JP2017096028A - 逆走防止装置 - Google Patents

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佳尚 竹谷
Yoshihisa Takeya
佳尚 竹谷
鈴木 啓之
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
利将 佐伯
Toshimasa Saeki
利将 佐伯
隆尚 川口
Takanao Kawaguchi
隆尚 川口
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Abstract

【課題】車両の逆走を物理的に阻止することができる逆走防止装置を提供する。【解決手段】路面に車両の進行方向と直交して設置される鍋形断面の受枠1と、受枠1に掛け渡して路面と面一をなして設置されるカバープレート2と、カバープレート2に一定間隔ごとに形成される長溝状の切欠き3と、カバープレート下の軸5に軸支される逆走防止プレート6よりなり、逆走防止プレート6は下端部にバラスト7を有して常には逆走防止プレート6を反時計方向に回転するように付勢して切欠き端に押付け、上側部をカバープレート2より突出させる。逆走時にタイヤ9がカバープレート2より突出する逆走防止プレート6に衝突しても切欠き端に当たる逆走防止プレート6は回転が阻止され、逆走への抑止力を高める。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の逆走を防止するため、道路、とりわけ高速道路の例えばジャンクションを通り過ぎた路面、或いはサービスエリアやパーキングエリアの入口に設置される逆走防止装置に関する。
高速道路では、出口等に侵入禁止標識や一方通行標識を設置しているが、この標識を見逃して逆走することが散見される。逆走による事故の発生を防止するための装置も種々提案されているが、その多くは、ドライバーに逆走を認識させるための標識よりなっている。下記特許文献1に開示されるものがその一つで、車両が進行する順方向を矢印で示した看板よりなり、矢印が連続的又は断続的に発光し、移動できるようにもなっている。
特許文献2には、サービスエリアの入口の路面上に侵入禁止を標示したフラップ板を起倒可能に取付けて常にはバネによって起こしておき、車両が順方向に走行する順走時には、フラップ板をバネの作用に抗し押し倒して走行に支障を生じないようにし、ドライバーが標識に気付かないで逆走したときには、フラップ板に衝突し、衝突時の振動によってドライバーに注意を喚起し、逆走していることを気付かせるようにした逆走防止装置が開示されている。
また特許文献3には、路面に段差を設け、順走時には車両のタイヤが段に衝突することなく走行できるようにし、逆走時にはタイヤが段に衝突したときの振動によってドライバーに逆走を認識させるようにした逆走防止装置が開示されている。
特開2011−13946号 特許第5665119号 実用新案登録第3160999号
目視によりドライバーに注意喚起を促す特許文献1に開示されるような逆走防止装置は、ドライバーに誤侵入を認識させる効果はあっても逆走時に対する抑止力が小さく、行き先の間違いに気付いて順走から逆走に方向転換するようなドライバーに対しては効果がなく、認知症など、正常な判断ができないドライバーには効果がない。
特許文献2に開示される逆走防止装置もフラップ板に表示される標識や、フラップ板に衝突したときの振動によってドライバーに誤侵入を認識させる効果はあっても、逆走を認識するドライバーや認知症のドライバーなどは、そのまま突っ走るおそれがあるし、突っ走ると、フラップ板に衝突したときの衝撃によってフラップ板がバネと共に跳ね飛んだり損傷したりし、また車両の自損事故やドライバーの事故にもつながりかねない。
特許文献3に開示される逆走防止装置は、段が小さいと、タイヤが段を乗り越え易くなり、逆走の防止に役立たない。段が大きければ、タイヤが乗り越えるときの衝撃が大きくなり、それなりの効果は上げられるが、順走時に段を通過する際、ガタガタと振動し衝撃を与える。
本発明は、上記のような問題を解消し、逆走時に対し、逆走を物理的に阻止することができるような逆走防止装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、路面に車両の進行方向と交差、好ましくは直交して設置される溝と、該溝に前記路面と面一ないしほぼ面一をなして設置されるカバープレートと、該カバープレートの一ないし複数か所に適当間隔をおいて形成される切欠き又は横孔と、該切欠き又は横孔内にそれぞれ配置され、前記カバープレートに起倒可能に軸着される逆走防止プレートと、逆走車が逆走防止プレートに衝突したときの逆走プレートの回転角度を一定量に規制するストッパーと、前記逆走防止プレートを起こして前記カバープレートより突出させる付勢手段とを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、ストッパーは、順方向に走行する車両の手前側に位置する切欠き端又は横孔端であることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、ストッパーは溝内に突出する突部であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、溝は金属、硬質樹脂又はコンクリート製の受枠より構成され、突部が溝底より山状又は台形状に形成される突部であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに係る発明において、逆走防止プレートには反射材が取付けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、車輛の順走時には、逆走防止プレートがタイヤにより切欠き又は横孔内に押し倒され、車輛の走行に支障を来たすことがない。逆走時にタイヤが逆走防止プレートに当たると、そのときの衝突によりドライバーに注意を喚起させるが、ドライバーがなおも逆走を続けようとすると、逆走防止プレートはストッパーに当たって、それ以上の回転が物理的にできないため、逆走への抑止力が高まるようになる。また逆走防止プレートは少なくとも一部が溝内に収まって軸着されており、カバープレートより露出する逆走防止プレートにタイヤが衝突したとしても溝外に跳ね飛びにくい。
請求項2に係る発明によると、切欠き溝又は横孔端がストッパーとしての機能を果たし、ストッパーを特別に形成する必要がない。
請求項3に係る発明によると、突部はストッパーとしての機能さえ果たせばよく、任意のもので構成し、任意の位置に設けることができる。
請求項4に係る発明によると、突部は受枠と一体形成することができるほか、切欠きは横孔内に落ちたごみ等が山状又は台形状をなすストッパーの両側に振り分けられ、堆積したゴミで逆走防止プレートの回動が妨げられ難くなる。またストッパーの両側に落下したゴミ等は少量の雨水でも雨水と共に受枠を伝って排出され易くなる。
請求項5に係る発明によると、太陽又は車両のライトが反射板に当たって反射することでドライバーへの逆走の認識を容易に持たせることができる。
逆走防止装置の一部を示す平面図。 図1のA−A線断面図。 順走時における逆走防止装置の断面図。 逆走時における逆走防止装置の断面図。 受枠を別の態様にした逆走防止装置の断面図。 受枠を更に別の態様にした逆走防止装置の断面図。
以下、本発明の実施形態の逆走防止装置について図面により説明する。
図1は、逆走防止装置の一部を示す平面図であり、図2は図1のA−A線での断面図で、金属製の鍋形断面の受枠1が路面を横断して車両の進行方向と直交して設置され、受枠上にカバープレート2が掛け渡されている。図1には、逆走防止装置の一部が示してある。
受枠1は、車両の走行方向と直交する方向に勾配を有し、流入した雨水が路肩又は中央分離帯側に流出し易くしてある。この受枠1は金属以外の外の材質、例えばコンクリートや硬質樹脂で形成してもよく、また路面4を凹形にして切断して形成してもよい。
受枠1に掛け渡して設置されるカバープレート2は、路面4と面一ないしほぼ面一をなし、車両の進行方向と直交する方向の一定間隔ごとに車両の進行方向に沿う長溝状の切欠き3を並設している。カバープレート2には、その下側に軸5が受枠1に沿って平行に固定ないし回転可能に軸支され、各切欠き3に設置される逆走防止プレート6がそれぞれ前記軸5に固定ないし回転可能に軸支されている。なお、軸5は逆走防止プレート6毎に個別に設け、各逆走防止プレート6が個々の軸5に軸支されるようにしてもよいし、複数の逆走防止プレート6が1つの軸5に軸支されるようにしてもよい。
逆走防止プレート6は下端部に付勢手段としてのバラスト7を有し、このバラスト7により逆転防止プレート6を図の反時計方向に付勢し、常には上側部の一部を切欠き3より突出させ、車両の進行方向手前のストッパーとしての機能を果たす切欠き端3aに当たった状態に保持させるようにしている。この逆転防止プレート6の上側部は図2の矢印で示す車両の逆行方向後方に若干突出した台形状をなし、上面6aと、側面6bと、両面6a、6bに接続される傾斜面6cよりなって、該傾斜面6cには太陽光又は車両のライトに当たって反射する反射材8を固着している、この上側部は、例えば円形又は楕円形であってもよい。要するにタイヤが当たってもタイヤが傷つくことのないような形状をなしていればよい。
付勢手段としてのバラスト7は、バネ、例えば軸5に巻装されるつる巻バネに代えてもよい。
図3は順走時の逆転防止プレート6の状態、図4は逆走時の逆転防止プレート6の状態を示すもので、順走時においてはタイヤ9により逆転防止プレート6が押し倒され、カバープレート2より突出しないで走行に支障を生ずることがないようにしている。
逆走時において、反射材8からの反射がないか、反射に気付かないで逆走した場合、タイヤ9が逆転防止プレート6に当たるようになる。そしてその際の衝撃でドライバーに注意が喚起され、なおも逆走を続けようとすると、逆転防止プレート6はストッパーとしての切欠き端にあたって、それ以上の反時計方向への回転が物理的にできないため、逆走の抑止力を生ずる。
前記実施形態では、切欠き端がストッパーとしての機能を果たしているが、図5に示す実施形態では、ストッパー11が受枠12の底部より逆V形状の山形状に突出して形成され、バラスト7により図の反時計方向に付勢される逆転防止プレート6の側面が当たることで、該プレート6をそれ以上反時計方向に回転しえないようにしている。受枠1内には、切欠き3を通してゴミ等が落ちるのが避けられず、図2に示す受枠1において、底中央部にゴミ倒が堆積した場合、逆転防止プレート6が図2の反時計方向に回転して立ち上がる際の支障となるおそれがあるが、図5に示すようなストッパー11が受枠12に形成されていれば、受枠内に落ち込んだゴミ等はストッパー11の両側に滑り落ち、中央部に溜まらないか、溜まり難くなる。ストッパー11の両側に落ちたごみ等は流入した少量の雨水でも雨水の流路面積が少なくなることにより流速が増し、雨水と共に排出されるようになる。本実施形態においては、切欠き13の端面は、前記プレート6より後退し、ストッパーとしての機能を果たさないが、ストッパー11と共にストッパーの機能を果たすようにすることもできる。
受枠底中央部にゴミ等が溜まることによる逆転防止プレート6の回転止対策としては、図6に示すように受枠14の深さを深くし、ゴミ等が少々溜まってもプレート6が当たらないようにしてもよいし、図5に示す山の頂部を低くして、プレート6が当たらないように、すなわちストッパーとしての機能を果たすことがないように形成し、ゴミ倒が山の両側に落ち込むようにしてもよい。
前記実施形態では、カバープレート2に切欠き3を形成し、逆転防止プレート6は切欠き3に収まる形状をなしているが、切欠き3に代え、複数の切欠き3を連結した形状の幅広の横孔として形成し、カバープレートを横孔に収まる幅広に形成して、タイヤが幅方向全体で当たるようにしてもよい。
本実施形態の逆走防止装置は、路面の幅方向(車両の進行方向と直交する方向)全長にわたって設けてもよいし、タイヤが当たると想定される箇所のみに設けてもよい。
1、12、14・・受枠
2・・カバープレート
3、13・・切欠き
3a・・切欠き端(ストッパー)
4・・路面
5・・軸
6・・逆走防止プレート
7・・バラスト
8・・反射材
9・・タイヤ
11・・ストッパー

Claims (5)

  1. 路面に車両の進行方向と交差して設置される溝と、該溝に前記路面と面一ないしほぼ面一をなして設置されるカバープレートと、該カバープレートの一ないし複数か所に適当間隔をおいて形成される切欠き又は横孔と、該切欠き又は横孔内にそれぞれ配置され、前記カバープレートに起倒可能に軸着される逆走防止プレートと、逆走車が逆走防止プレートに衝突したときの逆走プレートの回転角度を一定量に規制するストッパーと、前記逆走防止プレートを起こして前記カバープレートより突出させる付勢手段とを有することを特徴とする逆走防止装置。
  2. ストッパーは、順方向に走行する車両の手前側に位置する切欠き端又は横孔端であることを特徴とする請求項1記載の逆走防止装置。
  3. ストッパーは溝内に突出する突部であることを特徴とする請求項1記載の逆走防止装置。
  4. 溝は金属、硬質樹脂又はコンクリート製の受枠より構成され、突部が溝底より山状又は台形状に形成される突部であることを特徴とする請求項3記載の逆走防止装置。
  5. 逆走防止プレートには反射材が取付けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの請求項に記載の逆走防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109371865A (zh) * 2018-11-14 2019-02-22 江苏泰宇交通设施有限公司 一种严防车辆逆行的防阻装置
CN112610051A (zh) * 2020-12-08 2021-04-06 李雪 一种定点防溜车自主安全设备
CN113914247A (zh) * 2021-10-08 2022-01-11 绍兴市三辕工程咨询有限公司 一种阻逆控速缓行装置

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