JP2017103287A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2017103287A
JP2017103287A JP2015233489A JP2015233489A JP2017103287A JP 2017103287 A JP2017103287 A JP 2017103287A JP 2015233489 A JP2015233489 A JP 2015233489A JP 2015233489 A JP2015233489 A JP 2015233489A JP 2017103287 A JP2017103287 A JP 2017103287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
metal magnetic
small
coil component
diameter powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015233489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6583627B2 (ja
Inventor
大久保 等
Hitoshi Okubo
等 大久保
恭平 殿山
Kyohei Tonoyama
恭平 殿山
佐藤 茂樹
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2015233489A priority Critical patent/JP6583627B2/ja
Priority to CN201510994091.XA priority patent/CN106816277B/zh
Priority to CN201521101395.0U priority patent/CN205656940U/zh
Priority to KR1020150187274A priority patent/KR101832572B1/ko
Priority to TW106142704A priority patent/TWI707961B/zh
Priority to TW105139048A priority patent/TWI616539B/zh
Priority to US15/363,938 priority patent/US11049641B2/en
Publication of JP2017103287A publication Critical patent/JP2017103287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6583627B2 publication Critical patent/JP6583627B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/255Magnetic cores made from particles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/02Casings
    • H01F27/022Encapsulation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/324Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/42Circuits specially adapted for the purpose of modifying, or compensating for, electric characteristics of transformers, reactors, or choke coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F2017/048Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with encapsulating core, e.g. made of resin and magnetic powder
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • H01F2027/2809Printed windings on stacked layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)

Abstract

【課題】初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れるコイル部品並びに初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れたコイル部品を作ることができる金属磁性粉含有樹脂を提供する。【解決手段】コイルと、コイルを覆っている金属磁性粉含有樹脂と、からなるコイル部品2である。金属磁性粉はD50の異なる少なくとも2種類の金属磁性粉を含む。2種類の金属磁性粉のうち、D50が大きい金属磁性粉を大径粉、D50が小さい金属磁性粉を小径粉とする。大径粉は鉄または鉄基合金からなる。小径粉はNi−Fe合金からなる。小径粉のD50は0.5〜1.5μmである。大径粉および小径粉は絶縁コーティングされている。【選択図】図4A

Description

本発明は、コイル部品に関し、特に、電子機器中の電源平滑回路向けチョークコイルなどのように、電源用インダクタなどとして好ましく用いられるコイル部品に関する。
民生用又は産業用の電子機器分野では、電源用のインダクタとして表面実装型のコイル部品を用いることが多くなっている。表面実装型のコイル部品は、小型・薄型で電気的絶縁性に優れ、しかも低コストで製造できるためである。表面実装型のコイル部品の具体的構造のひとつに、プリント回路基板技術を応用した平面コイル構造がある。
コイルのインダクタンスを向上させる方法の一つに磁路の透磁率を高める方法がある。上記のコイル部品において磁路の透磁率を高めるためには、金属磁性粉含有樹脂層中の金属粉の充填率を高める必要がある。金属粉の充填率を高めるためには、大きい粒径の金属粉の隙間を小さい粒径の金属粉で埋めることが効果的である。しかし、細密充填が進んで金属粉どうしの接触が多くなりすぎると、コアロスが増加して直流重畳特性が悪化するという問題がある。
そこで、特許文献1に示すコイル部品が提案されている。このコイル部品によれば、コアロスの増加を抑えながらインダクタンスの向上を図ることが可能である。
しかしながら、近年では、さらに透磁率、コアロスに加えて耐電圧等の各種性能を向上させたコイル部品が要求されている。
特開2014−60284号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れるコイル部品、および、初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れたコイル部品を作ることができる金属磁性粉含有樹脂を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル部品は、
コイルと、
前記コイルを覆っている金属磁性粉含有樹脂と、からなり、
前記金属磁性粉はD50の異なる少なくとも2種類の金属磁性粉を有し、
前記2種類の金属磁性粉のうち、D50が大きい金属磁性粉を大径粉、D50が小さい金属磁性粉を小径粉とする場合に、
前記大径粉は鉄または鉄基合金からなり、
前記小径粉はNi−Fe合金からなり、
前記小径粉のD50は0.5〜1.5μmであり、
前記大径粉および前記小径粉は絶縁コーティングされているコイル部品である。
本発明に係るコイル部品は、特に上記の特徴を有する金属磁性粉を用いることで、初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れる。
本発明に係る金属磁性粉含有樹脂は上記のコイル部品に用いられる金属磁性粉含有樹脂である。本発明に係る金属磁性粉含有樹脂を用いることで、初透磁率、コアロスおよび耐電圧に優れたコイル部品を作ることができる。
前記大径粉のD50は15〜40μmであることが好ましい。
前記小径粉のD50は0.5〜1.0μm(1.0μmを含まない)であることが好ましい。
前記小径粉のD90は4.0μm以下であることが好ましい。
少なくとも、前記小径粉は球状であることが好ましい。
前記Ni−Fe合金におけるNiの含有率は75〜82%であることが好ましい。
前記金属磁性粉全体に占める前記小径粉の配合比率は5〜25%であることが好ましい。
前記絶縁コーティングの厚みは5〜45nmであることが好ましい。
前記絶縁コーティングはSiOからなるガラスを含むことが好ましい。
前記絶縁コーティングはリン酸塩を含むことが好ましい。
また、前記金属磁性粉は、D50が前記大径粉より小さく、前記小径粉より大きい中径粉をさらに有していてもよい。
前記中径粉は絶縁コーティングされていることが好ましい。
前記中径粉のD50は3.0〜10μmであることが好ましい。
前記中径粉は鉄または鉄基合金からなることが好ましい。
前記金属磁性粉全体に占める前記大径粉の配合比率は70〜80%、前記中径粉の配合比率は10〜15%、前記小径粉の配合比率は10〜15%であることが好ましい。
本発明の一実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 図2は図1に示すコイル部品の分解斜視図である。 図3は図1に示すIII−III線に沿う断面図である。 図4Aは図1に示すIV−IV線に沿う断面図である。 図4Bは図4Aの端子電極付近の要部拡大断面図である。 図5は絶縁コーティングされた金属磁性粉の模式図である。 図6は小径粉の配合比と初透磁率との関係を表すグラフである。 図7は小径粉の配合比とPcvとの関係を表すグラフである。 図8は小径粉のNi含有比率と初透磁率との関係を表すグラフである。 図9は小径粉のNi含有比率とPcvとの関係を表すグラフである。 図10は小径粉の粒径と初透磁率との関係を表すグラフである。 図11は小径粉の粒径とPcvとの関係を表すグラフである。 図12は小径粉の絶縁膜厚と初透磁率との関係を表すグラフである。 図13は小径粉の絶縁膜厚と耐電圧との関係を表すグラフである。 図14は大径粉、小径粉の種類と初透磁率との関係を表すグラフである。 図15は大径粉、小径粉の種類と直流重畳特性との関係を表すグラフである。 図16は小径粉のD90と初透磁率との関係を表すグラフである。 図17は小径粉のD90とPcvとの関係を表すグラフである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
本発明に係るコイル部品の一実施形態として、図1〜図4に示すコイル部品2が挙げられる。図1に示すように、コイル部品2は、矩形平板形状のコア素体10と、コア素体10のX軸方向の両端にそれぞれ装着してある一対の端子電極4,4とを有する。端子電極4,4は、コア素体10のX軸方向端面を覆うと共に、X軸方向端面の近くで、コア素体10のZ軸方向の上面10aと下面10bとを一部覆っている。さらに、端子電極4,4は、コア素体10のY軸方向の一対の側面をも一部覆っている。
図2に示すように、コア素体10は、上部コア15と下部コア16とからなり、そのZ軸方向の中央部に、絶縁基板11を有する。
絶縁基板11は、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させた一般的なプリント基板材料からなることが好ましいが特に限定はない。
また、本実施形態では樹脂基板11の形状が矩形であるが、その他の形状であってもよい。樹脂基板11の形成方法にも特に制限はなく、たとえば射出成形、ドクターブレード法、スクリーン印刷などにより形成される。
また、絶縁基板11のZ軸方向の上面(一方の主面)に、円形スパイラル状の内部導体通路12から成る内部電極パターンが形成してある。内部導体通路12は最終的にコイルとなる。また、内部導体通路12の材質に特に制限はない。
スパイラル状の内部導体通路12の内周端には、接続端12aが形成してある。また、スパイラル状の内部導体通路12の外周端には、コア素体10の一方のX軸方向端部に沿って露出するようにリード用コンタクト12bが形成してある。
絶縁基板11のZ軸方向の下面(他方の主面)には、スパイラル状の内部導体通路13から成る内部電極パターンが形成してある。内部導体通路13は最終的にコイルとなる。また、内部導体通路13の材質に特に制限はない。
スパイラル状の内部導体通路13の内周端には、接続端13aが形成してある。また、スパイラル状の内部導体通路13の外周端には、コア素体10の一方のX軸方向端部に沿って露出するようにリード用コンタクト13bが形成してある。
図3に示すように、接続端12aと接続端13aとは、Z軸方向には絶縁基板11を挟んで反対側に形成してあり、X軸方向、Y軸方向には同じ位置に形成してある。そして、絶縁基板11に形成してあるスルーホール11iに埋め込まれているスルーホール電極18を通して電気的に接続してある。すなわち、スパイラル状の内部導体通路12と、同じくスパイラル状の内部導体通路13とは、スルーホール電極18を通して電気的に直列に接続してある。
絶縁基板11の上面11a側から見たスパイラル状の内部導体通路12は、外周端のリード用コンタクト12bから内周端の接続端12aに向かって反時計回りのスパイラルを構成している。
これに対して、絶縁基板11の上面11a側から見たスパイラル状の内部導体通路13は、内周端である接続端13aから外周端であるリード用コンタクト13bに向かって反時計回りのスパイラルを構成している。
これにより、スパイラル状の内部導体通路12,13に電流が流れることによって生じる磁束の方向が一致し、スパイラル状の内部導体通路12,13で発生する磁束は重畳して強め合い、大きなインダクタンスを得ることができる。
上部コア15は、矩形平板状のコア本体の中央部に、Z軸方向の下方に向けて突出する円柱状の中脚部15aを有する。また、上部コア15は、矩形平板状のコア本体のY軸方向の両端部に、X軸方向の下方に向けて突出する板状の側脚部15bを有する。
下部コア16は、上部コア15のコア本体と同様な矩形平板状の形状を有し、上部コア15の中脚部15aと側脚部15bとが、それぞれ下部コア16の中央部およびY軸方向の端部に連結されて一体化される。
なお、図2では、コア素体10が、上部コア15と下部コア16とに分離されて描かれているが、これらは、金属磁性粉含有樹脂により一体化されて形成されても良い。また、上部コア15に形成してある中脚部15aおよび/または側脚部15bは、下部コア16に形成されていても良い。いずれにしても、コア素体10は、完全な閉磁路を構成してあり、閉磁路内にギャップは存在しない。
図2に示すように、上部コア15と内部導体通路12との間には、保護絶縁層14が介在してあり、これらは絶縁されている。また、下部コア16と内部導体通路13との間には、矩形シート状の保護絶縁層14が介在してあり、これらは絶縁されている。保護絶縁層14の中央部には、円形の貫通孔14aが形成してある。また、絶縁基板11の中央部にも、円形の貫通孔11hが形成してある。これらの貫通孔14aおよび11hを通して、上部コア15の中脚部15aが下部コア16の方向に延びて下部コア16の中央と連結してある。
図4Aおよび図4Bに示すように、本実施形態では、端子電極4が、コア素体10のX軸方向端面に接触する内層4aと、内層4aの表面に形成される外層4bとを有する。内層4aは、コア素体10のX軸方向の端面近くで、コア素体10の上面10aおよび下面10bの一部も覆っており、その外表面を外層4bが覆っている。
ここで、本実施形態では、コア素体10は、金属磁性粉含有樹脂で構成してある。金属磁性粉含有樹脂とは、樹脂に金属磁性粉が混入されてなる磁性材料である。
以下、本実施形態における金属磁性粉について説明する。
本実施形態における金属磁性粉はD50の異なる少なくとも2種類の金属磁性粉を含む。ここで、D50とは、積算値が50%である粒度の直径を指す。
そして、前記2種類の金属磁性粉のうち、D50が大きい金属磁性粉を大径粉、大径粉よりD50が小さい金属磁性粉を小径粉とする。本実施形態に係る金属磁性粉は、大径粉が鉄または鉄基合金からなり、小径粉がNi−Fe合金からなる。
本実施形態の鉄基合金とは、鉄が90重量%以上含まれる合金を指す。また、鉄が90重量%以上含まれていれば大径粉の種類に特に制限はなく、Fe基アモルファス粉、カルボニル鉄粉(純鉄粉)の他、各種Fe系合金を用いることができる。
本実施形態のNi−Fe合金とは、Niが28重量%以上含まれ、残部がFeおよびその他の元素からなる合金を指す。その他の元素の含有量に特に制限はないが、Ni−Fe合金全体を100重量%とする場合に8重量%以下とすることができる。
さらに、本実施形態に係る金属磁性粉は図5に示すように絶縁コーティングされている。なお、「絶縁コーティングされている」とは、当該粉末における全粉末粒子のうち、50%以上の粉末粒子が絶縁コーティングされている場合を指す。
絶縁コーティングされた金属磁性粉における金属磁性粉の粒径は図5のd1の長さである。また、図5のd2の長さ、すなわち、当該金属磁性粉における絶縁コーティングの最大厚みが当該金属磁性粉における絶縁コーティングの厚みとなる。また、絶縁コーティングは必ずしも金属磁性粉の表面の全てを覆っている必要はない。表面の50%以上が絶縁コーティングに覆われている金属磁性粉は絶縁コーティングされている金属磁性粉であるとみなす。
本実施形態における金属磁性粉が上記の構成を有することで、初透磁率、コアロス、耐電圧、絶縁抵抗および直流重畳特性が全て優れたコア素体10を得ることができる。
以下、本実施形態における金属磁性粉についてさらに詳細に説明する。
大径粉のD50には特に制限はないが、15〜40μmであることが好ましく、15〜30μmであることが更に好ましい。大径粉のD50が上記の範囲内であることで飽和磁束密度および透磁率が向上する。
小径粉のD50には特に制限はないが、0.5〜1.5μmであることが好ましく、0.5〜1.0μm(1.0μmを含まない)であることがより好ましく、0.7〜0.9μmであることがさらに好ましい。小径粉のD50が上記の範囲内であることで初透磁率が向上し、コアロスが低下する。
小径粉の粒径のばらつきは小さい方が好ましい。具体的には、小径粉のD90(積算値が90%である粒度の直径)が4.0μm以下であることが好ましい。D90が4.0μm以下であることで初透磁率が向上し、コアロスが低下する。
大径粉および小径粉は球状であることが好ましい。本実施形態において球状であるとは、具体的には、球形度が0.9以上である場合をいう。また、球形度は画像式粒度分布計で測定することができる。
Ni−Fe合金におけるNiの含有率は40〜85%であることが好ましく、75〜82%であることが特に好ましい。Niの含有率を上記の範囲内とすることで初透磁率が向上し、コアロスが低下する。なお、上記の含有率は重量比率である。
金属磁性粉全体に占める小径粉の配合比率は5〜25%であることが好ましく、6.5〜20%であることが更に好ましい。小径粉の配合比率を上記の範囲内とすることで、初透磁率が向上し、コアロスが低下する。なお上記の配合比率は重量比率である。
絶縁コーティング22の厚みには特に制限はないが、小径粉の絶縁コーティング22の平均厚みを5〜45nmとすることが好ましく、特に好ましくは10〜35nmである。また、小径粉と大径粉とで絶縁コーティング22の厚みを同一としてもよく、大径粉の絶縁コーティング22の厚みを小径粉の絶縁コーティング22の厚みよりも厚くしてもよい。
絶縁コーティング22の材質には特に制限はなく、本技術分野において一般的に用いられている絶縁コーティングを用いることができる。SiOからなるガラスを含む被膜またはリン酸塩を含むリン酸塩化成皮膜が好ましく、SiOからなるガラスを含む被膜が特に好ましい。また、絶縁コーティングの方法にも特に制限はなく、本技術分野で通常用いられる方法を用いることができる。
さらに、本実施形態に係る金属磁性粉は、D50が前記大径粉のD50より小さく、前記小径粉のD50より大きい中径粉をさらに有していてもよい。
中径粉も大径粉、小径粉と同様に絶縁コーティングされていることが好ましい。
中径粉のD50が3.0〜10μmであることが好ましい。中径粉のD50が上記の範囲内であることで透磁率が向上する。
中径粉の材質には特に制限はないが、大径粉と同様に鉄または鉄基合金からなることが好ましい。
さらに、金属磁性粉全体に占める各粉末の配合比率としては、大径粉の配合比率が70〜80%、前記中径粉の配合比率が10〜15%、前記小径粉の配合比率が10〜15%であることが好ましい。上記の配合比率であることで特にコアロスが低下し、透磁率が向上する。
本実施形態における大径粉、中径粉、小径粉の粒径、絶縁コーティングの厚み等は透過型電子顕微鏡により測定される。なお、通常は、本実施形態における大径粉、中径粉、小径粉の粒径や材質等は、コア素体10の製造工程では実質的に変化しない。
本実施形態に係る金属磁性粉として、絶縁コーティングされた上記の金属磁性粉を用いることで、低加圧又は非加圧成形下において高密度なコア素体10を成形することができ、高透磁率且つ低損失なコア素体10を実現することができる。
なお、高密度なコア素体10を得ることができるのは、大径粉のみを用いる場合に生じる隙間を中径粉および/または小径粉が埋めるためであると考えられる。また、コア素体10の密度をさらに高くするために、中径粉を用いず小径粉のみを用いることが考えられる。中径粉を用いないことで、中径粉を用いる場合よりも透磁率が高いコア素体10が得られる場合がある。
これに対し、中径粉と小径粉の両方を用いる場合には、小径粉のNi含有量の変化などの各種条件が変化しても、各種条件の変化に応じた特性の変化が小さいコア素体10を得ることができる。したがって、中径粉と小径粉の両方を用いる場合には、小径粉のみを用いる場合よりもコア素体10の製造安定性が高くなる。
前記金属磁性粉含有樹脂における金属磁性粉の含有率は90〜99重量%であることが好ましく、95〜99重量%であることがさらに好ましい。樹脂に対する金属磁性粉の量を少なくすれば飽和磁束密度および透磁率は小さくなり、逆に金属磁性粉の量を多めにすれば飽和磁束密度および透磁率は大きくなるので、金属磁性粉の量で飽和磁束密度および透磁率を調整することができる。
金属磁性粉含有樹脂に含まれる樹脂は絶縁結着材として機能する。樹脂の材料としては液状エポキシ樹脂又は粉体エポキシ樹脂を用いることが好ましい。また、樹脂の含有率は1〜10重量%であることが好ましく、1〜5重量%であることがさらに好ましい。また、金属磁性粉と樹脂とを混合させるときには、樹脂溶液を用いて金属磁性粉含有樹脂溶液を得ることが好ましい。樹脂溶液の溶媒には特に限定はない。
以下、コイル部品2の製造方法について述べる。
まず、絶縁基板11に、スパイラル状の内部導体通路12,13をめっき法により形成する。めっき条件に特に限定はない。また、めっき法以外の方法により形成してもよい。
次に、内部導体通路12,13が形成された絶縁基板11の両面に、保護絶縁層14を形成する。保護絶縁層14の形成方法に特に限定はない。例えば、絶縁基板11を高沸点溶剤にて希釈した樹脂溶解液に浸漬させ乾燥させることで保護絶縁層14を形成することができる。
次に、図2に示す上部コア15および下部コア16の組合せからなるコア素体10を形成する。そのために、保護絶縁層14が形成してある絶縁基板11の表面に、上述した金属磁性粉含有樹脂溶液を塗布する。塗布方法には特に限定はないが、印刷により塗布することが一般的である。
次に、印刷により塗布された金属磁性粉含有樹脂溶液の溶剤分を揮発させてコア素体10とする。
さらに、コア素体10の密度を向上させる。コア素体10の密度を向上させる方法には特に限定はないが、例えばプレス処理による方法が挙げられる。
そして、コア素体10の上面11aおよび下面11bを研削し、コア素体10を所定の厚みにそろえる。その後、熱硬化させて樹脂を架橋させる。研削方法には特に限定はないが、例えば、固定砥石による方法が挙げられる。また、熱硬化の温度および時間には特に制限はなく、樹脂の種類等により適宜制御すればよい。
その後に、コア素体10が形成された絶縁基板11を個片状に切断する。切断方法に特に限定はないが、たとえばダイシングによる方法が挙げられる。
以上の方法で、図1で示される端子電極4が形成される前のコア素体10が得られる。なお、切断前の状態では、コア素体10は、X軸方向およびY軸方向に一体的に連結されている。
また、切断後、個片化されたコア素体10にエッチング処理を行う。エッチング処理の条件としては、特に限定されない。
次に、エッチング処理されたコア素体10のX軸方向の両端に電極材を塗布して内層4aを形成する。電極材としては、上述した金属磁性粉含有樹脂に用いられるエポキシ樹脂と同様のエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂にAg粉などの導体粉を含有させた導体粉含有樹脂が用いられる。
次に、内層4aとなる電極ペーストが塗布された製品に対してバレルめっきにて端子めっきを施し、外層4bを形成する。外層4bは2層以上の多層構造であってもよい。外層4bの形成方法および材質に特に制限はないが、例えば内層4a上にNiめっきを施し、さらにNiめっき上にSnめっきを施すことで形成できる。以上の方法でコイル部品2を製造することができる。
本実施形態では、コア素体10を金属磁性粉含有樹脂で構成しているため、金属磁性粉と金属磁性粉との間に樹脂が存在し、微小なギャップが形成された状態となることによって飽和磁束密度が高められる。このため、上部コア15と下部コア16との間にエアギャップを形成することなく磁気飽和を防止することができる。したがって、ギャップを形成するために磁性コアを高い精度で機械加工する必要はない。
さらに本実施形態によるコイル部品2では、基板面に集合体として形成することでコイルの位置精度が非常に高く、小型化、薄型化が可能である。さらに本実施形態では、磁性体には金属磁性材料を用いており、フェライトよりも直流重畳特性がよいので、磁気ギャップの形成を省略することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。たとえば、図1〜図4に示されたコイル部品以外の形態であっても、上述した金属磁性粉含有樹脂により覆われているコイルを有するコイル部品は全て本発明のコイル部品である。
以下、本発明を、実施例に基づき説明する。
<実験例1>
本発明に係るコイル部品における金属磁性粉含有樹脂の特性を評価するためにトロイダルコアを作製した。以下、トロイダルコアの作製方法について説明する。
まず、トロイダルコアに含まれる金属磁性粉作製のために金属磁性粉に含まれる大径粉、中径粉および小径粉を準備した。大径粉としてはD50が26μmのFe基アモルファス粉(エプソンアトミックス株式会社製)を準備した。中径粉としてはD50が4.0μmのカルボニル鉄粉(純鉄粉)(エプソンアトミックス株式会社製)を準備した。そして、小径粉としてNi含有率が78重量%、D50が0.9μm、D90が1.2μmであるNi−Fe合金粉(昭栄化学工業株式会社製)を準備した。
そして、大径粉、中径粉および小径粉の配合比が以下に示す表1の配合比となるように混合し、金属磁性粉を作成した。
そして、前記金属磁性粉に対し、SiOを含むガラスからなる絶縁被膜(以下、単にガラスコートと呼ぶ場合がある)を、小径粉の絶縁被膜が平均膜厚20nmになるように形成した。大径粉、および中径粉の絶縁被膜の平均膜厚が小径粉の絶縁被膜の平均膜厚以上になるようにした。前記絶縁被膜の形成は、SiOを含む溶液を前記金属磁性粉に噴霧した。
そして、絶縁被膜を形成した金属磁性粉をエポキシ樹脂と混練して金属磁性粉含有樹脂を作製した。前記金属磁性粉含有樹脂における絶縁被膜を形成した金属磁性粉の重量比率は、97重量%とした。
そして、得られた金属磁性粉含有樹脂を所定のトロイダル形状の金型に充填させ、100℃で5時間加熱して溶剤分を揮発させた。そして、プレス処理を行ったのちに固定砥石にて研削し、厚みを0.7mmで均一にした。その後に170℃で90分、熱硬化させてエポキシ樹脂を架橋させてトロイダルコア(外径15mm、内径9mm、厚み0.7mm)を得た。
また、得られた金属磁性粉含有樹脂を所定の直方体形状の金型に充填させた。トロイダルコアと同様の方法で直方体磁性材料(4mm×4mm×1mm)を得た。さらに、前記直方体磁性材料の一方の4mm×4mmの面の両端に幅1.3mmの端子電極を設けた
なお、金属磁性粉の粒径、大径粉、中径粉および小径粉の配合比、D50、D90、および、絶縁被膜の膜厚は上記の製造工程によって変化しないことを確認した。
前記トロイダルコアに巻数32でコイルを巻き、各種特性(初透磁率μi、コアロスPcv)を評価した。結果を表1、図6、図7に示す。なお、コアロスPcvは測定周波数3MHzで測定した。
さらに、前記直方体磁性材料の端子電極間に電圧をかけ、2mAの電流が流れたときの電圧を測定することで、耐電圧を測定した。本実施例では、耐電圧は300V以上を良好とした。
Figure 2017103287
表1、図6、図7より、Fe基アモルファス粉からなる大径粉およびNi−Fe合金からなる小径粉を含み、絶縁被膜を形成した金属磁性粉を用いたトロイダルコア(実施例1〜13)は初透磁率が大径粉のみからなる比較例1より優れており、その他の特性も全て比較例1と同等以上となった。また、小径粉の含有比が5〜25%であるトロイダルコア(実施例2a、2〜12)は初透磁率が34.5以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。さらに、小径粉の含有率が6.5〜20%であるトロイダルコア(実施例4〜11)は初透磁率が37.0以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。
<実験例2>
小径粉に用いられるNi−Fe合金のNi含有率を30〜90%の間で変化させた点以外は実施例8と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表2、図8、図9に示す。
Figure 2017103287
実施例8、21〜33に示すように、小径粉に用いられるNi−Fe合金のNi含有率を変化させた場合には、初透磁率が大径粉のみからなる比較例1より優れており、その他の特性も比較例1と同等以上となった。また、Ni含有率が40〜85%である小径粉を用いた場合(実施例8、22〜31)には、初透磁率が35.0以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。さらに、Ni含有率が75〜82%である小径粉を用いた場合(実施例8、23、24)には、初透磁率が38.8以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。
<実験例3>
絶縁被膜を形成しない点以外は実施例8と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表3に示す。
Figure 2017103287
表3より、絶縁被膜を形成しない場合(比較例31)には、絶縁被膜を形成する場合(実施例8)と比較してコアロスPcvおよび耐電圧が著しく悪化した。また、絶縁被膜を形成せず、小径粉として鉄粉を用いた場合(比較例32)には、絶縁被膜を形成する場合(実施例8)と比較して耐電圧が著しく悪化した。
<実験例4>
小径粉の粒径(D50、D90)を変化させた点以外は実施例8と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表4、図10、図11に示す。
Figure 2017103287
表4より、小径粒の粒径を変化させても全ての特性が小径粉を用いない場合と同等以上となった。また、D50が0.5〜1.5μmの場合には、初透磁率が37.0以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。
<実験例5>
絶縁被膜の膜厚を変化させた点以外は実施例8と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表5、図12、図13に示す。
Figure 2017103287
表5より、絶縁被膜の膜厚を変化させても全ての特性が小径粉を用いない場合と同等以上となった。また、絶縁被膜の膜厚が5〜45nmの場合(実施例8、51〜58)には、初透磁率が35.0以上であり、さらに好ましい初透磁率となった。さらに、絶縁被膜の膜厚が10〜35nmの場合(実施例8、52〜56)には、初透磁率が37.5以上かつ耐電圧が400V以上となり、さらに好ましい特性となった。
<実験例6>
各金属磁性粉の種類を変化させた点以外は実施例46と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表6、図14、図15に示す。
なお、実験例6では、上記の特性の他に、直流重畳特性(Idc)の測定も行った。本実験例では、通電していない状態でのインダクタンスおよび直流電流を10A通電している状態でのインダクタンスを測定し、直流電流通電前後でのインダクタンスの変化を測定した。本実施例ではIdcの絶対値が25%以下である場合を良好とした。
Figure 2017103287
表6より、大径粉および中径粉が鉄粉であり、小径粉がNi−Fe合金粉である場合(実施例46)は、その他の組み合わせの場合(比較例61〜63)と比較して全ての特性が同等以上であり、特に初透磁率および直流重畳特性が良好であった。
<実験例7>
小径粉のD50を一定にしてD90のみを変化させた点、すなわち、小径粉の粒径のバラツキを変化させた点以外は実施例8と同条件でトロイダルコアを作製し、特性を評価した。結果を表7、図16、図17に示す。
Figure 2017103287
表7より、小径粉の粒径のバラツキを変化させても全ての特性が良好であった。また、D90が4.0μm以下の場合(実施例8、71)はD90が4.0を超える場合(実施例72)と比べて初透磁率が著しく優れていた。
<実験例8>
上記の実施例1〜72および比較例1〜63で用いられた金属磁性粉含有樹脂を用いて図1〜図4A、図4Bに記載のコア素体を作製し、図1〜図4A、図4Bに記載のコイル部品を作製した。実施例1〜72で用いられた金属磁性粉含有樹脂を用いたコイル部品は初透磁率、コアロス、耐電圧などの特性が良好なコイル部品となった。
2… コイル部品
4… 端子電極
4a… 内層
4b… 外層
10… コア素体
11… 絶縁基板
12,13… 内部導体通路
12a,13a… 接続端
12b,13b… リード用コンタクト
14… 保護絶縁層
15… 上部コア
15a… 中脚部
15b… 側脚部
16… 下部コア
18… スルーホール導体
20… 絶縁コーティングされた金属磁性粉
22… 絶縁コーティング

Claims (16)

  1. コイルと、
    前記コイルを覆っている金属磁性粉含有樹脂と、からなるコイル部品であって、
    前記金属磁性粉はD50の異なる少なくとも2種類の金属磁性粉を有し、
    前記2種類の金属磁性粉のうち、D50が大きい金属磁性粉を大径粉、D50が小さい金属磁性粉を小径粉とする場合に、
    前記大径粉は鉄または鉄基合金からなり、
    前記小径粉はNi−Fe合金からなり、
    前記小径粉のD50が0.5〜1.5μmであり、
    前記大径粉および前記小径粉は絶縁コーティングされていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記大径粉のD50が15〜40μmである請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記小径粉のD50が0.5〜1.0μm(1.0μmを含まない)である請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記小径粉のD90が4.0μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 少なくとも前記小径粉が球状である請求項1〜4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記Ni−Fe合金におけるNiの含有率が75〜82%である請求項1〜5のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記金属磁性粉全体に占める前記小径粉の配合比率が5〜25%である請求項1〜6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記絶縁コーティングの厚みが5〜45nmである請求項1〜7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記絶縁コーティングがSiOからなるガラスを含む請求項1〜8のいずれかに記載のコイル部品。
  10. 前記絶縁コーティングがリン酸塩を含む請求項1〜8のいずれかに記載のコイル部品。
  11. D50が前記大径粉より小さく、前記小径粉より大きい中径粉をさらに有する請求項1〜10のいずれかに記載のコイル部品。
  12. 前記中径粉は絶縁コーティングされている請求項11に記載のコイル部品。
  13. 前記中径粉のD50が3.0〜10μmである請求項11または12に記載のコイル部品。
  14. 前記中径粉は鉄または鉄基合金からなる請求項11〜13のいずれかに記載のコイル部品。
  15. 前記金属磁性粉全体に占める前記大径粉の配合比率が70〜80%、前記中径粉の配合比率が10〜15%、前記小径粉の配合比率が10〜15%である請求項11〜14のいずれかに記載のコイル部品。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載のコイル部品に用いられる金属磁性粉含有樹脂。
JP2015233489A 2015-11-30 2015-11-30 コイル部品 Active JP6583627B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233489A JP6583627B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 コイル部品
CN201510994091.XA CN106816277B (zh) 2015-11-30 2015-12-25 线圈部件
CN201521101395.0U CN205656940U (zh) 2015-11-30 2015-12-25 线圈部件
KR1020150187274A KR101832572B1 (ko) 2015-11-30 2015-12-28 코일 부품
TW106142704A TWI707961B (zh) 2015-11-30 2016-11-28 線圈元件
TW105139048A TWI616539B (zh) 2015-11-30 2016-11-28 Coil element
US15/363,938 US11049641B2 (en) 2015-11-30 2016-11-29 Coil device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233489A JP6583627B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017103287A true JP2017103287A (ja) 2017-06-08
JP6583627B2 JP6583627B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=57355262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015233489A Active JP6583627B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 コイル部品

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11049641B2 (ja)
JP (1) JP6583627B2 (ja)
KR (1) KR101832572B1 (ja)
CN (2) CN205656940U (ja)
TW (2) TWI707961B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019016746A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 Tdk株式会社 コイル部品
JP2019067960A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 味の素株式会社 インダクタ基板の製造方法
JP2020072183A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 Tdk株式会社 磁性体コアおよびコイル部品
JP2020072182A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 Tdk株式会社 磁性体コアおよびコイル部品
US11342107B2 (en) 2017-12-26 2022-05-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Chip electronic component
US11769614B2 (en) 2019-09-30 2023-09-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component and method for producing magnetic powder-containing resin material used therefor

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6828420B2 (ja) * 2016-12-22 2021-02-10 株式会社村田製作所 表面実装インダクタ
KR101998269B1 (ko) * 2017-09-26 2019-09-27 삼성전기주식회사 코일 부품
JP6458853B1 (ja) * 2017-12-14 2019-01-30 Tdk株式会社 圧粉磁芯およびインダクタ素子
KR102019921B1 (ko) 2017-12-15 2019-09-11 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터 및 그 제조 방법
JP6743833B2 (ja) * 2018-01-16 2020-08-19 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2019165169A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 太陽誘電株式会社 コイル部品及び電子機器
JP7392275B2 (ja) * 2019-03-27 2023-12-06 Tdk株式会社 複合粒子、コアおよびインダクタ素子
JP7310220B2 (ja) * 2019-03-28 2023-07-19 株式会社村田製作所 複合磁性体およびこれを用いたインダクタ
JP7188258B2 (ja) * 2019-04-22 2022-12-13 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
JP2021019088A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 株式会社村田製作所 インダクタ
EP3940729B1 (en) * 2020-07-16 2023-10-25 Mitsubishi Electric R & D Centre Europe B.V. A magnetic core with an integrated liquid cooling channel and a method to make the same
CN113539614A (zh) * 2021-06-28 2021-10-22 南京矽力微电子技术有限公司 变压器,以及封装模块
JP2023031985A (ja) * 2021-08-26 2023-03-09 セイコーエプソン株式会社 絶縁物被覆軟磁性粉末、絶縁物被覆軟磁性粉末の製造方法、圧粉磁心、磁性素子、電子機器および移動体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009164401A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 圧粉磁心の製造方法
WO2013073180A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 パナソニック株式会社 複合磁性材料とそれを用いたコイル埋設型磁性素子およびその製造方法
JP2014060284A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Tdk Corp コイル部品及びこれに用いる金属磁性粉含有樹脂
JP2014103265A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Seiko Epson Corp 複合粒子、圧粉磁心、磁性素子および携帯型電子機器

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6051324A (en) * 1997-09-15 2000-04-18 Lockheed Martin Energy Research Corporation Composite of ceramic-coated magnetic alloy particles
JP2002324714A (ja) * 2001-02-21 2002-11-08 Tdk Corp コイル封入圧粉磁芯およびその製造方法
JP4457682B2 (ja) * 2004-01-30 2010-04-28 住友電気工業株式会社 圧粉磁心およびその製造方法
JP2008041685A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Sumitomo Denko Shoketsu Gokin Kk 圧粉磁心
JP5283165B2 (ja) * 2008-08-26 2013-09-04 Necトーキン株式会社 鉄−ニッケル合金粉末の製造方法、並びにその合金粉末を用いたインダクタ用圧粉磁心の製造方法
TWI407462B (zh) 2009-05-15 2013-09-01 Cyntec Co Ltd 電感器及其製作方法
CN105914002B (zh) * 2009-05-27 2018-08-31 乾坤科技股份有限公司 电感器及其制作方法
US8425651B2 (en) * 2010-07-30 2013-04-23 Baker Hughes Incorporated Nanomatrix metal composite
TWI445668B (zh) * 2010-09-09 2014-07-21 Murata Manufacturing Co Resin and electronic parts containing magnetite
JP2012238841A (ja) * 2011-04-27 2012-12-06 Taiyo Yuden Co Ltd 磁性材料及びコイル部品
JP6060508B2 (ja) * 2012-03-26 2017-01-18 Tdk株式会社 平面コイル素子およびその製造方法
JP6062691B2 (ja) * 2012-04-25 2017-01-18 Necトーキン株式会社 シート状インダクタ、積層基板内蔵型インダクタ及びそれらの製造方法
KR20140003056A (ko) * 2012-06-29 2014-01-09 삼성전기주식회사 파워 인덕터 및 그 제조방법
US9178126B2 (en) * 2012-07-05 2015-11-03 Electronics And Telecommunications Research Institute Thermoelectric elements using metal-insulator transition material
KR102016477B1 (ko) 2013-06-27 2019-09-02 삼성전기주식회사 복합재 및 이를 이용하여 제조된 인덕터
JP2015026812A (ja) 2013-07-29 2015-02-05 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. チップ電子部品及びその製造方法
KR20150014346A (ko) 2013-07-29 2015-02-06 삼성전기주식회사 칩 전자부품 및 이의 제조방법
KR101580406B1 (ko) * 2014-08-22 2015-12-23 삼성전기주식회사 칩 전자부품
JP2016063170A (ja) * 2014-09-22 2016-04-25 株式会社東芝 磁性部材、磁性部材の製造方法およびインダクタ素子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009164401A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 圧粉磁心の製造方法
WO2013073180A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 パナソニック株式会社 複合磁性材料とそれを用いたコイル埋設型磁性素子およびその製造方法
JP2014060284A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Tdk Corp コイル部品及びこれに用いる金属磁性粉含有樹脂
JP2014103265A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Seiko Epson Corp 複合粒子、圧粉磁心、磁性素子および携帯型電子機器

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019016746A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 Tdk株式会社 コイル部品
JP2019067960A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 味の素株式会社 インダクタ基板の製造方法
JP2022113767A (ja) * 2017-10-02 2022-08-04 味の素株式会社 インダクタ基板の製造方法
JP7393856B2 (ja) 2017-10-02 2023-12-07 味の素株式会社 インダクタ基板の製造方法
US11342107B2 (en) 2017-12-26 2022-05-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Chip electronic component
JP2020072183A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 Tdk株式会社 磁性体コアおよびコイル部品
JP2020072182A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 Tdk株式会社 磁性体コアおよびコイル部品
US11183320B2 (en) 2018-10-31 2021-11-23 Tdk Corporation Magnetic core and coil component
JP7222220B2 (ja) 2018-10-31 2023-02-15 Tdk株式会社 磁性体コアおよびコイル部品
US11657949B2 (en) 2018-10-31 2023-05-23 Tdk Corporation Magnetic core and coil component
US11680307B2 (en) 2018-10-31 2023-06-20 Tdk Corporation Magnetic core and coil component
US11769614B2 (en) 2019-09-30 2023-09-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component and method for producing magnetic powder-containing resin material used therefor

Also Published As

Publication number Publication date
TWI616539B (zh) 2018-03-01
US11049641B2 (en) 2021-06-29
CN205656940U (zh) 2016-10-19
CN106816277A (zh) 2017-06-09
TW201809317A (zh) 2018-03-16
KR101832572B1 (ko) 2018-02-26
TWI707961B (zh) 2020-10-21
TW201720939A (zh) 2017-06-16
US20170154720A1 (en) 2017-06-01
CN106816277B (zh) 2019-10-29
KR20170063314A (ko) 2017-06-08
JP6583627B2 (ja) 2019-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6583627B2 (ja) コイル部品
JP7222220B2 (ja) 磁性体コアおよびコイル部品
US11225720B2 (en) Magnetic powder, and manufacturing method thereof
US9773604B2 (en) Power inductor and method of manufacturing the same
US9892833B2 (en) Magnetic powder and coil electronic component containing the same
US9875839B2 (en) Magnetic composition and inductor including the same
KR20160140153A (ko) 코일 전자부품 및 그 제조방법
JP2014204108A (ja) 軟磁性材料、コア及びインダクタ
JP2023158174A (ja) 磁性体コアおよびコイル部品
CN104078222A (zh) 电感器及其制造方法
US20220375675A1 (en) Coil-embedded magnetic core and coil device
US11515079B2 (en) Laminated coil
JP6291789B2 (ja) 積層コイル部品
TW201814742A (zh) 線圈部件
JP6955382B2 (ja) 積層コイル
JP6486614B2 (ja) インダクタ
KR20170005501A (ko) 코일 전자부품 및 그 제조방법
JP2018022867A (ja) コイル電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6583627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150