JP2018198403A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 NDフィルタの濃度変更により、ユーザが意図しない映像が取得されることを抑制すること。【解決手段】 光路上に挿入された複数の濃度を有するNDフィルタの濃度を変更可能なNDフィルタ部と、被写体を撮像する際の露出制御に用いる、NDフィルタの濃度を含む第1の露出制御値を決定する第1の露出決定手段と、第1の露出制御値とは異なる、NDフィルタの濃度を含む第2の露出制御値を決定する第2の露出決定手段と、前記第1の露出決定手段または前記第2の露出決定手段が決定した露出制御値に基づいて、被写体を撮像する際の露出を制御する制御手段と、を有し、第1の露出制御値は、第2の露出制御値よりも、変更可能な前記NDフィルタ部の濃度の数が少なく、制御手段は、予め決められたタイミングにおいて、前記第1の露出制御値を前記第2の露出制御値に切り替える。【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、更に詳しくは、NDフィルタを用いる撮像装置及びその制御方法に関するものである。
従来、ビデオカメラにおける撮像センサの大型化が進んでいる。それに伴い、撮像素子への入射光量を変更可能な所定の濃度を有する減光フィルタ(所謂、NDフィルタ)も大型化が進み、図9(a)に示すような所謂ターレット式のNDフィルタの採用が進んでいる。また、ビデオカメラ自体の小型化も要求されているため、ターレット式ではなく、図9(b)に示すような挿抜式のNDフィルタを搭載している機種もある。
一方、NDフィルタの制御方法として、撮影者の操作に応じて任意のタイミングで濃度を変更されるのが一般的である。従って、NDフィルタの濃度変更のタイミングによっては、NDフィルタの端面やNDフィルタを駆動するための機構が撮影センサの前面を横切ることで、取得される画像に乱れが生じてしまう場合がある。これにより、少なくとも利用できない複数フレームが記録されてしまう。
特許文献1には、被写体の明るさによって適応的にNDフィルタを挿抜制御する技術について提案されている。
特開2010−272941号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、カメラがNDフィルタを挿抜するタイミングを決定するため、ユーザが記録を意図した映像に、NDフィルタの濃度変更に応じた乱れが生じてしまい、ユーザが意図しない映像が取得されてしまう場合がある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、NDフィルタの濃度変更により、ユーザが意図しない映像が取得されることを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数の濃度を有するNDフィルタを有し、光路上に挿入された前記NDフィルタの濃度を変更可能なNDフィルタ部と、被写体を撮像する際の露出制御に用いる、前記NDフィルタの濃度を含む第1の露出制御値を決定する第1の露出決定手段と、前記第1の露出制御値とは異なる、前記NDフィルタの濃度を含む第2の露出制御値を決定する第2の露出決定手段と、前記第1の露出決定手段または前記第2の露出決定手段が決定した露出制御値に基づいて、被写体を撮像する際の露出を制御する制御手段と、を有し、前記第1の露出制御値は、前記第2の露出制御値よりも、変更可能な前記NDフィルタ部の濃度の数が多く、前記制御手段は、予め決められたタイミングにおいて、前記第1の露出制御値を前記第2の露出制御値に切り替える。
本発明によれば、NDフィルタの濃度変更により、ユーザが意図しない映像が取得されることを抑制することができる。
本発明の実施形態におけるデジタルビデオカメラの外観図。 実施形態におけるデジタルビデオカメラの内部構成を示すブロック図。 実施形態におけるシステム制御部で行われる処理モジュールを示すブロック図。 実施形態におけるオートモードの変換テーブルの一例を示す図。 実施形態におけるスポーツモードの変換テーブルの一例を示す図。 第1の実施形態における処理を示すフローチャート。 第2の実施形態における処理を示すフローチャート。 実施形態において、オートモードでNDフィルタの濃度が薄くされた時の変換テーブルの一例を示す図。 NDフィルタ部の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
●撮像装置の構成
図1は、本発明の実施形態における撮像装置の一例として、デジタルビデオカメラ100を示す外観図である。図1において、表示部28は、画像や各種情報を表示するである。モード切り替えスイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部、録画スイッチ61は、撮影指示を行うための操作部、電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための操作部である。モード切り替えスイッチ60、録画スイッチ61、電源スイッチ72の他に、ユーザからの各種操作を受け付ける各種ボタン、十字キー等の操作部材を含む操作部70を有する。コネクタ112は、接続ケーブルとデジタルビデオカメラ100とのコネクタである。記録媒体200は、メモリカードやハードディスク等の、デジタルビデオカメラ100に着脱可能な記録媒体である。
図2は、上述したデジタルビデオカメラ100の内部構成を示すブロック図である。図2において、撮影レンズ103は、ズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群であり、撮像部22の受光面上に被写体像を結像させる。絞り101は、入射光量の調整に用いられる。NDフィルタ部104は、異なる濃度を有する複数のNDフィルタを光路上に挿入可能に構成され、図9(a)に示すようなターレット式、図9(b)に示すような挿抜式のNDフィルタ等、公知のNDフィルタを用いることができる。図9(a)に示す例では、クリア(またはNDフィルタ無し)、1/4減光、1/16減光、1/64減光の4種類のいずれかを選択して使用する構成を示しており、図9(b)に示す例では、1/16減光のNDフィルタを光路上に挿抜する構成を示している。また、不図示ではあるが、濃淡を有するNDフィルタの異なる濃度を有する領域を光路上に挿入するようにしても良い。このように、光路上に異なる濃度のNDフィルタを挿入することで、撮像部22への入射光量を変更可能とすることができる。
撮像部22は、絞り101及びNDフィルタ部104を介して入射する、撮影レンズ103により結像された被写体の光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成され、アナログ信号を出力する。また、撮像部22は、電子シャッタによる電荷蓄積の制御や、アナログゲイン、読み出し速度の変更などの機能を備える。バリア102はデジタルビデオカメラ100の撮影レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ103、絞り101、NDフィルタ部104、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。A/D変換器23から出力される画像データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15のみを介して、メモリ32に書き込まれる。
画像処理部24は、A/D変換器23からの画像データ、または、メモリ制御部15からの画像データに対し、所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や、色変換処理、ガンマ補正、デジタルゲインの付加等の処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果をシステム制御部50に送信する。システム制御部50は、送信された演算結果に基づいて、露出制御、焦点調節制御、ホワイトバランス制御等を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。
メモリ32は、撮像部22によって撮像され、A/D変換器23によりデジタル信号に変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)も兼ねる。
D/A変換器13は、メモリ32に格納されている表示用の画像データをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換され、メモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダ(EVF)として機能し、スルー画像表示を行うことができる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。なお、ここでいうプログラムとは、後述する実施形態で説明する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルビデオカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する実施形態の各処理を実現する。システム制御部50は、動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を、RAMにより構成されたシステムメモリ52に展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切り替えスイッチ60、録画スイッチ61、操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作部材である。モード切り替えスイッチ60は、システム制御部50を通じて、表示部28に表示される映像の種類を順次切り替えることができる。また、システム制御部50は、録画スイッチ61の操作に応じて、撮像部22の電荷蓄積時間の制御、及びA/D変換器23への信号読み出しから記録媒体200への動画データの書き込みまでの一連の動作を制御する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。本実施形態では、通常撮影表示モードから、階調の過不足を撮影者に通知できる特性比較表示モードへと切り替えることができる。例えば、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタンなどが割り当てられる。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、十字キーやSETボタンを用いて、直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
外部I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200や、コネクタ112を介して外部表示機器202との通信を行うインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するため記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。コネクタ112を介して接続された外部表示機器202は映像信号を受け取り、外部表示機器202の表示装置に表示する。デジタルビデオカメラ100は外部I/F18を介して外部表示機器202のモニタガンマや最大輝度、入力bit数などの表示情報を受け取る。
<第1の実施形態>
図3は、第1の実施形態において、システム制御部50で行われる処理モジュールを示すブロック図であり、上述したように、不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムを実行することで実現される。
まず、電源スイッチ72がONされると、モード切り替えスイッチ60で選択されている撮影モードが撮影モード判定モジュール301に伝えられる。撮影モード判定モジュール301では、選択されている撮影モードが、例えば、画質優先のオートモードなのか、素早い動作をする被写体を撮影するためのスポーツモードなのか等、どの撮影モードが選択されているのかを判定する。この判定と同時に、前回選択されていた撮影モードを記憶しておく。電源ON直後の撮影モード判定モジュール301における判定は、前回の撮影モードは「無し」で、今回の撮影モードはモード切り替えスイッチで設定されているモードとなる。ここでは一例として、今回の撮影モードが「オートモード」であるものとして説明する。このように撮影モードの変化があった場合、第1の露出決定モジュール302で露出決定処理を実行する。第1の露出決定モジュール302には、撮影モードに対応する変換テーブルが記憶されており、それに従って露出が決定される。
図4(a)は、第1の露出決定モジュール302に記憶されているオートモードの変換テーブルの一例を示すグラフである。横軸は被写体輝度(Bv値)を示し、縦軸は、絞り、NDフィルタ、電子シャッタ、ゲインの制御値(APEX値)を示す。以降、これらを総称して「露出パラメータ」と呼ぶ。各露出パラメータのAPEX値(露出制御値)は、被写体輝度Bv値に応じて変化する。従って、被写体輝度Bv値が分かれば、各露出パラメータの制御すべきAPEX値が決定され、露出制御することができる。
ここで被写体輝度Bv値の算出方法について説明する。被写体輝度Bv値は、被写体明るさ算出モジュール310により算出される。被写体輝度をBv、絞りのAPEX値をAv、電子シャッタのAPEX値をTv、ゲインのAPEX値をSv、NDフィルタのAPEX値をNv、適正露出からの輝度差分をΔBvとすると、以下の式(1)が成り立つ。
Av+Tv+Nv=Sv+Bv−ΔBv …(1)
なお、ΔBvは、露出評価値算出モジュール309により、適正露出評価値Yrefと現在の露出評価値Yとから算出される。これらの評価値は撮像部22から出力される画素値を加算平均した値である。適正露出評価値をYrefとし、現在の露出評価値をYとすると、以下の式(2)で算出される。
ΔBv=log(Y/Yref) …(2)
また、式(1)から、被写体輝度Bv値は、
Bv=Av+Tv+Nv−Sv+ΔBv …(3)
と表すことができる。現在の露出パラメータは、現在値取得モジュール308により取得される。例えば、電源ON直後の絞りがF2.0(Av=2)、電子シャッタが1/60(Tv=6)、ゲインがISO100(Sv=5)、NDフィルタがクリア(Nv=0)、ΔBvが4.5の場合、式(3)から、
Bv=2+6+0−5+4.5=7.5
と、算出される。このように、被写体明るさ算出モジュール310により算出された被写体輝度Bv値を用いて、第1の露出決定モジュール302は、撮影モードに応じた変換テーブルから、露出パラメータの制御値を決定する。被写体輝度Bv値が7.5であれば、図4(a)に示す変換テーブルから、絞りはF2.4、電子シャッタは1/60、ゲインはISO100、NDフィルタは1/16が選択される。この選択結果をそれぞれ、絞り制御モジュール304、ND制御モジュール305、電子シャッタ制御モジュール306、ゲイン制御モジュール307へ送り、対応するデバイスを制御する。そして、絞りがF2.4(Av=2.5)、電子シャッタが1/60(Tv=6)、ゲインがISO100(Sv=5)、NDフィルタが1/16(Nv=4)に選択された結果、式(1)から、ΔBvは、
ΔBv=Bv−Av−Tv−Nv+Sv
=7.5−2.5−6−4+5
=0
となり、適正露出となる。このように適正露出になったことを受けて、撮影モード判定モジュール301は露出の決定処理を、第1の露出決定モジュール302から第2の露出決定モジュール303へと切り替える。
ただし、この切り替えの条件をΔBv=0(適正露出)という条件にしてしまうと、以下の不都合が生じる可能性がある。例えば、被写体輝度が不安定だったり、メカの公差などの影響により、露出パラメータの制御モジュールの指示通りに露出パラメータを制御できなかった場合、露出決定モジュールの切り替えができなくなってしまう可能性がある。従って、第1の露出決定モジュール302から第2の露出決定モジュール303へと切り替える条件として、ΔBvが0付近(適正露出付近)の予め決められた許容値の範囲内としておく。
切り替えられた第2の露出決定モジュール303には、同じ撮影モードに対して、第1の露出決定モジュール302とは異なる変換テーブルが記憶されている。その変換テーブルの一例を示すグラフを図4(b)に示す。第1の露出決定モジュール302とはNDフィルタの制御が異なり、被写体輝度(Bv)に応じた、NDフィルタの制御値(APEX)に変化が無い。この変換テーブルは、NDフィルタをカメラ100の判断で切り替えないことを意味しており、利用できないフレームを無くすことを目的としている。逆に、第1の露出決定モジュール302に用いる変換テーブルは、NDフィルタをカメラ100の判断で切り替えることを意味しており、被写体輝度に対して最適化された濃度のNDフィルタを選択することを目的としている。
上述してきたように、電源ON直後は、NDフィルタを適応的に選択できる第1の露出決定モジュール302の変換テーブルで露出制御を決定する。そして、適正露出(付近)になったら第2の露出決定モジュール303の変換テーブルに切り替え、その後の撮影の露出制御を実行する。このように制御することで、撮影被写体の明るさに応じたNDフィルタの設定が自動でできるとともに、利用できないフレームを極力減らすことができる。
また、電源ON時だけでなく、撮影モード変更時も同じ構成で同様の効果を得ることができる。例えば、モード切り替えスイッチ60により、撮影モードがオートモードからスポーツモードに切り替えられたとする。撮影モード判定モジュール301はその切り替わりを判定し、第2の露出決定モジュール303によりオートモードの変換テーブル(図4(b))を用いて制御していたものを、第1の露出決定モジュール302に切り替える。そして、第1の露出決定モジュール302に記憶されているスポーツモードの変換テーブル(図5(a))を用いて露出制御を開始する。この線図は、NDフィルタのAPEX値がBv値の変化により変動する変換テーブルとなっている。よって、撮影モードの切り替え時は、その変更後の撮影モードにとって最適なNDフィルタの濃度が選択されることとなる。
そして、適正露出(付近)になると、第1の露出決定モジュール302を第2の露出決定モジュール303に切り替え、第2の露出決定モジュール303に記憶されているスポーツモードの変換テーブル(図5(b))で露出制御を実行する。この線図は、NDフィルタのAPEX値がBv値変化により変動しない変換テーブルとなっている。このような第1の露出決定モジュール302と第2の露出決定モジュール303間の切り替えにより、撮影被写体の明るさに応じたNDフィルタの設定が自動でできるとともに、利用できないフレームを極力減らすことができる。
次に、第1の実施形態における上述した処理の流れについて、図6のフローチャートを参照して説明する。
S601において撮影モードを取得し、次のS602において、撮影モードが切り替わったかどうかを判定し、切り替わっていればS603に進み、切り替わっていなければS607へ進む。
S603において、第1の露出決定モジュール302で撮影モードに応じた変換テーブルを選択して露出パラメータを決定し、S604に進む。S604では、S603で決定された露出パラメータに応じて、絞り、NDフィルタ、ゲイン、電子シャッタを制御し、S605へ進む。
S605では、S603で決定された露出パラメータに基づいて露出制御した結果、露出が、予め設定された適正露出付近になったかどうかを判断する。適正露出付近になっていればS607へ進み、適正露出付近になっていなければS606へ進む。
S606では、第1の露出決定モジュール302で露出制御をしている時間が一定時間経過したかどうかを判断し、一定時間が経過していればS607へ進む。まだ一定時間が経過していなければS603へ戻り、露出制御をやり直す。これは、被写体の明るさが不安定で、露出が適正露出付近にならない場合を考慮した処理である。
S607では、第1の露出決定モジュール302を第2の露出決定モジュール303に切り替え、第2の露出決定モジュール303で撮影モードに応じた変換テーブルを選択し、露出パラメータを決定する。
上記の通り第1の実施形態によれば、撮影被写体の明るさに応じたNDフィルタの設定が自動でできるとともに、利用できないフレームを極力減らすことができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態においても、図3に示す処理モジュールを利用して制御を行う。
第1の実施形態では、電源ON時や、撮影モードの切り替えをきっかけとしたNDフィルタ制御について説明した。これに対し、第2の実施形態では、操作部70により、AEシフトが操作された時のNDフィルタの制御について説明する。AEシフトとは、適正露出の明るさを変更することであり、制御としては適正露出評価値Yrefを変更することである。適正露出の明るさを変更することにより、同じ被写体、同じ露出パラメータであっても、露出評価値算出モジュール309の出力結果が変化する。従って、AEシフト操作が行われると、被写体輝度は変化しなくとも、変換テーブル上の各露出パラメータの制御値が変更されることになる。これによって、撮影された結果の明るさを変更することができる。例えば、主被写体が逆光になって暗く撮影されている場合に、AEシフト操作をして明るく撮影することができる。以下、上記制御について、具体的に説明する。
まず、撮影モードとして、一例として、オートモードが選択されているものとする。ここで、AEシフト操作する前の適正露出の状態において、現在値取得モジュール308により取得された各露出パラメータを、絞りがF2.4、電子シャッタが1/60、ゲインがISO100、NDフィルタが1/16とする。この場合、上述した式(2)から、露出評価値算出モジュール309による適正露出評価値Yrefと現在の露出評価値Yとの差ΔBvの算出結果は、次の通りとなる。
ΔBv=log(Y/Yref)=0
すなわち
Y=Yref
が成り立っていることになる。
ここで、主被写体が逆光で暗く、撮影者により、例えばプラス1段(明るさを2倍)のAEシフトの操作がされると、Yrefの値はYref×2へ変更される。よって、露出評価値算出モジュール309によるΔBvの算出結果は、以下のように変化する。
ΔBv=log(Y/(Yref×2))
上述したように、Y=Yrefであるため、
ΔBv=−1
となる。また、AEシフト操作前における、上述した露出パラメータのAPEX値は、絞りがAv=2.5、電子シャッタがTv=6、ゲインがSv=5、NDフィルタがNv=4である。この場合、被写体明るさ算出モジュール310で算出される、被写体輝度Bv値は、式(3)から、以下の通りとなる。
Bv=Av+Tv+Nv−Sv+ΔBv
=2.5+6+4−5−1
=6.5
また、この算出と同時に、AEシフト操作されたことが、撮影モード判定モジュール301に通知される。これにより、各露出パラメータを決定する露出決定モジュールを、第1の露出決定モジュール302へ切り替え、第1の露出決定モジュール302に記憶されている変換テーブル(オートモードであるため、図4(a))に従って、各露出パラメータを制御する。Bv6.5に対応する各露出パラメータは、絞りがF2.0、電子シャッタが1/60、ゲインがISO140、NDフィルタが1/16である。この各露出制御値となるように制御され、ΔBvが0もしくは0付近になると、第1の露出決定モジュール302を第2の露出決定モジュール303に切り替える。そして、その後の露出制御は、第2の露出決定モジュール303に記憶されている変換テーブル(オートモードであるため、図4(b))に従って実行する。
これにより、AEシフト操作時にも、適切なNDフィルタを選択することができ、その後は安定した露出で撮影を続けることができる。
次に、図7のフローチャートを用いて、本発明の第2の実施形態の制御を説明する。
まず、S701において撮影モードを取得し、次のS702において、AEシフト操作され、適正露出評価値Yrefが変更されたかどうかを判定し、変更されていれば、S703に進み、変更されていなければ、S707へ進む。
S703において、第1の露出決定モジュール302で撮影モードに応じた変換テーブルを選択して露出パラメータを決定し、S704に進む。S704では、S703で決定された露出パラメータに応じて、絞り、NDフィルタ、ゲイン、電子シャッタを制御し、S705へ進む。
S705では、S703で決定された露出パラメータに基づいて露出制御した結果、露出が、変更後の適正露出評価値Yref付近になったかどうかを判断する。適正露出付近になっていればS707へ進み、適正露出付近になっていなければS706へ進む。
S706では、第1の露出決定モジュール302で露出制御をしている時間が一定時間経過したかどうかを判断し、一定時間が経過したていればS707へ進む。まだ一定時間が経過していなければS703へ戻り、露出制御をし直す。
S707では、第1の露出決定モジュール302を第2の露出決定モジュール303に切り替え、第2の露出決定モジュール303で撮影モードに応じた変換テーブルを選択し、露出パラメータを決定する。
上記の通り第2の実施形態によれば、撮影被写体の明るさに応じたNDフィルタの設定が自動でできるとともに、利用できないフレームを極力減らすことができる。また、電源ON時や撮影モード変更時だけではなく、AEシフト操作時も同じ構成で一部処理の内容を変更するだけで同様の効果を得ることができる。
第1と第2の実施形態で説明してきたように、電源ON時や撮影モード切替時、AEシフト操作時など、露出に対する操作や制御がなされた時にのみNDフィルタの濃度変更が実行され、それ以外ではNDフィルタが固定されている場合について説明した。但し、NDフィルタが固定されてしまうと、対応できる輝度範囲が減少してしまう。図4に示す変換テーブルの場合、図4(a)ではBv−3以上の被写体に対応できていたが、図4(b)ではBv1以上の被写体でしか対応できない。従って、従来と同様に、撮影者が任意のタイミングでNDフィルタの濃度変更を直接的に選択することもできるようにしておくと良い。
例えば、電源ON後や撮影モード切り替え後、AEシフト操作後に、オートモードで第2の露出決定モジュール303により、図4(b)の変換テーブルを用いて、露出制御をしているものとする。この場合、前述してきたように、NDフィルタの濃度変更がされないが、NDフィルタは挿入されている状態である。この後、当初は明るかった撮影被写体が徐々に暗くなったり、または、パンニングなどされて暗い被写体を撮影し、撮影画面内の被写体輝度がBv−1になったとする。すると、露出制御ができない被写体輝度なので、適正露出より暗い画像が撮影されてしまう。このような時に、撮影者が画面内のNDフィルタ警告などを元に、NDフィルタの濃度が低く(例えばクリア(Nv=0))なる作業を行う。すると、図8に示すように、図4(b)の変換テーブルが全体的に左に移動するように変更される。この変換テーブルを第2の露出決定モジュール303に記憶し、NDフィルタの濃度により選択される仕組みとしてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
22:撮像部、24:画像処理部、50:システム制御部、52:システムメモリ、53:システムタイマー、56:不揮発性メモリ、70:操作部、101:絞り、104:NDフィルタ部、301:撮影モード判定モジュール、302:第1の露出決定モジュール、303:第2の露出決定モジュール、304:絞り制御モジュール、305:ND制御モジュール、306:電子シャッタ制御モジュール、307:ゲイン制御モジュール、308:現在地取得モジュール、309:露出評価値算出モジュール、310:被写体明るさ算出モジュール

Claims (14)

  1. 複数の濃度を有するNDフィルタを有し、光路上に挿入された前記NDフィルタの濃度を変更可能なNDフィルタ部と、
    被写体を撮像する際の露出制御に用いる、前記NDフィルタの濃度を含む第1の露出制御値を決定する第1の露出決定手段と、
    前記第1の露出制御値とは異なる、前記NDフィルタの濃度を含む第2の露出制御値を決定する第2の露出決定手段と、
    前記第1の露出決定手段または前記第2の露出決定手段が決定した露出制御値に基づいて、被写体を撮像する際の露出を制御する制御手段と、を有し、
    前記第1の露出制御値は、前記第2の露出制御値よりも、変更可能な前記NDフィルタ部の濃度の数が多く、
    前記制御手段は、予め決められたタイミングにおいて、前記第1の露出制御値を前記第2の露出制御値に切り替えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の露出制御値に基づいて露出を制御した結果、現在の露出評価値が、予め設定された適正露出評価値から、予め決められた許容値の範囲内となったタイミングで、前記第2の露出制御値に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の露出制御値に基づいて露出を制御しながら、予め決められた時間が経過したタイミングで、前記第2の露出制御値に切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の露出決定手段は、前記NDフィルタの濃度を変更可能な露出制御に関する変換テーブルに基づいて、前記第1の露出制御値を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の露出決定手段は、前記NDフィルタの濃度を変更しない露出制御に関する変換テーブルに基づいて、前記第2の露出制御値を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記NDフィルタは、濃度が異なる複数の領域を備え、当該複数の領域の中から、前記光路上に挿入される領域を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 撮影モードを変更するための第1の操作部を更に有し、
    前記第1の露出制御値から前記第2の露出制御値へと切り替えられている場合であって、前記第1の操作部の操作により撮影モードが変更された場合に、前記制御手段は、前記第2の露出決定手段が決定した前記第2の露出制御値を、前記第1の露出決定手段が決定した前記第1の露出制御値に切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 適正露出評価値を変更するための第2の操作部を更に有し、
    前記第1の露出制御値から前記第2の露出制御値へと切り替えられている場合であって、前記第2の操作部の操作により前記適正露出評価値が変更された場合に、前記制御手段は、前記第2の露出決定手段が決定した前記第2の露出制御値を、前記第1の露出決定手段が決定した前記第1の露出制御値に切り替えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の露出決定手段および前記第2の露出決定手段は、複数の撮影モードそれぞれについて、互いに異なる変換テーブルを用いて、前記第1の露出制御値および前記第2の露出制御値を決定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記NDフィルタの濃度を変更するための第3の操作部を更に有し、
    前記第3の操作部の操作により、前記NDフィルタの濃度が変更された場合に、前記第2の露出決定手段は、変更する前の前記第2の露出制御値を決定する際に用いた変換テーブルを、変更した後の前記NDフィルタの濃度に応じてシフトして得られた変換テーブルを用いて、前記第2の露出制御値を決定することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記第1の露出制御値および前記第2の露出制御値は、それぞれ、絞り、電子シャッタ、ゲイン、NDフィルタの制御値を含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 複数の濃度を有するNDフィルタを有し、光路上に挿入された前記NDフィルタの濃度を変更可能なNDフィルタ部を有する撮像装置の制御方法であって、
    第1の露出決定手段が、被写体を撮像する際の露出制御に用いる、前記NDフィルタの濃度を含む第1の露出制御値を決定する第1の露出決定工程と、
    第2の露出決定手段が、前記第1の露出制御値とは異なる、前記NDフィルタの濃度を含む第2の露出制御値を決定する第2の露出決定工程と、
    制御手段が、前記第1の露出決定手段または前記第2の露出決定手段が決定した露出制御値に基づいて、被写体を撮像する際の露出を制御する制御工程と、を有し、
    前記第1の露出制御値は、前記第2の露出制御値よりも、変更可能な前記NDフィルタ部の濃度の数が少なく、
    前記制御手段は、予め決められたタイミングにおいて、前記第1の露出制御値を前記第2の露出制御値に切り替えることを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータに、請求項12に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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