JP2017098916A - 通信装置、通信装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザのログインに連動して通信装置がダイレクト無線通信モードの動作を開始する通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】ユーザが通信装置にログインしたことに連動して、外部装置との間で中継装置を介さずに直接無線通信を実行するダイレクト無線通信モード（アクセスポイントモード）の動作を開始させる。【選択図】図６

Description

本発明は、通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムに関する。

スマートフォンや携帯ゲーム機、印刷装置等の通信装置は、無線ＬＡＮ機能を備えている。無線ＬＡＮ機能の中には、複数の通信装置をアクセスポイントを介さずに直接接続するダイレクト無線通信モードが知られている。特許文献１には、ダイレクト無線通信モードの一例であるアクセスポイントモードを用いて、印刷装置とモバイル端末を直接接続する構成が開示されている。ダイレクト無線通信モードを利用する場合、ユーザは、ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように通信装置に指示する必要がある。例えば、ダイレクト無線通信モードの動作を開始するための「開始ボタン」を通信装置が表示して、ユーザがこの「開始ボタン」を押下することで、通信装置がダイレクト無線通信モードの動作を開始する。

また、通信装置の中には、ユーザ認証機能を備えているものがある。通信装置が備えるＩＣカードリーダにユーザがＩＣカードをかざしたり、ユーザＩＤとパスワードをユーザが通信装置に入力することで、ユーザ認証が実行される。ユーザ認証の結果、認証ＯＫと判断されたユーザは、通信装置にログインする。そして通信装置にログインしたユーザは、通信装置が提供する機能を利用することができる。

特開２０１５−０２３４４０号公報

しかしながら、従来の通信装置の場合、ユーザが通信装置にログインすることと、通信装置がダイレクト無線通信モードの動作を開始することは連動していなかった。即ち、ユーザは、通信装置へのログインと、ダイレクト無線通信モードの動作の開始指示を通信装置に入力することをそれぞれ独立して行う必要があり、手間となっていた。
そこで本発明では、上述したユーザの手間を軽減することを目的とする。

上述した課題を解決するために、本発明が提供する通信装置は、外部装置と前記通信装置との間で中継装置を介さずに直接無線通信を実行するダイレクト無線通信モードで動作する無線通信手段と、前記通信装置にユーザがログインした場合に、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、ユーザのログインに連動して通信装置がダイレクト無線通信モードの動作を開始するため、ユーザの手間が軽減される。

通信システムの概要を示す図である。 印刷装置１００のハードウェア構成を示す図である。 印刷装置１００が表示する画面を示す図である。 ユーザ管理テーブルを示す図である。 無線接続画面を示す図である。 アクセスポイントモードの動作を開始する処理を示すフローチャートである。 アクセスポイントモードの動作を停止する処理を示すフローチャートである。 アクセスポイントモードの動作を開始する処理を示すフローチャートである。 ユーザ管理テーブルを示す図である。 設定画面を示す図である。 アクセスポイントモードの動作を開始する処理を示すフローチャートである。

以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。

（実施形態１）
図１を用いて、通信システムの概要を説明する。本実施形態の通信システムは、印刷装置１００とモバイル端末１０１とで構成される。

印刷装置１００は無線ＬＡＮ機能を備える。印刷装置１００が備える無線ＬＡＮ機能には、インフラストラクチャーモードと、アクセスポイントモードの２種類の無線通信モードが存在する。インフラストラクチャーモードは、印刷装置１００がアクセスポイント（不図示）のような中継装置に無線接続して、ＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）等のネットワーク上のデバイスと通信するための無線通信モードである。

一方、アクセスポイントモードは、印刷装置１００においてソフトウェア・アクセスポイントを起動させることで、印刷装置１００自身がアクセスポイントとして振る舞う無線通信モードである。スマートフォン等のモバイル端末１０１は、アクセスポイントモードで動作する印刷装置１００に無線接続し、写真等の電子ファイルを印刷するための印刷データを印刷装置１００に送信する。アクセスポイントモードによって、アクセスポイントのような中継装置を介することなく、印刷装置１００とモバイル端末１０１との間で直接無線通信を確立することができる。なおアクセスポイントモードは、印刷装置１００とモバイル端末１０１が直接無線通信を確立するためのダイレクト無線通信モードの一例である。アクセスポイントモードの代わりに、Ｗｉ−Ｆｉ Ｄｉｒｅｃｔ（登録商標）のような他の無線通信方式を本実施形態に適用してもよい。

後ほど詳しく説明するが、印刷装置１００はユーザ認証機能を備える。本実施形態は、ユーザ認証機能によってユーザが印刷装置１００にログインしたことに連動して、印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始することを特徴とする。

次に図２を用いて、印刷装置１００のハードウェア構成を説明する。ＣＰＵ２０１はＲＯＭ２０２が記憶している制御プログラムを読み出して、印刷装置１００の動作を制御するための様々な処理を実行する。ＲＯＭ２０２は、制御プログラムを記憶している。ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ＨＤＤ２０４は、様々なデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。

なお、印刷装置１００の場合、１つのＣＰＵ２０１が後述するフローチャートに示す処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のＣＰＵが協働して後述するフローチャートに示す処理を実行するようにすることもできる。また、後述するフローチャートの処理の一部をＡＳＩＣ等のハードウェア回路を用いて実行するようにしてもよい。

無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、モバイル端末１０１やアクセスポイント等の外部装置との間で無線ＬＡＮ通信を実行する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５が実行する無線ＬＡＮ通信は、ＩＥＥＥ８０２．１１ａ／ｂ／ｇ／ｎ／ａｃ等の無線通信である。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、インフラストラクチャーモードとアクセスポイントモードとで動作可能である。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、予めユーザに設定されているデバイス設定に従って、インフラストラクチャーモードとアクセスポイントモードのいずれか一方を選択して動作する。

ネットワークＩ／Ｆ２１０は、ＬＡＮケーブルを介して有線ＬＡＮに接続する。ネットワークＩ／Ｆ２１０は、有線ＬＡＮ上の外部装置（例えばＰＣ）と通信可能である。

プリンタ２０６は、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５やネットワークＩ／Ｆ２１０が受信した印刷データに基づいて、シートに印刷処理を実行する。スキャナ２０７は、ユーザに載置された原稿を読み取り、原稿画像を生成する。スキャナ２０７によって生成された原稿画像は、プリンタ２０６によって印刷されたり（所謂コピー処理）、ＨＤＤ２０４に蓄積されたりする。

操作部２０８は、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードを備え、各種操作画面を表示する。ユーザは、操作部２０８を介して印刷装置１００に対して指示や情報を入力することができる。

ＩＣカードリーダ２０９は、ＩＣカードからユーザ情報を読み取る。本実施形態の場合、ユーザＩＤとパスワードが、ユーザ情報としてＩＣカードに記憶されている。そしてＩＣカードリーダ２０９がＩＣカードから読み取ったユーザ情報に基づいて、印刷装置１００がユーザ認証を実行する。

なお、印刷装置１００は、アクセスポイントモードで動作可能な通信装置の一例として挙げている。本発明を適用可能な通信装置は印刷装置１００に限らない。アクセスポイントモードで動作可能であれば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、スマートフォン、携帯ゲーム機等の様々な通信装置に本発明を適用できる。

次に、印刷装置１００が提供する操作画面と、アクセスポイントモードをユーザが利用する際の操作手順について説明する。

図３（Ａ）のログイン画面３００は、印刷装置１００の操作部２０８が表示する画面である。印刷装置１００の起動が完了すると、操作部２０８は、ログイン画面３００を初期表示する。ユーザは、ＩＣカードリーダ２０９にユーザ自身のＩＣカードをかざす。

図４のユーザ管理テーブル４００は、印刷装置１００にログインすることが許可されているユーザのユーザ情報（ユーザ名、ユーザＩＤ、パスワード）を管理するための情報であり、印刷装置１００のＨＤＤ２０４に記憶されている。ユーザ管理テーブル４００に登録されているユーザが、印刷装置１００にログイン可能である。ユーザが自身のＩＣカードをＩＣカードリーダ２０９にかざすと、ＩＣカードリーダ２０９は、ＩＣカードからユーザ情報（ユーザＩＤとパスワード）を読み取る。そしてＣＰＵ２０１は、ＩＣカードリーダ２０９がＩＣカードから読み取ったユーザ情報が、ユーザ管理テーブル４００に登録されているか否かを判定する。ＩＣカードから読み取ったユーザ情報がユーザ管理テーブル４００に登録されていれば、認証ＯＫとなり、操作部２０８は図３（Ｂ）のメニュー画面３１０を表示する。認証ＯＫと判定されたユーザは印刷装置１００にログインした状態になり、印刷装置を使用することができる。一方、ＩＣカードから読み取ったユーザ情報がユーザ管理テーブル４００に登録されていなければ、認証ＮＧとなり、操作部２０８は認証ＮＧをユーザに通知し、メニュー画面３１０は表示されない。

本実施形態の場合、ＩＣカードリーダ２０９を用いずに、入力欄３０１と入力欄３０２にそれぞれユーザＩＤとパスワードをユーザが入力してもよい。入力欄３０１と入力欄３０２にユーザＩＤとパスワードを入力して、そしてユーザがログインボタン３０３を押すと、印刷装置１００はユーザ認証を実行する。

また、ユーザ管理テーブル４００を印刷装置１００が備えるのではなく、外部の認証サーバが備えていてもよい。認証サーバがユーザ管理テーブル４００を備える場合、印刷装置１００は、ユーザ情報を認証サーバに送信する。そして認証処理の結果（認証ＯＫ又は認証ＮＧ）を印刷装置１００が認証サーバから受け取ることで、印刷装置１００はユーザ認証を実行する。

図３（Ｂ）のメニュー画面３１０には、印刷装置１００が提供する機能をユーザが利用するためのボタンが表示される。ボタン３１１は、ユーザがコピー機能を利用するためのボタンである。ユーザがボタン３１１を押下すると、操作部２０８は不図示のコピー画面を表示する。

ボタン３１２は、ユーザがＳＥＮＤ機能（スキャナ２０７が生成した原稿画像を外部装置に送信する機能）を利用するためのボタンである。ユーザがボタン３１２を押下すると、操作部２０８は、不図示のＳＥＮＤ画面を表示する。

ボタン３１４は、印刷装置１００のデバイス設定をユーザが行うためのボタンである。ユーザがボタン３１４を押下すると、操作部２０８は、ユーザ操作に従って様々な設定画面を表示する。図３（Ｃ）の設定画面３２０は、印刷装置１００がユーザに提供する操作画面の１つであり、操作部２０８が表示する。設定画面３２０で設定可能な項目について詳しく説明する。設定画面３２０は、システム管理者のような特別な権限を有するユーザがアクセスできる画面である。

項目３２１は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤ（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）として、固定ＳＳＩＤとワンタイムＳＳＩＤのどちらを使用するか設定する。固定ＳＳＩＤは、アクセスポイントモードで動作する度に同じＳＳＩＤを使用することを示す設定である。システム管理者は、入力欄３２２に所望のＳＳＩＤを入力する。印刷装置１００は、アクセスポイントモードで動作する際に、入力欄３２２に入力されたＳＳＩＤを固定ＳＳＩＤとして使用する。一方、ワンタイムＳＳＩＤは、ランダムなＳＳＩＤを生成して、そしてランダムなＳＳＩＤを使用することを示す設定である。

項目３２３は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始するか否かを設定する。「ログインに連動する」が設定されると、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。この場合、後述の開始ボタン５０１がユーザに押下されることなく、ユーザのログインに連動して印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。一方、「ログインに連動しない」が設定されると、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始しない。

登録ボタン３２４は、設定画面３２０による設定を印刷装置１００に反映するためのボタンである。システム管理者が登録ボタン３２４を押下すると、設定画面３２０による設定結果がＨＤＤ２０４に記憶され、設定画面３２０による設定が印刷装置１００に反映される。

メニュー画面３１０の説明に戻る。ボタン３１３は、ユーザがアクセスポイントモードを利用するためのボタンである。ユーザがアクセスポイントモードを利用する場合、ユーザはまずボタン３１３を押下する。

ユーザがボタン３１３を押下した後に表示される画面は、設定画面３２０の設定の結果によって切り替わる。設定画面３２０において「ログインに連動しない」が設定されている場合、ユーザがボタン３１３を押下したタイミングでは、印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始していない。従って、ユーザがボタン３１３を押下したことに応じて、操作部２０８は図５（Ａ）の無線接続画面５００を表示する。

無線接続画面５００には、開始ボタン５０１が表示される。この開始ボタン５０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するようにユーザが印刷装置１００に指示するためのボタンである。操作部２０８が無線接続画面５００を表示している場合、印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始していない。従って、モバイル端末１０１が周囲のアクセスポイントを探索したとしても印刷装置１００を見つけることができず、モバイル端末１０１と印刷装置１００との間で無線接続を確立することはできない。モバイル端末１０１と印刷装置１００との間で無線接続を確立するためには、ユーザは、印刷装置１００にアクセスポイントモードの動作を開始させる必要がある。ユーザが開始ボタン５０１を押下すると、印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始する。そして操作部２０８は、図５（Ｂ）の無線接続画面５１０を表示する。

印刷装置１００がアクセスポイントモードで動作する場合、印刷装置１００はＳＳＩＤと接続キー（例えばＷＥＰキー）を生成する。無線接続画面５１０の領域５１１には、印刷装置１００が生成したＳＳＩＤと接続キーが表示される。設定画面３２０において固定ＳＳＩＤを使用すると設定されている場合、固定ＳＳＩＤが生成されて領域５１１に表示される。一方、設定画面３２０においてワンタイムＳＳＩＤを使用すると設定されている場合、ランダムなＳＳＩＤが生成されて領域５１１に表示される。

領域５１１に表示されている内容を確認したユーザは、自身のモバイル端末１０１を用いて周囲のアクセスポイントを探索し、探索結果一覧から領域５１１に表示されているＳＳＩＤのアクセスポイントを選択する。そして、領域５１１に表示されている接続キーをユーザがモバイル端末１０１に入力することで、印刷装置１００とモバイル端末１０１との間でアクセスポイントモードに基づく無線接続が確立される。アクセスポイントモード用いてモバイル端末１０１を印刷装置１００に無線接続した後、ユーザは、モバイル端末１０１上で印刷したい写真を選択する。そしてユーザが印刷指示をモバイル端末１０１に入力すると、モバイル端末１０１は、アクセスポイントモードによる無線通信を用いて、ユーザが選択した写真を印刷するための印刷データを印刷装置１００に送信する。印刷データを受信した印刷装置１００は、受信した印刷データに基づいてシートに印刷処理を実行する。

印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始すると、印刷装置１００は、モバイル端末１０１のような外部装置から無線接続の確立要求を受けるための待ち受け状態となる。印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始すると、モバイル端末１０１が周囲のアクセスポイントを探索した際に印刷装置１００を見つけることができる。外部装置から無線接続の確立要求を受けると、印刷装置１００は、当該外部装置との間でアクセスポイントモードによる無線接続を確立する。そして無線接続を確立した後に、印刷装置１００と外部装置との間で実際のデータ通信（例えばモバイル端末１０１から印刷装置１００への印刷データの送信）が実行される。

また、無線接続画面５１０には、停止ボタン５１２が表示されている。停止ボタン５１２は、アクセスポイントモードの動作を停止させる停止指示をユーザから受け付ける。印刷装置１００のアクセスポイントモードの動作を停止させたい場合、ユーザは停止ボタン５１２を押下する。ユーザが停止ボタン５１２を押下すると、印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を停止する。また、印刷装置１００からユーザがログアウトした場合にも、印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を停止する。

一方、設定画面３２０において「ログインに連動する」が設定されている場合、ユーザがボタン３１３を押下したタイミングで印刷装置１００は既にアクセスポイントモードの動作を開始している。従って、ユーザがボタン３１３を押下したことに応じて、操作部２０８は図５（Ｂ）の無線接続画面５１０を表示する。設定画面３２０において「ログインに連動する」が設定されている場合、ユーザが開始ボタン５０１を押下する前に、ユーザが印刷装置１００にログインしたことに連動して、印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。ユーザにしてみれば、印刷装置１００にログインすれば印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始するため、開始ボタン５０１を別途押下する手間が軽減される。

次に、ユーザが印刷装置１００にログインしてアクセスポントモードを利用する際に印刷装置１００が実行する処理を、図６のフローチャートを用いて説明する。図６のフローチャートに示す各ステップは、ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２等のメモリに格納された制御プログラムをＲＡＭ２０３に展開して実行することによって処理される。なお、図６のフローチャートの少なくとも一部のステップをＣＰＵ２０１に実行させて、残りのステップをＣＰＵ２０１とは異なる他のＣＰＵ（不図示）が実行するように印刷装置１００を構成してもよい。

まずステップＳ６０１において、ＣＰＵ２０１は、ユーザ認証を実行するか否かを判定する。ＩＣカードリーダ２０９がＩＣからユーザ情報を読み取った場合、又は、ユーザが入力欄３０１と入力欄３０２にユーザＩＤとパスワードを入力してログインボタン３０３を押した場合に、ユーザ認証を実行するとＣＰＵ２０１が判定する。そして処理はステップＳ６０２に進む。

次にステップＳ６０２において、ＣＰＵ２０１は、ユーザ情報が示すユーザが、ログインすることが許可されているユーザであるか否かを判定する。この判定は、ユーザ情報がユーザ管理テーブル４００に登録されているか否かを確認することによって行われる。ユーザ情報がユーザ管理テーブル４００に登録されていれば（認証ＯＫと判定）、処理はステップＳ６０３に進む。一方、ユーザ情報がユーザ管理テーブル４００に登録されていなければ（認証ＮＧと判定）、処理はステップＳ６０１に戻る。

次にステップＳ６０３において、ＣＰＵ２０１は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するか否かを判定する。この判定は、設定画面３２０による設定の結果を確認することによって実行される。設定画面３２０において「ログインに連動する」と設定されている場合、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するとステップＳ６０３において判定され、処理はステップＳ６０４に進む。そしてステップＳ６０４において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、設定画面３２０による設定の結果に従って、固定ＳＳＩＤ又はワンタイムＳＳＩＤを生成して、アクセスポイントモードの動作を開始する。設定画面３２０において「ログインに連動する」と設定されている場合、ユーザのログインに連動して印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を自動的に開始するため、ユーザの手間が軽減される。

一方、設定画面３２０において「ログインに連動しない」と設定されている場合、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始しないとステップＳ６０３において判定され、処理はステップＳ６０５に進む。そしてステップＳ６０５において、ＣＰＵ２０１は、開始ボタン５０１がユーザに押下されたか否かを判定する。開始ボタン５０１がユーザに押下されたことをＣＰＵ２０１が検知すると、処理はステップＳ６０４に進む。そしてステップＳ６０４において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。「ログインに連動しない」と設定されている場合、ユーザがログインしたタイミングでは印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始しない。

次に、アクセスポイントモードの動作の停止に関して印刷装置１００が実行する処理を、図７のフローチャートを用いて説明する。図７のフローチャートに示す各ステップは、ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２等のメモリに格納された制御プログラムをＲＡＭ２０３に展開して実行することによって処理される。なお、図７のフローチャートの少なくとも一部のステップをＣＰＵ２０１に実行させて、残りのステップをＣＰＵ２０１とは異なる他のＣＰＵ（不図示）が実行するように印刷装置１００を構成してもよい。

まずステップＳ７０１において、ＣＰＵ２０１は、停止ボタン５１２がユーザに押下されたか否かを判定する。停止ボタン５１２がユーザに押下されたことをＣＰＵ２０１が検知すると、処理はステップＳ７０２に進む。そしてステップＳ７０２において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を停止するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御し、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、アクセスポイントモードの動作を停止する。

一方、停止ボタン５１２がユーザに押下されていないとステップＳ７０１において判定された場合、処理はステップＳ７０３に進む。そしてステップＳ７０３において、ＣＰＵ２０１は、ユーザが印刷装置１００からログアウトしたか否かを判定する。ユーザがログアウトした場合（例えば不図示のログアウトボタンをユーザが押下した場合）、ユーザがログアウトしたとステップＳ７０３において判定され、処理はステップＳ７０２に進む。そしてステップＳ７０２において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を停止するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御し、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、アクセスポイントモードの動作を停止する。つまり、印刷装置１００は、ユーザのログアウトに連動して、アクセスポイントモードの動作を自動的に停止する。一方、ユーザがログアウトしていないとステップＳ７０３において判定されると、処理はステップＳ７０１に戻る。

印刷装置１００の場合、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、インフラストラクチャーモードとアクセスポイントモードのいずれかで動作し、インフラストラクチャーモードとアクセスポイントモードを同時に動作させることはできない。従って、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５がアクセスポイントモードで動作している間は、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５はインフラストラクチャーモードで動作できず、外部のアクセスポイント経由でＰＣから印刷データを受信することができないことになってしまう。そこで本実施形態では、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、ユーザがログアウトしたことに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に停止する。ユーザがログアウトしたということは、ユーザのアクセスポイントモードの利用が終了したと判断できる。ユーザがログアウトしたことに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に停止することで、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５の動作モードをアクセスポイントモードからインフラストラクチャーモードに切り替えることができる。

以上の説明の通り、本実施形態によれば、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。ユーザにしてみれば、印刷装置１００へのログインと、アクセスポイントモードの動作の開始指示を印刷装置１００に入力することをそれぞれ独立して行う必要がなくなるため、ユーザの手間が軽減し、利便性が向上する。

また、モバイル端末は、過去に接続したアクセスポイントのＳＳＩＤを接続履歴として記憶していて、接続履歴で記憶しているＳＳＩＤのアクセスポイントを見つけると、当該アクセスポイントに自動的に無線接続する機能を備えている。従って、アクセスポイントモードを用いてユーザが自身のモバイル端末を一度印刷装置１００に接続していれば、ユーザのログインに連動して、モバイル端末と印刷装置１００との間でアクセスポイントモードによる無線接続を確立できる。ユーザにしてみれば、印刷装置１００にログインするだけでモバイル端末から印刷装置１００に印刷データを送信できる状態になり、利便性が向上する。

また、本実施形態によれば、印刷装置１００は、ユーザのログアウトに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に停止する。ユーザにしてみれば、アクセスポイントモードの動作を停止させることを意識しなくても、印刷装置１００からログアウトしたタイミングで、アクセスポイントモードの動作を停止させることができる。印刷装置１００は、ユーザがログアウトしたことに連動して、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５の動作モードをアクセスポイントモードからインフラストラクチャーモードに切り替えることができる。

（実施形態２）
実施形態１では、設定画面３２０において「ログインに連動する」と設定されていると、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を一律開始する。これに対して本実施形態では、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始するか否かを、アクセスポイントモードに関する設定に基づいて切り替える処理を説明する。印刷装置１００の構成は、実施形態１と同様である。

モバイル端末は、過去に接続したアクセスポイントのＳＳＩＤを接続履歴として記憶している。モバイル端末は、接続履歴で記憶しているＳＳＩＤのアクセスポイントを見つけると、当該アクセスポイントに無線接続する。印刷装置１００がアクセスポイントモードにおいて固定ＳＳＩＤを使用している場合、過去に印刷装置１００に無線接続したモバイル端末がこの固定ＳＳＩＤを接続履歴で記憶しているケースがあり得る。このようなケースにおいて、ユーザのログインに連動して印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始し、固定ＳＳＩＤを使用すると、印刷装置１００のユーザより先に、周囲の他のモバイル端末が印刷装置１００に無線接続する可能性が高くなる。アクセスポイントモードによる無線接続には同時接続数に限りがあるため、複数の他のモバイル端末が先に印刷装置１００に接続してしまうと、印刷装置１００のユーザは、ユーザ自身のモバイル端末を印刷装置１００に接続することができなくなってしまう。

そこで本実施形態の印刷装置１００は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤが固定ＳＳＩＤではなくワンタイムＳＳＩＤである場合に、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始することを特徴とする。

次に、ユーザが印刷装置１００にログインしてアクセスポントモードを利用する際に印刷装置１００が実行する処理を、図８のフローチャートを用いて説明する。図８のフローチャートに示す各ステップは、ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２等のメモリに格納された制御プログラムをＲＡＭ２０３に展開して実行することによって処理される。なお、図８のフローチャートの少なくとも一部のステップをＣＰＵ２０１に実行させて、残りのステップをＣＰＵ２０１とは異なる他のＣＰＵ（不図示）が実行するように印刷装置１００を構成してもよい。また、図８のフローチャートの各ステップのうち、図６のフローチャートと同じステップ番号の処理は図６で説明した処理と同様の処理を実行するため、説明を省略する。

ステップＳ６０３において、ＣＰＵ２０１は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するか否かを判定する。ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するとステップＳ６０３において判定されると、処理はステップＳ８０１に進む。

ステップＳ８０１において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがワンタイムＳＳＩＤであるか否かを判定する。この判定は、設定画面３２０による設定の結果を確認することによって実行される。アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがワンタイムＳＳＩＤである場合、処理はステップＳ６０４に進む。そしてステップＳ６０４において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、ワンタイムＳＳＩＤを生成してアクセスポイントモードの動作を開始する。ワンタイムＳＳＩＤを使用する場合、印刷装置１００はランダムなＳＳＩＤを生成するが、このランダムに生成したＳＳＩＤを、周囲のモバイル端末が接続履歴として偶然記憶している可能性は非常に低い。そこで本実施形態では、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがワンタイムＳＳＩＤである場合に、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。

一方、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがワンタイムＳＳＩＤではないとステップＳ８０１において判定された場合、処理はステップＳ６０５に進む。そしてステップＳ６０５において、ＣＰＵ２０１は、開始ボタン５０１がユーザに押下されたか否かを判定する。アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤが固定ＳＳＩＤである場合、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始しないで、ユーザが開始ボタン５０１を押下するまで待機する。これにより、周囲の他のモバイル端末が固定ＳＳＩＤを接続履歴として記憶している場合であっても、アクセスポイントモードを用いてユーザ自身のモバイル端末が印刷装置１００に無線接続することが失敗する可能性を軽減できる。

以上の説明の通り、本実施形態によれば、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始するか否かを、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤの種類に基づいて切り替えることができる。具体的に説明すると、アクセスポイントモードに関する設定がワンタイムＳＳＩＤであることを条件にして、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。一方、アクセスポイントモードに関する設定が固定ＳＳＩＤであることを条件にして、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始しない。

また、本実施形態においても、図７のフローチャートで説明した処理と同様に、印刷装置１００は、ユーザのログアウトに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に停止する。

（実施形態３）
更なる変形例として実施形態３を説明する。本実施形態では、固定ＳＳＩＤ、ワンタイムＳＳＩＤに加えて、ユーザ毎に発行されるユーザＳＳＩＤを使用する。印刷装置１００の構成は、実施形態１と同様である。

ユーザＳＳＩＤについて説明する。ユーザＳＳＩＤは、ユーザ毎に発行されたＳＳＩＤである。あるユーザが印刷装置１００にログインした状態で印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を開始すると、印刷装置１００は、ログイン中のユーザに発行されたユーザＳＳＩＤを使用する。例えば、ユーザＡがログイン中であれば、印刷装置１００は、ユーザＡ専用のユーザＳＳＩＤを使用し、ユーザＢがログイン中であれば、印刷装置１００は、ユーザＢ専用のユーザＳＳＩＤを使用する。

図９のユーザ管理テーブル９００は、印刷装置１００にログインすることが許可されているユーザのユーザ情報、ユーザＳＳＩＤ、ログインに連動するか否かを管理するための情報であり、印刷装置１００のＨＤＤ２０４に記憶されている。ユーザ情報は、ユーザ名、ユーザＩＤ、パスワードに対応する。ユーザ管理テーブル９００によると、“Ｔａｎａｋａ”というユーザに対して、“Ｄｉｒｅｃｔ＿２２２６＿２９６６”というユーザＳＳＩＤが用意されていることが分かる。また、ログインに連動するか否かは、後述の設定画面１０１０によってユーザそれぞれが個別に設定する。

図１０（Ａ）の設定画面１０００は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤの種類を設定するための画面であり、操作部２０８が表示する。設定画面１０００は、システム管理者のような特別な権限を有するユーザがアクセスできる画面である。

項目１００１は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤとして、固定ＳＳＩＤとワンタイムＳＳＩＤとユーザＳＳＩＤのいずれを使用するか設定する。固定ＳＳＩＤを使用する場合、システム管理者は、入力欄１００２に所望のＳＳＩＤを入力する。登録ボタン１００３は、設定画面１０００による設定を印刷装置１００に反映するためのボタンである。システム管理者が登録ボタン１００３を押下すると、設定画面１０００による設定結果がＨＤＤ２０４に記憶され、設定画面１０００による設定が印刷装置１００に反映される。

図１０（Ｂ）の設定画面１０１０は、ユーザＳＳＩＤの設定を編集するための画面であり、操作部２０８が表示する。設定画面１０１０は、システム管理者に限らず一般ユーザがアクセス可能な画面であり、印刷装置１００にログイン中のユーザのユーザＳＳＩＤの設定を編集できる。

項目１０１１は、ログイン中のユーザのユーザＳＳＩＤが表示されている。変更ボタン１０１２は、ユーザＳＳＩＤを変更するためのボタンである。

項目１０１３は、ユーザＳＳＩＤを使用する場合に、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始するか否かを設定する。設定画面１０００においてユーザＳＳＩＤが設定され、かつ、設定画面１０１０において「ログインに連動する」が設定されると、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。このとき印刷装置１００は、ユーザＳＳＩＤを使用する。一方、設定画面１０１０において「ログインに連動しない」が設定されると、設定画面１０００においてユーザＳＳＩＤが設定されていても、印刷装置１００は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始しない。

登録ボタン１０１４は、設定画面１０１０による設定を印刷装置１００に反映するためのボタンである。ユーザが登録ボタン１０１４を押下すると、設定画面１０１０による設定結果がＨＤＤ２０４に記憶され、設定画面１０１０による設定が印刷装置１００に反映される。

図１０（Ｂ）の設定画面１０１０は、印刷装置１００に“Ｔａｎａｋａ”というユーザがログインしている場合の画面を示す。印刷装置１００に“Ｓａｔｏ”というユーザがログインしている場合、設定画面１０１０は、“Ｓａｔｏ”というユーザのユーザＳＳＩＤの設定を編集するための画面となる。

次に、ユーザが印刷装置１００にログインしてアクセスポントモードを利用する際に印刷装置１００が実行する処理を、図１１のフローチャートを用いて説明する。図１１のフローチャートに示す各ステップは、ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２等のメモリに格納された制御プログラムをＲＡＭ２０３に展開して実行することによって処理される。なお、図１１のフローチャートの少なくとも一部のステップをＣＰＵ２０１に実行させて、残りのステップをＣＰＵ２０１とは異なる他のＣＰＵ（不図示）が実行するように印刷装置１００を構成してもよい。

まずステップＳ１１０１において、ＣＰＵ２０１は、ユーザ認証を実行するか否かを判定する。ＩＣカードリーダ２０９がＩＣからユーザ情報を読み取った場合、又は、ユーザが入力欄３０１と入力欄３０２にユーザＩＤとパスワードを入力してログインボタン３０３を押した場合に、ユーザ認証を実行するとＣＰＵ２０１が判定する。そして処理はステップＳ１１０２に進む。

次にステップＳ１１０２において、ＣＰＵ２０１は、ユーザ情報が示すユーザが、ログインすることが許可されているユーザであるか否かを判定する。この判定は、ユーザ情報がユーザ管理テーブル９００に登録されているか否かを確認することによって行われる。ユーザ情報がユーザ管理テーブル９００に登録されていれば（認証ＯＫと判定）、処理はステップＳ１１０３に進む。一方、ユーザ情報がユーザ管理テーブル９００に登録されていなければ（認証ＮＧと判定）、処理はステップＳ１１０１に戻る。

次にステップＳ１１０３において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがユーザＳＳＩＤであるか否かを判定する。この判定は、設定画面１０００による設定の結果を確認することによって実行される。アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがユーザＳＳＩＤである場合、処理はステップＳ１１０４に進む。一方、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤがユーザＳＳＩＤではない場合、処理はステップＳ１１０７に進む。

次にステップＳ１１０４について説明する。ステップＳ１１０４において、ＣＰＵ２０１は、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するか否かを判定する。この判定は、ユーザ個別の設定である設定画面１０１０による設定の結果を確認することによって実行される。

ログインユーザに対して「ログインに連動する」と設定されている場合、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始するとステップＳ１１０４において判定され、処理はステップＳ１１０６に進む。そしてステップＳ１１０６において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、ログインユーザに対応するユーザＳＳＩＤを生成して、アクセスポイントモードの動作を開始する。例えばログインユーザが“Ｔａｎａｋａ”であれば、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、“Ｄｉｒｅｃｔ＿２２２６＿２９６６”というＳＳＩＤを使用してアクセスポイントモードの動作を開始する。また、ログインユーザが“Ｓａｔｏ”であれば、無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、“Ｄｉｒｅｃｔ＿８２１９＿１７２８”というＳＳＩＤを使用してアクセスポイントモードの動作を開始する。使用するＳＳＩＤの設定がユーザＳＳＩＤであり、かつ、ログインユーザに対して設定画面１０１０において「ログインに連動する」と設定されている場合、ユーザのログインに連動して印刷装置１００がアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。

一方、ログインユーザに対して「ログインに連動しない」と設定されている場合、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を開始しないとステップＳ１１０４において判定され、処理はステップＳ１１０５に進む。そしてステップＳ１１０５において、ＣＰＵ２０１は、開始ボタン５０１がユーザに押下されたか否かを判定する。開始ボタン５０１がユーザに押下されたことをＣＰＵ２０１が検知すると、処理はステップＳ１１０６に進む。そしてステップＳ１１０６において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、ログインユーザに対応するユーザＳＳＩＤを生成して、アクセスポイントモードの動作を開始する。使用するＳＳＩＤの設定がユーザＳＳＩＤであっても、「ログインに連動しない」と設定されている場合、ユーザがログインしたタイミングでは印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始しない。

次にステップＳ１１０７について説明する。ステップＳ１１０７の処理が実行されるのは、アクセスポイントモードで使用するＳＳＩＤが固定ＳＳＩＤ又はワンタイムＳＳＩＤの場合である。ステップＳ１１０７において、ＣＰＵ２０１は、開始ボタン５０１がユーザに押下されたか否かを判定する。開始ボタン５０１がユーザに押下されたことをＣＰＵ２０１が検知すると、処理はステップＳ１１０８に進む。そしてステップＳ１１０８において、ＣＰＵ２０１は、アクセスポイントモードの動作を開始するように無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５を制御する。無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ２０５は、設定画面１０００による設定の結果に従って、固定ＳＳＩＤ又はワンタイムＳＳＩＤを生成して、アクセスポイントモードの動作を開始する。使用するＳＳＩＤの設定が固定ＳＳＩＤ又はワンタイムＳＳＩＤである場合、ユーザがログインしたタイミングでは印刷装置１００はアクセスポイントモードの動作を開始しない。

以上の説明の通り、本実施形態によれば、アクセスポイントモードに関する設定がユーザＳＳＩＤであることを条件にして、ユーザのログインに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に開始する。ユーザにしてみれば、印刷装置１００へのログインと、アクセスポイントモードの動作の開始指示を印刷装置１００に入力することをそれぞれ独立して行う必要がなくなるため、ユーザの手間が軽減し、利便性が向上する。

また、本実施形態においても、図７のフローチャートで説明した処理と同様に、印刷装置１００は、ユーザのログアウトに連動してアクセスポイントモードの動作を自動的に停止する。

（その他実施形態）
本発明は、上述の各実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

１００ 印刷装置
２０１ ＣＰＵ
２０５ 無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆ
２０８ 操作部
２０９ ＩＣカードリーダ

Claims (13)

1. 通信装置であって、
   外部装置と前記通信装置との間で中継装置を介さずに直接無線通信を実行するダイレクト無線通信モードで動作する無線通信手段と、
   前記通信装置にユーザがログインした場合に、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。
2. 前記通信装置に設定されている前記ダイレクト無線通信モードに関する設定が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定手段を更に備え、
   前記ダイレクト無線通信モードに関する設定が前記所定の条件を満たしていると前記判定手段によって判定された場合に、前記制御手段は、前記通信装置にユーザがログインしたことに連動して、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御することを特徴とする請求項１に記載の通信装置。
3. 前記ダイレクト無線通信モードに関する設定が前記所定の条件を満たしていないと前記判定手段によって判定された場合、前記制御手段は、前記通信装置にユーザがログインしたタイミングではなく、前記ダイレクト無線通信モードの動作の開始指示をユーザから受け付けたことに応じて、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御することを特徴とする請求項２に記載の通信装置。
4. 前記ダイレクト無線通信モードにおいてランダムに生成されるＳＳＩＤを使用する設定が前記通信装置に設定されている場合に、前記判定手段は、前記ダイレクト無線通信モードに関する設定が前記所定の条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項２又は３に記載の通信装置。
5. 前記ダイレクト無線通信モードにおいてユーザに対応するＳＳＩＤを使用する設定が前記通信装置に設定されている場合に、前記判定手段は、前記ダイレクト無線通信モードに関する設定が前記所定の条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項２又は３に記載の通信装置。
6. 前記ダイレクト無線通信モードの動作の開始をユーザのログインに連動するか否かを設定する設定手段を更に備え、
   ユーザのログインに連動すると前記設定手段によって設定されている場合に、前記制御手段は、前記通信装置にユーザがログインしたことに連動して、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御することを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の通信装置。
7. ユーザのログインに連動しないと前記設定手段によって設定されている場合に、前記制御手段は、前記通信装置にユーザがログインしたタイミングではなく、前記ダイレクト無線通信モードの動作の開始指示をユーザから受け付けたことに応じて、前記ダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記無線通信手段を制御することを特徴とする請求項６に記載の通信装置。
8. 前記通信装置からユーザがログアウトした場合に、前記制御手段は、前記ダイレクト無線通信モードの動作を停止するように前記無線通信手段を制御することを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載の通信装置。
9. ユーザ認証を実行する認証手段を更に備え、
   前記通信装置にログインすることが可能なユーザであると前記ユーザ認証によって判定されたユーザが、前記通信装置にログインすることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項に記載の通信装置。
10. 前記ダイレクト無線通信モードは、前記通信装置がアクセスポイントとして振る舞うアクセスポイントモードであることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の通信装置。
11. 前記通信装置は、シートに印刷処理を実行する印刷装置であることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の通信装置。
12. 通信装置の制御方法であって、
    前記通信装置にユーザがログインするログインステップと、
    前記通信装置にユーザがログインした場合に、外部装置と前記通信装置との間で中継装置を介さずに直接無線通信を実行するダイレクト無線通信モードの動作を開始するように前記通信装置を制御する制御ステップとを有することを特徴とする通信装置の制御方法。
13. 請求項１２に記載の通信装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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