JP2017092636A - 撮像装置、映像システム、及び画像処理方法 - Google Patents

撮像装置、映像システム、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の明るさと暗部の階調性を向上させ良好な画質の画像を表示可能にする撮像装置を提供する。【解決手段】撮像される画像の被写体輝度を目標輝度にする補正量を算出する逆光補正量算出部と、露出補正を行う露出補正部と、補正処理に用いるガンマ特性を補正する階調補正部と、逆光補正量算出部により算出された補正量に応じて、露出補正部及び階調補正部を制御する逆光補正部とを有し、階調補正部は、目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化するようにガンマ特性を補正する。【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置、映像システム、及び画像処理方法に関する。
被写体を撮像装置で撮影し、その映像を表示装置に表示する際、撮影時に撮像装置において、撮像装置のガンマ特性に基づき被写体輝度をコード値に変換することで被写体の階調を映像信号に変換する。そして、表示時に表示装置において、表示装置のガンマ特性に基づき映像信号のコード値を出力輝度値に変換する。従来の撮像装置のガンマ特性は、ニー処理により映像における高輝度部の領域のコントラストを圧縮する特性となっており、表示装置に表示される映像の階調特性は、実被写体の階調特性に対して高輝度部の輝度変化が減少したものとなる。
また、近年のデジタルビデオカメラ等の撮像装置は、ユーザのニーズに応えるために特徴的な被写体での画質向上を目的とする露出制御や画質制御を行う撮影モードを有するものがある。例えば、逆光等の主被写体が暗く撮影されてしまうシーンにおいて、露出制御や階調制御を行い主被写体の画質向上を実現する技術等(例えば、特許文献1、2参照。)が提案されている。
特開平9−37145号公報 特開平11−196291号公報
本発明の目的は、被写体の明るさと暗部の階調性を向上させ良好な画質の画像を表示可能にする撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、撮像される画像の被写体輝度を目標輝度にする補正量を算出する補正量算出手段と、露出補正を行う露出補正手段と、補正処理に用いるガンマ特性を補正する階調補正手段と、前記補正量算出手段により算出された補正量に応じて、前記露出補正手段及び前記階調補正手段を制御する制御手段とを有し、前記階調補正手段は、目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化するようにガンマ特性を補正することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の明るさと暗部の階調性を向上させ良好な画質の画像を表示することが可能になる。
第1の実施形態における撮像装置の外観を示す図である。 第1の実施形態における撮像装置の構成例を示す図である。 通常撮影モードにおけるガンマ特性を説明するための図である。 高輝度優先モードにおけるガンマ特性を説明するための図である。 第1の実施形態における撮像装置のシステム制御部及び画像処理部の構成例を示す図である。 第1の実施形態における補正処理の例を示すフローチャートである。 高輝度優先モードにおける補正されたガンマ特性を説明するための図である。 第2の実施形態における映像システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態における撮像装置及び表示装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態における補正処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態における撮像装置としてのデジタルビデオカメラ100の外観を示す図である。図1において、表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。録画スイッチ61は撮影指示を行うための操作部である。モード切り替えスイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。コネクタ112は接続ケーブルとデジタルビデオカメラ100とのコネクタである。操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種ボタン、十字キー等の操作部材より成る操作部である。72は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルビデオカメラ100との通信が可能となる。
図2は、デジタルビデオカメラ100の内部構成例を示すブロック図である。図2において、撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群であり、被写体像を結像させる。絞り101は光量調整に使用する絞りである。ND104は減光用に使用するND(減光用)フィルタである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。撮像部22は、電子シャッターによる蓄積の制御や、アナログゲイン、読み出し速度の変更等の機能も有する。A/D変換部23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア102は、デジタルビデオカメラ100の撮影レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ103、絞り101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換部23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理、ガンマ補正処理、デジタルゲインの付加等の処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果をシステム制御部50に送信する。送信された演算結果に基づいて、システム制御部50が露出制御、測距制御を行い、画像処理部24がホワイトバランス制御等行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。
A/D変換部23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって撮像されA/D変換部23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
D/A変換部13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換部13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換部13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換部23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換部13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行うことができる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、例えば後述するフローチャートに示す処理動作を実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルビデオカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換部13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切り替えスイッチ60、録画スイッチ61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切り替えスイッチ60は、システム制御部50の動作モードを、動画記録モード、静止画記録モード、再生モード等の何れかに切り替える。動画記録モードや静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切り替えスイッチ60で、動画撮影モードに含まれるこれらのモードの何れかに直接切り替えられる。あるいは、モード切り替えスイッチ60で動画撮影モードに一旦切り替えた後に、動画撮影モードに含まれるこれらのモードの何れかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。録画スイッチ61は撮影待機状態と撮影状態を切り替える。システム制御部50は、録画スイッチ61により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200への動画データの書き込みまでの一連の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面毎に適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右4方向の十字キーやSETボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるスイッチである。電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
次に、第1の実施形態における動作について説明する。本実施形態における撮像装置において、通常のニー処理を含むガンマ特性で撮影する第1の撮影モード(以下、「通常撮影モード」と称す)と、リニアガンマ特性で撮影する第2の撮影モード(以下、「高輝度優先モード」と称す)とを有する例で説明する。
まず、本発明の実施形態におけるガンマ補正について説明する。
最初に、通常のニー処理を含む通常撮影モード用の撮像装置のガンマ特性について、図3を参照しながら説明する。図3は、通常撮影モードにおけるデジタルビデオカメラ100のガンマ特性を説明するための図である。図3において、301は入力ダイナミックレンジが0〜x1であるガンマ特性であり、例えばITU−R BT.709等で規格化されているガンマ特性である。302は入力ダイナミックレンジが0〜x2(x2>x1)であるガンマ特性であり、入力ダイナミックレンジを実用的な範囲に広げた場合を表している。図3に示すように、通常撮影モード用のガンマ特性は、画像における中輝度から高輝度の領域のコントラストを圧縮する特性となっている。
続いて、高輝度優先モード用の撮像装置のガンマ特性(リニアガンマ特性)について、図4を参照しながら説明する。図4は、高輝度優先モードにおけるデジタルビデオカメラ100のガンマ特性を説明するための図である。図4(A)において、401は入力ダイナミックレンジが0〜x1であるガンマ特性であり、例えばITU−R BT.709等で規格化されているガンマ特性である。402は入力ダイナミックレンジが0〜x2(x2>x1)であるガンマ特性であり、入力ダイナミックレンジを実用的な範囲に広げた場合を表している。
ガンマ特性402は、ガンマ特性401を基準にした場合、コントラストを圧縮することをせずに、入力コードに対する出力コードの関係を一定に保ち、映像における低輝度部から高輝度部までのビットの割り振りを固定する特性となっている。そのため、図4(B)に示すように、撮像装置のガンマ特性411と表示装置のガンマ特性412とを合わせたシステム全体での階調特性413は、一部の領域に対してコントラストが圧縮されることはなく、全領域においてリニアな特性を実現できている。
この高輝度優先モード用のリニアガンマ特性では、通常撮影モード用のガンマ特性と比較すると、相対的に暗めの特性となる。しかし、ディスプレイやパネルなどの表示装置のピーク輝度値を上げることで表示される映像が暗くなることを防ぐとともに、暗部からハイライト部までの全域にわたってコントラストが非圧縮な状態を保てる。そのため、暗部からハイライト部まで全域で、実被写体の特性に近い、より自然な階調性、色再現性、鮮鋭感を実現することが可能となる。
ここで、高輝度優先モード用のリニアガンマ特性では、通常撮影モード用のガンマ特性に比べて、ニー処理による階調圧縮がなされないために高輝度部に対する階調の割り当てが大きい。その一方で、出力のコード量(ビット数)は限られているために、通常撮影モード用のガンマ特性と比較すると、低輝度側の階調の割り当てが小さくなってしまう。表示装置の出力輝度特性制御で通常撮影と同様の明るさに制御することは可能であるが、撮像時に失われた暗部の階調を回復することはできず、逆光等の主被写体が暗く撮影されてしまうシーンなど黒潰れが目立ってしまうことがある。
そこで、本発明では、高輝度優先モード用のリニアガンマ特性を適用して撮影された逆光被写体等の低輝度部を含む画像においても、被写体の明るさと暗部の階調性を向上させつつ、システム全体でのリニアな階調性を最大限実現できるようにする。なお、以下の説明では、通常撮影モード及び高輝度優先モードはそれぞれ0〜x2の実用的な範囲の入力ダイナミックレンジを採用しており、通常撮影モードでは中輝度から高輝度の領域のコントラストを圧縮するガンマ特性を適用するものとする。
次に、第1の実施形態における補正処理での露出補正制御と階調補正制御の方法について説明する。図5は、システム制御部50の一部と画像処理部24の構成例を示すブロック図である。なお、図5においては、露出補正制御と階調補正制御に係る構成を図示し、その他の構成は図示を省略している。システム制御部50は、逆光シーン判定部500、逆光補正量算出部501、逆光補正部502、露出補正部504、及び露出制御部505を有する。また、画像処理部24は、階調補正部503を有する。
逆光シーン判定部500は、被写界が逆光シーンであるか否かを判定する。逆光シーンの判定は、例えば、画像の輝度値やヒストグラムの解析によりデジタルビデオカメラ100が自動で行ってもよいし、ユーザからの操作により逆光シーン情報をタッチパネルなどの操作部材の直接操作で入力する方式であってもよい。
逆光補正量算出部501は、逆光シーン判定部500による逆光シーンの判定結果を受けて、逆光シーンを補正する補正量を算出する。逆光補正量の算出方法は、例えば、特定の被写体輝度を目標輝度にする補正量としてデジタルビデオカメラ100が自動で算出してもよいし、ユーザが操作部材を直接操作して補正量を入力してもよい。また、逆光シーン判定部500の判定結果と連動して固定の補正量として算出するようにしてもよい。算出された補正量は、単位が信号増幅量(dB)や露出制御量(段)など、どのような値でも構わない。
逆光補正部502は、逆光補正量算出部501により算出された補正量が伝達され、補正量を階調補正と露出補正とにどのように配分するかを決定する。配分された補正量については、それぞれ階調補正部503及び露出補正部504に伝達される。階調補正部503は、階調補正処理に用いる階調特性(ガンマ補正処理に用いるガンマ特性)を、補正量に応じて特定の輝度範囲の信号レベルを上昇させるような階調特性(ガンマ特性)へと変更する。露出補正部504は、補正量に応じて画像の信号量全体を上昇させるように露出制御部505を制御し、補正量に応じた露出補正を実現する。
図6は、本実施形態における補正処理の例を示すフローチャートである。システム制御部50は、逆光シーン判定部500により逆光シーンであると判定されると処理を開始し、ステップS601にて、逆光補正量算出部501により逆光補正量の算出を行う。次に、ステップS602にて、システム制御部50は、算出された逆光補正量に対して、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下であるか否かの判定を行う。
高輝度優先モード用の撮像装置のガンマ特性は、高輝度部に対するコード(階調)の割り振りが大きいため、暗部に対するコード(階調)の割り振りが小さく、ガンマ特性の傾きは1を下回ることがある。コード(階調)の割り振りが小さい場合、図7(A)に示すように入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域が発生するため、暗部の階調性が悪化し黒潰れの原因となる。一方、高輝度優先モードはシステム全体でリニアな特性を実現するモードであるため、暗部の階調を改善しようとして大幅な階調補正を行うと全体としてのリニアな特性が大きく失われてしまう。そのため、目標とする輝度の輝度上昇ではなく、あくまで目標とする暗部のガンマ特性の傾きを改善することを目的として一部の階調補正のみにとどめることで、全体としてはリニアな特性を失うことなく暗部の階調性のみを改善することができる。
そこでステップS602において、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下であると判定された場合、すなわち目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、ステップS603へ進む。ステップS603にて、システム制御部50は、ステップS601において算出された逆光補正量の階調補正に対する配分を決定する。そして、システム制御部50は、補正量に応じた画像処理部24の階調補正部503における階調特性の変更を指示する。それを受けた画像処理部24は、全体には影響のない範囲で図7(B)に示すように暗部のガンマ特性の傾きを1以上になるように階調補正部503における階調特性を補正する。これにより、階調の改善効果とガンマ特性全体でのリニアな特性の最大効果が得られる。
一方、ステップS602において、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下ではないと判定された場合、すなわち目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含まない場合、ステップS604へ進む。ステップS604にて、システム制御部50は、目標とする輝度を上昇させるようにガンマ特性全体を階調補正する。ここでは、急激な輝度上昇となる階調補正を行うと自然な階調性が失われてしまうため、ガンマ特性としての自然さを保つ範囲で輝度を上昇させる。
次に、ステップS605にて、システム制御部50は、目標とする輝度が階調補正により上昇した量を全体の補正量から減算し、残りの補正量に相当する露出量を算出して露出補正部504及び露出制御部505による露出補正で輝度レベルを上昇させる。以上のようにして補正処理を実現する。
第1の実施形態によれば、リニアガンマ特性で撮影する高輝度優先モードにおける逆光被写体においても、被写体の明るさと暗部の階調性を向上させつつ、システム全体でのリニアな階調性を最大限実現できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態においては、撮像装置と撮像装置で撮影された画像を表示するTVなどの表示装置からなる映像システムについて説明する。ただし、撮像装置としてのデジタルビデオカメラの外観及び内部構成、高輝度優先モード用のリニアガンマ特性については、第1の実施形態と同様であるため、その説明は割愛する。第2の実施形態では、撮像装置としてのデジタルビデオカメラで撮影された画像にメタデータとして表示輝度の補正量を記述して表示装置としてのディスプレイに受け渡す。そのため、図8に示すような、カメラ100からスルー画像として直接ディスプレイ800にリアルタイムに画像データが受け渡されるシステムであってもよい。また、カメラ100や外部記録媒体200で記録された画像データとして非同期でディスプレイ800に画像データが受け渡されるシステムであっても何ら問題ない。
第2の実施形態における映像システムの補正処理での露出補正制御と階調補正制御とメタデータ記録制御の方法について説明する。図9は、デジタルビデオカメラ100が有するシステム制御部50の一部と画像処理部24、及びディスプレイ800の構成例を示すブロック図である。図9において、図5に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、図9においては、以下に説明する補正処理に係る構成を図示し、その他の構成は図示を省略している。
システム制御部50は、逆光シーン判定部500、逆光補正量算出部501、逆光補正部502、露出補正部504、露出制御部505、及びメタデータ制御部901を有する。また、画像処理部24は、階調補正部503を有する。また、ディスプレイ800は、表示制御部903、表示輝度補正量算出部904、及び表示部906を有する。
第2の実施形態において、逆光補正部202は、逆光補正量算出部201により算出された補正量を、階調補正と露出補正と表示補正とにどのように配分するかを決定する。配分された補正量については、それぞれ階調補正部503、露出補正部504、及びメタデータ制御部901に伝達される。メタデータ制御部901は、逆光補正部202から伝達された補正量を表示装置であるディスプレイ800における輝度補正量算出可能な値に変換し、画像データに付随するメタデータとして画像データに記録する。ディスプレイ800における輝度補正量算出可能な値は、システム制御部50によってディスプレイ800から取得しておけばよい。
表示輝度補正量算出部904は、ディスプレイ800に伝達された画像データ902に付随されたメタデータから輝度補正量を算出する。表示制御部903の表示輝度制御部905は、表示輝度補正量算出部904により算出された輝度補正量に応じて、ディスプレイ800のバックライト制御、階調制御により輝度補正を実現する。バックライト制御では、発光部であるバックライトの出力輝度を制御し、階調制御ではディスプレイ800のガンマ特性を制御する。表示制御部903は、表示輝度制御部905により輝度補正された状態で画像データ902に係る画像を表示部906に表示させる。
図10は、本実施形態における補正処理の例を示すフローチャートである。システム制御部50は、逆光シーン判定部500により逆光シーンであると判定されると処理を開始し、ステップS1001にて、逆光補正量算出部501により逆光補正量の算出を行う。次に、ステップS1002にて、システム制御部50は、算出された逆光補正量に対して、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下であるか否かの判定を行う。
ステップS1002において、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下であると判定された場合、すなわち目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、ステップS1003へ進む。ステップS1003にて、システム制御部50は、ステップS601において算出された逆光補正量の階調補正に対する配分を決定する。そして、システム制御部50は、補正量に応じた画像処理部24の階調補正部503における階調特性の変更を指示する。それを受けた画像処理部24は、全体には影響のない範囲で暗部のガンマ特性の傾きを1以上になるように階調補正部503における階調特性を補正する。
一方、ステップS1002において、目標とする輝度におけるガンマ特性の傾きが1以下でないと判定された場合、すなわち目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含まない場合、ステップS1004へ進む。ステップS1004にて、システム制御部50は、目標とする輝度を上昇させるようにガンマ特性全体を階調補正する。ここでは、急激な輝度上昇となる階調補正を行うと自然な階調性が失われてしまうため、ガンマ特性としての自然さを保つ範囲で輝度を上昇させる。
次に、ステップS1005にて、システム制御部50は、目標とする輝度が階調補正により上昇した量を全体の補正量から減算し、残りの補正量とディスプレイ800における最大輝度補正量と比較し、表示補正で賄えるか否かを判断する。残りの補正量がディスプレイ800の輝度補正で賄えると判断した場合、ステップS1006にて、システム制御部50は、残りの補正量をディスプレイ800の輝度補正で賄うようにメタデータとして画像データに記録する。
一方、残りの補正量がディスプレイ800の輝度補正で賄えないと判断した場合、ステップS1007にて、システム制御部50は、ディスプレイ800で最大補正量の輝度補正を行うようにメタデータとして画像データに記録する。続いて、ステップS1008にて、システム制御部50は、残りの補正量からディスプレイ800での輝度補正量を差し引いた残りの補正量を露出補正部504及び露出制御部505による露出補正で補正する。以上のようにして補正処理を実現する。第2の実施形態によれば、リニアガンマ特性で撮影する高輝度優先モードにおける逆光被写体においても、被写体の明るさと暗部の階調性を向上させつつ、システム全体でのリニアな階調性を最大限実現できる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:デジタルビデオカメラ 24:画像処理部 50:システム制御部 500:逆光シーン判定部 501:逆光補正量算出部 502:逆光補正部 503:階調補正部 504:露出制御部 505:露出制御部 800:ディスプレイ 901:メタデータ制御部 903:表示制御部 904:表示輝度補正量算出部 905:表示輝度制御部 906:表示部

Claims (9)

  1. 撮像される画像の被写体輝度を目標輝度にする補正量を算出する補正量算出手段と、
    露出補正を行う露出補正手段と、
    補正処理に用いるガンマ特性を補正する階調補正手段と、
    前記補正量算出手段により算出された補正量に応じて、前記露出補正手段及び前記階調補正手段を制御する制御手段とを有し、
    前記階調補正手段は、目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化するようにガンマ特性を補正することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記露出補正手段と前記階調補正手段とのそれぞれによる輝度補正を合わせて、前記補正量算出手段により算出された補正量を満たすように前記露出補正手段及び前記階調補正手段を制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記補正量算出手段により算出された補正量のうちの所定の補正量を前記階調補正手段に割り当て、残りの補正量を前記露出補正手段に割り当てることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 逆光シーンであるか否かを判定する判定手段を有し、
    前記補正量算出手段は、前記判定手段の判定結果に応じて補正量を算出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含むガンマ特性は、ガンマ特性の一部のコントラストを圧縮せず、入力コードに対する出力コードの関係を一定に保ち、輝度に対するコードの割り振りを固定した特性であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置と前記撮像装置から出力される画像を表示する表示装置とを有する映像システムであって、
    前記撮像装置は、
    前記表示装置で表示される画像の被写体輝度を目標輝度にする補正量を算出する補正量算出手段と、
    露出補正を行う露出補正手段と、
    補正処理に用いるガンマ特性を補正する階調補正手段と、
    出力する画像のデータに付随するメタデータに前記表示装置における輝度補正量を記録する記録手段と、
    前記補正量算出手段により算出された補正量に応じて、前記露出補正手段及び前記階調補正手段を制御するとともに、メタデータに輝度補正量を記録するように前記記録手段を制御する制御手段とを有し、
    前記表示装置は、
    前記撮像装置から出力される画像に付随するメタデータに基づいて、輝度補正量を算出する輝度補正量算出手段と、
    前記輝度補正量算出手段により算出された輝度補正量に応じて前記表示装置における表示輝度を制御する表示輝度制御手段とを有することを特徴とする映像システム。
  7. 前記表示輝度制御手段は、前記表示装置の発光部の出力輝度及び前記表示装置のガンマ特性の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項6記載の映像システム。
  8. 前記撮像装置の前記階調補正手段は、目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化するようにガンマ特性を補正することを特徴とする請求項6又は7記載の映像システム。
  9. 撮像される画像の被写体輝度を目標輝度にする補正量を算出する補正量算出工程と、
    露出補正を行う露出補正工程と、
    補正処理に用いるガンマ特性を補正する階調補正工程と、
    前記補正量算出工程にて算出された補正量に応じて、前記露出補正工程及び前記階調補正工程での処理を制御する制御工程とを有し、
    前記階調補正工程では、目標とする輝度範囲のガンマ特性が、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化しない領域を含む場合、入力輝度の変化に対して出力輝度が変化するようにガンマ特性を補正することを特徴とする画像処理方法。
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