JP2017097012A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減することができる、複数の発光点を有する光源を備える光走査装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光走査装置100は、複数の発光点を有する光源101と、光源101からの光束を偏向して被走査面109を主走査方向に光走査する偏向器106と、光源101からの光束を偏向器106に入射させる入射光学系と、偏向器106によって偏向された光束を被走査面109に導光する結像光学系と、を備え、入射光学系は、光束を主走査方向において制限する主走査絞り105と、主走査絞り105とは異なる位置に配置され、光束を副走査方向において制限する副走査絞り102と、を有し、複数の発光点から出射した複数の光束の夫々の主光線の主走査絞り105における通過位置は、主走査方向において互いに異なることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光走査装置に関し、特にレーザービームプリンタや複写機などの画像出力部における光走査装置に好適なものである。
近年、光走査装置において、高速化及び高精細化を達成するために、複数の発光点を有する光源が用いられている。
従来の複数の発光点を有する光源を備える光走査装置では、以下のような課題が生じる。
すなわち、光走査装置の各部材の組立時の公差の影響によって、被走査面上におけるピント位置がずれると各発光点が互いに主走査方向に間隔を有して配置されるために、被走査面における各発光点に対応するドット位置の主走査方向におけるばらつきが生じてしまう。その結果、画像の不良、特にモアレが発生してしまい、高精細化が困難となる。
従って、複数の発光点を有する光源を備える光走査装置において、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減しつつ、光走査装置の高速化及び高精細化を実現することが求められる。
特許文献1は、偏向器近傍に主走査方向の光束径を制限する主走査絞りを配置し、偏向面における各光源からの主光線の間隔を小さくすることで、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減する光走査装置を開示している。
しかしながら、特許文献1に開示されている光走査装置では、配置の制約から、主走査絞りを偏向器近傍に近づけることに限界があり、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを十分に低減することができない。
特許文献2は、傾いた楕円状の光強度分布を有する光源と、それに対応するように傾いた絞りを設けて、透過率の角度依存による光量むらを低減する光走査装置を開示している。
しかしながら、特許文献2に開示されている光走査装置では、主走査絞りと副走査方向の光束径を制限する副走査絞りが一体に形成されており、偏向器に近づけて配置すると副走査方向の集光が悪化する虞がある。
また、特許文献2に開示されている光走査装置では、絞りの形状を最適化することで光量むらを低減する方法は開示されているが、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減することはできない。
特許第3397765号 特許第4822668号
上記のように、複数の発光点を有する光源を備える従来の光走査装置では、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減することができない。
そこで本発明では、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減することができる、複数の発光点を有する光源を備える光走査装置を提供する。
本発明に係る光走査装置は、複数の発光点を有する光源と、光源からの光束を偏向して被走査面を主走査方向に光走査する偏向器と、光源からの光束を偏向器に入射させる入射光学系と、偏向器によって偏向された光束を被走査面に導光する結像光学系と、を備え、入射光学系は、光束を主走査方向において制限する主走査絞りと、主走査絞りとは異なる位置に配置され、光束を副走査方向において制限する副走査絞りと、を有し、複数の発光点から出射した複数の光束の夫々の主光線の主走査絞りにおける通過位置は、主走査方向において互いに異なることを特徴とする。
本発明によれば、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減することができる、複数の発光点を有する光源を備える光走査装置を提供することができる。
第一実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 従来の入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図。 従来の光源を偏向器側から見た図。 従来の主走査絞り及び第一実施形態に係る主走査絞りを偏向器側から見た図。 第一実施形態に係る入射光学系の主走査断面図。 第一実施形態に係る入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図。 本実施形態に係る光走査装置におけるドット位置のずれ量及びずれ量の変化率を示した図。 本実施形態に係る結像光学系の深度幅を示した図。 第二実施形態に係る光源を偏向器側から見た図。 第二実施形態に係る主走査絞りを偏向器側から見た図。 第二実施形態に係る入射光学系の主走査断面図。 第二実施形態に係る入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図。 従来の入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図。 従来の主走査絞り及び第三実施形態に係る主走査絞りを偏向器側から見た図。 第三実施形態に係る入射光学系の主走査断面図。 第三実施形態に係る入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図。 第四実施形態に係る光走査装置の主走査断面図。 第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査装置が搭載されたモノクロ画像形成装置の要部副走査断面図。 第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査装置が搭載されたカラー画像形成装置の要部副走査断面図。
以下、本発明の実施形態に係る光走査装置について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本発明の実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
なお、以下の説明において、主走査方向は、偏向器の回転軸及び光学系の光軸に垂直な方向に対応し、副走査方向は、偏向器の回転軸に平行な方向に対応する。また、主走査断面は、副走査方向に垂直な断面に対応し、副走査断面は、主走査方向に垂直な断面に対応する。
特に、本発明では、主走査断面内における、入射光学系の光軸方向と副走査方向とに垂直な方向も主走査方向とする。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る光走査装置100の主走査断面図を示している。
光走査装置100は、光源101、副走査絞り102、コリメータレンズ103、シリンドリカルレンズ104及び主走査絞り105を備えている。
また、光走査装置100は、偏向器106、第一のfθレンズ107、第二のfθレンズ108及び被走査面109を備えている。
光源101は、複数の発光点を有しており、例えば、端面発光型のレーザーやVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER(垂直共振器面発光レーザー))等の面発光型の半導体レーザーなどが用いられる。
副走査絞り102は、光源101より射出された光束の副走査方向の光束径を制限する。
コリメータレンズ103は、副走査絞り102を通過した光束を略平行光束に変換する。なお、ここで、略平行光束とは、弱発散光束、弱収束光束及び平行光束を含むものとする。
シリンドリカルレンズ104は、副走査断面内にのみ有限のパワー(屈折力)を有しており、コリメータレンズ103を通過した光束を副走査方向にのみ屈折する。
主走査絞り105は、シリンドリカルレンズ104を通過した光束の主走査方向の光束径を制限する。
副走査絞り102、コリメータレンズ103、シリンドリカルレンズ104及び主走査絞り105によって、本実施形態に係る光走査装置100の入射光学系が構成される。
偏向器106は、ポリゴンミラーなどで構成され、モーター等の駆動手段(不図示)により、一定方向(例えば、図中Aの方向)に一定速度で回転し、入射光学系から入射する光束を偏向走査する。
第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108は、主走査断面内と副走査断面内とで異なるパワーを有し、fθ特性を決定する結像レンズ(アナモフィックレンズ)などの結像光学素子である。第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108は、偏向器106によって偏向走査される光束を、被走査面109に導光する。
第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108によって、本実施形態に係る光走査装置100の結像光学系が構成される。
光源101の複数の発光点から出射した複数の光束はそれぞれ、副走査絞り102を通過することによって副走査方向の光束径が制限され、コリメータレンズ103を通過することによって略平行光束に変換される。そして、変換された複数の光束はそれぞれ、シリンドリカルレンズ104を通過することによって副走査断面内で収束光束に変換され、主走査絞り105を通過することによって主走査方向の光束径が制限される。そして、主走査絞り105を通過した複数の光束はそれぞれ、図1中のA方向に回転している偏向器106に入射する。
偏向器106に入射した複数の光束はそれぞれ、偏向器106によって偏向走査された後、第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108によって被走査面109に導光される。
なお、偏向器106はA方向に回転しているので、偏向走査された光束は、被走査面109を図1中のB方向に等速度で走査する。
また、被走査面109の位置に感光体を配置した場合、偏向器106によって偏向走査された光束による副走査方向の露光分布の作成は、主走査露光毎に、感光体を副走査方向に移動(回転)させることによって行うことができる。
本実施形態に係る光走査装置100の入射光学系の諸特性を表1に示す。
Figure 2017097012
また、本実施形態に係る光走査装置100の結像光学系の諸特性を表2に示す。
Figure 2017097012
なお、ここで、第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108の光軸をX方向、主走査方向をY方向、副走査方向をZ方向と定義する。
また、表1及び表2において、「E−x」は「×10-x」を意味している。
本実施形態に係る光走査装置100のコリメータレンズ103は、収差補正のための非球面形状を有する回転対称なガラスモールドレンズであり、その形状は、以下の式(1)で表される。
Figure 2017097012
なお、ここで、Rは曲率半径、kは離心率、Ci(i=2、4、6)は非球面係数である。
第一のfθレンズ107及び第二のfθレンズ108の各レンズ面の母線形状(主走査断面内の形状)は、以下の式(2)で表される。
Figure 2017097012
なお、ここで、Rは曲率半径、kは離心率、Bi(i=4、6、8、・・・、16)は非球面係数である。
また、yの値に関してプラス側とマイナス側で係数k及びBiが異なる場合は、プラス側の係数には添字uを付し(すなわち、ku及びBiu)、マイナス側の係数には添字lを付している(すなわち、kl及びBil)。
第一のfθレンズ107の入射面及び出射面、及び第二のfθレンズ108の出射面の副走査断面内の非球面形状は、以下の式(3)で表される。
Figure 2017097012
すなわち、式(3)におけるSは、母線上の任意の点において母線の面法線を含み主走査断面と垂直な面内に定義される子線形状に対応する。
なお、式(3)における副走査断面の曲率半径r’は、主走査方向の位置yに従って、以下の式(4)のように連続的に変化する。
Figure 2017097012
ここで、rは光軸上における副走査断面の曲率半径、Dj(j=2、4、6、8、10)は副走査断面の曲率半径の変化係数である。
yの値に関してプラス側とマイナス側で係数Diが異なる場合は、プラス側の係数には添字uを付し(すなわち、Dju)、マイナス側の係数には添字lを付している(すなわち、Djl)。
また、第二のfθレンズ108の入射面の子線形状は、以下の式(5)のように表される。
Figure 2017097012
ここで、式(5)における副走査断面の曲率半径r’’は、主走査方向の位置yに従って、以下の式(6)のように連続的に変化する。
Figure 2017097012
ここで、rは光軸上における副走査断面の曲率半径、Dj(j=2,4,6,8,10,12)は副走査断面の曲率半径の変化係数である。
yの値に関してプラス側とマイナス側で係数Diが異なる場合は、プラス側の係数には添字uを付し(すなわち、Dju)、マイナス側の係数には添字lを付している(すなわち、Djl)。
すなわち、子線形状は、レンズ面のy座標に対して連続的に変化しており、円弧形状となっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
図2(a)及び(b)はそれぞれ、従来の光走査装置における入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図を示している。
図3は、従来の光走査装置の偏向器106側から見た光源101における発光点の配置を示した図である。
なお、ここで、従来の光走査装置の入射光学系は、主走査絞り105の代わりに主走査絞り205が設けられていること以外は、第一実施形態に係る光走査装置100の入射光学系と同一であるため、同一の部材には、同一の参照符号を付している。
また、以降の説明において、上記の通り、光軸方向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸と定義する。また、回転方向については、反時計回りの方向を正の方向と定義する。すなわち、角度については、反時計回りを正と定義する。
図2及び図3に示されているように、光源101は、所定の方向に一列に配置された複数の発光点(本実施形態では32個)を有しており、ここで、発光点101aは仮想的に設定した中央の発光点である。
なお、以下で示すy座標及びz座標の正負(プラスマイナス)については、発光点101aの位置のy座標及びz座標を共に0とした場合で示している。換言すると、y座標及びz座標の正負(プラスマイナス)については、光軸位置のy座標及びz座標を共に0としている。
また、発光点101b及び101cはそれぞれ、y方向及びz方向のプラス側端部及びマイナス側端部に配置された発光点である。
なお、複数の発光点が配置されている所定の方向は、y軸に対して所定の角度+θLSだけ回転した方向である。本実施形態では、+θLSは10.06度である。ここで、θLSに関しては、光源101を偏向器106側から光軸方向に見た時に、複数の発光点のうち最も離れた2つの発光点を結ぶ直線が主走査方向に対してなす鋭角が反時計回りであるときに正であるとする。
主走査絞り205は、z軸に平行なy方向プラス側端部205a、z軸に平行なy方向マイナス側端部205b、y軸に平行なz方向プラス側端部205c及びy軸に平行なz方向マイナス側端部205dを有している。
主光線200a、200b及び200cはそれぞれ、発光点101a、101b及び101cから射出される主光線である。主光線200a、200b及び200cは、副走査絞り102のx軸方向中間点において発光点101aの位置を含む主走査断面を通過する。
なお、図2(a)においては、主光線200b及び200cは、所定の主走査断面に投影されており、図2(b)においては、主光線200b及び200cは、所定の副走査断面に投影されていることに注意されたい。
図2に示されているように、従来の光走査装置では、主走査絞り205と偏向器106の偏向面が離間しているため、主光線200b及び主光線200cは、偏向器106の偏向面上に分離して到達する。具体的には、主光線200bは、偏向器106の偏向面上のy方向マイナス側の位置に到達し、主光線200cは、偏向器106の偏向面上のy方向プラス側の位置に到達する。
このため、被走査面109において主走査方向のドット位置のばらつきが生じる。
図4(a)及び(b)はそれぞれ、従来の光走査装置の主走査絞り205及び第一実施形態に係る光走査装置100の主走査絞り105を偏向器106側から見た図を示している。
上述の通り、従来の光走査装置の主走査絞り205は、z軸に平行なy方向側端部205a及び205bを備えている。
ここで、y方向側端部とは、絞りの光束が通過する側、すなわち絞りに設けられた開口の主走査端部であり、絞りの光束が通過する側、すなわち絞りに設けられた開口の主走査方向における端部を意味している。
そのため、図4(a)に示されているように、主光線200a、200b及び200cは、主走査絞り205においてy=0の位置を通過する。なお、主走査絞り205において、主光線200a、200b及び200cがそれぞれz軸方向において異なる位置を通過しているのは、副走査絞り102と主走査絞り205とが離間して配置されているためである。
一方で、第一実施形態に係る光走査装置100の主走査絞り105は、y方向プラス側端部105a、y方向マイナス側端部105b、z方向プラス側端部105c及びz方向マイナス側端部105dを有している。
また、第一実施形態に係る光走査装置100の光源101の発光点101a、101b及び101cからはそれぞれ、主光線400a、400b及び400cが射出される。
ここで注意すべきことは、図4(b)に示されているように、第一実施形態に係る光走査装置100の主走査絞り105のy方向側端部105a及び105bはそれぞれ、z軸に対してx軸回りで+θapだけ回転した、入射光学系の光軸方向に見たとき、z軸に非平行な方向に沿っていることである。
これにより、主光線400b及び400cは、主走査絞り105においてy=0の位置を通過しない。具体的には、主光線400b及び400cはそれぞれ、主走査絞り105においてy=+δ及び−δの位置を通過する。
すなわち、従来の光走査装置に比べて、第一実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105における主光線400bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第一実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105における主光線400cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
従って、本実施形態に係る光走査装置100では、光源101の複数の発光点から射出された複数の光束の主光線の主走査絞り105における各通過位置は、入射光学系の光軸方向に見たとき、副走査方向に対して非平行な方向に沿っている。
また、換言すると、第一実施形態に係る光走査装置100では、光源101の複数の発光点から出射した光束の主光線の主走査絞り105における通過位置は、主走査方向において互いに異なっている。
このように、本実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105のy方向側端部105a及び105bの少なくとも一方をz軸に対して非平行になるように設計することで、主走査絞り105における光束の通過位置を制御することが可能である。
なお、主走査絞り105において、主光線400a、400b及び400cがそれぞれz軸方向において異なる位置を通過しているのは、副走査絞り102と主走査絞り105とが離間して配置されているためである。
また本実施形態の光走査装置100において、光源101の複数の発光点が配列されている所定の方向がx軸回りで(x軸に垂直な平面内で)y軸に対してなす角度+θLSと、主走査絞り105のy方向側端部105a、105bがx軸回りで(x軸に垂直な平面内で)z軸に対してなす角度+θapは同符号であることに注意すべきである。
なお、本実施形態では、+θapは30.0度である。ここで、θapに関しては、主走査絞り105を偏向器106側から光軸方向に見た時に、主走査絞り105の光束が通過する側の主走査端部(y方向側端部)105a、105bが副走査方向に対してなす鋭角が反時計回りであるときに正であるとする。
図5(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る光走査装置100における入射光学系の、図4(b)に示される主走査断面1での断面図及び図4(b)に示される主走査断面2での断面図を示している。
なお、ここで、主走査断面1とは、主走査絞り105における主光線400bの通過位置を含む主走査断面であり、主走査断面2とは、主走査絞り105における主光線400cの通過位置を含む主走査断面である。
また、図5(a)においては、主光線200b及び400bは、主走査断面1に投影されており、図5(b)においては、主光線200c及び400cは、主走査断面2に投影されていることに注意されたい。
図5(a)に示されているように、従来の光走査装置における主光線200bは、主走査絞り105に、x軸に対して角度−θinをなして、入射している。一方で、図5(b)に示されているように、従来の光走査装置における主光線200cは、主走査絞り105に、x軸に対して角度+θinをなして、入射している。ここで、θinに関しては、入射光学系をz軸のプラス方向からマイナス方向に見た時に、光源101の複数の発光点から出射した主光線のうちの第1の主光線が、主走査絞り105の位置で、主走査断面内において光軸に対してなす鋭角が反時計回りであるときに正であるとする。
そのため、主光線200bは、偏向器106の偏向面上のy方向マイナスの位置に到達し、一方で、主光線200cは、偏向器106の偏向面上のy方向プラスの位置に到達する。
一方で、上記の通り、従来の光走査装置に比べて、第一実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105における主光線400bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第一実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105における主光線400cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
そのため、主光線400bは、偏向器106の偏向面上において、主光線200bに比べてy方向プラス側にδだけシフトしたy方向マイナスの位置に到達する。一方で、主光線400cは、偏向器106の偏向面上において、主光線200cに比べてy方向マイナス側にδだけシフトしたy方向プラスの位置に到達する。
従って、本実施形態に係る光走査装置100では、主走査絞り105を用いることによって、従来の光走査装置に比べて、主光線400b及び400cの偏向器106の偏向面上の到達位置を、y=0の位置により近づくようにシフトさせることができる。
また、注意すべきこととして、本実施形態に係る光走査装置100において、入射光学系をz軸のプラス方向からマイナス方向に見た時に、主光線400b及び400cが、主走査絞り105の位置で、主走査断面内において光軸に対してなす角度(鋭角)と、主光線400b及び400cの主光線200b及び200cと比較した偏向器106の偏向面上の到達位置のシフト量とは、異符号なことである。
すなわち、角度−θinで主走査絞り105に入射する主光線400bは、偏向器106の偏向面上において、主光線200bと比較して、y方向に+δだけシフトした位置に到達する。一方で、角度+θinで主走査絞り105に入射する主光線400cは、偏向器106の偏向面上において、主光線200cと比較して、y方向に−δだけシフトした位置に到達する。
図6(a)及び(b)はそれぞれ、第一実施形態に係る光走査装置100における入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図を示している。
図6に示されているように、上記の結果として、従来の光走査装置における主光線200bと200cの間隔Δ0に対して、第一実施形態に係る光走査装置100では、主光線400bと400cの間隔をΔ1に小さくすることができる。
それにより、被走査面109における主走査方向のドット位置のばらつきを小さくすることができる。
図7(a)は、本実施形態に係る光走査装置100における、角度θapに対する被走査面109でのデフォーカス1mm当たり(ピントずれが生じた際の)のドット位置のずれ量Δの変化を示した図である。
また、図7(b)及び(c)はそれぞれ、角度θapに対する変化率(Δ(θap)−Δ(θap=0゜))/Δ(θap=0゜)を示した図、及びtan(θap)に対する変化率(Δ(θap)−Δ(θap=0゜))/Δ(θap=0゜)を示した図である。
図8は、本実施形態に係る光走査装置100における、角度θapに対する結像光学系の深度幅の変化を示した図である。
図7からは、本実施形態に係る光走査装置100において従来の光走査装置(θap=0゜)よりも被走査面109でのドット位置のずれ量を小さくする為には、角度θapが0゜<θap<90゜を満たすように、主走査絞り105を設計すればよいことがわかる。
一方で、結像光学系の深度幅に着目すると、図8に示されているように、角度θapが大きくなりすぎると、結像光学系の深度幅が急激に小さくなり、結像性能が悪くなる。
そのため、角度θapは0゜<θap≦60゜を満たすように、主走査絞り105を設計することがより好ましい。
換言すると、後に示す実施形態も考慮して、角度θapの絶対値|θap|は0度より大きく、60度以下になるように、主走査絞り105を設計することが好ましい。
また、図7(c)に示されているように、変化率(Δ(θap)−Δ(θap=0゜))/Δ(θap=0゜)は、tan(θap)に比例する。具体的には、本実施形態に係る光走査装置100では、(Δ(θap)−Δ(θap=0゜))/Δ(θap=0゜)=−0.45tan(θap)の関係が満たされている。
[第二実施形態]
図9は、第二実施形態に係る光走査装置の偏向器106側から見た光源101における発光点の配置を示した図である。
図10は、第二実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805を偏向器106側から見た図を示している。
図11(a)及び(b)はそれぞれ、第二実施形態に係る光走査装置における入射光学系の、図10に示される主走査断面3での断面図及び図10に示される主走査断面4での断面図を示している。
なお、ここで、第二実施形態に係る光走査装置は、主走査絞り105の代わりに、主走査絞り805を設けたこと以外は、第一実施形態に係る光走査装置100と同一であるため、同一の部材には、同一の参照符号を付している。
また、以降の説明において、上記の通り、光軸方向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸と定義する。また、回転方向については、反時計回りの方向を正の方向と定義する。
また、主走査断面3とは、主走査絞り805における主光線1100bの通過位置を含む主走査断面であり、主走査断面4とは、主走査絞り805における主光線1100cの通過位置を含む主走査断面である。
また、図11(a)においては、主光線200b及び1100bは、主走査断面3に投影されており、図11(b)においては、主光線200c及び1100cは、主走査断面4に投影されていることに注意されたい。
図9に示されているように、光源101は、所定の方向に一列に配置された複数の発光点(本実施形態では32個)を有しており、ここで、発光点101dは仮想的に設定した中央の発光点である。
なお、以下で示すy座標及びz座標の正負(プラスマイナス)については、発光点101dの位置のy座標及びz座標を共に0とした場合で示している。
また、発光点101e及び101fはそれぞれ、y方向プラス側且つz方向マイナス側端部及びy方向マイナス側且つz方向プラス側端部に配置された発光点である。
従って、本実施形態に係る光走査装置の光源101は、第一実施形態に係る光走査装置100の光源101とは異なり、複数の発光点が配置されている所定の方向が、y軸に対して所定の角度−θLSだけ回転した方向である。本実施形態では、−θLSは−10.06度である。
第二実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805は、y方向プラス側端部805a、y方向マイナス側端部805b、z方向プラス側端部805c及びz方向マイナス側端部805dを有している。
また、第二実施形態に係る光走査装置の光源101の発光点101d、101e及び101fからはそれぞれ、主光線1100a、1100b及び1100cが射出される。
ここで注意すべきことは、図10に示されているように、第二実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bはそれぞれ、z軸に対して−θapだけ回転した、z軸に非平行な方向に沿っていることである。
これにより、主光線1100b及び1100cは、主走査絞り805においてy=0の位置を通過しない。具体的には、主光線1100b及び1100cはそれぞれ、主走査絞り805においてy=+δ及び−δの位置を通過する。
すなわち、従来の光走査装置に比べて、第二実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における主光線1100bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第二実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における主光線1100cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
従って、本実施形態に係る光走査装置では、光源101の複数の発光点から射出された複数の光束の主光線の主走査絞り805における各通過位置は、副走査方向に非平行な方向に沿っている。
このように、本実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bの少なくとも一方をz軸に対して非平行になるように設計することで、主走査絞り805における光束の通過位置を制御することが可能である。
なお、主走査絞り805において、主光線1100a、1100b及び1100cがそれぞれz軸方向において異なる位置を通過しているのは、副走査絞り102と主走査絞り805とが離間して配置されているためである。
また、本実施形態に係る光走査装置において、光源101の複数の発光点が配列されている所定の方向がy軸に対してなす角度−θLSと、主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bがz軸に対してなす角度−θapは同符号なことに注意すべきである。
なお、本実施形態では、−θapは−30.0度である。
図11(a)に示されているように、従来の光走査装置における主光線200bは、主走査絞り805に、x軸に対して角度−θinをなして、入射している。一方で、図11(b)に示されているように、従来の光走査装置における主光線200cは、主走査絞り805に、x軸に対して角度+θinをなして、入射している。
そのため、主光線200bは、偏向器106の偏向面上のy方向マイナスの位置に到達し、一方で、主光線200cは、偏向器106の偏向面上のy方向プラスの位置に到達する。
一方で、上記の通り、従来の光走査装置に比べて、第二実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における主光線1100bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第二実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における主光線1100cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
そのため、主光線1100bは、偏向器106の偏向面上において、主光線200bに比べてy方向プラス側にδだけシフトしたy方向マイナスの位置に到達する。一方で、主光線1100cは、偏向器106の偏向面上において、主光線200cに比べてy方向マイナス側にδだけシフトしたy方向プラスの位置に到達する。
従って、本実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805を用いることによって、従来の光走査装置に比べて、主光線1100b及び1100cの偏向器106の偏向面上の到達位置を、y=0の位置により近づくようにシフトさせることができる。
また、注意すべきこととして、本実施形態に係る光走査装置において、入射光学系をz軸のプラス方向からマイナス方向に見た時に、主光線1100b及び1100cが、主走査絞り805の位置で、主走査断面内において光軸に対してなす角度(鋭角)と、主光線1100b及び1100cの主光線200b及び200cと比較した偏向器106の偏向面上の到達位置のシフト量は異符号なことである。
すなわち、角度−θinで主走査絞り805に入射する主光線1100bは、偏向器106の偏向面上において、主光線200bと比較して、y方向に+δだけシフトした位置に到達する。また、角度+θinで主走査絞り805に入射する主光線1100cは、偏向器106の偏向面上において、主光線200cと比較して、y方向に−δだけシフトした位置に到達する。
図12(a)及び(b)はそれぞれ、第二実施形態に係る光走査装置における入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図を示している。
図12に示されているように、上記の結果として、従来の光走査装置における主光線200bと200cの間隔Δ0に対して、第二実施形態に係る光走査装置では、主光線1100bと1100cの間隔をΔ2に小さくすることができる。
それにより、被走査面109における主走査方向のドット位置のばらつきを小さくすることができる。
また、詳細は省略するが、第一実施形態と同様な議論に基づいて、角度−θapが−90゜<−θap<0゜を満たすように、主走査絞り805を設計すればよい。これにより、本実施形態に係る光走査装置において、従来の光走査装置(θap=0゜)よりも被走査面109でのドット位置のずれ量を小さくすることができる。
[第三実施形態]
図13(a)及び(b)はそれぞれ、従来の光走査装置における入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図を示している。
なお、ここで、従来の光走査装置の入射光学系は、主走査絞り105の代わりに主走査絞り205が設けられていること以外は、第二実施形態に係る光走査装置の入射光学系と同一であるため、同一の部材には、同一の参照符号を付している。
また、以降の説明において、上記の通り、光軸方向をx軸、主走査方向をy軸、副走査方向をz軸と定義する。また、回転方向については、反時計回りの方向を正の方向と定義する。
なお、以下で示すy座標及びz座標の正負(プラスマイナス)については、発光点101dの位置のy座標及びz座標を共に0とした場合で示している。
主走査絞り205は、z軸に平行なy方向プラス側端部205a、z軸に平行なy方向マイナス側端部205b、y軸に平行なz方向プラス側端部205c及びy軸に平行なz方向マイナス側端部205dを有している。
光線1400a、1400b及び1400cはそれぞれ、発光点101d、101e及び101fから射出される重心光線である。ここで、重心は、光束の強度分布から決まる量である。
光源101にレーザーのような光源を用いると、FFP(Far Field Pattern)と呼ばれる角度強度分布が発光点に存在する。
光源にこのような強度分布が存在する場合、一般的には主光線と重心光線は異なる。
以下に示す第三実施形態に係る光走査装置において、重心光線を考慮した場合においても、被走査面上でのドット位置のばらつきを低減すすることができる。
なお、図13(a)においては、重心光線1400b及び1400cは、所定の主走査断面に投影されており、図13(b)においては、重心光線1400b及び1400cは、所定の副走査断面に投影されていることに注意されたい。
図13に示されているように、従来の光走査装置では、主走査絞り205と偏向器106の偏向面が離間しているため、重心光線1400b及び重心光線1400cは、偏向器106の偏向面上に分離して到達する。具体的には、重心光線1400bは、偏向器106の偏向面上のy方向マイナス側の位置に到達し、重心光線1400cは、偏向器106の偏向面上のy方向プラス側の位置に到達する。
このため、被走査面109において主走査方向のドット位置のばらつきが生じる。
図14(a)及び(b)はそれぞれ、従来の光走査装置の主走査絞り205及び第三実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805を偏向器106側から見た図を示している。
なお、ここで、第三実施形態に係る光走査装置の入射光学系は、第二実施形態に係る光走査装置の入射光学系と同一であるため、同一の部材には、同一の参照符号を付している。
上述の通り、従来の光走査装置の主走査絞り205は、z軸に平行なy方向側端部205a及び205bを備えている。
上記で示したように、発光点101e及び101fから出射した主光線は、主走査絞り205においてy=0の位置を通過する。
しかしながら、発光点101e及び101fから出射した重心光線1400b及び1400cは、主走査絞り205においてy=0の位置を通過しない。
具体的には、主走査絞り205において、重心光線1400bはy方向マイナス側の位置を通過し、重心光線1400cはy方向プラス側の位置を通過する。
これにより、偏向器106の偏向面上の重心光線の到達位置の間隔は、主光線の到達位置の間隔よりも大きくなり、重心で見た被走査面109上のドット位置のばらつき量は大きくなってしまう。
第三実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805は、y方向プラス側端部805a、y方向マイナス側端部805b、z方向プラス側端部805c及びz方向マイナス側端部805dを有している。
そして、図14(b)に示されているように、第三実施形態に係る光走査装置の主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bはそれぞれ、z軸に対して−θapだけ回転した、z軸に非平行な方向に沿っている。
これにより、従来の光走査装置に比べて、第三実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における発光点101eから出射した重心光線1500bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第三実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における発光点101fから出射した重心光線1500cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
このように、本実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bの少なくとも一方をz軸に対して非平行になるように設計することで、主走査絞り805における光束の通過位置を制御することが可能である。
また、本実施形態に係る光走査装置において、光源101の複数の発光点が配列されている所定の方向がy軸に対してなす角度−θLSと、主走査絞り805のy方向側端部805a及び805bがz軸に対してなす角度−θapは同符号なことに注意すべきである。
なお、本実施形態では、−θapは−30.0度である。
図15(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る光走査装置における入射光学系の、図14(b)に示される主走査断面5での断面図及び図14(b)に示される主走査断面6での断面図を示している。
図15(a)に示されているように、従来の光走査装置における重心光線1400bは、主走査絞り805に、x軸に対して角度−θinをなして、入射している。一方で、図15(b)に示されているように、従来の光走査装置における重心光線1400cは、主走査絞り805に、x軸に対して角度+θinをなして、入射している。
そのため、重心光線1400bは、偏向器106の偏向面上のy方向マイナスの位置に到達し、一方で、重心光線1400cは、偏向器106の偏向面上のy方向プラスの位置に到達する。
一方で、上記の通り、従来の光走査装置に比べて、第三実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における重心光線1500bの通過位置は、y方向プラス側にδだけシフトする。一方で、従来の光走査装置に比べて、第三実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805における重心光線1500cの通過位置は、y方向マイナス側にδだけシフトする。
そのため、重心光線1500bは、偏向器106の偏向面上において、重心光線1400bに比べてy方向プラス側にδだけシフトしたy方向マイナスの位置に到達する。一方で、重心光線1500cは、偏向器106の偏向面上において、重心光線1400cに比べてy方向マイナス側にδだけシフトしたy方向プラスの位置に到達する。
従って、本実施形態に係る光走査装置では、主走査絞り805を用いることによって、従来の光走査装置に比べて、重心光線1500b及び1500cの偏向器106の偏向面上の到達位置を、y=0の位置により近づくようにシフトさせることができる。
また、注意すべきこととして、本実施形態に係る光走査装置において、入射光学系をz軸のプラス方向からマイナス方向に見た時に、重心光線1500b及び1500cが、主走査絞り805の位置で、主走査断面内において光軸に対してなす角度(鋭角)と、重心光線1500b及び1500cの重心光線1400b及び1400cと比較した偏向器106の偏向面上の到達位置のシフト量とは、異符号なことである。
すなわち、角度−θinで主走査絞り805に入射する重心光線1500bは、偏向器106の偏向面上において、重心光線1400bと比較して、y方向に+δだけシフトした位置に到達する。一方で、角度+θinで主走査絞り805に入射する重心光線1500cは、偏向器106の偏向面上において、重心光線1400cと比較して、y方向に−δだけシフトした位置に到達する。
図16(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る光走査装置における入射光学系の主走査断面図及び副走査断面図を示している。
図16に示されているように、上記の結果として、従来の光走査装置における重心光線1400bと1400cの間隔Δ0に対して、第三実施形態に係る光走査装置では、重心光線1500bと1500cの間隔をΔ1に小さくすることができる。
このようにして、重心光線に対しても被走査面109における主走査方向のドット位置のばらつきを小さくすることができ、従って、本実施形態に係る光走査装置における重心位置で見た主走査方向のドット位置の被走査面上におけるばらつきを低減することができる。
また、詳細は省略するが、第二実施形態と同様な議論に基づいて、角度−θapが−90゜<−θap<0゜を満たすように、主走査絞り805を設計すればよい。これにより、本実施形態に係る光走査装置において、従来の光走査装置(θap=0゜)よりも被走査面109でのドット位置のずれ量を小さくすることができる。
[第四実施形態]
図17は、第四実施形態に係る光走査装置400の主走査断面図を示している。
なお、ここで、第四実施形態に係る光走査装置400は、主走査絞り105の代わりに主走査絞り1805a及び1805bが設けられていること以外は、第一実施形態に係る光走査装置100と同一であるため、同一の部材には、同一の参照符号を付している。
主走査絞り1805a及び1805bはそれぞれ、シリンドリカルレンズ104を通過した光束の主走査方向の光束径の一方側及び他方側を制限し、互いに光軸方向に沿って異なる位置に配置されている。
このような主走査絞り1805a及び1805bの少なくとも一方をz軸に対して非平行になるように設計することによっても、第一実施形態乃至第三実施形態と同様に、主走査絞り1805a及び1805bにおける光束の通過位置を制御することが可能である。
それにより、被走査面109における主走査方向のドット位置のばらつきを小さくすることができる。
第一乃至第四実施形態においては、偏向器106よりも光源101側にコリメータレンズ103の像側焦点位置があったが、これに限られない。偏向器106よりも第一のfθレンズ107側にコリメータレンズ103の像側焦点位置がある場合には、主走査絞りのy方向端部の回転角度の符号を反転させることで、同様の効果を得ることができる。
また、第一乃至第四実施形態においては、主走査絞りのy方向端部を直線形状としていたが、これに限られない。例えば、主走査絞りのy方向端部を階段形状にする(複数の直線部から形成されるようにする)ことによって、各発光点からの主光線の主走査絞りの通過位置のy座標を異ならせることによっても、同様の効果を得ることができる。
各実施形態に係る複数の発光点を有する光源を備える光走査装置によれば、主走査絞りの主走査方向側端部の形状を副走査方向に対して非平行にすることで、偏向器の偏向面上でのマルチビームの間隔を小さくしている。それにより、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを低減している。
従って、各実施形態に係る光走査装置によれば、被走査面における主走査方向のドット位置のばらつきを小さくしつつ、高速化及び高精細化を実現することができる。
以上、好ましい実施形態に係る光走査装置について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[モノクロ画像形成装置]
図18は、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査ユニット1200が搭載されたモノクロ画像形成装置1204の要部副走査断面図を示している。
モノクロ画像形成装置1204には、パーソナルコンピュータ等の外部機器1217から出力したコードデータDcが入力される。このコードデータDcは、画像形成装置1204内のプリンタコントローラ1211によって、画像データ(ドットデータ)に変換される。この画像データは、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査ユニット1200に入力される。そして、この光走査ユニット1200からは、画像データに応じて変調された光ビーム1203が出射され、この光ビーム1203によって感光ドラム1201の感光面が主走査方向に走査される。
静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム1201は、モーター1215によって時計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム1201の感光面が光ビーム1203に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光ドラム1201の上方には、感光ドラム1201の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ1202が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラ1202によって帯電された感光ドラム1201の表面に、光走査ユニット1200によって走査される光ビーム1203が照射されるようになっている。
先に説明したように、光ビーム1203は、画像データに基づいて変調されており、この光ビーム1203を照射することによって、感光ドラム1201の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、光ビーム1203の照射位置よりもさらに感光ドラム1201の回転方向の下流側で感光ドラム1201に当接するように配設された現像器1207によってトナー像として現像される。
現像器1207によって現像されたトナー像は、感光ドラム1201の下方で、感光ドラム1201に対向するように配設された転写ローラ(転写器)1208によって被転写材たる用紙1212上に転写される。用紙1212は感光ドラム1201の前方(図18において右側)の用紙カセット1209内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット1209の端部には、給紙ローラ1210が配設されており、用紙カセット1209内の用紙1212を搬送路へ送り込む。
以上のようにして、未定着トナー像が転写された用紙1212は、さらに感光ドラム1201後方(図18において左側)の定着器1250へと搬送される。定着器1250は、内部に定着ヒータ(不図示)を有する定着ローラ1213とこの定着ローラ1213に圧接するように配設された加圧ローラ1214とで構成されている。転写部から搬送されてきた用紙1212を定着ローラ1213と加圧ローラ1214の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙1212上の未定着トナー像は定着せしめられる。更に定着器1250の後方には排紙ローラ1216が配設されており、定着された用紙1212がモノクロ画像形成装置1204の外部に排出せしめられる。
なお、プリンタコントローラ1211は、データの変換だけでなく、モーター1215を始めモノクロ画像形成装置1204内の各部や、光走査ユニット1200内のポリゴンモーターなどの制御も行う。
[カラー画像形成装置]
図19は、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査装置11乃至14が搭載されたカラー画像形成装置90の要部副走査断面図を示している。
画像形成装置90は、光走査装置を4個並べて、各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。
画像形成装置90は、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る光走査装置11、12、13、14、像担持体としての感光ドラム23、24、25、26、現像器15、16、17、18、搬送ベルト91、及びプリンタコントローラ93を備えている。
画像形成装置90には、パーソナルコンピュータ等の外部機器92からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力される。これらの色信号は、画像形成装置90内のプリンタコントローラ93によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、K(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置11、12、13、14に入力される。そして、これらの光走査装置11、12、13、14からは、各画像データに応じて変調された光ビーム19、20、21、22が射出され、これらの光ビーム19、20、21、22によって、感光ドラム23、24、25、26の感光面が主走査方向に走査される。
そして、光走査装置11、12、13、14により各々の画像データに基づいて射出された光ビーム19、20、21、22によって各々対応する感光ドラム23、24、25、26の感光面上に各色の潜像が形成される。その後、各色の潜像が現像器15乃至18によって各色トナー像に現像され、現像された各色トナー像が記録材に転写器によって多重転写され、転写されたトナー像が定着器によって定着され、1枚のフルカラー画像が形成される。
従って、画像形成装置90では、4つの光走査装置11、12、13、14を並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に対応している。そして、並行して感光ドラム23、24、25、26の感光面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字することができる。
なお、外部機器92としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置90とで、カラーデジタル複写機が構成される。
以上、好ましい実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本実施形態に係る画像形成装置の記録密度は、特に限定されない。しかしながら、記録密度が高くなればなるほど、高画質が求められることを考えると、1200dpi以上の画像形成装置において、第一乃至第四実施形態に係る光走査装置を搭載した場合に、本発明の効果がより発揮される。
100 光走査装置
101 光源
101a、101b、101c 発光点
102 副走査絞り(入射光学系)
103 コリメータレンズ(入射光学系)
104 シリンドリカルレンズ(入射光学系)
105 主走査絞り
106 偏向器
107 第一のfθレンズ(結像光学系)
108 第二のfθレンズ(結像光学系)
109 被走査面

Claims (12)

  1. 複数の発光点を有する光源と、
    前記光源からの光束を偏向して被走査面を主走査方向に光走査する偏向器と、
    前記光源からの光束を前記偏向器に入射させる入射光学系と、
    前記偏向器によって偏向された光束を前記被走査面に導光する結像光学系と、
    を備え、
    前記入射光学系は、光束を主走査方向において制限する主走査絞りと、該主走査絞りとは異なる位置に配置され、光束を副走査方向において制限する副走査絞りと、を有し、
    前記複数の発光点から出射した複数の光束の夫々の主光線の前記主走査絞りにおける通過位置は、主走査方向において互いに異なることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも一方は、前記入射光学系の光軸方向に見たとき、副走査方向に対して非平行であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記複数の発光点のうち最も離れた2つの発光点を結ぶ直線が主走査方向に対してなす角度と、前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも一方が副走査方向に対してなす角度とは、同符号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも1つが副走査方向に対してなす角度の絶対値は、0度より大きく、60度以下であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記光源の前記複数の発光点から出射した主光線のうちの第1の主光線が、前記主走査絞りの位置で、主走査断面内において光軸に対してなす角度と、前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも1つを副走査方向に対して非平行にすることによって生じる該第1の主光線の前記偏向器の前記偏向面上の到達位置の主走査方向に沿ったシフト量とは、異符号であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記光源の前記複数の発光点から出射した重心光線のうちの第1の重心光線が、前記主走査絞りの位置で、主走査断面内において光軸に対してなす角度と、前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも1つを副走査方向に対して非平行にすることによって生じる該第1の重心光線の前記偏向器の偏向面上の到達位置の主走査方向に沿ったシフト量とは、異符号であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも1つは、複数の直線部を有していることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記入射光学系は、第1の主走査絞り及び第2の主走査絞りを備えており、
    該第1の主走査絞り及び該第2の主走査絞りは、前記入射光学系の光軸方向に沿って、互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記光源は、VCSELであることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記主走査絞りの光束が通過する側の主走査端部のうちの少なくとも1つが副走査方向に対してなす角度をθapとするとき、ピントずれが生じた際の前記被走査面上のドット位置のずれ量は、tan(θap)に比例して変化することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光走査装置と、前記光走査装置によって前記被走査面に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を前記被転写材に定着させる定着器と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光走査装置と、外部機器から出力されたコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力するプリンタコントローラと、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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