオード13と並列して昇圧コイル11に接続されている。そして、スイッチング素子12は、電源側端子、制御端子及び出力側端子の3つの端子を有する。図1に示すように、電源側端子は昇圧コイル11及び昇圧ダイオード13のアノードに接続され、制御端子は後述するようにコンデンサ30を介してマイクロコンピュータ20(以下、マイコン20とする。)の出力端子に接続され、出力側端子はグランドに接続されている。
また、図1に示すように、第1実施形態におけるスイッチング素子12はMOSFET(Metal Oxicide Semiconductor Field Effect Transistor)である。つまり、電源側端子はドレイン端子、制御端子はゲート端子、そして、出力側端子はソース端子といえる。したがって、ドレイン端子は昇圧コイル11及び昇圧ダイオード13のアノードに接続され、ゲート端子は後述するようにコンデンサ30を介してマイコン20の出力端子に接続され、ソース端子はグランドに接続されている。
スイッチング素子12の制御端子に所定電圧以上の信号が入力されると、電源側端子から出力側端子へと電流が流れる。言い換えると、スイッチング素子12の制御端子に所定電圧以上の信号が入力されるとスイッチオンの状態となり、電源側端子から出力側端子へと電流を流すということである。逆に制御端子に所定電圧よりも小さい信号が入力されると、スイッチオフの状態となり電源側端子から出力側端子へは電流は流れない。このように、スイッチング素子のオン状態とオフ状態とを切り替えることで、電流の流れを制御している。
昇圧ダイオード13は、上述したようにスイッチング素子12と並列して昇圧コイル11に接続されており、つまり、アノードは昇圧コイル11及びスイッチング素子12の電源側端子に接続されている。対してカソードは昇圧コンデンサ14と接続され、また、出力電圧Voutを出力する出力端子として機能する。
昇圧コンデンサ14は、その一方が上述したように昇圧ダイオード13のアノードと接続され、他方はグランドに接続されている。そして、昇圧コンデンサ14の一方が昇圧回路10の出力端子として機能する。
次に、図1に示すように電圧変換回路1はマイコン20を有しており、マイコン20について説明する。
マイコン20は、その内部にCPU(Central Processing Unit)等の中央演算処理装置、ROM(Read Only Memory)等のメモリ及び外部機器との情報のやり取りを行う入出力インタフェースを備えている。
そして、マイコン20の機能としては、上述のスイッチング素子12の制御端子に制御信号を送っており、この制御信号はハイとローとを繰り返す矩形波である。図2(a)に示すように、区間t1からt2までは、制御信号がハイの状態である。そして、区間t2からt3までは、制御信号がローの状態である。そして、周期を区間t1からt3までとして、ハイとローとを繰り返すと矩形波となる。マイコン20はこの区間t1からt2までの長さと区間t2からt3までの長さを調整している。言い換えれば、マイコン20は、制御信号の一周期の区間においてハイの状態が一周期に占める区間の割合であるデューティ比を調節するPWM制御をしている。そして、マイコン20によって、PWM制御された矩形波が制御信号として上述のスイッチング素子12の制御端子に入力され、オン状態とオフ状態との切替えを制御する。
次に、図1に示すように電圧変換回路1はコンデンサ30と抵抗40を有しており、これらの回路素子について説明する。
コンデンサ30は、上述のスイッチング素子12の制御端子とマイコン20との間に介在して設けられている。第1実施形態ではスイッチング素子12はMOSFETであるため、コンデンサ30は、ゲート端子とマイコン20との間に介在して設けられているといえる。
抵抗40は、上述のコンデンサ30とスイッチング素子12の制御端子との間の接続点に一方が接続されており、他方がグランドに接続されている。第1実施形態では、第1実施形態ではスイッチング素子12はMOSFETであるため、抵抗40はその一方がコンデンサ30及びゲート端子に接続されており、他方がグランドに接続されているといえる。
次に、図1に示すマイコン20が正常な状態の時の電圧変換回路1の動作を説明する。なお、以下では、第1実施形態ではスイッチング素子12がMOSFETであるから、説明のため、制御端子はゲート端子と称し、制御端子に入力される制御信号はゲート電圧と称する。
マイコン20は、図2(a)に示すような、区間t1からt3を周期とする矩形波を制御信号として出力する。そして、上述のPWM制御によってデューティ比、すなわち、区間t1からt2までの長さを調節している。この制御信号がゲート端子へと送られる。
この矩形波の制御信号が制御端子に入力されると、図2(b)に示すように、区間t1からt2まではハイの制御信号が制御端子に入力され、区間t2からt3まではローの制御信号が制御端子に入力される。なお、マイコン20とゲート端子の間にはコンデンサ30が介在しており、上述の抵抗40が接続されている。そして、制御信号がローからハイに遷移することによって抵抗40が接続されたコンデンサ30の端子には、グランドに対してハイの電圧が生じ電流が流れ、図2(b)の区間t1からt2までのゲート電圧は減少している。しかしながら、PWM制御において制御信号がハイの状態である期間はコンデンサ30の時定数よりも十分に短く、ゲート電圧の減少による影響は無視することができると考えてよい。つまり、区間t1からt2においてゲート電圧はハイの状態であると考えてよい。
まず、区間t1からt2までのゲート電圧がハイの状態であるときについて説明する。ハイ状態である制御信号がMOSFETのゲート端子に入力されると、MOSFETの効果によりソースとドレインが導通し電流が流れる。すると、図2(c)に示すように、区間t1からt2までにおいてドレイン電流が上昇する。
このとき、昇圧回路10では、ドレイン電流の上昇に伴って、昇圧コイル11に電流が流れ、昇圧コイル11に磁気エネルギーがたくわえられる。
次に、区間t2からt3までのゲート電圧がローの状態である時について説明する。ロー状態である制御信号がMOSFETのゲート端子に入力されると、MOSFETの効果によりソースとドレインが絶縁され電流が流れなくなる。その結果、図2(c)に示すように、区間t2からt3までにおいてドレイン電流はほぼゼロとなる。
このとき、昇圧回路10では、ドレイン電流が流れなくなったことに伴って、昇圧コイル11はドレイン電流が流れていた向きに電流を流そうとするために起電力を発生させる。つまり、昇圧コイル11は上述の磁気エネルギーを起電力として放出し、昇圧コンデンサ14は一時的に起電力によって発生する電圧変化を吸収することで、昇圧回路10の出力端子の電圧が安定化されて出力される。また、昇圧回路10から出力される出力電圧Voutは、昇圧コンデンサ14蓄えたエネルギーに昇圧コイル11の起電力が上積みされるので、入力電圧Vinよりも大きな値となっている。さらに、昇圧ダイオード13があるため、入力側には電流は流れない。
ここで、マイコン20のPWM制御によって矩形波のデューティ比を調整すると、昇圧コイル11が生み出す起電力及び昇圧コンデンサ14に蓄積される電荷の量を制御することができるので、出力電圧の大きさを制御することができる。よって、マイコン20が昇圧電圧の制御を行い、昇圧回路10によって入力電圧を所定の出力電圧へと昇圧しているといえる。
次に、図1に示すマイコン20が異常な状態の時の電圧変換回路1の動作を説明する。
マイコン20が異常な状態であるとは、図2(a)に示すようにt5以降で制御信号がハイの状態でフリーズしている場合をいう。つまり、t5以降では、マイコン20から矩形波が出力されず、PWM制御が行われていない。
制御信号がハイ状態にフリーズしたときのゲート電圧は、図2(b)に示すように、t5以降で徐々に減衰していき、やがては0になる。これは、上述の抵抗40を介してコンデンサ30にグランドから電荷が蓄えられ、一定時間が経つと制御信号のハイ状態と同じ大きさで逆向きの電圧がコンデンサ30に発生する。よって、フリーズしたマイコン20の制御信号の電圧とコンデンサ30との電圧とが打ち消し合って、ゲート電圧は0になり、ドレイン電流は流れなくなる。言い換えると、t5以降の制御信号は直流と考えられ、始めコンデンサ30に蓄えられた電荷は空であるから、ゲート電圧には制御信号のハイ−グランドとの電位差に相当する電圧が発生する。しかし、時間の経過とともにコンデンサ30には電荷が蓄えられていき、蓄えられるとともにマイコン20側に電流を流そうとする電圧がコンデンサ30に生まれるので、徐々にゲート電圧が減衰していく。さらに時間が経過すると、制御信号はもはや直流信号と考えることができ、直流に対してコンデンサ30は断線しているのと等価なものとなり、ゲート端子は抵抗40を介してグランド接続されているので、ゲート電圧は0となる。
制御信号がハイ状態にフリーズしたときのドレイン電流は、図2(c)に示すように、始めはゲート電圧がハイの状態となっているのでドレイン電流は上昇し、やがてゲート電圧の減衰と共にある一定のピークを経てドレイン電流も減衰しやがて0になる。言い換えると、t5以降ゲート電圧はコンデンサ30の充電と共に徐々に減衰していくが、ゲート電圧が所定電圧以上である場合には、MOSFETはオン状態となり、ドレイン電流は流れ続ける。一方で、ゲート電圧が所定電圧よりも低くなった場合には、MOSFETはオフ状態となり、ドレイン電流は徐々に減衰する。そして、上述のようにフリーズしたマイコン20の制御信号の電圧とコンデンサ30との電圧とが打ち消し合って、ゲート電圧が0となり、ドレイン電流も0となる。
また、別の言い方をすると、第1実施形態はマイコン20とスイッチング素子12の制御端子との間に微分回路を設けているともいえる。つまり、上述のようなコンデンサ30と抵抗40との配置は、いわゆる微分回路であり、この微分回路の入力がマイコン20と接続されており、出力がスイッチング素子12の制御端子と接続されている。
(第1実施形態の作用効果)
以下、第1実施形態の電圧変換回路1の作用効果について説明する。
以下、第1実施形態の電圧変換回路1の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、マイコン20からPWM制御された制御信号をスイッチング素子12に入力するときに、制御信号がハイ状態にフリーズしてしまう誤作動が起こることがある。このような誤作動が起こったとき、マイコン20とスイッチング素子12の制御端子との間に介在するコンデンサ30が充電される。そして、このコンデンサ30が充電されると、コンデンサ30と制御端子との間に一方が接続され他方はグランドに接続された抵抗40を通じて、所定時間後、コンデンサ30に蓄えられた電荷は、グランドに放電される。よって、コンデンサ30がマイコン20とスイッチング素子12の制御端子の間に介在することで、直流電源と等価であるハイ状態にフリーズした制御信号が制御端子に入力され続けることを防ぐことができる。したがって、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制することができる。
なお、第1実施形態において、スイッチング素子12はMOSFETとして説明をしたが、本発明においては、スイッチング素子12をMOSFETに限定されることはなく、スイッチ機能をもつ他の回路素子でも本発明の作用効果を奏する。つまり、スイッチング素子12としてMOSFETになんら限定されない。
また、上述のコンデンサ30によって、マイコン20がスイッチング素子12を正常にPWM制御することの妨げにならないかと懸念されるかもしれない。しかしながら、正常なPWM制御においてマイコン20から出力される矩形波の周期は、上述のコンデンサ30の時定数よりも十分短い。よって、コンデンサ30がマイコン20とスイッチング素子12の制御端子との間に介在して設けられているとはいえ、マイコン20と制御端子とは短絡していると考えることができる。したがって、上述のコンデンサ30をマイコン20と制御端子との間に介在させても、正常なPWM制御ができる。
(第2実施形態)
図3を参照して第2実施形態の電圧変換回路2の構成及び動作について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
図3を参照して第2実施形態の電圧変換回路2の構成及び動作について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
第2実施形態は電流検出器50と遮断回路60を有している点で、第1実施形態とは異なる実施形態である。以下、電流検出器50と遮断回路60について説明する。
電流検出器50は、スイッチング素子12に流れる電流を検出する。第2実施形態において電流検出器50は抵抗器であり、抵抗器にかかっている電圧を検出することで、オームの法則から抵抗器に流れる電流を検出することができる。つまり、抵抗器の電圧をオームの法則に当てはめて、電流検出器50から検出電流を算出できる。なお、第2実施形態では電流検出器50は抵抗器であるとしたが、本発明ではこれに限らず、電流センサや磁気センサ等電流値を検出できるものであれば、適宜選択することができる。
遮断回路60は、遮断抵抗61、遮断コンデンサ62及び遮断スイッチ63を備えている。そして、遮断回路60は、スイッチング素子12の出力側に流れる電流が過電流となる前に、スイッチング素子12の制御端子とグランドとを導通させ、制御端子にマイコン20からの制御信号を遮断する機能をもつ。
遮断抵抗61は、図3に示すように、MOSFETのソース端子と上述の電流検出器50との接続点にその一方が接続されている。そして、他方は遮断コンデンサ62及び遮断スイッチ63と接続されている。
遮断コンデンサ62は、遮断スイッチ63と並列しており、その一方が遮断抵抗61及び遮断スイッチ63と接続されており、他方はグランドと接続されている。
遮断スイッチ63は、第2実施形態においてはバイポーラトランジスタである。図3に示すように、遮断スイッチ63は遮断コンデンサ62と並列しており、遮断スイッチ63のベース端子は遮断抵抗61及び遮断コンデンサ62に接続されている。また、コレクタ端子はMOSFETのゲート端子、コンデンサ30及び抵抗に接続され、エミッタ端子はグランドに接続されている。なお、第2実施形態では遮断スイッチ63はバイポーラトランジスタとしたが、本発明において、何らこれに限定されず各種のスイッチ機能をもつ素子を適宜選択することができる。
ここで、遮断回路60の遮断抵抗61と遮断コンデンサ62の部分は積分回路61、62として機能する。つまり、上記の電流検出器50が検出した信号は積分回路61、62に入力信号として入力され、積分回路61、62によって積分されることで平均化されて遮断抵抗61と遮断コンデンサ62との接続点から積分回路61、62の出力信号として出力される。また、積分回路61、62から出力される電圧信号である出力信号は、遮断抵抗61と遮断コンデンサ62を適宜選択することで所定値にすることができる。この所定値を遮断スイッチ63が駆動する駆動値に設定することで、遮断スイッチ63によってグランド接続する経路が形成される。
次に、図3に示す電流検出器50及び遮断回路60の動作を説明する。
上述したようにマイコン20に誤作動が発生した場合、ドレイン電流が上昇していく。ドレイン電流とソース電流は、向きが逆向きで大きさはほぼ同じ値になる。グランドを基準にした電流値相当の電圧を得るため、ソース端子側に電流検出器50を設ける。電流検出器50の抵抗器がこのドレイン電流を検出し、検出した検出電流によって、ソース端子には検出電流に対応する電圧である検出電圧が発生する。そして、図4(c)に示すように所定値以上の検出電流に基づいた所定値以上の検出電圧が発生すると、遮断回路60が駆動する。すなわち、上述の遮断抵抗61と遮断コンデンサ62から成る積分回路61、62によって検出電圧が平均化され、遮断スイッチ63であるバイポーラトランジスタのベース端子に印加される。このとき積分回路によって平均化された検出電圧がバイポーラトランジスタの駆動する閾値よりも大きくなるとコレクタとエミッタ間が導通する。すると、エミッタはグランドに接続され、コレクタはスイッチング素子12の制御端子に接続されているので、スイッチング素子12の制御端子には、ローの信号が入力される。
言い換えると、第2実施形態において、図4(a)の制御信号がt5以降のようにハイ状態にフリーズしたとき、従来であればゲート電圧にもハイ状態の制御信号が入力される。しかし、電流検出器50及び遮断回路60によって制御端子とグランドとをつなぐ経路が形成されるので、図4(b)に示すように速やかにゲート電圧は減衰していく。その結果、図4(c)に示すようにドレイン電流も速やかに減衰していく。
(第2実施形態の作用効果)
以下、第2実施形態の作用効果について説明する。
以下、第2実施形態の作用効果について説明する。
第2実施形態では、スイッチング素子12に流れる電流を検出する電流検出器と、電流検出器50が検出した検出電流が所定値以上となったとき、コンデンサ30をグランドに放電させることで、制御信号を遮断する遮断回路60と、を備えている。
これによれば、電流検出器50は、上述したマイコン20の誤作動によってスイッチング素子12に所定値以上の電流が流れたことを検出する。すると、遮断回路60によって、コンデンサ30の制御端子側の電位をグランドに放電することで、マイコン20からスイッチング素子12の制御端子に送られる制御信号が遮断される。よって、制御端子にかかる電圧をより速やかにローにでき、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制することができる。
詳述すると、本実施形態の電圧変換回路2によれば、電流検出器50は、上述したマイコン20の誤作動によってスイッチング素子12に所定値以上の電流が流れたことを検出する。すると、電流検出器50によって発生した電圧である検出電圧が遮断回路60に印加される。そして、遮断回路60内の積分回路によって検出電圧が平均化され、遮断スイッチ63の駆動電圧まで達すると遮断スイッチ63が駆動し、スイッチング素子12の制御端子がグランドと導通する。その結果、コンデンサ30にたまった電荷を、遮断回路60を通じてグランドに放電することで、マイコン20からスイッチング素子12の制御端子に送られる制御信号が遮断される。よって、制御端子とグランドとを導通する経路の数が増え、制御端子にかかる電圧を第1実施形態より速やかにローにでき、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制できる。
また、第2実施形態では、遮断回路60は、電流検出器50が検出した信号を入力信号として、入力信号を積分する積分回路61、62と、積分回路61、62から出力された出力信号によって駆動し、上述の制御信号を遮断する遮断スイッチ63とを有する。
これによれば、積分回路61、62が検出電圧を平均化してから遮断スイッチ63を駆動させているので、遮断スイッチ63のベース端子にかかる電圧は急激な変化が起こらず、コンデンサ30が放電するために必要な時間を十分にとることができる。つまり、スイッチング素子12の制御端子がグランド接続されて制御端子に印加される電圧が所定電圧以下となり、スイッチング素子12に流れる電流が瞬間的に低下して遮断回路60が機能しないことが懸念される。しかし、上述のようにスイッチング素子12に流れる電流が瞬間的に低下しても、積分回路61、62が有する遮断コンデンサ62の時定数の間隔だけコンデンサ30がグランドに放電できる時間を稼ぐことができる。よって、コンデンサ30を確実に放電することができ、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制できる。
なお、第2実施形態の遮断回路60は、遮断抵抗61及び遮断コンデンサ62並びに遮断スイッチ63としたが、要は、遮断回路60としてスイッチング素子12の出力側の電流が過電流となる前に制御端子をグランドへ導通される機能をもつ回路であればよい。この機能を満たす回路構成の一例として、電流検出器50から所定電圧が入力されると一定時間後にロー信号を出力するデジタル回路であるラッチ回路を遮断回路60として選択することも可能である。
(第3実施形態)
図5を参照して第3実施形態の電圧変換回路3の構成及び動作について説明する。なお、第1及び第2実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
図5を参照して第3実施形態の電圧変換回路3の構成及び動作について説明する。なお、第1及び第2実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
第3実施形態は電流検出器50と割込回路70を有している点で、第1実施形態とは異なる実施形態である。電流検出器50については第2実施形態と同様であるので、以下、割込回路70について説明する。
割込回路70は、割込スイッチ71及び電源73に接続された割込抵抗72を備えており、電流検出器50が所定値以上の電流が流れたと検出すると割込回路70が駆動し、マイコン20に割込みをかけることで制御信号を停止させる機能をもつ。
割込スイッチ71は、第3実施形態においてはバイポーラトランジスタである。図5に示すように、割込スイッチ71のベース端子はMOSFETのソース端子と電流検出器50との接続点と接続されており、コレクタ端子は割込抵抗72と接続され、エミッタ端子はグランドと接続されている。そして、コレクタ端子と割込抵抗72との接続点とマイコン20とは接続されている。なお、第3実施形態では割込スイッチ71はバイポーラトランジスタとしたが、本発明において、何らこれに限定されず各種のスイッチ機能をもつ素子を適宜選択することができる。
割込抵抗72は一方が電源73に接続され、他方が割込スイッチ71に接続されており、割込みスイッチと直列接続されている。上述したように割込抵抗72の他方と割込スイッチ71との接続点はマイコン20へ接続されている。
なお、第3実施形態において電源73とはマイコン20などのデジタル回路がハイと認識するおおよそ5Vの電源73を供給している。
次に、図5に示す割込回路70の動作を説明する。
上述したようにマイコン20に誤作動が発生した場合、上述したように、電流検出器50の抵抗器が検出した検出電流によって、ソース端子には検出電流に対応する電圧である検出電圧が発生する。そして、図6(c)に示すように所定値以上の検出電流に基づいた所定値以上の検出電圧が発生する。
そして、この所定値以上の検出電圧が割込回路70に印加されるのであるが、所定値以上の検出電圧によって割込回路70内の割込スイッチ71が駆動するように割込スイッチ71を設計している。上述のように、割込スイッチ71が駆動する検出電圧が印加されると、割込スイッチ71が駆動して、電源73から割込抵抗72及び割込スイッチ71を介してグランドまでの経路が導通する。すると、割込抵抗72と割込スイッチ71との接続点はマイコン20と接続されているので、導通したと同時にマイコン20に信号が入力される。そして、マイコン20が行っている矩形波を出力する制御及びPWM制御に割込みがかかり、割込みによって強制的にマイコン20が行う制御が終了する。よって、スイッチング素子12の制御端子には、ローの信号が入力される。
言い換えると、第3実施形態において、図6(a)の制御信号がt5以降のようにハイ状態にフリーズしたとき、従来であればゲート電圧もハイ状態の制御信号が入力される。しかし、電流検出器50及び割込回路70によって、図6のt6の時点でマイコン20の制御信号をローの状態にする割込みをかけるので、図6(b)に示すようにt6の時点から速やかにゲート電圧は減衰していく。その結果、図6(c)に示すようにドレイン電流もt6の時点から速やかに減衰していく。
(第3実施形態の作用効果)
以下、第3実施形態の作用効果について説明する。
以下、第3実施形態の作用効果について説明する。
第3実施形態では、スイッチング素子12に流れる電流を検出する電流検出器50と、電流検出器50が検出した検出電流が所定値以上となったとき、マイコン20のパルス幅変調制御を停止させる割込みを行う割込回路70と、を備えている。
これによれば、電流検出器50は、上述のようにスイッチング素子12に所定値以上の電流が流れたことを検出する。すると、割込回路70によって、マイコン20が行っている制御に割込みをかける。この割込みによって強制的にマイコン20の制御を終了させて、スイッチング素子12にかかる電圧をローにすることができる。よって、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制することができる。
詳述すると、第3実施形態の電圧変換回路3によれば、電流検出器50は、上述したマイコン20の誤作動によってスイッチング素子12に所定値以上の電流が流れたことを検出する。すると、電流検出器50によって発生した電圧である検出電圧が割込回路70に入力される。入力された検出電圧が割込回路70内の割込スイッチ71の駆動電圧よりも大きいと、割込回路70内の割込スイッチ71が駆動し、電源73から割込抵抗72及び割込スイッチ71を介してグランドまでの経路が導通する。導通すると割込回路70からマイコン20へ信号が送られることによって、マイコン20が行っている矩形波を出力する制御やPWM制御に割込みをかける。この割込みによって強制的に制御信号の生成やPWM制御を終了させて、スイッチング素子12にかかる電圧を速やかにローにすることができる。よって、割込回路70を有しない第1実施形態と比較して、スイッチング素子12に過電流が流れることをより確実に抑制することができる。
なお、第3実施形態の割込回路70の構成は、割込スイッチ71及び電源73に接続された割込抵抗72としたが、要は、スイッチング素子12の出力側に流れる電流が過電流となる前に、マイコン20に割込みを書ける機能をもつ回路であればよい。この機能を満たす回路構成の一例を以下に示す。電流検出器50から検出電圧が入力され、入力された検出電圧とあらかじめ定めておいた閾値とを比較して閾値以上の検出電圧が入力されたと判断すると、マイコン20に割込みをかけるデジタル回路を割込回路70として選択することも可能である。
(第4実施形態)
図7を参照して第4実施形態の電圧変換回路4の構成及び動作について説明する。なお、第1、第2及び第3実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
図7を参照して第4実施形態の電圧変換回路4の構成及び動作について説明する。なお、第1、第2及び第3実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
第4実施形態は、第1実施形態の電圧変換回路1に上述の電流検出器、遮断回路60及び割込回路70を組み合わせ、さらにダイオード80を有している。よって、以下ダイオード80について説明する。
ダイオード80は、コンデンサ30とスイッチング素子12の制御端子の接続点においてカソードが接続され、アノードはグランドに接続されている。また、図7に示すように、ダイオード80は抵抗40と並列してコンデンサ30と制御端子の接続点と接続されているといえる。
ここで、ダイオード80の機能を説明すると、制御端子がハイからローに遷移する際に、スイッチング素子12の制御端子に制御信号がハイの時につくる電圧の向きと逆向きの電圧が入力されないようにしている。詳述すると、図8(a)に示すように、ダイオード80が設けられていない場合の制御端子に入力されるゲート電圧は、区間t1からt2までは上述した実施形態と同様の変化をする。しかし、区間t2からt3では、コンデンサ30に蓄えられた電荷によって、ゲート電圧は負の値となるオーバーシュートが起こる。対して、図8(b)に示すように、ダイオード80が設けられている場合のゲート電圧は、区間t1からt2までは同様の変化をする。しかし、区間t2からt3までは、コンデンサ30に蓄えられている電荷によって負の電圧が発生するが、負の電圧が発生すると、ダイオード80の整流性によってコンデンサ30及び制御端子との接続点はグランドとショートする。よって、上述のオーバーシュートは発生せず、区間t2からt3までの電圧は0となる。
(第4実施形態の作用効果)
以下、第4実施形態の作用効果について説明する。
以下、第4実施形態の作用効果について説明する。
第4実施形態に記載の発明では、上述の第3実施形態にかかる発明の電圧変換回路3に上述の遮断回路60を備え、さらに、コンデンサ30と制御端子との間の接続点でカソードが接続され、グランドにアノードが接続されたダイオード80を備える。
これによれば、第3実施形態の電圧変換回路3に、上述の遮断回路60を組み合わせることで、より速やかにスイッチング素子12の制御端子にかかる電圧をローにでき、スイッチング素子12に過電流が流れることを抑制することができる。
さらに、マイコン20から制御端子にローの信号が出力されているとき、上記のコンデンサ30にたまった電荷はダイオード80を通じてグランド側に放電される。すると、制御端子とグランドとはショートした状態と等価になり、制御端子に入力される制御信号が負側にオーバーシュートすることを防止できる。よって、スイッチング素子12の制御端子に逆電圧が入力されることを抑制しつつ、上述の過電流が発生することを抑制できる。
つまり、第4実施形態の電圧変換回路4によれば、遮断回路60と割込回路70とを組み合わせることで、第1、第2及び第3実施形態より速やかにスイッチング素子12の制御端子にかかる電圧をローにできる。よって、スイッチング素子12に過電流が流れることをより確実に抑制することができる。
また、上述のマイコン20から制御端子にローの信号が出力されているとき、上記のコンデンサ30に蓄えられた電荷によって、制御端子は負の電圧が入力される。しかし、ダイオード80を通じてコンデンサ30の電荷はグランド側に放電されるので、制御端子とグランドとはショートした状態と等価となる。すると、制御端子に入力される信号はローの信号となるので、制御端子に入力される制御信号が負側にオーバーシュートすることを防止できる。よって、スイッチング素子12の制御端子に逆電圧が入力されることを抑制しつつ、上述の過電流が発生することをより確実に抑制できる。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、上述に例示したように種々変形して実施することが可能である。また、各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分どうしの組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくとも実施形態どうしを部分的に組み合せることも可能である。
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、上述に例示したように種々変形して実施することが可能である。また、各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分どうしの組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくとも実施形態どうしを部分的に組み合せることも可能である。
また、第1実施形態から第4実施形態までに示した電圧変換回路1、2、3、4は、主に車両用表示装置が有する照明や表示装置の電源回路として用いられる。特に上述の各実施形態のマイコン20は、スイッチング素子12にPWM制御された制御信号を入力するだけではなく、他にも車内に搭載される照明装置の点灯消灯の制御や、照明装置の輝度を調整する制御等、車両内に搭載される様々な装置の制御を行っている。よって、上述のように本実施形態におけるマイコン20は、PWM制御以外にも様々な制御を行っており、制御信号がハイにフリーズしてしまうという誤動作が起こりやすい状況であり、スイッチング素子12に過電流が流れる可能性が高い。したがって、さまざまな装置が搭載されることで、搭載空間が限られる車載用のマイコン20であるからこそ、本発明の構成が発揮する効果を存分に発揮できる。
さらに、スイッチング素子12は車両に搭載されることもあり、一般的な昇圧回路よりもスイッチング素子12に過電流が流れてしまう可能性が高いといえる環境下で使用される。よって、本発明の構成が発揮する効果を存分に発揮できる。
10…昇圧回路、12…スイッチング素子、20…マイクロコンピュータ(マイコン)、
30…コンデンサ、40…抵抗
30…コンデンサ、40…抵抗
Claims (5)
- 制御端子をもつスイッチング素子(12)を有し、前記スイッチング素子のオン状態とオフ状態との切替えが制御されることで、入力電圧を目標の出力電圧まで昇圧する昇圧回路(10)と、
前記制御端子にパルス幅変調制御した制御信号を送るマイクロコンピュータ(20)と、
前記スイッチング素子の前記制御端子と前記マイクロコンピュータとの間に介在して設けられているコンデンサ(30)と、
前記スイッチング素子の前記制御端子と前記コンデンサとの間に一方が接続され、他方はグランドに接続されている抵抗(40)と、を備える電圧変換回路。 - 前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出器(50)と、
前記電流検出器が検出した検出電流が所定値以上となったとき、前記コンデンサをグランドに放電させることで、前記制御信号を遮断する遮断回路(60)と、を備える請求項1に記載の電圧変換回路。 - 前記遮断回路は、
前記電流検出器が検出した信号を入力信号として、前記入力信号を積分する積分回路(61、62)と、
前記積分回路から出力された出力信号によって駆動し、前記制御信号を遮断する遮断スイッチ(63)と、を有する請求項2に記載の電圧変換回路。 - 前記スイッチング素子に流れる電流が所定値以上となったとき、前記マイクロコンピュータのパルス幅変調制御を停止させる割込みを行う割込回路(70)を備える請求項1から3までのいずれか1項に記載の電圧変換回路。
- 前記コンデンサと前記制御端子との間の接続点でカソードが接続され、グランドにアノードが接続されたダイオード(80)を備える請求項1から4までのいずれか1項に記載の電圧変換回路。
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2015
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