JP2019153971A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の階調性を良好に表現できるような露出制御が可能な撮像装置を提供する。【解決手段】被写体像を撮像する撮像部と、撮像部の露出パラメータと、撮像部から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における特定の絶対輝度値である第1の輝度値を算出する算出部と、画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有し、第1の部分と前記第2の部分との間に変曲点を持つ非線形特性を有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正部と、階調補正特性が、変曲点に対応する絶対輝度値である第2の輝度値が、第1の輝度値以下となる階調補正特性となるように露出制御を行う制御部とを備える。【選択図】図9
Description
本発明は、出力機器のダイナミックレンジが広い場合における階調性を向上するための露出制御技術に関するものである。
従来、テレビやディスプレイといった表示機器の出力ダイナミックレンジは狭く、実際の被写体に比べてかなり狭いレンジまでしか階調表現が出来なかった。そのため、撮像装置で被写体を撮影した際に、広いダイナミックレンジの映像信号を表示機器のダイナミックレンジに押し込むように圧縮する処理が必要となっていた。そのような処理を行った場合、見た目とは異なった状態で表示機器に映像が表示され、臨場感が失われてしまうという問題がある。
たとえば、映像信号のダイナミックレンジを、主となる被写体である顔の明るさが出力機器の表示能力の70%程度の明るさとなるように圧縮する処理を行った場合、顔は見やすい明るさで表示されるが、実際の明るさとは異なるため臨場感がなくなる。さらに、顔より明るい被写体は階調が大きく圧縮され階調が失われた映像となってしまう。これに対し、近年は出力機器の性能が向上し、より広いダイナミックレンジを表現することが可能となってきている。
Report ITU-R BT.2246-1(08/2012)/The present state of ultra high definition television
出力機器の性能を十分発揮し、広いダイナミックレンジの表示を可能とさせるためには、撮影した映像が広いダイナミックレンジに対し階調を保持している必要がある。しかしながら、撮像装置の信号処理のbit数や撮像素子の分解能の制限により、広いダイナミックレンジにわたり階調を保持することが困難な場合がある。たとえば10000cd/m2までの輝度に対して階調を保持しようとした場合、撮像素子の階調の分解能としては19bitが必要となるが、そのような撮像素子を用いた撮像装置は一般的には存在しない。その場合、各領域の階調が破綻し、なめらかな階調の部分で輝度の段差が見えてしまい、画質が劣化してしまう。このように、全領域での階調の保持が難しい場合、特定の被写体について画質の劣化を防ぐために、特定の領域だけでも階調を保つという方法が考えられる。
特許文献1に示されるように被写体の絶対輝度に応じて適した階調処理を行うことにより、再現すべき階調を得ることはできるが、露出については絶対輝度に応じて制御しているわけではない。そのため、現在の露出状態での階調の限界以上の階調を表現することは出来ない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被写体の階調性を良好に表現できるような露出制御が可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における特定の絶対輝度値である第1の輝度値を算出する算出手段と、前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分との間に変曲点を持つ非線形特性を有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正手段と、前記階調補正特性が、前記変曲点に対応する絶対輝度値である第2の輝度値が、前記第1の輝度値以下となる階調補正特性となるように露出制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における絶対輝度値の分布を取得する取得手段と、前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正手段と、前記取得手段により取得された前記絶対輝度値の分布に基づいて、前記第2の部分の最も暗い輝度値未満の絶対輝度値を有する第1の領域と、前記第2の部分の最も明るい輝度値より大きい絶対輝度値を有する第2の領域とのバランスを取るように、露出制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被写体の階調性を良好に表現できるような露出制御が可能な撮像装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルビデオカメラ100の内部構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルビデオカメラ100の内部構成を示すブロック図である。
図1において、撮像レンズ103はズームレンズ及びフォーカスレンズを含むレンズ群であり、被写体像を撮像面上に結像させる。絞り101は撮像面に投影される光量を調整する絞りである。NDフィルタ104は減光用に使用するNDフィルタである。撮像部22は光学像を電気信号(画像信号)に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子を有する。また、撮像部22は電子シャッターにより露光時間を制御する機能や、アナログゲイン処理、読み出し速度の変更などの機能も備える。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。バリア102は、デジタルビデオカメラ100の撮影レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ103や絞り101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23又はメモリ制御部15から転送される撮像部22の映像信号をA/D変換したデータに対して色変換処理、ガンマ補正処理、デジタルゲインの付加処理等を行う。また、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果をシステム制御部50に送信する。システム制御部50は、送信された演算結果に基づいて測距制御や露出制御やホワイトバランス制御等を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。画像処理部24の詳細については後述する。
A/D変換器23から出力される映像データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって撮像されA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することにより、電子ビューファインダ機能を実現でき、スルー画像表示を行うことができる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数やプログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本発明の実施形態において後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルビデオカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することにより、後述する各処理を実現する。システムメモリ52にはRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切替スイッチ60、録画スイッチ61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを、動画記録モード、静止画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。動画記録モードや静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60により、動画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ60により動画撮影モードに一旦切り換えた後に、動画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。録画スイッチ61は撮影待機状態と撮影状態を切り替える。システム制御部50は、録画スイッチ61の操作に応じて、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体90への動画データの書き込みまでの一連の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右4方向の十字キーやSETボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。また、操作部70は表示部28に重ねて配置されたパネルをタッチすることによって操作するタッチパネルでもよい。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体90を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池、リチウム電池等の一次電池、NiCd電池、NiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体90、または外部表示機器とのインターフェースである。図1では記録媒体90との接続時の状態を示している。記録媒体90は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
次に、本実施形態における画像処理部24の内部構成について説明する。図2は画像処理部24の内部構成と関係部位を示すブロック図である。画像処理部24は、通常WBの制御やシャープネス制御なども行うが、本実施形態の説明には関連しないため表記を省略している。また、画像処理部24内の各ブロックは、システム制御部50を通じて、絞り値(F値)、ND情報、シャッター速度等の露出パラメータを含めたカメラ内部のあらゆるデータを取得可能なように構成されている。
図2において、検波部201は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し検波を行うことでデータの代表値を求める。また、BV算出部202は、基準信号、絞り値、感度、シャッター速度、検波部201で取得した代表値からBV値(絶対輝度値)を算出する。露出制御量決定部203に渡すBV値(絶対輝度値)と絶対輝度コード決定部204に渡すBV値(絶対輝度値)は、検波部201で同じように取得された代表値を用いたものでもよいし、別々に取得された代表値でもよく、特に限定されるものではない。たとえば、露出制御量決定部203には被写体の最低輝度を代表値として算出したBV値(絶対輝度値)を渡し、絶対輝度コード決定部204には被写体の顔の輝度値を代表値として算出したBV値(絶対輝度値)を渡してもよい。
露出制御量決定部203は、ガンマ補正部207からガンマ特性(階調補正特性)を取得するとともに、BV算出部202から算出したBV値(絶対輝度値)を取得し、ガンマ特性とBV値(絶対輝度値)に基づいて露出制御量を決定する。決定された露出制御量に基づいてシステム制御部50が露出を制御する。
絶対輝度コード決定部204は、不揮発性メモリ56またはメモリ制御部15から表示機器の入出力特性を取得し、表示がBV算出部202で算出したBV値(絶対輝度値)となる絶対輝度コードを表示機器の入出力特性に基づいて決定する。表示機器の入出力特性は、予め不揮発性メモリ56に記録していてもよいし、ユーザーが入力するようにしてもよいし、表示機器を接続して表示機器から取得してもよく、取得方法は特に限定されない。
変換係数算出部205は、ガンマ補正部207からガンマ特性を取得するとともに、絶対輝度コード決定部204から決定した絶対輝度コードを取得し、ガンマ特性と絶対輝度コードとから表示機器が絶対輝度で表示するために信号を変換する係数である信号変換係数を算出する。
信号変換部206は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対して変換係数算出部205で算出した信号変換係数を用いて信号変換を行う。ガンマ補正部207は、映像の入出力特性いわゆるガンマ特性を変更し、信号変換部206で信号変換されたデータに対してガンマ補正を行う。
なお、本実施形態における各処理はシステム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
次に、上記のように構成された撮像装置における動作について説明する。まず、本実施形態の信号変換処理の動作について説明する。
図3は本実施形態における信号変換処理の動作を示すフローチャートである。まず、S301では、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し検波部201で検波を行う。検波を行うことによりデータの代表値(被写体領域の特定の絶対輝度値)を求める。代表値の求め方は、たとえば、中央部分の平均輝度を算出したり、顔などの特定被写体の平均輝度を算出したり、指定した1点の輝度を取得したりする方法などが考えられる。ただし、本実施形態では、特に代表値の求め方はこれらの方法に限定されるものではない。
次に、S302では、代表値のBV値(絶対輝度値)をBV算出部202において算出する。BV値の算出方法としては、たとえば、基準信号、絞り値、感度、シャッター速度、検波部201で取得した代表値から求める方法がある。APEX(Additive System of Photographic Exposure )表現における基準信号のBV値である基準BV値の求め方は、
基準BV値=AV(絞り)+TV(シャッター)−SV(感度) …(式1)
となる。絞り値がF4.0、シャッター速度が1/128秒、感度がISO200の場合は(式1)から、
基準BV値=4(F4.0)+7(1/128)−6(ISO200)
=5
=(25) * 4cd/m2
=128cd/m2
このとき、撮像装置のダイナミックレンジを1200%、基準信号を20%、データのbit数を14とすると、
基準信号のコード=(2bit数)*(基準信号/ダイナミックレンジ)
…(式2)
のように基準信号のコードが求められる。(式2)に対し数値を代入すると、
基準信号のコード=(214)*20/1200
=273
となり、基準信号のコードは273と求められる。
基準BV値=AV(絞り)+TV(シャッター)−SV(感度) …(式1)
となる。絞り値がF4.0、シャッター速度が1/128秒、感度がISO200の場合は(式1)から、
基準BV値=4(F4.0)+7(1/128)−6(ISO200)
=5
=(25) * 4cd/m2
=128cd/m2
このとき、撮像装置のダイナミックレンジを1200%、基準信号を20%、データのbit数を14とすると、
基準信号のコード=(2bit数)*(基準信号/ダイナミックレンジ)
…(式2)
のように基準信号のコードが求められる。(式2)に対し数値を代入すると、
基準信号のコード=(214)*20/1200
=273
となり、基準信号のコードは273と求められる。
ここで、代表値のコードが2132の場合、Xを代表値のBV値と基準BV値との差分段数とすると、
代表値のコード=基準信号のコード*(2X) …(式3)
となる。(式3)に各数値を当てはめると、
2132=273 *(2X)
X=2.96
となる。以上より、代表値のBV値は、
代表値のBV値=22.96 * 128cd/m2
=1000cd/m2
と求められる。ここに挙げた方法は1つの例であり、他の方法で代表値のBV値を求めてもよい。また、外部センサーなどから取得した信号からBV値を算出してもよく、本実施形態では算出方法は限定されない。
代表値のコード=基準信号のコード*(2X) …(式3)
となる。(式3)に各数値を当てはめると、
2132=273 *(2X)
X=2.96
となる。以上より、代表値のBV値は、
代表値のBV値=22.96 * 128cd/m2
=1000cd/m2
と求められる。ここに挙げた方法は1つの例であり、他の方法で代表値のBV値を求めてもよい。また、外部センサーなどから取得した信号からBV値を算出してもよく、本実施形態では算出方法は限定されない。
次に、S303では、表示機器の出力が代表値のBV値となる絶対輝度コードを絶対輝度コード決定部204で決定する。たとえば、表示機器の入出力特性とS302で算出した代表値のBV値に基づいて算出する方法について説明する。
図4は表示機器の入出力特性を示す図である。図4のような表示機器の入出力特性の場合、出力輝度が代表値のBV値となるような入力コードは一意に決まる。このように絶対輝度コードをグラフから求めてもよいし、入出力特性の式と代表値のBV値から算出してもよい。あるいは、入出力関係をテーブルデータとして保持し、その中から代表値のBV値に基づいて絶対輝度コードを選択してもよく、本実施形態では、その決定方法は制限されない。
S303において絶対輝度コードが決定されたら、S304では、変換係数算出部205において、その絶対輝度コードに基づいて信号変換係数を算出する。データが代表値の場合、ガンマ補正部207からの出力が絶対輝度コードとなるように信号変換係数を算出する。たとえば、ガンマ補正部207からガンマ特性を取得し、そのガンマ特性に基づいて信号変換係数を算出することが出来る。図5はガンマ特性を示す図である。このようなガンマ特性に対し、出力コードが絶対輝度コードとなるような入力コードはYとなる。ガンマ特性が出力機器の入出力特性に対して逆特性の関係であれば、データが代表値のときに出力コードを絶対輝度コードとする信号変換係数は下記の式で求められる。
信号変換係数=Y/代表値 …(式4)
この例ではガンマ特性が逆特性を持っている場合を示したが、本実施形態は必ずしもガンマ特性が逆特性を持っていなくてもよく、ガンマ特性は特に限定はされるものではない。
この例ではガンマ特性が逆特性を持っている場合を示したが、本実施形態は必ずしもガンマ特性が逆特性を持っていなくてもよく、ガンマ特性は特に限定はされるものではない。
次に、S305では、信号変換部206において、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し、信号変換を行う。変換係数算出部205で算出された変換係数に基づいて信号変換を行う。たとえば、信号変換係数が(式4)で与えられる場合、データに対して信号変換係数を乗算することで信号変換を行う。信号変換の方法は、信号変換係数によって変わり、乗算だけでなく二次関数などの関数によって変換する場合などもあり、本実施形態では特に変換方法は限定されない。
最後に、S306では、ガンマ補正部207において、信号変換されたデータに対してガンマ特性の変更を行う。
このように信号変換処理を行うことで、代表値のデータが撮像装置から出力されるときに絶対輝度コードとなり、出力機器に絶対輝度コードが入力されることにより、代表値のBV値が出力機器で表示されるようになる。
次に、本実施形態の特徴的な処理である露出制御量の決定処理の動作について説明する。図6は、本実施形態における露出制御量の決定処理の動作を示すフローチャートである。
まず、S601では、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し検波部201で検波を行う。検波を行うことによりデータの代表値を求める。代表値の求め方は、たとえば、中央部分の平均輝度を算出したり、顔などの特定被写体の一部の輝度や最低輝度を取得したり、特定被写体の平均輝度を算出したり、指定した1点の輝度を取得したりする方法などが考えられる。ただし、本実施形態では、特に代表値の求め方はこれらの方法に限定されるものではない。また、S301と同じ検波でもよいし、別の検波でもよく、特定被写体が別でも構わない。
次に、S602では、代表値のBV値(絶対輝度値)をBV算出部202において算出する。BV値の算出方法として、たとえば、基準信号、絞り値、感度、シャッター速度、検波部201で取得した代表値から求める方法がある。求め方の例はS302と同様である。また、S302と同様に本実施形態ではBV値の算出方法は限定されない。
次に、S603では、露出制御量決定部203において現在の露出におけるガンマ特性のBV値を算出する。たとえば、ガンマ補正部207からガンマ特性を取得し、ガンマ特性と基準信号のBV値と基準信号のコードとからガンマ特性の変曲点を求める。図7はガンマ特性の例を示す図である。図7の実線がガンマ特性(入出力特性)を示しており、S1は傾き1の直線であり、点C1が直線部と非線形特性部との接続部(変曲点)となっている。このようなガンマ特性に対し、ガンマ特性の変曲点のBV値を算出する例を示す。まず、変曲点にあたる部分の入力コードを求め、その入力コードが2132だった場合、基準信号のBV値を128cd/m2、基準信号のコードを273、Zを変曲点のBV値と基準BV値とのAPEX表記での差分段数とすると、以下のようになる。
変曲点のコード=基準信号のコード*(2Z) …(式5)
(式5)に数値を当てはめると、
2132=273*(2Z)
Z=2.96
となる。以上より、変曲点のBV値は、
変曲点のBV値=22.96 * 128cd/m2
=1000cd/m2
となる。ここに挙げた方法は1つの例であり、他の方法で変曲点のBV値を求めてもよい。また、ガンマ特性が、非線形部が輝度識別視覚特性を満たすのであれば、ガンマ特性の輝度値として非線形部分の中心位置のBV値を求めてもよい。S604で階調性が良いかどうかを比較するために用いることが可能なガンマ特性の輝度値であれば、本実施形態はガンマ特性の輝度値の算出方法や算出対象については限定されない。また、図7に示したガンマ特性は説明するための例であり、ガンマ特性はこの例に限定されるものではない。
(式5)に数値を当てはめると、
2132=273*(2Z)
Z=2.96
となる。以上より、変曲点のBV値は、
変曲点のBV値=22.96 * 128cd/m2
=1000cd/m2
となる。ここに挙げた方法は1つの例であり、他の方法で変曲点のBV値を求めてもよい。また、ガンマ特性が、非線形部が輝度識別視覚特性を満たすのであれば、ガンマ特性の輝度値として非線形部分の中心位置のBV値を求めてもよい。S604で階調性が良いかどうかを比較するために用いることが可能なガンマ特性の輝度値であれば、本実施形態はガンマ特性の輝度値の算出方法や算出対象については限定されない。また、図7に示したガンマ特性は説明するための例であり、ガンマ特性はこの例に限定されるものではない。
次に、S604では、S602で露出制御量決定部203により求められた代表値のBV値とS603で求められたガンマ特性の輝度値を比較する。このステップでは、階調性の良さを、代表値のBV値とガンマ特性の輝度値を比較することにより確認する。
図8は、輝度識別視覚特性と特定露出設定時のガンマ特性を輝度とコントラスト差のグラフ上に示した図である。輝度識別視覚特性は横軸の任意の輝度の被写体の輝度変化が縦軸に対応するコントラスト差ほどある場合、人間の視覚特性として認識しやすいという関係を表している。つまり、この輝度識別視覚特性よりもグラフ上で下に位置すれば、段差を認識出来ないため、階調性が良いということになる。そのため、図8に示すような特定露出設定時のガンマ特性(非線形特性部は輝度識別視覚特性を満たす)の場合、非線形特性部の範囲であれば階調性が良いということになる。非線形特性部よりも低い輝度は黒潰れしたり、階調の段差が見えたりし、非線形特性部よりも高い輝度は飽和して階調が無くなってしまう。
代表値のBV値と変曲点のBV値の比較方法として、たとえば、図8のような特定露出設定時のガンマ特性であれば、非線形特性部に被写体がいれば階調性が良いということになるため、非線形特性部に対して代表値のBV値がどこにいるかを比較すればよい。つまり、代表値が特定被写体の最低輝度値だったのであれば、変曲点よりも高い輝度に代表値のBV値があれば階調性が良いということになる。逆に言えば、変曲点の絶対輝度値が代表値の絶対輝度値以下であれば階調性が良いということになる。また、代表値が特定被写体の平均輝度値であれば、非線形部の中心位置と代表値のBV値が一致すれば階調性が良いということになる。これらの、階調性の良さを確認する比較方法は一例で、階調性の良さを確認出来れば、比較する方法は特に限定されない。
次に、S605では、露出制御量決定部203において、S604での比較結果に基づいて露出制御量を決定する。S604での比較結果が、階調性が悪いという結果であった場合、階調性が良くなるよう露出制御量を決定する。
たとえば、図9に示すような特定露出設定時のガンマ特性、代表値のBV値である場合の動作を示す。図9では代表値は特定被写体の最低輝度の例であり、代表値のBV値が変曲点よりも低くなっているため黒潰れや階調性が悪くなっている。この状態を改善するために、S605では、代表値のBV値が変曲点よりも高くなるように露出量を多くするよう露出制御量を決定する。露出量を多くすると、図9上の矢印のようにガンマ特性がグラフの左方向にずれ、特定被写体を変曲点よりも輝度の高い状態にすることが出来る。
また、代表値が特定被写体の平均輝度であれば、ガンマ特性の非線形特性部の中心輝度と代表値のBV値が同じになるような露出制御量を決定する。さらには、代表値が特定被写体の最大輝度であれば、代表値のBV値が非線型特性部の最大輝度値以下になるように、露出制御量を決定する。これらの露出制御量の決定方法は一例であり、本実施形態はこの決定方法に限定されるものではない。現状の露出設定で階調性を満足できる場合は、露出制御量は0としてもよい(露出を変更しない)。つまり、図9において、特定被写体がガンマ特性の非線形特性部に入っている場合は露出を変更せず、特定被写体が非線形特性部に入って無い場合は露出を変更するために露出制御量を算出する、としてもよい。
また、露出制御量は一度に大きく動かし過ぎると映像の時間方向の変化が大きすぎる場合があるため、時間方向に露出制御量を分割して細かく動かすことも考えられる。その場合、階調性が悪いと判断した理由が飽和していることならば、完全に情報が欠損しているため、露出制御量の分割を少なくし、単位時間当たりの露出制御量(露出変更量)を大きくする。黒潰れや階調段差が見える状態だったのであれば、飽和している場合よりも露出制御量の分割を多くし、単位時間あたりの露出制御量を小さくするという制御も考えられる。つまり、図8で、ガンマ特性の非線形特性部より特定被写体の輝度が高い場合は単位時間あたりの露出制御量を大きくし、ガンマの非線形特性部よりも特定被写体の輝度が低い場合は単位時間あたりの露出制御量を小さくするということである。ただし、本実施形態はこの制御に限定されるわけではない。
次に、S606では、システム制御部50が露出制御を行う。S605で露出制御量決定部203が算出した露出制御量に基づいて露出制御を行う。
以上のように露出制御量決定処理を行うことにより、階調性が悪い露出状態であった場合に、輝度識別視覚特性とガンマ特性の関係性に基づいて、階調性が良い状態となるように露出量を決定することが出来る。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、主に特定被写体の階調性を良い状態にするための例を示した。しかしながら、実際の撮影では主被写体だけでなく、背景などの主被写体ではない被写体も数多く存在する場合が多い。そのような場合に、特定被写体だけは階調が良いが、画面全体において飽和している部分が多すぎたり、黒潰れしている部分が多すぎたりすると映像のイメージが悪くなってしまう。本実施形態では、そのような場合に対処する方法について説明する。撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、撮像装置の構成についての説明は省略する。また、本実施形態の動作のうち、信号変換処理の動作についても第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の実施形態と異なる部分として、露出制御量の決定処理の動作について、以下説明する。
第1の実施形態では、主に特定被写体の階調性を良い状態にするための例を示した。しかしながら、実際の撮影では主被写体だけでなく、背景などの主被写体ではない被写体も数多く存在する場合が多い。そのような場合に、特定被写体だけは階調が良いが、画面全体において飽和している部分が多すぎたり、黒潰れしている部分が多すぎたりすると映像のイメージが悪くなってしまう。本実施形態では、そのような場合に対処する方法について説明する。撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、撮像装置の構成についての説明は省略する。また、本実施形態の動作のうち、信号変換処理の動作についても第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の実施形態と異なる部分として、露出制御量の決定処理の動作について、以下説明する。
図6のフローチャートを用いながら、第2の実施形態の動作について説明する。
まず、S601で検波を行うのは第1の実施形態と同様であるが、第2の実施形態では、映像全体の輝度分布を取得する。次に、S602では、BV算出部202において輝度分布をBV値に変換する。BV値への変換はS602と同様でもよいし、別の方法でも構わず、特に限定はされない。
次に、S603では、第1の実施形態と同様に現在の露出に対するガンマ特性のBV値を算出する。その後、S604では、露出制御量決定部203で輝度分布(BV値)とガンマ特性のBV値を比較する。第2の実施形態では、輝度分布(BV値)に対して、階調性が良い領域と階調性が悪い領域を決定するためにガンマ特性のBV値と比較を行う。図8に示したようなガンマ特性の場合、非線形特性部以外の領域(非線形特性部の最も暗い輝度値未満の絶対輝度値を有する第1の領域と、非線形特性部の最も明るい輝度値より大きい絶対輝度値を有する第2の領域)が階調性の悪い領域となるため、非線形特性部の上下端のBV値と輝度分布とを比較することになる。
図10は、輝度分布と階調性の良し悪しを表した図である。この図は矢印で領域を示している。階調が良いとされる領域は、図8ではガンマ特性の非線形特性部に入る輝度である。次に、S605では、露出制御量を決定する。S604で比較した結果に基づいて露出制御量決定部203が露出制御量を決定するステップである。
たとえば、図10において、黒潰れしてしまう領域と飽和してしまう領域のバランスをとるために、両領域が同等となるようにするために、露出量を少なくする方法が考えられる。また、領域のバランスを考える際、輝度分布に固まりがある場合は被写体が有ると考え、固まりのある領域は重みを加えて、バランスをとるという方法も1つの方法である。さらに重みの別の考え方として、輝度分布に位置情報も付加しておいて、映像の中心と周辺とで重みを変えるという方法もある。いくつかの黒潰れと飽和領域のバランスのとりかたの例を示したが、本実施形態はこれらの方法に限定されるものではない。次に、S606では、システム制御部50が露出制御を行う。S605で露出制御量決定部203が算出した露出制御量に基づいて露出制御を行う。
以上のように露出制御量決定処理を行うことで、画面全体に対し飽和している部分と黒潰れしている部分のバランスがとれ、映像のイメージの悪化を防ぐことが出来る。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
22:撮像部、24:画像処理部、50:システム制御部、100:デジタルビデオカメラ、103:撮像レンズ、201:検波部、202:BV算出部、203:露出制御量決定部、204:絶対輝度コード決定部、205:変換係数算出部、206:信号変換部、207:ガンマ補正部
Claims (19)
- 被写体像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における特定の絶対輝度値である第1の輝度値を算出する算出手段と、
前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分との間に変曲点を持つ非線形特性を有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正手段と、
前記階調補正特性が、前記変曲点に対応する絶対輝度値である第2の輝度値が、前記第1の輝度値以下となる階調補正特性となるように露出制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の輝度値とは、特定の被写体の一部の輝度値であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の輝度値とは、特定の被写体の最低輝度値であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の輝度値とは、特定の被写体の平均輝度値であり、前記制御手段は、前記第1の輝度値が、前記第2の部分の中心の絶対輝度値と一致するように、露出制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記特定の被写体とは、顔であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の輝度値と前記第2の輝度値の関係に基づいて露出を変更するか否かを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第2の輝度値が前記第1の輝度値以下である場合に、前記制御手段は露出を変更しないことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記第1の輝度値が前記第2の部分の最も高い輝度値よりも高い場合は、前記制御手段は、前記第1の輝度値が前記第2の部分の最も高い輝度値以下となるように、露出を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の輝度値が前記第2の部分の最も高い輝度値よりも高い場合は、前記制御手段は、前記第1の輝度値が前記第2の輝度値よりも低い場合よりも、単位時間当たりの露出の変更量を大きくすることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記露出パラメータとは、絞り値、感度、シャッター速度、NDフィルタの特性のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 被写体像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における絶対輝度値の分布を取得する取得手段と、
前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正手段と、
前記取得手段により取得された前記絶対輝度値の分布に基づいて、前記第2の部分の最も暗い輝度値未満の絶対輝度値を有する第1の領域と、前記第2の部分の最も明るい輝度値より大きい絶対輝度値を有する第2の領域とのバランスを取るように、露出制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第1の領域の大きさと前記第2の領域の大きさが同等となるように露出制御を行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記絶対輝度値の分布に固まりが有る場合、該固まりがある領域に重みを加えて、前記第1の領域と前記第2の領域のバランスをとるように露出制御を行うことを特徴とする請求項11または12に記載の撮像装置。
- 前記画像信号の周辺と中心で異なる重みを加えて、前記第1の領域と前記第2の領域のバランスをとるように露出制御を行うことを特徴とする請求項11または12に記載の撮像装置。
- 非線形特性を有する前記第2の部分は、輝度を識別するための視覚特性を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 被写体像を撮像する撮像手段を備える撮像装置を制御する方法であって、
前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における特定の絶対輝度値である第1の輝度値を算出する算出工程と、
前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分との間に変曲点を持つ非線形特性を有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正工程と、
前記階調補正特性が、前記変曲点に対応する絶対輝度値である第2の輝度値が、前記第1の輝度値以下となる階調補正特性となるように露出制御を行う制御工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 被写体像を撮像する撮像手段を備える撮像装置を制御する方法であって、
前記撮像手段の露出パラメータと、前記撮像手段から出力される画像信号から得られる輝度値とに基づいて、被写体領域における絶対輝度値の分布を取得する取得工程と、
前記画像信号に対して、被写体の暗い領域に対しては線形特性を有する第1の部分と、被写体の明るい領域に対しては非線形特性を有する第2の部分とを有する階調補正特性により、階調補正を行う階調補正工程と、
前記取得工程において取得された前記絶対輝度値の分布に基づいて、前記第2の部分の最も暗い輝度値未満の絶対輝度値を有する第1の領域と、前記第2の部分の最も明るい輝度値より大きい絶対輝度値を有する第2の領域とのバランスを取るように、露出制御を行う制御工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項16または17に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項16または17に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018038965A JP2019153971A (ja) | 2018-03-05 | 2018-03-05 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018038965A JP2019153971A (ja) | 2018-03-05 | 2018-03-05 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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JP2018038965A Pending JP2019153971A (ja) | 2018-03-05 | 2018-03-05 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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