JP2017100717A - マイクロファイバーの裏材を有するフロアマット - Google Patents

マイクロファイバーの裏材を有するフロアマット Download PDF

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Abstract

【課題】フロアマットが配置されるカーペットに対して、その位置を維持できるように設計した改良フロアマットを提供する。
【解決手段】前記フロアマットは、カーペット層、前記カーペット層に貼付された支持材層、及び前記支持材層の前記カーペット層とは反対側に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層を含む。前記ループパイルマイクロファイバー層は、複数の分割したマイクロファイバーを含むことができる。前記分割したマイクロファイバーは、概略鋭角三角形状を含むことができ、前記概略鋭角三角形状の一部は、少なくとも1つの概略円弧状の側面を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、フロアマットに関するものであり、特には、以下に限定されるものではないが、所望の位置にフロアマットを保持するために、フロアマットが配置される表面(例えば、カーペット)と摩擦境界面を有するように設計された、マイクロファイバーの裏打ちを有するフロアマットに関する。
図1A〜図1Cを参照すると、繊維及びカーペット技術分野において公知のループパイル構造の一例が示されている。このタイプの製品製造は、一次層(3)又は裏打ち層に線状材料(2)、例えば、撚り糸(ストランド)、紡績糸(ヤーン)、ひも(コード)等を部分的に一定の長さで刺し通すニードル(1)を基本的に含む。次に、前記ニードルが後退するときに、ルーパー(4)で前記材料(2)をつかみ、ループを形成する。続いて、前記材料の別の部分を、第二の位置で、裏打ち層に刺し通す。このタイプのカーペット製造は、タフト製造(例えば、タフトカーペット)と呼ぶことができる。このタイプのカーペット製造は、通常、ループパイル形成で始まり、続いて、図に示すように、自立する部分を残してループの先端をカットする。これは、ループパイル形態をカットするため、カットパイルと呼ばれる。繊維/カーペット製造の別のタイプは、織物と呼ばれる。織物は前記材料が互いに、交互の上下パターンで形成された、織り合わされたものである。これは、通常、「結合した(interlocked)」製品を作製する。織物製品の製造中に、材料の織り合わせたものが充分に引張られていない場合、織物製品中に「ループタイプ」要素を形成できる。これらの緩い要素は、今説明したループパイル構造と似ている。
本技術分野で知られているように、フロアマットは、典型的には、1)下層表面(例えば、床)の保護、2)その表面の使用者のための、下層表面の係合面の変更(例えば、使用者が歩行するときの摩擦係数の変更)、又は3)前記表面の美的外観の変更のいずれかのために使用される。フロアマットは、多くの異なる材料からなることができるが、通常、ある種のプラスチック又は布地からなる。前記布地は、一般に、カーペットと呼ぶことができる。これらのフロアマットは、住宅、商業、産業を含む多くの場所で、あるいは、車両で、多くの用途を有する。
一つの分野は、特には、車両における車内の保護および装飾のためのフロアマットの使用である。特には、フロアマットは、車両の床、あるいは、床板の上で使用される。床板自体は、床板の基礎をなす材料を保護するために、そして、車両の乗客及び/又は運転手に美的外観を与えるために使用されるカーペットにより、通常、覆われている。このカーペットは、通常、恒久的に床板に取り付けられており、典型的には、タフテッドカットパイルカーペット又は不織布カーペット/布地からなる。床板に固定されたカーペットを交換するのに高価となることがある。従って、フロアマットは、車両の運転中に、ほとんどの損耗を受ける、あるいは、使用されるカーペットの位置に、しばしば配置される。
フロアマットは、一般的に、本技術分野において公知であり、従来、車両の床の形状と外形に一般的に適合する、充分な柔軟性を有するエストラマー材料からなる。これらのフロアマットは、床板に貼付したカーペットにマッチし、及び/又は、車両の使用者に美的外観を提供することのできる、エラストマー材料に貼付されたカーペットも含むことができる。フロアマットに使用されるエラストマー材料と従来のカーペットは、使用中にわずかな力を受けた場合、典型的には、フロアマットの位置を維持するのに充分な程度の、床板上のカーペットとの相互作用を行わない。
カーペット上のフロアマットの移動は、カーペットを損傷させる可能性があり、潜在的な危険でありうる。例えば、人がカーペット表面に沿って歩いているときに、フロアマットが移動すると、フロアマットの上で滑って転ぶことがある。加えて、車両中のフロアマットは、車両への人の乗り降りの際に、移動することがある。これは、フロアマットが運転手の領域にある場合、安全上の問題を引き起こし、潜在的に、車両の運転を妨害する可能性がある。この移動は、また、カーペットの損耗を増加させる可能性があり、フロアマットが移動したときに、下層カーペットへの追加ストレスにより保護しようとしている。
下層の床板カーペットに対するフロアマットの移動の問題に対処するために、過去に多くの試みがなされた。例えば、米国特許第4,425,690号、第6,381,806号、及び第7,329,451号は、従来技術の試みの例である。これらの特許には、床に対するフロアマットの位置を確保および維持するように設計された多くの機械的留め具が含まれる。これらの概念は、デザインや配置に基づく様々な欠点を有する。
従って、必要とされているものは、フロアマットが配置されるカーペットに対して、その位置を維持する、改良されたフロアマットである。このように必要とされるフロアマットは、本技術分野では見当たらない。
本発明において、「マイクロファイバーフィラメント」、「フィラメント」はより小さな「セグメント」に分割できる分割前の繊維を意味し、「マイクロファイバーフィラメント」、「フィラメント」を分割して発生した「セグメント」は「マイクロファイバー」に相当する。
本発明は、フロアマットが配置されるカーペットに対して、その位置を維持できるように設計された改良フロアマットを提供する。
いくつかの態様では、本発明は、カーペット層、接着剤で前記カーペット層に貼付された第1の支持材層、及び接着剤で前記支持材層の前記カーペット層とは反対側に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層を含むフロアマットを提供する。前記ループパイルマイクロファイバー材層は、複数の分割したマイクロファイバーを含むことができる。ある態様では、前記分割したマイクロファイバーは、概略鋭角三角形状を含むことができ、前記概略鋭角三角形状の一部は、少なくとも1つの概略円弧状の側面を含む。
ある態様では、ループパイルマイクロファイバー材層は、エリアと、各パイルがマイクロファイバーストランドの少なくとも1つにより形成される、複数のパイルとを含むことができ、更に、各パイルは高さを有することができる。ループパイルマイクロファイバー材料は、フロアマットの使用者の所望のパイル高さを有することができる。前記パイル高さは、所望のとおり、通常、約0.1mm〜15mmの範囲であることができる。この範囲内において、所定のループパイルマイクロファイバー材層におけるパイル高さの実際の分散は、より小さいことが好ましい。例えば、ある態様では、各パイルの高さは、約1mm〜10mmの範囲であることができる。ある態様では、各パイルの高さは、約5.0mm〜10.0mmの範囲であることができる。別の態様では、各パイルの高さは、約1.0mm〜3.0mmの範囲であることができる。別の態様では、各パイルの高さは、約1.5mm〜4.0mmの範囲であることができる。別の態様では、各パイルの高さは、約2.0mm〜3.0mmの範囲であることができる。
ある態様では、ループパイルマイクロファイバー材層は、当該層のエリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定されるパイル密度を有することができる。ループパイルマイクロファイバー材料は、フロアマットのデザイナーの所望のパイル密度を有することができる。前記パイル密度は、所望のとおり、通常、約5パイル/cm〜500パイル/cmの範囲であることができる。この範囲内において、所定のループパイルマイクロファイバー材層におけるパイル密度の実際の分散は、相対的に小さい。例えば、ある態様において、パイル密度は、前記範囲から選択および所望されるような、任意の通常の密度であることができ、選択された密度に対して、約±10%パイル/cmで変動することができる。
好適態様では、ループパイルマイクロファイバー材層は、複数のパイルを含み、複数のパイルの各々は、より小さなセグメントに分割されたマイクロファイバーフィラメントの撚り糸(ストランド)を含む。マイクロファイバーの各撚り糸(ストランド)はフィラメントを有することができ、撚り糸(ストランド)当たりのフィラメント数が約500〜750の範囲にあることができる。別の態様では、撚り糸(ストランド)当たりのフィラメント数は、約10〜10,000の範囲であることができる。各フィラメントは、1〜64の範囲でセグメントに分割することができる。
ある態様では、第1の支持材層は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、及びポリアミドのような材料からなる。別の態様では、第1の支持材層は、ラテックス、又は他のタイプの接着剤でコーティングされている。別の態様では、第2の支持材層(例えば、不織布、発泡体、プラスチック、ゴム等)が、前記の第1の支持材層に積層され、接着剤で接着されることにより、本体、支持、剛性、保持性、及び多くの他の特性が付与される。
別の態様では、本発明は、第1の面および第2の面を有する支持材料、前記支持材料の第1の面に貼付されたカーペット、及び前記の第2の面に貼付されたループパイルが形成されたマイクロファイバー材料を含むフロアマットを提供する。前記ループパイルマイクロファイバー材料は複数のパイルを含み、各パイルは、高さと、分割したフィラメントを有するマイクロファイバーストランドとを含み、前記分割したフィラメントは、前記ストランドから露出し、且つ延びている。この態様では、分割したフィラメントは、ストランドから延びるエッジを有することができる。これらのエッジは、概略三角形状(例えば、鋭角三角形状)を含み、概略三角形状の一部は少なくとも1つの概略円弧状の側面を含む。
更に、フロアマットは、エリアとパイル密度とを有するループパイルマイクロファイバー材料からなることができ、ここで、前記パイル密度は、ループパイルマイクロファイバー材料の前記エリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定される値である。この態様では、各パイルの高さは、約1mm〜3mmの範囲であることができ、パイル密度は、約10パイル/cm〜400パイル/cmの範囲であることができ、マイクロファイバーストランド当たりのフィラメント数は、約100〜10,000の範囲であることができる。
別の態様では、本発明は、表面と裏面とを有するカーペット層と、前記カーペットの裏面に作動可能に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層とを有するフロアマットを提供する。前記マイクロファイバー材料は、複数のパイルを含むことができ、複数のパイルの各々は、マイクロファイバーストランドを含むことができる。マイクロファイバーの各ストランドは、分割の分れ目として、パイル当たりのフィラメント数が約100〜10,000の範囲で、フィラメントを有することができる。各マイクロファイバーフィラメントは、複数のファイバーに分割することができる。この態様では、支持材層を更に含むことができ、カーペット層とループパイルマイクロファイバー材層との間に配置することができる。
本発明の多くの他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面と併せて、以下の説明により当業者に容易に理解されるであろう。
図1Aは、ループパイルカーペット製造の一例である。
図1Bは、ループパイルカーペットの一例である。
図1Cは、カットパイルカーペットの一例である。
図2は、カーペットに載置した、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの一態様を示す画像である。
図3Aは、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの一態様のカーペット側から見た斜視図である。
図3Bは、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの一態様のマイクロファイバー側から見た斜視図である。
図4は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットのマイクロファイバー側の図である。
図5は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットのカーペット側の図である。
図6は、図2〜図5に示すフロアマットの端面図である。
図7は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの顕微鏡写真である。
図8は、染料をマイクロファイバー材料に付加する前の図7に示す画像の断面図である。
図9は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの電子顕微鏡画像(倍率レベル:200倍)である。
図10は、電子顕微鏡による、図9に示す画像の断面図(倍率:1000倍)である。
図11は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットのパイル密度の一例を示す断面図である。
図12は、分割した後の1マイクロファイバーの断面図であり、そこから延びるフィラメントを示している。
図13は、電子顕微鏡による、分割したフィラメントと未分割フィラメントとを比較する断面図である。
図14は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットの保持特性試験の一例である。
図15は、本明細書の開示に従って作製したフロアマットを比較した断面図である。一方は、支持材料を用いて作製し、もう一方は、使用していない。
ここで図1〜図14を参照すると、本発明の一態様は、全体として番号10で示すフロアマットを提供する。明瞭性のために、全ての参照番号が各図面に含まれるわけではないことを理解されたい。加えて、位置を示す用語、例えば、「上」、「下」、「側(面)」、「上面(top)」、「底」、「垂直」、「水平」等は、図面に示す方向にしたときの装置を参照する。当業者であれば、本明細書の開示に基づいて、使用時にフロアマットが異なる方向を取ることができることを理解できよう。
ここで図1Bを参照すると、本技術分野で公知のループパイルカーペットの一例が示されている。このカーペットは、線状材料が、ループを形成するいずれかの端部で、接続するサブストレートを基本的に含む。カットパイルカーペットを図1Cに示す。このタイプのカーペットは、通常、ループパイルカーペット形成で始まり、続いて、図に示すように、自立する部分を残してループの先端をカットする。これは、ループパイルをカットするため、カットパイルと呼ばれる。
フロアマット10は、床、あるいは、他の表面(例えば、車両の床板)上のカーペット12と一緒に使用される。フロアマット10は、カーペット12上でその位置を維持できるように、そして、カーペット12の上に配置した場所に対して、フロアマット10のずれに対する高い耐性(保持としても記載できる)を有するように、設計する。カーペット12は、ループパイル、カットパイル、他のスタイル、及びこれらの変形を含む、本技術分野で公知の任意のタイプのカーペットであることができる。フロアマット10は、種々のタイプのカーペット12との組合せで機能し、カーペット12に対してその位置を保持することを容易にする。
好適態様では、フロアマット10は、カーペット層14、前記カーペット層14に貼付された支持材層16、前記支持材層16のカーペット層14とは反対側に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層18を含む。
カーペット層14(カーペット14として記載できる)は、ループパイル、カットパイル、カーペットの他の形状、及びこれらの変形を含む、本技術分野で公知の任意のタイプのカーペットを含むことができる。このカーペット14は、フロアマット10の使用者のための表面を提供し、所望のとおり、美的であるように、着色または装飾することができる。
支持材層16(支持材料16として記載できる)は、カーペット14に貼り合せることができ、所望のとおり、フロアマット10全体に充分な安定性と剛性を提供することができる。支持材料16は、種々のタイプのプラスチック(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド、及び他のタイプのポリマーを含む)を含む、剛性を付与できる、本技術分野で公知の材料からなることができ、種々のラテックス接着剤でしばしばコーティングされることのある、織布または不織布の形態であることができる。例えば、支持材料16は、床(車両の床を含む)の上で所望のように、フロアマットの位置を決めることができるのに必要な剛性レベルを付与するのに用いられる、PET不織布材料であることができる。PETを含む、種々の所望のタイプのプラスチックは、フロアマット10が、それが配置される表面の外形に合わせられるような柔軟性レベルを付与することもできる。例えば、これらのタイプの支持材料16を用いたフロアマット10は、フロアマット10の使用者に要求されるような、位置決め及び配置に充分な剛性を有するが、車両の床板の外形に合わせることができる。
ループパイルマイクロファイバー材層18(マイクロファイバー材料18としても記載できる)は、フロアマット10の位置を維持するために、カーペット12と係合するように設計された、複数の分割したマイクロファイバー20を含むことができる。好適態様では、分割したマイクロファイバー20は、図10に最もよく示されているように、概略三角形状(例えば、鋭角三角形状)を含む。この態様では、前記三角形状は、分割したマイクロファイバー20の端から端までの外形寸法に概ね一致する、少なくとも1つの概略円弧状の側面を含むことができる。
この態様では、分割したマイクロファイバー20(分割したマイクロファイバー20がとる形状(例えば、三角形状)のエッジを含む)は、カーペット12への把持機構として機能することができる。具体的には、分割したマイクロファイバーは、カーペット12の繊維(例えば、タフトカットパイルカーペットファイバー)をからませるための把持機構として機能することができる。通常、カーペット12の繊維は、典型的には突出しており、マイクロファイバー材料18(より具体的には分割したマイクロファイバー20)との間で係合し、絡み合わせることができる。カーペット繊維と分割したマイクロファイバー20の絡み合いは、カーペット12の横方向にフロアマット10を移動またはスライドさせる力に対抗する強い摩擦抵抗を生じる。
分割したマイクロファイバー20は、抽出されたマイクロファイバー構造からなるマイクロファイバー材料を上回る利点を有する。例えば、分割したマイクロファーバー構造は、把持機構として機能する種々のエッジを含む。逆に、抽出型マイクロファイバーは、把持特性を欠く、天然繊維と同じような、滑らかで、円形、及び/又は楕円形の断面を有する。従って、抽出型マイクロファイバーは、分割したマイクロファイバー20が示す摩擦相互作用および移動に対する抵抗性を有しない。従って、滑らかな抽出型マイクロファイバーは、フロアマットの一部として使用された場合、カーペット12に対するフロアマット10の移動に対して抵抗性を有しないであろう。
更に、ループパイル構造は、本発明において、マイクロファイバー材料18の更なる利点を提供する。例えば、マイクロファイバー材料18の隣接部分内の種々の多孔質の開口部及びギャップを含む概略不均一なループパイル構造は、マイクロファイバー材料18の分割したマイクロファイバー20への、カーペット12の繊維の絡み合いを促進する表面状態を創出する。カーペット12の繊維は、種々の分割したマイクロファイバー20間におけるような、マイクロファイバー材料18のループパイル構造の表面に容易に突出し、分割したマイクロファイバー20及びカーペット12間の絡み合い、及び移動に対する摩擦抵抗を促進する。分割したマイクロファイバー20の表面エッジと組み合わせたとき、マイクロファイバー材料18のループパイル高さにより創出される表面状態は、カーペット12の繊維に対して、優れた左右の摩擦抵抗を創出し、カーペット12と、フロアマット10のマイクロファイバー材料18との間のスライド移動を防止及び/又は実質的に阻止することができる。
本発明者は、分割したマイクロファイバー20を有するマイクロファイバー材料18のループパイル織り構造が、他のタイプのマイクロファイバー材料や通常の繊維材料よりも優れていることを見出した。ツイル、サテン、及び平織りスタイルのマイクロファイバー材料、並びに種々の不織布マイクロファイバー材料(例えば、機械的、熱的、又は化学的手段により結合したマイクロファイバー材料)は、シート材料のように構成した場合、相対的に滑らかで、緻密で、平らな表面をもたらす。その滑らかで、平らな表面は、一般に、カーペット12の繊維が表面にもぐり込むことを防止することができる。従って、これらの織物又は不織布のマイクロファイバーは、前記マイクロファイバー材料とカーペット12との間の絡み合いレベル及び摩擦を制限する。換言すれば、織物又は不織布のマイクロファイバーの合わせ面(mating surface)の摩擦グリップは、分割したマイクロファイバー20を有するループパイルマイクロファイバー材料18の摩擦グリップほど、しっかりしていない。加えて、以下に限定されるものではないが、例えば、綿のような伝統的な天然繊維は、分割したマイクロファイバー20を有するループパイルマイクロファイバー材料18に存在する係合面(engagement surface)を有しない。従って、フロアマットに使用されるような天然繊維材料は、カーペット12に対して、同じ摩擦グリップ力を有しない。
更に、スライドや引張りのレベルは、本発明のフロアマット10の多孔質ループパイル構造で構成される、マイクロファイバー材料18の分割したマイクロファイバー20に存在するエッジや係合面の数に、具体的に関連させることができる。これら特性の組合せは、マイクロファイバー材料18とカーペット12の繊維との間の絡み合いのレベルを最大にすることができ、フロアマット10とカーペット12との間の移動に対して、改良された高いレベルの摩擦抵抗を付与することができる。
本明細書の開示に基づくフロアマット10の構成において、マイクロファイバー材料18は、エリアと、複数のパイル22とを含むことができ、ここで、各パイル22は、マイクロファイバーの少なくとも1つのストランドにより形成することができる。パイル22は、高さと、マイクロファイバー材料18のエリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定されるパイル密度とを有することができる。ある態様では、各パイル22の高さは、約1.0mm〜約5.0mmの範囲であり、より好ましくは約1.5mm〜約4.0mm、最も好ましくは約2.0mm〜約3.0mmの範囲である。パイル密度は、所定のマイクロファイバー材料について特定の密度であることができ、その特定材料は、5パイル/cm〜約25パイル/cmの範囲の密度を有することができる。しかしながら、パイル密度は、通常、所望のとおり、前記範囲内の特定密度であり、所定のマイクロファイバー材料の特定の選択された所望のパイル密度は約±10%で変動することができる。
更に、マイクロファイバー材料18のマイクロファイバーは、デニールを測定単位とした線質量密度に関して測定し、定義することができる。所定の材料のマイクロファイバーの線質量密度は、1デニール未満であることができる。マイクロファイバーとして、以下の例を挙げることができる:
1DのPPの平均直径は12.46μmである。
1DのPETの平均直径は10.12μmである。
1Dのナイロンの平均直径は11.13μmである。
1Dの高密度ポリエチレン(HDPE)の平均直径は12.19μmである。
これらの値が製造公差や設計選択に応じて変動できることは自明であり、選択した的確な材料に応じて、約1μm〜約14μm、約4μm〜約13μm、及び約11μm〜約13μmの範囲の直径を有することができる。更に、これらの直径は1デニールサイズと等しいが、実際の繊維は、定義により1デニール未満であることもできる。マイクロファイバーの直径は、実際に円形、又は実際に楕円形であることができ、それに従って測定した直径の一般的な長さであることができる。
マイクロファイバー材料18の分割したマイクロファイバー20は、分割の分れ目として、更に、パイル毎にフィラメント24を有することができる。これは、図12に最もよく示されている。分割の分れ目としてのパイル当たりのフィラメントの数は、約100〜約10,000の範囲であることができ、より好ましくは、約300〜約5,000の範囲であることができる。
別の好適態様では、本明細書の開示に従って作製したフロアマット10は、第1の面15と第2の面17とを備えた支持材料16を有し、更に、支持材料16の第1の面15に貼付されたカーペット14を備えたものとして記載することができる。ループパイルのように構成されたマイクロファイバー材料18は、第2の面17に貼付することができる。マイクロファイバー材料18は、本明細書に記載した任意の特徴を含むことができる。
別の好適態様では、フロアマットは、支持材料16を有しない構成とすることができる。この態様では、フロアマット11は、表面26及び裏面28を有するカーペット層14を含み、マイクロファイバー材層18は、カーペット14の裏面28に貼付されている。この態様におけるマイクロファイバー材料18は、本明細書に記載されたマイクロファイバー材料18の任意の特徴を含むことができる。
試験において、本発明者は、他の材料と比較したときに、分割したマイクロファイバー20を有するループパイルマイクロファイバー材料18を有する本明細書に開示のフロアマットの保持比較が、移動に対する耐性(保持因子としても記載できる)を増加させることを発見した。例えば、分割したマイクロファイバー20を有する本発明におけるマイクロファイバー材料18を用いて、最大荷重を決定する保持比較試験を行った。この最大荷重は、マイクロファイバー材料18をカーペット12に配置し、横滑りを開始した時点での値とした。分割したマイクロファイバー20を有するマイクロファイバー材料18の最大荷重レベルは、約1.24(Kgf)であった。通常の綿繊維の最大荷重は0.025Kgfであった。マイクロファイバー織物の最大荷重は0.09Kgfであった。マイクロファイバー不織布の最大荷重は0.15Kgfであった。試験に用いた試料の面積は約400cmであり、100mm/分の引張速度で実施した。このデータは、分割したマイクロファイバー20を有する、ループパイル構造のマイクロファイバー材料18が、本産業で公知の他のマイクロファイバー及び通常の繊維と比較した場合、向上した保持特性を有することを示す。
従って、本明細書に開示する装置および方法は、これまで述べたとおり、目的を達成し、利点を有することが理解される。パーツ及び工程の配置および構成における種々の変更は、当業者に容易に自明であり、本発明の範囲および思想に含まれる。

Claims (20)

  1. カーペット層、前記カーペット層に貼付された支持材層、及び前記支持材層の前記カーペット層とは反対側に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層を含むフロアマットであり、前記ループパイルマイクロファイバー材層は、複数の分割したマイクロファイバーを含む、前記フロアマット。
  2. 前記分割したマイクロファイバーが、概略鋭角三角形状を含む、請求項1に記載のフロアマット。
  3. 概略鋭角三角形状の一部が、少なくとも1つの概略円弧状の側面を含む、請求項2に記載のフロアマット。
  4. 前記ループパイルマイクロファイバー材層が、
    エリア;
    各パイルが、マイクロファイバーのストランドの少なくとも1つにより形成され、且つ、高さを有する、複数のパイル;及び
    ループパイルマイクロファイバー材層の前記エリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定されるパイル密度
    を含む、請求項1に記載のフロアマット。
  5. 各パイルの高さが、約0.1mm〜約15mmの範囲である、請求項4に記載のフロアマット。
  6. 各パイルの高さが、約1.5mm〜約4.0mmの範囲である、請求項4に記載のフロアマット。
  7. 各パイルの高さが、約2.0mm〜約3.0mmの範囲である、請求項4に記載のフロアマット。
  8. パイル密度が、約5パイル/cm〜約500パイル/cmの範囲である、請求項4に記載のフロアマット。
  9. パイル密度が、約±10%パイル/cmの範囲である、請求項8に記載のフロアマット。
  10. パイル密度が、約±10%パイル/cmの範囲である、請求項4に記載のフロアマット。
  11. 前記ループパイルマイクロファイバー材層が複数のパイルを含み、複数のパイルの各々がより小さなセグメントに分割されたマイクロファイバーフィラメントのストランドを有し、ストランド当たりのフィラメント数が約10〜10,000の範囲であり、各フィラメントは、1〜64の範囲でセグメントに分割することができる、請求項1に記載のフロアマット。
  12. ストランド当たりのフィラメント数が約500〜約750の範囲である、請求項11に記載のフロアマット。
  13. 前記支持材層が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、又はポリアミドからなる、請求項1に記載のフロアマット。
  14. 第1の面および第2の面を有する支持材料;
    前記支持材料の第1の面に貼付されたカーペット;
    前記の第2の面に貼付された、ループパイルが形成されたマイクロファイバー材料;
    を含むフロアマットであって、前記ループパイルマイクロファイバー材料は、各パイルが高さと、分割したフィラメントを有するマイクロファイバーストランドとを含む、多数のパイルを含む、前記フロアマット。
  15. 前記分割したフィラメントが概略三角形状を含み、前記概略三角形状の一部が、少なくとも1つの概略円弧状の側面を含む、請求項14に記載のフロアマット。
  16. 前記ループパイルマイクロファイバー材料が、エリアと、ループパイルマイクロファイバー材の前記エリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定されるパイル密度とを有し;
    各パイルの高さが、約1mm〜約3mmの範囲であり、前記パイル密度が、約10パイル/cm〜約400パイル/cmの範囲であり;
    マイクロファイバーストランド当たりのフィラメント数が約100〜約10,000の範囲である;
    請求項14に記載のフロアマット。
  17. 前記支持材層が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、又はポリアミドからなる、請求項14に記載のフロアマット。
  18. 表面と裏面とを有するカーペット層と;
    前記カーペットの裏面に作動可能に貼付されたループパイルマイクロファイバー材層と;
    を含むフロアマットであって、
    前記マイクロファイバー材料は複数のパイルを含み、複数のパイルの各々はマイクロファイバーストランドを含み、各マイクロファイバーストランドはフィラメントを有し、パイル当たりのフィラメント数が約100〜約10,000の範囲である、前記フロアマット。
  19. 前記分割したマイクロファイバーが、分割したマイクロファイバー表面から延び、且つ、全般的に突出する複数のエッジを含む、請求項18に記載のフロアマット。
  20. 前記ループパイルマイクロファイバー材層が、
    エリアと;
    各パイルが高さを有する、複数のパイルと;
    ループパイルマイクロファイバー材の前記エリアの平方センチメートル当たりのパイル数により測定されるパイル密度と;
    を有し、各パイルの高さが約0.1mm〜約15mmの範囲であり、前記パイル密度が、約5パイル/cm〜約500パイル/cmの範囲である、請求項18に記載のフロアマット。
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