JP2017101628A - 吸気系構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1吸気管及び第2吸気管における空気の逆流を抑えることができる吸気系構造を提供する。
【解決手段】吸気系構造は、第1吸気管52及び第2吸気管53と、合流管50と、外気導入路56とを有し、内燃機関40へ外気を取り入れるための吸気系構造である。この吸気系構造は、外気導入路56内の空気を大気へ逃がす導風開口部57を有し、合流管50にはスロットルバルブ51が配設され、第1吸気管52及び第2吸気管53には、外気導入路56から外気を取り入れる吸気開口部としての導入孔33と、導入孔33から取り入れられた空気を濾過する濾過装置54と、管内を流れる空気の量を検出する空気量センサ55とがそれぞれ設けられており、第1吸気管52及び第2吸気管53における導入孔33から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗に比して、外気導入路56内の空気が導風開口部57を通過する際の通気抵抗が小さい。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関へ外気を取り入れるための吸気系構造に関する。
特許文献1には、内燃機関へ外気を取り入れるための吸気系構造が開示されている。吸気系構造は、内燃機関の吸気ポートに接続されている合流管を有している。この合流管には、スロットルバルブが配設されている。吸気系構造には、第1吸気管及び第2吸気管が対になって設けられている。第1吸気管及び第2吸気管は、それらの吸気下流側端部がそれぞれ合流管の吸気上流側端部に接続されている。第1吸気管と第2吸気管とは、合流管を通じて互いに連通している。第1吸気管及び第2吸気管には、吸気上流側から順に、濾過装置としてのエアクリーナと、吸気上流側から下流側に流れる空気の量を検出する空気量センサとが設けられている。第1吸気管及び第2吸気管のそれぞれの吸気上流側開口端から取り込まれた空気は、合流管を通じて燃焼室に導入される。燃焼室に導入される吸気の量は、スロットルバルブの開度を制御することによって調節される。
特開2007‐327430号公報
内燃機関へ外気を取り入れるための吸気系構造には、第1吸気管及び第2吸気管の吸気上流側開口部に外気を導入する外気導入路が設けられている。外気導入路には、車両の走行に伴う車速風が供給される。外気導入路への車速風の供給量は、車速が速いときほど多くなる。外気導入路から第1吸気管及び第2吸気管に導入される空気の量が、合流管から吸気ポートに排出される空気の量に比べて多くなると、第1吸気管及び第2吸気管のうち一方の吸気管から合流管に供給される空気が他方の吸気管に流れやすくなり、これにより、他方の吸気管では空気の逆流が生じることがある。吸気管を空気が逆流したときには、空気量センサでは、吸気管を上流側から下流側へ流れる空気の量を検出するという本来の機能が発揮できない。そのため、燃焼室に導入される空気の量を精度良く測定することが困難になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1吸気管及び第2吸気管における空気の逆流を抑えることができる吸気系構造を提供することにある。
上記課題を解決するための吸気系構造は、第1吸気管及び第2吸気管と、吸気下流側の端部が内燃機関に接続されているとともに、吸気上流側の端部が前記第1吸気管及び前記第2吸気管のそれぞれの吸気下流側の端部に接続されている合流管と、前記第1吸気管及び前記第2吸気管の吸気上流側の端部に接続されており、外気が導入される外気導入路とを有し、内燃機関へ外気を取り入れるための吸気系構造であって、前記外気導入路内の空気を大気へ逃がす導風開口部を有し、前記合流管には、スロットルバルブが配設されており、前記第1吸気管及び前記第2吸気管には、前記外気導入路から外気を取り入れる吸気開口部と、前記吸気開口部から取り入れられた空気を濾過する濾過装置と、管内を流れる空気の量を検出する空気量センサとがそれぞれ設けられており、前記第1吸気管及び前記第2吸気管における前記吸気開口部から前記濾過装置に至るまでの各通気抵抗に比して、前記外気導入路内の空気が前記導風開口部を通過する際の通気抵抗が小さい。
上記構成によれば、外気導入路に流れ込んだ空気はより通気抵抗の小さい導風開口部を通じて大気に排出され易くなる。車速が速くなり外気導入路に導入される空気の量が増大しても、各吸気管に流れ込む空気の量は合流管を流れる空気の量に応じたものとなる。そのため、各吸気管に流れ込む空気の量が合流管を流れる空気の量に対して過大になることが抑えられ、第1吸気管及び第2吸気管の一方から他方に空気が逆流することを抑えることができる。
吸気系構造の第1実施形態が適用される内燃機関を搭載した車両前部の平面図。 図1における2−2線に沿った端面図。 第1実施形態の吸気系構造の模式図。 図1における4−4線に沿った端面図。 吸気系構造の第2実施形態が適用される内燃機関を搭載した車両前部の平面図。 第2吸気管の吸気上流側の端部、連結部、及び導風開口部の分解斜視図。 第2吸気管の吸気上流側の端部、連結部、及び導風開口部を互いに組付けた状態を示す斜視図。 第2実施形態の吸気系構造の模式図。
(第1実施形態)
吸気系構造の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、各図では、車両前方側を「Fr」、車両後方側を「Rr」、車両前方に向かって右手側を「RH」、車両前方に向かって左手側を「LH」、車両上方側を「Upr」としてそれぞれ矢印の向きで示している。
図1に示すように、車両には、車両前端部を構成しているフロントバンパー10が設けられている。フロントバンパー10の車幅方向(図1の左右方向)における中央部には、外気が通過可能なグリル部10Aが形成されている。フロントバンパー10には、車幅方向の両端部に設けられたフロントフェンダ11が連結されている。フロントフェンダ11は、車両前後方向(図1の上下方向)に延びており、車両側面の一部を構成している。車両前部には、エンジンコンパートメント12が設けられていて、フロントバンパー10やフロントフェンダ11は、エンジンコンパートメント12を構成している。エンジンコンパートメント12には、ラジエータ20が収容されている。図2に示すように、ラジエータ20には、該ラジエータ20を支持するラジエータサポート21が取り付けられている。ラジエータサポート21は、ラジエータ20の下端部に連結されたロアサポート22と、ラジエータ20の上端部に連結されたアッパサポート23とを有している。ロアサポート22及びアッパサポート23は、車幅方向に延びており、それぞれが車両を構成する車体フレームに固定されている。
図1及び図2に示すように、エンジンコンパートメント12の車両前方側の部分には、ラジエータ20の上方を覆うようにラジエータサポートカバー30が設けられている。ラジエータサポートカバー30は、薄板状の本体部31を有している。本体部31は、その前端部がグリル部10Aまで延びており、その後端部がラジエータ20よりも車両後方に延びている。この本体部31によって、エンジンコンパートメント12の車両前方側の部分は上下に仕切られている。図1に示すように、ラジエータサポートカバー30は、車幅方向に並んだ2つの吹き出し部32を有している。吹き出し部32は、車両前後方向に延設された区画板によって複数に区画されていて、本体部31によって仕切られている上下の空間を連通している。また、ラジエータサポートカバー30は、吹き出し部32よりも車両後方側に、車幅方向に並んだ2つの導入孔33を有している。
図1に示すように、エンジンコンパートメント12には、ラジエータ20よりも車両後方側の部分に、内燃機関40が収容されている。内燃機関40とラジエータ20とは冷却水通路41によって連結されており、内燃機関40の冷却水は冷却水通路41を循環する。図1及び図3に示すように、内燃機関40には、合流管50が接続されている。以下では、内燃機関40に接続された空気流路での空気の流れ方向に基づいて、内燃機関40から離間する方向を吸気上流側、内燃機関40に近接する方向を吸気下流側とする。合流管50は、吸気上流側の合流部50Aと吸気下流側の流入部50Bとからなる。流入部50Bは、吸気下流側の端部が内燃機関40に接続されており、その経路上にスロットルバルブ51が配設されている。スロットルバルブ51は、車両に搭載された制御装置60によってその開度が制御される。合流部50Aには、第1吸気管52と第2吸気管53とが接続されている。これら第1吸気管52と第2吸気管53とは、対をなすように車幅方向に離間して配置されている。第1吸気管52の吸気上流側の開口端は、左手側に位置する導入孔33Aに連結され、第2吸気管53の吸気上流側の開口端は、右手側に位置する導入孔33Bに連結されている。導入孔33Aは第1吸気管52の吸気開口部を構成し、導入孔33Bは第2吸気管53の吸気開口部を構成している。図3に示すように、第1吸気管52及び第2吸気管53には、濾過装置54が設けられている。また、第1吸気管52及び第2吸気管53には、濾過装置54よりも吸気下流側に、管内を流れる空気の量を検出する空気量センサ55が設けられている。第1吸気管52及び第2吸気管53は、導入孔33から濾過装置54までの通路がS字状に折れ曲がった形状に形成されている。
図2に示すように、車両には、エンジンフード13が設けられている。エンジンフード13は、エンジンコンパートメント12の上端側開口を閉塞可能に設けられている。図1に一点鎖線で示すように、ラジエータサポートカバー30の上面には、エンジンフード13とラジエータサポートカバー30との隙間を埋めるシール部材70が配設されている。シール部材70は、車幅方向に延びていて、ラジエータサポートカバー30の車両前方側の周縁と吹き出し部32との間に配設されている第1シール部材70Aと、車幅方向に延びていて、ラジエータサポートカバー30の車両後方側の周縁と導入孔33との間に配設されている第2シール部材70Bとからなる。第1シール部材70Aと第2シール部材70Bとは、間隔を隔てて配設されている。エンジンフード13によってエンジンコンパートメント12の上端側開口が閉塞されると、エンジンコンパートメント12の内部には、エンジンフード13、ラジエータサポートカバー30、及びシール部材70によって囲まれる空間として外気導入路56が構成される。第1シール部材70A及び第2シール部材70Bは、車幅方向の両端部がそれぞれ車両後方に延びており、この部分において第1シール部材70Aと第2シール部材70Bとは互いに離間している。そのため、外気導入路56には、車幅方向の両端部に車両後方側に開口した第1導風開口部57Aと第2導風開口部57Bとが設けられている。第1導風開口部57A及び第2導風開口部57Bは、導入孔33よりも車両後方側に位置し、外気導入路56とエンジンコンパートメント12の車両後方側の部分とを連通している。第1導風開口部57A及び第2導風開口部57Bは導風開口部57を構成している。導風開口部57は外気導入路56とエンジンコンパートメント12とを連通し、外気導入路56内の空気を大気へ逃がす機能を有している。
図2に矢印で示すように、車両の走行に伴ってエンジンコンパートメント12に導入される車速風は、まずグリル部10Aを通過してラジエータサポートカバー30の下方の空間に流入する。流入した車速風は、そのまま車両後方に流れてラジエータ20を通過する。ラジエータ20では、熱交換を利用して冷却水の熱が外気に放出される。ラジエータ20を通過した車速風は、例えば、エンジンコンパートメント12の車両後方側の下部に設けられた開口部を通じて車両外部に排出される。また、エンジンコンパートメント12に流入した車速風の一部は、ラジエータサポートカバー30の吹き出し部32を通じて車両上方に移動し、外気導入路56に流れる。そのため、図3に一点鎖線の矢印で示すように、車両走行時には、車速に応じた車速風が外気導入路56に吹き込む。図3に破線の矢印で示すように、外気導入路56内の空気は、吸気負圧によって導入孔33から各吸気管52,53に導出され、該吸気管52,53内を内燃機関40側へ流動する。各吸気管52,53を流動する空気は、濾過装置54を通過する際に濾過され、合流管50の合流部50Aで合流した後、流入部50Bを通じて内燃機関40に導入される。一方、外気導入路56に接続されている導入孔33と導風開口部57とにおいて、導風開口部57を構成する第1導風開口部57A及び第導風開口部57Bの開口面積は導入孔33の開口面積よりも大きい。また、導入孔33に連結されている各吸気管52,53は、濾過装置54までの通路がS字状に折り曲がった形状に形成されている。そのため、第1吸気管52における導入孔33から濾過装置54に至るまでの通気抵抗R1及び第2吸気管53における導入孔33から濾過装置54に至るまでの通気抵抗R2のそれぞれに比して、外気導入路56内の空気が導風開口部57を通過する際の通気抵抗R3は小さい(R1>R3,R2>R3)。すなわち、外気導入路56内の空気が第1導風開口部57A及び第2導風開口部57Bを通じて外気導入路56外に流れるときの通気抵抗は、外気導入路56内の空気が各吸気管52,53内に流入するときの通気抵抗よりも小さくなっている。そのため、図3に実線の矢印で示すように、導入孔33に導入されなかった外気導入路56内の空気は、導風開口部57からエンジンコンパートメント12に排出される。エンジンコンパートメント12は大気と連通しており、該エンジンコンパートメント12の内部空間も大気とみなすことができる。そのため、外気導入路56内の空気を導風開口部57からエンジンコンパートメント12に排出することにより、外気導入路56内の空気が大気へ逃がされる。本実施形態では、第1吸気管52、第2吸気管53、合流管50、外気導入路56、及び導風開口部57によって、内燃機関40へ外気を取り入れるための吸気系構造が構成されている。
本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態は、外気導入路56に導風開口部57を連結した吸気系構造である。外気導入路56内の空気が導風開口部57を通過する際の通気抵抗R3は、各吸気管52,53における導入孔33から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗R1,R2に比して、小さくなっている。そのため、外気導入路56に流れ込んだ空気は、導風開口部57を通じて大気に排出され易くなる。車速が速くなり外気導入路56に導入される空気の量が増大しても、各吸気管52,53に流れ込む空気の量は、吸気負圧によって取り込まれる空気の量、すなわち、合流管50を流れる空気の量に応じたものとなる。そのため、車速に拘わらず、各吸気管52,53に流れ込む空気の量が合流管50を流れる空気の量に対して過大になることが抑えられる。その結果、第1吸気管52及び第2吸気管53のうち一方の吸気管から合流管50に供給される空気が他方の吸気管に流れることを抑制し、第1吸気管52及び第2吸気管53における空気の逆流を抑えることができる。
(第2実施形態)
吸気系構造の第2実施形態について、図5〜図8を参照して説明する。なお、本実施形態は、ラジエータサポートカバー30の下面に、各吸気管の吸気上流側の端部が接続される連結部が配設されている点が第1実施形態と異なっている。以下では、吸気系構造について構成の異なる部分を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については共通の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5に一点鎖線で示すように、ラジエータサポートカバー30の上面には、シール部材170が配設されている。シール部材170は、ラジエータサポートカバー30と、そのラジエータサポートカバー30の上方に配置されるエンジンフード13との隙間を埋めている。シール部材170は、該シール部材170によって囲まれる内域に吹き出し部32及び導入孔33を含むように環状に配設されている。エンジンフード13によってエンジンコンパートメント12の上端側開口が閉塞されると、エンジンコンパートメント12の内部には、エンジンフード13、ラジエータサポートカバー30、及びシール部材170によって囲まれる空間として外気導入室75が構成される。ラジエータサポートカバー30の下面には、導入孔33の周囲を取り囲むようにして連結部80が取り付けられている。導入孔33A側に取り付けられた連結部80には、第1吸気管52の吸気上流側の端部が連結されている。導入孔33B側に取り付けられた連結部80には、第2吸気管53の吸気上流側の端部が連結されている。車両前方に向かって、車幅方向に離間して配設されている連結部80の構成は互いに左右対称になっており、第1吸気管52の構成と第2吸気管53の構成とは互いに左右対称になっている。そのため、本実施形態では、右手側の連結部80及び第2吸気管53の構成について説明し、左手側の連結部80及び第1吸気管52の構成については同様の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、連結部80は、有底箱状をなし、上端部及び前側部が開口している。この開口は、ラジエータサポートカバー30の下面における導入孔33Bの周囲の形状に合わせて形成されている。連結部80の右側部80Aには、開口部81が形成されている。開口部81には、第2吸気管53の吸気上流側の端部を構成する管部90が連結される。これにより、開口部81は第2吸気管53における吸気開口部を構成する。管部90は、2つの分割体90A,90Bからなる。管部90は、連結部80から右手側に延びているとともに、その他端部が車両後方に湾曲した形状に形成されている。管部90の他端には、濾過装置54が接続されている。すなわち、管部90は、第2吸気管53における吸気開口部から濾過装置54までの部分を構成している。濾過装置54と合流管50の合流部50Aとは、筒状の接続管によって接続され、この接続管によって第2吸気管53の吸気下流側の端部が構成されている。
連結部80には、後側部80Bにも開口が設けられている。この開口には、第1導風開口部100Aが連結される。第1導風開口部100Aは、筒状の外筒部101と、該外筒部101の内部に嵌合される略筒状の内筒部102とからなる。内筒部102には、筒状の周壁部102Aと、周壁部102Aの内部に設けられた仕切板部102Bとが設けられている。仕切板部102Bは、車幅方向に複数並んで設けられている。第1導風開口部100Aは、連結部80に組付けられた状態では、その開口が車両前方に指向する。また、第1吸気管52が連結される左手側の連結部80においても、第1導風開口部100Aと互いに左右対称な構成を有する第2導風開口部が連結されている。これら連結部80に連結された第1導風開口部100A及び第2導風開口部によって、連結部80の内部空間とエンジンコンパートメント12とを連通する導風開口部100が構成されている。
図7に示すように上記各構成部品が互いに組付けられた後、連結部80は、導入孔33Bの周囲を取り囲むようにしてラジエータサポートカバー30の下面に固定される。連結部80の上端部及び前側部に形成されている開口は、ラジエータサポートカバー30によって塞がれる。外気導入室75と連結部80の内部空間とは、導入孔33Bによって連通される。外気導入室75、導入孔33B、及び連結部80の内部空間に加え、導入孔33A、及び説明を省略した左手側の連結部80の内部空間によって、外気が導入される外気導入路156が構成されている。第1吸気管52の管部90は左手側の連結部80に接続され、第2吸気管53の管部90は右手側の連結部80に接続されている。すなわち、第1吸気管52の吸気上流側の端部、及び第2吸気管53の吸気上流側の端部は、外気導入路156に接続されている。連結部80に接続されている導風開口部100は、外気導入路156とエンジンコンパートメント12とを連通している。
図8に一点鎖線の矢印で示すように、車両走行時には、車速に応じた車速風が外気導入室75に吹き込む。外気導入室75内の空気は、導入孔33を通じて連結部80の内部空間に流れる。図8に破線の矢印で示すように、連結部80の内部空間の空気は、吸気負圧によって開口部81から管部90に導出され、濾過装置54に供給される。濾過装置54を通過した空気は、各吸気管52,53の下流側端部を通じて合流管50に流れ、内燃機関40に導入される。一方、導風開口部100を構成する第1導風開口部100A及び第2導風開口部100Bの開口面積は開口部81の開口面積よりも大きい。また、各吸気管52,53を構成する管部90は湾曲した形状に形成されている。そのため、第1吸気管52における開口部81から濾過装置54に至るまでの通気抵抗R4及び第2吸気管53における開口部81から濾過装置54に至るまでの通気抵抗R5のそれぞれに比して、外気導入路156内の空気が導風開口部100を通過する際の通気抵抗R6は小さい(R4>R6,R5>R6)。すなわち、外気導入路156内の空気が第1導風開口部100A及び第2導風開口部100Bを通じて外気導入路156外に流れるときの通気抵抗は、外気導入路156内の空気が各吸気管52,53内に流入するときの通気抵抗よりも小さくなっている。そのため、図8に実線の矢印で示すように、外気導入室75から連結部80の内部空間に供給された空気のうち、管部90に導入されなかった分の空気は、導風開口部100からエンジンコンパートメント12に排出される。これにより、外気導入路156内の空気が大気へ逃がされる。本実施形態では、第1吸気管52、第2吸気管53、合流管50、外気導入路156、及び導風開口部100によって、内燃機関40へ外気を取り入れるための吸気系構造が構成されている。
本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態は、外気導入室75、導入孔33、及び連結部80の内部空間によって構成されている外気導入路156に導風開口部100を連結した吸気系構造である。外気導入路156内の空気が導風開口部100を通過する際の通気抵抗R6は、各吸気管52,53における管部90の通気抵抗、すなわち開口部81から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗R4,R5に比して小さくなっている。そのため、外気導入路156に流れ込んだ空気は、導風開口部100を通じて大気に排出され易くなる。したがって、本実施形態であっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、図7に白抜き矢印で示すように、連結部80には、導入孔33を通じて車両前方から後方に車速風が供給される。導風開口部100は、連結部80の後側部80Bに接続され、その開口が車両前方に指向している。そのため、管部90に導入されなかった連結部80内の空気は、導入孔33に供給される空気の流れに沿って導風開口部100に導かれ易くなる。そのため、外気導入路156から大気へ空気を逃がし易くすることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・第1実施形態では、車幅方向における両端部に設けられた第1導風開口部57A及び第2導風開口部57Bによって導風開口部57を構成していたが、導風開口部57の構成態様は適宜変更が可能である。例えば、第1導風開口部57Aのみによって、または第2導風開口部57Bのみによって導風開口部57を構成してもよい。また、車幅方向における両端部以外の部分に第1導風開口部57A及び第2導風開口部57Bとは異なる第3導風開口部を設け、これら第1〜第3導風開口部によって導風開口部57を構成してもよい。なお、導風開口部57の構成部の数は4つ以上であってもよい。こうした構成であっても、各吸気管52,53における導入孔33から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗に比して、外気導入路56内の空気が導風開口部57を通過する際の通気抵抗、すなわち外気導入路56内の空気が導風開口部57の各構成部を通じて外気導入路56外に流れる際の通気抵抗を小さくすればよい。
・第2実施形態では、導風開口部100の開口を車両前方に指向させていたが、その開口を車両前方に指向させなくてもよい。例えば、連結部80の右側部80Aまたは該右側部80Aに対向する左側部に開口を設けて、該開口に第1導風開口部100Aまたは第2導風開口部100Bを接続するようにしてもよい。こうした構成によれば、導風開口部100の開口を左手側または右手側に指向させることができる。
・第2実施形態では、右手側の連結部80に接続された第1導風開口部100Aと左手側の連結部80に接続された第2導風開口部100Bとによって導風開口部100を構成した例を示したが、導風開口部100の構成態様は適宜変更が可能である。例えば、右手側の連結部80に接続された第1導風開口部100Aのみによって、または左手側の連結部80に接続された第2導風開口部100Bのみによって導風開口部100を構成してもよい。また、外気導入室75とエンジンコンパートメント12とを連通する導風路を設け、この導風路と第1導風開口部100A及び第2導風開口部100Bとによって導風開口部100を構成してもよい。こうした構成であっても、各吸気管52,53における導入孔33から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗に比して、外気導入路156内の空気が導風開口部100を通過する際の通気抵抗、すなわち外気導入路156内の空気が導風開口部100の各構成部を通じて外気導入路156外に流れる際の通気抵抗を小さくすればよい。
・第2実施形態において、導風開口部100の内筒部102に仕切板部102Bを設けなくてもよい。すなわち、内筒部102を周壁部102Aのみによって構成してもよい。
・上記各実施形態において、吹き出し部32の数や配設位置は適宜変更可能である。例えば、吹き出し部32をラジエータサポートカバー30の車幅方向における中央部に1つだけ設けるようにしてもよいし、吹き出し部32を車幅方向に3つ以上並べて設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、吹き出し部32を区画板によって区画していたが、この区画板は必ずしも設けなくてもよい。
・第1吸気管52及び第2吸気管53における吸気開口部から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗に比して、外気導入路56,156内の空気が導風開口部57,100を通過する際の通気抵抗を小さくする方法は、上記各実施形態のものに限られない。例えば、導風開口部57,100の各構成部の開口面積が吸気開口部の開口面積よりも小さくても、各吸気管52,53を複数回湾曲させるなどその空気流路における通気抵抗を大きくすることにより、上述した関係を満たすことができる。また、各吸気管52,53及び導風開口部57の材質などを変更することによっても通気抵抗を変更することが可能である。
・第1吸気管52及び第2吸気管53の管形状は、S字状に限定されず、適宜変更可能である。例えば、第1吸気管52及び第2吸気管53のそれぞれを直管状に形成し、それら第1吸気管52及び第2吸気管53が車両後方側ほど互いに接近するようにして、車両上方から見たときに全体としてV字状をなすように構成してもよい。
・ラジエータサポートカバー30を弾性部材によって構成し、該ラジエータサポートカバー30とシール部材70,170とを一体物として構成するようにしてもよい。
・導風開口部の構成は上述したものに限られない。例えば、ラジエータサポートカバー30に、該ラジエータサポートカバー30によって仕切られるエンジンコンパートメント12の上下の空間を連通する貫通孔を更に形成し、この貫通孔を導風開口部として機能させることも可能である。すなわち、第2実施形態と同様にラジエータサポートカバー30の上面にシール部材を環状に配設し、このシール部材の内域に貫通孔を形成する。シール部材によって囲まれる領域である外気導入路内の空気が貫通孔を通過する際の通気抵抗は、第1吸気管52及び第2吸気管53における吸気開口部から濾過装置54に至るまでの各通気抵抗に比して小さくする。なお、貫通孔は、導入孔33よりも車両後方に設けることが望ましい。こうした構成であっても、外気導入路内の空気を大気へ逃がすことができる。
10…フロントバンパー、10A…グリル部、11…フロントフェンダ、12…エンジンコンパートメント、13…エンジンフード、20…ラジエータ、21…ラジエータサポート、22…ロアサポート、23…アッパサポート、30…ラジエータサポートカバー、31…本体部、32…吹き出し部、33,33A,33B…導入孔(吸気開口部)、40…内燃機関、41…冷却水通路、50…合流管、50A…合流部、50B…流入部、51…スロットルバルブ、52…第1吸気管、53…第2吸気管、54…濾過装置、55…空気量センサ、56,156…外気導入路、57,100…導風開口部、57A,100A…第1導風開口部、57B,100B…第2導風開口部、60…制御装置、70,170…シール部材、70A…第1シール部材、70B…第2シール部材、75…外気導入室、80…連結部、80A…右側部、80B…後側部、81…開口部(吸気開口部)、90…管部、90A,90B…分割体、101…外筒部、102…内筒部、102A…周壁部、102B…仕切板部。

Claims (1)

  1. 第1吸気管及び第2吸気管と、
    吸気下流側の端部が内燃機関に接続されているとともに、吸気上流側の端部が前記第1吸気管及び前記第2吸気管のそれぞれの吸気下流側の端部に接続されている合流管と、
    前記第1吸気管及び前記第2吸気管の吸気上流側の端部に接続されており、外気が導入される外気導入路と
    を有し、内燃機関へ外気を取り入れるための吸気系構造であって、
    前記外気導入路内の空気を大気へ逃がす導風開口部を有し、
    前記合流管には、スロットルバルブが配設されており、
    前記第1吸気管及び前記第2吸気管には、前記外気導入路から外気を取り入れる吸気開口部と、前記吸気開口部から取り入れられた空気を濾過する濾過装置と、管内を流れる空気の量を検出する空気量センサとがそれぞれ設けられており、
    前記第1吸気管及び前記第2吸気管における前記吸気開口部から前記濾過装置に至るまでの各通気抵抗に比して、前記外気導入路内の空気が前記導風開口部を通過する際の通気抵抗が小さい吸気系構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019105168A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 トヨタ自動車株式会社 インレットダクト構造

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