JP2017094750A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】認証情報の入力を受け付ける受付部と、印刷部と、制御部と、を備え、制御部は、少なくとも受付部で受け付けられた認証情報を用いた認証が成功したことを条件に、蓄積装置に蓄積されているデータであってユーザを識別不能な識別不能データに基づく印刷を印刷部に実行させる識別不能印刷処理を実行する、印刷装置。
【選択図】図5
Description
本明細書では、ユーザを識別不能なデータに基づいて印刷された印刷物のセキュリティが向上する技術を開示する。
よって上記印刷装置によると、認証が成功していない場合にも識別不能データに基づく印刷を実行させる場合に比べ、識別不能データに基づいて印刷された印刷物のセキュリティが向上する。
されているデータに基づく印刷が実行されないようにすることができる。
実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る印刷システム1の構成について説明する。印刷システム1は、実施形態1に係る印刷装置としての複合機2、認証サーバ3、及び、1以上の端末装置4を備えて構成されている。
複合機2、認証サーバ3、及び、1以上の端末装置4はLAN(Local Area
Network)などの通信ネットワーク5を介して通信可能に接続されている。また、複合機2には電話網7を介して外部のFAX装置6との間でFAXデータを送受信するための電話回線8が接続されている。FAXはファクシミリの略称である。
複合機2は印刷機能、画像読取機能、FAX機能、コピー機能、ダイレクトプリント機能などを有している。ダイレクトプリント機能とは、USBメモリなどのリムーバブルメモリに記憶されている画像データが表す画像を印刷する機能である。
次に、図2を参照して、複合機2の電気的構成について説明する。複合機2は制御部11、操作部12、印刷部13、画像読取部14、FAX部15、通信インタフェース部16、カードリーダ17、USBホストインタフェース部18、計時部19などを備えて構成されている。
印刷部13は印刷ジョブに格納されている印刷データが表す画像を印刷用紙などのシートに電子写真方式やインクジェット方式などで印刷する。
て画像データを生成する。
通信インタフェース部16は複合機2を通信ネットワーク5に接続するためのハードウェアである。
計時部19は現在時刻を計時するものである。
複合機2を使用するためには、ユーザは予め複合機2に認証情報を入力してログインする必要がある。本実施形態では一人のユーザに対して次に説明する(a1)及び(a2)の二種類の認証情報が付与されている。ユーザはそれら二種類の認証情報のうちいずれの認証情報を入力してもよい。
ユーザID、及び、パスワードを認証情報として用いる場合は、ユーザは複合機2の操作部12で自身のユーザID、及び、パスワードを入力する。この場合は操作部12が受付部の一例である。
カードIDを認証情報として用いる場合は、ユーザは予め配布されているIDカード21をカードリーダ17にかざしてカードIDを読み取らせる。この場合はカードリーダ17が受付部の一例である。
はメニュー画面を表示させることができない訳ではなく、操作ボタンを操作することによってメニュー画面を表示させることも可能である。
次に、認証サーバ3による認証について説明する。認証サーバ3には図3に示すユーザ管理テーブル31が記憶されている。ユーザ管理テーブル31には、ユーザ毎に、ユーザID、パスワード、カードID、及び、管理者権限の有無が登録されている。管理者権限とは、複合機2に対して高度の設定を行うことができる権限である。以降の説明では管理者権限があるユーザのことを管理者といい、管理者権限がないユーザのことを一般ユーザという。また、両者を区別しない場合は単にユーザという。
次に、複合機2が端末装置4やFAX装置6から受信する印刷ジョブについて説明する。印刷ジョブとは、印刷部13に印刷させる印刷データや各種の情報が格納されているデータである。各種の情報とは、その印刷データを印刷するときの印刷条件、その印刷ジョブを送信したユーザのユーザID、印刷ジョブの種別などである。印刷ジョブの種別についての説明は後述する。
PC印刷ジョブはPCから受信した印刷ジョブである。PC印刷ジョブにはそのPC印刷ジョブの送信を指示したユーザのユーザIDが格納されている。ユーザIDはユーザを一意に識別するための情報である。PC印刷ジョブはユーザを識別可能な識別可能データの一例である。以降の説明ではPC印刷ジョブのことを識別可能印刷ジョブという。
FAX印刷ジョブは外部のFAX装置6から受信したFAXデータを印刷するための印刷ジョブである。ここで、FAX印刷ジョブは受信したFAXデータから生成されるものであるが、便宜上、本実施形態ではFAXデータを受信することを「FAX印刷ジョブを受信する」というものとする。一般にFAX印刷ジョブにはユーザIDは格納されない。本実施形態に係るFAX印刷ジョブもユーザIDは格納されていないものとする。
モバイル印刷ジョブは前述したモバイル端末から受信した印刷ジョブである。モバイル印刷ジョブにユーザIDが格納されているか否かは、そのモバイル印刷ジョブを送信したモバイル端末で実行されている印刷アプリケーションプログラムに依存する。本実施形態に係る印刷アプリケーションプログラムは印刷ジョブにユーザIDを格納しないものとする。このため、本実施形態に係るモバイル印刷ジョブにはユーザIDは格納されない。
次に、識別可能印刷、及び、識別不能印刷について説明する。
識別可能印刷とは、印刷ジョブを受信しても直ちには実行せずにRAM11Cに蓄積し、ユーザが認証情報を入力して認証が成功した場合に、言い換えると複合機2がログイン状態になった場合に、RAM11Cに蓄積されている印刷ジョブのうちその認証情報に対応するユーザIDと合致するユーザIDが格納されている印刷ジョブを実行することをいう。
識別不能印刷とは、識別不能印刷ジョブを受信しても直ちには実行せずにRAM11Cに蓄積し、いずれかのユーザが認証情報を入力して認証が成功した場合に、言い換えると複合機2がログイン状態になった場合に、その認証情報を入力したユーザが送信した識別不能印刷ジョブであるか否かによらず、RAM11Cに蓄積されている識別不能印刷ジョブを実行することをいう。
次に、図4を参照して、RAM11Cに記憶されている蓄積ジョブ管理テーブル32について説明する。なお、蓄積ジョブ管理テーブル32はフラッシュメモリ11Bに記憶されてもよい。
蓄積ジョブ管理テーブル32には、蓄積する印刷ジョブ毎に、ジョブ名、ユーザID、種別、及び、蓄積日時が登録される。ユーザIDには印刷ジョブに格納されているユーザIDが登録される。ただし、前述したように識別不能印刷ジョブにはユーザIDは格納されていないため、識別不能印刷ジョブの場合は蓄積ジョブ管理テーブル32のユーザIDは空欄となる。
複合機2がログイン状態のとき、ユーザは前述したメニュー画面から図示しない設定画面を呼び出すことにより、複合機2に対する各種の設定を行うことができる。ここではユーザが行うことのできる設定のうち蓄積設定、及び、印刷順設定について説明する。ただし、ここでは蓄積設定は管理者のみ行うことができるものとする。このため、一般ユーザの場合は蓄積設定を行うための設定画面は表示されない。
蓄積設定とは、識別可能印刷、及び、識別不能印刷を行うか否かの設定である。本実施形態では識別可能印刷を行うか否かの設定、及び、識別不能印刷を行うか否かの設定を別々に行うことができる。複合機2は、識別可能印刷を行わない設定を受け付けた場合は、その後に識別可能印刷ジョブを受信してもその識別可能印刷ジョブを蓄積せずに直ちに実行する。識別不能印刷についても同様である。
印刷順設定は、蓄積設定にて識別可能印刷及び識別不能印刷を両方とも行う設定がされている場合に、認証が成功したとき、言い換えるとログイン状態になったとき、識別可能印刷、及び、識別不能印刷のどちらを先に実行するかを設定するものである。例えばユーザが識別可能印刷を先に実行するという設定を行った場合は、複合機2は識別可能印刷ジョブ、識別不能印刷ジョブの順で実行する。また、ユーザが識別不能印刷を先に実行するという設定を行った場合は、複合機2は識別不能印刷ジョブ、識別可能印刷ジョブの順で実行する。
次に、複合機2によって実行される処理について説明する。複合機2は種々の処理を実行するものであるが、ここではログイン処理、識別可能印刷・識別不能印刷処理、印刷ジョブ受信・蓄積処理、及び、蓄積設定処理について説明する。なお、印刷ジョブ受信・蓄積処理は前述した蓄積設定で識別不能印刷を行う設定がされている場合のみ実行される処理である。
先ず、図5を参照して、ログイン処理について説明する。本処理は複合機2がログイン状態でないときにユーザから認証情報の入力を受け付けると開始される。
S102では、CPU11Aは認証サーバ3から受信した認証結果から認証が成功したか否かを判断し、認証が成功した場合(S102:Yes)はS103に進み、認証が失敗した場合(S102:No)はS105に進む。なお、S101で認証サーバ3に認証情報を送信したときから一定時間が経過しても認証サーバ3から認証結果を受信しなかった場合は認証に失敗したものとする。
S104では、CPU11Aは識別可能印刷・識別不能印刷処理を別タスクとして起動する。識別可能印刷・識別不能印刷処理は、識別可能印刷及び識別不能印刷を実行する処理である。識別可能印刷・識別不能印刷処理についての説明は後述する。
S105では、CPU11Aは認証に失敗した旨のメッセージを表示装置に表示させる。
次に、図6を参照して、S104で起動される識別可能印刷・識別不能印刷処理について説明する。
S202では、CPU11Aは前述した印刷順設定で識別可能印刷を優先する設定がさ
れているか又は識別不能印刷を優先する設定がされているかを判断し、識別可能印刷を優先する設定がされている場合(S202:Yes)はS203に進み、識別不能印刷を優先する設定がされている場合(S202:No)はS207に進む。
S204では、CPU11Aは該当する識別可能印刷ジョブを全て実行する。S204は識別可能印刷処理の一例である。
S208では、CPU11Aは該当する識別不能印刷ジョブを全て実行する。S208は識別不能印刷処理の一例である。
なお、CPU11Aはログイン状態にした際に、RAM11Cに該当する識別可能印刷ジョブも識別不能印刷ジョブも蓄積されていない場合(S203:No及びS205:No、S207:No及びS209:No)、または、該当する識別可能印刷ジョブと識別不能印刷ジョブの印刷が完了した場合(S206、S201)は、ユーザがログオフしない限り、前述したメニュー画面を表示させる。それによって、ユーザが他の処理や設定な
どを行うことができる。
次に、印刷ジョブ受信・蓄積処理について説明する。ここでは端末装置4やFAX装置6は印刷ジョブを複数の部分印刷ジョブに分割して複合機2に送信するものとする。そして、複合機2は、一部の例外を除いて、一つの印刷ジョブを構成している全ての部分印刷ジョブの受信が完了した後にその印刷ジョブを蓄積ジョブ管理テーブル32に登録するものとする。一部の例外とは、具体的にはRAM11Cの空き容量が少ない場合である。
S302では、CPU11Aは受信した部分印刷ジョブをRAM11Cに記憶する。
S303では、CPU11Aは一つの印刷ジョブの受信が完了したか否かを判断し、完了した場合(S303:Yes)はS304に進み、完了していない場合(S303:No)はS305に進む。
S305では、CPU11AはRAM11Cの空き容量が第1基準容量以下であるか否かを判断する。第1基準容量はRAM11Cの空き容量が少ないか否かを判断するための閾値であり、具体的にはRAM11Cの全記憶容量の5%〜20%などである。なお、第1基準容量はこれに限られるものではなく、適宜に決定することができる。CPU11Aは、RAM11Cの空き容量が第1基準容量以下である場合(S305:Yes)はS306に進み、第1基準容量より多い場合(S305:No)はS301に戻って処理を繰り返す。
前述した識別可能印刷・識別不能印刷処理はログイン状態になったときに一度しか起動されないので、受信中の印刷ジョブを蓄積ジョブ管理テーブル32に登録したとき、複合機2がログイン状態であったとしても、既に識別可能印刷・識別不能印刷処理の実行が終了してしまっている場合もある。その場合は、受信中の印刷ジョブを蓄積ジョブ管理テーブル32に登録しても直ぐには実行されない。そこで、CPU11Aは、ユーザがログイン中である場合は識別可能印刷・識別不能印刷処理を再起動するために、複合機2がログイン状態であるか否かをS307で判断する。
S310では、CPU11Aは受信した部分印刷ジョブをRAM11Cに記憶する。
S311では、CPU11Aは一つの印刷ジョブの受信が完了したか否かを判断し、完了した場合(S311:Yes)は本処理を終了し、完了していない場合(S311:No)は完了するまでS309に戻って処理を繰り返す。
次に、図8を参照して、蓄積設定処理について説明する。本処理は前述した蓄積設定で識別不能印刷を行わない設定を受け付けると開始される。
S402では、CPU11AはRAM11Cに記憶されている識別不能印刷ジョブを一つ選択する。
S404では、CPU11AはS402で選択した識別不能印刷ジョブ、すなわちFAX印刷ジョブを直ちに実行する。
S407では、CPU11AはRAM11Cに蓄積されている識別不能印刷ジョブを全て選択したか否かを判断し、全て選択した場合(S407:Yes)はS408に進み、未だ選択していない識別不能印刷ジョブがある場合(S407:No)はS402に戻って処理を繰り返す。
認証情報を用いた認証が成功した場合は、その認証情報を入力したユーザは信頼できる
ユーザである可能性が高い。複合機2によると、識別不能印刷ジョブを受信するとその識別不能印刷ジョブを直ぐには実行せずにRAM11Cに蓄積し、複合機2が備える操作部12やカードリーダ17で受け付けられた認証情報を用いた認証が成功した場合にその識別不能印刷ジョブを実行するので、識別不能印刷ジョブを実行しているとき、信頼できるユーザが複合機2の近くにいる可能性が高い。よって複合機2によると、認証せずに識別不能印刷ジョブを実行する場合に比べ、識別不能印刷ジョブに基づいて印刷された印刷物のセキュリティが向上する。
次に、実施形態2を図9ないし図10によって説明する。
前述した実施形態1ではログイン処理のS102で認証に成功するとS104において識別可能印刷・識別不能印刷処理を起動する場合を説明した。しかしながら、ユーザは必ずしも識別可能印刷・識別不能印刷処理を実行させるために認証情報を入力するとは限らず、印刷部13を他の処理に利用するために認証情報を入力する場合もある。他の処理とは、前述したコピー機能を実行するコピー処理やダイレクトプリント機能を実行するダイレクトプリント処理などである。識別可能印刷・識別不能印刷処理は、蓄積装置に蓄積されているデータに基づく印刷を印刷部に実行させる処理の一例である。
そこで、実施形態2に係る複合機2は、ログイン状態になると、印刷部13が他の処理に利用される可能性があるか否かを判断し、他の処理に利用される可能性がある場合は、他の処理を識別可能印刷・識別不能印刷処理より先に実行する。
CPU11Aは、以下に示す(c1)〜(c3)の場合は、印刷部13が他の処理に利用される可能性があると判断する。
画像読取部14のADFやプラテンガラスに原稿がセットされている場合はコピー処理を実行する可能性がある。そこで、複合機2は、画像読取部14のADFやプラテンガラスに原稿がセットされている場合は印刷部13が他の処理に利用される可能性があると判断する。
USBホストインタフェースにUSBメモリが装着されている場合は、ダイレクトプリント処理を実行する可能性がある。そこで、複合機2は、USBホストインタフェース部18にUSBメモリが装着されている場合は印刷部13が他の処理に利用される可能性があると判断する。
識別可能印刷ジョブに基づいて印刷された印刷物を直ぐに必要としているユーザは、識別可能印刷ジョブを送信してから2〜3分などの短時間のうちに複合機2に認証情報を入力する傾向がある。逆にいうと、識別可能印刷ジョブを送信してから短時間のうちにユーザが複合機2に認証情報を入力しなかった場合は、そのユーザは印刷物を直ぐには必要としていないと推測される。
そこで、CPU11Aは、識別可能印刷ジョブを送信してから2〜3分などの短時間の
うちに認証情報を入力しなかったユーザがその後に認証情報を入力した場合は、印刷部13が他の処理に利用される可能性があると判断する。
RAM11Cの空き容量が少ない場合は、RAM11Cの空き容量を早い時点で増やすために、RAM11Cに蓄積されている印刷ジョブを早く実行することが望ましい。また、識別可能印刷ジョブや識別不能印刷ジョブが蓄積された時から1日などの長時間が経過してもその印刷ジョブが実行されなかった場合は、他の印刷ジョブを記憶するための空き容量が少なくなってしまうので、その印刷ジョブを早く実行することが望ましい。
次に、図9を参照して、他の処理を先に実行するか又は識別可能印刷・識別不能印刷処理を先に実行するかを決定する優先順決定処理について説明する。実施形態2に係る複合機2は、図5に示すログイン処理のS104において、識別可能印刷・識別不能印刷処理ではなく優先順決定処理を別タスクとして起動する。実施形態2に係るログイン処理はその他の点において実施形態1に係るログイン処理と実質的に同一であり、複合機2がログイン状態になってから(S103)、当該優先順決定処理が起動される。
CPU11Aは、第1基準時間以上である印刷ジョブが一つでもある場合(S502:Yes)は例外としてS506に進み、識別可能印刷・識別不能印刷処理を実行する。一方、第1基準時間以上である印刷ジョブがない場合(S502:No)は、CPU11AはS503に進む。
S504では、CPU11AはUSBホストインタフェース部18にUSBメモリが装着されているか否かを判断し、装着されていない場合(S504:No)はS505に進
み、装着されている場合(S504:Yes)はS507に進む。S504は利用判断処理の一例である。
S507では、CPU11Aは蓄積印刷実行処理を起動する。蓄積印刷実行処理は、他の処理の後に識別可能印刷・識別不能印刷処理を実行する処理である。蓄積印刷実行処理についての説明は後述する。
次に、図10を参照して、S507で実行される蓄積印刷実行処理について説明する。
する。
S606では、CPU11Aは、認証に成功したとき、又は、最後に実行した他の処理の実行が終了したときから一定時間が経過したか否かを判断し、一定時間が経過した場合(S606:Yes)はS605に進み、経過していない場合(S606:No)はS607に進む。
以上説明した複合機2によると、印刷部13が他の処理に利用される可能性がある場合は識別可能印刷・識別不能印刷処理の実行を待機するので、他の処理を実行させたいユーザは他の処理を識別可能印刷・識別不能印刷処理より先に実行させることができる。
次に、実施形態3を図11によって説明する。
前述した実施形態1では、識別不能印刷を行う設定を受け付けた場合は、印刷ジョブ受信・蓄積処理において、受信した識別不能印刷ジョブがFAX印刷ジョブであるかモバイル印刷ジョブであるかによらずその識別不能印刷ジョブをRAM11Cに蓄積する場合を例に説明した。これに対し、実施形態3では、識別不能印刷ジョブのうちFAX印刷ジョブのみを蓄積し、モバイル印刷ジョブについては蓄積しない。
S701では、CPU11Aは受信した印刷ジョブが識別可能印刷ジョブであるか識別不能印刷ジョブであるかを判断し、識別可能印刷ジョブの場合(S701:Yes)はS
304に進み、識別不能印刷ジョブの場合(S701:No)はS702に進む。
S702では、CPU11Aは受信した識別不能印刷ジョブがFAX印刷ジョブであるか否かを判断し、FAX印刷ジョブである場合(S702:Yes)はS304に進み、FAX印刷ジョブではない場合(S702:No)は、RAM11から該受信した印刷ジョブを削除して本処理を終了する。なお、FAX印刷ジョブではない場合は、削除するのではなく直ちに実行してもよい。
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
また、複合機2と通信可能に接続されている外部の装置を蓄積装置として用いてもよい。その場合、蓄積ジョブ管理テーブル32も外部の装置に記憶し、外部の装置が蓄積ジョ
ブ管理テーブル32に印刷ジョブを登録してもよい。つまりこの場合は外部の装置によって蓄積処理が実行される。
例えば、ユーザは識別可能印刷ジョブを印刷するために認証情報を入力する場合もある。このため、識別可能印刷ジョブ、識別不能印刷ジョブの順で実行すると、識別可能印刷ジョブを印刷するためにユーザが認証情報を入力した場合に、識別可能印刷ジョブに基づいて印刷された印刷物をより早く得ることができる。
また、識別不能印刷ジョブ、識別可能印刷ジョブの順で実行すると、識別可能データを印刷するためにユーザが認証情報を入力した場合に、識別不能データの印刷を実行しているときにも信頼できるユーザが印刷装置の近くにいることになる。このため、識別不能データに基づいて印刷された印刷物のセキュリティが向上する。
Claims (4)
- 認証情報の入力を受け付ける受付部と、
印刷部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
少なくとも前記受付部で受け付けられた認証情報を用いた認証が成功したことを条件に、蓄積装置に蓄積されているデータであってユーザを識別不能な識別不能データに基づく印刷を前記印刷部に実行させる識別不能印刷処理と、
少なくとも前記受付部で受け付けられた認証情報を用いた認証が成功したことを条件に、前記蓄積装置に蓄積されているデータであってユーザを識別可能な識別可能データのうち前記認証情報に対応するユーザと合致するユーザが識別される識別可能データに基づく印刷を前記印刷部に実行させる識別可能印刷処理と、
を実行し、
前記制御部は、前記蓄積装置に前記識別不能データ、及び、前記識別可能データが蓄積されている場合は、前記識別可能印刷処理、前記識別不能印刷処理の順で実行する、印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
前記蓄積装置に前記識別不能データを蓄積させるか否かの設定を受け付ける設定処理と、
前記設定処理で蓄積させる設定を受け付けた場合は前記蓄積装置に前記識別不能データを蓄積させ、蓄積させない設定を受け付けた場合は前記蓄積装置に前記識別不能データを蓄積させない蓄積処理と、
を実行する、印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
前記識別不能印刷処理を実行させるか否かの選択を受け付ける選択受付処理を実行し、
前記選択受付処理で実行させない選択を受け付けた場合は前記識別不能印刷処理を実行しない、印刷装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
前記条件が成立した場合に、前記蓄積装置に蓄積されているデータに基づく印刷を前記印刷部に実行させる処理以外の他の処理に前記印刷部が利用される可能性があるか否かを判断する利用判断処理を実行し、
前記利用判断処理で前記可能性があると判断した場合は、前記蓄積装置に蓄積されているデータに基づく印刷を待機する、印刷装置。
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