JP7071217B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、更に詳しくは、撮像装置における露出制御の技術に関する。
従来、自動露出制御を行う撮像装置では、露光量を、光路上に配置された絞りや、撮像面上の露光時間等を制御するシャッタなどを用いて制御している。一方、近年では、撮像素子を用いた撮像装置において、撮像素子の小型化、高画質化に伴い、絞りが絞り込まれた状態で発生する光学回折による画質の劣化が問題となっている。
この問題を解決するために、光路上に光学レンズとは独立してNDフィルタ(Neutral Density Filter)を備えるものがある。こういったNDフィルタを備える撮像装置では、一般的に、NDフィルタを光路に対して挿抜するための機構が設けられており、通常、ユーザ指示に応じて任意の露出状態で挿抜制御することができる。
また、このようなNDフィルタを備える撮像装置には、露出を自動制御するものがある。特許文献1に記載のビデオカメラは、NDフィルタを備え、自動露出制御中に、露出の状態や絞り、シャッタ、感度、NDフィルタの設定状態を検出する。そして、露出状態が適正でない場合や、絞りが光学回折発生の値まで絞り込まれている状態を検出すると、NDフィルタの挿抜をユーザに促す警告を行う。また、シャッタ速度が高速になり画の連続性が失われる場合や、感度値が上昇することによるノイズ成分の増幅などの問題が懸念される場合などに、NDフィルタの挿抜の警告をする制御を行う場合もある。
特開2001-145001号公報
しかしながら、特許文献1のビデオカメラでは、自動露出制御のために、絞り、シャッタ、感度のどれを変更するかによって、制御可能な範囲が変化する。この制御可能な範囲が狭い場合、光学回折が発生する絞り値や、ノイズ成分の増幅が懸念される感度値などを閾値としてNDフィルタの挿抜を促す警告を行い、警告に従ってユーザが操作を行った場合に、次のような問題が起こることがあった。すなわち、NDフィルタの駆動後に、駆動前の警告の内容と反対の警告が表示されることがあった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、露出制御に関する警告を安定して行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本は発明の撮像装置は、撮像光学系を介して入射する光を電気信号に変換する撮像手段と、露出を変えるための複数の露出制御手段と、前記複数の露出制御手段の内、予め決められた第1の露出制御手段を除く1つ以上の第2の露出制御手段により露出の制御を行う場合に、前記撮像光学系および前記撮像手段の特性と、前記第2の露出制御手段の制御値を変更することによる画質の劣化の度合いとに基づいて、露出の制御に適した被写体の明るさの上限値と下限値とを設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記上限値から前記下限値までの範囲の幅が、前記第1の露出制御手段の制御値を1段変更した場合に生じる明るさの変化の幅に基づいて決められた基準の幅よりも狭い場合に、前記基準の幅以上となるように、前記上限値および前記下限値を変更する変更手段と、前記被写体の明るさが、前記上限値から前記下限値の範囲外にある場合に、前記第1の露出制御手段の制御値を変更するように警告する警告手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、露出制御に関する警告を安定して行うことができる。
本発明の実施形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図。 本発明の実施形態におけるNDフィルタの一例を示す図。 第1の実施形態におけるNDフィルタの濃度変更の警告処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態における絞り、シャッタ及び感度を自動制御する場合のND警告開始の閾値を示す図。 (a)第1の実施形態におけるシャッタ及び感度を自動制御する場合に算出されたND警告開始の閾値を示す図、(b)シャッタ及び感度を自動制御する場合の変更後のND警告開始の閾値を示す図。 (a)第1の実施形態における感度を自動制御する場合に算出されたND警告開始の閾値を示す図、(b)感度を自動制御する場合の変更後のND警告開始の閾値を示す図。 第2の実施形態におけるNDフィルタの濃度変更の警告処理の流れを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置100の内部構成を示すブロック図である。図1において、撮像レンズ103は、1枚のレンズにより表現しているが、ズームレンズ、フォーカスレンズ、シフトレンズ等の複数のレンズからなるレンズ群である。絞り101は、光量調整に使用する絞り、NDフィルタ104は減光用に使用するNDフィルタである。撮像部22は、撮像レンズ103、絞り101、NDフィルタ104(撮像光学系)を介して入射する光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子を有する。また、撮像部22は、電子シャッタによる電荷蓄積時間の制御や、アナログゲインの変更、読み出し速度の変更などを行う機能も備える。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。バリア102は、撮像レンズ103を覆うことにより、撮像レンズ103、絞り101、NDフィルタ104、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータまたはメモリ制御部15からのデータに対して、所定の画素補間処理や、縮小処理といったリサイズ処理を行う。更に、画像処理部24は、輝度情報、色情報、特徴的な被写体等の検出処理、色変換処理、ガンマ補正処理、デジタルゲインの付加処理等の処理を行う。また、画像処理部24は、A/D変換器23から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果をシステム制御部50に送信する。システム制御部50は、送信された演算結果に基づいて、露出制御、測距制御、ホワイトバランス制御等を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。
A/D変換器23から出力される画像データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、直接メモリ制御部15を介して、メモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって撮像され、A/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器であって、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。このように、A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダが実現され、スルー画像表示を行うことができる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートに示す処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。
システム制御部50は、撮像装置100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することにより、後述する本実施形態の各処理を実行する。システムメモリ52にはRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、録画スイッチ61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを、動画記録モード、静止画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。動画記録モードや静止画記録モードに含まれるモードとしては、例えば、オート撮影モード、オートシーン判定モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60を操作することにより、動画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で動画撮影モードや静止画記録モードに一旦切り替えた後に、動画撮影モード及び静止画記録モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。録画スイッチ61は、動画の撮影待機状態と撮影状態を切り替える。システム制御部50は、録画スイッチ61がONされると、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200への動画データの書込みまでの一連の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして動作する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞り込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右4方向の十字キーやSETボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池などの一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池などの二次電池、ACアダプター等からなる。
I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200や、不図示の外部表示装置とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
図2は、本実施形態におけるNDフィルタの構成の一例を示す図である。図2(a)は、複数の濃度のNDフィルタを用いた所謂ターレット式のNDフィルタ、図2(b)は、1つの濃度のNDフィルタを挿抜する挿抜式のNDフィルタを示している。なお、NDフィルタはこれらに限られるものでは無く、公知のNDフィルタを用いることができる。
次に、上記構成を有する撮像装置100の本第1の実施形態における具体的な動作について説明する。図3は、本第1の実施形態におけるNDフィルタの濃度変更(図2(b)に示すNDフィルタの場合には挿抜)の警告処理を示すフローチャートであり、不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムに従って、システム制御部50が実行する。
S11では、現在の絞り101の絞り値、撮像部22の蓄積制御によるシャッタ速度、撮像部22の感度、NDフィルタ104の濃度などの露出パラメータを取得する。
S12では、撮像部22により光学像を電気信号に変換し、A/D変換器23によりデジタル信号に変換したものを画像処理部24で積分演算することで、撮像素子により得られた画像データに基づく測光値を取得する。
S13では、露出パラメータのいずれを変更することにより、自動露出制御を行うかについて取得する。自動露出制御を行う対象の露出パラメータとしては、例えば、絞り値、シャッタ速度、感度の組み合わせ、絞り値、シャッタ速度、感度のいずれかのみ、絞り値とシャッタ速度のみの組み合わせなど、様々なパターンが考えられる。
S14では、S11、S12、S13で得られた情報を元に、NDフィルタ104の濃度(制御値)の変更をユーザに促す警告(以下、「ND警告」と呼ぶ。)を開始する閾値となる被写体の明るさを算出する。ここで、ND警告を開始する閾値としては、S13で取得した露出パラメータで自動露出制御した場合に、画質に及ぼす劣化の度合いに応じて、好ましい画質の画像が得られなくなる時の制御値に基づき、高輝度側の閾値ThH(上限値)と低輝度側の閾値ThL(下限値)の2つの値を算出する。例えば、本実施形態では、自動露出制御を行う対象が、絞り値、シャッタ速度、感度の組み合わせである場合、撮像光学系及び撮像素子の特性に基づいて、次のように設定する。すなわち高輝度側では、絞りが小絞り回折となるF9.5、または画の連続性が損なわれる1/250のシャッタ速度を上回る時、低輝度側では、S/N比の低下が懸念される6dBを上回る時の明るさとする。また、自動露出制御を行う対象が感度のみの場合には、高輝度側は自動露出可能な範囲のうちの最大のBV値を閾値ThHとする。同様に、自動露出制御を行う対象が絞り、シャッタのみの場合には、低輝度側は自動露出制御可能な範囲のうちの最小のBV値を閾値ThLとする。ここで、自動露出制御の範囲を制限する機能を用いたときに、上記のパラメータに到達しない場合には、制限の値を閾値とする。
S15では、S14で算出した高輝度側の閾値ThHから低輝度側の閾値ThLまでの範囲の幅を算出する。S15で算出された範囲の幅がNDフィルタ104の濃度を変更することにより変化するBV値の大きさより狭い場合、ユーザがND警告に従ってNDフィルタ104の濃度を変更すると、今度は変更前の内容と反対のND警告がなされることがある。
そこで、S16では、S15で算出した範囲の幅と、基準の幅との比較を行い、S15で算出した範囲の幅が基準の幅を下回る場合には、処理をS17へ進める。本実施形態では、NDフィルタ104の濃度を変更することにより変化するBV値の大きさの倍を、基準の幅とする。例えば、NDフィルタ104の濃度を変更することによりBV値の大きさが2段変化する場合、その倍の幅である4段を基準の幅とする。なお、基準の幅は、NDフィルタ104の濃度を変更することにより変化するBV値の大きさの倍でなくてもよく、NDフィルタ104の濃度に応じて設定される値であれば良い。S17では、S15で算出した範囲の幅が、基準の幅以上となるように閾値ThH,ThLを変更する。なお、S17における閾値の変更方法については、図5及び図6を参照して後述する。
S18では、S14またはS17で定められた閾値ThH,閾値ThL(下限値)と、現在の被写体の明るさとの比較を行い、高輝度側では閾値ThHを超えているか、また、低輝度側では閾値ThLを下回っているかどうかの判定を行う。すなわち、閾値ThLから閾値ThHの範囲内にあるかどうかを判定する。閾値ThLから閾値ThHの範囲外にある場合には処理をS19へと進め、ND警告を行う。具体的には、閾値ThHを超えている場合には、NDフィルタ104の濃度を上げる(または、NDフィルタ104を挿入する)ように警告する。一方、閾値ThLを下回っている場合には、NDフィルタ104の濃度を下げる(または、NDフィルタ104を抜く)ように警告する。本実施形態では、警告情報に従い、表示部28に警告表示を行う。
次に、上述した制御による第1の実施形態における動作例を説明する。図4は、S13で絞り、シャッタ、感度を自動露出制御の対象とした場合のND警告の閾値ThH,ThLを示す図である。被写体の明るさに基づいて自動露出制御を行うBV値の上限を301、BV値の下限を302とする。303は1/250のシャッタ速度を上回るときの被写体の明るさ、304は6dBの感度を上回るときの明るさであり、それぞれS14で算出されるND警告を開始する閾値ThH,ThLとなる。このとき、S15で算出されるND警告開始の閾値ThH,ThL間の範囲305は7段であり、前述した基準となる範囲の4段を上回るため、S17による閾値ThH,ThLの再計算は行わない。そして、現在の被写体の明るさが、S14で算出した閾値ThH(303)から閾値ThL(304)の範囲外である場合に、S19により警告情報を発生させ、表示部28によって警告表示を行う。
図5(a)は、S13でシャッタ及び感度を自動露出制御の対象とした場合のND警告の閾値を示す図である。被写体の明るさに基づいて自動露出制御を行うBV値の上限を401、BV値の下限を402とする。403は1/250のシャッタ速度を上回るときの被写体の明るさ、404は6dBの感度を上回るときの明るさであり、それぞれS14で算出されるND警告を開始する閾値ThH,ThLとなる。このとき、S15で算出される警告開始の閾値ThH,ThL間の範囲405の幅は3段となり、前述した基準の幅の4段を下回るため、S17へ処理を進め、閾値ThH,ThLを再度算出する。
図5(b)は、S17における閾値の変更の手法を示す図である。406は、閾値ThH,ThL間の範囲405の中心位置を示す。この中心位置406から、NDフィルタ104の濃度を変更することにより変化するBV値の大きさである2段の範囲407を、高輝度側と低輝度側それぞれに確保するように変更する。これにより、図5(b)に示す408及び409が、それぞれ変更後の高輝度側及び低輝度側のND警告開始の閾値ThH,ThLとなる。そして、現在の被写体の明るさが、S17でこのようにして算出した閾値ThH(408)から閾値ThL(409)の範囲外である場合に、S19により警告情報を発生させ、表示部28によって警告表示を行う。
図6(a)は、S13で感度を自動露出制御の対象とした場合のND警告の閾値を示す図である。被写体の明るさに基づいて自動露出制御を行うBV値の上限を501、BV値の下限を502とする。このとき、自動露出制御の対象が感度のみであるため、高輝度側の閾値は501となる。503は6dBの感度を上回るときの明るさである。よって、S14で算出されるND警告を開始する閾値ThH,ThLは501と503となる。このとき、S15で算出される警告開始の閾値ThH,ThL間の範囲504の幅は2段となり、前述した基準の幅の4段を下回るため、S17へ処理を進め、閾値ThH,ThLを再度算出する。
図6(b)は、S17における閾値の変更の手法を示したものである。505は閾値ThH,ThL間の範囲504の中心位置を示す。この中心位置505から、NDフィルタ104の濃度を変更することにより変化するBV値の大きさである2段の範囲506を、高輝度側と低輝度側それぞれに確保するように変更する。これにより、図6(b)に示す507及び508が、それぞれ変更後の高輝度側及び低輝度側のND警告開始の閾値ThH,ThLとなる。そして、現在の被写体の明るさが、S17でこのようにして算出した閾値ThH(507)から閾値ThL(508)の範囲外である場合に、S19により警告情報を発生させ、表示部28によって警告表示を行う。
上記の通り第1の実施形態によれば、露出パラメータと自動露出制御の対象に応じてND警告を開始する閾値を変更する。これにより、閾値間の範囲が十分に確保され、NDフィルタの挿抜を促す警告表示に従い操作を行った後に、操作した内容と反対の警告が表示されることが無くなる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、露出パラメータと自動露出制御の対象に応じて閾値を変更し、その閾値に基づきND警告を開始する方法について説明した。これに対し、第2の実施形態では、閾値に基づいて自動でNDフィルタ挿抜の制御を行う例について説明する。なお、第2の実施形態における撮像装置100の構成は、上述した図1に示す構成と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施形態の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。S11からS18までの制御については、第1の実施形態と同様である。S609では、S15またはS17により算出された閾値に基づき、NDフィルタの濃度の変更を自動で行う。
上記の通り第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加え、自動的にNDフィルタの挿抜を制御することができる。
<変形例>
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、自動露出制御に用いる露出パラメータが、絞り値、シャッタ速度、感度とした。そして、被写体の明るさが、露出パラメータを変更することで光学回折等により画質が劣化してしまう範囲にある場合に、NDフィルタの濃度を変更する場合について説明した。しかしながら、本発明は、NDフィルタの濃度の変更を警告するものに限られるものでは無い。
例えば、シャッタ速度及び感度を固定値とし、露出パラメータとして、絞り値とNDフィルタの濃度とを用いて自動露出制御を行っている場合に、シャッタ速度及び感度のいずれか、または両方を変更するように警告するようにしても良い。その場合、シャッタ速度及び/または感度(制御値)を1段変更した場合に変化するBV値の大きさに基づく基準の幅を、絞り値とNDフィルタの濃度から求めた閾値ThHから閾値ThLまでの範囲の幅と比較する。そして、必要に応じて、図5(b)、図6(b)で説明した概念に基づいて、閾値ThH,ThLを変更する。そして、被写体の明るさが閾値ThHから閾値ThLまでの範囲外にある場合に、シャッタ速度及び/または感度を変更するように警告、または自動的に変更すれば良い。
このように、本発明は、絞り値、シャッタ速度、感度、NDフィルタの濃度のうち、自動露出制御に用いていない露出パラメータを変更するように警告、または自動的に変更する場合の制御を含む。
更に、第1の実施形態及び第2の実施形態では、自動露出制御により露出制御を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られるものでは無く、露出制御の少なくとも一部をマニュアルにより制御する場合も本発明に含まれる。一部をマニュアルにより制御する場合は、例えば、絞り優先、シャッタ速度優先、感度優先などをユーザーが指定し、露出制御を行っている場合などが該当する。
また、露出制御をすべてマニュアルにより行う場合には、S13で行っていた自動露出制御の対象を、マニュアルにより指定すると共に、警告を開始する露出パラメータもマニュアルにより指定することにより、本発明を適用することができる。
<他の実施形態>
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
13:D/A変換器、22:撮像部、23:A/D変換器、24:画像処理部、28:表示部、50:システム制御部、52:システムメモリ、56:不揮発性メモリ、70:操作部、100:撮像装置、101:絞り、103:撮像レンズ、105:NDフィルタ

Claims (9)

  1. 撮像光学系を介して入射する光を電気信号に変換する撮像手段と、
    露出を変えるための複数の露出制御手段と、
    前記複数の露出制御手段の内、予め決められた第1の露出制御手段を除く1つ以上の第2の露出制御手段により露出の制御を行う場合に、前記撮像光学系および前記撮像手段の特性と、前記第2の露出制御手段の制御値を変更することによる画質の劣化の度合いとに基づいて、露出の制御に適した被写体の明るさの上限値と下限値とを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記上限値から前記下限値までの範囲の幅が、前記第1の露出制御手段の制御値を1段変更した場合に生じる明るさの変化の幅に基づいて決められた基準の幅よりも狭い場合に、前記基準の幅以上となるように、前記上限値および前記下限値を変更する変更手段と、
    前記被写体の明るさが、前記上限値から前記下限値の範囲外にある場合に、前記第1の露出制御手段の制御値を変更するように警告する警告手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記警告手段は、前記被写体の明るさが、前記上限値よりも明るい場合に、前記第1の露出制御手段の制御値を上げるように警告し、前記被写体の明るさが、前記下限値よりも暗い場合に、前記第1の露出制御手段の制御値を下げるように警告することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記被写体の明るさに基づいて、前記第2の露出制御手段を用いて自動露出制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の露出制御手段の内、前記第1の露出制御手段と、前記第2の露出制御手段の少なくともいずれかを指定することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の露出制御手段は、絞り、シャッタ、感度、NDフィルタを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の露出制御手段は、NDフィルタであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 撮像光学系を介して入射する光を電気信号に変換する撮像手段と、露出を変えるための複数の露出制御手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    設定手段が、前記複数の露出制御手段の内、予め決められた第1の露出制御手段を除く1つ以上の第2の露出制御手段により露出の制御を行う場合に、前記撮像光学系および前記撮像手段の特性と、第2の露出制御手段の制御値を変更することによる画質の劣化の度合いとに基づいて、露出の制御に適した被写体の明るさの上限値と下限値とを設定する設定工程と、
    変更手段が、前記設定工程で設定された前記上限値から前記下限値までの範囲の幅が、前記第1の露出制御手段の制御値を1段変更した場合に生じる明るさの変化の幅に基づいて決められた基準の幅よりも狭い場合に、前記基準の幅以上となるように、前記上限値および前記下限値を変更する変更工程と、
    警告手段が、前記被写体の明るさが、前記上限値から前記下限値の範囲外にある場合に、前記第1の露出制御手段の制御値を変更するように警告する警告工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. コンピュータに、請求項7に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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