JP2017098160A - ボトムエントリコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続対象物の接続作業を容易に行えるボトムエントリコネクタの提供。
【解決手段】可動ハウジング12が、基板Pの貫通孔P1を挿通する括れ形状の挿通部12b1と、他方面P3に突出する端面に接続対象物の挿入ガイド面12gを有しており、挿通部12b1に対して膨出する膨出部12b2を有する。このため括れ形状の挿通部12b1によって貫通孔P1の内部で孔軸交差方向に変位する可動ハウジング12の可動間隙を確保しながらも、他方面P3に突出する膨出部12b2に大きな挿入ガイド面12gを設けることができる。このためコネクタ10であれば、誘い込み量が大きく確実に接続対象物を挿入して接続することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は電気コネクタに関する。特に基板の実装面とは反対側からピン端子等の接続対象物を挿入するボトムエントリコネクタに関する。
基板の回路に接続対象物を導通接続するコネクタとしてボトムエントリコネクタが知られている。このコネクタは、基板の実装面とは反対側の裏面から接続対象物、例えばピンヘッダーのピン端子をハウジングに挿入して導通接続するものであり、基板にはピン端子を挿通する貫通孔が形成されている。このようなボトムエントリコネクタは、ハウジングの底面にピン端子の挿入孔が開口するため、ハウジングが基板の所定位置に正確に実装されており、挿入孔とピン端子の中心軸が一致していないと、ピン端子を挿入孔に無理なく挿入するのが困難であるという問題がある。
こうした接続作業の困難性を解消するものとして、ボトムエントリコネクタを可動構造のコネクタとして構成することが考えられる(一例として特許文献1参照。)。そのボトムエントリコネクタは、基板の実装面に配置する固定ハウジングを備えており、固定ハウジングには基板の貫通孔に向けて開口する可動ハウジングの収容部が形成されている。その収容部には内壁に対して可動間隙を介して可動ハウジングが浮動状態で配置されている。そして可動ハウジングは、固定ハウジングと可動ハウジングの双方に固定される端子の可動片によって変位可能に支持されており、可動ハウジングの挿入孔とピン端子の中心軸が一致しない場合には、可動片により可動ハウジングが変位して中心軸の不一致を解消してピン端子を無理なく挿入することができる。このような可動コネクタとして構成したボトムエントリコネクタであれば、接続対象物の接続作業を無理なく容易に行える利点がある。
特開2014−165066号公報
しかしながら、上記のボトムエントリコネクタでは、挿入孔とピン端子が全くずれている場合にはピン端子が可動ハウジングの底面に突き当たって挿入することができない。そして固定ハウジングと可動ハウジングとの間には、可動ハウジングの可動間隙が形成されていることから、可動ハウジングの底面に突き当たったピン端子が滑って可動間隙に誤って差し込まれてしまうおそれがある。また、可動ハウジングと基板の貫通孔との間隙にピン端子が入り込んで噛み込んでしまうおそれもある。
こうした不都合を解消するには、例えば可動ハウジングの底面に凹状の傾斜面でなるピン端子の誘い込み部を設けることが考えられる。しかしながら誘い込み部を設けるとしても可動ハウジングの底面の範囲内に限られてしまい、誘い込み部を大きくするには必然的に可動ハウジングを大きくすることが必要となる。ところがこれではコネクタ全体の小型化の要請に応えられないことに加え、基板の貫通孔も大きくなり有効に活用できる基板のスペースが減ってしまうという問題がある。また、可動ハウジングの底面の範囲内で誘い込み部をできる限り大きく形成しても、ピン端子が可動間隙や可動ハウジングと貫通孔との間に誤って差し込まれて噛み込んでしまうことまで防ぐことはできない。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、接続対象物の接続作業を確実に行えるボトムエントリコネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
本発明は、基板の一方面に配置する第1のハウジングと、第1のハウジングに対して変位可能な第2のハウジングと、第1のハウジングと第2のハウジングとを繋ぐ端子とを備えており、第2のハウジングは、前記一方面とは反対側の基板の他方面の側から接続対象物を挿入する挿入孔を有するボトムエントリコネクタについて、第2のハウジングは、前記基板に設けた貫通孔を挿通する括れ形状の挿通部と、前記他方面に突出する端面に接続対象物の誘い込み部を有しており挿通部に対して突出する膨出部とを有する突出部を備えることを特徴とするボトムエントリコネクタを提供する。
本発明のボトムエントリコネクタによれば、第2のハウジングは、前記基板に設けた貫通孔を挿通する括れ形状の挿通部と、前記他方面に突出する端面に接続対象物の挿入ガイド面を有しており挿通部に対して突出する膨出部とを有する突出部を備えるため、括れ形状の挿通部によって貫通孔の内部で孔軸交差方向に変位する第2のハウジングの可動間隙を確保しながらも、他方面に突出する前記膨出部に大きな挿入ガイド面を設けることができる。このため基板の貫通孔を拡大することなく、また貫通孔の大きさによる制約を受けることなく、突出部に大きな開口の挿入ガイド面を設けることができ、接続対象物を挿入孔へと確実に誘導して挿入することができる。また、突出部は可動ハウジングと接続対象物とともに変位できることから、可動ハウジングと接続対象物とが変位することで、接続対象物が挿入孔と干渉してしまうようなことはない。
前記本発明のボトムエントリコネクタの突出部は、第2のハウジングの樹脂成形体の一部分として形成することができる。この場合には、ボトムエントリコネクタを基板に実装する際に、突出部を基板の貫通孔を挿通させる必要があることから、貫通孔を挿通できないような大きさの突出部とすることができず、より大きな挿入ガイド面を設けることが難しい。他方、貫通孔を大きくしてしまうと有効に活用できる基板のスペースが低減することに加え、ボトムエントリコネクタも大型化する不都合がある。
そこで、前記本発明の突出部は、第2のハウジングに取付けた突出部材として構成できる。第2のハウジングの突出部が第2のハウジングとは別体の突出部材であり後付けできるため、基板の貫通孔を拡大することなく、また貫通孔の大きさによる制約を受けることなく、大きな膨出部に大きな挿入ガイド面を形成することができる。
突出部材は、例えば第2のハウジングに対する装着部を有するキャップ体として構成することができる。これによればボトムエントリコネクタを基板に実装した後に、基板の他方面の側からキャップ体である突出部材を第2のハウジングに後付けできるため、基板の貫通孔の大きさの制約を受けずに突出部材と膨出部の挿入ガイド面を大きく形成することができる。
前記本発明の端子は、第1のハウジングに対して第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記挿入孔の内部で前記接続対象物と押圧接触する接触部とを有しており、接触部は、接続対象物と押圧接触して接触位置を固定する接触保持力が、接続対象物に対して接触部が接続対象物の挿抜方向で位置ずれする可動片の変位荷重よりも大きく形成されているものとすることができる。
これによれば第2のハウジングが変位しても接触部の接続対象物に対する接触保持力が可動片の変位荷重に負けることがなく、接触部に対して接続対象物が位置ずれしない。そのため接触部が微摺動することなく接続対象物との接触位置を保持し続ける。したがって第2のハウジングが変位しても接触部が微摺動することによる各種不具合(接続対象物のめっき剥がれ、金属の削りカスの発生等)の発生を抑制できる利点がある。
本発明のボトムエントリコネクタによれば、括れ形状の挿通部によって貫通孔の内部で孔軸交差方向に変位する第2のハウジングの可動間隙を確保しながらも、他方面に突出する膨出部に大きな挿入ガイド面を設けることができるため、基板の実装面とは反対側の裏面側からの接続対象物の誘い込み量を多く確保して、接続作業を確実に行うことができる。
第1実施形態のボトムエントリコネクタの実装状態を示す正面、平面、右側面を含む斜視図。 図1のボトムエントリコネクタの正面図。 図1のボトムエントリコネクタの平面図。 図1のボトムエントリコネクタの底面図。 図1のボトムエントリコネクタの右側面図。 図1のボトムエントリコネクタのA−A線拡大断面図。 図1のボトムエントリコネクタのB−B線拡大断面図。 図1のボトムエントリコネクタの端子の斜視図。 第2実施形態のボトムエントリコネクタの実装状態を示す正面、平面、右側面を含む斜視図。 図9のボトムエントリコネクタの正面図。 図9のボトムエントリコネクタの平面図。 図9のボトムエントリコネクタの底面図。 図9のボトムエントリコネクタの右側面図。 図9のボトムエントリコネクタのC−C線拡大断面図。 図9のボトムエントリコネクタのD−D線拡大断面図。 図9のボトムエントリコネクタの突出部材の斜視図。 図14の突出部材の正面図。 図14の突出部材の平面図。 図14の突出部材の右側面図。
以下、本発明のボトムエントリコネクタの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本明細書、特許請求の範囲、図面では、図1で示すボトムエントリコネクタ1(以下、単に「コネクタ1」という。)の幅方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。また、高さ方向Zにおける平面を「上」とし、底面を「下」とする。さらに前後方向Yにおいて正面を「前」とし、背面を「後」として説明する。しかし、こうした上下、前後の特定は本発明のコネクタの実装方向、使用方向を限定するものではない。また本実施形態では「接続対象物」の一例としてピンヘッダーのピン端子を例示して説明する。
第1実施形態〔図1〜図8〕:
コネクタ10は「第1のハウジング」としての固定ハウジング11と、「第2のハウジング」としての可動ハウジング12と、複数の端子13とを備えている。
固定ハウジング11は、内部が中空の箱状に形成された合成樹脂の成形体でなる。図6,図7で示すように、固定ハウジング11の内部には収容室11aが設けられ、可動ハウジング12が配置される。固定ハウジング11には端子13を圧入して取付ける固定部11bが形成されており(図7)、ここに図8で示す端子13の固定片13aが固定されることとなる。固定ハウジング11の幅方向Xにおける両側面には固定金具11cが取付けられており、固定ハウジング11は固定金具11cを介して基板Pに固定される。
固定ハウジング11の上面11dには、端子13ごとに窓部11eが形成されており、この窓部11eを通じて接続対象物であるピン端子Tの挿入状態を外部から視認することができるようになっている。また、固定ハウジング11の上面11dには孔部11fも形成されている。この孔部11fの下方には、後述する端子13の可動片13bが位置しており、孔部11fと前述の窓部11eは、端子13から発熱する熱を固定ハウジング11の外部に放出する放熱窓として機能することができる。したがってこのコネクタ1は大電流を流すような用途に対応することができる。窓部11eと孔部11fの間は、前後方向Yの略中央位置で幅方向Xに沿う平坦面となっており、ここが自動実装時に吸着ノズルによって吸着される部位となる。したがって、本実施形態のコネクタ10は自動実装に対応している。
固定ハウジング11とその内側に配置した可動ハウジング12との間には、図6、図7で示すように可動隙間14が形成されている。この可動隙間14は端子13の可動片13bによって浮動状態で弾性支持された可動ハウジング12が、幅方向X、前後方向Y、高さ方向Zに変位することのできる空間となる部分である。
可動ハウジング12は、ハウジング本体12aと、突出部12bとを有する。ハウジング本体12aは、基板Pの一方面P2に配置される部分である。突出部12bは、ハウジング本体12aから基板Pの貫通孔P1を通じて基板Pの他方面P3に突出する部分である。
ハウジング本体12aには、図3で拡大して示すように、端子13の基部13cを固定する固定部12cと、基部13cから伸長するばね片13dとを収容する端子保持部12dが形成されている。端子保持部12dは高さ方向Zに沿う貫通孔として形成されており、端子13ごとに形成されている。端子保持部12dの上端は固定ハウジング11の窓部11eと対向して開口しており、下端はピン端子Tの挿入孔12eと連通している。挿入孔12eを通過して端子保持部12dに差し込まれたピン端子Tは、図7で二点鎖線で示すように、この端子保持部12dの内部に位置するばね片13dの接触部13eに対して押圧接触する。隣接する端子保持部12dとそこに収容される端子13の基部13cとばね片13dは、ハウジング本体12aの隔壁によって電気的に絶縁される。
ハウジング本体12aの幅方向Xにおける両側面には突起部12fが形成されている。突起部12fは、固定ハウジング11の内部に段状に形成した当接受け部11gと対向している。当接受け部11gはそこに突起部12fが当接することで、幅方向X、前後方向Y、高さ方向Zにおける可動ハウジング11の変位を規制するアンチオーバーとして機能するものである。
可動ハウジング12の突出部12bは、貫通孔P1の内部に位置する括れ形状の挿通部12b1と、貫通孔P1から他方面P3へ突出する膨出部12b2とで構成されており、いずれも基板Pの貫通孔P1に挿通できる外形サイズで形成されている。挿通部12b1と貫通孔P1との幅方向Xの隙間XD1、前後方向Yの隙間YD1は、貫通孔P1に対する可動ハウジング11の可動間隙となっている。可動ハウジング12は幅方向X、前後方向Yに最大変位しても貫通孔P1の孔面に対して当接しないようになっている。突出部12bには、ピン端子Tの挿入孔12eが形成されており、その上端は端子保持部12dと連通しており、下端は挿入ガイド面12gと連通している。膨出部12b2は、挿通部12b1に対してコネクタ10の幅方向X及び前後方向Yに突出するように形成されており、貫通孔P1への挿通時には幅方向Xと前後方向Yで、いずれも挿通部12b1よりも小さい隙間XD2、YD2が形成される大きさとなっている。したがって、膨出部12b2には後述する大きな挿入ガイド面12gを形成することが可能となる。
挿入ガイド面12gは、挿入孔12eごとに形成されており、図4で示すように幅方向X、前後方向Yで可動ハウジング12の底面12h全体を占める大きさで形成されている。挿入ガイド面12gの開口縁12iは、可動ハウジング12の底面12の外縁と臨む位置に形成されている。挿入ガイド面12gはテーパー面として形成されている。本実施形態では四角錐状の孔として形成されている。
端子13は、固定ハウジング11への取付側から可動ハウジング12への取付側にかけて順に、基板Pの一方面P2にはんだ付けする基板接続部13f、固定ハウジング11に取付ける固定片13a、可動ハウジング12を弾性支持する可動片13b、可動ハウジング12に固定する基部13c、基部13cから伸長するばね片である弾性腕13d、ピン端子Tと導通接触する接触部13eとを有する。
ここで、この端子13を備えるコネクタ10の特徴について説明する。接触部13eは接続対象物に対して押圧接触して、ピン端子Tに対する接触保持力を発揮する。この接触保持力は、ピン端子Tに対して接触部13eがピン端子Tの挿抜方向で位置ずれする可動片13bの変位荷重よりも大きく設定されている。また見方を変えると、可動ハウジング12の可動限界となる可動片13bの最大変位量に到達したときに可動片13bに作用する変位荷重よりも大きく設定されている。すなわち、接触部13eのピン端子Tに対する保持力を大きくしながらも、この可動片13bを可動させるのに必要な変位荷重は小さく、可動ハウジング12を容易に変位させることができる。したがって、可動ハウジング12がX方向、Y方向、Z方向に可動限界まで変位しても、接触部13eは可動片13bの変位荷重よりも大きな保持力によって、特に接触部13eがピン端子Tに対して滑りやすくて位置ずれし易い高さ方向Zであっても、接触部13eがピン端子Tに対して微摺動することなく、当初の接触位置を維持し続けることができるという特徴を有している。
〔コネクタ10の基板Pへの実装方法〕
以上のようなコネクタ10を基板Pに実装するには、可動ハウジング12の突出部12bを基板Pの貫通孔P1に挿通し、固定ハウジング11を基板Pの所定の実装位置に配置する。なお、コネクタ10の移送時には固定ハウジング11の上面11dを吸着箇所として自動実装が可能である。そして固定金具11cと端子13の基板接続部13fをはんだ付けにより固定する。これによって基板Pの他方面P3に可動ハウジング12の突出部12cが突出するようにコネクタ10を基板Pに実装される。
〔コネクタ10の作用効果〕
次に、本実施形態のコネクタ10の作用効果を説明する。
コネクタ10とピン端子Tとを接続する際には、ピン端子Tを可動ハウジング12の突出部12bの挿入ガイド面12gに挿入すればよい。コネクタ10ならば、大きな開口で誘い込み量の大きい挿入ガイド面12gの誘い込みによって、確実にピン端子Tを挿入孔12eにガイドすることができる。
そのような挿入ガイド面12gは突出部12bに膨出部12b2を設けたことで実現できるものである。例えば可動ハウジング12の下端側の大きさが幅方向X、前後方向Yにおいて不変である場合、具体的には突出部12bの挿通部12b1が可動ハウジング12の底面12hまでそのまま伸長している場合には、挿通部12b1の幅長と全長の狭い範囲内でしか挿入ガイド面を設けることができない。
これに対して本願発明のコネクタ10は突出部12bに、括れ形状の挿通部12b1によって貫通孔P1の内部で孔軸交差方向に変位する可動ハウジング12の可動間隙を確保しながらも、他方面P3に突出する膨出部12b2に大きな挿入ガイド面23dを設けている。したがって、ハウジング本体12aの大きさの制約を受けることなく、基板Pの貫通孔P1のサイズの制約を受けることなく、さらに貫通孔P1の拡大により有効活用できる基板Pのスペースを減らすことなく、誘い込み量の大きい挿入ガイド面12gを形成することが可能となり、ピン端子Tが挿入孔12eの延長線上位置からずれていても、確実に挿入することができる。
また、膨出部12b2による外方向への膨らみが貫通孔P1に蓋をするような大きさとして形成されていることから、挿入時にピン端子Tが突出部12bの外側にそれてしまっても、膨出部12b2と貫通孔P1との隙間に刺さって噛み込んでしまうことを抑えることができる。
第2実施形態〔図9〜図19〕:
本実施形態のコネクタ20が第1実施形態のコネクタ10と相違する点は可動ハウジング21の構成である。その他の構成及び作用効果については第1実施形態と共通するため重複説明を省略する。
本実施形態の可動ハウジング21は、ハウジング本体22と突出部材23とを備えている。突出部材23は、ハウジング本体22とは別体の樹脂成形体として形成されており、ハウジング本体22に装着するキャップ体として構成されている。
ハウジング本体22の下端には、下方に突出する取付部22aが形成されている。取付部22aの内部には挿入孔22bが形成されている。取付部22aの幅方向Xにおける両側面には係止片22cが形成されている。
突出部材23には、貫通孔P1の内部に位置する括れ形状の挿通部23aと、貫通孔P1から他方面P3へ突出する膨出部23cとで構成されている。挿通部23aは、ハウジング本体22の取付部22aが差し込まれる装着部となる部分である。挿通部23aと貫通孔P1との幅方向Xの隙間XD1、前後方向Yの隙間YD1は、貫通孔P1に対する可動ハウジング11の可動間隙となっている。挿通部23aには、幅方向Xの両側面にハウジング本体22の係止片22cが係止する係止孔23bが形成されている。係止片22cが係止孔23bと係止することで、ハウジング本体22に突出部材23を固定することができる。
突出部材23の下側には幅方向Xでは突出長さXD2にて突出し、前後方向Yでは突出長さYD2にて突出する膨出部23cが形成されている。第1実施形態では突出部12bの膨出部12b2は、基板Pの貫通孔P1よりも小さく、挿通時に隙間XD2、YD2が形成されるサイズとしているが、本実施形態の膨出部23cではそれとは逆に、貫通孔P1より外方に突出するものとされている。膨出部23cには、第1実施形態の挿入ガイド面12gよりも前後方向Yで顕著に大きい挿入ガイド面23d形成されている。
〔コネクタ20の基板Pへの実装方法〕
コネクタ20を基板Pに実装するには、突出部材23を可動ハウジング21のハウジング本体22に取り付けずに、固定ハウジング11を基板Pの所定の実装位置に配置し、固定金具11cと端子13の基板接続部13fをはんだ付けにより固定する。その後に突出部材23を用意し、貫通孔P1の内部に位置するハウジング本体22の取付部22aを突出部材23の挿通部23aに差し込ませる。すると、ハウジング本体22の係止片22cが突出部材23の係止孔23bに対して係止してロックすることで、突出部材23が可動ハウジング21に固定されて一体となる。以上によってコネクタ20が基板Pに実装される。
〔コネクタ20の作用効果〕
次に、本実施形態のコネクタ20の作用効果を説明する。
本実施形態の挿入ガイド面23dは、第1実施形態の挿入ガイド面12gと比べてより大きな開口とされており誘い込み量が大幅に拡大している。第1実施形態の突出部12bは、可動ハウジング12の成形体の一部位であるため、基板Pの貫通孔P1を挿通させる必要があることから、自ずと貫通孔P1の大きさによる制約を受けざるをえない。
しかしながら本実施形態の突出部材23はキャップ体であり、可動ハウジング21に後付けすることが可能であって、コネクタ20を基板Pに実装した後にハウジング本体22に装着すればよい。括れ形状の挿通部23aによって貫通孔P1の内部で孔軸交差方向に変位する可動ハウジング21の可動間隙を確保しながらも、他方面P3に突出する膨出部23cに大きな挿入ガイド面23dを設けることができる。したがってコネクタ20によれば、基板Pの貫通孔P1を拡大することなく、また貫通孔P1の大きさによる制約を受けることなく、さらに貫通孔P1を拡大して有効活用できる基板Pのスペースを減らすことなく、誘い込み量の大きい挿入ガイド面23dによって、ピン端子Tが挿入孔22bの延長線上の位置からずれていても、確実に挿入することができる。
また膨出部23cは、貫通孔P1に対して幅方向X、前後方向Yに大きく突出しており、他方面P3の側で貫通孔P1を完全に覆い隠すことのできるサイズで形成されていることから、挿入時にピン端子Tが突出部材22の外側にそれてしまっても、突出部材22と貫通孔P1との隙間に刺さって噛み込むおそれはない。特に、本実施形態では可動ハウジング21が幅方向X、前後方向Yに最大変位しても、膨出部23cが貫通孔P1を覆い隠す大きさで形成されていることから、ピン端子Tが位置ずれしており、可動ハウジング21が最大変位した状態でとなっても、前述のようにピン端子Tが外れて隙間に刺さって噛み込んでしまうことはない。
実施形態の変形例:
第1実施形態のコネクタ10では、可動ハウジング12の突出部12bが基板Pの貫通孔P1よりも幅方向X、前後方向Yにおいて小さく形成する例を示した。しかしながら、突出部12bを貫通孔P1よりも大きく形成することもできる。この場合には、突出部12を斜めにした状態で貫通孔P1を挿通すれば良い。
10 コネクタ(第1実施形態)
11 固定ハウジング
11a 収容室
11b 固定部
11c 固定金具
11d 上面
11e 窓部
11f 孔部
11g 当接受け部
12 可動ハウジング
12a ハウジング本体
12b 突出部
12b1 挿通部
12b2 膨出部
12c 固定部
12d 端子保持部
12e 挿入孔
12f 突起部
12g 挿入ガイド面
12h 底面
13 端子
13a 固定片
13b 可動片
13c 基部
13d ばね片
13e 接触部
13f 基板接続部
14 可動間隙
20 コネクタ(第2実施形態)
21 可動ハウジング
22 ハウジング本体
22a 取付部
22b 挿入孔
22c 係止片
23 突出部材
23a 挿通部
23b 係止孔
23c 膨出部
23d 挿入ガイド面
P 基板
P1 貫通孔
P2 一方面
P3 他方面
T ピン端子

Claims (3)

  1. 基板の一方面に配置する第1のハウジングと、
    第1のハウジングに対して変位可能な第2のハウジングと、
    第1のハウジングと第2のハウジングとを繋ぐ端子とを備えており、
    第2のハウジングは、前記一方面とは反対側の基板の他方面の側から接続対象物を挿入する挿入孔を有するボトムエントリコネクタにおいて、
    第2のハウジングは、
    前記基板に設けた貫通孔を挿通する括れ形状の挿通部と、前記他方面に突出する端面に接続対象物の挿入ガイド面を有しており、挿通部に対して突出する膨出部とを有する突出部を備えることを特徴とするボトムエントリコネクタ。
  2. 突出部が第2のハウジングに取付けた突出部材である請求項1記載のボトムエントリコネクタ。
  3. 端子は、第1のハウジングに対して第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記挿入孔の内部で前記接続対象物と押圧接触する接触部とを有しており、
    接触部は、接続対象物と押圧接触して接触位置を固定する接触保持力が、接続対象物に対して接触部が接続対象物の挿抜方向で位置ずれする可動片の変位荷重よりも大きく形成されている請求項1または請求項2記載のボトムエントリコネクタ。

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