JP2019057794A - 撮像装置およびその制御方法、プログラムならびに記録媒体 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法、プログラムならびに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影した映像を、当該映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制する映像データを出力可能な技術を提供する。【解決手段】上述の実施形態に係る撮像装置は、撮像手段で撮像された映像信号を、所定の入出力特性を有する第1の表示手段に表示するための第1の階調変換特性で階調変換する変換手段と、撮像された映像信号を第2の表示手段に表示するために、撮像された映像信号を第1の階調変換特性の有する輝度範囲よりも狭い輝度範囲に階調変換するための、第2の階調変換特性を決定する階調変換決定手段と、撮像された映像信号に付加する、第2の階調変換特性を表すパラメータをメタデータとして生成するメタデータ生成手段と、を有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法、プログラムならびに記録媒体に関する。
近年、画像や映像を表示するテレビやディスプレイなどの出力機器の性能が向上し、実被写体に近い広ダイナミックレンジを表現することが可能なものが提案されている。これらの出力機器には、映像の臨場感を向上させるため、被写体を見たままの明るさで表示する(すなわち映像を被写体の絶対輝度で表示する)技術を用いるものがある。
被写体の絶対輝度で表示する映像を撮像装置で撮影する場合、絞りやシャッター速度などに基づいて被写体の絶対輝度値を算出し、絶対輝度値と表示機器の入出力特性に基づいて、表示機器の出力輝度値が被写体の絶対輝度値となる絶対輝度コードを決定する。そして、被写体の輝度値が絶対輝度コードとなるよう映像信号の変換や露出変更を行う。なお、このような、被写体の絶対輝度値の取得と出力機器で表示される被写体の出力輝度値の表示制御とを合わせて行い、映像の臨場感を向上させる撮影のモードを「絶対輝度表示モード」という。絶対輝度表示モードで撮影された映像は、広いダイナミックレンジを有するテレビなどで再生されれば、実被写体と同等の明るさで出力され、臨場感のある映像となる。
このような撮影に関し、絶対輝度情報を記録しておき、記録されている絶対輝度情報に基づいて階調/周波数特性を変更する画像処理を施して画像を出力する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2000−261719号公報
ところで、絶対輝度表示モードで撮影された映像を、スタンダード・ダイナミックレンジ(SDR)対応のモニタ等の、実被写体のダイナミックレンジより狭いダイナミックレンジの出力機器に入力した場合、映像が低い出力輝度で暗く表示される。このため、絶対輝度表示モードで撮影された映像を、ダイナミックレンジの狭い出力機器に適した出力輝度に変換する場合がある。このような変換を実現する方法として、映像編集ソフトを用いて、再生する出力機器上で映像を確認しながら明るさを補正する方法がある。しかしながら、適切な明るさを実現する補正量は、被写体の明るさやコントラストによって異なるため、作成者が撮影シーンごとに手動で補正量を調節せざるを得ず、手間が掛かっていた。
また、絶対輝度表示モードで撮影された映像を、限られたダイナミックレンジ内で輝度を表現するために、映像に階調変換を施して相対輝度画像に圧縮する必要があり、階調変換が適切に行われなければ高輝度部分の解像力が低下する場合がある。
更に、特許文献1に開示された技術は、階調及び周波数特性を知覚特性に合わせて変更することで絶対輝度に近い階調表現を実現可能であるが、絶対輝度表示モードで撮影した映像をダイナミックレンジの狭い出力機器に表示することは考慮されていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、撮影した映像を、当該映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制する映像データを出力可能な技術を提供することを目的とする。
この課題を解決するため、例えば本実施形態の撮像装置は以下の構成を備える。すなわち、撮像手段で撮像された映像信号を、所定の入出力特性を有する第1の表示手段に表示するための第1の階調変換特性で階調変換する変換手段と、前記撮像された映像信号を第2の表示手段に表示するために、前記撮像された映像信号を前記第1の階調変換特性の有する輝度範囲よりも狭い輝度範囲に階調変換するための、第2の階調変換特性を決定する階調変換決定手段と、前記撮像された映像信号に付加する、前記第2の階調変換特性を表すパラメータをメタデータとして生成するメタデータ生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影した映像を、当該映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制する映像データを出力可能になる。
本実施形態におけるデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 本実施形態における画像処理部の機能構成例を示すブロック図 実施形態におけるシステム制御部の機能構成例を示すブロック図 本実施形態における階調変換処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態におけるモニタの入出力特性を示すグラフ(a)、及び本実施形態におけるガンマ特性を示すグラフ(b) 実施形態におけるデジタルカメラのガンマ特性と各モニタの入出力特性とを説明するためのグラフ 本実施形態における相対輝度に対応するメタデータ生成処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態におけるオートニー制御とオートダイナミックレンジ制御とを説明するためのグラフ
(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では撮像装置の一例として、撮影した映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制した映像を出力可能なデジタルカメラを用いる例を説明する。しかし、本実施形態は、デジタルカメラに限らず、撮影した映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制した映像を出力可能な他の機器にも適用可能である。これらの機器には、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォンを含む携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、時計型や眼鏡型の情報端末、医療機器、監視システムや車載用システムの機器などが含まれてよい。
(デジタルカメラ100の構成)
図1は、本実施形態の撮像装置の一例としてデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやGPU等のプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
絞り101は、撮像部22へ入射する光量を調整するための絞りである。バリア102は、撮影レンズ103、絞り101及び撮像部22を含む撮像系を覆うことにより、撮像系の汚れや破損を防止する。撮影レンズ103は、ズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群を含み、レンズ群に入射する被写体像を撮像部22の撮像面に結像させる。ND(Neutral Density)104は減光用に使用するフィルタである。撮像部22は、光学像を電気信号に変換する光電変換素子が二次元状に配列された撮像素子であり、例えばCCDやCMOS素子等で構成される。また、撮像部22は、電子シャッターによる、電気信号に変換された電荷の蓄積の制御や、アナログゲイン、読み出し速度の変更などの機能を備える。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。
画像処理部24は、例えば信号処理用の回路或いはGPUを含み、A/D変換器23からの画像データ、又は、メモリ制御部15からの画像データに対して色変換処理、ガンマ補正、デジタルゲインの付加等の処理を行う。また、撮像した画像データを用いた所定の演算処理を行い、演算結果をシステム制御部50に送信する。送信された演算結果に基づいてシステム制御部50が露出制御、測距制御及びホワイトバランス制御等行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。画像処理部24の詳細な構成については後述する。なお、画像処理部24で実行する処理の一部又は全部をシステム制御部50が代わりに行ってもよいし、システム制御部50が実行する処理の一部を画像処理部24が行ってもよい。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介して直接、メモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって撮像されてA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定時間分の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13から出力されるアナログ信号に応じた表示を行う。デジタルカメラ100は、A/D変換されてメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13によってアナログ変換し、表示部28で逐次表示することにより、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行うことができる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ56は、システム制御部50の動作用の定数、後述する本実施形態に係る一連の動作を実行するためのプログラム等を記憶する。
システム制御部50は、CPU(或いはMPU)を含み、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開、実行することで、後述する本実施形態に係る機能を実現する。このプログラムは、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムメモリ52は、例えばRAMを含む記憶媒体である。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、録画スイッチ61、操作部70、電源スイッチ72はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するためのスイッチ等の操作部材である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを、動画記録モード、静止画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。動画記録モードや静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。動画記録モードや静止画撮影モードには、絶対輝度表示モード及び相対輝度表示モードが含まれてもよい。モード切替スイッチ60で、動画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ60で動画撮影モードに一旦切り換えた後に、動画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。録画スイッチ61は撮影待機状態と撮影状態を切り替える。電源スイッチ72が押下されると、システム制御部50は電源部30からの電源を各部に供給する。システム制御部50は、録画スイッチ61により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体90への動画データの書き込みまでの一連の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右4方向の十字キーやSETボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体90を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体90、または外部出力機器とのインターフェースである。なお、図1は、記録媒体90とデジタルカメラ100の接続時の状態を示しているが記録媒体90はデジタルカメラ100から着脱可能に構成されてよい。記録媒体90は、撮影された画像を記録するための記録媒体であり、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリであってよい。
(画像処理部24の構成)
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像処理部24の機能構成例について、より詳細に説明する。図2は、画像処理部24の機能構成例とデジタルカメラ100内の関連する構成を示している。なお、画像処理部24は、ホワイトバランス(WB)の制御やシャープネス制御などの処理を行うことも想定されているが、以下の説明では当該処理については説明を省略する。画像処理部24内の各ブロックは、システム制御部50を通じて、絞りや、ND情報、シャッター速度などの露出パラメータを含めたカメラ内部のあらゆるデータを取得可能である。
検波部201は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からの画像データに対する検波を行って、画像データの代表値を求める。代表値は、例えば、1フレームの画像全体における輝度信号の平均値、或いは、1フレームの画面を複数の枠に分割して枠ごとの輝度の平均値を取得し、枠に重みをつけた平均値としても良い。また、1フレーム内の高輝度部の信号量を表す高輝度信号量の代表値の算出方法として、例えば、予め閾値を超えた輝度信号を積分し、その積分値を代表値としてもよい。このとき、検波部201は、代表値と合わせて最大輝度値や、所定の閾値以上である高輝度領域の割合なども検出しておく。
BV算出部202は、基準信号、絞り、感度、シャッター値、及び検波部201で取得した代表値からBV値(絶対輝度値)を算出する。BV値の算出については後述する。絶対輝度コード決定部203は、不揮発性メモリ56またはメモリ制御部15から表示先の表示機器の入出力特性を取得し、表示がBV算出部202で算出したBV値となる絶対輝度コードを表示機器の入出力特性に基づいて決定する。表示機器の入出力特性は、予め不揮発性メモリ56に記録していても良いし、ユーザからの入力を受けても良いし、接続した表示機器から取得しても良い。
ガンマ補正部205は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対して、輝度に対する入出力特性を変更するガンマ補正を行う。撮像された映像のダイナミックレンジより狭いダイナミックレンジの出力機器に映像を出力する場合、表示される映像は、ダイナミックレンジが低く、高輝度部が白飛びしやすくなる。そこで、ガンマ補正部205は、高輝度部では階調を犠牲にして、表示機器の入出力特性に対して逆ガンマである特性よりも抑圧された特性を適用することによって、ダイナミックレンジを広げる処理を行う。例えば、ガンマ補正部205は、高輝度部の階調表現を高めるため、適応的に高輝度部の階調を変更するオートニー制御やオートダイナミックレンジ制御を適用する。オートニー制御は、高輝度部の信号量が多い場合に、ガンマ特性に対して高輝度部の非線形特性の傾きを大きくすることにより、高輝度部の階調表現を高める制御である。また、オートダイナミックレンジ制御は、高輝度部の信号量が多い場合、ダイナミックレンジが広がり高輝度部においてより高い階調表現を実現できるような非線形特性になるように階調を変更する制御である。
(システム制御部50の構成)
次に、図3を参照して、本実施形態のシステム制御部50の機能構成例について説明する。露出制御量算出部301は、ガンマ補正部205からガンマ特性を取得するとともに、絶対輝度コード決定部203から決定された絶対輝度コードを取得する。露出制御量算出部301は、取得したガンマ特性と絶対輝度コードに基づいて、表示機器が絶対輝度で出力できるようにするための第一露出制御量を決定する。システム制御部50は、決定した第一露出制御量を基に各露出を制御する。
階調変換決定部302は、ガンマ補正部205からのガンマ特性と、検波部201から出力される高輝度情報とに基づいて、オートニー制御或いはオートダイナミックレンジ制御によって高輝度部の階調補正を行うための、ニーポイント及び傾き値を決定する。
信号処理パラメータ算出部303は、階調変換決定部302で決定したニーポイント及び傾き値に基づいて、高輝度部の解像力を保つために必要な輪郭強調の信号処理パラメータを算出する。
補正値生成部304は、映像の輝度を、映像記録時(すなわち撮影時)の想定とは異なる出力輝度範囲を持つ出力機器で視聴するための適切な輝度に補正するため、算出されたニーポイント及び傾き値と輪郭強調パラメータとを補正値として生成する。
メタデータ生成部305は、補正値生成部304が生成した補正値を含んだ、記録する映像のメタデータを生成するメタデータ生成部である。306は画像処理部24で処理された映像信号にメタデータ生成部305で生成された記録データを重畳する(付加する)信号重畳部である。
(階調変換処理に係る一連の動作)
次に、図4を参照して、本実施形態に係る階調変換処理に係る一連の動作を説明する。なお、本処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムをシステムメモリ52の作業用領域に展開、実行すると共に、画像処理部24等を制御することにより実現される。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ100は絶対輝度表示モードに設定されており、撮影時に撮影映像を視聴する表示部28のモニタは被写体に近い広いダイナミックレンジを有するモニタ(単にモニタAもいう)である場合を例に説明する。また、本実施形態の処理は、記録した映像が後に狭いダイナミックレンジを持つモニタ(単にモニタBともいう)で再生されることを想定している。このため、デジタルカメラ100は、絶対輝度表示モードで映像を記録する際に、自動露出制御で撮影した場合の映像と同等の明るさにするための補正値を生成し、記録する映像に生成した補正値をメタデータとして記録する。なお、本実施形態で想定する自動露出制御は、所定の被写体の出力輝度値が輝度の所定の目標範囲を維持するように露出パラメータを調整する制御を指し、例えば人物の顔などがモニタ出力輝度の約70%の状態を維持するように露出を制御するものである。なお、このように所定被写体に対してモニタ上の出力輝度値を保つような撮影モードを、相対輝度表示モードという。このような補正値をメタデータとして記録することにより、絶対輝度表示モードで記録した映像を狭いダイナミックレンジのモニタで表示する場合であっても、人物の顔の出力輝度を適切な明るさを保つことができる。
S401において、画像処理部24の検波部201は、A/D変換器23からの画像データ(或いは、メモリ制御部15からの画像データ)を取得し、画像データの輝度の代表値を求めるための検波処理を行う。検波部201は、例えば測光用の所定領域の中央部分の平均輝度を算出して輝度の代表値を求める。或いは、顔などの特定被写体の領域の平均輝度を算出したり、指定した1点の輝度を取得したりしてもよく、代表値の求め方はこれらに限定されない。なお、検波後に行う露出制御によりデジタルカメラ100のダイナミックレンジが変化してしまう可能性があるため、検波の対象となる点又は領域は、ダイナミックレンジの変化後にも検波出来るような対象を選ぶ方が、都合が良い。このため、予め、デジタルカメラ100のダイナミックレンジに応じて輝度の上限下限の閾値を設けておき、検波部201が、輝度が当該閾値の間にある対象(領域や点)を選択する処理を行うことが望ましい。
S402において、BV算出部202は、S401において求めた代表値に対するBV値(絶対輝度値)を算出する。BV算出部202は、検波部201で取得した代表値のほか、例えば、基準信号、絞り、感度、ゲイン値、シャッタースピード等を用いてBV値を算出する。APEX(Additive System of Photographic Exposure)表現における基準信号のBV値(基準BV値)は、式1に従って求められる。例えば、絞り値がF4.0、シャッタースピードが1/128、感度がISO200であって、AV値、TV値及びSV値がそれぞれ4、7、6である場合、基準BV値は式1に従って128cd/mとなる。

基準BV値=AV(絞り値)+TV(シャッターSP)−SV(感度) (式1)

このとき、デジタルカメラ100のダイナミックレンジが1200%、基準信号が20%、データのbit数が14である場合、基準信号のコードは、式2に従って273と求められる。

基準信号のコード=(2bit数) * ダイナミックレンジ / 基準信号 (式2)

ここで、代表値のコードが2132の場合、Xを代表値のBV値と基準BV値との差分とすると、式3が成り立つ。

代表値のコード=基準信号のコード *(2) (式3)

式3に各数値を当てはめると、X=2.96と算出され、代表値のBV値は、22.96*128cd/m=1000cd/mと求められる。なお、もちろん上記以外の他の方法で代表値のBV値を求めてもよい。また、外部センサなどから取得した信号からBV値を算出しても良く、算出方法は上述の方法に限定されない。
S403において、画像処理部24の絶対輝度コード決定部203は、表示機器の表示が代表値のBV値となる絶対輝度コードを決定する。絶対輝度コード決定部203は、絶対輝度コードを、例えば、表示機器の入出力特性とS402で算出した代表値のBV値に基づいて算出する。図5(a)にモニタの入出力特性の一例を示す。モニタが図5(a)に示す入出力特性を有する場合、出力輝度が代表値のBV値となるような入力コードを一意に決定することができる。絶対輝度コード決定部203は、予めグラフに示す入出力特性を定めたテーブルデータを不揮発性メモリ56に記憶させ、当該データを参照して絶対輝度コードを求めることができる。或いは、予め定めた入出力特性の式と算出した代表値のBV値とに基づいて絶対輝度コードを算出しても良い。
S404において、システム制御部50の露出制御量算出部301は、求めた絶対輝度コードに基づいて、露出制御量を算出する。具体的に、露出制御量算出部301は、代表値のBV値に対してガンマ補正部からの出力が絶対輝度コードとなるには露出制御量をいくらにすればよいかを算出する。例えば、システム制御部50は画像処理部24のガンマ補正部205からガンマ特性を取得し、そのガンマ特性に基づいて第一露出制御量を算出する。図5(b)には、本実施形態のガンマ補正部205が画像データに適用するガンマ特性の一例を示している。このようなガンマ特性に対し、出力コードが絶対輝度コードとなるような入力コードはYとなる。このガンマ特性がモニタの入出力特性に対して逆ガンマの関係であれば、データが代表値のときに出力コードを絶対輝度コードとする露出制御量が式4に従って求められる。

露出制御量 = Y / 代表値 (式4)

なお、上述の本実施形態では、本実施形態に係るガンマ特性がモニタの入出力特性に対して逆ガンマの特性を有する場合を例に説明しているが、本実施形態で用いるガンマ特性が必ずしもモニタの入出力特性の逆ガンマの特性を有しなくてもよい。
S405において、システム制御部50は、露出制御量算出部301で算出した露出制御量に基づいて露出制御を行う。システム制御部50は、例えば、露出制御量が式4に従って得られた場合、現状の露出制御値から、得られた露出制御量に応じて露出を変更する制御を行う。具体的には、露出制御量が1/2だった場合、絞りを1段絞る露出制御を行う。露出制御の方法は、露出制御量に応じて変わってもよい。例えば、システム制御部50は、大きく露出を変更する(露出制御量が大きい)場合には、露出制御量の分だけ一気に露出を変更せず、時間をかけて徐々に変更する。このように露出を制御すれば、撮影する映像が急激に変化せず、変化前後のつなぎがスムーズになる。また、どの露出パラメータを制御して露出制御量に対応するかについては様々な方法をとることができる。例えば、絞り、シャッター、NDフィルタ、ゲインのいずれかの露出パラメータを変更しても良いし、これらの複数のパラメータを同時に変更しても良い。
S406において、画像処理部24のガンマ補正部205は、A/D変換器23からのデータ(或いはメモリ制御部15からのデータ)に対してガンマ特性を変更する。
このように、上述の画像処理により、代表値のデータは階調変換処理によって絶対輝度コードとなり、出力機器に絶対輝度コードが入力されることで、代表値のBV値で表示されるようになる。つまり、被写体の絶対輝度で表示ができるようになり、臨場感のある映像を表示させることができる。
次に、絶対輝度表示モードにおける処理との対比のため、相対輝度表示モードにおける動作について説明する。ここでは、図4に示した階調変換処理の一連の動作を参照しながら、動作の差を説明する。まず、S401において、絶対輝度表示モードの際と同様に、検波を行う。代表値の算出は、絶対輝度表示モードと同様でも良いし、別の被写体を用いたり、別の算出方法を採用したりしてもよい。S402において、代表値のBV値を算出する。S402では、後段の露出制御量算出部301でBV値を使用しない場合には省略しても構わない。S403における絶対輝度コードの決定は、相対輝度モードでは不要であるため実行しない。次に、システム制御部50は、S404に示した処理の代わりに、代表値に基づいて、定められた目標値に達するための露出制御量を算出する。例えば、代表値が顔の明るさである場合、当該目標値が顔の明るさを70%の明るさで表示するような場合について説明する。ガンマ特性がモニタの入出力特性と逆ガンマの関係にあり、データのbit数を14とする場合、システム制御部50は露出制御量を式5に従って算出する。

露出制御量 = (70% * 214)/ 代表値 (式5)

ここでは、目標値が代表値と直接関係する例を示したが、目標値は、代表値から算出される値、例えばBV値に関係した目標値でもよく、代表値と目標値の関係は限定されない。
S405において、システム制御部50は、露出制御量算出部301で算出した露出制御量に基づいて露出制御を行う。S406は絶対輝度モードと同様である。
このように、相対輝度で出力するモードで動作する場合、絶対輝度表示モードと異なるのは、絶対輝度コードを決定しない点と、露出制御量算出部301が絶対輝度コードに基づいて露出制御量を算出しない点である。上記説明では、代表値を顔の明るさによるものとしたが、撮影領域全体の平均輝度値でも良いし、撮影領域中の中心付近の重み付けを加重した所謂中央重点測光により得られる輝度評価値を用いても良い。また、目標値は被写体や撮影条件に応じて任意の値としても良い。
相対輝度表示モードの動作と絶対輝度表示モードの動作の比較を単純にするため、相対輝度表示モードにおいても、露出制御量算出部301を利用した場合を例に説明した。すなわち、本実施形態においては、絶対輝度表示モードで動作する際の露出制御値を露出制御量算出部301が算出し、撮影時の露出制御は、露出制御量算出部301の算出した露出制御値、またはユーザ指示の露出制御値によって制御される。
続いて、図6を参照して、モニタA及びモニタBのそれぞれに、絶対輝度表示モードで撮影した映像を補正すること無くそのまま入力した場合の表示について説明する。この例では、モニタAは、例えば、輝度が10,000cd/mかつデータのbit数が12であり、モニタBは、例えば、輝度が100cd/mかつデータのbit数が8であるとする。なお、デジタルカメラ100のガンマ特性(単にカメラガンマともいう)に係るデータのbit数は12である。モニタAの入出力特性はカメラガンマとは逆ガンマの関係であり、モニタBの入出力特性はγ2.2(ガンマ値が2.2)である。更に、デジタルカメラ100によって撮影される被写体は人物の顔であり、その絶対輝度値は100cd/mである場合を例として説明する。
図6(a)〜(c)は、カメラガンマ(デジタルカメラ100のガンマ特性)と各モニタの入出力特性を示す。図6(a)に示す601はカメラガンマの特性を示しており、入力コードAは100cd/mである被写体の顔を撮影した場合に対応する入力コードを示している。上述のように、デジタルカメラ100は絶対輝度表示モードで動作するため、モニタAにおいて顔の映像領域が100cd/mで出力されるように、撮影された顔領域の映像信号がカメラガンマの入力コードAとなるように露出・映像信号の制御が行われる。入力コードAは、カメラガンマ601によって、出力コード2048に変換され、システムメモリ52或いは不揮発性メモリ56に記憶される。図6(b)に示す602はモニタAの入出力特性を示している。変換されたコード値2048は、モニタAに入力される場合、モニタAの入出力特性である602によって出力輝度値に変換され、100cd/mの出力輝度で表示される。
一方、カメラガンマ601によって変換されたコード値2048は、モニタBに入力される場合、まず12ビット信号を8ビットへ変換するために16で除算されて128のコード値となる。除算によって変換された入力コード128は、モニタBの入出力特性である603によって出力輝度値に変換され、15cd/mの出力輝度でモニタBに表示される。
このように、絶対輝度表示モードで撮影された映像は、モニタAで再生される場合には被写体の絶対輝度値とモニタ上に表示される被写体の出力輝度値とが一致した状態で表示することができる。しかし、絶対輝度表示モードで撮影された映像がモニタBで再生される場合は、約15cd/mと暗く出力されてしまう。なお、相対輝度表示モードで撮影した場合には、出力輝度の70%となるように露出制御されるため、モニタB上で人物の顔が70cd/mで出力される。すなわち、モニタBで表示される輝度は、相対輝度表示モードで行う自動露出制御に対しても暗い映像となることが分かる。
(メタデータ生成処理に係る一連の動作)
次に、図7を参照して、絶対輝度表示モードで撮影された映像に対して、相対輝度あるいは狭いダイナミックレンジを有するモニタへの表示に対応するための、メタデータ生成処理について説明する。なお、メタデータ生成処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開、実行することにより実現される。
S701において、システム制御部50の階調変換決定部302は、検波部201で検出された被写体の輝度情報を取得する。S702において、階調変換決定部302は、相対輝度への階調変換を行うガンマ変換特性(階調変換特性)を決定する。例えば、階調変換決定部302は、入力信号の範囲と出力信号の輝度の範囲とからガンマ変換特性を決定すればよい。S703において、階調変換決定部302は、所定の輝度より高輝度な部分の階調補正を行うニーポイント及び傾きを決定する。例えば、階調変換決定部302は、S701で検出した被写体の高輝度情報に基づいてニーポイント及び傾きを決定する。
既知の相対輝度表示モードの動作として、撮影シーンのコントラストや、最大輝度値に応じてダイナミックレンジを変更することで、映像の白飛びを軽減するものがある。例えば、ガンマ特性のニーポイント及び高輝度部の非線形特性の傾き(ニーポイントから出力の最大レベルへの傾き)を変更することにより、高輝度部を圧縮し、ダイナミックレンジを拡張することができる。ニーポイントは、所定の入力レベル以上の高輝度部分において、入力レベルに対して出力レベルを抑える点を指す(図8(a)の801〜803の各点)。高輝度部の信号量が多い場合に、ニーポイント(801〜803)の位置及び直線の傾き(図8(a)の804〜806)を変化させて、高輝度部の非線形特性の傾きを大きくすることにより、高輝度部の階調表現を高めることができる。また、高輝度部の信号量が多い場合、図8(b)に示すように、ダイナミックレンジが広がり高輝度部においてより高い階調表現を実現できるように、ニーポイントの位置及び直線の傾きを異ならせることもできる。このような動作を実現するため、階調変換決定部302は、補正輝度値としてモニタBでの再生に適するように決定したニーポイント及び傾き値を含むダイナミックレンジ情報を生成する。例えば、階調変換決定部302は、想定される入力輝度値に適したニーポイント及び傾きの値を予め記録しておき、S701において取得した輝度情報に応じて各値を決定する。メタデータ生成部305は生成された当該ダイナミックレンジ情報を含むメタデータを生成して、動画ファイルに記録する。このようにすれば、モニタBでの再生時に映像の明るさを補正する場合に、ダイナミックレンジ情報に基づいて高輝度部を圧縮処理して白飛びを軽減することができる。
S704において、信号処理パラメータ算出部303は、S703で決定されたニーポイント及び傾きに基づいて、高輝度部の解像力を保つために必要となる輪郭強調のためのフィルタ係数を信号処理パラメータとして算出する。例えば、S703で決定されたニーポイント及び傾きに応じて輪郭強調のためのフィルタの強度を変更するような信号処理パラメータを算出する。S705において、メタデータ生成部305は、S703及びS704で決定された、ニーポイント及び傾きと輪郭強調パラメータとを含むメタデータを生成する。信号重畳装置306は、生成されたメタデータを、映像を含む動画ファイルに重畳し、記録情報の重畳された動画ファイルが記録媒体90に記録される。
なお、上述のメタデータに更なるデータを追加してもよい。既知の相対輝度表示モードの動作には、所定目標値に明るさを制御する際に急峻な明るさ変化を避けるため、露出制御の応答性を変更する制御を行うものがある。例えば、露出変更の単位時間あたりの変更量である変更ステップ量に上限を設けたり、目標値との乖離度に応じてステップ量を変更したりする。このような動作を実現するため、メタデータ生成部305は、補正輝度値として露出制御の応答性に関する情報をメタデータに含め、(モニタBにおいて出力画像を生成する際に)再生時に補正する映像の明るさを露出制御の応答性に応じて調整可能にしてもよい。
また、ダイナミックレンジの変更は、急峻な明るさの変化を避けるため、露出制御で上述した例と同様に、応答性を持たせる場合がある。例えば、補正値生成部304がダイナミックレンジ変更の応答性に対する補正輝度値を生成して、メタデータ生成部305がメタデータを生成、記録するようにしてもよい。そして、モニタBでの再生時に補正する映像の高輝度圧縮処理の応答性を変更するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、絶対輝度コードでモニタAに映像を表示し、更に、モニタBに映像を表示するために、映像の輝度範囲よりもダイナミックレンジの狭い輝度範囲に映像を変換するための階調変換特性を決定するようにした。このとき、決定した階調変換特性を表すメタデータを生成して、映像に付加するようにした。ダイナミックレンジの狭い輝度範囲に変換するための階調変換特性は、映像に適用するガンマ補正のための階調変換特性を、所定の入力レベル以上の高輝度部分において、入力レベルに対して出力レベルを抑えるようにした特性である。上述の例では、例えば、ニーポイント及びニーポイントからの出力レベルの傾きを用いて入力レベルに対して出力レベルを抑えるようにした。このようにすることで撮影した映像よりダイナミックレンジの狭い出力機器で表示する際に、高輝度の解像力の低減を抑制する映像データを出力可能になる。
なお、本実施形態では、モニタA用の撮影を絶対輝度表示モードで行って、モニタBでの再生は相対輝度表示モードの動作として再生されることを想定して説明した。しかし、モニタA、Bとも相対輝度表示モードの動作として表示するように露出制御を実施することが可能であっても良い。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
24…画像処理部、201…検波部、202…BV算出部、203…絶対輝度コード決定部、205…ガンマ補正部、301…露出制御量算出部、302…階調変換決定部、303…信号処理パラメータ算出部、305…メタデータ生成部

Claims (11)

  1. 撮像手段で撮像された映像信号を、所定の入出力特性を有する第1の表示手段に表示するための第1の階調変換特性で階調変換する変換手段と、
    前記撮像された映像信号を第2の表示手段に表示するために、前記撮像された映像信号を前記第1の階調変換特性の有する輝度範囲よりも狭い輝度範囲に階調変換するための、第2の階調変換特性を決定する階調変換決定手段と、
    前記撮像された映像信号に付加する、前記第2の階調変換特性を表すパラメータをメタデータとして生成するメタデータ生成手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2の階調変換特性は、前記撮像された映像信号に適用するガンマ補正のための階調変換特性を、所定の輝度より高輝度の入力レベルに対して出力レベルを抑えるように変更した特性を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記階調変換決定手段は、前記ガンマ補正のための階調変換特性におけるニーポイントの位置と前記ニーポイントから最大輝度までの傾きとを決定することにより、前記第2の階調変換特性を、前記所定の輝度より高輝度の入力レベルに対して出力レベルを抑えるように変更した特性として決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像された映像信号に適用する輪郭強調のためのフィルタを表すパラメータを、決定された前記第2の階調変換特性に応じて算出するパラメータ算出手段を更に有し、
    前記メタデータ生成手段は、前記フィルタを表すパラメータを、前記メタデータに更に含める、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像された映像信号に適用する輪郭強調のためのフィルタを表すパラメータを、決定された前記第2の階調変換特性に応じて算出するパラメータ算出手段を更に有し、
    前記パラメータ算出手段は、前記フィルタを表すパラメータを、前記ニーポイントの位置と前記ニーポイントから最大輝度までの傾きとに応じて決定する、ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の階調変換特性は、前記撮像された映像信号を被写体の絶対輝度で前記第1の表示手段に表示するための階調変換特性である、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の階調変換特性は、前記撮像された映像信号を前記第1の表示手段よりもダイナミックレンジの狭い前記第2の表示手段に表示する際に、前記撮像された映像信号を、前記被写体の出力レベルが所定の目標範囲を維持する相対輝度へ階調変換するための変換特性である、ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像された映像信号に、前記メタデータ生成手段によって生成された前記メタデータを付加して記録媒体に記録する記録手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 変換手段が、撮像された映像信号を、所定の入出力特性を有する第1の表示手段に表示するための第1の階調変換特性で階調変換する変換工程と、
    階調変換決定手段が、前記撮像された映像信号を第2の表示手段に表示するために、前記撮像された映像信号を前記第1の階調変換特性の有する輝度範囲よりも狭い輝度範囲に階調変換するための、第2の階調変換特性を決定する階調変換決定工程と、
    メタデータ生成手段が、前記撮像された映像信号に付加する、前記第2の階調変換特性を表すパラメータをメタデータとして生成するメタデータ生成工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  11. コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納する記録媒体。
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