JP2017098685A - 歪補償装置及び歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置及び歪補償方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017098685A
JP2017098685A JP2015227246A JP2015227246A JP2017098685A JP 2017098685 A JP2017098685 A JP 2017098685A JP 2015227246 A JP2015227246 A JP 2015227246A JP 2015227246 A JP2015227246 A JP 2015227246A JP 2017098685 A JP2017098685 A JP 2017098685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
distortion compensation
unit
transmission signal
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015227246A
Other languages
English (en)
Inventor
耕平 太田
Kohei Ota
耕平 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015227246A priority Critical patent/JP2017098685A/ja
Priority to US15/355,208 priority patent/US9755675B2/en
Publication of JP2017098685A publication Critical patent/JP2017098685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0475Circuits with means for limiting noise, interference or distortion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0425Circuits with power amplifiers with linearisation using predistortion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】送信信号の帯域幅の広狭に関わらず歪補償精度を向上する歪補償装置を提供する。
【解決手段】送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置12であって、生成部21−1〜21−nと、補正部22−1〜22−nと、加算部24とを有する。生成部は、増幅器での増幅前の送信信号から、非線形歪の補償に用いられる歪補償信号を生成する。補正部は、生成部により生成された歪補償信号の位相及び振幅を補正する。加算部は、増幅器での増幅前の送信信号に、補正部により位相及び振幅が補正された歪補償信号を加算する。そして、生成部は、増幅器での増幅前の送信信号をOS部31でオーバーサンプリングして、当該サンプリングレートにより規定される所定帯域において送信信号の奇数次の高調波を発生させ、オーバーサンプリングされた送信信号から高調波を抽出し、抽出した高調波を歪補償信号として出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、歪補償装置及び歪補償方法に関する。
無線通信システムにおける無線通信装置には、送信信号の電力を増幅する増幅器(Power Amplifier;以下では「PA」と呼ぶことがある)が備えられている。無線通信装置では、一般的に、PAの電力効率を高めるために、PAの飽和領域付近でPAを動作させる。しかし、PAを飽和領域付近で動作させると非線形歪が増大する。そこで、この非線形歪を抑えてACP(Adjacent Channel Leakage Power:隣接チャネル漏洩電力)を低減するために、無線装置には、非線形歪を補償する歪補償装置が備えられる。
歪補償装置で用いられる歪補償方式の一つに「プリディストーション(predistortion)方式」がある。以下では「プリディストーション」を「PD」と呼ぶことがある。PD方式の歪補償装置は、PAの非線形歪の逆特性を有する信号をPAへの入力前の送信信号に予め加算することで、PAの出力の線形性を高めてPAの出力の歪を抑圧する。PAの非線形歪の逆特性を有する信号は「プリディストーション信号(PD信号)」と呼ばれることがある。よって、PD信号は、PAの非線形歪の逆特性に従って予め歪んだ信号となる。
例えば、PD方式の歪補償装置として、PAの非線形歪の逆特性をべき級数で近似し、べき級数を用いて歪補償を行うものがある。以下では、べき級数を用いて行われる歪補償を「級数型歪補償」と呼ぶことがある。級数型歪補償を用いた歪補償装置は、送信信号よりも帯域が狭いパイロット信号から奇数次の高調波をPD信号として発生させ、PD信号の位相及び振幅を補正し、補正後のPD信号をPAへの入力前の送信ベースバンド信号に加算する。
特開2004−289504号公報
従来の級数型歪補償を用いた歪補償装置では、送信信号よりも帯域が狭いパイロット信号からPD信号が生成される。パイロット信号から生成されたPD信号は、PAにおいて比較的に帯域が狭い送信信号が増幅される場合のPAの非線形歪の逆特性を近似しているに過ぎない。このため、パイロット信号の帯域幅と比較して送信信号の帯域幅が十分に広い場合、PD信号がPAの非線形歪の逆特性を適切に近似することが困難となる恐れがある。その結果、歪補償精度が低下してしまうという問題がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、送信信号の帯域幅の広狭に関わらず歪補償精度を向上することができる歪補償装置及び歪補償方法を提供することを目的とする。
本願の開示する歪補償装置は、一つの態様において、送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置であって、生成部と、補正部と、加算部とを有する。前記生成部は、前記増幅器での増幅前の送信信号から、前記非線形歪の補償に用いられる歪補償信号を生成する。前記補正部は、前記生成部により生成された歪補償信号の位相及び振幅を補正する。前記加算部は、前記増幅器での増幅前の送信信号に、前記補正部により位相及び振幅が補正された前記歪補償信号を加算する。前記生成部は、前記増幅器での増幅前の送信信号のレートを増加して、当該レートにより規定される所定帯域において前記送信信号の奇数次の高調波を発生させる増加部と、前記増加部によりレートが増加された前記送信信号から前記高調波を抽出し、抽出した前記高調波を前記歪補償信号として前記補正部へ出力する抽出部とを有する。
本願の開示する無線通信装置の一つの態様によれば、送信信号の帯域幅の広狭に関わらず歪補償精度を向上することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例の歪補償装置を含む無線通信装置の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施例の歪補償装置の一例を示すブロック図である。 図3は、オーバサンプリングによる高調波の発生を説明するための図である。 図4は、サンプリングレートFsが増加された送信BB信号を説明するための図である。 図5は、本実施例の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、本実施例における移相量制御処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施例における利得制御処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。また、実施例において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
図1は、本実施例の歪補償装置を含む無線通信装置の一例を示すブロック図である。図1において、無線通信装置10は、ベースバンドユニット11と、歪補償装置12と、DAC(Digital to Analog Converter;デジタルアナログ変換器)13と、アップコンバータ14と、PA(Power Amplifier;電力増幅器)15と、カプラ16とを有する。また、無線通信装置10は、ダウンコンバータ17と、ADC(Analog to Digital Converter;アナログデジタル変換器)18とを有する。無線通信装置10は、例えば、無線通信システムで使用される無線通信端末装置又は無線通信基地局装置等に搭載される。
ベースバンドユニット11は、入力される送信データに対して符号化処理及び変調処理等のベースバンド処理を行って送信ベースバンド信号(以下では「送信BB信号」と略記する)を生成する。そして、ベースバンドユニット11は、生成した送信ベースバンド信号(つまり、送信信号)x(t)を歪補償装置12へ出力する。
歪補償装置12は、PD方式の歪補償装置である。歪補償装置12は、送信BB信号x(t)からPA15の非線形歪の補償に用いられるPD信号を生成し、可変移相器及び可変利得増幅器を用いてPD信号の位相及び振幅を補正し、送信BB信号x(t)に補正後のPD信号を加算する。つまり、歪補償装置12は、PD信号を用いて、PA12での増幅後の信号に生じる非線形歪を補償する。例えば、歪補償装置12は、送信BB信号x(t)にPD信号を加算してPD送信信号y(t)を生成し、生成したPD送信信号y(t)をDAC13へ出力する。ここで、送信BB信号は、PA15での増幅前の信号の一例である。また、歪補償装置12は、フィードバック信号z(t)のACP(Adjacent Channel Leakage Power:隣接チャネル漏洩電力)を算出し、ACPに基づいてPD信号の位相及び振幅の補正に用いられる可変移相器の移相量及び可変利得増幅器の利得を制御する。ここで、フィードバック信号は、PA15での増幅後の信号の一例である。なお、歪補償装置12の詳細は後述する。
DAC13は、PD送信信号y(t)をデジタル信号からアナログ信号に変換してアップコンバータ14へ出力する。
アップコンバータ14は、アナログのPD送信信号をアップコンバートし、アップコンバート後のPD送信信号をPA15へ出力する。
PA15は、アップコンバート後のPD送信信号の電力を増幅し、増幅後の信号をカプラ16へ出力する。
カプラ16は、増幅後の信号を、アンテナと、フィードバック経路(つまり、ダウンコンバータ17)とに分配する。これにより、PA15から出力された信号がダウンコンバータ17及びADC18を介して歪補償装置12へフィードバックされる。
ダウンコンバータ17は、カプラ16から入力される信号をダウンコンバートし、ダウンコンバート後の信号をADC18へ出力する。
ADC18は、ダウンコンバート後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をフィードバック信号z(t)として歪補償装置12へ出力する。
図2は、本実施例の歪補償装置の一例を示すブロック図である。図2において、歪補償装置12は、PD信号生成部21−1〜21−nと、PD信号補正部22−1〜22−nと、遅延部23と、加算部24と、帯域制限部25と、ACP算出部26と、制御部27とを有する。
なお、PD信号生成部21−1〜21−nは、構成及び機能が同様であるため、以下では、これらを特に区別しない場合には「PD信号生成部21」と表記されるものとする。また、PD信号補正部22−1〜22−nは、構成及び機能が同様であるため、以下では、これらを特に区別しない場合には「PD信号補正部22」と表記されるものとする。また、PD信号補正部22−1〜22−nは、PD信号生成部21−1〜21−nにそれぞれ対応するものとする。
PD信号生成部21は、歪補償装置12に入力された送信BB信号x(t)からPD信号を生成する。PD信号生成部21は、図2に示すように、OS(Over Sampling)部31と、BPF(Band Pass Filter)部32とを有する。
OS部31は、送信BB信号x(t)をオーバサンプリングする。すなわち、OS部31は、送信BB信号x(t)のサンプリングレート(つまり、サンプリング周波数)Fsを増加して、サンプリングレートFsにより規定されるデジタル信号帯域において送信BB信号の奇数次の高調波を発生させる。例えば、PD信号生成部21−1のOS部31は、送信BB信号の3次の高調波を発生させ、PD信号生成部21−nのOS部31は、送信BB信号の(2n+1)次の高調波(ただし、nは2以上の自然数)を発生させる。OS部31によって発生された奇数次の高調波の帯域幅は、送信BB信号x(t)の帯域幅と同一である。
図3は、オーバサンプリングによる高調波の発生を説明するための図である。図3の上段に示すように、オーバサンプリング前の送信BB信号は、サンプリングレートFsにより規定されるデジタル信号帯域である0〜Fs/2の周波数帯域に存在する。例えば図3の中段に示すように、OS部31によって送信BB信号のサンプリングレートFsが2倍に増加されると、デジタル信号帯域も2倍に増加され、デジタル信号帯域において送信BB信号の3次の高調波が発生する。デジタル信号帯域において発生した3次の高調波の帯域幅は、送信BB信号の帯域幅と同一である。また、例えば図3の下段に示すように、OS部31によって送信BB信号のサンプリングレートFsが4倍に増加されると、デジタル信号帯域も4倍に増加され、デジタル信号帯域において送信信号の3次、5次、7次の高調波が発生する。デジタル信号帯域において発生した3次、5次、7次の高調波の帯域幅は、それぞれ、送信BB信号の帯域幅と同一である。
図4は、サンプリングレートFsが増加された送信BB信号を説明するための図である。図4に示すように、OS部31によって送信BB信号のサンプリングレートFsが例えば2倍に増加されると、送信BB信号のクロック数が2倍となり、送信BB信号の各サンプル(「AAA」等)の末尾に「000」が補間される。
図2の説明に戻って、BPF部32は、OS部31によってオーバサンプリングされた送信BB信号x(t)から高調波を抽出し、抽出した高調波をPD信号としてPD信号補正部22へ出力する。例えば、PD信号生成部21−1のBPF部32は、3次の高調波を抽出してPD信号補正部22へ出力し、PD信号生成部21−nのBPF部32は、(2n+1)次の高調波を抽出してPD信号補正部22へ出力する。
PD信号補正部22は、対応するPD信号生成部21によって生成されたPD信号の位相及び振幅を補正する。具体的には、PD信号補正部22は、可変移相器41と、可変利得増幅器42とを有し、可変移相器41に設定される移相量及び可変利得増幅器42に設定される利得を用いて、PD信号の位相及び振幅を補正する。可変移相器41に設定される移相量及び可変利得増幅器42に設定される利得は、後述する制御部27により、制御される。例えば、可変移相器41に設定される移相量及び可変利得増幅器42に設定される利得は、可変移相器41及び可変利得増幅器42にて位相及び振幅が補正されたPD信号と、PA15で発生する非線形歪とが、逆相かつ等振幅となるように、制御される。PD信号補正部22は、位相及び振幅が補正されたPD信号を加算部24へ出力する。
遅延部23は、歪補償装置12に入力された送信BB信号x(t)を遅延させる。すなわち、遅延部23は、PD信号生成部21及びPD信号補正部22における処理時間に対応する時間だけ、送信BB信号x(t)を遅延させる。
加算部24は、遅延部23から入力された送信BB信号x(t)に、PD信号補正部22によって位相及び振幅が補正されたPD信号を加算する。例えば、加算部24は、送信BB信号x(t)にPD信号を加算し、加算後の信号をPD送信信号y(t)としてDAC13へ出力する。
帯域制限部25は、ADC18から入力されるフィードバック信号z(t)のうち送信BB信号x(t)の帯域に対応する成分を減衰させ、フィードバック信号z(t)の隣接チャネル成分のみを抽出する。
ACP算出部26は、帯域制限部25によって抽出されたフィードバック信号z(t)の隣接チャネル成分に基づいて、フィードバック信号z(t)のACPを算出する。
制御部27は、ACP算出部26によって算出されたACPに基づいて、PD信号補正部22によってPD信号の位相及び振幅の補正に用いられる可変移相器41の移相量及び可変利得増幅器42の利得を制御する。具体的には、制御部27は、移相量制御部51と、利得制御部52とを有する。
移相量制御部51は、可変移相器41の移相量を順次変更し、移相量を変更する度に当該移相量に対応するACPを取得し、所定数の移相量のうち、対応するACPが最小である移相量を可変移相器41に設定する。なお、移相量制御部51による移相量の制御は、可変利得増幅器42の利得が固定された状態で、行われる。
利得制御部52は、移相量制御部51が移相量を可変移相器41に設定した後に、以下の処理を行う。すなわち、利得制御部52は、ACP算出部26により今回算出されたACPが前回算出された値以下となるように可変利得増幅器42の利得を繰り返し増加又は減少しながら、ACPが規格値以下であるか否かを判定する。そして、利得制御部52は、規格値以下であるACPに対応する利得を可変利得増幅器42に設定する。このように移相量制御部51及び利得制御部52によって可変移相器41の移相量及び可変利得増幅器42の利得が設定されることにより、PD信号補正部22にて位相及び振幅が補正されたPD信号と、PA15で発生する非線形歪とが、逆相かつ等振幅となる。これにより、本実施例の歪補償装置12は、PA15で発生する非線形歪を相殺するPD送信信号y(t)を出力することができる。
次に、本実施例の歪補償装置12の処理動作の具体例について説明する。図5は、本実施例の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、PD信号生成部21は、歪補償装置12に入力された送信BB信号からPD信号を生成する(ステップS101)。すなわち、PD信号生成部21のOS部31が、送信BB信号をオーバサンプリングして、デジタル信号帯域において送信BB信号の奇数次の高調波を発生させ、BPF部32が、オーバサンプリングされた送信BB信号から高調波を抽出する。BPF部32によって抽出された高調波は、PD信号としてPD信号補正部22へ出力される。
PD信号補正部22は、対応するPD信号生成部21によって生成されたPD信号の位相及び振幅を補正する(ステップS102)。具体的には、まず制御部27が移相量の初期値及び利得の初期値を可変移相器41及び可変利得増幅器42に設定し、その後、PD信号補正部22が、初期値の設定後の可変移相器41及び可変利得増幅器42によって、PD信号の位相及び振幅を補正する。なお、移相量の初期値及び利得の初期値は、例えば歪補償装置12の工場出荷時等に予め定められた値である。
制御部27は、ACP算出部26によって算出されたACPが規格値以下であるか否かを判定する(ステップS103)。制御部27は、ACPが規格値以下である場合(ステップS103肯定)、可変移相器41に設定された移相量及び可変利得増幅器42に設定された利得を確定する。そして、PD信号補正部22は、可変移相器41に設定された移相量及び可変利得増幅器42に設定された利得を用いて、PD信号の位相及び振幅を補正する。そして、加算部24は、送信BB信号に、PD信号補正部22によって位相及び振幅が補正されたPD信号を加算する(ステップS104)。
一方、制御部27は、ACP算出部26によって算出されたACPが規格値を超える場合(ステップS103否定)、移相量制御処理及び利得制御処理を行う(ステップS105及びS106)。なお、移相量制御処理は、制御部27の移相量制御部51が可変移相器41の移相量を制御する処理であり、図6を用いて後述される。また、利得制御処理は、制御部27の利得制御部52が可変利得増幅器42の利得を制御する処理であり、図7を用いて後述される。
PD信号補正部22は、対応するPD信号生成部21によって生成されたPD信号の位相及び振幅を補正し(ステップS107)、処理をステップS103へ戻す。具体的には、まず制御部27がステップS105及びS106で特定された移相量及び利得を可変移相器41及び可変利得増幅器42に設定する。その後、PD信号補正部22が、移相量及び利得の設定後の可変移相器41及び可変利得増幅器42によって、PD信号の位相及び振幅を補正し、処理をステップS103へ戻す。
次に、図5のステップS105に示した移相量制御処理の具体例について説明する。図6は、本実施例における移相量制御処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部27の移相量制御部51は、可変移相器41の移相量を変更し(ステップS111)、変更後の移相量に対応するACPをACP算出部26から取得する(ステップS112)。移相量制御部51によって取得されたACPの値は、移相量毎にバッファに記憶される。
移相量制御部51は、移相量の変更回数が所定数に達していない場合(ステップS113否定)、処理をステップS111へ戻す。
一方、移相量制御部51は、移相量の変更回数が所定数に達した場合(ステップS113肯定)、バッファに記憶された所定数の移相量のうち、対応するACPが最小である移相量を特定し、特定した移相量を可変移相器41に設定する(ステップS114)。
次に、図5のステップS106に示した利得制御処理の具体例について説明する。図7は、本実施例における利得制御処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部27の利得制御部52は、可変利得増幅器42の利得を所定量だけ減少し(ステップS121)、減少後の利得に対応するACPをACP算出部26から取得する(ステップS122)。
利得制御部52は、ACPが規格値以下であるか否かを判定し(ステップS123)、ACPが規格値を超える場合(ステップS123否定)、ACPが前回算出された値以下であるか否かを判定する(ステップS124)。ここで、利得制御部52によって前回取得されたACPの値、すなわち、ACP算出部26によって前回算出されたACPの値は、所定のバッファに記憶されているものとする。
利得制御部52は、ACPが前回算出された値以下である場合(ステップS124肯定)、可変利得増幅器42の利得を所定量だけ減少し(ステップS125)、処理をステップS122へ戻す。一方、利得制御部52は、ACPが前回算出された値を超える場合(ステップS124否定)、可変利得増幅器42の利得を所定量だけ増加し(ステップS126)、処理をステップS122へ戻す。このように、利得制御部52は、ACP算出部26により今回算出されたACPが前回算出された値以下となるように可変利得増幅器42の利得を繰り返し増加又は減少しながら、ACPが規格値以下であるか否かを判定する。
そして、利得制御部52は、ACPが規格値以下である場合(ステップS123肯定)、規格値以下であるACPに対応する利得を特定し、特定した利得を可変利得増幅器42に設定する(ステップS127)。
以上のように本実施例では、歪補償装置12において、PA15での増幅前の送信信号(つまり、送信BB信号)からPD信号を生成し、可変移相器及び可変利得増幅器を用いてPD信号の位相及び振幅を補正し、送信BB信号に補正後のPD信号を加算する。
この歪補償装置12の構成により、送信BB信号と帯域幅が同一であるPD信号を用いて、PA15での増幅後の信号に生じる非線形歪を補償することができる。この結果、送信BB信号の帯域幅の広狭に関わらず歪補償精度を向上することができる。
また、本実施例では、送信BB信号をオーバサンプリングすることによって、デジタル信号帯域において送信BB信号の奇数次の高調波を発生させ、送信BB信号から高調波を抽出してPD信号として出力する。
この歪補償装置12の構成により、送信BB信号と帯域幅が同一であるPD信号を容易に生成することができるので、簡易な構成で歪補償精度を向上することができる。
また、本実施例では、PA15での増幅後の送信信号(つまり、フィードバック信号)のACPを算出し、ACPに基づいて、PD信号の位相及び振幅の補正に用いられる可変移相器の移相量及び可変利得増幅器の利得を制御する。
この歪補償装置12の構成により、実際のPA15の非線形歪の逆極性にPD信号の特性を近づけることができるので、歪補償精度を適応的に向上することができる。
[他の実施例]
上記実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
上記実施例の歪補償装置は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図8は、歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。図8に示すように、歪補償装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有する。プロセッサ101の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ102の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、上記実施例の歪補償装置で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、PD信号生成部21と、PD信号補正部22と、遅延部23と、加算部24と、帯域制限部25と、ACP算出部26と、制御部27とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ102に記録され、各プログラムがプロセッサ101で実行されてもよい。
なお、ここでは、上記実施例の歪補償装置で行われる各種処理機能が1つのプロセッサ101によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
10 無線通信装置
11 ベースバンドユニット
12 歪補償装置
13 DAC
14 アップコンバータ
15 PA
16 カプラ
17 ダウンコンバータ
18 ADC
21 PD信号生成部
22 PD信号補正部
23 遅延部
24 加算部
25 帯域制限部
26 ACP算出部
27 制御部
31 OS部
32 BPF部
41 可変移相器
42 可変利得増幅器
51 移相量制御部
52 利得制御部

Claims (5)

  1. 送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置であって、
    前記増幅器での増幅前の送信信号から、前記非線形歪の補償に用いられる歪補償信号を生成する生成部と、
    前記生成部により生成された歪補償信号の位相及び振幅を補正する補正部と、
    前記増幅器での増幅前の送信信号に、前記補正部により位相及び振幅が補正された前記歪補償信号を加算する加算部と
    を有し、
    前記生成部は、
    前記増幅器での増幅前の送信信号のレートを増加して、当該レートにより規定される所定帯域において前記送信信号の奇数次の高調波を発生させる増加部と、
    前記増加部によりレートが増加された前記送信信号から前記高調波を抽出し、抽出した前記高調波を前記歪補償信号として前記補正部へ出力する抽出部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  2. 前記増幅器での増幅後の送信信号の隣接チャネル漏洩電力を算出する算出部と、
    前記隣接チャネル漏洩電力に基づいて、前記補正部によって前記歪補償信号の位相及び振幅の補正に用いられる可変移相器の移相量及び可変利得制御器の利得を制御する制御部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記制御部は、
    前記移相量を順次変更し、前記移相量を変更する度に当該移相量に対応する前記隣接チャネル漏洩電力を取得し、所定数の前記移相量のうち、対応する前記隣接チャネル漏洩電力が最小である前記移相量を前記可変移相器に設定することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記制御部は、
    前記移相量を前記可変移相器に設定した後、前記算出部により今回算出された隣接チャネル漏洩電力が前回算出された値以下となるように前記利得を繰り返し増加又は減少しながら、前記隣接チャネル漏洩電力が規格値以下であるか否かを判定し、前記規格値以下である前記隣接チャネル漏洩電力に対応する前記利得を前記可変利得制御器に設定することを特徴とする請求項3に記載の歪補償装置。
  5. 送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償方法であって、
    前記増幅器での増幅前の送信信号から、前記非線形歪の補償に用いられる歪補償信号を生成し、
    生成された歪補償信号の位相及び振幅を補正し、
    前記増幅器での増幅前の送信信号に、位相及び振幅が補正された前記歪補償信号を加算する処理を含み、
    前記歪補償信号を生成する処理は、
    前記増幅器での増幅前の送信信号のレートを増加して、当該レートにより規定される所定帯域において前記送信信号の奇数次の高調波を発生させ、
    前記レートが増加された前記送信信号から前記高調波を抽出し、抽出した前記高調波を前記歪補償信号として出力する
    ことを特徴とする歪補償方法。
JP2015227246A 2015-11-20 2015-11-20 歪補償装置及び歪補償方法 Pending JP2017098685A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015227246A JP2017098685A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 歪補償装置及び歪補償方法
US15/355,208 US9755675B2 (en) 2015-11-20 2016-11-18 Distortion compensation device and distortion compensation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015227246A JP2017098685A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 歪補償装置及び歪補償方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017098685A true JP2017098685A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58721244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015227246A Pending JP2017098685A (ja) 2015-11-20 2015-11-20 歪補償装置及び歪補償方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9755675B2 (ja)
JP (1) JP2017098685A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI677192B (zh) * 2018-11-05 2019-11-11 瑞昱半導體股份有限公司 諧波補償裝置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3137995B2 (ja) 1991-01-31 2001-02-26 パイオニア株式会社 Pcmディジタルオーディオ信号再生装置
WO2002087097A1 (fr) 2001-04-18 2002-10-31 Fujitsu Limited Dispositif de correction de distorsion
JP2003338713A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Sony Corp 電力増幅装置およびこれを用いた無線通信装置
JP4033794B2 (ja) 2003-03-24 2008-01-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 高効率線形電力増幅器
WO2010073483A1 (ja) 2008-12-22 2010-07-01 株式会社日立国際電気 歪補償増幅器
KR101102465B1 (ko) * 2010-05-03 2012-01-05 한국과학기술원 광대역 전력 증폭기를 위한 디지털 전치왜곡 장치 및 그 방법
US9136800B2 (en) * 2013-07-23 2015-09-15 Peregrine Semiconductor Corporation Methods and devices for improving power amplifier efficiency

Also Published As

Publication number Publication date
US9755675B2 (en) 2017-09-05
US20170149459A1 (en) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3590571B2 (ja) 歪補償装置
US9048796B2 (en) Transmission signal power control apparatus, communication apparatus and predistortion coefficient updating method
JP5603785B2 (ja) 増幅装置
US9306506B1 (en) Apparatus and methods for dual loop power amplifier digital pre-distortion systems
US20110235734A1 (en) Active antenna array having a single dpd lineariser and a method for predistortion of radio signals
US9054652B2 (en) Using fractional delay computations to improve intermodulation performance
KR20100042243A (ko) 다차원 볼테라 시리즈 송신기 선형화
US8284860B2 (en) Error signal processing systems for generating a digital error signal from an analog error signal
JP5124655B2 (ja) 歪補償増幅器
US20110095820A1 (en) Method for pre-distorting a power amplifier and the circuit thereof
US8804872B1 (en) Dynamic determination of volterra kernels for digital pre-distortion
US9337783B2 (en) Distortion compensation apparatus and distortion compensation method
EP3306817B1 (en) Predistortion system and method
US9438177B2 (en) Pre-distortion method and associated apparatus and non-transitory machine readable medium
JP2017098685A (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
JP2017220744A (ja) 歪補償回路、歪補償方法及び送信機
JP6094071B2 (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
US9813028B2 (en) Wireless device
JP2017188734A (ja) 増幅装置
JP6446911B2 (ja) 歪補償方法、歪補償装置、及び歪補償プログラム
JP4755069B2 (ja) 送信装置
JP2016127577A (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
JP3606573B2 (ja) 歪補償装置
JP2011135143A (ja) プリディストーション方式の歪補償装置
JP2005203925A (ja) 歪補償増幅装置