JP2017096439A - コンデンサ用配管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な接続作業によって、雄配管と雌配管との接続を適切に行うことが可能なコンデンサ用配管継手を提供する。
【解決手段】コンデンサ用配管継手20のボルト23の軸部232は、雌側継手22の雌側ボルト孔222及び雄側継手21の雄側ボルト孔212に配置される部分に、螺子山が形成されない非螺子部である第1円柱部232a及び第2円柱部232bを有する。また、軸部232は、雌側ボルト孔222及び雄側ボルト孔212から臨出する部分に、螺子山が形成された螺子部232cを有している。
【選択図】図3
【解決手段】コンデンサ用配管継手20のボルト23の軸部232は、雌側継手22の雌側ボルト孔222及び雄側継手21の雄側ボルト孔212に配置される部分に、螺子山が形成されない非螺子部である第1円柱部232a及び第2円柱部232bを有する。また、軸部232は、雌側ボルト孔222及び雄側ボルト孔212から臨出する部分に、螺子山が形成された螺子部232cを有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、雄配管の端部を雌配管の端部に挿入させた状態で固定することによって、コンデンサに冷媒を供給する流路又はコンデンサから冷媒を排出する流路を形成するコンデンサ用配管継手に関する。
車両に搭載され、ダッシュボード等に設けられた吹出口から車室内に空気を吹き出す車両用空調装置として、空気の温度調整に冷凍サイクルを用いるものが知られている。このような冷凍サイクルでは、冷媒を循環させながら冷却するとともに、低温の冷媒と空気とを熱交換させることによって、当該空気の冷却や除湿を行う。
詳細には、当該冷凍サイクルでは、まず、圧縮機によって加圧することで、冷媒を高温かつ高圧にする。高温高圧の冷媒は、次にコンデンサに供給される。当該冷媒は、コンデンサの内部流路を通過する間に、コンデンサの外側面を流れる空気と熱交換することによって冷却される。コンデンサから排出された冷媒は、次に膨張弁等を介してエバポレータに供給され、当該エバポレータにおいて空気と熱交換を行う。車室内に吹き出される空気は、吹出口よりも上流側においてこのエバポレータを通過することによって、その冷却や除湿が行われる。
このような冷凍サイクルに用いられるコンデンサは、導入配管や排出配管を有している。この導入配管や排出配管は、冷凍サイクルの他の配管と接続されることよって、圧縮機側から供給される冷媒をコンデンサに導入する流路や、コンデンサから排出された冷媒を膨張弁側に供給する流路を形成する。導入配管や排出配管と、他の配管との接続は、配管継手を用いて行うことが一般的である。
下記特許文献1には、冷凍サイクルの配管の接続に用いられる配管継手が記載されている。当該配管継手は、雄配管の端部を雌配管の端部に挿入させた状態で固定する。雄配管の端部の外周面には環状溝が形成されており、当該環状溝にOリングが配置されている。このOリングによって、雄配管と雌配管との間の水密が図られている。
上記特許文献1に記載の配管継手では、雄配管は、その軸線が雌配管の軸線と略一致するような姿勢で挿入されることが好ましい。しかしながら、不適切な接続作業のため、両軸線が互いに対して傾斜するようにして雄配管が雌配管に挿入され、Oリングが雌配管の端部と部分的に接触することがある。この結果、Oリングに意図しない方向に外力が作用し、Oリングが雄配管の環状溝から外れたり、損傷したりしてしまうおそれがある。
このようなOリングの外れや損傷が生じると、雄配管と雌配管との間の水密を達成できなくなるため、雄配管と雌配管との接続部分から冷媒が漏出してしまうおそれがある。特に、冷凍サイクルに用いられるコンデンサには、圧縮機から高圧の冷媒が供給されるため、このようなOリングの不具合に基づいて冷媒が漏出する懸念が高まる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な接続作業によって、雄配管と雌配管との接続を適切に行うことが可能なコンデンサ用配管継手を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るコンデンサ用配管継手は、雄配管(32)の端部を雌配管(16)の端部に挿入させた状態で固定することによって、コンデンサ(10)に冷媒を導入する流路又はコンデンサから排出された冷媒を他の機器に供給する流路を形成するコンデンサ用配管継手(20)であって、互いに平行となるように貫通する雄側配管孔(211)と雄側ボルト孔(212)とが形成され、前記雄側配管孔に挿入された前記雄配管の端部と係合する雄側継手(21)と、互いに平行となるように貫通する雌側配管孔(221)と雌側ボルト孔(222)とが形成され、前記雌側配管孔に挿入された前記雌配管の端部と係合する雌側継手(22)と、頭部(231)と、前記頭部から延びる軸部(232)と、を有し、前記軸部が前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔に挿入されるボルト(23)と、前記ボルトと螺合するナット(24)と、を備える。前記軸部は、前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔に配置される部分に、螺子山が形成されない非螺子部(232a,232b)を有し、前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔から臨出する部分に、螺子山が形成された螺子部(232c)を有している。
上記構成によれば、雄配管の端部と係合する雄側継手と、雌配管の端部と係合する雌側継手とが、ボルト及びナットによって締結されることによって、雄配管の端部が雌配管の端部に挿入した状態で固定される。雄側継手に形成された雄側ボルト孔、及び雌側継手に形成された雌側ボルト孔に挿入されるボルトは、その軸部に非螺子部と螺子部とを有している。このうち、螺子山が形成されない部位である非螺子部が、雄側ボルト孔及び雌側ボルト孔に配置される。
したがって、上記構成によれば、ボルトの非螺子部と、雄側ボルト孔及び雌側ボルト孔の壁面との間に形成される隙間を小さくして、ボルトに対する雄側継手及び雌側継手のがたつきを抑制しながらも、螺子部においてナットとの螺合を行うことができる。この結果、雄配管の端部を雌配管の端部に挿入させる接続作業を行う際に、雄配管と雌配管とが互いに対して傾斜してしまうことをボルトによって抑制し、雄配管と雌配管との接続を適切に行うことが可能となる。
本発明によれば、簡便な接続作業によって、雄配管と雌配管との接続を適切に行うことが可能なコンデンサ用配管継手を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照しながら、実施形態に係るコンデンサ用配管継手20(以下、単に「配管継手20」と表記する)が適用されるコンデンサ10の概要について説明する。コンデンサ10は、不図示の車両に搭載される冷凍サイクルの一部を構成し、マルチフロータイプと称される熱交換器である。当該冷凍サイクルは、不図示の車両用空調装置が車室内に吹き出す空気の温度を調整する。また、当該冷凍サイクルは、コンデンサ10の他にも、不図示の圧縮機、膨張弁、エバポレータ等を有している。
図1に示されるように、コンデンサ10は、複数のチューブ11及びフィン12と、第1ヘッダタンク131及び第2ヘッダタンク132と、受液器14と、を有している。図1では、フィン12の一部のみが図示されている。
チューブ11は、冷媒を流す流路が内部に形成された金属製の管状部材である。フィン12は、所謂コルゲートフィンであり、薄い金属板を屈曲させることで形成されている。複数のチューブ11及びフィン12は、交互に積層するように設けられている。隣接するチューブ11,11の間に配置されているフィン12は、当該チューブ11,11の側面にろう付けによって接合されている。フィン12は、チューブ11の内部を流れる冷媒と、チューブ11の外部を通過する空気とが熱交換を行う面積を増加させ、当該熱交換を促進させる機能を有する。
第1ヘッダタンク131及び第2ヘッダタンク132は、いずれも、内部に複数の隔室を有する容器である。第1ヘッダタンク131及び第2ヘッダタンク132は、所定間隔を開けて互いに対向するように配置されている。第1ヘッダタンク131は複数のチューブ11の一端にろう付けによって接続され、第1ヘッダタンク131内の隔室がチューブ11の内部流路と連通するように構成されている。また、第2ヘッダタンク132は複数のチューブ11の他端にろう付けによって接続され、第2ヘッダタンク132内の隔室がチューブ11の内部流路と連通するように構成されている。
第1ヘッダタンク131には、導入配管15、排出配管16及びブラケット17が接続されている。導入配管15及び排出配管16は、いずれも冷媒を流す流路が内部に形成された金属製の管状部材である。導入配管15及び排出配管16は、それぞれ第1ヘッダタンク131の隔室の一つと連通するように接続されている。また、ブラケット17は、鋼板を曲げ加工することによって形成された部材である。後述するように、ブラケット17は、配管継手20,20をコンデンサ10に対して固定する。
受液器14は、第2ヘッダタンク132の一側に設けられている。受液器14は、内部に空間が形成された円筒状の容器であり、当該内部空間が第2ヘッダタンク132の内部と連通するように設けられている。
以上のように構成されたコンデンサ10は、図2に示されるように、配管継手20,20を介して冷凍サイクルに組み込まれる。詳細には、コンデンサ10の導入配管15が、一方の配管継手20によって第1配管31と接続されるとともに、コンデンサ10の排出配管16が、他方の配管継手20によって第2配管32と接続される。第1配管31及び第2配管32は、冷凍サイクルにおいて冷媒を循環させる流路の一部を形成する管状部材である。このうち第1配管31は圧縮機側からコンデンサ10側に延びており、第2配管32はコンデンサ10側から膨張弁側に延びている。
冷凍サイクルの圧縮機からコンデンサ10に供給される冷媒は、高温高圧かつ気相である。当該冷媒は、第1配管31及び導入配管15を介して、コンデンサ10の第1ヘッダタンク131内の一つの隔室に流入する。当該隔室に流入した冷媒は、当該隔室に接続されている複数のチューブ11に分配される。これにより、図1に矢印WF1で示されるように、冷媒はチューブ11内を第1ヘッダタンク131側から第2ヘッダタンク132側に向かって流れる。
矢印AFで示されるように、コンデンサ10には、車両が走行時に取り込む空気が供給される。当該空気は、コンデンサ10のチューブ11,11の間を通過し、各チューブ11内を流れる冷媒と熱交換を行う。これにより、各チューブ11内を流れる冷媒が冷却される。
矢印WF1で示されるように各チューブ11内を流れ終えた冷媒は、第2ヘッダタンク132内の一つの隔室に流入する。この第2ヘッダタンク132と連通している受液器14は、第2ヘッダタンク132内に流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、冷凍サイクル中の余剰冷媒を液相冷媒として蓄える。その後、冷媒は、矢印WF2で示されるように、チューブ11内を第2ヘッダタンク132側から第1ヘッダタンク131側に向かって流れる。
コンデンサ10に供給された冷媒は、以上のようにして第1ヘッダタンク131と第2ヘッダタンク132との間を往復するように流れる。冷媒は各チューブ11内を流れることで繰り返し冷却され、その温度が低下する。各チューブ11内を流れ終えた冷媒は、第1ヘッダタンク131から排出配管16に排出される。
第1ヘッダタンク131から排出された冷媒は、低温かつ液相である。当該冷媒は、排出配管16及び第2配管を介して膨張弁に供給される。当該冷媒は、膨張弁において膨張することによってさらに温度が低下する。この温度低下した冷媒は、熱交換器であるエバポレータに供給され、車両用空調装置における空気の冷却に用いられる。
次に、図3及び図4を参照しながら、配管継手20の構成について説明する。前述したように、配管継手20は、導入配管15と第1配管31との接続部分と、排出配管16と第2配管32との接続部分と、に用いられている。各接続部分の基本構成は同一であるため、ここでは排出配管16と第2配管32との接続部分に用いられる配管継手20のみについて説明し、導入配管15と第1配管31との接続部分に用いられる配管継手20については説明を省略する。
図3は、排出配管16の端部の中心軸16Cと、第2配管32の端部の中心軸32Cと、ボルト23の中心軸23Cと、を含む平面における断面図である。図3では、中心軸16Cと中心軸32Cとが略一致するように排出配管16と第2配管32とが配置されているため、中心軸16Cと中心軸32Cとが一本の一点鎖線として図示されている。図3に示されるように、配管継手20は、雄側継手21と、雌側継手22と、ボルト23と、ナット24と、を有している。
雄側継手21は、雄配管である第2配管32側に設けられる継手である。雄側継手21には、雄側配管孔211と雄側ボルト孔212とが形成されている。雄側配管孔211と雄側ボルト孔212とは、互いに平行となるように雄側継手21を貫通している。
雄側配管孔211の端部には、内側から外側にかけて徐々に内径が拡大する拡径部211aが形成されている。雄側配管孔211に第2配管32の端部が挿入されるとともに、第2配管32の端部に形成されたテーパ部321が拡径部211aの壁面と当接することによって、雄側継手21が第2配管32の端部と係合する。このように第2配管32の端部が雄側継手21と係合した状態では、第2配管32の端部の一部が雄側配管孔211から臨出しており、この臨出部分に環状溝322が形成されている。この環状溝322には、Oリング33が配置されている。
雌側継手22は、雌配管である排出配管16側に設けられる継手である。雌側継手22には、雌側配管孔221と雌側ボルト孔222とが形成されている。雌側配管孔221と雌側ボルト孔222とは、互いに平行となるように雌側継手22を貫通している。
雌側配管孔221の途中には、雌側配管孔221の一端側から他端側にかけて、徐々に内径が拡大する拡径部221aが形成されている。また、雌側配管孔221の他端部には、他の部位に比べて大きな内径を有する環状部221bが形成されている。雌側配管孔221に排出配管16の端部が挿入されるとともに、テーパ部162が拡径部221aの壁面と当接するとともに、鍔部163が環状部221bの壁面と当接することによって、雌側継手22が排出配管16の端部と係合する。
ボルト23は、ナット24と一対となって雄側継手21と雌側継手22を互いに固定する締結部材である。また、ボルト23は、雄側継手21と雌側継手22との固定と同時に、配管継手20をコンデンサ10のブラケット17に対して固定する。
図4に示されるように、ボルト23は、頭部231と、軸部232とを有している。頭部231は、正面視で略六角形状を呈し、ドライバの先端が嵌入する不図示の溝部がその正面に形成されている。軸部232は、頭部231の背面の一部から延びるように形成されている。
軸部232は、第1円柱部232aと、第2円柱部232bとを有している。第1円柱部232a及び第2円柱部232bは、螺子山が形成されない非螺子部であり、円柱形状を呈している。第1円柱部232a及び第2円柱部232bの中心軸は、いずれも図3に示される中心軸23Cである。第1円柱部232aは頭部231から軸部232の先端側に延び、第2円柱部232bは第1円柱部232aの端部から軸部232の先端側に延びるように形成されている。
軸部232は、さらに、螺子部232cを有している。螺子部232cは、第2円柱部232bの端部から軸部232の先端側に延びるように形成されている。螺子部232cには、切削によって螺子山が形成されている。
第2円柱部232bの直径Dbは、第1円柱部232aの直径Daよりも小さい。また、螺子部232cの直径Dcは、第2円柱部232bの直径Dbよりも小さい。第1円柱部232aの直径Daは、雌側継手22の雌側ボルト孔222の穴径と略同一とされている。また、第2円柱部232bの直径Dbは、雄側継手21の雄側ボルト孔212の穴径と略同一とされている。
また、第2円柱部232bの長さLbは、第1円柱部232aの長さLaよりも短い。また、螺子部232cの長さLcは、第2円柱部232bの長さLbよりも短い。第1円柱部232aの長さLaは、雌側継手22の雌側ボルト孔222の長さよりもやや長い。詳細には、第1円柱部232aの長さLaは、雌側継手22の雌側ボルト孔222の長さよりも、ブラケット17の厚み分だけ長く設定されている。また、第2円柱部232bの長さLbは、雄側継手21の雄側ボルト孔212の長さと略同一とされている。さらに、第1円柱部232aの長さLaと第2円柱部232bの長さLbとの和(すなわち、La+Lb)は、軸部232の全長(すなわち、La+Lb+Lc)の1/2以上を占めるように設定されている。
ナット24は、正面視で略六角形状を呈する部材である。図3に示されるように、ナット24は、切削によって雌螺子部241が形成されている。雌螺子部241の螺子山のピッチ等は、ボルト23の螺子部232cの螺子山と同一とされている。これにより、ナット24は、ボルト23の螺子部232cと螺合することができる。
続いて、配管継手20を用いた排出配管16と第2配管32との接続作業について説明する。作業者は、接続作業を開始するにあたり、ボルト23を、ブラケット17の固定孔171と、雌側継手22の雌側ボルト孔222とに挿入する。これによって、ボルト23は、その第1円柱部232aが固定孔171及び雌側ボルト孔222に配置され、第2円柱部232b及び螺子部232cが雌側ボルト孔222から臨出した状態となる。
前述したように、ボルト23の第1円柱部232aの直径Daは、雌側継手22の雌側ボルト孔222の穴径と略同一とされている。これにより、第1円柱部232aと雌側ボルト孔222の壁面との間に形成される隙間は微小となり、ボルト23に対する雌側継手22のがたつきが抑制される。
作業者は、第2配管32の端部と係合している雄側継手21と、排出配管16の端部と係合している雌側継手22とを接近させる。そして、作業者は、雄側継手21の雄側配管孔211から臨出している第2配管32の端部を、排出配管16の端部に挿入させる。このとき同時に、ボルト23が雄側継手21の雄側ボルト孔212に挿入される。ボルト23は、その第2円柱部232bが雄側ボルト孔212に配置される。
前述したように、ボルト23の第2円柱部232bの直径Dbは、雄側継手21の雄側ボルト孔212の穴径と略同一とされている。これにより、第2円柱部232bと雄側ボルト孔212の壁面との間に形成される隙間は微小となり、ボルト23に対する雄側継手21のがたつきが抑制される。
作業者は、雄側継手21と雌側継手22とが互いに当接するまで、第2配管32の端部を排出配管16の端部に挿入する。雄側継手21と雌側継手22とは、いずれもボルト23に対するがたつきが抑制されている。このため、第2配管32の中心軸32Cは、排出配管16の中心軸16Cに対して殆ど傾斜することなく、略一致した状態で、第2配管32の端部が排出配管16の端部に挿入される。この結果、接続作業の際、第2配管32の外周面に設けられたOリング33は、その全周にわたって排出配管16の端部と接触する。
作業者が雄側継手21と雌側継手22とを互いに当接させると、雄側ボルト孔212の端部から、ボルト23の螺子部232cが臨出する。作業者は、この螺子部232cにナット24を螺合させることによって、雄側継手21と雌側継手22とを締結させ、第2配管32の端部を排出配管16の端部に挿入させた状態で固定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る配管継手20によれば、雄配管である第2配管32の端部と係合する雄側継手21と、雌配管である排出配管16の端部と係合する雌側継手22とが、ボルト23及びナット24によって締結されることによって、第2配管32の端部が排出配管16の端部に挿入した状態で固定される。雄側継手21に形成された雄側ボルト孔212、及び雌側継手22に形成された雌側ボルト孔222に挿入されるボルトは、その軸部232に、非螺子部である第1円柱部232a及び第2円柱部232bと螺子部232cとを有している。このうち、螺子山が形成されない部位である非螺子部が、雄側ボルト孔212及び雌側ボルト孔222に配置される。
したがって、上記構成によれば、非螺子部と、雄側ボルト孔212及び雌側ボルト孔222の壁面との間の隙間を小さくして、ボルト23に対する雄側継手21及び雌側継手22のがたつきを抑制しながらも、螺子部232cにおいてナットとの螺合を行うことができる。この結果、第2配管32の端部を排出配管16の端部に挿入させる接続作業を行う際に、第2配管32と排出配管16とが互いに対して傾斜してしまうことをボルト23によって抑制し、第2配管32と排出配管16との接続を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る配管継手20によれば、非螺子部である第1円柱部232a及び第2円柱部232bは、円柱形状を呈している。これにより、第1円柱部232aと雌側ボルト孔222の壁面との間に形成される隙間と、第2円柱部232bと雄側ボルト孔212の壁面との間に形成される隙間と、を等方的に小さくすることができる。また、一般的に、円柱形状に形成される部分では、螺子山が形成される部分と比べて、その外径寸法の精度を高め易い。したがって、非螺子部を円柱形状とすることによって、上記各隙間の高精度で微小なものにすることを可能とし、当該隙間を等方的に小さくすることによって、ボルト23に対する雄側継手21及び雌側継手22のがたつきをさらに抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る配管継手20によれば、非螺子部は、頭部231寄りに形成される第1円柱部232aと、第1円柱部232aよりも軸部232の先端側に形成され、第1円柱部232aよりも外径が小さい第2円柱部232bと、を有している。これにより、雌側ボルト孔222及び雄側ボルト孔212へのボルト23の挿入作業を行い易くしながらも、ボルト23に対する雄側継手21及び雌側継手22のがたつきを抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る配管継手20によれば、非螺子部の長さ(すなわち、La+Lb)は、軸部232の全長(すなわち、La+Lb+Lc)の1/2以上を占めている。非螺子部の長さが不足すると、ボルト23によるがたつきの抑制効果を十分に得られなくなるおそれがある。本実施形態に係る配管継手20では、非螺子部の長さが、軸部232の全長の1/2以上を占めることで、ボルト23に対する雄側継手21及び雌側継手22のがたつきを十分に抑制し、第2配管32と排出配管16との接続を適切に行うことが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
10:コンデンサ
15:導入配管
16:排出配管(雌配管)
20:コンデンサ用配管継手
21:雄側継手
22:雌側継手
23:ボルト
24:ナット
32:第2配管(雄配管)
211:雄側配管孔
212:雄側ボルト孔
221:雌側配管孔
222:雌側ボルト孔
231:頭部
232:軸部
232a:第1円柱部
232b:第2円柱部
232c:螺子部
15:導入配管
16:排出配管(雌配管)
20:コンデンサ用配管継手
21:雄側継手
22:雌側継手
23:ボルト
24:ナット
32:第2配管(雄配管)
211:雄側配管孔
212:雄側ボルト孔
221:雌側配管孔
222:雌側ボルト孔
231:頭部
232:軸部
232a:第1円柱部
232b:第2円柱部
232c:螺子部
Claims (4)
- 雄配管(32)の端部を雌配管(16)の端部に挿入させた状態で固定することによって、コンデンサ(10)に冷媒を導入する流路又はコンデンサから排出された冷媒を他の機器に供給する流路を形成するコンデンサ用配管継手(20)であって、
互いに平行となるように貫通する雄側配管孔(211)と雄側ボルト孔(212)とが形成され、前記雄側配管孔に挿入された前記雄配管の端部と係合する雄側継手(21)と、
互いに平行となるように貫通する雌側配管孔(221)と雌側ボルト孔(222)とが形成され、前記雌側配管孔に挿入された前記雌配管の端部と係合する雌側継手(22)と、
頭部(231)と、前記頭部から延びる軸部(232)と、を有し、前記軸部が前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔に挿入されるボルト(23)と、
前記ボルトと螺合するナット(24)と、を備え、
前記軸部は、
前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔に配置される部分に、螺子山が形成されない非螺子部(232a,232b)を有し、
前記雌側ボルト孔及び前記雌側ボルト孔から臨出する部分に、螺子山が形成された螺子部(232c)を有しているコンデンサ用配管継手。 - 前記非螺子部は、円柱形状を呈している請求項1に記載のコンデンサ用配管継手。
- 前記非螺子部は、
前記頭部寄りに形成される第1円柱部(232a)と、
前記第1円柱部よりも前記軸部の先端側に形成され、前記第1円柱部よりも外径が小さい第2円柱部(232b)と、を有している請求項2に記載のコンデンサ用配管継手。 - 前記非螺子部の長さは、前記軸部の全長の1/2以上を占めている請求項3に記載のコンデンサ用配管継手。
Priority Applications (1)
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JP2015230488A JP2017096439A (ja) | 2015-11-26 | 2015-11-26 | コンデンサ用配管継手 |
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JP2015230488A JP2017096439A (ja) | 2015-11-26 | 2015-11-26 | コンデンサ用配管継手 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019077940A1 (ja) * | 2017-10-18 | 2019-04-25 | 株式会社デンソー | ジョイント |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB1193505A (en) * | 1967-04-19 | 1970-06-03 | Douglas Norman Manton | The Jointing of Pipeline Flanges in Axial Alignment |
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-
2015
- 2015-11-26 JP JP2015230488A patent/JP2017096439A/ja active Pending
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