JP2017098225A - 有機半導体素子の製造方法、有機半導体溶液の製造方法および塗布装置 - Google Patents

有機半導体素子の製造方法、有機半導体溶液の製造方法および塗布装置 Download PDF

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康弘 山内
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Mitsuhiro Sakamoto
光洋 坂元
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智彦 尾田
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Abstract

【課題】有機半導体溶液の劣化を抑えつつ、有機半導体溶液を塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制する有機半導体素子の製造方法等を提供する。【解決手段】有機半導体溶液Sを基材15に塗布する塗布工程を含む有機半導体素子1の製造方法であって、塗布工程の前において、有機半導体溶液Sおよび不活性ガスGが密閉容器50内に入れられており、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を、塗布工程における有機半導体溶液Sの周囲の環境圧力Peを基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら、環境圧力Peに近づける。【選択図】図5B

Description

本発明は、有機半導体素子の製造方法、有機半導体溶液の製造方法および塗布装置に関する。
有機半導体素子の一例として、有機EL(Electro−Luminescence)現象を応用した発光素子が知られている。この発光素子は、素子の発光層内にて正孔と電子とが再結合することで発光する。発光素子の発光層は、発光体組成物を含む溶液(有機半導体溶液)を、例えば、インクジェットなどの塗布装置を用いて、基材に塗布することで形成される。
特許文献1(段落0052)には、有機半導体溶液および不活性ガスを気密性を有する容器に入れ、この容器を塗布装置に取り付けた後、塗布装置に有機半導体溶液を供給する技術が開示されている。これにより、有機半導体溶液が大気にさらされて劣化することを抑制している。
特開2013−175486号公報
しかし、特許文献1に開示されているように、有機半導体溶液とともに不活性ガスを容器に入れると、不活性ガスの一部が有機半導体溶液に溶解することがある。そのため、有機半導体溶液を塗布して塗膜を形成した場合に、発光層となる塗膜に不活性ガスの泡噛みが発生するという問題がある。
そこで、本発明は、有機半導体溶液の劣化を抑えつつ、有機半導体溶液を塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制する有機半導体素子の製造方法等を提供する。
上記の課題を解決する有機半導体素子の製造方法の一態様は、有機半導体溶液を基材に塗布する塗布工程を含み、塗布工程の前において、有機半導体溶液と不活性ガスとが密閉容器内に入れられており、密閉容器内の不活性ガスの圧力を、塗布工程における有機半導体溶液の周囲の環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら環境圧力に近づける。
また、上記の課題を解決する有機半導体溶液の製造方法の一態様は、有機半導体溶液と不活性ガスとを密閉容器内に入れ、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記有機半導体溶液を使用する際の周囲の環境圧力とは異なる圧力に維持する工程と、前記工程の後に、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら前記環境圧力に近づける工程とを含む。
また、上記の課題を解決する塗布装置の一態様は、有機半導体溶液を塗布する塗布装置であって、前記有機半導体溶液を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された前記有機半導体溶液を吐出する吐出部とを備え、前記貯留部は、不活性ガスとともに密閉容器内に入れられた前記有機半導体溶液であって、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記有機半導体溶液を塗布する際の周囲の環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら前記環境圧力に近づけることで得られた前記有機半導体溶液を貯留する。
有機半導体溶液の劣化を抑えつつ、有機半導体溶液を塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制できる。
図1は、有機半導体素子(発光素子)の概略斜視図である。 図2は、有機半導体素子の製造方法を示す概略フローチャートである。 図3は、有機半導体素子のELデバイス部の製造方法を示す概略フローチャートである。 図4は、有機半導体溶液を基材に塗布する塗布工程および塗布装置を示す図である。 図5Aは、塗布工程の前において、有機半導体溶液と不活性ガスとを密閉容器に入れて保管する状態を示す図である。 図5Bは、密閉容器内の不活性ガスの圧力を変化させる様子を示す図である。 図5Cは、密閉容器内の不活性ガスの圧力を、塗布工程と同じ環境圧力とした状態を示す図である。 図6は、塗布工程の前において、密閉容器内の不活性ガスの圧力を変化させるプロセスを示すフローチャートである。 図7は、図6に示す不活性ガスの圧力と時間との関係を示す図である。 図8は、図5Bに示す密閉容器の変形例を示す図である。
以下、実施の形態に係る有機半導体素子の製造方法、有機半導体溶液の製造方法および塗布装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、工程(ステップ)、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
[1.有機半導体素子の概略構成]
先に、有機半導体素子の一例である、有機EL(Electro−Luminescence)現象を応用した発光素子について説明する。図1に示されるように、発光素子1には、1画素を構成する3種類の発光素子、すなわち赤色発光素子1a、緑色発光素子1bおよび青色発光素子1cがある。複数の発光素子1は、マトリックス状に配列されている。これらの発光素子1の発光面上にカラーフィルタ基板を貼り合わせることで、有機EL表示装置が形成される(図示省略)。
発光素子1は、TFT(Thin Film Transistor)基板10と、ELデバイス部20とが積層した構造を有している。
TFT基板10は、ガラス基板11と、ガラス基板11上に形成されたTFT12および信号線13を有している。信号線13は、TFT12を駆動するための電力供給線である。TFT12は、ELデバイス部20へ供給する電流を制御する半導体素子である。
ELデバイス部20は、陽極21、正孔注入層22、発光層23、電子注入層24および陰極25が積層された構造をしている。発光素子1の正孔注入層22、発光層23および電子注入層24は、図示しない隔壁(バンク)により、隣に位置する発光素子1の正孔注入層22、発光層23および電子注入層24と仕切られている。正孔注入層22の下側には、発光層23により発光した光を反射する陽極21が設けられている。電子注入層24の上側には、発光層23により発光した光を透過する陰極25が設けられている。
陽極21と陰極25に直流電圧をかけることで、正孔注入層22から注入された正孔と電子注入層24から注入された電子とが発光層23内で再結合する。この再結合により生じたエネルギーが発光層23内の発光物質を励起させ、発光が起きる。
陽極21は、例えば、アルミニウム合金およびIZO(Indium Zinc Oxide)の2層構造からなる。正孔注入層22には、例えば、酸化タングステンなどの無機材料が用いられる。発光層23は、高分子材料のホストと、電子と正孔が結合する際に発光中心として機能するドーパントとを含んでいる。電子注入層24には、例えば、低分子材料にバリウムが添加された無機材料が用いられる。陰極25には、例えば、アルミニウム膜が用いられる。
なお、正孔注入層22と発光層23の間に正孔輸送層が設けられていてもよい。発光層23と電子注入層24の間に電子輸送層が設けられていてもよい。正孔輸送層への電子の到達を抑制するため、正孔輸送層と発光層23の間に電子ブロック層が設けられていてもよい。
[2.有機半導体素子の製造方法]
有機半導体素子1の製造方法は、図2に示されるように、ガラス基板11上にTFT12を形成してTFT基板10を作製するTFT基板作製工程(ステップ10)と、TFT基板10上にELデバイス部20を作製するELデバイス部作製工程(ステップ20)とを含む。
ELデバイス部作製工程は、図3に示されるように、陽極21を形成する工程(ステップ21)、正孔注入層22を形成する工程(ステップ22)、発光層23を形成する工程(ステップ23:塗布工程)、電子注入層24を形成する工程(ステップ24)、および、陰極25を形成する工程(ステップ25)を含む。以下において、ELデバイス部作製工程の一例を示す。
まず、ステップ21にて、TFT基板10上に陽極21となるアルミニウム合金膜とIZO膜とを順に形成する。アルミニウム合金膜およびIZO膜は、それぞれスパッタ法で形成される。
次に、ステップ22にて、陽極21上に正孔注入層22となる酸化タングステン膜を形成する。酸化タングステン膜は、スパッタ法で形成される。
次に、ステップ23にて、陽極21と正孔注入層22が形成された基材15上に発光層23(赤色発光層23a、緑色発光層23b及び青色発光層23c)を形成する。このステップ23が、本実施の形態における塗布工程に相当する。
この工程では、図4に示されるように、インクジェットなどの塗布装置30を用いて有機半導体溶液(インク)Sを塗布する。
塗布装置30は、有機半導体溶液Sを貯留する貯留部31と、貯留部31に貯留された有機半導体溶液Sを吐出する吐出部32とを備える。貯留部31は、例えば、箱状のインクカートリッジまたは筒状のシリンジであり、貯留された有機半導体溶液Sを吐出部32に供給できるように、吐出部32に接続されている。吐出部32は、圧電素子を有し、圧電素子の変形により吐出部32内の有機半導体溶液Sを押し出して吐出する。
TFT基板10の下側には、2軸直交型の水平移動テーブル33が設けられている。圧電素子のオンオフ動作および水平移動テーブル33の位置を制御することで、基材15に所定の有機半導体溶液パターンが形成される。
有機半導体溶液Sは、発光組成物である有機半導体材料を含む溶液である。有機半導体材料としては、例えば、高分子材料からなるホストにドーパントが添加された材料が用いられる。有機半導体溶液Sはベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族系溶媒を含み、有機半導体材料はこの溶媒中に分散されている。基材15上に塗布された有機半導体溶液Sの塗膜は、熱処理または自然乾燥することで溶媒が除去される。これにより、基材15上に発光層23が形成される。
なお、有機半導体溶液Sの塗膜に泡噛みがあると、発光層23の形状不良および特性不良につながるので、塗膜における泡噛みをできるだけ低減することが好ましい。
次に、ステップ24にて、発光層23上に電子注入層24となる低分子材料膜を形成する。低分子材料膜は、蒸着法で形成される。
次に、ステップ25にて、電子注入層24上に陰極25となるアルミニウム膜を形成する。アルミニウム膜は、蒸着法で形成される。
これら図2および図3に示されたステップを経て、有機半導体素子1が作製される。
なお、上記では、発光層23を塗布装置30を用いて形成する例を示したが、正孔注入層22、正孔輸送層、電子ブロック層、電子輸送層又は電子注入層24が特定の有機半導体材料により形成される場合は、その有機半導体材料を含む溶液を塗布装置30を用いて塗布することで、それぞれの層を形成してもよい。
[3.塗布工程の前における有機半導体溶液の取り扱い]
ここで、前述した塗布工程(ステップ23)の前における有機半導体溶液Sの取り扱い、すなわち、有機半導体溶液Sの製造方法について説明する。
塗布工程の前では、有機半導体溶液Sは、図5Aに示されるように、不活性ガスGとともに密閉容器50内に入れて保管されている。
密閉容器50は、底を有する円筒状の容器本体51と、容器本体51の内側面に当接する円板状の蓋52とを有している。蓋52の外周にはシール材が設けられており(図示省略)、このシール材により密閉容器50内の気密性が保たれている。蓋52は、容器本体51の内側面に沿って摺動させることができる。蓋52の中央には鍔状に突出した係合部52aが設けられている。この係合部52aを把持して蓋52を上下に移動させることで、密閉容器50内の体積を変えることができる(図5B参照)。容器本体51および蓋52(シール材除く)の材質は、例えば、ステンレスである。
有機半導体溶液Sは、発光層23を形成するためのインクである。有機半導体溶液Sは、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの芳香族系溶媒を含み、有機半導体材料がこの溶媒中に分散されている。有機半導体材料としては、例えば、高分子材料からなるホストにドーパントが添加されたものが用いられる。
不活性ガスGは、有機半導体溶液Sが外気に触れて酸化することを防ぐため、有機半導体溶液Sの上部を覆うように、密閉容器50内に充填されている。不活性ガスGとしては、例えば、窒素、ヘリウム又はアルゴンなどが挙げられる。ただし、不活性ガスGは、これらに限られず、有機半導体溶液Sの溶媒に対して不活性であればよい。密閉容器50内の不活性ガスGの圧力は、塗布工程において有機半導体溶液Sを使用する際の周囲の環境圧力Peとは異なる圧力に維持されている。本実施の形態では、密閉容器50内に圧縮された不活性ガスGが封入されている。
次に、図6および図7を参照しながら、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を変化させるプロセスについて説明する。
図7に示す期間Aは、有機半導体溶液Sを密閉容器50内に保管している状態である。期間Bは、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を変化させている状態である。期間Cは、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力が、塗布工程における有機半導体溶液Sの周囲の環境圧力Peと同じになった状態(塗布装置30に注入されている有機半導体溶液Sに接する気体の圧力と同じになった状態)である。なお、期間Bの温度と期間Cの温度は同じであることが好ましい。
本実施の形態は、塗布工程の前において、密閉容器50内の不活性ガスGを、陰圧と陽圧とに変化させながら、環境圧力Peに近づける点に特徴がある。なお、本実施の形態における陽圧は、環境圧力Peを基準としてプラス側の圧力を意味し、陰圧は、環境圧力Peを基準としてマイナス側の圧力を意味する。例えば、環境圧力Peが大気圧である場合は、大気圧を基準として密閉容器50内の不活性ガスGを陰圧と陽圧とに変化させながら大気圧に近づける。
前述したように、有機半導体溶液Sを保管している状態では、密閉容器50内には圧縮された不活性ガスGが封入されているので、不活性ガスGは陽圧である。これを開始状態とし、このときの不活性ガスGの圧力をP0(例えば、2atm=202650Pa)とする。
まず、ステップ1にて、不活性ガスGの圧力を下げ、圧力P1(例えば、0.5atm=50662.5Pa)にする。具体的には、図5Bに示されるように、蓋52の係合部52aに駆動手段55(一軸ロボットなど)の把持部55aを係合させた後、駆動手段55にて蓋52を上昇させ、密閉容器50内の体積を徐々に大きくする。これにより、不活性ガスGの圧力を徐々に下げて陰圧にする(P0>Pe>P1)。そして、この圧力P1を所定の時間維持する。
次のステップ2にて、不活性ガスGの圧力を上げ、圧力P2(例えば、1.3atm=131722.5Pa)にする。具体的には、図5Bに示されるように、密閉容器50の蓋52を下降させ、密閉容器50内の体積を徐々に小さくする。これにより、不活性ガスGの圧力を徐々に上げて陽圧にする。このときの圧力P2は、開始状態の圧力P0よりも小さく、環境圧力Peよりも大きい(P0>P2>Pe)。そして、この圧力P2を所定の時間維持する。
次のステップ3にて、不活性ガスGの圧力を下げ、圧力P3(例えば、0.8atm=81060Pa)にする。具体的には、密閉容器50の蓋52を上昇させ、密閉容器50内の体積を徐々に大きくする。これにより、不活性ガスGの圧力を徐々に下げて陰圧にする。このときの圧力P3は、前述した圧力P1よりも陰圧度が小さく、環境圧力Peよりも小さい(Pe>P3>P1)。そして、この圧力P3を所定の時間維持する。
次のステップ4にて、不活性ガスGの圧力を上げ、圧力P4(例えば、1.1atm=111457.5Pa)にする。具体的には、密閉容器50の蓋52を下降させ、密閉容器50内の体積を徐々に小さくする。これにより、不活性ガスGの圧力を徐々に下げて陽圧にする。このときの圧力P4は、前述した圧力P2よりも小さく、環境圧力Peよりも大きい(P2>P4>Pe)。そして、この圧力P4を所定の時間維持する。
最後のステップ5にて、不活性ガスGの圧力を下げ、圧力P5を環境圧力Peと同じ圧力にする。具体的には、密閉容器50の蓋52を上昇させ、密閉容器50内の体積を徐々に大きくし、環境圧力Peと同じにする(P5=Pe)。環境圧力Peが大気圧である場合、圧力P5は、101325Paである。
このように、圧力変化させた後の陽圧と環境圧力Peとの圧力差と、圧力変化させた後の陰圧と環境圧力Peとの圧力差とが段階的に小さくなるように、不活性ガスGの圧力を変化させる。これらのプロセスにより、有機半導体溶液Sから脱ガス(不活性ガスGの除去)を行う。
脱ガスの終了した有機半導体溶液Sは、外気と遮断された状態で塗布装置30に供給される。なお、塗布工程における環境が同じ不活性ガス環境であれば、密閉容器50の蓋52を開けて、塗布装置30に有機半導体溶液Sを供給することもできる。
本実施の形態では、塗布工程の前において、密閉容器50内の不活性ガスGを、陰圧と陽圧とに変化させながら、環境圧力Peに近づけているので、有機半導体溶液(インク)Sに溶解した不活性ガスGの脱ガスを適切に行うことができる。その結果、有機半導体溶液Sの劣化を抑えつつ、有機半導体溶液Sを塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを低減できる。
なお、泡が含まれた状態の有機半導体溶液Sが塗布装置30に供給されると、塗布装置30内で詰まりが発生したり、基材15に塗布される塗膜の塗布量や塗布位置にばらつきが生じたりすることがある。しかし、本実施の形態では、有機半導体溶液Sの泡抜きを適切に行うことができるので、塗布装置30内での詰まりを抑制し、また、塗布量や塗布位置のばらつきを低減することができる。つまり、本実施の形態によれば、塗膜に泡噛みが発生することを低減できるだけでなく、塗布装置30内での泡噛みを低減することができる。
また、不活性ガスGを陰圧と陽圧とに変化させることで、脱ガスを短時間で行うことができる。その結果、有機半導体素子1の製造時間を短縮することができる。
また、不活性ガスGを陰圧だけでなく陽圧に変化させることで、有機半導体溶液Sの溶媒の急激な蒸発を抑制することができる。その結果、有機半導体溶液Sの濃度の変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、密閉容器50内における不活性ガスGの陽圧状態を合計3回、陰圧状態を合計2回とする例を示したが、これに限られず、陽圧状態を1回、陰圧状態を1回としてもよい。例えば、図7において、圧力P2を陽圧にするのでなくこの段階で環境圧力Peと同じ圧力にしてもよい。
また、本実施の形態では、密閉容器50内の体積を変えることで、陽圧状態と陰圧状態との切り替えを行う例を示したが、これに限られず、例えば、超音波により密閉容器50内に圧力変動を起こさせながら、環境圧力Peに近づけていってもよい。
また、本実施の形態では、不活性ガスGを陽圧にした後、環境圧力Peと同じ圧力にする例を示したが、これに限られず、不活性ガスGを陰圧にした後、環境圧力Peと同じ圧力にしてもよい。例えば、図7において、圧力P4を陽圧にするのでなくこの段階で環境圧力Peと同じ圧力にしてもよい。また、図7において、圧力P5を一旦陰圧とした後、環境圧力Peと同じ圧力にしてもよい。
また、有機半導体溶液Sを密閉容器50内に保管する場合の不活性ガスGの圧力は、陰圧であってもよい。不活性ガスGが陰圧であれば、有機半導体溶液Sへの不活性ガスGの溶解量を少なくすることができる。図6における開始状態の不活性ガスGが陰圧である場合は、最初のステップで陽圧にした後、次のステップで陰圧にし、これらの変化を繰り返しながら環境圧力Peに近づければよい。
また、塗布工程において、外気の侵入を抑制するため、環境圧力Peを大気圧よりも高く設定する場合がある。その場合は、図6の最後のステップ5における不活性ガスGの圧力P5を、大気圧よりも高く設定した環境圧力Peと同じ圧力にすればよい。
また、塗布工程において、有機半導体溶液Sの塗膜をはやく乾燥させるため、環境圧力Peを大気圧よりも低く設定する場合がある。その場合は、図6の最後のステップ5における不活性ガスGの圧力P5を、大気圧よりも低く設定した環境圧力Peと同じ圧力にすればよい。
(変形例)
図8は、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を変化させる場合の変形例を示す図である。なお、図5Bに示す密閉容器50と共通する構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例における密閉容器50は、底を有する円筒状の容器本体61と、鍔付き円板状の蓋62とを有している。蓋62は容器本体61の上部に固定されており、これにより密閉容器50内の気密性が保たれている。
この密閉容器50には、密閉容器50の内部と連通する配管65の一端が取り付けられている。配管65の途中には、開閉弁66が設けられている。配管65の他端には、不活性ガスGを出し入れする供給排出手段67が取り付けられている。供給排出手段67は、往復ピストン式であり、固定シリンダ67aと可動ピストン67bとアクチュエータ67cとにより構成されている。固定シリンダ67aの内部には、密閉容器50内と同じ種類、同じ圧力の不活性ガスGが充填されている。開閉弁66を開き、供給排出手段67を稼働させることで、密閉容器50内から不活性ガスGを排出したり、密閉容器50に不活性ガスGを供給することができる。
この変形例に示されるように、密閉容器50内に不活性ガスGを出し入れすることで、密閉容器50内の不活性ガスGを陽圧または陰圧に変化させることができる。この変形例で圧力を変化させる場合においても、前述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[4.まとめ]
以上、有機半導体素子1の製造方法では、有機半導体溶液Sを基材15に塗布する塗布工程を含み、塗布工程の前において、有機半導体溶液Sと不活性ガスGとが密閉容器50内に入れられており、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を、塗布工程における有機半導体溶液Sの周囲の環境圧力Peを基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら環境圧力Peに近づける。
上記構成によって、有機半導体溶液Sに溶解した不活性ガスGの脱ガス(不活性ガスGの除去)を適切に行うことができる。その結果、有機半導体溶液Sの劣化を抑えつつ、有機半導体溶液Sを塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制できる。また、密閉容器50内の不活性ガスGを陰圧と陽圧とに変化させることで、脱ガスを短時間で行うことができる。その結果、有機半導体素子1の製造時間を短縮することができる。また、密閉容器50内の不活性ガスGを陰圧だけでなく陽圧に変化させることで、有機半導体溶液Sの溶媒の急激な蒸発を抑制することができる。その結果、有機半導体溶液Sの濃度の変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。これにより、有機半導体溶液Sの塗膜により形成される有機半導体素子1の発光層23の品質を向上させることができる。
また、有機半導体素子1の製造方法では、陽圧及び環境圧力Peの圧力差と、陰圧及び環境圧力Peの圧力差とが段階的に小さくなるように、不活性ガスGの圧力を変化させることが好ましい。
この構成により、有機半導体溶液Sにおける不活性ガスGの脱ガス量と溶媒の蒸発量とが、段階的に小さくなりながら進行するので、有機半導体溶液Sの劣化を抑制することができる。その結果、有機半導体溶液Sを塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制することができる。また、有機半導体溶液Sの濃度の変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
また、有機半導体素子1の製造方法では、密閉容器50内の体積を変えることで不活性ガスGの圧力を変化させることが好ましい。
この構成により、不活性ガスGの圧力を簡易に変化させることができるので、有機半導体素子1の製造工程を簡略化することができる。
また、有機半導体素子1の製造方法では、密閉容器50内から不活性ガスGを排出、または、密閉容器50内に不活性ガスGを供給することで不活性ガスGの圧力を変化させることが好ましい。
この構成により、不活性ガスGの圧力を所望の値に変化させることができるので、脱ガスを適切に行うことができる。
また、圧力を変化させる前の不活性ガスGは陽圧であり、不活性ガスGの圧力を変化させる場合には、不活性ガスGを陽圧から陰圧に変化させた後、再び陽圧に変化させることが好ましい。
この構成では、不活性ガスGの圧力を変化させる前において、不活性ガスGが陽圧なので、密閉容器50外からの不純ガスの侵入を抑制することができる。また、有機半導体溶液Sへの不活性ガスGの溶解量が多い場合であっても、陽圧から陰圧に変化させることで、脱ガスを適切に行うことができる。これらの結果、有機半導体溶液Sの塗膜の泡噛みや不純物混入が抑制され、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
また、環境圧力Peは、大気圧と同じであってもよい。
この構成により、塗布工程で有機半導体溶液Sを使用する際の圧力変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
また、環境圧力Peは、大気圧よりも高くてもよい。
この構成により、塗布工程における有機半導体溶液Sの周囲の環境圧力Peが大気圧よりも高い場合であっても、使用環境における圧力変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
また、有機半導体溶液Sの製造方法では、有機半導体溶液Sと不活性ガスGとを密閉容器50内に入れ、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を、有機半導体溶液Sを使用する際の周囲の環境圧力Peとは異なる圧力に維持する工程(ステップ0)と、この工程(ステップ0)の後に、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を、環境圧力Peを基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら環境圧力Peに近づける工程(ステップ1〜ステップ5)とを含む。
上記有機半導体溶液Sの製造方法によって、有機半導体溶液Sに溶解した不活性ガスGの脱ガスを適切に行うことができる。その結果、有機半導体溶液Sの劣化を抑えつつ、有機半導体溶液Sを塗布することで形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制できる。また、密閉容器50内の不活性ガスGを陰圧と陽圧とに変化させることで、脱ガスを短時間で行うことができる。その結果、有機半導体溶液Sの製造時間を短縮することができる。また、密閉容器50内の不活性ガスGを陰圧だけでなく陽圧に変化させることで、有機半導体溶液Sの溶媒の急激な蒸発を抑制することができる。その結果、有機半導体溶液Sの濃度の変化が小さくなり、有機半導体溶液Sの塗膜の品質を向上させることができる。
また、有機半導体溶液Sを塗布する塗布装置30では、有機半導体溶液Sを貯留する貯留部31と、貯留部31に貯留された有機半導体溶液Sを吐出する吐出部32とを備え、貯留部31は、不活性ガスGとともに密閉容器50内に入れられた有機半導体溶液Sであって、密閉容器50内の不活性ガスGの圧力を、有機半導体溶液Sを塗布する際の周囲の環境圧力Peを基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら環境圧力Peに近づけることで得られた有機半導体溶液Sを貯留する。上記塗布装置30のように、不活性ガスGの脱ガスを適切に行った有機半導体溶液Sを用いることで、塗布装置30により形成される塗膜に泡噛みが発生することを抑制できる。また、泡噛みの発生を抑制できるので、生産効率を向上させることができる。また、有機半導体溶液Sの溶媒の急激な蒸発を抑制することで得られた濃度変化が小さい有機半導体溶液Sを用いることで、塗布装置30により形成される塗膜の品質を向上させることができる。
以上、有機半導体素子の製造方法、有機半導体溶液の製造方法および塗布装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
例えば、有機半導体溶液としては、前述した発光組成物を含むインクに限られず、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、電子輸送層又は電子注入層を形成するためのインクであってもよい。また、有機半導体溶液は、導電性の粉体や顔料等を含む分散型溶液であってもよい。また、塗布装置は、インクジェットに限られず、ノズルディスペンサやスプレーであってもよい。
本発明は、表示デバイスなどに用いられる有機EL表示装置の製造方法等に利用可能である。
1、1a、1b、1c 有機半導体素子(発光素子)
10 TFT基板
11 ガラス基板
12 TFT
13 信号線
15 基材
20 ELデバイス部
21 陽極
22 正孔注入層
23 発光層
24 電子注入層
25 陰極
30 塗布装置
31 貯留部
32 吐出部
33 水平移動テーブル
50 密閉容器
51、61 容器本体
52、62 蓋
52a 蓋の係合部
55 駆動手段
55a 駆動手段の把持部
65 配管
66 開閉弁
67 供給排出手段
G 不活性ガス
S 有機半導体溶液(インク)
P0 有機半導体溶液を保管する際の密閉容器内の不活性ガスの圧力
P1、P2、P3、P4、P5 密閉容器内の不活性ガスの圧力
Pe 塗布工程における有機半導体溶液の周囲の環境圧力

Claims (9)

  1. 有機半導体溶液を基材に塗布する塗布工程を含む有機半導体素子の製造方法であって、
    前記塗布工程の前において、
    前記有機半導体溶液と不活性ガスとが密閉容器内に入れられており、
    前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記塗布工程における前記有機半導体溶液の周囲の環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら前記環境圧力に近づける
    有機半導体素子の製造方法。
  2. 前記陽圧及び前記環境圧力の圧力差と、前記陰圧及び前記環境圧力の圧力差とが段階的に小さくなるように、前記不活性ガスの圧力を変化させる
    請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
  3. 前記密閉容器内の体積を変えることで前記不活性ガスの圧力を変化させる
    請求項1または2に記載の有機半導体素子の製造方法。
  4. 前記密閉容器内から前記不活性ガスを排出、または、前記密閉容器内に前記不活性ガスを供給することで前記不活性ガスの圧力を変化させる
    請求項1または2に記載の有機半導体素子の製造方法。
  5. 圧力を変化させる前の前記不活性ガスは陽圧であり、
    前記不活性ガスの圧力を変化させる場合には、前記不活性ガスを陽圧から陰圧に変化させた後、再び陽圧に変化させる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機半導体素子の製造方法。
  6. 前記環境圧力は、大気圧と同じである
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機半導体素子の製造方法。
  7. 前記環境圧力は、大気圧よりも高い
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機半導体素子の製造方法。
  8. 有機半導体溶液と不活性ガスとを密閉容器内に入れ、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記有機半導体溶液を使用する際の周囲の環境圧力とは異なる圧力に維持する工程と、
    前記工程の後に、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら前記環境圧力に近づける工程と
    を含む有機半導体溶液の製造方法。
  9. 有機半導体溶液を塗布する塗布装置であって、
    前記有機半導体溶液を貯留する貯留部と、
    前記貯留部に貯留された前記有機半導体溶液を吐出する吐出部と
    を備え、
    前記貯留部は、不活性ガスとともに密閉容器内に入れられた前記有機半導体溶液であって、前記密閉容器内の前記不活性ガスの圧力を、前記有機半導体溶液を塗布する際の周囲の環境圧力を基準として、陰圧と陽圧とに変化させながら前記環境圧力に近づけることで得られた前記有機半導体溶液を貯留する
    塗布装置。
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