JP2017098032A - 収納盤、蓄電装置、及び蓄電システム - Google Patents

収納盤、蓄電装置、及び蓄電システム Download PDF

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Abstract

【課題】配線経路を分けることができる収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムを提供する。【解決手段】収納盤2は、複数の蓄電池ユニット5が収納される。複数の蓄電池ユニット5の各々は、1乃至複数の蓄電池を筐体51内に有する。収納盤2は、盤本体3と、蓋体4とを備えている。盤本体3は、前面に開口部30が形成された箱状である。蓋体4は、開口部30を塞ぐように盤本体3に取り付けられる。盤本体3は、直流用の第1電線が通る第1配線孔311Aと、交流用または接地用の第2電線が通る第2配線孔311Bとを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムに関する。
従来、複数の電池モジュール(蓄電池ユニット)を備えた蓄電装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の蓄電装置は、複数の電池モジュールと、複数の電池モジュールを保持するハウジング(収納盤)とを備えている。複数の電池モジュールの各々は、電池パックと、電池パックを収納するケースとで構成される。ハウジングは、複数のフレームからなるフレームブロックと、複数枚のパネルからなる筐体とで構成される。複数の電池モジュールには、ハウジングに設けられた挿通孔(配線孔)を通してハウジング内に引き込まれた電線が電気的に接続される。
特開2013−196858号公報
上述の特許文献1記載の蓄電装置では、直流用の電線、交流用の電線、及び接地用の電線をハウジング内に引き込む場合、1つの挿通孔を通して引き込むことになるため、電線間で互いに影響を及ぼす可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされており、配線経路を分けることができる収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムを提供することを目的とする。
本発明の収納盤は、それぞれ1乃至複数の蓄電池を筐体内に有する複数の蓄電池ユニットが収納される収納盤であって、前面に開口部が形成された箱状の盤本体と、前記開口部を塞ぐように前記盤本体に取り付けられる蓋体とを備え、前記盤本体は、直流用の第1電線が通る第1配線孔と、交流用または接地用の第2電線が通る第2配線孔とを有していることを特徴とする。
本発明の蓄電装置は、上述の収納盤と、前記収納盤に収納される前記複数の蓄電池ユニットとを備えていることを特徴とする。
本発明の蓄電システムは、上述の蓄電装置と、前記蓄電装置の電力を変換する電力変換装置とを備えていることを特徴とする。
本発明は、配線経路を分けることができる、という効果がある。
図1Aは実施形態の蓄電装置に用いられる収納盤の正面図、図1Bは左側面図、図1Cは平面図である。 図2Aは実施形態の蓄電装置に用いられる収納盤の背面図、図2Bは右側面図、図2Cは底面図である。 実施形態の蓄電装置を側方から見た断面図である。 実施形態の蓄電装置から蓋体を取り外した状態の正面図である。 実施形態の蓄電装置を用いた蓄電システムの概略構成図である。 実施形態の蓄電装置に用いられる収納盤を構成する盤本体の斜視図である。 図7Aは実施形態の蓄電装置を上方から見た断面図、図7Bは図7AのX部拡大図である。 図8Aは実施形態の蓄電装置に用いられる蓄電池ユニットの正面図、図8Bは左側面図、図8Cは平面図である。 図9A〜図9Dは実施形態の蓄電装置において蓄電池ユニットを収納盤に取り付ける手順を説明するための一部省略した斜視図である。 実施形態の蓄電装置を並べて設置した状態の正面図である。 実施形態の電力変換システムの正面図である。
以下の実施形態は、収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムに関し、特に複数の蓄電池ユニットを収納可能な収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムに関する。
(1)概要
本実施形態の収納盤2は、図1A〜図5に示すように、複数の蓄電池ユニット5(5A,5B)が収納される。複数の蓄電池ユニット5の各々は、1乃至複数の蓄電池50を筐体51内に有する。収納盤2は、盤本体3と、蓋体4とを備えている。盤本体3は、前面に開口部30が形成された箱状である。蓋体4は、開口部30を塞ぐように盤本体3に取り付けられる。盤本体3は、直流用の第1電線43Aが通る第1配線孔311Aと、交流用または接地用の第2電線43Bが通る第2配線孔311Bとを有している。
(2)詳細
以下、本実施形態の収納盤、蓄電装置、及び蓄電システムについて図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されない。したがって、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
また、以下では特に断りがない限り、収納盤2が床に設置された状態で、盤本体3を正面(開口部30側)から見たときの上下方向(鉛直方向)及び左右方向を、上下方向及び左右方向として説明する。つまり、図4において「上」、「下」、「左」、「右」の矢印で示す通りに上下左右の各方向を規定する。また、以下では、収納盤2が床に設置された状態で、盤本体3を正面(開口部30側)から見たときの奥行方向を前後方向とし、開口部30側を前方として説明する。つまり、図3において「前」、「後」の矢印で示す通りに前後の各方向を規定する。ただし、これらの方向は蓄電装置1の設置方向を規定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.1)蓄電システム
図5は本実施形態の蓄電システムの概略構成図である。本実施形態の蓄電システムは、複数(本実施形態では2個)の蓄電装置1と、複数(本実施形態では2個)の電力変換装置8とを備えている。また、本実施形態の蓄電システムは、複数(本実施形態では2個)の太陽光発電装置9と、接続箱10と、分電盤11と、共用分電盤12と、バックアップ分電盤13とをさらに備えている。なお、図5において、電力線による接続関係は実線で示し、通信用の接続関係は破線で示している。
蓄電装置1は、図5に示すように、複数(本実施形態では2個)の蓄電池ユニット5と、複数の蓄電池ユニット5を収納する収納盤2とを備えている。本実施形態において、2個の蓄電池ユニット5を区別する場合には、鉛直方向における上側の蓄電池ユニット5を第2蓄電池ユニット5Bと表記し、下側の蓄電池ユニット5を第1蓄電池ユニット5Aと表記する。また、蓄電池ユニット5は、蓄電池50と、蓄電池50を収納する筐体51とを備えている。
電力変換装置8は、図5に示すように、インバータ(パワーコンディショナ)81と、自立制御部82(82A又は82B)と、複数のDC/DCコンバータ83と、DC/DCコンバータ84,85とを備えている。複数のDC/DCコンバータ83は、太陽光発電装置9が有する複数の太陽電池パネルに一対一に対応して設けられている。DC/DCコンバータ84,85は、2個の蓄電池ユニット5に一対一に対応して設けられている。
ここで、収納盤2の接地端子Ecは、図5に示すように、電線を介して共用分電盤12の接地端子Ecに接続されている。また、蓄電池ユニット5の筐体51の接地端子Ecは、電線を介して電力変換装置8の筐体86の接地端子Ecに接続されている。さらに、電力変換装置8の筐体86の接地端子Ecは、電線を介して共用分電盤12の接地端子Ecに接続されている。すなわち、本実施形態の蓄電システムでは、収納盤2の接地端子Ecと蓄電池ユニット5の筐体51の接地端子Ecとが直接接続されておらず、電力変換装置8の筐体86の接地端子Ecを介して間接的に接続されている。
(2.2)収納盤
次に、収納盤2の具体的な構成について、図1A〜図4を参照して説明する。
収納盤2は、盤本体3と、蓋体4とを備えている。盤本体3は、パネルブロック31と、複数(本実施形態では2個)の縦フレーム32Aと、複数(本実施形態では4個)の横フレーム32Bとを有している。また、盤本体3は、複数(本実施形態では4個)の支持バー33と、複数(本実施形態では2個)の支持台34と、複数(本実施形態では4個)の第1保持部材35と、複数(本実施形態では4個)の第2保持部材36とをさらに有している。
パネルブロック31は、金属製の複数枚のパネル(第1〜第5パネル311〜315)にて、前面に開口部30が形成された縦長の矩形箱状に形成されている。パネルブロック31は、図6に示すように、上面を構成する第1パネル311と、下面を構成する第2パネル312と、右側面を構成する第3パネル313と、左側面を構成する第4パネル314と、後面を構成する第5パネル315とを有している。
第1パネル311は、左右方向に長い矩形板状である。第1パネル311には、第1配線孔311Aと第2配線孔311Bとが設けられている。第1配線孔311Aは、図1C及び図6に示すように矩形状に開口している。第1配線孔311Aは、第1パネル311を前後方向(図1Cの上下方向)に二等分する直線SLに対して後面側(第5パネル315側)で、かつ左右方向における右寄りの位置に設けられている。第1配線孔311Aは、矩形板状に形成された第1蓋板38Aによって塞がれている。また、第2配線孔311Bは、図1C及び図6に示すように矩形状に開口している。第2配線孔311Bは、直線SLに対して後面側で、かつ左右方向における左寄りの位置に設けられている。第2配線孔311Bは、矩形板状に形成された第2蓋板38Bによって塞がれている。
本実施形態では、図4に示すように、第1配線孔311Aを塞ぐ第1蓋板38Aに電線管42Aが取り付けられ、第2配線孔311Bを塞ぐ第2蓋板38Bに電線管42Bが取り付けられている。蓄電池ユニット5に電気的に接続される直流用の第1電線43Aは、電線管42Aを通って収納盤2内に引き込まれ、蓄電池ユニット5の背面側の空間を通して各蓄電池ユニット5に電気的に接続される。ヒータユニット6(後述する)に電気的に接続される交流用の第2電線43Bは、電線管42Bを通って収納盤2内に引き込まれ、蓄電池ユニット5の背面側の空間を通して端子台7(図4参照)に電気的に接続される。端子台7はヒータユニット6に電気的に接続されている。また、盤本体3の接地端子40(図3参照)と共用分電盤12の接地端子Ec(図5参照)とを電気的に接続する接地用の第2電線43Bも、電線管42Bを通って収納盤2内に引き込まれ、接地端子40に電気的に接続される。盤本体3の接地端子40は、収納盤2の接地端子Ec(図5参照)である。
具体例として、第1蓋板38Aには通線孔が形成され、通線孔の開口周縁に電線管42Aの端部が取り付けられることにより、第1電線43Aは第1蓋板38Aの通線孔を通して収納盤2内に引き込まれる。同様に、第2蓋板38Bには通線孔が形成され、通線孔の開口周縁に電線管42Bの端部が取り付けられることにより、第2電線43Bは第2蓋板38Bの通線孔を通して収納盤2内に引き込まれる。
第5パネル315は、図2A及び図6に示すように、鉛直方向に長い2枚の板材を左右方向において突き合わせた状態で、突合わせ部分で2枚の板材を溶接することにより、鉛直方向に長い1枚のパネルを構成する。第5パネル315における2枚の板材の突合わせ部分には、図7Bに示すように、前方に向けて突出するリブ315Aが一体に設けられている。2枚の板材の各々は突き合わせ部分が前方に折れ曲がった形状であって、これらの突き合わせ部分によってリブ315Aが構成されている。すなわち、本実施形態では、リブ315Aが第5パネル315と一体である。
本実施形態の収納盤2では、リブ315Aによって、第1配線孔311Aを通して収納盤2内に引き込まれた第1電線43Aと、第2配線孔311Bを通して収納盤2内に引き込まれた第2電線43Bとを左右方向に分けて配線することができる。つまり、収納盤2の内部空間がリブ315Aによって左右方向に2分割されることになる。そして、第1電線43Aについては、リブ315Aに対して第1配線孔311A側(本実施形態では右側)の空間を通し、第2電線43Bについては、リブ315Aに対して第2配線孔311B側(本実施形態では左側)の空間を通すことができる。
なお、本実施形態の蓄電装置1では、図7Bに示すように、リブ315Aの先端から支持台34の後端までの距離L3が電線43(第1電線43A、第2電線43B)の径D1よりも大きくなっているが、好ましくはL3≦D1であるのがよい。ここに、本実施形態では、リブ315Aにより隔壁部が構成されている。
縦フレーム32Aは、金属製であって、鉛直方向に長尺に形成されている。縦フレーム32Aは、第5パネル315と第3パネル313とで構成される角部分、及び第5パネル315と第4パネル314とで構成される角部分にそれぞれ配置されている。縦フレーム32Aは、図6及び図7Aに示すように、長手方向(鉛直方向)に直交する断面形状がL字状のフレーム本体321と、取付片322とを有している。フレーム本体321は、第5パネル315の前面から前方に向けて突出する部分と、当該部分の前端縁から第5パネル315に沿ってリブ315Aとは反対側に向けて延長された部分とで、断面L字状に形成されている。取付片322は、フレーム本体321の後端縁から、第5パネル315に沿ってリブ315Aに向けて突出する形に形成されている。そして、縦フレーム32Aは、取付片322が第5パネル315に固定されることで、パネルブロック31と結合されている。
横フレーム32Bは、金属製であって、前後方向に長尺に形成されている。横フレーム32Bは、第3パネル313及び第4パネル314の各々の内側面に取り付けられている。横フレーム32Bは、第3パネル313の内側面において上下方向に間隔を空けた状態で2個取り付けられており、また第4パネル314の内側面において上下方向に間隔を空けた状態で2個取り付けられている。さらに、第3パネル313に取り付けられた横フレーム32Bと、第4パネル314に取り付けられた横フレーム32Bとでは、鉛直方向の位置が同じである。つまり、第3パネル313に取り付けられた横フレーム32Bと、第4パネル314に取り付けられた横フレーム32Bとは、左右方向において対向するように配置されている。横フレーム32Bの長手方向(前後方向)に直交する断面形状は、鉛直方向の中央部が内側(対向する横フレーム32B側)に突出した凸形状である(図9A参照)。
このように、本実施形態では、盤本体3は、収納空間を囲むパネル(第1〜第5パネル311〜315)と、パネルの内側面に固定されたフレーム(縦フレーム32A及び横フレーム32B)とを有している。
支持バー33は、金属製であって、左右方向に長尺に形成されている。支持バー33の長手方向(左右方向)に直交する断面形状は、前後方向の中央部が上方に向けて突出した凸形状である。支持バー33は、一対の横フレーム32B間に架け渡されるように、一対の横フレーム32Bに跨って取り付けられる。ここでいう一対の横フレーム32Bは、左右方向において互いに対向する横フレーム32Bである。つまり、支持バー33は、横フレーム32Bに保持されている。また、支持バー33は前後方向に並ぶ2個を1組としており、一対の横フレーム32Bに対して一対の支持部材33が取り付けられる。
支持台34は、金属製の板材である。この支持台34は、前後方向に並べて配置された一対の支持バー33に跨るように配置された状態で、一対の支持バー33にねじ固定される。本実施形態では、一対の横フレーム32B及び一対の支持バー33は、鉛直方向において2組ずつ設けられている。そのため、支持台34についても、鉛直方向において2段(上下2段)の支持台34が設けられることになる。
支持台34は、左右方向に長い矩形板状の台本体341と、台本体341の後端縁から上向きに突出する第1ストッパ342と、台本体341の左端縁から上向きに突出する第2ストッパ343とを有している。第1ストッパ342は、蓄電池ユニット5を収納する収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)の後方に配置され、蓄電池ユニット5の後面に接触することで後方への蓄電池ユニット5の移動を規制する移動規制部材(ストッパ)として機能する。この支持台34には、台本体341の上面、第1ストッパ342の前面、及び第2ストッパ343の右側面を覆うように絶縁シート39が取り付けられている。したがって、支持台34に蓄電池ユニット5が載せられた状態では、支持台34と蓄電池ユニット5の筐体51とが電気的に絶縁される。なお、図面上では、支持台34についても符号を付しているが、例えば図6等においては、実際には支持台34は絶縁シート39で隠れることになる。
以上の構成により、本実施形態の収納盤2は、図6に示すように、第1収納空間S1と、第2収納空間S2と、第3収納空間S3とを有している。第1収納空間S1は、第1パネル311と第3パネル313と第4パネル314と上側の支持台34とで囲まれる空間である。第2収納空間S2は、上側の支持台34と第3パネル313と第4パネル314と下側の支持台34とで囲まれる空間である。第3収納空間S3は、下側の支持台34と第2パネル312と第3パネル313と第4パネル314とで囲まれる空間である。そして、本実施形態の収納盤2では、第1収納空間S1及び第2収納空間S2に蓄電池ユニット5が収納され、第3収納空間S3にヒータユニット6が収納される。つまり、第1〜第3収納空間S1〜S3のうち、蓄電池ユニット5が収納されるのは第1収納空間S1及び第2収納空間S2のみである。単に「収納空間」という場合には、蓄電池ユニット5が収納される、これら第1収納空間S1又は第2収納空間S2を意味する。
第1保持部材35及び第2保持部材36は、水平面内において前後方向と交差するスライド方向(本実施形態では左右方向)に離れて配置されている。本実施形態では、第1保持部材35及び第2保持部材36は、1つの収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)に対して2つずつ設けられている。つまり、1つの収納空間に収納される蓄電池ユニット5は、4個の保持部材(第1保持部材35及び第2保持部材36)にて保持されることになる。さらに、本実施形態では、1つの盤本体3に収納空間が2つ設けられているので、第1保持部材35及び第2保持部材36は、1つの盤本体3に対して4個ずつ設けられることになる。以下、複数(本実施形態では4個)の第1保持部材35を区別しない場合には、複数の第1保持部材35の各々を単に「第1保持部材35」として説明する。同様に、複数(本実施形態では4個)の第2保持部材36を区別しない場合には、複数の第2保持部材36の各々を単に「第2保持部材36」として説明する。
第1保持部材35は、盤本体3内であって、収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)の左側方に設けられている。第1保持部材35は、フレーム(縦フレーム32A)に設けられている。ここで、鉛直方向における第1保持部材35の位置は、収納空間に収納された状態の蓄電池ユニット5の第1取付部55(図8A参照)の位置に合わせて決められている。具体的には、支持台34の台本体341の上面から第1保持部材35までの高さは、蓄電池ユニット5の下面から第1取付部55までの高さに略一致する。第1取付部55の詳細については、「(2.3)蓄電池ユニット」の欄で説明する。
第1保持部材35には、スライド方向における収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)との対向面である右側面に開口する挿入口が形成されている。挿入口は、第1取付部55が挿入されるポケット(穴)である。つまり、第1取付部55がスライド方向における収納空間側から第1保持部材35の挿入口に挿入されることで、第1保持部材35に第1取付部55が差し込まれた状態となる。この状態で、第1保持部材35は、挿入口内に第1取付部55を保持することとなり、前後方向への第1取付部55の移動を規制する。言い換えれば、第1保持部材35と第1取付部55とは、第1取付部55が第1保持部材35に対してスライド方向に相対的に移動して挿入された状態で、前後方向への第1取付部55の移動が規制される関係にある。本実施形態では、第1保持部材35は、前後方向だけでなく鉛直方向についても、第1取付部55の移動を規制する。
第2保持部材36は、盤本体3内であって、収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)の右側方に設けられている。第2保持部材36は、フレーム(縦フレーム32A)に設けられている。ここで、鉛直方向における第2保持部材36の位置は、収納空間に収納された状態の蓄電池ユニット5の第2取付部56の位置に合わせて決められている。具体的には、支持台34の台本体341の上面から第2保持部材36までの高さは、蓄電池ユニット5の下面から第2取付部56までの高さに略一致する。第2取付部56の詳細については、「(2.3)蓄電池ユニット」の欄で説明する。なお、本実施形態では、第1取付部55と第2取付部56とで鉛直方向の位置が同じであるため、第1保持部材35と第2保持部材36との鉛直方向の位置も同じである。
第2保持部材36は、第2取付部56を前後方向の両側から挟み込むことで、前後方向及びスライド方向への第2取付部56の移動を規制するように、前後方向に2分割可能に構成されている。具体的には、第2保持部材36は、縦フレーム32Aに固定される台座361と、台座361に対して前方から取り付けられることにより台座361との間に第2取付部56を保持する留め具362とを有している。留め具362における台座361との対向面(後面)には、第2取付部56との干渉を回避する凹部が形成されている。これにより、台座361に留め具362が取り付けられた状態では、留め具の凹部によって台座361の前面と留め具362の後面との間に形成される隙間に、第2取付部56が保持されることになる。本実施形態では、第2保持部材36は、前後方向及びスライド方向だけでなく鉛直方向についても、第2取付部56の移動を規制する。なお、ここでは、留め具362は台座361に対してねじ固定されるが、この構成に限らず、他の固定方法で留め具362は台座361が固定されてもよい。
ここで、スライド方向への第2取付部56の移動については、第2保持部材36が単独で規制するのではなく、第1保持部材35と第2保持部材36とが協働して規制する。すなわち、第1取付部55及び第2取付部56は、蓄電池ユニット5の左右両側に突出するように設けられており、それぞれの先端部が第1保持部材35及び第2保持部材36に挿入されるようにして保持される。したがって、第1保持部材35にて第1取付部55が保持され、かつ第2保持部材36にて第2取付部56が保持された状態では、第1保持部材35にて左方への第1取付部55の移動が規制され、第2保持部材36にて右方への第2取付部56の移動が規制される。これにより、スライド方向(左方及び右方)への第2取付部56の移動が規制される。
ここでいう「A」の「移動が規制される」とは、「A」が動かないように完全に固定された状態だけでなく、いわゆる「遊び」を残しつつも、「A」の移動可能な範囲を制限した状態も含む意味である。本実施形態では、第1取付部55及び第2取付部56のいずれについても、完全に固定されるのではなく、「遊び」を残しつつも移動可能な範囲が制限された状態となるように、移動が規制されている。言い換えれば、第1保持部材35は、第1取付部55との間に適当な隙間を有しながらも、前後方向への第1取付部55の移動を規制できる。同様に、第2保持部材36は、第2取付部56との間に適当な隙間を有しながらも、前後方向及びスライド方向への第2取付部56の移動を規制できる。
さらに、第2収納空間S2の左側方に位置する第1保持部材35は、第1収納空間S1の左側方に位置する第1保持部材35よりも前方に位置している。同様に、第2収納空間S2の右側方に位置する第2保持部材36は、第1収納空間S1の右側方に位置する第2保持部材36よりも前方に位置している(図3参照)。蓄電池ユニット5を収納盤2に取り付ける手順については、「(2.5)蓄電池ユニットの取り付け手順」の欄で説明する。
第3収納空間S3には、図3に示すように、ヒータユニット6が収納される。ヒータユニット6は、ヒータとファンとが一体に構成された交流駆動機器であり、ヒータによって暖められた空気がファンを通して外部に放出されるように構成されている。このヒータユニット6は、送風方向が鉛直方向と直交する方向(本実施形態では後方)となる状態で第3収納空間S3内に収納される。
また、盤本体3内であって、第3収納空間S3の後方には、風向パネル37が設けられている。風向パネル37は、金属製の板材である。風向パネル37は、傾斜壁371と、第1取付片372と、第2取付片373とを有している。第1取付片372は、傾斜壁371の前端縁より前向きに突出し、第2取付片373は、傾斜壁371の後端縁より上向きに突出している。そして、第1取付片372がパネルブロック31の第2パネル312にねじ固定され、かつ第2取付片373が第5パネル315にねじ固定されることで、風向パネル37がパネルブロック31に取り付けられる。
風向パネル37がパネルブロック31に取り付けられた状態では、図3に示すように、前後方向においてヒータユニット6と風向パネル37とが対向する。さらに風向パネル37の傾斜壁371は、ヒータユニット6との対向面が斜め上向きとなるように傾斜している。この構成では、ヒータユニット6からの風の向きは、風向パネル37の傾斜壁371に当たることによって後向きから上向きに変更される(図3の矢印A1参照)。
上述した盤本体3の下部には、図1A〜図4に示すように、盤本体3を床に固定するための取付ベース41が取り付けられる。この取付ベース41は、金属製である。取付ベース41は、長手方向に直交する断面形状がU字状に形成された第1部材411、第2部材412、第3部材413及び第4部材414を組み合わせることで矩形枠状に形成されている(図2C参照)。第1部材411の下面には、床に施工されたアンカーボルトが挿通される複数(図2Cでは4個)の挿通孔411Aが左右方向に等間隔に設けられている。また、第2部材412の下面にも、アンカーボルトが挿通される複数(図2Cでは4個)の挿通孔412Aが左右方向に等間隔に設けられている。
蓋体4は、金属製であって、扁平な矩形箱状に形成されている。蓋体4の外形寸法(鉛直方向の寸法及び左右方向の寸法)は、盤本体3の開口部30の開口寸法よりもわずかに大きい寸法に設定されている。この蓋体4は、盤本体3の前面に形成された開口部30を塞いだ状態で盤本体3にねじ固定される。
(2.3)蓄電池ユニット
蓄電池ユニット5は、図8A〜図8Cに示すように、直方体状に形成された筐体51と、筐体51に収納される蓄電池50(図5参照)とを備えている。筐体51は、前面が開口した矩形箱状のボディ52と、ボディ52の開口を塞ぐようにボディ52に取り付けられるカバー53とを有している。また、カバー53は、ボディ52の開口を塞ぐカバー本体531と、カバー本体531の上端縁から後向きに突出する取付片532とを有している。そして、本実施形態の蓄電池ユニット5では、ボディ52の開口を塞ぐようにカバー53がボディ52に取り付けられ、取付片532が介して上方からねじ固定されることで、筐体51が組み立てられる。
また、ボディ52の後面には、第1取付部55及び第2取付部56が取り付けられている。第1取付部55は、金属製である。第1取付部55は、矩形板状に形成され、少なくとも左右方向の一端部をボディ52の左側面より外側(左側)に突出させた状態でボディ52に取り付けられている。また、第1取付部55は、1個の筐体51に対して、上下方向に間隔を空けた状態で2個取り付けられている。第2取付部56は、第1取付部55と同様に、金属製である。第2取付部56は、矩形板状に形成され、少なくとも左右方向の一端部をボディ52の右側面より外側(右側)に突出させた状態でボディ52に取り付けられている。また、第2取付部56は、第1取付部55と同様に、1個の筐体51に対して、上下方向に間隔を空けた状態で2個取り付けられている。
ここで、上下方向に並ぶ2個の第1取付部55の間隔は、収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)に設けられた2個の第1保持部材35の間隔と同じである。また、上下方向に並ぶ2個の第2取付部56の間隔は、収納空間に設けられた2個の第2保持部材36の間隔と同じである。第1取付部55及び第2取付部56のうち、ボディ52の側面から突出する部分は、第1保持部材35及び第2保持部材36と電気的に絶縁できるように絶縁部材で覆われていることが好ましい。
(2.4)蓄電池ユニットの位置関係
ところで、本実施形態の収納盤2のように、複数の蓄電池ユニット5を上下方向に並べて収納する構造では、複数の蓄電池ユニット5が前後方向(奥行方向)において同じ位置にあると、蓄電池ユニット5を取り付ける際の作業性が低下する場合がある。特に、本実施形態の蓄電池ユニット5のように、ボディ52に対してカバー53が上方からねじ固定される構造の場合、上下方向に隣接する蓄電池ユニット5間の距離が短いとカバー53の着脱ができない可能性もある。
そこで、本実施形態の収納盤2では、図3に示すように、第1蓄電池ユニット5Aが第2蓄電池ユニット5Bよりも蓋体4に近づくように、第1蓄電池ユニット5A及び第2蓄電池ユニット5Bの位置を前後方向でずらしている。言い換えれば、第1蓄電池ユニット5Aから蓋体4までの距離は、第2蓄電池ユニット5Bから蓋体4までの距離よりも短くなる。なお、第1蓄電池ユニット5Aは、上下方向(鉛直方向)に隣接する2つの蓄電池ユニット5のうち下側の蓄電池ユニット5である。また、第2蓄電池ユニット5Bは、上下方向(鉛直方向)に隣接する2つの蓄電池ユニット5のうち上側の蓄電池ユニット5である。
具体的には、第2蓄電池ユニット5Bを支持する上側の支持バー33及び支持台34は、図3に示すように、下側の支持バー33及び支持台34よりも後方にある。一方、第1蓄電池ユニット5Aが取り付けられる下側の支持バー33及び支持台34は、図3に示すように、上側の支持バー33及び支持台34よりも前方にある。そして、第1蓄電池ユニット5A及び第2蓄電池ユニット5Bをそれぞれ対応する支持台34に載せた状態では、下側の第1蓄電池ユニット5Aが前寄りに、上側の第2蓄電池ユニット5Bが後寄りにそれぞれ位置した状態で収納盤2に収納される。
この場合、本実施形態の蓄電池ユニット5のように、カバー53を上方からねじ固定する構造であっても容易にカバー53の着脱を行うことができる。すなわち、本実施形態の収納盤2では、複数の蓄電池ユニット5を前後方向において同じ位置に配置する場合に比べて、蓄電池ユニット5のカバー53を着脱する際の作業性を向上させることができる。また、本実施形態の収納盤2のように、蓄電池ユニット5の位置をずらす方向が鉛直方向に平行な蓄電池ユニット5の筐体51の4つの面のうち表面積が最も大きい面の法線方向である場合、蓄電池ユニット5で発生する熱の放熱効率を高めることができる。
また、本実施形態の収納盤2では、図3に示すように、距離L2が距離L1よりも短くなっているのが好ましい。距離L1は、上下方向(鉛直方向)における上側の第2蓄電池ユニット5Bと盤本体3の上面(第1パネル311)との間の距離である。距離L2は、上側の第2蓄電池ユニット5Bを支持する支持部材の下端(支持バー33の下端)と下側の第1蓄電池ユニット5Aとの間の距離である。さらに、本実施形態の収納盤2では、距離L3が距離L1よりも短くなっているのがより好ましい。距離L3は、上下方向(鉛直方向)に隣接する第1蓄電池ユニット5Aと第2蓄電池ユニット5Bとの間の距離である。これにより、カバー53を着脱する際の作業性を向上させながらも収納盤2を鉛直方向(上下方向)に小型化することができる。
また、本実施形態の収納盤2では、図3及び図4に示すように、下側の第1蓄電池ユニット5Aよりも下側のスペースである第3収納空間S3にヒータユニット6及び風向パネル37からなる送風部が収納されている。ヒータユニット6から放出される空気は後向きに移動するが、風向パネル37の傾斜壁371に当たった後は上向きに移動する(図3の矢印A1参照)。さらに、傾斜壁371に当たった空気は、第1蓄電池ユニット5Aの後側の空間を上向きに移動した後(図3の矢印A2参照)、第1蓄電池ユニット5Aと第2蓄電池ユニット5Bとの間を前向きに移動する(図3の矢印A3参照)。そして、第1蓄電池ユニット5Aと第2蓄電池ユニット5Bとの間を前向きに移動した空気は、さらに第2蓄電池ユニット5Bの前側の空間を上向きに移動する(図3の矢印A4参照)。これにより、収納盤2内の空気を対流させることができる。しかも、本実施形態の収納盤2のように、送風部からの風の向きが上向きである場合には、対流によって盤本体3内で熱を効率よく移動させることができる。
(2.5)蓄電池ユニットの取り付け手順
次に、蓄電池ユニット5を収納盤2に取り付ける手順について図9A〜図9Dを参照して説明する。作業者は、図9Aに示すように、蓄電池ユニット5の前面が左斜め前方を向くように蓄電池ユニット5を傾けた状態で、支持台34の台本体341に蓄電池ユニット5を載せる。
その後、作業者は、蓄電池ユニット5の前面の右端部を後方に押して、蓄電池ユニット5の前面の左端縁を軸に水平面内で蓄電池ユニット5を回転させ、図9Bに示すように、蓄電池ユニット5を盤本体3内に納める。このとき、蓄電池ユニット5は、前面が真正面を向く状態まで、平面視で反時計回りに回転し、筐体51の後面が第1ストッパ342に接触することで後方への移動が規制される。図9Bに示す状態では、蓄電池ユニット5は、盤本体3内において第1収納空間S1よりもやや右方へずれた位置にある。支持台34に取り付けられる絶縁シート39は、蓄電池ユニット5が移動しやすいように摩擦係数の小さい材質(例えば、ポリカーボネートなど)であるのが好ましい。
さらに、作業者は、図9Cに示すように、蓄電池ユニット5を左向きにスライドさせる。これにより、筐体51の左側面から左向きに突出する2個の第1取付部55が、それぞれ対応する第1保持部材35に差し込まれる。このとき、蓄電池ユニット5は、筐体51の左側面が第2ストッパ343に接触することで左方への移動が規制される。つまり、図9Cに示す状態では、蓄電池ユニット5が前後方向及び左右方向において位置決めされる。その後、作業者は、筐体51の右側面から右向きに突出する2つの第2取付部56を、それぞれ対応する第2保持部材36により保持させることで、蓄電池ユニット5の取り付けが完了する。このとき、2つの第2取付部56は、それぞれ対応する第2保持部材36の台座361と留め具362とで挟み込まれることにより、第2保持部材36にて保持される。
(2.6)収納盤の連接
ところで、本実施形態の収納盤2は、図10に示すように、2個の収納盤2を左右方向に並べて設置(連接)することができる。この場合、左側の収納盤2の第3パネル313と右側の収納盤2の第4パネル314とからそれぞれねじ44が外され、第3パネル313と第4パネル314とを接触させた後に、ねじ44により第3パネル313と第4パネル314とが締結される。これにより、2個の収納盤2を一体的に連接した状態で設置することができる。また、同様の手順により、3個以上の収納盤2を左右方向に並べて設置することもできる。
さらに、収納盤2は、電力変換装置8に対しても、左右方向に並べて設置(連接)可能である。つまり、蓄電装置1の筐体である収納盤2と、電力変換装置8の筐体86とは、連接可能である。そのため、収納盤2と筐体86とでは外観において統一が図られることが好ましい。例えば、収納盤2と筐体86とでは床面からの高さが同じに構成されている。
また、複数の収納盤2の上面に、それぞれ収納盤2を壁に固定するための固定金具が取り付けられてもよい。この構成では、複数の収納盤2が壁に固定されるため、耐震性を向上することができる。また、より耐震性を向上するために、複数の収納盤2に取り付けられた複数の固定金具同士を連結する連結金具をさらに取り付けてもよい。
(2.7)電力変換システム
以下、本実施形態の電力変換システム80について図11を参照して説明する。本実施形態の電力変換システム80は、取付台87と、複数(本実施形態では2個)の電力変換装置8とを備えている。取付台87には、複数(本実施形態では2個)の(第2)筐体86が左右方向に並んで取り付けられている。2個の筐体86には、それぞれ電力変換ユニットが収納されている。ここでいう電力変換ユニットは、電力変換装置8を構成するユニットであって、インバータ81、自立制御部82(82A又は82B)、複数のDC/DCコンバータ83、及びDC/DCコンバータ84,85を含んでいる。つまり、電力変換装置8は、筐体86に電力変換ユニットを収納して構成されている。
本実施形態の電力変換システム80では、複数の電力変換装置8が並んで取付台87に取り付けられるので、複数の電力変換装置8を別々に地面に設置する場合と比較して、1箇所にまとまったシステムを構築することが可能である。
筐体86は、図11に示すように、第1筐体861と、第2筐体862とを備えている。第1筐体861及び第2筐体862は、いずれも金属板にて矩形箱状に構成されている。第1筐体861は、第2筐体862の上に載せられた状態で、例えばボルトにて第2筐体862に結合されている。つまり、第1筐体861及び第2筐体862は、上下方向(鉛直方向)に並んでいる。第1筐体861には、例えばインバータ81等が収納され、第2筐体862には、例えば自立制御部82等が収納される。
ところで、このような電力変換装置8又は電力変換システム80と、蓄電装置1(収納盤2)とが左右方向に並べて設置される場合、正面から見て、外観上の統一が図れることが好ましい。具体的には、収納盤2と筐体86とで上下方向の寸法が異なる場合には、収納盤2と筐体86との一方に、高さ調整用ベースが取り付けることで、収納盤2と筐体86とで床面からの高さが揃えられることが好ましい。例えば、筐体86より収納盤2の上下方向の寸法が小さい場合、取付ベース41の下方に高さ調整用ベースが取り付けられることで、収納盤2と筐体86とで床面からの高さが揃えられる。
また、収納盤2と筐体86とで前後方向の寸法が異なる場合には、収納盤2の前面と筐体86の前面とが面一になるように、収納盤2及び筐体86が設置されることが好ましい。例えば、収納盤2及び筐体86が壁際に設置される場合には、壁から収納盤2の後面までの距離と壁から筐体86の後面までの距離とを異ならせることで、前面が面一になる。そのため、収納盤2及び筐体86の各々の上面に、収納盤2及び筐体86を壁に固定するための固定金具が取り付けられる場合には、収納盤2と筐体86とで、固定金具の前後方向の寸法が異なることが好ましい。例えば、筐体86より収納盤2の前後方向の寸法が大きい場合、壁に近くなる収納盤2用の固定金具の方が、筐体86用の固定金具よりも前後方向の寸法は小さくなる。
(3)効果
以上説明したように、本実施形態の収納盤2では、盤本体3は、直流用の第1電線43Aが通る第1配線孔311Aと、交流用または接地用の第2電線43Bが通る第2配線孔311Bとを有している。この構成によれば、第1配線孔311Aを通して直流用の第1電線43Aを筐体31内に引き込み、第2配線孔311Bを通して交流用または接地用の第2電線43Bを筐体31内に引き込むことで、配線経路を分けることができる。
また、本実施形態の収納盤2のように、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの少なくとも一方は、盤本体3の上面(第1パネル311)に設けられているのが好ましい。この構成によれば、直流用の第1電線43Aや、交流用または接地用の第2電線43Bは、天井裏などの高い位置に配線されるため、第1配線孔311Aや第2配線孔311Bが盤本体3の上面にあると盤本体3内に引き込みやすくなるという利点がある。ただし、この構成は収納盤2に必須の構成ではなく、例えば、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの両方が盤本体3の上面(第1パネル311)以外の面に設けられていてもよい。
また、本実施形態の収納盤2のように、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの両方が上面に設けられているのが好ましい。この場合、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bは、上面を前後方向に二等分する直線SLに対して後面側に位置しているのが好ましい。この構成によれば、第1配線孔311Aを塞ぐ第1蓋板38A及び第2配線孔311Bを塞ぐ第2蓋板38Bに電線管42A,42Bが取り付けられている場合でも、前方から電線管42A,42Bが見えにくくなり、見栄えを向上させることができる。ただし、この構成は収納盤2に必須の構成ではなく、例えば、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの少なくとも一方が盤本体3の上面(第1パネル311)以外の面に設けられていてもよい。
また、本実施形態の収納盤2のように、盤本体3は、鉛直方向に沿った隔壁部(リブ315A)を蓋体4との対向面(第5パネル315)に有しているのが好ましい。この構成によれば、第1配線孔311Aに通された第1電線43Aと、第2配線孔311Bを通された第2電線43Bとを隔壁部によって分けて配線することができる。ただし、この構成は収納盤2に必須の構成ではなく、例えば、隔壁部は省略されてもよい。
また、本実施形態の収納盤2のように、隔壁部は、対向面(第5パネル315)と一体のリブ315Aであるのが好ましい。この構成によれば、隔壁部を構成するリブ315Aを対向面と一体に形成しているので、対向面と別体にリブを設けた場合のように、対向面にリブを取り付ける作業が不要であるという利点がある。ただし、この構成は収納盤2に必須の構成ではなく、例えば、対向面(第5パネル315)と別体に設けられたリブで隔壁部が構成されていてもよい。
本実施形態の蓄電装置1は、上述の収納盤2と、収納盤2に収納される複数の蓄電池ユニット5(5A,5B)とを備えている。この構成によれば、上述の収納盤2を用いることによって配線経路を分離可能な蓄電装置1を提供することができる。
また、本実施形態の蓄電装置1のように、複数の蓄電池ユニット5の各々は、第1配線孔311Aに通された第1電線43Aに電気的に接続されるように構成されているのが好ましい。この構成によれば、第1電線43Aを介して蓄電池ユニット5の蓄電池50の充電または放電を行うことができる。ただし、この構成は蓄電装置1に必須の構成ではなく、例えば、第1電線43Aが第1配線孔311A及び第2配線孔311B以外の孔を通されていてもよい。
また、本実施形態の蓄電装置1のように、収納盤2に収納される交流駆動機器(ヒータファン6)をさらに備えているのが好ましい。交流駆動機器は、第2配線孔311Bに通された第2電線43Bに電気的に接続されるように構成されているのが好ましい。この構成によれば、第2電線43Bを介して供給される交流電力によって交流駆動機器を動作させることができる。ただし、この構成は収納盤2に必須の構成ではなく、交流駆動機器は省略されてもよい。
本実施形態の蓄電システムは、上述の蓄電装置1と、蓄電装置1の電力を変換する電力変換装置8とを備えている。この構成によれば、上述の収納盤2を用いることによって配線経路を分離可能な蓄電システムを提供することができる。
(4)変形例
第1取付部と第1保持部材との関係は、上記実施形態とは反対の関係であってもよい。すなわち、第1保持部材は、第1取付部と第1保持部材との一方が他方に対して挿入された状態で、前後方向への第1取付部の移動が規制される構成であればよい。具体的には、第1保持部材が第2保持部材に向かって延びた板状体からなり、第1保持部材が挿入される挿入口が第1取付部に形成され、第1取付部に対して第1保持部材が挿入される構成であってもよい。
また、第1保持部材と第2保持部材との位置関係についても、上記実施形態とは反対の関係であってもよい。すなわち、第1保持部材が収納空間の右側方に設けられ、第2保持部材が収納空間の左側方に設けられていてもよい。
また、第1保持部材35及び第2保持部材36の各々は、上記実施形態のように、1つの収納空間(第1収納空間S1又は第2収納空間S2)に対して2つ設けられる構成に限らず、1つの収納空間に対して1つ、又は3つ以上設けられていてもよい。例えば、1つの収納空間に対して第1保持部材35及び第2保持部材36が1つずつ設けられる場合、1つの収納空間に収納される蓄電池ユニット5は、2つの保持部材(第1保持部材35及び第2保持部材36)にて保持されることになる。1つの収納空間に対して第1保持部材35及び第2保持部材36の各々が2つ以上設けられる構成では、1つの収納空間に対して第1保持部材35及び第2保持部材36の各々が1つ設けられる構成に比べて、蓄電池ユニット5が固定しやすくなる。
同様に、第1取付部55及び第2取付部56の各々についても、上記実施形態のように、1個の筐体51に対して2個設けられる構成に限らず、1個の筐体51に対して1個、又は3個以上設けられていてもよい。例えば、第1保持部材35及び第2保持部材36が1つの収納空間に対して1つずつ設けられる場合、第1取付部55及び第2取付部56も、1個の筐体51に対して1個ずつ設けられる。1個の筐体51に対して第1取付部55及び第2取付部56の各々が2個以上設けられる構成では、1個の筐体51に対して第1取付部55及び第2取付部56の各々が1個設けられる構成に比べて、蓄電池ユニット5が固定しやすくなる。
また、上記実施形態では、ヒータユニット6が交流駆動機器である場合について説明したが、交流駆動機器はヒータユニット6に限らず、例えばファン、ヒータ、パワーコンディショナなどであってもよい。
さらに、上記実施形態では、2個の蓄電池ユニット5を鉛直方向に並べているが、3個以上の蓄電池ユニット5を鉛直方向に並べるように構成してもよい。また、上記実施形態では、隔壁部を構成するリブ315Aが第5パネル315と一体に設けられているが、第5パネル315と別体にリブを設け、第5パネル315にリブを取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの両方を第1パネル311に設けているが、第1配線孔311A及び第2配線孔311Bの少なくとも一方が第1パネル311に設けられていればよい。さらに、上記実施形態では、1個の蓄電池50を筐体51に収納した蓄電池ユニット5について説明したが、筐体51に収納する蓄電池50の数は1個に限らず、複数個であってもよい。
また、上記実施形態では、収納盤側に第1保持部材及び第2保持部材を設け、蓄電池ユニット側に第1取付部及び第2取付部を設けているが、収納盤側に第1取付部及び第2取付部を設け、蓄電池ユニット側に第1保持部材及び第2保持部材を設けてもよい。
また、複数の収納盤2を左右方向に並べて設置(連接)する場合において、隣接する一対の収納盤2間には隙間があってもよい。すなわち、複数の収納盤2は隙間なく連接されるだけでなく、所定の間隔を空けて連接される構成であってもよい。さらには、複数の収納盤2は、取付ベース41を用いて連接される構成であってもよい。この場合、1個の取付ベース41に対して複数の収納盤2が並べて取り付けられる。
また、上記実施形態では、1個の収納盤2に蓄電池ユニット5を複数(2個)収納した例を示したが、収納盤2に収納される蓄電池ユニット5の数は複数に限らず、1個であってもよい。さらに、収納盤2には、例えばインバータ81等、電力変換装置8の少なくとも一部が収納されていてもよい。この場合、1個の収納盤2に蓄電池ユニット5とインバータ81等とが一緒に収納される。
1 蓄電装置
2 収納盤
3 盤本体
4 蓋体
5 蓄電池ユニット
6 ヒータファン(交流駆動機器)
8 電力変換装置
43A 第1電線
43B 第2電線
50 蓄電池
51 筐体
311 第1パネル(盤本体の上面)
311A 第1配線孔
311B 第2配線孔
315 第5パネル(対向面)
315A リブ(隔壁部)

Claims (9)

  1. それぞれ1乃至複数の蓄電池を筐体内に有する複数の蓄電池ユニットが収納される収納盤であって、
    前面に開口部が形成された箱状の盤本体と、
    前記開口部を塞ぐように前記盤本体に取り付けられる蓋体とを備え、
    前記盤本体は、直流用の第1電線が通る第1配線孔と、交流用または接地用の第2電線が通る第2配線孔とを有していることを特徴とする収納盤。
  2. 前記第1配線孔及び前記第2配線孔の少なくとも一方は、前記盤本体の上面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の収納盤。
  3. 前記第1配線孔及び前記第2配線孔の両方が前記上面に設けられており、
    前記第1配線孔及び前記第2配線孔は、前記上面を前後方向に二等分する直線に対して後面側に位置していることを特徴とする請求項2記載の収納盤。
  4. 前記盤本体は、鉛直方向に沿った隔壁部を前記蓋体との対向面に有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納盤。
  5. 前記隔壁部は、前記対向面と一体のリブであることを特徴とする請求項4記載の収納盤。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の収納盤と、前記収納盤に収納される前記複数の蓄電池ユニットとを備えていることを特徴とする蓄電装置。
  7. 前記複数の蓄電池ユニットの各々は、前記第1配線孔に通された前記第1電線に電気的に接続されるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の蓄電装置。
  8. 前記収納盤に収納される交流駆動機器をさらに備え、
    前記交流駆動機器は、前記第2配線孔に通された前記第2電線に電気的に接続されるように構成されていることを特徴とする請求項6または7記載の蓄電装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の蓄電装置と、前記蓄電装置の電力を変換する電力変換装置とを備えていることを特徴とする蓄電システム。
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