JP2017100511A - 車両用バックドア - Google Patents

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敬三 井上
Keizo Inoue
敬三 井上
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智士 権現
畠山 一樹
Kazuki Hatakeyama
一樹 畠山
毅 居蔵
Takeshi Ikura
毅 居蔵
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【課題】比較的簡単な構成で、ウレタン系樹脂接着剤が硬化するまでの間、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれするのを抑える。【解決手段】窓パネル9は、ドア本体10の窓用開口13の周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されたウレタン系樹脂接着剤88と、ドア本体10の窓用開口13の周縁部の複数箇所に対応して塗布されたホットメルト接着剤90とによってドア本体10に接着されている。ドア本体10におけるホットメルト接着剤90の塗布対応位置には、ホットメルト接着剤90の厚みよりもウレタン系樹脂接着剤88の厚みが大きくなるように、窓パネル9側に突出した嵩上げ部75が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用バックドアに関するものである。
従来より、窓用開口が形成されたドア本体と、ドア本体の窓用開口を塞ぐ窓パネルとを備えた車両用バックドアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ドア本体の窓用開口の周縁部に窓パネルを接着する際には、ウレタン系樹脂接着剤を用いることが好ましい。ウレタン系樹脂接着剤は、所定の厚みを保った状態で硬化させることで弾力性を有し、窓パネルに加わる衝撃を吸収することが可能となる。
特許第4105519号公報
しかしながら、ウレタン系樹脂接着剤は、硬化時間が長いため、ウレタン系樹脂接着剤をドア本体と窓パネルとの間に塗布してから硬化するまでの間、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれしないように保持治具で保持しておく必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的簡単な構成で、ウレタン系樹脂接着剤が硬化するまでの間、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれするのを抑えることにある。
本発明は、窓用開口が形成されたドア本体と、該ドア本体の窓用開口を塞ぐ窓パネルとを備えた車両用バックドアを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記窓パネルは、前記ドア本体の窓用開口の周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されたウレタン系樹脂接着剤と、該ドア本体の窓用開口の周縁部の複数箇所に対応して塗布されたホットメルト接着剤とによって該ドア本体に接着され、
前記ドア本体における前記ホットメルト接着剤の塗布対応位置には、該ホットメルト接着剤の厚みよりも前記ウレタン系樹脂接着剤の厚みが大きくなるように、前記窓パネル側に突出した嵩上げ部が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、ドア本体と窓パネルとは、窓用開口の周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されたウレタン系樹脂接着剤と、窓用開口の周縁部の複数箇所に対応して塗布されたホットメルト接着剤とによって接着される。ホットメルト接着剤は、ドア本体に設けられた嵩上げ部に対応する位置に塗布されるので、ウレタン系樹脂接着剤の方が厚みが大きくなっている。
このような構成とすれば、ウレタン系樹脂接着剤が硬化するまでの間、ウレタン系樹脂接着剤よりも硬化時間の短いホットメルト接着剤によって、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれしないように仮止めすることができる。これにより、乾燥炉を使わずウレタン系樹脂接着剤を常温で硬化させても、ホットメルト接着剤が硬化するまで保持治具で保持するだけで良く、保持治具による保持時間を短縮することができる。よって、ウレタン系樹脂接着剤の乾燥炉が必要なくなる。
ここで、ホットメルト接着剤は、ウレタン系樹脂接着剤よりも粘度が低く、塗布したときに広がり易い傾向にあるので、ウレタン系樹脂接着剤と同じ厚みを確保することは困難である。そこで、本発明では、ドア本体に嵩上げ部を設けることで、ホットメルト接着剤の厚みが小さくなったとしても、ホットメルト接着剤の厚みと嵩上げ部の高さとの合計分だけ、ウレタン系樹脂接着剤の厚みを確保して、衝撃吸収性能を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記ドア本体は、樹脂製のインナパネルと、該インナパネルとの間に中空部を有するように該インナパネルに接着された樹脂製のアウタパネルとを有し、
前記嵩上げ部は、前記アウタパネルにおける前記中空部に対応する位置に設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明では、ドア本体は、樹脂製のインナパネルとアウタパネルとの間に中空部を有している。そして、嵩上げ部は、アウタパネルにおける中空部に対応する位置に設けられているので、窓パネルに加わる衝撃の吸収性能が損なわれることはない。
具体的に、ホットメルト接着剤の厚みは、ウレタン系樹脂接着剤の厚みに比べて小さいため、ホットメルト接着剤のみで衝撃を吸収するのは困難である。しかしながら、本発明では、嵩上げ部は、アウタパネルにおける中空部に対応する位置に設けられているので、窓パネルに衝撃が加わった場合に、アウタパネルが中空部側に撓むことで、この撓み代の分だけ、衝撃を吸収することが可能となる。
また、アウタパネルに嵩上げ部を設けたことで嵩上げ部の裏側に嵩上げ対応した凹みを設けたり、厚肉にすることで樹脂のヒケが生じたとしても、この凹みやヒケは中空部内にしか生じないため、インナパネルの車室内側からは視認できず、インナパネルの外観を損ねることはない。
本発明によれば、ウレタン系樹脂接着剤が硬化するまでの間、ウレタン系樹脂接着剤よりも硬化時間の短いホットメルト接着剤によって、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれしないように仮止めすることができる。また、ドア本体に嵩上げ部を設けることで、ホットメルト接着剤の厚みと嵩上げ部の高さとの合計分だけ、ウレタン系樹脂接着剤の厚みを確保して、衝撃吸収性能を高めることができる。
本実施形態に係るバックドアを後側から見た全体斜視図である。 バックドアの分解斜視図である。 図2のIIIで囲んだ部分を拡大して示す拡大斜視図である。 図3のIV−IV線に対応する部分のバックドアの断面図である。 図3のV−V線に対応する部分のバックドアの断面図である。 窓パネルを取り付ける前のドア本体の構成を示す背面図である。 窓パネルを取り付ける前のドア本体の構成を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
また、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車両前方を向いて車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
図1に示すように、バックドア1は、ハッチバック車の車体101後端に設けられたバックドア開口103を開閉する上下開閉式の車両用バックドアである。バックドア1の上半部には、車内へ採光可能な窓部3が設けられている。また、バックドア1の下半部は、バックドア開口103における左右両側に設けられたリヤランプ105を車両後方に露出させるために、下方に向かうに連れて左右の幅が狭くなっている。
図2に示すように、バックドア1は、窓用開口13が形成されたドア本体10と、ドア本体10の窓用開口13を塞ぐ窓パネル9とを備えている。ドア本体10は、車内側に位置する樹脂製のインナパネル5と、車外側に位置する樹脂製のアウタパネル7とを有する。インナパネル5、アウタパネル7、及び窓パネル9は、互いに接着されている。
インナパネル5は、射出成形などで成形される一枚物のパネルであって、例えば、ガラス繊維入りポリプロピレン(PP−GF;Polypropylene Glass Fiber)や炭素繊維入りポリプロピレン(PP−CF:Polypropylene Carbon Fiber)などの繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂からなる。
インナパネル5は、アウタパネル7と前後方向において対向し、インナパネル5の主体をなす本体部11を有する。本体部11は、車両前方に臨む面を構成している。
インナパネル5の本体部11における上半部分は、略台形状に形成されていて、車幅方向に延びる窓用開口13を有する。窓用開口13は、インナパネル5の本体部11における上半部分と相似形の略台形状に形成されている。
インナパネル5の本体部11の外周縁には、アウタパネル7側に立ち上がる外側立ち壁15が全周に亘って環状に設けられている。外側立ち壁15の後端には、接合用の外側フランジ17が外側方に張り出すように設けられている。
また、インナパネル5のうち本体部11の窓用開口13周りには、アウタパネル7側に立ち上がる内側立ち壁19が全周に亘って環状に設けられている。内側立ち壁19の後端には、接合用の内側フランジ21が窓用開口13の内方に張り出すように設けられている。そして、インナパネル5のうち窓用開口13の左右両側の部分は、車両後方に開口を向ける水平断面凹状のピラー部23でそれぞれ構成されている。
図3に示すように、ピラー部23は、凹状部分の底面を構成する底面部24と、車幅方向における外側に位置する外側壁26と、車幅方向における内側に位置する内側壁28とで構成されている。
底面部24は、インナパネル5の本体部11の一部で形成されている。外側壁26は、外側立ち壁15及び外側フランジ17の一部で形成されている。また、内側壁28は、内側立ち壁19及び内側フランジ21の一部で形成されている。
ピラー部23には、外側壁26と内側壁28とを左右に橋渡しして連結する橋絡片25が、ピラー部23の上下に間隔をあけて一対に設けられている。橋絡片25には、位置決め孔32と、挿通孔34とが、左右方向に並んで形成されている。
ピラー部23の底面部24のうち車幅方向における外側部分を含めたインナパネル5の外周部分には、バックドア1がバックドア開口103を閉じた状態のときに、車内への雨風や埃、騒音などの浸入を防ぐために車体101に取り付けられたウェザストリップ107が前方から密着する(図4及び図5参照)。
図2に示すように、アウタパネル7は、上下に2分割され、上側に位置するアッパアウタパネル7aと、下側に位置するロアアウタパネル7bとで構成されている。これらアッパアウタパネル7a及びロアアウタパネル7bは、例えば、タルク入りポリプロピレン(PP−T:Polypropylene Talc)やそれにエチレンプロピレンジエンメチレンゴム(EPDM:Ethylene Propylene Diene Monomer)を混合した合成樹脂からなり、例えば射出成形によって成形される。
アッパアウタパネル7aは、車幅方向に延びる横長の帯板状に形成されている。アッパアウタパネル7aは、インナパネル5のうち窓用開口13よりも上側の部分に対向し、インナパネル5の外側フランジ17と内側フランジ21とにそれぞれ塗布された接着剤によって、インナパネル5に取り付けられている。
アッパアウタパネル7aがインナパネル5に取り付けられることで、インナパネル5の本体部11、外側立ち壁15、及び内側壁28と、アッパアウタパネル7aとの間には、中空部30が設けられる(図4のロアアウタパネル7bの例を参照)。
アッパアウタパネル7aの下縁部には、前方に凹むアッパ側段差部61が車幅方向における全体に亘って設けられている。このアッパ側段差部61の左右方向における両端部には、ピラー部23に沿って上側の橋絡片25に対応する箇所にまで下方に延びる延出部62が設けられている。延出部65は、対応する橋絡片25と係合させることでアッパアウタパネル7aをインナパネル5に接着する際の位置決めに用いられる。
ロアアウタパネル7bは、インナパネル5の下半部分の形状に対応して下方に向かうに連れて左右の幅が狭くなる形状に形成されている。ロアアウタパネル7bは、インナパネル5のうち窓用開口13よりも下側の部分に対向し、インナパネル5の外側フランジ17と内側フランジ21とにそれぞれ塗布されたウレタン系樹脂接着剤88及びホットメルト接着剤90によって、インナパネル5に取り付けられている(図3参照)。
ロアアウタパネル7bがインナパネル5に取り付けられることで、インナパネル5の本体部11、外側立ち壁15、及び内側壁28と、ロアアウタパネル7bとの間には、中空部30が設けられる(図4参照)。
ロアアウタパネル7bの中央部には、前方に向かって凹んだプレート取付凹部81が設けられている。プレート取付凹部81の開放面は、上辺が下辺よりも大きい台形状に形成されている。
ロアアウタパネル7bの上縁部には、前方に凹むロア側段差部63が車幅方向における全体に亘って設けられている。このロア側段差部63の左右方向における両端部には、ピラー部23に沿って下側の橋絡片25に対応する箇所にまで上方に延びる延出部65が設けられている。延出部65は、対応する橋絡片25と係合させることでロアアウタパネル7bをインナパネル5に接着する際の位置決めに用いられる。
以下、ロアアウタパネル7bの右側の延出部65及びそれに係合する橋絡片25を例に挙げて、図3〜図5を参照しながら説明する。
ピラー部23の外側フランジ17及び内側フランジ21のうち橋絡片25よりも下側の部分には、ロアアウタパネル7bの延出部65の厚さとウレタン系樹脂接着剤88の厚さ分だけ前方に凹んだ段差部37が形成されている。
そして、インナパネル5の外側フランジ17及び内側フランジ21のうちロアアウタパネル7bが接着される部分は、上下一対の橋絡片25の間の部分よりも前方に凹んで、ロアアウタパネル7bの外周部が嵌め入れられる嵌入れ部38を構成している。
ウレタン系樹脂接着剤88は、外側フランジ17及び内側フランジ21の嵌入れ部38に沿って連続的に塗布されている。ホットメルト接着剤90は、ウレタン系樹脂接着剤88よりも中空部30寄りの位置で且つ嵌入れ部38に断続的に塗布されている。
ホットメルト接着剤90は、ウレタン系樹脂接着剤88よりも硬化時間が短いため、ウレタン系樹脂接着剤88が硬化するまでの間、インナパネル5とロアアウタパネル7bとが互いに位置ずれしないように仮止めすることができる。
ロアアウタパネル7bの延出部65の後方に臨む面には、窓パネル9側に突出した嵩上げ部75が一体に設けられている。嵩上げ部75は、延出部65における中空部30に対応する位置に設けられている。
また、延出部65の先端には、橋絡片25と対向する面を有するL字形板状の突出片67が上方に突出させて設けられている。突出片67は、橋絡片25と対向する面に、ピラー部23側に突出したピン形状の位置決め突起69と、固定用の挿通孔71とを有する。位置決め突起69は、突出片67のうち位置決め孔32に対応する部分に設けられている。ロアアウタパネル7bは、位置決め突起69を位置決め孔32に挿入することで位置決めされる。
固定用の挿通孔71は、突出片67における挿通孔34に対応する部分に形成されている。そして、橋絡片25と突出片67とは、両方の挿通孔34,71を後方から挿通させたタッピングネジ73で締結される。
また、図示しないが、インナパネル5の外側フランジ17及び内側フランジ21のうちアッパアウタパネル7aが接着される部分も、ピラー部23の外側フランジ17及び内側フランジ21のうち上下一対の橋絡片25の間の部分よりも前方に凹んで、アッパアウタパネル7aの外周部が嵌め入れられる嵌入れ部38を構成している。
そして、アッパアウタパネル7aの延出部62及びロアアウタパネル7bの延出部65は、嵌入れ部38に嵌め入れられてインナパネル5に固定された状態で、ピラー部23の外側壁26及び内側壁28のうち上下一対の橋絡片25の両側及びそれら一対の橋絡片25の間の部分と面一の連続した窓パネル接着面を形成する。
窓パネル9は、ガラス製又は樹脂製のパネルであって、図2に示すように、バックドア1の左右両端に亘って車幅方向に延びる横長の略台形状に形成されている。窓パネル9は、アッパアウタパネル7aのアッパ側段差部61とロアアウタパネル7bのロア側段差部63との間に嵌め込まれて、窓用開口13を塞ぐと共に、図4及び図5に示すように左右両側のピラー部23の開口を覆っている。
窓パネル9のうち窓用開口13に対応する領域は透明な窓領域9aであって、窓領域9aの外側に位置する領域は黒色のセラミックス等からなる隠蔽層によって隠蔽された隠蔽領域9bとなっている。隠蔽領域9bによって、インナパネル5、アッパアウタパネル7a及びロアアウタパネル7bと、窓パネル9との接着部分やピラー部23の内側構造が車外側から視認されないように隠蔽されている。
そして、窓パネル9の外周部分は、窓パネル接着面、アッパ側段差部61及びロア側段差部63とそれに連続する外側フランジ17及び内側フランジ21とに後方からウレタン系樹脂接着剤88及びホットメルト接着剤90で接着されている。
具体的に、図6及び図7に示すように、ウレタン系樹脂接着剤88は、窓パネル9における窓用開口13の周縁部に対応する位置、具体的には、インナパネル5の外側フランジ17及び内側フランジ21、アッパアウタパネル7aの周縁部、及びロアアウタパネル7bの周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されている。
ホットメルト接着剤90は、窓パネル9における窓用開口13の周縁部の複数箇所、具体的には、アッパアウタパネル7aの延出部62及びロアアウタパネル7bの延出部65にそれぞれ設けられた嵩上げ部75に対応する位置の4箇所に塗布されている。ホットメルト接着剤90は、嵩上げ部75に塗布されることとなるので、ホットメルト接着剤90の厚みよりもウレタン系樹脂接着剤88の厚みが大きくなる(図4参照)。
そして、インナパネル5、アウタパネル7、及び窓パネル9を貼り合わせた接合体を、ホットメルト接着剤90で仮止めした状態でウレタン系樹脂接着剤88を完全に硬化させることにより、インナパネル5、アウタパネル7、及び窓パネル9が互いに接着されたバックドア1が構成される。
−本実施形態の効果−
以上のように、本実施形態に係るバックドア1によれば、ドア本体10と窓パネル9とを、窓用開口13の周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されたウレタン系樹脂接着剤88と、窓用開口13の周縁部の複数箇所に対応して塗布されたホットメルト接着剤90とによって接着するようにしたから、ウレタン系樹脂接着剤88が硬化するまでの間、ウレタン系樹脂接着剤88よりも硬化時間の短いホットメルト接着剤90によって、ドア本体10と窓パネル9とが互いに位置ずれしないように仮止めすることができる。
また、ホットメルト接着剤90は、ウレタン系樹脂接着剤88よりも粘度が低く、塗布したときに広がり易い傾向にあるので、ドア本体10に嵩上げ部75を設けて、ホットメルト接着剤90を嵩上げ部75に対応する位置に塗布するようにしている。これにより、ホットメルト接着剤90の厚みと嵩上げ部75の高さとの合計分だけ、ウレタン系樹脂接着剤88の厚みを確保して、衝撃吸収性能を高めることができる。
また、嵩上げ部75は、アウタパネル7における中空部30に対応する位置に設けられているので、窓パネル9に衝撃が加わった場合に、アウタパネル7が中空部30側に撓むことで、この撓み代の分だけ、衝撃を吸収することが可能となる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、ドア本体10に窓パネル9を取り付けるときに、窓パネル9側にウレタン系樹脂接着剤88及びホットメルト接着剤90を塗布するようにしたが、この形態に限定するものではない。例えば、ドア本体10側にウレタン系樹脂接着剤88及びホットメルト接着剤90を塗布してもよく、窓パネル9側にウレタン系樹脂接着剤88を塗布し、ドア本体10側にホットメルト接着剤90を塗布するようにしても構わない。
以上説明したように、本発明は、比較的簡単な構成で、ウレタン系樹脂接着剤が硬化するまでの間、ドア本体と窓パネルとが互いに位置ずれするのを抑えることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 車両用バックドア
5 インナパネル
7 アウタパネル
9 窓パネル
10 ドア本体
13 窓用開口
30 中空部
75 嵩上げ部
88 ウレタン系樹脂接着剤
90 ホットメルト接着剤

Claims (2)

  1. 窓用開口(13)が形成されたドア本体(10)と、該ドア本体(10)の窓用開口(13)を塞ぐ窓パネル(9)とを備えた車両用バックドアであって、
    前記窓パネル(9)は、前記ドア本体(10)の窓用開口(13)の周縁部に沿った位置に対応して連続的に塗布されたウレタン系樹脂接着剤(88)と、該ドア本体(10)の窓用開口(13)の周縁部の複数箇所に対応して塗布されたホットメルト接着剤(90)とによって該ドア本体(10)に接着され、
    前記ドア本体(10)における前記ホットメルト接着剤(90)の塗布対応位置には、該ホットメルト接着剤(90)の厚みよりも前記ウレタン系樹脂接着剤(88)の厚みが大きくなるように、前記窓パネル(9)側に突出した嵩上げ部(75)が設けられていることを特徴とする車両用バックドア。
  2. 請求項1において、
    前記ドア本体(10)は、樹脂製のインナパネル(5)と、該インナパネル(5)との間に中空部(30)を有するように該インナパネル(5)に接着された樹脂製のアウタパネル(7)とを有し、
    前記嵩上げ部(75)は、前記アウタパネル(7)における前記中空部(30)に対応する位置に設けられていることを特徴とする車両用バックドア。
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