JP2017098157A - スプライス端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子本体部の組み付け自由度が向上されて、配設スペースへの対応性に優れた、新規な構造のスプライス端子を提供すること。【解決手段】電線12が接続される電線接続部22と、電線接続部22から延出する端子本体部24とを備えたスプライス端子10であって、端子本体部24が、端子本体部24の延出方向に直交する第一直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第一係合部30,30と、延出方向に直交し第一直交方向と異なる第二直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第二係合部34,34を備えているようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の電線端末に設けた端子同士を接続することで複数の電線のスプライス(接合)を可能にするスプライス端子に関するものである。
従来から、自動車等の電装系に使用されるスプライス端子として、例えば、特開平7−220769号公報(特許文献1)の図12〜13に記載されているように、接合する電線1,2の芯線1a,2aを露出させ、それらを略U字状のスプライス端子5を用いて圧着により接合するものが知られている。かかる構成のスプライス端子では通常接合可能な電線の本数は3本程度が限界となっている。それゆえ、4本以上の電線を接合する必要がある場合には、複数箇所に分けて電線を接合する必要があることから、広いスペースを必要とすると共に作業性が悪くなるという問題があった。
そこで、特許文献1の図1〜5には、底壁と該底壁の両側から立ち上がる一対の側壁を有して樋状に延びる端子本体部と、端子本体部の一方の側壁に設けられて側壁に直交する方向に撓み変形可能なバネクリップ部を備えた構造のスプライス端子が提案されている。かかるスプライス端子によれば、1つの電線端末に圧着されたスプライス端子のバネクリップ部を、もう1つの電線端末に圧着されたスプライス端子の端子本体部の他方の側壁に挿通して導通係合することにより、これら2本の電線を接合することができる。それゆえ、複数のスプライス端子の端子本体部を横並びに導通係合するだけで、4本以上の多数の電線も接合することが可能となり、複数箇所に分けて電線を接合する問題を解消することができるのである。
しかしながら、複数のスプライス端子の端子本体部を横並びに導通係合するだけでは、スプライス端子同士の組み付け自由度が劣り、その結果限られた配設スペースにおいて、接合できる電線の数が制限されるという問題も内在していた。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、端子本体部の組み付け自由度が向上されて、配設スペースへの対応性に優れた、新規な構造のスプライス端子を提供することにある。
本発明の第一の態様は、電線が接続される電線接続部と、該電線接続部から延出する端子本体部とを備えたスプライス端子であって、前記端子本体部が、該端子本体部の延出方向に直交する第一直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第一係合部と、前記延出方向に直交し前記第一直交方向と異なる第二直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第二係合部を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、スプライス端子の端子本体部において、相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第一係合部が第一直交方向で離隔して設けられている一方、相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第二係合部が第一直交方向と異なる第二直交方向で離隔して設けられている。それゆえ、本態様のスプライス端子の第一係合部の一方を、隣接する他の本態様のスプライス端子の第一係合部の他方に導通係合させることにより、複数のスプライス端子を第一直交方向で連接することができる。また、本態様のスプライス端子の第二係合部の一方を、隣接する他の本態様のスプライス端子の第二係合部の他方に導通係合させることにより、複数のスプライス端子を第二直交方向で連接することができる。その結果、本態様のスプライス端子は、端子本体部の第一直交方向と第二直交方向の何れの方向にも連接が可能となり、端子本体部の組み付け自由度の向上を図ることができる。それゆえ、第一直交方向(例えば横方向)の配設スペースが限られている場合に、追加でスプライス接続したい電線がある場合でも、第二直交方向(例えば縦方向)に端子本体部を導通係合させることができ、配設スペースへ柔軟に対応したスプライス構造を提供することも可能となる。
特に、複数の端子本体部を横並びにしか導通係合することができなかった従来構造では、横並びに配設されたスプライス端子の一群を多段に設けた場合には、上下のスプライス端子間を別途ループ状の電線等で接続する必要があったが、本態様のスプライス端子によれば、第一直交方向(例えば横方向)と第二直交方向(例えば縦方向)の両方において第一/第二係合部を介して隣接するスプライス端子間が導通係合されることから、そのような複雑な構造や煩雑な接続工程が不要となる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記端子本体部が矩形筒体形状を有しており、前記第一直交方向となる左右方向で対向する前記端子本体部の左右側壁に前記一対の第一係合部が設けられている一方、前記第二直交方向となる上下方向で対向する前記端子本体部の上下側壁に前記一対の第二係合部が設けられているものである。
本態様によれば、端子本体部が矩形筒体形状を有しており、第一直交方向と第二直交方向が左右/上下方向とされて上下左右の4つの側壁に第一/第二係合部が設けられている。それゆえ、第一/第二係合部を容易かつ安定して設けることができる。また、隣接するスプライス端子同士を組み付ける作業も、隣接する端子本端部の側壁同士を、端子本体部の延出方向で相互に接近させるように摺接状態でスライドさせることで、安定して行うことができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記一対の第一係合部と前記一対の第二係合部はそれぞれ、前記左右側壁および前記上下側壁の外面から外方にL字断面形状で突出し、前記端子本体部の前記延出方向に対して互いに逆方向を向くように設けられているものである。
本態様によれば、一対の第一/第二係合部がそれぞれ、左右側壁および上下側壁の外面からL字断面形状で外方に突出し、端子本体部の延出方向に対して互いに逆方向を向くように設けられている。これにより、複数のスプライス端子を互いに接続する際に、端子本体部の延出方向で相互にスライドさせて接近させることにより、それらスプライス端子を容易に導通係合させることができ、作業性を有利に向上することができる。
また、コネクタハウジングのキャビティに複数のスプライス端子を組付ける際も、コネクタハウジングのキャビティにスプライス端子を順次スライド挿入するだけで隣接するスプライス端子と係合接続することができることから、作業性良くコネクタハウジングに複数のスプライス端子を組付けることができる。なお、筒状のコネクタハウジングに対して、予め連結接続された複数のスプライス端子を挿入して組み付けることも可能である。
加えて、一対の第一/第二係合部はいずれも各側壁外面から外方に向かって突設されていることから、端子本体部内の容積を第一/第二係合部によって減少させることがない。それゆえ、端子本体部の相手方端子との接続領域を所望の状態に保持しつつ第一/第二係合部を有利に設けてスプライス端子の組み付け自由度の向上を図ることができる。
本発明によれば、プライス端子の端子本体部に、相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第一係合部が第一直交方向で離隔して設けられている一方、相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第二係合部が第一直交方向と異なる第二直交方向で離隔して設けられている。それゆえ、本態様のスプライス端子の第一係合部の一方を、隣接する他の本態様のスプライス端子の第一係合部の他方に導通係合させることで、複数のスプライス端子を第一直交方向で連接できる。また、本態様のスプライス端子の第二係合部の一方を、隣接する他の本態様のスプライス端子の第二係合部の他方に導通係合させることで、複数のスプライス端子を第二直交方向で連接できる。その結果、本態様のスプライス端子は、端子本体部の第一直交方向と第二直交方向の何れの方向にも連接が可能となり、端子本体部の組み付け自由度を向上できる。それゆえ、追加でスプライス接続したい電線がある場合でも、第二直交方向(例えば縦方向)に端子本体部を導通係合させることができ、配設スペースへ柔軟に対応したスプライス構造を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜3には、本発明の一実施形態としてのスプライス端子10が示されている。図1〜2に示されているように、スプライス端子10は、導電性を有する金属から一体的に形成されており、電線たる被覆電線12が接続された状態で使用される。ここで、被覆電線12は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線14が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆18で覆われた構造とされている。より詳細には、スプライス端子10は、被覆電線12の電線端末16の絶縁被覆18に対して圧着される被覆圧着部20と、絶縁被覆18の端部から延出する芯線14が圧着される電線接続部たる芯線圧着部22と、芯線圧着部22から延出して図示しない相手側端子に対して導通可能に接続される端子本体部24と、を備えて構成されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
端子本体部24は、略矩形筒体形状を有しており、前方(図1,2中、左方)に向かって開口する係合孔26が貫設されて図示しない相手側端子が挿通接続可能となっている。さらに、端子本体部24は、端子本体部24の延出方向(図1,2中、左右方向)に直交する第一直交方向(図2中、上下方向)で相互に隙間を隔てて対向する左右側壁28a,28cに一対の第一係合部30,30が設けられている。図2に示されているように、一対の第一係合部30,30は、左右側壁28a,28cの外面から外方に略L字断面形状で突出して形成されていると共に、端子本体部24の延出方向(図2中、左右方向)に対して互いに逆方向を向くように設けられている。加えて、一対の第一係合部30,30の突出端部には、内方に向かって突出する係合突起32が形成されており、第一係合部30は全体として略鉤形状とされている。これにより、実線で示すスプライス端子10に対して、その右側(図2中、上側)の側壁28cに沿って後方(図2中、右方)から仮想線で示す新たなスプライス端子10を摺接状態でスライドさせることにより、図2に示されているように、実線で示すスプライス端子10の右側の側壁28cに突設された第一係合部30に対して、仮想線で示す新たなスプライス端子10の左側の側壁28aに突設された第一係合部30が係合されて相互に導通可能とされている。そして、かかる作業を繰り返すことにより、複数のスプライス端子10の第一係合部30同士を導通係合した状態で横並びに配設することができるようになっているのである。なお、図1および図2においては、理解を容易とするため、係合作業を行う(摺接状態でスライドされる)スプライス端子10を仮想線で記載している。
さらに、端子本体部24には、端子本体部24の延出方向(図1,2中、左右方向)に直交し第一直交方向(図2中、上下方向)と異なる第二直交方向(図1中、上下方向)で相互に隙間を隔てて対向する上下側壁28d,28bに一対の第二係合部34,34が設けられている。図1に示されているように、一対の第二係合部34,34は、上下側壁28d,28bの外面から外方に略L字断面形状で突出して形成されていると共に、端子本体部24の延出方向(図1中、左右方向)に対して互いに逆方向を向くように設けられている。加えて、一対の第二係合部34,34の突出端部には、内方に向かって突出する係合突起32が形成されており、第二係合部34は全体として略鉤形状とされている。これにより、実線で示すスプライス端子10に対して、その上側の側壁28dに沿って後方(図1中、右方)から仮想線で示す新たなスプライス端子10を摺接状態でスライドさせることにより、図1に示されているように、実線で示すスプライス端子10の上側の側壁28dに突設された第二係合部34に対して、仮想線で示す新たなスプライス端子10の下側の側壁28bに突設された第二係合部34が係合されて相互に導通可能とされている。そして、かかる作業を繰り返すことにより、複数のスプライス端子10の第二係合部34同士を導通係合した状態で多段に配設することができるようになっているのである。
ところで、このような構造のスプライス端子10は、以下のような方法で製造することができる。例えば、図3に示すような展開形状に金属平板をプレス加工する。図3に示す展開形状では、一対の第一係合部30,30と一対の第二係合部34,34が外方(図3中、紙面に対して奥側)に略L字断面形状で突設されていると共に、突出端部が内方(図3中、紙面に対して手前側)に折り曲げられて係合突起32が形成されるようにプレス加工されている。次に、底壁に当たる側壁28bから両側壁28a,28cを相互に対向するように折り曲げ、さらに側壁28cから連続した天壁に当たる側壁28dを側壁28bと相互に対向するように折り曲げることにより、前後両端が開放された略矩形筒形状の端子本体部24が組み上げられるのである。最後に、底壁に当たる側壁28bの後方には、展開状態すなわち平板状の芯線圧着部22が設けられていると共に、芯線圧着部22のさらに後方には、展開状態すなわち平板状の被覆圧着部20が設けられている。そして、被覆電線12の電線端末16の絶縁被覆18を剥いで芯線14を露出させ、電線端末16の被覆電線12を被覆圧着部20上におよび芯線14を芯線圧着部22上に載置した状態で、公知の加締め装置を用いて被覆圧着部20および芯線圧着部22に加締め加工を施すことにより、図1〜2に示されているように、被覆電線12が接続されたスプライス端子10が完成されるのである。
そして、このようにして被覆電線12が接続されたスプライス端子10(図1〜2参照)が、図4〜6に示されているように、コネクタハウジング36のキャビティ38に収容配置されることにより、ジョイントコネクタを構成することができる。コネクタハウジング36は、略ブロック形状とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。コネクタハウジング36の内部には、10個のキャビティ38が貫通形成されている。具体的には、コネクタハウジング36のキャビティ38は前後方向(図4中、左右方向)に延出するように構成されており、図示しない前面側に開口する前方側キャビティ38aと後面39側に開口する後方側キャビティ38bがコネクタハウジング36内で連通された構造とされている。図5に示されているように、前方側キャビティ38aは、スプライス端子10の端子本体部24の先端部よりもやや大きな断面形状で形成されており、端子本体部24の先端部を安定して収容可能とされている。一方、図6に示されているように、後方側キャビティ38bを画成する4つの側壁40a,40b,40c,40dには、スプライス端子10の端子本体部24に設けられた第一係合部30あるいは第二係合部34を挿通収容可能とする、後方および後方側キャビティ38bに向かって開口された略矩形断面形状の凹所42a,42b,42c,42dが形成されている。そして、隣接する後方側キャビティ38b間の側壁40では凹所42は互いに連通されており、収容配置されたスプライス端子10の端子本体部24の第一/第二係合部30,34同士が係合導通することを可能にしている。さらに、上段の後方側キャビティ38bの天壁に当たる側壁40dの凹所42dの上面には、後方側キャビティ38b内に向かって突出する係合部44が設けられている。かかる係合部44は例えば第二係合部34と同様の形状とされており、かかる上段の後方側キャビティ38bに収容配置されるスプライス端子10の端子本体部24の上側の側壁28dに突設された第二係合部34と係合可能となっている。なお、図5および図6においては、理解を容易とするため、被覆電線12が接続されたスプライス端子10のうち端子本体部24のみを仮想線で記載している。
このような構造とされたコネクタハウジング36のキャビティ38に対して、被覆電線12が接続されたスプライス端子10が後方側キャビティ38b側から収容配置されるようになっている。より詳細には、後方側キャビティ38bの下段の左端側から右側あるいは上段側に向かって順次被覆電線12が接続されたスプライス端子10を収容配置することにより、隣接するスプライス端子10同士が第一係合部30や第二係合部34によって導通係合されるようになっていると共に、上段のキャビティ38に収容配置されたスプライス端子10の第二係合部34がコネクタハウジング36の係合部44に係合されてコネクタハウジング36に対して固定されるようになっているのである。
このような構造とされたスプライス端子10によれば、端子本体部24が略矩形筒体形状を有しており、端子本体部24の延出方向(図1,2中、左右方向)に直交する第一直交方向(図2中、上下方向)で相互に隙間を隔てて対向する左右側壁28a,28cに一対の第一係合部30,30が設けられている一方、第一直交方向(図2中、上下方向)と異なる第二直交方向(図1中、上下方向)で相互に隙間を隔てて対向する上下側壁28d,28bに一対の第二係合部34,34が設けられている。このように、略矩形筒体形状とされた端子本体部24の4つの側壁40に第一係合部30および第二係合部34が設けられていることから、第一係合部30,30および一対の第二係合部34,34を容易かつ安定して設けることができるようになっている。しかも、第一係合部30,30および一対の第二係合部34,34がそれぞれ、左右側壁28a,28cおよび下側壁28d,28bの外面から略L字断面形状で外方に突出し、端子本体部24の延出方向に対して互いに逆方向を向くように設けられていることから、一方のスプライス端子10の側壁28dに沿って後方から他方のスプライス端子10を摺接状態でスライドさせることにより、一方のスプライス端子10の側壁28dに突設された第二係合部34に対して、他方のスプライス端子10の側壁28bに突設された第二係合部34が係合されて相互に導通可能とすることが安定して行うことができるようになっている。それゆえ、これらのスプライス端子10を容易に導通係合させることができ、作業性を有利に向上することができる。また、同じようにして、一方のスプライス端子10の第二係合部34に対してその上側から他方のスプライス端子10の第二係合部34を順次導通係合することができるようになっていることから、複数の端子本体部を横並びにしか導通係合することができなかった従来構造に比して、上下のスプライス端子間を別途ループ状の電線等で接続する必要がなく、したがって複雑な構造や煩雑な接続工程が不要とできる。加えて、第一係合部30,30および一対の第二係合部34,34がいずれも側壁28の外面から外方に向かって突設されていることから、端子本体部24内の容積を第一/第二係合部30,34によって減少させることがない。それゆえ、端子本体部24内の相手方端子との接続領域を所望の状態に保持しつつ第一/第二係合部30,34を有利に設けてスプライス端子10の組み付け自由度の向上を図ることができるようになっている。
また、コネクタハウジング36のキャビティ38に対して複数のスプライス端子10を収容配置する場合も、後方側キャビティ38bの下段の左端側から右側あるいは上段側に向かって順次被覆電線12が接続されたスプライス端子10をスライド挿入するだけで、隣接するスプライス端子10同士を導通係合することができることから、作業性良くコネクタハウジング36に複数のスプライス端子10を収容配置することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、上記実施形態では、略矩形筒形状の端子本体部24の4つの側壁40にそれぞれ一対の第一係合部30,30や一対の第二係合部34,34を設けた場合について説明を行ったが、端子本体部24は第一係合部30および第二係合部34が設けられていれば矩形筒形状以外の形状でもよいし、第一直交方向と第二直交方向は必ずしも相互に直交している必要はない。また、上記実施形態では、コネクタハウジング36のキャビティ38に順次収容配置することで複数のスプライス端子10を連結接続した場合について説明を行ったが、予め連結接続された複数のスプライス端子10を角筒状のコネクタハウジング36に挿入して組み付けるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態では、端子本体部24の側壁40は一重とされていたが、図7に示されているように、スプライス端子46の端子本体部48の側壁40の内側に内壁50を設けるようにしてもよい。これにより、より一層確実に端子本体部48内の容積を第一/第二係合部30,34によって減少させるおそれがなく、端子本体部48内の相手方端子との接続領域を所望の状態に保持しつつ第一/第二係合部30,34を有利に設けてスプライス端子46の組み付け自由度の向上を図ることができる。
上記実施形態では、コネクタハウジング36に収容される全ての端子を本発明のスプライス端子10,46で構成したが、スプライスしたい任意の数の電線端末に取り付けられる端子のみに本発明のスプライス端子10,46を採用し、任意の電線のみがスプライスされているジョイントコネクタを構成することも可能である。
10,46:スプライス端子、12:被覆電線(電線)、22:芯線圧着部(電線接続部)、24,48:端子本体部、28,28a〜d:側壁、30:第一係合部、34:第二係合部
Claims (3)
- 電線が接続される電線接続部と、該電線接続部から延出する端子本体部とを備えたスプライス端子であって、
前記端子本体部が、該端子本体部の延出方向に直交する第一直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第一係合部と、前記延出方向に直交し前記第一直交方向と異なる第二直交方向で相互に隙間を隔てて対向すると共に相互に導通係合可能な形状を備えた一対の第二係合部を備えている
ことを特徴とするスプライス端子。 - 前記端子本体部が矩形筒体形状を有しており、前記第一直交方向となる左右方向で対向する前記端子本体部の左右側壁に前記一対の第一係合部が設けられている一方、前記第二直交方向となる上下方向で対向する前記端子本体部の上下側壁に前記一対の第二係合部が設けられている請求項1に記載のスプライス端子。
- 前記一対の第一係合部と前記一対の第二係合部はそれぞれ、前記左右側壁および前記上下側壁の外面から外方にL字断面形状で突出し、前記端子本体部の前記延出方向に対して互いに逆方向を向くように設けられている請求項2に記載のスプライス端子。
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