JP2017096409A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
ディスクブレーキ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017096409A JP2017096409A JP2015229408A JP2015229408A JP2017096409A JP 2017096409 A JP2017096409 A JP 2017096409A JP 2015229408 A JP2015229408 A JP 2015229408A JP 2015229408 A JP2015229408 A JP 2015229408A JP 2017096409 A JP2017096409 A JP 2017096409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk rotor
- pin
- plate
- brake device
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【課題】簡易な構成にて耐振動性に優れ、当接音を抑制することができるディスクブレーキ装置を提供すること
【解決手段】本発明の実施形態のブレーキ装置は、例えば、環状のディスクロータと、車軸に一体的に固定されるハブと、ディスクロータをハブに対して摺動可能に周方向の複数箇所で支持するピンと、ディスクロータとピンとに挟持される板状部材と、を有し、板状部材は、ピンと当接する金属状の金属部と、ディスクロータと当接するゴム状の弾性部とによって構成される。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の実施形態のブレーキ装置は、例えば、環状のディスクロータと、車軸に一体的に固定されるハブと、ディスクロータをハブに対して摺動可能に周方向の複数箇所で支持するピンと、ディスクロータとピンとに挟持される板状部材と、を有し、板状部材は、ピンと当接する金属状の金属部と、ディスクロータと当接するゴム状の弾性部とによって構成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用のフローティング型のディスクブレーキ装置に関する。
この種のディスクブレーキ装置は、例えば、下記特許文献1や特許文献2に記載されている。
従来、自動二輪車等のディスクブレーキ装置は、車軸と一体に回転され、制動時にパッドが摺接するディスクロータを備える。ドライバによってブレーキレバーが操作されると、その操作量、即ち、マスタシリンダから吐出されるブレーキ液の液圧に応じてパッドがディスク側に進入して圧接し、パッドの摺接により制動力を発生する。例えば特許文献1には、フローティング型のディスクロータであって、車軸と一体に回転されるハブにピンを用いてディスクロータが摺動可能に連結する構造が開示されている。
特許文献1に記載のディスクブレーキ装置は、ピンとディスクロータとが直接当接するため、車両の振動によってピンとディスクロータとが直接接触し、その連結部分で当接音が発生する。
また、特許文献2には、フローティング型のディスクブレーキ装置であって、ハブディスク及びディスクロータを固定するピンと、ハブディスク及びディスクロータとピンとの間に配設される板状の金属弾性体が開示されている。
特許文献2に記載のディスクブレーキ装置は、板状の金属弾性体によってピンを支持しているため、金属弾性体とピンとの当接音が発生する。また、車両の振動によってピンが板状の金属弾性体に強く押し付けられると、ピンと板状の金属弾性体とディスクロータとの隙間がなくなり、ディスクロータがピンと直接的に接触した状態となり、ピンとディスクロータとの当接音が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、簡易な構成にて耐振動性に優れ、当接音を抑制することができるディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態のブレーキ装置は、例えば、環状のディスクロータと、車軸に一体的に固定されるハブと、ディスクロータをハブに対して摺動可能に周方向の複数箇所で支持するピンと、ディスクロータとピンとに挟持される板状部材と、を有し、板状部材は、ピンと当接する金属状の金属部と、ディスクロータと当接するゴム状の弾性部とによって構成される。
以下、本発明の実施形態により具体的に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施形態によって限定されるものではない。
本実施形態のブレーキ装置は、図4、5に示すように、フローティング型のディスクロータの支持構造を示すもので、車輪に固定されたハブ1の外周に、環状のディスクロータ2がシム(板状部材)4を介してピン3によって摺動可能に支持されている。ピン3はその一端がネジ形状をなしており、ハブ1に形成されたネジ穴11に螺合され、他端にディスクロータ1の抜けを防止するためのフランジ部31を有している。
図1に示すように、ディスクロータ2は、その内周面にディスクロータ2径方向内側に延びる凸部21を有している。凸部21の先端は、ピン3及びシム4を支持する支持部22と後述する延在部43が配設/当接される端部23を有している。支持部22は、ピン3の曲率と等しくなるような円弧形状をなしている。
図2に示すように、シム4は、金属板を曲げ加工した係止部41と、湾曲部42(金属部)と、延在部43と、ゴム(弾性部)45とを有する。係止部41は、凸部21をディスクロータ1の軸方向に挟持する形状であって、バネ弾性を有するように曲げ加工を施されている。湾曲部42はピン3及び/又は支持部22との曲率が等しくなるような円弧形状をなしている。延在部43は、端部23に沿うようにシム4の曲げ加工が調整された形状をなしている。ゴム45は、湾曲部42と支持部22とが当接する面に接着剤やゴム架橋等の手段でその2つの隙間を埋めるようにして固定されている。
上記した構成からなるフローティング型のディスクブレーキ装置は、図3〜5に示すように、ディスクロータ2の凸部21の先端にシム4をはめ込んだ後にピン3を用いてハブ1にディスクロータ2を組み付ける。シム4は凸部21の支持部22と端部23と略同一の形状をなしており、さらに延在部43に設けられた係止部41によって凸部21に係止されているため、組み付けの際にシム4が容易に外れることがなく、組み付け効率が向上する。
また、シム4はピン3を外すことで凸部21から容易に着脱可能であるため、メンテナンス性にも優れる。
図3、4に示すように、係止部41が、湾曲部42から離れた延在部43に設けられる場合、係止部41にかかる応力による荷重の湾曲部42への伝播を抑制することができる。
図3〜5に示すように、ゴム45は、ディスクロータ2とピン3との間に、その隙間を埋めるように配設される。車両の振動によってピン3がディスクロータ2方向に押し付けられた場合であっても、ゴム45が常にディスクロータ2とピン3との間の隙間を埋めるように配設されているためディスクロータ2とピン3とが直接的に接触することがない。そのため、上記した2部材による直接的な当接音を抑制することができる。また、前記した2部材の間にゴム45を挟むことで両部材間の振動の伝達がゴム45によって抑制/減衰される効果もある。
また、支持部22と湾曲部42との間にはゴム45が配設されるため、ゴム45の弾性によって両部材間を隙間なく充填することもできる。
ピン3とシム4は共に金属によって形成されることが望ましく、その材質や硬度を使用者が適時選択してもよい。例えば、ピン3とシム4との金属の硬度を等しく設定した場合、ピン3とシム4との硬度の差による摩耗がなくなるため、長期にわたって部品を使用できる。
また、シム4の硬度をピン3よりも低く設定することで、ピン3の摩耗を抑制することができる。逆に、ピン3の硬度をシム4よりも低く設定することで、シム4の摩耗を抑制することもできる。上記したように摩耗を抑制できる対称を適時選択することで、例えば、部品のコストが安い部材を摩耗させ、コストの高い部品の消耗を防ぐことが可能になる。
なお、シム4に延在部43を設けずに、湾曲部42に直接的に係止部41を配設してもよい。該構成を取ることで、凸部21に端部23を設けなくても良くなるため、省スペース化と部品の簡素化を達成することができる。
なお、実施例において弾性部をゴムとしたが、振動を抑制することのできるゴム状の部材であれば、例えば、シリコン等のようなエラストマーであってもよい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。また、複数の実施形態間で、構成を部分的に入れ替えて実施することができる。
1:ハブ、11:ネジ穴、2:ディスクロータ、21:凸部、22:支持部、23:端部、3:ピン、31:フランジ部、4:シム(板状部材)、41:係止部、42:湾曲部(金属部)、43:延在部、45:ゴム
Claims (3)
- 環状のディスクロータと、
車軸に一体的に固定されるハブと、
前記ディスクロータを前記ハブに対して摺動可能に周方向の複数箇所で支持するするピンと、
前記ディスクロータと前記ピンとに挟持される板状部材と、を有し、
前記板状部材は、
前記ピンと当接する金属状の金属部と、
前記ディスクロータと当接するゴム状の弾性部とによって構成されることを特徴とするブレーキ装置
- 前記ディスクロータは、
その内周に複数の円弧状の支持部を有し、
前記板状部材は、
前記支持部に沿うように曲げられた湾曲部と、
前記板状部材を前記ディスクロータに係止する係止部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置
- 前記ディスクロータは、
前記ディスクロータの径方向内側に延び、端部に前記支持部を有する複数の凸部を有し、
前記板状部材は、
前記湾曲部の両端から前記凸部に沿うように延在する延在部を有し、
前記係止部は、前記延在部に形成され、前記凸部を前記ディスクロータの軸方向に挟持して前記板状部材を前記ディスクロータに係止することを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015229408A JP2017096409A (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015229408A JP2017096409A (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | ディスクブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017096409A true JP2017096409A (ja) | 2017-06-01 |
Family
ID=58817536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015229408A Pending JP2017096409A (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017096409A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020057384A1 (zh) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 台州赫兹电气有限公司 | 电磁失电制动器的减振传动联接装置 |
-
2015
- 2015-11-25 JP JP2015229408A patent/JP2017096409A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020057384A1 (zh) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 台州赫兹电气有限公司 | 电磁失电制动器的减振传动联接装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9309936B2 (en) | Sleeve for disk brake caliper and disk brake fitted with such a sleeve | |
JP5512337B2 (ja) | 鉄道車両用ブレーキライニング | |
JP2009535573A (ja) | ディスクブレーキの摺動機構 | |
JP6644869B2 (ja) | 鉄道車両用のブレーキライニングおよびそれを用いた鉄道車両用ディスクブレーキ | |
JP2015232347A5 (ja) | ||
JPWO2019049539A1 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JP2017043142A (ja) | 軸ハリ用筒形弾性連結装置 | |
BR112018010050B1 (pt) | Freio a disco | |
JP2020034043A (ja) | ディスクブレーキ | |
KR101922258B1 (ko) | 디스크 브레이크 | |
JP2012063011A (ja) | 車両用ディスクローターユニット | |
JP2017096409A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP2009156334A (ja) | ディスクブレーキ | |
WO2017069140A1 (ja) | 鉄道車両用ブレーキライニングおよびそれを備えたディスクブレーキ | |
JP6092632B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JP5085591B2 (ja) | ディスクブレーキ用組み合わせシム板 | |
JP2009058035A (ja) | 可動キャリパ型ディスクブレーキ装置 | |
JP7053320B2 (ja) | ギヤダンパ | |
JP2010242846A (ja) | クラッチカバー組立体 | |
JP2015161354A (ja) | ディスクブレーキ用ブレーキパッド | |
JP4926121B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
KR101484224B1 (ko) | 브레이크 캘리퍼 유닛 | |
WO2016031721A1 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2015203479A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP2023110714A (ja) | 浮動型キャリパ |