JP2017094650A - シート製造装置、およびシート製造装置用の粉体収容容器 - Google Patents

シート製造装置、およびシート製造装置用の粉体収容容器 Download PDF

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恵生 藤田
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雅幸 小林
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Abstract

【課題】シャッターの収容スペースを減縮するとともに、シャッターの不用意な開放を防止可能な小型のシート製造装置を提供する。【解決手段】粉体を収容する容器(粉体収容容器150)が装着される装着部200を備え、粉体と繊維を含むシートを製造するシート製造装置であって、装着部は、容器からの粉体を受け入れるための導入口153と、導入口を開閉するための第1シャッター130と、を有し第1シャッターは、装着部への容器の脱着に連動して、導入口を開く開位置と、導入口を閉じる閉位置とに移動可能であり、第1シャッターは、複数のシャッター部材を備え、開位置では、複数のシャッター部材が重なり合って収納される。【選択図】図3A

Description

本発明は、シート製造装置、およびシート製造装置用の粉体収容容器に関する。
従来、トナー(粉体)が収容されたカートリッジ容器と、該カートリッジ容器からトナーが供給されるトナーボックスとを備え、カートリッジ容器の開口部を密封するフィルムおよび蓋部材を連動させて開閉する容器側蓋部材(容器側シャッター)と、トナーボックスのトナー受け入れ口を開閉するボックス側蓋部材(ボックス側シャッター)と、を有する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−243978号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、トナーボックスのトナー受け入れ口を開閉するボックス側蓋部材(ボックス側シャッター)が開放位置にある場合に、当該ボックス側蓋部材を収容しておく、大きなスペースが必要となり、装置を小型化するには不向きであった。
また、カートリッジ容器の容器側シャッター(容器側蓋部材)が常時開閉可能な状態にあると、例えば、カートリッジ容器をトナーボックスに装着する場合などにおいて、容器側シャッターが不用意に開いてしまうことによって粉体が散乱してしまうなどの不具合を生じる虞があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るシート製造装置は、粉体を収容する容器が装着される装着部を備え、前記粉体と繊維を含むシートを製造するシート製造装置であって、前記装着部は、前記容器からの前記粉体を受け入れるための導入口と、前記導入口を開閉するための第1シャッターと、を有し、前記第1シャッターは、前記装着部への前記容器の脱着に連動して、前記導入口を開く開位置と、前記導入口を閉じる閉位置とに移動可能であり、前記第1シャッターは、複数のシャッター部材を備え、前記開位置では、前記複数のシャッター部材が重なり合って収納されることを特徴とする。
本適用例に係るシート製造装置によれば、装着部への容器の脱着に連動して、導入口を開く開位置と、導入口を閉じる閉位置とに移動可能な第1シャッターを有している。そして、第1シャッターは、複数のシャッター部材を備えており、開位置では、複数のシャッター部材が重なり合って収納されるため、収納のためのスペースを小さく抑えることができ、シート製造装置の小型化を図ることができる。
[適用例2]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記容器および前記装着部は、第1方向に沿って相対移動可能であり、前記容器が、前記装着部に対して前記第1方向に沿って移動するとき、前記導入口を開閉するように前記第1シャッターを移動させるためのシャッター移動機構を有することが好ましい。
本適用例によれば、シャッター移動機構により、容器の装着(容器の移動)に連動して第1シャッターの開閉を行うことができる。
[適用例3]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記シャッター移動機構は、前記第1シャッターに設けられた第1係合部を有し、前記第1係合部と、前記容器に設けられた第2係合部とが係合し、前記容器の前記第1方向に沿った移動に連動して、前記第1シャッターが前記第1方向に沿って移動し、前記導入口を開閉することが好ましい。
本適用例によれば、第1シャッターに設けられた第1係合部と、容器に設けられた第2係合部とが係合することにより、容器の装着(容器の移動)に連動して第1シャッターの開閉を行うことができる。
[適用例4]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記装着部は、前記容器が載置される載置部であって、前記容器を、装着開始位置と中間位置との間で、前記第1方向に沿って移動可能に支持する支持部を有する載置部と、前記載置部を前記第1方向と交差する第2方向に移動させるためのカム溝を有し、前記容器を前記中間位置と前記装着完了位置との間で移動させるためのスライダー部と、を有することが好ましい。
本適用例によれば、容器を第1方向と交差する第2方向に移動させた状態で載置部に載置し、移動することにより容器の装着を行うことができる。これにより、容器の装着を、装着部から離れた位置で移動させた後、下方に移動させて行うことができ、容器を装着部に確実に載置し、装着することができる。また、容器と装着部とのシール性(密着性)を向上させることができる。
[適用例5]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記スライダー部は、当該スライダー部を操作するためのレバー部を有し、前記容器が前記装着開始位置にあるとき、前記レバー部は、前記容器の下方に位置し、前記容器が前記中間位置にあるとき、前記レバー部は前記容器よりも装着方向手前側に位置するように設けられていることが好ましい。
本適用例によれば、容器が中間位置にないとき、換言すれば少なくとも容器が装着開始位置にあるときは、レバー部が容器の下方にあるため、レバー部の操作を行い難くなる。これにより、レバー部の誤操作を防止することが可能となる。
なお、本明細書における「容器の下方」とは、容器に対して導入口側の位置をいい、「装着方向手前側」とは、装着開始位置、中間位置の順で並ぶ方向に対して手前側、即ち装着開始位置、中間位置の順で並ぶ方向と反対方向に位置する側(装着開始位置側)のことをいう。
[適用例6]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記レバー部は、前記装着開始位置にある前記容器を支持するレバー支持部を有することが好ましい。
本適用例によれば、装着開始位置における容器を、レバー部に設けられたレバー支持部によって支持することができるため、載置部に載置する際の容器の倒伏を防止することが可能となる。また、レバー支持部に容器が支持(載置)されている状態では、載置部を第2方向に移動させることができないため、誤操作を抑止することが可能となる。
[適用例7]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記載置部は、前記容器が前記装着開始位置から前記中間位置に至る前に、装着方向に沿った前記容器の一方側に設けられた凸部に当接し、前記容器の移動を阻止する当接部を有することが好ましい。
本適用例によれば、容器の装着方向手前側に設けられた凸部により、容器の逆向きでの装着、即ち誤装着を抑止することが可能となる。
[適用例8]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記容器は、収容した前記粉体を供給するための開口と、前記開口を開閉するための第2シャッターと、前記第2シャッターを、前記開口を塞ぐ閉位置にロックするためのロック機構と、を有し、前記装着部は、前記容器が装着され前記装着完了位置にあるとき、前記第2シャッターのロックを解除するためのロック解除機構を有することが好ましい。
本適用例によれば、ロック機構により、容器の装着が完了するまで第2シャッターを開くことができないため、誤操作などによる粉体の散乱を防ぐことができる。
[適用例9]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記ロック機構は、前記第2シャッターに係合して前記第2シャッターを閉位置にロックするための弾性部を有し、前記ロック解除機構は、前記容器が前記中間位置から前記装着完了位置に移動するとき、前記弾性部を変形させて前記第2シャッターのロックを解除することが好ましい。
本適用例によれば、容器が中間位置から装着完了位置に移動するとき、弾性部を変形させて第2シャッターのロックを解除するため、容器の装着が完了するとほぼ同時にロックを解除することができる。したがって、第2シャッターの開放を容器が装着された後に遅滞なく行うことが可能となる。
[適用例10]本適用例に係るシート製造装置用の粉体収容容器は、シート製造装置に装着され、粉体を収容したシート製造装置用の粉体収容容器であって、収容した前記粉体を前記シート製造装置に供給するための開口と、前記開口を開閉するためのシャッターと、前記シャッターを、前記開口を塞ぐ閉位置にロックするためのロック機構と、を有し、前記ロック機構は、前記シャッターと係合する係合部を備えた弾性部を有し、前記弾性部が変形することにより前記係合部の前記シャッターとの係合が解け、前記シャッターのロックが解除されることを特徴とする。
本適用例に係るシート製造装置用の粉体収容容器によれば、ロック機構により開口を塞ぐ閉位置にシャッターをロックした状態で、容器を装着することによって弾性部が変形し、係合部のシャッターとの係合を解除する、これにより、粉体収容容器の装着前や装着途中でシャッターが不用意に開かれることを防ぐことができ、誤操作による粉体の散乱を防ぐことができる。
シート製造装置の構成を示す概略構成図。 シート製造装置における粉体供給部の概略外観を示す斜視図。 粉体供給部の構成の概略を示す正断面図。 粉体供給部の構成の概略を示す図3AのA−A断面図。 粉体収容容器(カートリッジ)の移動状態を示す概略図。 粉体収容容器(カートリッジ)の装着部の概略を示す斜視図。 第1シャッター(シャッター移動機構)の構成を示す斜視図。 第1シャッター(シャッター移動機構)の構成を示す斜視図。 ロック機構を構成する弾性体の配置図。 粉体収容容器(カートリッジ)の装着部の動作を示す正面図。 装着部の動作を示す図8のB−B断面図。 粉体収容容器(カートリッジ)の載置状態を示す斜視図。 粉体収容容器(カートリッジ)の装着された装着部の概略を示す斜視図。 カートリッジ(粉体収容容器)の外観を示す正面斜視図。 カートリッジ(粉体収容容器)の外観を示す背面斜視図。 第2シャッターのロック機構のロック状態を示す斜視図。 第2シャッターのロック機構のロック解除状態を示す斜視図。 第1ホルダーフランジの切欠き部を示す斜視図。 第1ホルダーフランジの切欠き部を示す平面図。 第1ホルダーフランジの切欠き部の変形例を示す平面図。 変形例に係る粉体収容容器(カートリッジ)の外観を示す正面斜視図。 変形例に係る粉体収容容器(カートリッジ)の外観を示す背面斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。また、以下で説明する構成は、本発明の一例を示すものであり、各構成部位の個数(本数)および配置などを限定するものではない。また、重力方向を「下方」「下側」、重力方向と反対方向を「上方」、「上側」、もしくは「上下方向」として説明することがある。
先ず、シート製造装置の概略構成について説明する。シート製造装置は、粉体供給部により供給される結着樹脂を含む粉体と繊維とを、気中で混合する混合部と、混合部で混合された混合物を堆積し、加熱してシートを形成するシート形成部と、を備えた装置である。以下、図1および図2を参照しながらシート製造装置の構成を説明する。図1は、シート製造装置の構成を示す概略構成図である。図2は、シート製造装置における粉体供給部の概略外観を示す斜視図である。
図1に示すように、シート製造装置100は、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。このように、液体中ではなく、大気中(空気中)において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20として、本実施形態では、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bを有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、結着樹脂を含む粉体と、を混合する。混合部50は、粉体を供給する粉体供給部(粉体供給装置)52と、第1選別物と粉体とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と粉体とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と粉体とを混合させる機構は、特に限定されない。
粉体供給部(粉体供給装置)52は、収容室152と、粉体収容容器150と、を備えている(図3参照)。図2に示すように、粉体供給部52は、収容される粉体の種類によって区分された容器としての粉体収容容器150ごとに、複数が配列されている。なお、図2では、説明の便宜上、粉体収容容器150が配置されず、装着部200が露出している箇所が示されているが、粉体収容容器150は、すべての装着部200に装着されていてもよいし、同図のように好適な位置の装着部200に装着されていてもよく、装着位置は問わない。
そして、形成されるシートSの仕様によって選択された粉体供給部52から管54に粉体が供給される。なお、粉体供給部52からの粉体の搬送路における供給口は、それぞれ管54に接続(連通)され、収容室152の粉体は搬送路を介して管54内に供給される。粉体供給部52から供給される粉体は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。なお、粉体供給部(粉体供給装置)52の詳細な構成については、後段(図3から図15参照)にて説明する。
粉体供給部52から供給される粉体は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。
なお、粉体供給部52から供給される粉体には、繊維を結着させるための樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤(例えば、シアン顔料、マゼンダ顔料、イエロー顔料等の顔料と樹脂を混練し粉砕したもの)や、繊維の凝集を抑制するためのシリカ等の凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤(例えば、水酸化アルミニウム等の無機水酸化物、リン酸グアジニン、硫酸メラミン、ポリリン酸メラミン等)、脱臭剤(例えば、活性炭やゼオライト等)、芳香剤(例えば、白檀や沈香の香木粉末、コーヒー粉末や茶粉末、竹粉末、オレンジピール粉末等の天然粉末、檜オイルやラベンダー香料等のオイルをメラミン樹脂でカプセル化した芳香カプセル等)が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と少なくとも結着樹脂を含む粉体との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、粉体供給部52から供給される粉体の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩(ふるい)」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを形成する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および結着樹脂を含む粉体の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに結着樹脂を含む粉体を介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。カレンダーローラー85により加圧されたウェブWを、加熱ローラー86により加熱し、樹脂を溶融させて繊維を結着させることによりシートSが成形される。ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって形成されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが形成される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
次に、前述したシート製造装置100の粉体供給部(粉体供給装置)52の構成について、図3Aから図15を参照しながら説明する。粉体供給部52は、粉体を収容するシート製造装置100用の容器(以下、粉体収容容器)と、当該粉体収容容器が装着され、装着された粉体収容容器の導入口から粉体が投入される装着部を有する収容室と、を備えている。粉体供給部52は、導入口が開かれた収容室と開口が開かれた粉体収容容器とが連通したとき、粉体収容容器に収容された粉体は重力により収容室に投入される。なお、粉体収容容器は、カートリッジと言い換えることができる。以下、シート製造装置100における粉体供給部の具体的な構成について説明する。
図3Aから図15は、粉体供給部の構成の概略を説明するための図である。図3Aは、粉体供給部の構成の概略を示す正断面図であり、図3Bは、図3AのA−A断面図であり、図3Cは、粉体収容容器(カートリッジ)の移動状態(装着動作)を示す概略図である。図4は、粉体供給部を構成する収容室における粉体収容容器(カートリッジ)の装着部の概略を示す斜視図である。図5は、装着部における第1シャッター(シャッター移動機構)の構成を示す斜視図であり、図6は、第1シャッター(シャッター移動機構)の構成を示す斜視図であり、図7は、ロック機構を構成する弾性体の配置図である。図8は、粉体収容容器(カートリッジ)の装着部の動作を示す正面図であり、図9は、装着部の動作を示す図8のB−B断面図である。図10は、粉体収容容器(カートリッジ)の載置状態を示す斜視図であり、図11は、粉体収容容器(カートリッジ)の装着された装着部の概略を示す斜視図である。図12および図13は、粉体収容容器(カートリッジ)の外観を示し、図12は正面斜視図であり、図13は背面斜視図である。図14Aおよび図14Bは、第2シャッターのロック機構を示し、図14Aはロック状態を示す斜視図であり、図14Bはロック解除状態を示す斜視図である。図15A、図15B、図15Cは、第1ホルダーフランジの切欠き部を示し、図15Aは斜視図であり、図15Bは平面図である、図15Cは変形例を示す平面図である。
図3A、図3B、図3C、および図4に示すように、粉体供給部52は、収容室152を含む装着部200と、容器部114を含む粉体収容容器(カートリッジ)150と、を備えている。なお、粉体収容容器150が容器に相当する。本実施形態の粉体供給部52では、粉体収容容器150が装着部200に対して着脱可能に構成されている。具体的には、図3Aおよび図3Bに示すように、収容室152の上方に装着部200が配置され、さらに装着部200の上方に、容器接続部110を含む粉体収容容器150が配置されている。
装着部200は、容器としての粉体収容容器150から供給される結着樹脂を含む粉体を受け入れるための導入口153と、導入口153を開閉するための第1シャッター130と、固定部151、固定ガイド部155、および段付ピン148などを含み、第1シャッター130を矢印Q2の方向に沿って移動(開閉)させるためのシャッター移動機構と、を備えている。また、装着部200は、粉体収容容器150を装着開始位置(図3Cに示す位置P1)、および中間位置(図3Cに示す位置P2)との間で、第1方向(図3Cに示す矢印F1)に沿って移動可能に支持する支持部121を有する載置部120と、粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)にあるとき、後段にて詳述する粉体収容容器150に設けられた容器のシャッターとしての第2シャッター112のロックを解除するためのロック解除機構と、を備えている。さらに、装着部200は、載置部120を上下方向(第2方向)に沿って移動させるためのカム溝145および第1ガイドピン135を有し、粉体収容容器150を中間位置と装着完了位置(図3Cに示す位置P3)との間に位置する移動領域160において上下方向に移動させるためのスライダー部140を備えている。
なお、「第1方向」とは、図3Cに示す矢印F1であって、粉体収容容器150と装着部200とが相対移動可能な一方向である。また、「第2方向」とは、第1方向と交差する方向であって、重力方向に略沿った方向である。
また、ロック解除機構には、粉体収容容器150に含まれる容器接続部110の両側の端部にそれぞれ配置されている弾性部としての板バネ116a,116bを含んでいる。そして、ロック解除機構は、装着部200と容器接続部110とが関連して構成され、ロック解除およびロック(係合)の動作を行うことができる。このロック解除機構の詳細な説明は、後段の粉体収容容器150に含まれる容器接続部110の説明の中で行うこととする。
ここで、装着部200における粉体収容容器150の装着動作について、図3C、図10、および図11を用いて説明する。先ず、装着開始位置である位置P1において、粉体収容容器150を載置部120に載置する(図10の斜視図に示す状態)。このとき、載置部120は、後述するスライダー部140のレバー部(把持部)142が手前側(第1方向と反対側)に引き出され、固定部151の上方に持ち上げられた状態とする。また、粉体収容容器150の下方には、引き出されたレバー部(把持部)142が位置し、載置部120と併せて、レバー部(把持部)142に設けられたレバー支持部142aにおいても粉体収容容器150を支持する。このように、引き出されたレバー部(把持部)142を粉体収容容器150の下方に位置させることにより、レバー部(把持部)142の操作がし難くなり、レバー部(把持部)142の誤操作を防止することが可能となる。また、このレバー部(把持部)142によって、装着される粉体収容容器150の重心Gを、レバー支持部142aと載置部120との方向に位置させることができるため、粉体収容容器150を載置する際の姿勢を安定させることができ、載置時の粉体収容容器150の傾きや倒伏を防止することができる。
次に、装着開始位置である位置P1において、載置部120に載置された粉体収容容器150を、載置部120上において図中矢印F1の方向(第1方向)に滑らせて、換言すればスライドさせて中間位置である位置P2に移動させる。このとき、粉体収容容器150は、固定ガイド部155の先部(第1方向側の端部)に設けられた先部ガイド157(図3A参照)をストッパーとし、容器接続部110が先部ガイド157に当接する位置を第1方向における停止位置とする。また、先部ガイド157から突出する上部ガイド162と載置部120との間に容器接続部110が挿入されることで、粉体収容容器150の上方への移動を制限される。このように、中間位置である位置P2において、粉体収容容器150は、載置ガイド部122(図3B参照)、先部ガイド157、および上部ガイド162によって位置決めされる。
次に、中間位置である位置P2において、載置部120に載置された粉体収容容器150を、載置部120ごと図中矢印F2の方向(第2方向)である下方に移動させ、載置部120の下面121bと固定部151の上面151aとを当接させる(図11の斜視図に示す状態)。具体的には、粉体収容容器150が中間位置に移動して上方が空いて掴み易くなったレバー部(把持部)142を、図中矢印F1の方向(第1方向)に押すことによって、載置部120を下方に移動させ、装着完了位置である位置P3に装着する。なお、この下方への移動については、後段のスライダー部140の説明にて詳述する。以上説明した一連の動作により、粉体収容容器150の装着が終了し、粉体を供給する準備が完了する。
なお、粉体収容容器150を取り外す場合は、上述と逆手順の動作を行うことにより、粉体収容容器150を取り外すことが可能である。具体的には、先ずレバー部(把持部)142を引き出すことによって、載置部120および粉体収容容器150を中間位置(位置P2)に移動させる、次に粉体収容容器150を図中矢印F1と反対の方向にスライドさせて装着開始位置である位置P1に移動させる。そして、装着開始位置である位置P1において、粉体収容容器150を上方に取り外す。
図6および図7も併せて参照しながら、第1シャッター130およびシャッター移動機構について説明する。図3Aおよび図6に示すように、第1シャッター130は、導入口153を開閉するため、収容室152の上方であって、固定部151と粉体収容容器150との間に設けられる。第1シャッター130は、装着部200への粉体収容容器150の脱着に連動して、導入口153を開く開位置と、導入口153を閉じる閉位置とに移動可能である。第1シャッター130は、複数のシャッター部材としての第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134を備えている。開位置において導入口153側となる第4板部134の両側端部には、二つの段付ピン148が設けられている。本形態では、この段付ピン148が第1係合部に相当する。段付ピン148は、後述する支持部121の長溝孔161(図4参照)を貫き、支持部121の上方に突出している。なお、第1シャッター130を構成する複数のシャッター部材としては、上述の四つ(4枚)の構成に限定されず、シャッター部材の枚数は問わない。
二つの段付ピン148(第1係合部)は、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)において、粉体収容容器150を載置部120に載置したときに、細径部148aが容器接続部110に配置された弾性部としての板バネ116a,116b(図3Bおよび図7参照)に設けられている貫通孔127(第2係合部)に挿入される。本形態では、段付ピン148が第1係合部に相当し、貫通孔127が第2係合部に相当する。このように係合された段付ピン148の細径部148aと板バネ116a,116bの貫通孔127とにより、粉体収容容器150の脱着、および装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)までの移動に連動して第1シャッター130の開閉を行うことができる。
具体的には、図7に示すように、この段付ピン148が、粉体収容容器150の脱着および装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)までの移動に連動して矢印Q1に沿った方向(第1方向)に移動し、それに連れて第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134を引き出したり、押し込んだりすることによって、第1シャッター130の開閉を行うことができる。なお、第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134の移動方向の端部は、突出部となっており、それぞれの突出部同士が当接することによって移動を行うことができる。
第1シャッター130は、開位置では、複数のシャッター部材(第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134)が重なり合って収納されており、閉位置では、複数のシャッター部材が二つの段付ピン148によって、それぞれ引き出されて導入口153を閉塞する。なお、図3Aでは、二点鎖線(想像線)にて、引き出された状態の複数のシャッター部材を表示している。
第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134は、図5に示すように、粉体収容容器150の装着開始位置から中間位置までの移動方向(第1方向)と交差する方向(第3方向)の固定部151の両側の端部に立設されている固定ガイド部155に第1方向に沿って形成されているそれぞれの受け溝によって案内されて移動する。受け溝は、第1板部131に対応する第1受け溝131a、第2板部132に対応する第2受け溝132a、第3板部133に対応する第3受け溝133a、第4板部134に対応する第4受け溝134aを含んでいる。このように、本形態の装着部200では、第1シャッター130、および第1シャッター130を開閉するシャッター移動機構を含み構成されている。
固定部151は、図3Aおよび図3Bに示すように、載置部120と収容室152との間に位置し、シート製造装置100本体に固定されている。固定部151は、粉体収容容器150の当該移動方向(第1方向)と交差する第3方向の両側の端部に立設されている固定ガイド部155を有している。固定部151の中央部には、固定部151の表裏を貫通する導入口153が設けられている。また、固定部151の上面には、導入口153の第3方向の両側に、段付ピン148が移動する際に、段付ピン148と固定部151とが干渉することを防止するための逃げ凹部149(図5参照)が設けられている。逃げ凹部149は、導入口153の縁に沿って第1方向に延伸して配置されている。なお、逃げ凹部149は、貫通孔であっても、有底の溝であってもよい。固定ガイド部155には、長穴状の貫通溝である第1スライドガイド部146と、固定ガイド部155から突出して固定された第2ガイドピン136(図4参照)とが配設されている。
載置部120は、図3Aおよび図3Bに示すように、固定部151の上方に在って、粉体収容容器150を、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)および中間位置(図3Cに示す位置P2)との間で、第1方向に沿って移動可能に支持する支持部121と、粉体収容容器150の当該移動方向(第1方向)と交差する第3方向の載置部120の両側の端部に立設されている載置ガイド部122と、を有している。支持部121の中央部には、支持部121の表裏を貫通する開口125が設けられている。開口125の第3方向の両側には、支持部121の表裏を貫通し、段付ピン148がスライド可能な長溝孔161(図4参照)が、第1方向に沿って設けられている。なお、段付ピン148は、長溝孔161を貫き、支持部121の上方に突出している。両側の載置ガイド部122には、第1ガイドピン135がそれぞれ二つずつ、載置ガイド部122の立設面に直交する方向に突出して設けられている。第1ガイドピン135は、後述するスライダー部140に設けられたカム溝145を摺動することにより、載置部120を上下方向(第2方向)に沿って移動させることができる。
載置ガイド部122には、粉体収容容器150を載置部120に載置したとき、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に向かう方向(第1方向)に対して反対方向に位置する端側に、当接部としての端壁部128が設けられている。当接部としての端壁部128は、粉体収容容器150を載置部120に載置したとき、後述する第2ホルダーフランジ113の端部の凸部としてのフランジ凸部113aが干渉する位置、且つフランジ凸部113aの設けられていない側の第2ホルダーフランジ113とは干渉しない位置に設けられる。端壁部128は、後述する第2ホルダーフランジ113の端部のフランジ凸部113aと併せて、粉体収容容器150の逆向き載置を防止でき、粉体収容容器150の載置向きを画定することができる。
スライダー部140は、載置部120を上下方向(第2方向)に沿って移動させ、粉体収容容器150を中間位置(図3Cに示す位置P2)から装着完了位置(図3Cに示す位置P3)との間で移動させる機能を有している。以下、図4、図8、および図9を参照しながらスライダー部140の構成、および動作について説明する。
図4に示すように、スライダー部140は、スライド板143,144と、スライド板143,144に設けられたカム溝145と、載置部120の両側に立設する載置ガイド部122から突出して設けられ、固定ガイド部155に設けられた第1スライドガイド部146を介してスライド板143,144の上端面143aに当接する第1ガイドピン135と、固定ガイド部155から突出して固定された第2ガイドピン136と、スライド板143,144に設けられ第2ガイドピン136が挿入される第2スライドガイド部147と、を備えている。ここで、固定部151に立設する固定ガイド部155は、スライド板143,144と、載置ガイド部122との間に位置している。また、それぞれのスライド板143,144の両側の端の内、第1方向と反対側に位置する一方端は、レバー部(把持部)142の両端部に固定されている。換言すれば、二つのスライド板143,144は、レバー部(把持部)142を挟み両側に固定されている。
レバー部(把持部)142は、レバー部(把持部)142を押したり(第1方向に移動させる)、引いたり(第1方向と反対方向に移動させる)することでスライダー部140を操作(動作)することができる。なお、レバー部(把持部)142は、粉体収容容器150が装着開始位置(図3Cに示す位置P1)にあるとき、粉体収容容器150の下方に位置し、粉体収容容器150が中間位置(図3Cに示す位置P2)にあるとき、粉体収容容器150よりも装着方向手前側(第1方向と反対側)に位置するように設けられていることが好ましい。また、レバー部(把持部)142の両側端部には、レバー部(把持部)142から上方に突出したレバー支持部142aが設けられている。このレバー支持部142aは、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)にあるときに載置された粉体収容容器150を、載置部120とともに支持することができる。
このようにレバー部(把持部)142を配置することにより、粉体収容容器150が中間位置(図3Cに示す位置P2)にないとき、換言すれば少なくとも粉体収容容器150が装着開始位置(図3Cに示す位置P1)にあるときは、レバー部(把持部)142が粉体収容容器150の下方にあるため、レバー部(把持部)142の操作がし難く、誤操作を防止することが可能となる。
なお、「粉体収容容器150の下方」とは、粉体収容容器150に対して導入口153側をいい、「装着方向手前側」とは、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)、中間位置(図3Cに示す位置P2)の順で並ぶ方向(第1方向)に対して反対側となる手前側、即ち装着開始位置(図3Cに示す位置P1)側のことをいう。
カム溝145は、第1ガイドピン135が挿入されて摺動可能な幅を持ったスライド板143,144を貫通する貫通溝であり、スライド板143,144の中央部に位置する水平部から順次上面に向かう傾斜部を有しており、スライド板143,144の上端面143a側に開口している。なお、スライダー部140は、固定部151に立設する固定ガイド部155の外側に2か所設けられている。また、カム溝145と、第1ガイドピン135と、第2ガイドピン136と、第2スライドガイド部147とは、スライド板143,144のそれぞれに2か所ずつ設けられている。
以下、スライダー部140の動作について、図8および図9を参照しながら説明する。なお、載置部120は、自重もしくは載置された粉体供給部52の重量により、常時鉛直方向下方(第2方向)に力(重力)が加わっている。スライダー部140は、前述した載置部120に載置された粉体供給部52が載置された載置部120の重量やスライダー部140の自重を利用し、スライド板143,144を第1方向(矢印P1)に沿って移動させることによって、載置部120を上下方向(第2方向)に沿って移動させることができる。
具体的には、レバー部(把持部)142を、固定部151から遠ざける方向(第1方向と反対方向)に引き出すことにより、載置ガイド部122に固定された第1ガイドピン135は、カム溝145の傾斜部145aに倣って上方に摺動し、スライド板143,144の上端面143aに達して当接した状態となる(図8および図9に示す状態)。第1ガイドピン135は、固定ガイド部155の第1スライドガイド部146にガイドされているため、載置ガイド部122を固定ガイド部155に対して上方に移動させることができる。そして、第1ガイドピン135とスライド板143,144の上端面143aとの当接した状態が、粉体収容容器150を載置部120に装着することができる状態となる。この状態が、粉体収容容器150を載置部120に装着する装着開始位置(図3Cに示す位置P1)に相当する。
一方、レバー部(把持部)142を、固定部151に近付ける方向(矢印P1で示す第1方向)に移動させることにより、載置ガイド部122に固定された第1ガイドピン135は、カム溝145の傾斜部145aに倣って下方に摺動し、スライド板143,144の中央部に位置する水平部145bに達し、当接した状態となる。上述と同様に第1ガイドピン135は、固定ガイド部155の第1スライドガイド部146にガイドされているため、載置ガイド部122を固定ガイド部155に対して下方(図9に矢印Wで示す方向)に移動させることができる。即ち、この移動により、粉体収容容器150および載置部120を(図3Cに示す位置P2)から装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に移動させることができ、固定部151に粉体収容容器150が載置された載置部120を装着することができる。なお、第1ガイドピン135とスライド板143,144の水平部145bとの当接した状態が、粉体収容容器150および載置部120が、固定部に当接した状態(装着位置)である装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に相当する。
図3A、および図3Bに示すように、本実施形態の収容室152は、水平方向における収容室152の断面積が鉛直方向下方に向けて徐々に小さくなるように形成されている。収容室152に収容可能な粉体とは、特に限定された形態でなく、例えば、粉砕された不定形、合成造粒された球形、アスペクト比の高い棒状、繊維状、これらの混合物等を含むものであってもよい。また、その大きさも特定されない。
収容室152は、鍔部を有し、当該鍔部の部分において固定部151の下方に接続されている。したがって、固定部151に設けられた導入口153は、収容室152の上方に設けられ、当該導入口153に対応して粉体が収容された粉体収容容器150が装着され、装着された粉体収容容器150から導入口153を介して収容室152側に粉体が重力により移送(供給)されるように構成されている。収容室152の下方の底部には、図示しないが、粉体を送出する導出部が設けられている。
次に、図3A、図3B、図3C、図12、および図13を参照しながら、シート製造装置100用の容器としての粉体収容容器(カートリッジ)150について説明する。図3A、図3B、および図3Cに示すように、シート製造装置100用の容器としての粉体収容容器150は、容器接続部110と、容器接続部110に接続された容器部114と、を備えている。容器部114の内は収納部であり、容器部114の内には、結着樹脂を含む粉体が収容されており、容器接続部110を介して収容室152を含む装着部200に接続され、収容室152に粉体を供給する。なお、図12および図13には、容器としての粉体収容容器(カートリッジ)150の外観を示し、図12に正面側からの斜視図を示し、図13に背面側からの斜視図を示している。
容器接続部110は、第1ホルダーフランジ111と、粉体収容容器(カートリッジ)150のシャッターとしての第2シャッター112と、第2ホルダーフランジ113と、第1ホルダーフランジ111および第2ホルダーフランジ113との間に配置された弾性部としての板バネ116a,116bと、第1ホルダーフランジ111の下面に配置されたシール部材126と、を備えている。
第1ホルダーフランジ111は、中央部に表裏面(上側面および下側面)を貫通する開口115aが設けられている。中央部の開口115aの第3方向の両側には、弾性部としての板バネ116a,116bが一つずつ固定されている。板バネ116a,116bは、第1ホルダーフランジ111の奥側(第1方向側)に貫通孔127が配置され、貫通孔127の設けられている側が第2方向(上方)に変形することが可能なように、手前側(第1方向と反対側)の固定部で第1ホルダーフランジ111に固定されている(図7参照)。板バネ116a,116bは、この固定部を支点として、貫通孔127の設けられている側が第2方向(上方)に弾性変形することができる。
また、第1ホルダーフランジ111の裏面(第2ホルダーフランジ113と反対側の下面)には、開口115aの外周を囲む帯枠状のシール部材126が設けられている。シール部材126は、例えば弾性を有する樹脂などで形成され、容器部114が接続された容器接続部110と載置部120との密着性を向上させることができる。
また、図3A、図3B、および図3Cには図示されていないが、第1ホルダーフランジ111の第1方向の奥側の端部の第3方向両側の隅部に、段付ピン148との干渉を防ぐための逃げ部として、当該隅部の一部が切り欠かれた切欠き部が設けられている。なお、当該切欠き部については、後段にて詳細に説明する。
第2ホルダーフランジ113は、第1ホルダーフランジ111の上方に配置され、中央部に表裏面(上側面および下側面)を貫通する開口115bが設けられている。開口115bは、第1ホルダーフランジ111の開口115aと概ね重なる位置に配置され、第2シャッター112が開かれたとき、開口115aとともに粉体を通過させる。第2ホルダーフランジ113には、第1ホルダーフランジ111と対向する側の面に、板バネ116a,116bを収納し、板バネ116a,116bの変形が可能となるような板バネ逃げ溝156a,156bが設けられている。ちなみに、板バネ116a,116bは、この板バネ逃げ溝156a,156bの内に収納される様に第1ホルダーフランジ111上に配置される。
粉体収容容器150を載置部120に載置したとき、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に向かう方向(第1方向)に対して反対方向に位置する第2ホルダーフランジ113の端部の両側の二つの隅部には、第2ホルダーフランジ113の表面(上面)から突出する凸部としてのフランジ凸部113aが設けられている。この凸部としてのフランジ凸部113aは、粉体収容容器150を載置するときの載置方向を画定することができる。具体的には、粉体収容容器150を逆向きに載置した場合は、フランジ凸部113aが、載置部120の載置ガイド部122に設けられている端壁部128と干渉し、粉体収容容器150を装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に移動させることができない。一方、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に向かう方向(第1方向)に位置する端部には、フランジ凸部113aと同様な突起は設けられていないため、粉体収容容器150を装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に移動させることができる。
なお、凸部としてのフランジ凸部113aは、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)から中間位置(図3Cに示す位置P2)に向かう方向(第1方向)に対して反対方向の側に位置する第2ホルダーフランジ113の端部側の少なくとも一つの隅に設けられていればよく、同様な機能を果たすことができる。この場合、載置部120の載置ガイド部122に設けられる端壁部128は、粉体収容容器150を逆向きに載置したとき、フランジ凸部113aと干渉する側の載置ガイド部122に設けられる。また、図3A、図3B、および図3Cには図示されていないが、第2ホルダーフランジ113の第1方向の奥側の端部の第3方向両側の隅部(第1ホルダーフランジ111の切欠き部と対向する位置)に、段付ピン148との干渉を防ぐための貫通孔が設けられている。
粉体収容容器(カートリッジ)150のシャッターとしての第2シャッター112は、第1ホルダーフランジ111の開口115aおよび第2ホルダーフランジ113の開口115bを開閉する。第2シャッター112は、第1ホルダーフランジ111および第2ホルダーフランジ113間に構成された溝内を摺動することによって開閉を行うことができる。なお、第2シャッター112は、粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)にあるときに動作させることが可能となるようにロックされている。ロックされた第2シャッター112は、ロック解除機構によってロックを解除され、動作させることが可能となる。
ロック解除機構は、粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)にあるとき、粉体収容容器150に設けられた第2シャッター112のロックを解除し、開放動作を可能にする機構である。ロック解除機構には、弾性部としての板バネ116a,116b(図3Bおよび図7参照)が設けられている。板バネ116a,116bは、図3Bおよび図7に示すように、第1ホルダーフランジ111の前述した第3方向の両側の端部に配置され、第1方向に沿って並行するように帯状に設けられている。なお、板バネ116a,116bは、それぞれ同様な構成であり、同様な動作が行われるが、以下の説明では一方の板バネ116bを用いて説明する。
ここで、図14A、および図14Bを参照しながらロック解除機構について詳細に説明する。図14Aおよび図14Bに示すように、ロック解除機構は、容器接続部110に配置された弾性部としての板バネ116a,116b(図3Bおよび図7参照)と、板バネ116a,116bに設けられているバネ凸部123と、第2シャッター112に設けられているシャッター凹部124と、第4板部134(第1シャッター130)に設けられている段付ピン148と、を含んでいる。
図14Aには、板バネ116bのロック状態が示されている。図14Aに示すように、板バネ116bには、隣接して配置されている第2シャッター112に向かって突出するバネ凸部123が設けられている。また、バネ凸部123と対向する第2シャッター112には、バネ凸部123を収納するように凹むシャッター凹部124が設けられている。板バネ116bは、粉体収容容器150(容器接続部110)が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に到達するまでの間、第1ホルダーフランジ111に当接した状態となっており、バネ凸部123がシャッター凹部124に収納、係合された係合状態を構成している。このような係合状態により、第2シャッター112は、板バネ116bを介して第1ホルダーフランジ111に係合(ロック)され、ロックが解除されるまでの間、動作(スライド)できない状態になる。
次に、ロック解除機構により、第2シャッター112のロック、および第2シャッター112のロックが解除される仕組みについて説明する。ロック解除機構は、粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)にあるとき、粉体収容容器150に設けられた第2シャッター112のロックを解除する。粉体収容容器150は、装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に到達した場合に、第2シャッター112を開くことができる。なお、これ以外の位置で第2シャッター112を不用意に開くと、粉体が散乱してしまう虞があり好ましくない
図14Bには、板バネ116bのロックが解除された状態が示されている。図14Bに示すように、粉体収容容器150が中間位置(図3Cに示す位置P2)から装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に向かって移動(下がる)し始めると、板バネ116bに対して段付ピン148が相対的に移動し、段付ピン148の細径部148aが板バネ116bに設けられている貫通孔127に挿入される。その後、さらに粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に向かって移動すると、段付ピン148の大径部148bの段部148c(図15B参照)が板バネ116bに当接し、板バネ116bを上方に持ち上げ、変形させる。この変形に伴って、板バネ116bに設けられているバネ凸部123も上方に移動し、第2シャッター112のシャッター凹部124との係合が解除される。これにより、第2シャッター112の第1ホルダーフランジ111に対するロックが解除され、解放動作を行うことができる。なお、板バネ116bに設けられている貫通孔127の直径は、段付ピン148の細径部148aの直径よりも大きく、且つ段付ピン148の大径部148bの直径よりも小さく構成されている。
容器部114は、粉体が収容される収納部である。容器部114の開口側には四方向に張り出されたリブ158を含む容器フランジ159が設けられている。容器部114は、この容器フランジ159において容器接続部110上に接続されている。なお、リブ158は、容器部114の強度を向上させるための補強材の機能を含んでいる。容器部114は、水平方向における容器部114の断面積が鉛直方向上方に向けて徐々に大きくなるように形成されている。なお、本形態における容器部114は、鉛直方向下方側、即ち容器接続部110に接続される側に水平方向における断面積の比較的小さな部位114aが設けられ、鉛直方向上方側に断面積の比較的大きな部位114bが設けられた構成が用いられている。また、本形態では、断面積の比較的小さな部位114aと断面積の比較的大きな部位114bとの接続部位114cは、鉛直方向上方に向けて徐々に大きくなるように形成されている。このような形態とすることにより、導入口153を介して収容室152側に粉体が重力により移送(供給)される。なお、本形態では、断面形状が概ね四角形をなした例を示しているが、断面形状は四角形に限らず、例えば円形、長円形、多角形など他の形状であってもよい。
次に、図15A、および図15Bを参照して、板バネ116a,116bの貫通孔127と、第1係合部としての段付ピン148と、第1ホルダーフランジ111とが関係する第1ホルダーフランジ111の切欠き部について説明する。この切欠き部は、板バネ116a,116bの貫通孔127に挿入される段付ピン148との干渉を防ぐために設けられている。したがって、切欠き部は、板バネ116a,116bの貫通孔127と対向する部位に在って、少なくとも段付ピン148の大径部148bを収容可能な広さを有して設けられる。
具体的に、切欠き部は、第1ホルダーフランジ111の第1方向の奥側に位置する端部の第3方向両側の隅部に設けられており、二つの切欠き壁部117,118を有して構成されている。切欠き部は、第1シャッター130が閉まった状態、即ち容器接続部110を含む粉体収容容器150が、装着開始位置である位置P1(図3C参照)において、載置部120に載置されるときに、第1シャッター130に設けられている段付ピン148の大径部148bの外形よりも外側に位置している。なお、この切欠き部の上部の第2ホルダーフランジ113との間に、板バネ116a,116bの貫通孔127が位置し、この貫通孔127に段付ピン148の細径部148aが挿入されることで、第1シャッター130の開閉を行うことができる。また、この貫通孔127に段付ピン148の段部148cが押し当てられることにより、板バネ116a,116bを上下方向に弾性変形させることができる。
また、切欠き部は、図15Cに示す変形例のような構成とすることができる。変形例に係る切欠き部は、二つの切欠き壁部117a,118aと、一方の切欠き壁部118aと対向する位置に設けられた細長形状の端圧部119と、の三方向に壁部を有し、一つの方向に開口した構成である。端圧部119は、ガイド面119aと突起部119bとを有する細長形状に弾性変形可能に形成されている。本変形例の切欠き部では、二つの切欠き壁部117a,118aと、変形可能な端圧部119の突起部119bと、によって段付ピン148の大径部148bを挟み込み、第1ホルダーフランジ111と段付ピン148との位置決めを行うことができる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本適用例に係るシート製造装置100によれば、装着部200への容器としての粉体収容容器150(カートリッジ)の脱着に連動して、導入口153を開く開位置と、導入口153を閉じる閉位置とに移動可能な第1シャッター130を有している。そして、第1シャッター130は、複数のシャッター部材としての第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134、を備えており、開位置では、第1板部131、第2板部132、第3板部133、および第4板部134が重なり合って収納される。これにより、第1シャッター130を収納するためのスペースを小さく抑えることができ、シート製造装置100の小型化を図ることができる。
(2)装着部200に設けられている、第1係合部としての段付ピン148や容器接続部110に配置された弾性部としての板バネ116a,116bに設けられている第2係合部としての貫通孔127などを含むシャッター移動機構により、粉体収容容器150の装着(容器の移動)に連動して第1シャッター130の開閉、および収納動作を行うことができる。
(3)第1シャッター130に設けられた第1係合部としての段付ピン148と、容器としての粉体収容容器150を構成する装着部200に設けられた第2係合部としての貫通孔127(板バネ116a,116b)とが係合することにより、粉体収容容器150の装着や移動に連動して第1シャッター130の開閉を行うことができる。
(4)容器としての粉体収容容器150を、第1方向(手前側から奥側への装着方向)と交差する第2方向(上方)に移動させた状態の載置部120に載置し、移動させることにより粉体収容容器150の装着を行うことができる。これにより、粉体収容容器150の装着を、装着部200から離れた位置で移動させた後、下方に移動させて行なうことができ、粉体収容容器150を装着部200に確実に載置し、装着することができる。また、粉体収容容器150と装着部200とのシール性(密着性)を向上させることができる。
(5)容器としての粉体収容容器150が中間位置(図3Cに示す位置P2)にないとき、換言すれば、少なくとも粉体収容容器150が装着開始位置(図3Cに示す位置P1)にあるときは、レバー部(把持部)142が粉体収容容器150の下方にあるため、レバー部(把持部)142の操作がし難く、容易に操作を行うことができないため誤操作を防止することが可能となる。
(6)装着開始位置(図3Cに示す位置P1)における粉体収容容器150を、レバー部(把持部)142に設けられたレバー支持部142aによって支持することができるため、載置部120に載置する際の粉体収容容器150の傾きや倒伏を防止することが可能となる。また、レバー支持部142aに粉体収容容器150が支持(載置)されている状態では、レバー部(把持部)142を押し込む動作を行うことができないため、装着開始位置(図3Cに示す位置P1)において、載置部120を第2方向(下方)に移動させることができない。これにより、第2方向(下方)への移動に関する誤操作を抑止することが可能となる。
(7)粉体収容容器150を構成する第2ホルダーフランジ113の装着方向手前側に設けられた凸部としてのフランジ凸部113aと、載置ガイド部122の手前の端側に設けられた端壁部128とが干渉(当接)することにより、粉体収容容器150の前後の向きが逆向きで装着されてしまうこと、即ち誤装着を抑止することが可能となる。
(8)第2シャッター112の動作を止める(係合する)ロック機構により、粉体収容容器150の装着が完了(装着完了位置(図3Cに示す位置P3))するまで、粉体収容容器150の容器接続部110に設けられている第2シャッター112を開くことができないため、誤操作などによる粉体の散乱を防ぐことができる。
(9)粉体収容容器150が、中間位置(図3Cに示す位置P2)から装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に移動するとき、弾性部としての板バネ116a,116bを段付ピン148により変形させて第2シャッター112のロックを解除するため、粉体収容容器150の装着が完了するとほぼ同時にロックを解除することができる。したがって、第2シャッター112の開放を粉体収容容器150が装着完了位置(図3Cに示す位置P3)に装着された後に遅滞なく行うことが可能となる。
(10)本実施形態に係るシート製造装置100用の粉体収容容器(カートリッジ)150によれば、開口115a,115bを塞ぐ閉位置でロック機構がシャッター(第2シャッター112)をロックした状態で、粉体収容容器(カートリッジ)150を装着部200に装着する。そして、装着部200に装着するときに、装着部200に設けられている段付ピン148により弾性部としての板バネ116a,116bが変形させられることにより、バネ凸部123およびシャッター凹部124で構成された係合部によるシャッターの係合(ロック)を解除する。これにより、粉体収容容器(カートリッジ)150の装着前や装着時に、シャッター(第2シャッター112)が不用意に開かれることを防ぐことができ、誤操作などによる粉体の散乱を防ぐことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。以下に、種々の変形例を示す。
上記実施形態の粉体収容容器150は、収容室152に対して鉛直方向上方に配置したが、この構成に限定されない。例えば、粉体収容容器150が、収容室152に対して斜め上方に配置される構成であってもよい。このようにしても、粉体収容容器150に収容された粉体を重力により収容室152に注入させることができる。
また、第1シャッター130を第1方向に沿って(水平方向)に移動させて開閉させる構成としたが、移動方向は限定されない。例えば、第1シャッター130を斜め上方、もしくは斜め下方に移動させて開閉する構成であってもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
また、第2シャッター112を第1方向に沿って(水平方向)に移動させて取り外す構成としたが、取り外し(着脱)方向は限定されない。例えば、第2シャッター112を斜め上方、もしくは斜め下方に移動させて取り外す構成であってもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
また、粉体収容容器150を構成する容器部114の構成は、上述の構成に限らず、収容される粉体が重力により、収容室(ホッパー)152側に供給されればよく、その構成は問わない。例えば、粉体収容容器150を構成する容器部114の変形例としては、図16および図17に示すような構成の容器部224を備えた粉体収容容器250構成を適用することができる。なお、図16および図17は、変形例に係る粉体収容容器(カートリッジ)の外観を示し、図16は正面斜視図であり、図17は背面斜視図である。
図16および図17に示す本変形例の粉体収容容器(カートリッジ)250は、上述した実施形態と同様に、容器接続部110上に容器部224が接続されている。容器部224の開口側には四方向に張り出されたリブ258を含む容器フランジ259において容器接続部110に接続されている。なお、容器接続部110は、上述の実施形態と同様に、第1ホルダーフランジ111、容器のシャッターとしての第2シャッター112、第2ホルダーフランジ113、および凸部としてのフランジ凸部113aを含んで構成されている。本変形例の容器部224は、水平方向における容器部224の断面積が鉛直方向上方に向けて略同じとなるように形成されている。また、本変形例の粉体収容容器250は、上述の実施形態の粉体収容容器150を構成する容器部114と比し、容器部224の高さ(長さ)が短縮され、粉体の収納容積を小さくした構成である。このような本構成の粉体収容容器250では、必要収納量の比較的少ない粉体に対して好適に用いることができる。なお、本変形例では、断面形状が概ね四角形をなした例を示しているが、断面形状は四角形に限らず、例えば円形、長円形、多角形など他の形状であってもよい。
10…供給部、12…粗砕部、20…解繊部、40…選別部、45…第1ウェブ形成部、49…回転体、50…混合部、52…粉体供給部、60…堆積部、70…第2ウェブ形成部、80…シート形成部、90…切断部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…容器接続部、111…第1ホルダーフランジ、112…容器のシャッターとしての第2シャッター、113…第2ホルダーフランジ、113a…凸部としてのフランジ凸部、114,224…容器部、114a…断面積の小さな部位、114b…断面積の大きな部位、114c…接続部位、115a,115b…開口、116a,116b…弾性部としての板バネ、117,118…切欠き壁部、117a,118a…切欠き壁部、119…端圧部、119a…ガイド面、119b…突起部、120…載置部、120b…載置部の下面、121…支持部、121b…支持部の下面、122…載置ガイド部、123…バネ凸部、124…シャッター凹部、125…開口、126…シール部材、127…第2係合部としての貫通孔、128…当接部としての端壁部、130…第1シャッター、131…シャッター部材としての第1板部、131a…第1受け溝、132…シャッター部材としての第2板部、132a…第2受け溝、133…シャッター部材としての第3板部、133a…第3受け溝、134…シャッター部材としての第4板部、134a…第4受け溝、135…第1ガイドピン、136…第2ガイドピン、140…スライダー部、142…レバー部(把持部)、142a…レバー支持部、143,144…スライド板、143a…スライド板の上端面、145…カム溝、146…第1スライドガイド部、147…第2スライドガイド部、148…第1係合部としての段付ピン、148a…細径部、148b…大径部、148c…段部、149…逃げ凹部、150,250…容器としての粉体収容容器(カートリッジ)、151…固定部、151a…固定部の上面、152…収容室(ホッパー)、153…導入口、155…固定ガイド部、156a,156b…板バネ逃げ溝、157…先部ガイド、158…リブ、159…容器フランジ、160…移動領域、161…長溝孔、162…上部ガイド、200…装着部。

Claims (10)

  1. 粉体を収容する容器が装着される装着部を備え、前記粉体と繊維を含むシートを製造するシート製造装置であって、
    前記装着部は、
    前記容器からの前記粉体を受け入れるための導入口と、
    前記導入口を開閉するための第1シャッターと、
    を有し、
    前記第1シャッターは、前記装着部への前記容器の脱着に連動して、前記導入口を開く開位置と、前記導入口を閉じる閉位置とに移動可能であり、
    前記第1シャッターは、複数のシャッター部材を備え、前記開位置では、前記複数のシャッター部材が重なり合って収納されることを特徴とするシート製造装置。
  2. 前記容器および前記装着部は、第1方向に沿って相対移動可能であり、
    前記容器が、前記装着部に対して前記第1方向に沿って移動するとき、前記導入口を開閉するように前記第1シャッターを移動させるためのシャッター移動機構を有することを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 前記シャッター移動機構は、
    前記第1シャッターに設けられた第1係合部を有し、
    前記第1係合部と、前記容器に設けられた第2係合部とが係合し、前記容器の前記第1方向に沿った移動に連動して、前記第1シャッターが前記第1方向に沿って移動し、前記導入口を開閉することを特徴とする請求項2に記載のシート製造装置。
  4. 前記装着部は、
    前記容器が載置される載置部であって、前記容器を、装着開始位置と中間位置との間で、前記第1方向に沿って移動可能に支持する支持部を有する載置部と、
    前記載置部を前記第1方向と交差する第2方向に移動させるためのカム溝を有し、前記容器を前記中間位置と前記装着完了位置との間で移動させるためのスライダー部と、を有することを特徴とする請求項2または3に記載のシート製造装置。
  5. 前記スライダー部は、当該スライダー部を操作するためのレバー部を有し、
    前記容器が前記装着開始位置にあるとき、前記レバー部は、前記容器の下方に位置し、
    前記容器が前記中間位置にあるとき、前記レバー部は前記容器よりも装着方向手前側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項4に記載のシート製造装置。
  6. 前記レバー部は、前記装着開始位置にある前記容器を支持するレバー支持部を有することを特徴とする請求項5に記載のシート製造装置。
  7. 前記載置部は、前記容器が前記装着開始位置から前記中間位置に至る前に、装着方向に沿った前記容器の一方側に設けられた凸部に当接し、前記容器の移動を阻止する当接部を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  8. 前記容器は、
    収容した前記粉体を供給するための開口と、
    前記開口を開閉するための第2シャッターと、
    前記第2シャッターを、前記開口を塞ぐ閉位置にロックするためのロック機構と、
    を有し、
    前記装着部は、
    前記容器が装着され前記装着完了位置にあるとき、前記第2シャッターのロックを解除するためのロック解除機構を有することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  9. 前記ロック機構は、前記第2シャッターに係合して前記第2シャッターを閉位置にロックするための弾性部を有し、
    前記ロック解除機構は、前記容器が前記中間位置から前記装着完了位置に移動するとき、前記弾性部を変形させて前記第2シャッターのロックを解除することを特徴とする請求項8に記載のシート製造装置。
  10. シート製造装置に装着され、粉体を収容したシート製造装置用の粉体収容容器であって、
    収容した前記粉体を前記シート製造装置に供給するための開口と、
    前記開口を開閉するためのシャッターと、
    前記シャッターを、前記開口を塞ぐ閉位置にロックするためのロック機構と、
    を有し、
    前記ロック機構は、前記シャッターと係合する係合部を備えた弾性部を有し、
    前記弾性部が変形することにより前記係合部の前記シャッターとの係合が解け、前記シャッターのロックが解除されることを特徴とするシート製造装置用の粉体収容容器。
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