JP2017094930A - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017094930A
JP2017094930A JP2015229035A JP2015229035A JP2017094930A JP 2017094930 A JP2017094930 A JP 2017094930A JP 2015229035 A JP2015229035 A JP 2015229035A JP 2015229035 A JP2015229035 A JP 2015229035A JP 2017094930 A JP2017094930 A JP 2017094930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization control
operation knob
electromagnetic solenoid
vehicle
authentication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015229035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6533152B2 (ja
Inventor
雅之 中西
Masayuki Nakanishi
雅之 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U Shin Ltd
Original Assignee
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuhshin Co Ltd, Yuhshin Seiki Kogyo KK filed Critical Yuhshin Co Ltd
Priority to JP2015229035A priority Critical patent/JP6533152B2/ja
Publication of JP2017094930A publication Critical patent/JP2017094930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6533152B2 publication Critical patent/JP6533152B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】電磁ソレノイドの発熱を抑えつつ、ID認証時の通信障害を無くしてID認証を確実に行うことができるステアリングロック装置を提供すること。【解決手段】操作ノブが走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されようとするときに電磁ソレノイド6を通電状態に制御する通電制御部14を備えたステアリングロック装置1において、乗員が所持する携帯機と通信を行う送受信部21を備えたID照合部22と、車両の状態を検出する車両状態検出部23とを設け、前記通電制御部14は、車両が所定の状態になったことを車両状態検出部23が検出すると、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御を開始し、そのデューティ制御による通電制御中にID照合部22が携帯機と通信を行う場合には、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の駐車時にステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
近年、車両には、盗難防止の目的で駐車時にステアリングをロックするためのステアリングロック装置が設けられている。このステアリングロック装置を備える車両において、ステアリングのロックを解除するには、先ず、ID認証を行う。そして、このID認証において、乗員が所持する携帯機のIDコードと予め設定されている登録コードとが一致すると、ステアリングのロックが解除されてエンジンの始動が許可されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、ステアリングロック装置には、走行禁止位置と走行許可位置との間を回動可能な操作ノブと、該操作ノブの回動に連動してステアリングシャフトに係脱することによってステアリングホイールの回転をロック/アンロックするロックシャフトと、前記操作ノブに連動して動作するロック部材と、該ロック部材に係脱して操作ノブの回動をロック/アンロックする電磁ソレノイド等が設けられている。ここで、電磁ソレノイドは、非通電時にはロック部材に係合して走行禁止位置にある操作ノブの回動を阻止し、通電時にはロック部材との係合が解除されて操作禁止位置にある操作ノブの回動を許容する機能を有している。
ところで、近年では、乗員の操作性を高めるため、例えば乗員が車両のドアを開放することに応じてドア開信号が出力されると、乗員が操作ノブを操作する以前に電磁ソレノイドに通電して操作ノブのロックを解除してその回動操作を可能とすることが望まれている。この場合、乗員が車内に乗り込んで実際に操作ノブを操作するまでの間は電磁ソレノイドに通電する必要があるため、通電時間が長くなり、電磁ソレノイドが発熱するという問題が発生する。
そこで、電磁ソレノイドへの通電をデューティ制御し、消費電力を低く抑えて電磁ソレノイドの発熱を抑えることが考えられる。
特許第4031714号公報
ところで、乗員が車両のドアを開放することに応じて電磁ソレノイドへの通電をデューティ制御している間においても、乗員が車内に乗り込んだことを確認するために、乗員が所持する携帯機との間で通信を行ってID認証を行う必要がある。
しかしながら、電磁ソレノイドへの通電をデューティ制御している際に発生するノイズがID認証時の携帯機との通信に障害となるリスクが大きくなり、ID認証が確実に行われない可能性があるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、電磁ソレノイドの発熱を抑えつつ、ID認証時の通信障害を無くしてID認証を確実に行うことができるステアリングロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
走行禁止位置と走行許可位置との間を回動可能な操作ノブと、
該操作ノブの回動に連動してステアリングシャフトに係脱することによってステアリングホイールの回転をロック/アンロックするロックシャフトと、
前記操作ノブに連動して動作する駆動部材と、
非通電時には前記駆動部材に係合して走行禁止位置にある前記操作ノブの回動を阻止し、通電時には前記駆動部材との係合が解除されて操作禁止位置にある前記操作ノブの回動を許容する電磁ソレノイドと、
前記操作ノブが走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されようとするときに前記電磁ソレノイドを通電状態に制御する通電制御部と、
を備えたステアリングロック装置において、
乗員が所持する携帯機と通信を行う送受信部を備えたID照合部と、
車両の状態を検出する車両状態検出部と、
を設け、
前記通電制御部は、車両が所定の状態になったことを前記車両状態検出部が検出すると、前記電磁ソレノイドのデューティ制御による通電制御を開始し、そのデューティ制御による通電制御中に前記ID照合部が前記携帯機と通信を行う場合には、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記通電制御部は、前記ID照合部が前記携帯機からの応答信号を受信してID認証を開始した状態を示す認証状態信号を受信している間は、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記操作ノブが走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されると、前記通電制御部は、前記電磁ソレノイドの通電制御を中止し、その後、前記電磁ソレノイドは、非通電時の状態を機械的に維持することを特徴とする。
本発明によれば、車両が所定の状態(例えば、ドアが開放された状態)になったことを車両状態検出部が検出すると、電磁ソレノイドのデューティ制御による通電制御を開始するようにしたため、消費電力が低く抑えられて電磁ソレノイドの発熱が抑えられる。そして、電磁ソレノイドのデューティ制御中にID認証が開始され、ID照合部が携帯機からの応答信号を受信してID認証を開始した状態を示す認証状態信号を受信している間は、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えるようにしたため、ID認証時にノイズによる通信障害のリスクを無くすことができ、ID認証を確実に行うことができる。このため、操作ノブによるステアリングのロック解除を早い段階で行うことができ、安全性を保持したまま、乗員の操作性を高めることができる。
本発明に係るステアリングロック装置の斜視図である。 本発明に係るステアリングロック装置における操作ノブの走行禁止位置と走行許可位置の区分を示す図である。 (a)〜(e)は本発明に係るステアリングロック装置の駆動部材と電磁ソレノイドとの係脱関係を示す図である。 本発明に係るステアリングロック装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係るステアリングロック装置におけるエンジン始動までの処理手順を示すタイムチャートである。 本発明に係るステアリングロック装置におけるエンジン始動までの処理手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(ステアリングロック装置の構成)
図1は本発明に係るステアリングロック装置の斜視図、図2は同ステアリングロック装置における操作ノブの走行禁止位置と走行許可位置の区分を示す図、図3は同テアリングロック装置の駆動部材と電磁ソレノイドとの係脱関係を示す図である。
本発明に係るステアリングロック装置1は、図1に示すように、非磁性の金属(例えば、マグネシウム合金)によって構成されたハウジング2を備えており、このハウジング2の長手方向一端には、操作ノブ3が回動操作可能に設けられている。ここで、操作ノブ3は、図2に示す「LOCK(OFF)」、「ACC」、「ON」、「START」の各位置に回動可能であって、「LOCK(OFF)」位置は、車両の走行を禁止する走行禁止位置であり、後述のように走行禁止位置では、当該ステアリングロック装置1はステアリングロック状態にある。これに対して、「ACC」、「ON」、「START」の各位置は、車両の走行を許可する走行許可位置であり、後述のように走行許可位置では、当該ステアリングロック装置1はアンロック状態にある。
又、ハウジング2の長手方向中間部には、半円状の凹部2aが形成されており、この凹部2aには、ハウジング2の内部に収容されたロックシャフト4が出没可能に臨んでいる。尚、図示しないが、ハウジング2の凹部2aには、コラムチューブが嵌め込まれ、このコラムチューブは、ハウジング2に取り付けられる半リング状のブラケットによってハウジング2に固定される。又、前記コラムチューブ内には、ステアリングシャフトが回転可能に挿通しており、このステアリングシャフトの上端にはステアリングホイールが結着され、ステアリングシャフトの下端は、ステアリングギヤボックスに連結されている。そして、運転者がステアリングホイールを回転操作すれば、その回転はステアリングシャフトを経てステアリングギヤボックスに伝達されて操舵機構が駆動され、この操舵機構によって車両の左右一対の前輪が転舵されて所要の操舵がなされる。
ところで、ハウジング2内には、操作ノブ3の回動に連動して動作する駆動部材5(図3参照)が収容されており、ハウジング2の長手方向一端の操作ノブ3の近傍には電磁ソレノイド6が取り付けられている。ここで、電磁ソレノイド6が非通電(OFF)時には、図3(a)に示すように、ロック部材6aが駆動部材5に係合して走行禁止位置(「LOCK(OFF)」位置)にある操作ノブ3の回動を阻止し、通電(ON)時には、図3(b)に示すように、ロック部材6aと駆動部材5との係合が解除されて操作禁止位置にある操作ノブ3の回動を許容するものである。
尚、駆動部材5は、例えば操作ノブ3に連結された不図示のカムシャフトに設けられた突起部であり、不図示のカムシャフトは、ハウジング2内の長手方向に延びて、後述するロックシャフト4を駆動するカム部等が形成されている。又、ロック部材5は、電磁ソレノイド6に備えられた可動鉄芯(プランジャー)自体でも、そのプランジャーによって駆動されるレバー等の別部材であっても良い。
而して、操作ノブ3が図2に示す「LOCK(OFF)」位置にあるときには、電磁ソレノイド6には通電されていないため、該電磁ソレノイド6は、図3(a)に示すようにOFF状態にあり、ロック部材6aが不図示のリターンスプリングの付勢力により前述のように操作ノブ3の回動が阻止されるが、このとき、ロックシャフト4は、ハウジング2の凹部2aから図1に示すように突出して不図示のステアリングシャフトの係合溝に係合するため、ステアリングシャフト(ステアリングホイール)の回転が阻止され、これによってステアリング操作が不能となって駐車中の車両の盗難が防がれる。
ところで、本実施の形態では、乗員が駐車中の車両に近づくと、乗員が所持する携帯機のIDコードと予め登録されているIDコードとが一致するか否かのID認証(車外ID認証)が行われ、両IDコードが一致した場合、例えば乗員がドアノブに触れるとドアのロックが解除される。そして、この状態から乗員がドアを開放すると、これが検知されて電磁ソレノイド6への通電が開始され、図3(b)に示すように電磁ソレノイド6がON状態となってロック部材6aが電磁コイルに吸着されるため、該電磁ソレノイド6のロック部材6aと駆動部材5との係合が解除されるため、操作ノブ3の回動操作が許容される。
而して、上記状態において乗員が操作ノブ3を「LOCK(OFF)」位置から「ACC」、「ON」、「START」の何れかの位置へと回動操作すると、この操作に連動して駆動部材5が図3(c)に示すように移動するが、操作ノブ3が「ACC」位置まで回動操作されるとアクセサリ類に通電がなされ、「ON」位置まで回動操作されると各種機器に通電がなされる。そして、操作ノブ3が「START」位置まで回動操作されると、不図示のスタータが起動されてエンジンが始動される。そして、その後に電磁ソレノイド6への通電が遮断されて該ソレノイド6がOFFされた場合においても、図3(d)に示すように、電磁ソレノイド6のロック部材6aは、駆動部材5に当接して突出状態となることが阻止され、「ACC」位置、「ON」位置及び「START」位置では、駆動部材5との回転方向における係合は解除されているために操作ノブ3の回動操作が可能である。この操作ノブ3の回動操作に連動して不図示のカムシャフトに連動してロックシャフト4がハウジング2内に没するため、該ロックシャフト4とステアリングシャフトの係合溝との係合が解除され、ステアリングはロック状態が解除されてアンロック状態となり(図2参照)、このアンロック状態ではステアリング操作が可能となる。
車両が走行しているときには、図3(d)に示すように、電磁ソレノイド6はOFF状態にあって、該電磁ソレノイド6のロック部材6aと駆動部材5との係合が解除されているが、車両が停止して操作ノブ3が「ON」位置から「LOCK(OFF)」位置へと戻り回動操作されると、この操作ノブ3の戻り回動操作に連動して駆動部材5が図3(e)に示すように移動する。このようにロック部材5が「LOCK(OFF)」位置に移動するときには、既に電磁ソレノイド6への通電は遮断されているため、電磁ソレノイド6に内蔵された不図示のリターンスプリングの付勢力等によって図3(a)に示す状態にロック部材6aが機械的に突出位置に復帰するため、図3(e)に示すように、電磁ソレノイド6のロック部材6aが駆動部材の「LOCK(OFF)」位置から「ACC」位置への回転経路内で係合して操作ノブ3の回動操作が阻止される。そして、このように操作ノブ3が「ON」位置等の走行許可位置から走行禁止位置である「LOCK(OFF)」位置へと回動操作されると、これに連動してロックシャフト4が不図示のカムシャフトに連動して図1に示すようにハウジング2の凹部2aから突出してステアリングシャフトの係合溝に係合するため、ステアリングはロック状態となってステアリング操作が禁止される(図2参照)。
(ステアリングロック装置のシステム構成)
次に、本発明に係るステアリングロック装置1のシステム構成を図4に基づいて以下に説明する。
即ち、図4は本発明に係るステアリングロック装置のシステム構成を示すブロック図であり、同図に示すように、ステアリングロック装置1側には、制御手段としてのECU10が設けられ、車体側には、同じく制御手段としての上位ECU20が搭載されている。
上記ECU10に設けられたCPU11には、電源であるバッテリ(BATT)30が電源入力回路12を経て接続されており、CPU11には、バッテリ30からソレノイド駆動回路13を経て電磁ソレノイド6に供給される電流をON/OFF(通電/非通電)制御するための通電制御部14が設けられている。尚、通電制御部14は、後述のように、操作ノブ3が走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されようとするときに電磁ソレノイド6を通電状態に制御するものである。
ここで、バッテリ30から電磁ソレノイド6への電源供給は、電源監視回路15によって監視され、電磁ソレノイド6の駆動状況は、ソレノイド駆動モニタ16によってモニタされ、それらの情報はCPU11に対してそれぞれ出力される。そして、CPU11と上位ECU20との間では、LIN通信回路17を介してロック指令信号やアンロック指令信号、故障状態等の情報がLIN通信によって送受信される。尚、CPU11にはリセット回路18が接続されている。
他方、上位ECU20には、電源であるバッテリ(BATT)30が接続されており、この上位ECU20には、乗員が所持する不図示の携帯機と通信を行う送受信部21を備えたID照合部22が内蔵されている。又、上位ECU20には、車両の状態(本実施の形態では、ドアの開閉とロック)を検出する車両状態検出部23が接続されており、この車両状態検出部23には、ドアスイッチ24とドアロックスイッチ25がそれぞれ接続されている。
(ステアリングロック装置におけるエンジン始動までの処理手順)
次に、本発明のステアリングロック装置1におけるエンジン始動までの処理手順を図5に示すタイムチャートと図6に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。
駐車中の車両に乗員が乗り込んでエンジンを始動する場合、ステアリングロック装置1の操作ノブ3は走行禁止位置である「LOCK(OFF)」位置にあり、図5に示すように、電磁ソレノイド6はOFF(非通電)状態にあるため、前述のようにステアリングシャフトはロック状態にある。この状態において、携帯機を所持した乗員(運転者)が車両に近づくと、携帯機と上位ECU20のID照合部22とが通信を開始し、ID認証(車外ID認証)が行われる(図6のステップS1)。このID認証においては、携帯機のIDコードとID照合部22に予め登録されているIDコードとが一致するか否かの判定(ID認証OK?)が行われる(ステップS2)。
上記判定の結果、両IDコードが一致する場合(ステップS2:Yes)には、ドアロックが解除され(ステップS3)、乗員によってドアが開放されたか否かがドアスイッチ24からの信号によって車両状態検出部23(図4参照)によって検出される(ステップS4)。尚、両IDコードが一致しない場合(ステップS2:No)には、処理は終了する(ステップS9)。
ドアロックが解除された後に乗員によってドアが開放されると(ステップS4:Yes)、図5に示すように、上位ECU20からECU10のCPU11に対してアンロック要求信号が出力され、このアンロック要求信号を受信したCPU11の通電制御部14は、ソレノイド駆動回路13を駆動し、図5に示すように、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御を開始して該電磁ソレノイド6をON状態にする(ステップS5)。このように電磁ソレノイド6に通電されて該電磁ソレノイド6がONされると、前述のように電磁ソレノイド6のロック部材6aと駆動部材5との係合が解除され(図3(b)参照)、「LOCK(OFF)」位置にある操作ノブ3の走行許可位置(「ACC」、「ON」、「START」位置)への回動操作が可能となるため、乗員によって操作ノブ3が回動操作されたか否かが判定される(ステップS6)。
尚、本実施の形態では、車外ID認証が正常に行われ、ドアロックが解除された後にドアの開放がドアスイッチ24によって検出されることを条件として、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御によって該電磁ソレノイドをONするようにしたが、車外ID認証が正常に行われた後にドアロックの解除がドアロックスイッチ25によって検出されることを条件として電磁ソレノイド6をONするようにしても良い。
而して、乗員によって操作ノブ3が回動操作されると(ステップS6:Yes)、前述のようにロックシャフト4(図1参照)と不図示のステアリングシャフトの係合溝との係合が解除されるため、ステアリングはアンロック状態となる(図5参照)。そして、乗員が操作ノブ3を「START」位置まで回すと、不図示のスタータが起動されてエンジンが始動する(ステップS7)。このようにエンジンが始動すると、その後、ECU10の通電制御部14は、ソレノイド駆動回路13を駆動停止することによって、電磁ソレノイド6への通電を停止して該電磁ソレノイド6をOFFし(ステップS8)、処理を終了する(ステップS9)。尚、エンジン始動後に電磁ソレノイド6への通電が停止されて該電磁ソレノイド6がOFFされても、前述のように電磁ソレノイド6のロック部材6aと駆動部材5との回転方向における係合が解除されているため(図3(d)参照)、操作ノブ3の戻り回動操作(例えば、エンジンを停止するために操作ノブ3を「ON」位置等の走行許可位置から「LOCK(OFF)」位置へと回す操作)は可能である。
他方、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御を開始した後に乗員が操作ノブ3を回動操作しなかった場合(ステップS6:No)には、車内に乗員が入り込んだか否かを判断するために上位ECU20は、車内ID認証を開始する(ステップS10)。上位ECU20は、この車内ID認証を開始しようとすると、ECU10に認証状態信号を送信し、その認証開始信号の受信に応じてECU10の通電制御部14は、デューティ制御による通電制御を中断し、図5に示すように、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換え認証を開始する(ステップS11)。携帯機とこの電磁ソレノイド6の直流制御による通電制御は、上位ECU20のID照合部22がID認証を行っている状態を示す認証状態信号を受信している間に行われる(ステップS12→S11)。
尚、本実施の形態では、電磁ソレノイド6の直流制御による通電制御の期間は、上位ECU20のID照合部22がID認証を開始した状態を示す認証状態信号を受信している間としたが、この認証状態信号は、ドアが開放され、車内ID認証のために送受信部21が車室内にリクエスト信号の送信を開始しようとするとき(例えば5秒ごとに車内ID認証を行う周期設定に応じて開始する。)に上位ECU20がECU10に対して送信を開始するものであり、ID照合部22が携帯機からのID信号を受信していなくても、ID認証をするためにリクエスト信号を送信している車内ID認証期間は、電磁ソレノイド6の直流制御による通電制御を行うようにしている。ここで、上記車内ID認証期間中継続して直流制御を行うことに限られることなく、携帯機からの応答信号を受信し、ID照合部22がID認証を開始する時点から電磁ソレノイド6の直流制御による通電制御を行うように車内ID認証期間の一部の期間だけ制御を切り換える構成としても良い。
ところで、電磁ソレノイド6への通電をデューティ制御している際に発生するノイズが車内ID認証時の携帯機との通信に障害となるリスクが大きくなることは前述の通りであるが、本実施の形態では、車内ID認証時には電磁ソレノイド6への通電をデューティ制御から直流制御に切り換えて行うようにしたため、車内ID認証時の通信障害が無くなり、車内ID認証が確実に行われる。
而して、電磁ソレノイド6の直流制御による通電制御中に行われる車内ID認証によって携帯機のIDコードと予め登録されているIDコードとが一致すると(ステップS13:Yes)、車内に乗員が乗り込んだことが確認され、処理はステップS5へと移行し、電磁ソレノイド6の通電制御が直流制御からデューティ制御に戻され、ステップS6以降の処理が継続される。
一方、乗員が車内に乗り込んでいないために車内ID認証が正常に行われない場合(ステップS13:No)には、車内ID認証を開始してから所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かが判断され(ステップS14)、所定時間が経過した場合(ステップS14:Yes)には、電磁ソレノイド6がOFFされ(ステップS8)、処理が終了する(ステップS9)。そして、所定時間が経過していない場合(ステップS14:No)には、所定時間が経過するまで車内ID認証(ステップS10〜ステップS13の処理)が繰り返される。
尚、以上はステアリングロック装置1におけるエンジン始動までの処理手順について説明したが、エンジンを停止するために操作ノブ3が走行許可位置である「ON」位置から走行禁止位置である「LOCK(OFF)」位置へと回されると、エンジンが停止するとともに、ロックシャフト4(図1参照)がハウジング2の凹部2aから突出してステアリングシャフトの係合溝に係合するステアリングロック状態となり、ステアリングホイールの回転がロックされてステアリング操作が不可能となるために車両の盗難が防がれる。
以上の説明で明らかなように、本発明に係るステアリングロック装置1によれば、車両が所定の状態(本実施の形態では、ドアが開放された状態)になったことを車両状態検出部23が検出すると、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御を開始するようにしたため、消費電力が低く抑えられて電磁ソレノイド6の発熱が抑えられる。そして、上位ECU20が車内ID認証を開始しようとするときに、電磁ソレノイド6のデューティ制御による通電制御から直流制御による通電制御に切り換え、ID照合部22が携帯機からの応答信号を受信してID認証を開始した状態を示すID認証状態信号を受信している間は、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えるようにしたため、車内ID認証時にノイズによる通信障害のリスクを無くすことができ、車内ID認証を確実に行うことができる。このため、操作ノブ3によるステアリングのロック解除を早い段階で行うことができ、安全性を保持したまま、乗員の操作性を高めることができるという効果が得られる。
1 ステアリングロック装置
2 ハウジング
2a ハウジングの凹部
3 操作ノブ
4 ロックシャフト
5 駆動部材
6 電磁ソレノイド
6a ロック部材
10 ECU
11 CPU
12 電源入力回路
13 ソレノイド駆動回路
14 通信制御部
15 電源監視回路
16 ソレノイド駆動モニタ
17 LIN通信回路
18 リセット回路
20 上位ECU
21 送受信部
22 ID照合部
23 車両状態検出部
24 ドアスイッチ
25 ドアロックスイッチ
30 バッテリ

Claims (3)

  1. 走行禁止位置と走行許可位置との間を回動可能な操作ノブと、
    該操作ノブの回動に連動してステアリングシャフトに係脱することによってステアリングホイールの回転をロック/アンロックするロックシャフトと、
    前記操作ノブに連動して動作する駆動部材と、
    非通電時には前記駆動部材に係合して走行禁止位置にある前記操作ノブの回動を阻止し、通電時には前記駆動部材との係合が解除されて操作禁止位置にある前記操作ノブの回動を許容する電磁ソレノイドと、
    前記操作ノブが走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されようとするときに前記電磁ソレノイドを通電状態に制御する通電制御部と、
    を備えたステアリングロック装置において、
    乗員が所持する携帯機と通信を行う送受信部を備えたID照合部と、
    車両の状態を検出する車両状態検出部と、
    を設け、
    前記通電制御部は、車両が所定の状態になったことを前記車両状態検出部が検出すると、前記電磁ソレノイドのデューティ制御による通電制御を開始し、そのデューティ制御による通電制御中に前記ID照合部が前記携帯機と通信を行う場合には、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えることを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記通電制御部は、前記ID照合部が前記携帯機からの応答信号を受信してID認証を開始した状態を示す認証状態信号を受信している間は、デューティ制御による通電制御を直流制御による通電制御に切り換えることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  3. 前記操作ノブが走行禁止位置から走行許可位置へと回動操作されると、前記通電制御部は、前記電磁ソレノイドの通電制御を中止し、その後、前記電磁ソレノイドは、非通電時の状態を機械的に維持することを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングロック装置。
JP2015229035A 2015-11-24 2015-11-24 ステアリングロック装置 Expired - Fee Related JP6533152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229035A JP6533152B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 ステアリングロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229035A JP6533152B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 ステアリングロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017094930A true JP2017094930A (ja) 2017-06-01
JP6533152B2 JP6533152B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=58816383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015229035A Expired - Fee Related JP6533152B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 ステアリングロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6533152B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115014609A (zh) * 2022-06-07 2022-09-06 中铁检验认证中心有限公司 用于车轴残余应力检测的试验平台及使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115014609A (zh) * 2022-06-07 2022-09-06 中铁检验认证中心有限公司 用于车轴残余应力检测的试验平台及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6533152B2 (ja) 2019-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4822546B2 (ja) ハンドルロック装置
EP1378406B1 (en) Apparatus for restricting activation of engine starting system
JP2010202023A (ja) 車両電源システム
JP2012066689A (ja) 車両制御システム、車両制御方法、及び、エンジン制御装置
JP2009143528A (ja) 車両の変速レバーロック装置
US8712647B2 (en) Steering lock driving circuit and steering lock device
JP3875706B2 (ja) エンジン始動システム
JP2006315582A (ja) 車両エンジン制御システム
JP4858366B2 (ja) 車両の盗難防止装置
JP6533152B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4733449B2 (ja) イグニッションスイッチ装置
JP4144741B2 (ja) 車両の盗難防止装置
JP4709689B2 (ja) 電動ステアリングロック装着車両
JP2004210000A (ja) 車両用盗難防止装置
JP4858365B2 (ja) 車両の盗難防止装置
JPH10315913A (ja) 車両用イグニッションスイッチ装置
JP6109624B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP2009051336A (ja) 車両盗難防止システム
JP2005313773A (ja) 車両の盗難防止システム、車両の盗難防止方法
JP4199582B2 (ja) 電子式ステアリングロック装置
JP4858392B2 (ja) 車両の盗難防止装置
JP2003291779A (ja) エンジン始動・停止制御システム
JP6110322B2 (ja) 電動ステアリングロック制御装置
JP2013060137A (ja) 電動ステアリングロック制御装置
JP4733451B2 (ja) イグニッションスイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20181025

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6533152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees