JP2017099170A - モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記のモータ制御装置において、前記複数の制御部は、前記複数の駆動回路に対応してそれぞれ設けられ、前記複数のグランドは、前記複数の制御部および前記複数の駆動回路に系統ごとに接続されていることが好ましい。
上記のモータ制御装置において、前記複数の制御部は、演算した前記状態量を含む情報を共有するために相互に通信を行い、前記複数の制御部の間で行われる通信は、シリアル通信であることが好ましい。
この構成によれば、各制御部は、駆動回路へ供給される電力の電圧値と、グランドの電位とを演算することにより、グランドの異常を検出することができる。たとえば、グランドに異常が生じている場合には、駆動回路へ供給される電力の電圧値は変化することが想定されるため、この電圧値を演算して監視することにより、グランドの異常を検出できる。
上記のモータ制御装置において、前記第1制御部は、前記第1電圧値と前記第2電圧値との差を、前記第1分圧回路および前記第2分圧回路で用いられる抵抗の抵抗値で補正することにより、前記第1グランドのグランド電位と前記第2グランドのグランド電位との差であるグランド電位差を演算することが好ましい。
以下、モータ制御装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、モータ制御装置としてのECU1は、第1バッテリ10および第2バッテリ40から電力が供給されることにより動作する。ECU1は、各種のセンサの検出結果に基づいて、モータ2に供給される電力を制御する。
図1に示すように、第1分圧回路31の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。第1分圧回路31の抵抗200側の端部は、第1グランド11に接続されている。第1分圧回路31における抵抗100と抵抗200との間は第1マイコン23に接続されている。このため、第1分圧回路31における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第1モニタ電圧V1として第1マイコン23に取り込まれる。第1マイコン23は、第1モニタ電圧V1として読み取った電圧(アナログ値)をA/D(アナログデジタル)変換し、その第1モニタ電圧V1(デジタル値)を各種の演算に用いる。
なお、電源線L1を流れる電力の電圧である第1電源電圧VP1は、第1バッテリ10の第1電源電位P1および第1グランド11の第1グランド電位PG1を用いて、次式(2)で表される。
すなわち、第1電源電圧VP1は、式(1)および式(2)を用いると、次式(3)で表される。
図1に示すように、第2分圧回路32の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。第2分圧回路32の抵抗200側の端部は、第2グランド41に接続されている。第2分圧回路32における抵抗100と抵抗200との間は第1マイコン23に接続されている。第2分圧回路32における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第2モニタ電圧V2として第1マイコン23に取り込まれる。第1マイコン23は、第2モニタ電圧V2として読み取った電圧(アナログ値)をA/D変換し、その第2モニタ電圧V2(デジタル値)を各種の演算に用いる。
また、第1グランド電位PG1と第2グランド電位PG2との差であるグランド電位差VGは、次式(5)で表される。なお、グランド電位差VGは、第1ECU20の第1グランド電位PG1から見たときの(第1ECU20のボディBoのグランド電位GNDを基準電位とした)、第2ECU50の第2グランド電位PG2との間の電位差である。
ここで、式(1)および式(4)は、第1グランド電位PG1および第2グランド電位PG2について展開すると、次式(6)および次式(7)で表される。
PG2=P1−V2*(R1+R2)/R2 …(7)
このため、グランド電位差VGは、次式(8)で表される。
図1に示すように、第3分圧回路33の抵抗100側の端部は、第2ECU50の電源線L3に接続されている。第3分圧回路33の抵抗200側の端部は接地されている。第3分圧回路33における抵抗100と抵抗200との間は第1マイコン23に接続されるとともに、第1マイコン23も接地されている。このため、第3分圧回路33における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第3モニタ電圧V3として第1マイコン23に取り込まれる。第1マイコン23は、第3モニタ電圧V3として読み取った電圧(アナログ値)をA/D変換し、その第3モニタ電圧V3(デジタル値)を各種の演算に用いる。図2に示すように、第3モニタ電圧V3は、第1グランド11の第1グランド電位PG1を基準にした電源線L3を流れる電力の電位である第2電源電位P2を抵抗100,200によって分圧したものであって、第2電源電位P2と第1グランド電位PG1との差に比例する。このため、第3モニタ電圧V3は、第2電源電位P2、第1グランド電位PG1、および抵抗100,200を用いて、次式(9)で表される。
第1ECU20から見た(第1グランド11の第1グランド電位PG1を基準とした)ときの、相手側(第2ECU50)の第2電源電位P2は、次式(10)で表される。
第2ECU50から見た(第2グランド41の第2グランド電位PG2を基準とした)ときの、自ら(第2ECU50)の第2電源電位P2である第2電源電圧VP2は、次式(11)によって表される。
なお、第2電源電圧VP2は式(10)で求められ、第2グランド電位PG2は式(7)によって求めることができる。
VP2=V3*(R1+R2)/R2+VG …(13)
第1マイコン23は、たとえば式(11)〜式(13)のいずれかから第2電源電圧VP2を演算することができる。
図1に示すように、第2監視回路60の第1〜第3分圧回路61〜63は、第1監視回路30の第1〜第3分圧回路31〜33と同様の構成を有している。このため、類似した説明を割愛する。また、第2マイコン53は第1〜第3分圧回路61〜63から第1〜第3モニタ電圧V1a〜V3aを取り込む。なお、第1マイコン23での第1〜第3モニタ電圧V1〜V3を用いた演算と、第2マイコン53での第1〜第3モニタ電圧V1a〜V3aを用いた演算とを区別するために、便宜上以下の説明では符号の末尾に「a」を付けて表示する。なお、これは単に便宜上区別するための表示であって、第2監視回路60の第1〜第3分圧回路61〜63で検出される第1〜第3モニタ電圧V1a〜V3aは、通常であれば第1監視回路30の第1〜第3分圧回路31〜33で検出される第1〜第3モニタ電圧V1〜V3とほとんど等しい(理想的には等しい)値である。ほとんど等しい値とは、第1〜第3モニタ電圧V1a〜V3aおよび第1〜第3モニタ電圧V1〜V3にノイズなどが乗っていない理想的な状況であれば、両者が等しいと推定される程度の値である。また、通常でない状況とは、たとえば第1グランド11または第2グランド41に断線故障が生じた場合である。また、同様にたとえば第1電源電位P1や第1グランド電位PG1などについても、符号の末尾に「a」を付けて、第1電源電位P1aや第1グランド電位PG1aのように表す。
なお、電源線L3を流れる電力の電圧である第2電源電圧VP2aは、第2バッテリ40の第2電源電位P2aおよび第2グランド41の第2グランド電位PG2aを用いて、次式(15)で表される。
すなわち、第2電源電圧VP2aは、式(14)および式(15)を用いると、次式(16)で表される。
第2分圧回路62の抵抗100側の端部は、電源線L3に接続されている。第2分圧回路62の抵抗200側の端部は、第1グランド11に接続されている。第2分圧回路62における抵抗100と抵抗200との間は第2マイコン53に接続されている。このため、第2分圧回路62における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第2モニタ電圧V2aとして第2マイコン53に取り込まれる。第2モニタ電圧V2aは、第1グランド11の第1グランド電位PG1aを基準にした電源線L3を流れる電力の電位である第2電源電位P2aを抵抗100,200によって分圧したものであって、第1グランド11の第1グランド電位PG1aを基準にした第2電源電圧VP2a(あるいは、第2電源電位P2aと第1グランド電位PG1aとの差)に比例する。このため、第2モニタ電圧V2aは、第2電源電位P2a、第2グランド電位PG2a、および抵抗100,200を用いて、次式(17)で表される。
また、第2グランド電位PG2aと第1グランド電位PG1aとの差であるグランド電位差VGaは、次式(18)で表される。
また、式(14)および式(17)は、第2グランド電位PG2aおよび第1グランド電位PG1aについて、それぞれ展開すると、次式(19)および次式(20)で表される。このため、グランド電位差VGは次式(21)で表される。
PG1a=P1a−V2a*(R1+R2)/R2 …(20)
VGa=(V2a−V1a)*(R1+R2)/R2 …(21)
第3分圧回路63の抵抗100側の端部は、第1ECU20の電源線L1に接続されている。第3分圧回路63の抵抗200側の端部は、第2グランド41に接続されている。第3分圧回路63における抵抗100と抵抗200との間は第2マイコン53に接続されている。このため、第3分圧回路63における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第3モニタ電圧V3aとして第2マイコン53に取り込まれる。第3モニタ電圧V3aは、第2グランド41の第2グランド電位PG2aを基準にした電源線L1を流れる電力の電位である第1電源電位P1aを抵抗100,200によって分圧したものであって、第1電源電位P1aと第2グランド電位PG2aとの差に比例する。このため、第3モニタ電圧V3aは、第1電源電位P1a、第2グランド電位PG2a、および抵抗100,200を用いて、次式(22)で表される。
第2グランド41の第2グランド電位PG2aを基準としたときの、第1電源電位P1aは、次式(23)で表される。
第1グランド11の第1グランド電位PG1aを基準としたときの、第1ECU20の第1電源電位P1aとの差である第1電源電圧VP1aは、式(23)により演算された第1電源電位P1aおよび式(20)により演算された第1グランド電位PG1aを用いて、次式(24)で表される。
なお、式(12),式(13)と同様に、第1電源電圧VP1aは、次式(25),(26)に示すように、異なる計算式によって表すこともできる。
VP1a=V3a*(R1+R2)/R2+VGa …(26)
第2マイコン53は、たとえば式(24)〜式(26)のいずれかから第1電源電圧VP1aを演算することができる。
(1)第1マイコン23によって、第1電源電圧VP1および第2電源電圧VP2を演算して監視することにより、第1グランド11および第2グランド41の異常を検出できる。すなわち、第1マイコン23は、第1電源電圧VP1が閾値Th1よりも小さいとき、第1グランド11に異常が発生していると判定する。また、第1マイコン23は、第2電源電圧VP2が閾値Th2よりも小さいとき、第2グランド41に異常が発生していると推定する。また、第1マイコン23によって、第2電源電圧VP2を演算することにより、第2電源電圧VP2に合わせて第1電源電圧VP1を調整することも可能となる。
(3)第1マイコン23は、グランド電位差VGを演算して監視することにより、マイコン間通信Cに障害が発生する可能性があることを把握できる。すなわち、グランド電位差VGが閾値よりも大きいとき、マイコン間通信Cに異常が発生する可能性がある旨、検出できる。
つぎに、モータ制御装置の第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との違いを中心に説明する。なお、本実施形態では、第1ECU20および第2ECU50は、共に共通のグランドであるボディBoに接続されている。
分圧回路71の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。分圧回路71の抵抗200側の端部は、グランド12に接続されている。分圧回路71における抵抗100と抵抗200との間は、第1マイコン23に接続されている。分圧回路71における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第4モニタ電圧V4として第1マイコン23に取り込まれる。第4モニタ電圧V4は、第1電源電圧VP1、第1グランド電位PG1、および抵抗100,200を用いて、次式(27)で表される。
分圧回路72の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。端子Aで示されるように、分圧回路72の抵抗200側の端部は、電源線L2において、第1バッテリ10およびボディBoの接続点とコイル25bとの間に接続されている。分圧回路72における抵抗100と抵抗200との間は第1マイコン23に接続されている。分圧回路72における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第5モニタ電圧V5として第1マイコン23に取り込まれる。第5モニタ電圧V5は、第1電源電圧VP1、コイル25bの抵抗Rc、グランド12に流れ込む電流である第1グランド電流IG1、および抵抗100,200を用いて、次式(28)で表される。
分圧回路73の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。端子Bで示されるように、分圧回路73の抵抗200側の端部は、電源線L4において、第2バッテリ40およびボディBoの接続点とコイル55bとの間に接続されている。分圧回路73における抵抗100と抵抗200との間は第1マイコン23に接続されている。分圧回路73における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第6モニタ電圧V6として第1マイコン23に取り込まれる。第6モニタ電圧V6は、第1電源電圧VP1、コイル25bの抵抗Rc、グランド12に流れ込む電流である第2グランド電流IG2、および抵抗100,200を用いて、次式(29)で表される。
これらの式(27)〜式(29)を用いると、第1グランド電流IG1および第2グランド電流IG2は、次式(30),(31)で表される。
IG2=(V4−V6)*(R1+R2)/(R1*Rc) …(31)
第1マイコン23は、取り込まれた第4〜第6モニタ電圧V4〜V6を用いて、式(30),(31)から第1グランド電流IG1および第2グランド電流IG2を演算する。
分圧回路81の抵抗100側の端部は、電源線L3に接続されている。分圧回路81の抵抗200側の端部は、グランド12に接続されている。分圧回路81における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第2マイコン53に取り込まれる。第4モニタ電圧V4aは、第2電源電圧VP2および抵抗100,200を用いて、次式(32)で表される。
分圧回路82の抵抗100側の端部は、電源線L3に接続されている。端子Bで示されるように、分圧回路82の抵抗200側の端部は、電源線L4に接続されている。分圧回路82における抵抗100と抵抗200との間は第2マイコン53に接続されている。分圧回路82における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第5モニタ電圧V5aとして第2マイコン53に取り込まれる。第5モニタ電圧V5aは、第2電源電圧VP2、コイル55bの抵抗Rc、第2グランド電流IG2a、および抵抗100,200を用いて、次式(33)で表される。
分圧回路83の抵抗100側の端部は、電源線L1に接続されている。端子Aで示されるように、分圧回路83の抵抗200側の端部は、電源線L2に接続されている。分圧回路83における抵抗100と抵抗200との間は第2マイコン53に接続されている。分圧回路83における抵抗100と抵抗200との間の電圧は、第6モニタ電圧V6aとして第2マイコン53に取り込まれる。第6モニタ電圧V6aは、第1電源電圧VP1、コイル25bの抵抗Rc、第1グランド電流IG1a、および抵抗100,200を用いて、次式(34)で表される。
これらの式(32)〜式(34)を用いると、第1グランド電流IG1aおよび第2グランド電流IG2aは、次式(35),(36)で表される。
IG2a=(V4a−V5a)*(R1+R2)/(R1*Rc) …(36)
第2マイコン53は、取り込まれた第4〜第6モニタ電圧V4a〜V6aを用いて、式(35),(36)から第1グランド電流IG1aおよび第2グランド電流IG2aを演算する。
IGa=IG1a−IG2a …(38)
第1マイコン23は、グランド電流差IGが予め定めた閾値よりも大きい場合、第1グランド電流IG1または第2グランド電流IG2のうち電流値の小さい側のグランドが故障したと推定する。たとえば、第1ECU20および第2ECU50がグランド12から断線した場合や、第1ECU20および第2ECU50とグランド12との間の抵抗が増大した場合が想定される。そして、故障したと推定されるグランドに対応した第1ECU20(第1マイコン23)または第2ECU50(第2マイコン53)は、自らの制御を停止(たとえば電力の供給を停止)する。なお、グランド12そのものの抵抗が増大することにより、異常が発生したことも想定される。この場合、第1マイコン23および第2マイコン53は、第1グランド電流IG1および第2グランド電流IG2の電流値が予め定められた閾値よりも小さいとき、グランド12に異常が発生したことを検出する。
(1)第1グランド電流IG1,IG1aおよび第2グランド電流IG2,IG2aを検出することにより、第1ECU20および第2ECU50に共通するグランド12の故障(異常)を検出することができる。また、グランド12の故障およびグランド12と各ECUとの間の断線故障などが検出できるため、故障しているにも関わらず各ECUの制御が継続される結果、故障していなかった箇所までも壊れてしまう、いわゆる2次故障が発生することを抑制できる。たとえば、断線している場合には、本来流れる電流よりも過大な電流が流れることがあるためである。また、過大な電流が流れることが抑制されることにより、電磁ノイズの発生を抑制できる。
つぎに、モータ制御装置の第3実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との違いを中心に説明する。なお、本実施形態では、第1ECU20から見た第1グランド電位PG1を「0」、第2ECU50から見た第2グランド電位PG2aを「0」に具体化した。
PG1=0 …(39)
PG2a=0 …(40)
第1モニタ電圧V1は、第1グランド電位PG1(PG1=0)を基準として、次式(41)で表される。
=P1*R2/(R1+R2) …(41)
なお、第1電源電圧VP1は、第1バッテリ10の第1電源電位P1および第1グランド電位PG1(PG1=0)を用いて、次式(42)で表される。
すなわち、第1電源電圧VP1は、式(39)、式(40)、および式(42)を用いると、式(3)で表される。
=PG2+(P1−PG2)*R2/(R1+R2) …(43)
また、グランド電位差VGは、次式(44)で表される。
ここで、式(42)および式(3)により、第1電源電位P1および第1電源電圧VP1は、次式(45)で表される。
また、式(43)および式(44)により、第2モニタ電圧V2は、次式(46)で表される。
このため、グランド電位差VGは、次式(47)で表される。
VG=(V2−V1)*(R1+R2)/R1 …(47)
第3モニタ電圧V3は、第2電源電位P2、第1グランド電位PG1、および抵抗100,200を用いて、次式(48)で表される。
=P2*R2/(R1+R2) …(48)
第1ECU20から見た(第1グランド11の第1グランド電位PG1を基準とした)ときの、相手側(第2ECU50)の第2電源電位P2は、次式(10)で表される。
また、第2電源電圧VP2は、第3モニタ電圧V3および式(8)によって求められるグランド電位差VGを用いて、次式(13)で表される。
=P2−VG
=V3*(R1+R2)/R2−(V2−V1)*(R1+R2)/R1…(49)
つぎに、第2監視回路60の構成および第2マイコン53で行われる第1〜第3モニタ電圧V1a〜V3aを用いた演算について説明する。
V1a=(P2a−PG2a)*R2/(R1+R2)
=P2a*R2/(R1+R2) …(50)
第2電源電圧VP2aは、次式(51)で表される。
すなわち、第2電源電圧VP2aは、式(50)および式(51)を用いると、式(16)で表される。
=PG1a+(P2a−PG1a)*R2/(R1+R2) …(52)
また、グランド電位差VGaは、次式(53)で表される。
第3モニタ電圧V3aは、第1電源電位P1a、第2グランド電位PG2a、および抵抗100,200を用いて、次式(54)で表される。
=P1a*R2/(R1+R2) …(54)
第2グランド41の第2グランド電位PG2aを基準としたときの、第1電源電位P1aは、式(23)で表される。
また、第1電源電圧VP1aは、第3モニタ電圧V3aおよびグランド電位差VGaを用いて、次式(55)で表される。
=P1a−VGa
=V3a*(R1+R2)/R2−(V2a−V1a)*(R1+R2)/R1…(55)
なお、本実施形態は第1実施形態の第1グランド電位PG1および第2グランド電位PG2aを「1」に具体化した形態であるため、第1実施形態と同様の効果を有する。 各実施形態は次のように変更してもよい。なお、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・各実施形態では、第1バッテリ10および第2バッテリ40が設けられたが、これに限らない。たとえば、第1バッテリ10のみを設けてもよい。この場合、第1の給電経路は第1バッテリ10から第1駆動回路21へ給電する。また、第2の給電経路は第1バッテリ10から第2駆動回路51へ給電する。第1の給電経路の中間地点において、第1の給電経路と第2の給電経路とが分岐している。すなわち、バッテリは少なくとも1つ設けられればよい。なお、この場合であっても、グランドを複数設けてもよい。なお、複数のバッテリを設けることにより、1つ1つのバッテリに要求される性能をある程度低くすることができる。
・第1および第3実施形態では、第1マイコン23が、グランド電位差VGが予め定められた閾値よりも大きい場合、マイコン間通信Cに障害が発生する可能性があると判定したが、グランド電位差VGを演算しなくてもよい。また、第1マイコン23は、マイコン間通信Cに障害が発生する可能性があると判定した場合、第2マイコン53に対して不定信号Sを送信したが、送信しなくてもよい。なお、第2マイコン53でも同様である。
・各実施形態では、ECU1は1つのモータ2に電力を供給したが、2つ以上のモータに電力を供給するようにしてもよい。
Claims (9)
- 少なくとも1つの外部電源からの直流電力を交流電力に変換し、この変換した交流電力を制御対象であるモータへ供給する複数の駆動回路と、
前記外部電源から前記複数の駆動回路へと供給される直流電力の状態量を検出する監視回路と、
前記複数の駆動回路が接続される複数のグランドと、
前記複数の駆動回路の動作を制御することにより前記モータの駆動を制御するとともに、前記監視回路の検出結果に基づいて前記状態量を演算する複数の制御部と、を備え、
前記複数の制御部は、前記状態量に基づいて前記複数のグランドの異常を検出するモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置において、
前記複数の制御部は、前記複数の駆動回路に対応してそれぞれ設けられ、
前記複数のグランドは、前記複数の制御部および前記複数の駆動回路にそれぞれ接続されているモータ制御装置。 - 請求項1または2に記載のモータ制御装置において、
前記複数の制御部は、演算した前記状態量を含む情報を共有するために相互に通信を行い、
前記複数の制御部の間で行われる通信は、シリアル通信であるモータ制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置において、
前記状態量は、前記外部電源から前記複数の駆動回路へ供給される電力の電圧値と、前記複数のグランドの電位であるモータ制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ制御装置において、
前記複数の制御部は、前記複数のグランドの電位の差であるグランド電位差を演算し、前記グランド電位差が閾値よりも大きい場合、グランドの異常を検出するモータ制御装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ制御装置において、
前記外部電源と前記複数の駆動回路との間には、前記外部電源から供給される電力のノイズを低減するためのチョークコイルが設けられるモータ制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ制御装置において、
前記複数の駆動回路は、第1駆動回路と、第2駆動回路とを有し、
前記複数のグランドは、第1グランドと、第2グランドとを有し、
前記複数の制御部は、第1制御部と、第2制御部とを有し、
前記監視回路は、前記外部電源から前記第1駆動回路への給電経路である第1の電源線と前記第1グランドとの間を接続する第1分圧回路と、前記第1の電源線と前記第2グランドとの間を接続する第2分圧回路と、前記外部電源から前記第2駆動回路への第2の電源線と前記第1グランドとの間を接続する第3分圧回路と、を含み、
前記第1制御部は、前記第1分圧回路から検出される第1電圧値と、前記第2分圧回路から検出される第2電圧値と、前記第3分圧回路から検出される第3電圧値とを用いて、前記第1グランドおよび前記第2グランドの異常を検出するモータ制御装置。 - 請求項7に記載のモータ制御装置において、
前記第1制御部は、前記第1電圧値と前記第2電圧値との差を、前記第1分圧回路および前記第2分圧回路で用いられる抵抗の抵抗値で補正することにより、前記第1グランドのグランド電位と前記第2グランドのグランド電位との差であるグランド電位差を演算するモータ制御装置。 - 請求項7または8に記載のモータ制御装置において、
前記第1制御部は、前記第2電圧値と前記第3電圧値との和から、前記第1電圧値を差し引いた値を、前記第1分圧回路、前記第2分圧回路、および前記第3分圧回路で用いられる抵抗の抵抗値で補正することにより、前記外部電源から前記第2駆動回路へ供給される電力の電圧を演算するモータ制御装置。
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