JP2017092309A - 基板のアライメント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下面の中央に接触することが許されない基板のアライメントを迅速に行うことができる技術を提供する。【解決手段】アライメント装置3は、基板(例えば半導体基板)Wの下面の周縁領域における互いに離間した複数の第1接触ポイントにおいて半導体基板Wを吸引して半導体基板Wを保持する保持部61と、保持部61を所定の鉛直な回転軸の周りで回転させる回転駆動部62と、を備える回転保持部6を備える。また、アライメント装置3は、保持部61に保持された半導体基板Wの特徴部を検出する検出部8と、保持部61を回転させて、これに保持された半導体基板Wの特徴部が定められた方向に配置されるようにする基板位置補正部101と、半導体基板Wの回転位置を変更せずに、保持部61の回転位置を変更する保持部位置変更部102と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、基板の特徴部(例えば、基板の周縁に形成された切り欠き)を検出して、これが定められた方向に配置されるように基板の回転位置を補正するアライメント装置に関する。
基板に対して各種の処理を施す基板処理装置においては、多くの場合、基板に対する処理を実行するのに先立って、基板の回転位置の補正(所謂、アライメント)が行われる。回転位置の補正は、例えば、基板の周縁に形成された特徴部(具体的には、ノッチ、オリエンテーションフラット等の切り欠き)の位置を検出して、これが定められた方向に配置されるように基板の回転位置を変更することによって行われる(例えば、特許文献1〜4)。また、アライメントにおいては、基板の回転位置の補正に加えて、基板の水平位置の補正が行われる場合もある。水平位置の補正は、例えば、基板の周縁位置を検出して基板の位置(例えば基板の中心位置)の所定位置からのずれ量(偏芯量)を特定して、基板が定められた位置に配置されるように基板の水平位置を変更することによって行われる。
特許文献1に記載の技術では、アライメント装置において半導体基板を保持する要素(把持部1)や、これに対して半導体基板の授受を行う搬送ロボットのハンド(エンドエフェクタ13)は、いずれも、半導体基板の下面の中央部分を吸引することによって当該半導体基板を保持している。
近年、基板の一方の面だけでなく他方の面にも配線層が形成されることが多くなってきており、このような基板の場合、特許文献1のように、基板の下面の中央部分を吸引することは許されない。このような事情に鑑みて、特許文献2〜5では、基板の端面における複数の位置に当接して当該基板を保持するタイプの保持部を備えるアライメント装置が提案されている。
特開2010−199245号公報 特開2000−21956号公報 特開2002−151577号公報 特開2003−282678号公報 特開2006−19645号公報
特許文献2〜4のアライメント装置では、保持部が半導体基板に当接する位置が、半導体基板の周縁に形成されている切り欠きに重なってしまった場合に、切り欠きが検出できない虞がある。このような場合、半導体基板の持ち直し等を行う必要が生じ、アライメントのタクトタイムが長くなってしまう。
また、このタイプの保持部においては、半導体基板を回転させる際(すなわち、保持部が、これが保持している半導体基板の中心を通る鉛直軸を中心に回転される際)に、保持部と半導体基板が位置ずれを起こしやすい。したがって、このような位置ずれが生じないように、保持部の回転速度を十分小さくしなければならず、これが、タクトタイムを短縮できない要因の一つとなっていた。
本発明が解決しようとする課題は、下面の中央に接触することが許されない基板のアライメントを迅速に行うことができる技術を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る基板のアライメント装置は、
基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第1接触ポイントにおいて前記基板を吸引して前記基板を保持する保持部と、前記保持部を所定の鉛直な回転軸の周りで回転させる回転駆動部と、を備える回転保持部と、
前記保持部に保持された基板の特徴部を検出する検出部と、
前記特徴部の検出結果に基づいて前記保持部を回転させて、これに保持された基板の前記特徴部が定められた方向に配置されるようにする基板位置補正部と、
前記基板の回転位置を変更せずに、前記保持部の回転位置を変更する保持部位置変更部と、
を備える。
ここでいう基板の「周縁領域」とは、基板において、デバイスとして切り出されない領域(非製品領域)であり、例えば、基板の周縁からある幅(例えば、1個のチップサイズ程度の幅)を持った領域である。
この態様のアライメント装置は、基板の下面の周縁領域を吸引して基板を保持する保持部を備えており、アライメント装置の外部に配置されている搬送ロボットによって搬送されてくる基板は、この保持部に保持される。なお、吸引の方法としては、真空吸引、静電吸引、電磁吸引のいずれでもよい。基板が保持部で保持されると、検出部が、保持部に保持された基板の特徴部を検出する。そして、基板位置補正部は、保持部に保持された基板の特徴部が定められた方向に配置されるように保持部を所定の鉛直な回転軸の周りで回転させて基板の回転位置を補正する。このときの保持部の回転角度は基板毎に異なり、場合によっては、回転後の保持部が、上方から見て、搬送ロボットのハンドの進入経路と重なる位置に配置されることがあり、こうなると、搬送ロボットが、保持部に保持されている基板(すなわち、回転位置が補正された基板)を受け取ることができなくなってしまう。ここにおいて、この態様に係るアライメント装置は、基板の回転位置を変更せずに保持部の回転位置を変更する保持部位置変更部を備えており、これが保持部の回転位置を上方から見て搬送ロボットのハンドの進入経路と重ならない位置に移動させる。したがって、搬送ロボットは、保持部に干渉することなく、保持部に保持されている基板を難なく受け取ることができる。
また、この態様においては、保持部が基板の下面の周縁領域を吸引して基板を保持するので、基板を安定して保持することが可能となり、保持部が回転される際に、保持部と基板との間に位置ずれが生じにくい。したがって、基板を十分速い速度で回転させることができる。その結果、アライメントを迅速に行うことができる。
上記の態様のアライメント装置において、検出部が、保持部に保持された基板の特徴部だけでなく、当該基板の周縁位置を検出するようにし、基板位置補正部が、例えば保持部を移動させることによって、保持部に保持された基板が定められた位置に配置されるように基板の水平位置を補正して、保持部に保持された基板の中心を保持部の回転軸と一致させるようにしてもよい。
従来のように基板の周縁を把持部材等で挟み込んで基板の水平位置を補正する方式においては、基板の外径寸法公差を考慮して、把持部材を一定の押圧で基板の周縁に押し当てる必要があるところ、この押し当て力によって、基板に撓みが生じてしまう。薄型の基板の場合、この撓み量は特に大きくなってしまう。押し当て力によって基板が撓んでしまうと、把持部材が後退して基板から離間する際に、基板が位置ずれを起こしてしまい、基板の水平位置を補正する際のアライメント精度が悪化することがあった。
これに対し、上記の態様に係るアライメント装置においては、保持部が基板の下面の周縁領域を吸引して基板を保持するので、基板が撓まない。したがって、基板の水平位置を補正する場合に、当該補正を高い精度で行うことができる。
好ましくは、前記アライメント装置は、
前記保持部位置変更部が、
基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第2接触ポイントにおいて前記基板と接触して前記基板を保持する補助保持部と、前記補助保持部を昇降させる昇降駆動部と、を備えるリフターと、
前記回転保持部と前記リフターとを制御する制御部であって、
前記保持部における前記基板の吸引を停止して、前記基板が前記保持部上に載置された状態とし、
前記補助保持部を前記保持部に対して相対的に移動させて、前記補助保持部が前記保持部よりも下方に配置された第1状態から、前記補助保持部が前記保持部よりも上方に配置された第2状態に変更することによって、前記保持部上に載置されている基板を前記補助保持部に保持させて前記基板を前記保持部から離間させ、
前記基板から離間した前記保持部を回転させ、
前記補助保持部を前記保持部に対して相対移動させて、前記第2状態から前記第1状態に変更することによって、前記補助保持部に保持されている基板を回転後の前記保持部上に移載するように制御する制御部と、
を備える。
この態様においては、保持部と補助保持部との配置関係を、第1状態(すなわち、補助保持部が保持部よりも下方に配置された第1状態)から第2状態(すなわち、補助保持部が保持部よりも上方に配置された第2状態)に変更することによって、基板を保持部から補助保持部に持ち替えて、この状態で保持部を回転させる。保持部が回転されると、保持部と補助保持部との位置関係を第2状態から第1状態に戻すことによって、基板を補助保持部から保持部に移載する。この構成によると、簡易な制御態様で、迅速に、基板の回転位置を変更せずに保持部の回転位置を変更することができる。
好ましくは、前記アライメント装置は、
前記保持部が、前記第1接触ポイントにおいて基板を真空吸引する吸引部を備え、
前記吸引部が2以上の区画に分割された吸引口を備える。
この態様においては、真空吸引で基板を吸引する吸引部が、2以上の区画に分割された吸引口を備える。したがって、仮に、基板の周縁に形成された切り欠きが、吸引口の一部の区画に載ったとしても別の区画で基板を吸引できる。これによって、基板を特に安定して保持することができる。
また、この発明は、基板のアライメント方法も対象としている。本発明に係る基板のアライメント方法は、
a)保持部が、基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第1接触ポイントにおいて前記基板を吸引して前記基板を保持する工程と、
b)前記保持部に保持された基板の特徴部を検出する工程と、
c)前記特徴部の検出結果に基づいて前記保持部を回転させて、これに保持された基板の前記特徴部が定められた方向に配置されるようにする工程と、
d)基板の前記特徴部が定められた方向に配置された後、前記基板の回転位置を変更せずに、前記保持部の回転位置を変更する工程と、
を備え、
前記保持部の回転位置を変更する工程が、
d1)基板を吸引保持している前記保持部を、所定の回転量だけ所定の方向に回転させる工程と、
d2)基板の回転位置を変更せずに、基板を前記保持部から離間させる工程と、
d3)基板から離間している前記保持部を、前記所定の回転量だけ、前記所定の方向に回転させる工程と、
d4)回転後の前記保持部に、再び基板を吸引保持させる工程と、
d5)基板を吸引保持している前記保持部を、前記所定の回転量だけ、前記所定の方向と逆の方向に回転させる工程と、
を備える。
この態様のアライメント方法では、d1)工程、d2)工程、d3)工程、d4)工程、および、d5)工程が行われることによって、基板の回転位置を変更せずに、保持部の回転位置を変更することができる。この構成によると、基板の回転位置が補正された状態(すなわち、c)工程が行われた直後の状態)において、保持部が、上方から見て、搬送ロボットのハンドの進入経路と重なる位置に配置され、かつ、保持部が、保持部から基板を離間させるための機構(例えば、前記リフター)とも干渉する位置に配置されてしまった場合にも対応できる。すなわち、このような場合に、基板を保持している保持部を所定の回転量だけ回転させて(前記d1)工程)、保持部を、ハンドの進入経路とも当該機構とも干渉しない位置に配置する。その後、例えば当該機構を用いて基板を保持部から離間させてから(前記d2)工程)、保持部を当該所定の回転量だけ同じ方向にさらに回転させる(前記d3)工程)。そして今度は、基板を保持部に再び保持させてから(前記d4)工程)、保持部を当該所定の回転量だけ逆方向に回転させる(前記d5)工程)。これによって、基板の回転位置が当初の状態(基板の回転位置が補正された状態)に戻ることになる。その一方で、保持部の回転位置は当初の状態から所定の回転量だけ回転した位置に変更される。つまり、保持部の回転位置が上方から見て搬送ロボットのハンドの進入経路と重ならない位置に移動する。したがって、搬送ロボットは、保持部に干渉することなく、保持部に保持されている基板を難なく受け取ることができる。
また、この態様においては、保持部が基板の下面の周縁領域を吸引して基板を保持するので、基板を安定して保持することが可能となり、保持部が回転される際に、保持部と基板との間に位置ずれが生じにくい。したがって、基板を十分速い速度で回転させることができる。その結果、アライメントを迅速に行うことができる。
保持部が基板の下面の周縁領域を吸引して基板を保持するので、基板を安定して保持することが可能となり、保持部が回転される際に、保持部と基板との間に位置ずれが生じにくい。したがって、基板を十分速い速度で回転させることができる。その結果、アライメントを迅速に行うことができる。
基板処理システムを模式的に示す平面図。 基板処理システムを模式的に示す側面図。 基板処理システムにおいて実行される処理の流れを示す図。 アライメント装置を模式的に示す平面図。 アライメント装置を図4のA−A線から見た断面図。 アライメント装置で行われる処理の流れを示す図。 アライメント装置で行われる処理の流れを示す図。 アライメント装置の動作を説明するための図。 アライメント装置の動作を説明するための図。 第1ケースにおける位置関係を説明するための平面図。 第2ケースにおける位置関係を説明するための平面図。 第3ケースにおける位置関係を説明するための平面図。 変形例に係るアライメント装置を模式的に示す平面図。 変形例に係るアライメント装置を図9のA−A線から見た図。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<1.基板処理システム100の構成>
実施形態に係るアライメント装置について説明する前に、これが搭載される基板処理システムの全体構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、基板処理システム100の構成を模式的に示す平面図である。図2は、基板処理システム100の構成を模式的に示す側面図である。図2においては、説明の便宜上、基板処理システム100の一部の図示が省略されている。
基板処理システム100は、複数枚の基板(例えば、略円形の半導体基板)Wを多段に収納したマガジンラックMが載置される載置台1と、マガジンラックMから未処理の半導体基板Wを取り出すとともにマガジンラックMに処理済みの半導体基板Wを収納するための搬送ロボット2と、半導体基板Wの回転位置を補正するアライメント装置3と、が配置されたインデクサ部10を備える。また、基板処理システム100は、インデクサ部10とゲートバルブ20を介して接続された処理部4を備える。さらに、基板処理システム100は、これが備える各部を制御する制御部5を備える。
なお、図示の例では、1個のインデクサ部10に1個の処理部4が接続されているが、1個のインデクサ部10に複数個の処理部4が接続されてもよい。また、図示の例では、インデクサ部10に2個の載置台1が設けられているが、インデクサ部10に設けられる載置台1の個数は、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。また、図示の例では、インデクサ部10に1個のアライメント装置3が設けられているが、インデクサ部10に設けられるアライメント装置3の個数は、2個以上であってもよい。
<搬送ロボット2>
搬送ロボット2は、上下に所定の間隔を隔てて配設された2個の搬送アーム21a,21bと、各搬送アーム21を独立して駆動する駆動機構22と、を備える。なお、以下において、2個の搬送アーム21a,21bのうち、上側のものを「第1搬送アーム21a」と、下側のものを「第2搬送アーム21b」と、それぞれ呼ぶ場合がある。
2個の搬送アーム21a,21bの各々は、1枚の半導体基板Wを支持する細長い板状のハンド211と、ハンド211と連結された多関節機構212と、を備える。ハンド211の上面には一対の吸引部213が形成される。ただし、各吸引部213の吸引口2130(すなわち、ハンド211の上面に対する開口)は、2以上の区画(図示の例では、2区画)2130a,2130bに分割されている。
ハンド211上に半導体基板Wが載置された状態において、各吸引部213は、半導体基板Wの下面の周縁領域における対向する位置の各々において半導体基板Wと接触する。各吸引部213は、バルブが介挿された真空ライン(図示省略)と接続されており、このバルブが開放されると、真空ラインとハンド211の吸引部213が連通され、各吸引部213が半導体基板Wを真空吸引し、半導体基板Wが一対の吸引部213によって固定的に保持(吸引保持)される。また、このバルブが閉鎖されてハンド211の吸引部213が大気圧に戻ると、各吸引部213の吸引が停止され、半導体基板Wと各吸引部213の間に大気が流入して吸着が解除され、半導体基板Wはハンド211上に載置された状態となる。
駆動機構22は、2個の搬送アーム21a,21bの各々における多関節機構212の端部(ハンド211が接続された側と逆側の端部)と連結された軸部221を備える。各軸部221は鉛直に延在して、下端においてアームステージ222と連結されている。アームステージ222には、各種の駆動機構(具体的には、各軸部221を回転させる回転駆動機構223、各軸部221を伸縮させる昇降駆動機構224、および、各多関節機構212を屈伸させる屈伸駆動機構225)が収容されている。回転駆動機構223が各軸部221を回転させることによって、各搬送アーム21a,21bが軸部221を中心に旋回する。昇降駆動機構224が各軸部221を伸縮させることによって、各搬送アーム21a,21bが昇降する。屈伸駆動機構225が各多関節機構212を屈伸させることによって、各搬送アーム21a,21bのハンド211が水平面内で各搬送アーム21a,21bの旋回半径方向(すなわち、軸部221に対して近接あるいは離間する方向)に進退移動する。
上記の構成によって、搬送ロボット2は、各搬送アーム21a,21bを独立して移動(昇降移動、水平面内での旋回移動、および、旋回半径方向に沿った進退移動)させることができる。搬送ロボット2は、制御部5の制御下で、各搬送アーム21a,21bを移動させて、ハンド211を、各載置台1に載置されたマガジンラックM、アライメント装置3、および、処理部4の各々にアクセスさせて、当該各部M,3,4の間で半導体基板Wを搬送する。
<アライメント装置3>
アライメント装置3の構成については、後に説明する。
<処理部4>
処理部4は、半導体基板Wに定められた処理(この実施形態では、例えばプラズマ処理)を行う処理チャンバーであり、2枚の半導体基板Wを同時に処理できるようになっている。処理部4は、処理チャンバー41と、その内部に配置された2個の基板載置部40a,40bと、を備える。なお、以下において、2個の基板載置部40a,40bのうち、奥側(すなわち、ゲートバルブ20から遠い側)のものを「第1基板載置部40a」と、手前側(すなわち、ゲートバルブ20に近い側)のものを「第2基板載置部40b」と、それぞれ呼ぶ場合がある。
2個の基板載置部40a,40bの各々は同じ構成を備えている。すなわち、2個の基板載置部40a,40bの各々は、上方から見て円形の平板状のステージ42と、その上面(載置面)420に対して出没可能に設けられた一群(図の例では、3個)のリフトピン43と、当該一群のリフトピン43を同期して載置面420から出没させるリフトピン駆動機構44と、を備える。
一群のリフトピン43は、ステージ42の中心と同心の円周上であって、上方から見て、半導体基板Wの下面の周縁領域と重なる領域に、好ましくは等間隔で配列される。
リフトピン駆動機構44は、各リフトピン43を昇降移動させて、各リフトピン43の状態を、各リフトピン43の先端が載置面420から突出した状態(突出状態)(図示される状態)と、各リフトピン43の先端が載置面420と同じ位置かこれより下の位置となる状態(退避状態)との間で切り替える。ただし、突出状態において、第1載置部40aに設けられた各リフトピン43の先端位置は、第2載置部40bに設けられた各リフトピン43の先端位置よりも高くなっている。
各搬送アーム21a,21bが各基板載置部40a,40bに半導体基板Wを受け渡すにあたっては、各リフトピン43が突出状態とされている状態で、各搬送アーム21a,21bのハンド211が処理チャンバー41内に差し込まれて、上側の搬送アーム(第1搬送アーム)21aのハンド211が奥側の基板載置部(第1基板載置部)40aのステージ42の上方に、下側の搬送アーム(第2搬送アーム)21bのハンド211が手前側の基板載置部(第2基板載置部)40aのステージの上方に、それぞれ配置される。この状態から各ハンド211が下降して、各ハンド211に保持されている半導体基板Wが一群のリフトピン43上に移載される。そして、各ハンド211が退避した後に、各リフトピン43が突出状態から退避状態に切り替えられる。これによって、各半導体基板Wが各載置面420に載置される。
一方、各搬送アーム21a,21bが各基板載置部40a,40bから半導体基板Wを受け取るにあたっては、まずは各リフトピン43が退避状態から突出状態に切り替えられる。これによって、各載置面420に載置されていた半導体基板Wがステージ42の上方で一群のリフトピン43に支持された状態となる。この状態で、各搬送アーム21a,21bのハンド211が処理チャンバー41内に差し込まれて、第1搬送アーム21aのハンド211が、第1基板載置部40aの載置面420と半導体基板W(一群のリフトピン43に支持されている半導体基板W)との間に、第2搬送アーム21bのハンド211が、第2基板載置部40bの載置面420と半導体基板Wとの間に、それぞれ配置される。この状態から各ハンド211が上昇して、一群のリフトピン43に支持されている各半導体基板Wが各ハンド211上に移載される。
処理部4は、さらに、処理チャンバー41内に各種の処理ガスを供給するガス供給部、処理チャンバー41内にプラズマを生成するためのプラズマ生成部、処理チャンバー41内の圧力を調整する排気部、等を備える(いずれも、図示省略)。各基板載置部40a,40bの載置面420に載置された半導体基板Wに対して処理を行う場合、ゲートバルブ20が閉鎖されて処理チャンバー41が気密にされた上で、排気部が処理チャンバー41内を排気する。そして、ガス供給部が処理チャンバー41内に定められた処理ガスを供給するとともに、プラズマ生成部が処理チャンバー41内にプラズマを生成する。これによって、各載置面420に載置された半導体基板Wに対するプラズマ処理(例えば、プラズマエッチング、プラズマアッシング、プラズマスパッタリング、プラズマ蒸着、プラズマCVD、等の処理)が行われる。もっとも、処理部4で行われる処理は必ずしもプラズマ処理である必要はなく、プラズマを用いない各種の処理(例えば、エッチング、アッシング、スパッタリング、蒸着、CVD、加熱、冷却、薬液塗布、洗浄等の処理)が行われてもよい。
<2.基板処理システム100の動作>
次に、基板処理システム100において実行される一連の処理の流れについて、図3を参照しながら説明する。図3は、当該処理の流れを示す図である。以下に説明する一連の動作は、制御部5の制御下で行われる。
ステップS1:まず、搬送ロボット2が、2個の搬送アーム21a,21bの各々で、載置部1に載置されたマガジンラックMの各棚から未処理の半導体基板Wを一枚ずつ取り出す。なお、搬送ロボット2は、各搬送アーム21a,21bで同時に半導体基板Wを取り出してもよい(つまり、2枚の半導体基板Wを一度に取り出してもよい)し、一方の搬送アーム(例えば、第1搬送アーム)21aで半導体基板Wを取り出した後に他方の搬送アーム(例えば、第2搬送アーム)21bで半導体基板Wを取り出してもよい(つまり、2枚の半導体基板Wを順に取り出してもよい)。
なお、マガジンラックMは、その内壁とこれに収容されている半導体基板Wの周縁とが若干の遊びを持つように設計されている。このため、後述するように、半導体基板Wがアライメント装置3に搬入されて回転保持部6の保持部61に保持された状態において、半導体基板Wの中心と回転駆動部62の回転軸部621とがずれることがある。後述するように、この実施形態では、半導体基板Wの水平位置を補正する処理が行われ、これによって、このずれが補正される。
ステップS2:続いて、搬送ロボット2は、一方の搬送アーム(例えば、第1搬送アーム)21aで保持している半導体基板Wを、アライメント装置3に搬入する。アライメント装置3に半導体基板Wが搬入されると、アライメント装置3にて当該半導体基板Wの回転位置を補正する処理(アライメント処理)が行われる。アライメント装置3にて行われる処理の態様については、後に説明する。
ステップS3:アライメント装置3にて半導体基板Wに対するアライメント処理が完了すると、搬送ロボット2は、第1搬送アーム21aでアライメント装置3からアライメント処理済みの半導体基板Wを搬出するとともに、第2搬送アーム21bで保持している半導体基板Wをアライメント装置3に搬入する。アライメント装置3に新たな半導体基板Wが搬入されると、アライメント装置3にて当該半導体基板Wに対するアライメント処理が行われる。
ステップS4:アライメント装置3にて半導体基板Wに対するアライメント処理が完了すると、搬送ロボット2は、第2搬送アーム21bでアライメント装置3からアライメント処理済みの半導体基板Wを搬出する。これによって、搬送ロボット2は、2個の搬送アーム21a,21bの各々で、アライメント処理済みの半導体基板Wを保持した状態となる。
ステップS5:続いて、搬送ロボット2は、2個の搬送アーム21a,21bの各々で保持している半導体基板Wを、同時に処理部4に搬入する。具体的には、2個の搬送アーム21a,21bのうち、上側の搬送アーム(第1搬送アーム)21aが保持している半導体基板Wを奥側の基板載置部(第1基板載置部)40aの載置面420に載置し、下側の搬送アーム(第2搬送アーム)21bが保持している半導体基板Wを手前側の基板載置部(第2基板載置部)40bの載置面420に載置する。
ステップS6:処理部4に2枚の半導体基板Wが搬入されると、当該2枚の半導体基板Wに対するプラズマ処理が行われる。具体的には、ゲートバルブ20が閉鎖された上で、処理チャンバー41が所定の圧力まで減圧され、さらに、処理チャンバー41内に処理ガスが供給されるとともに、プラズマ生成部が処理チャンバー41内にプラズマを生成する。これによって、各載置面420に載置された半導体基板Wに対するプラズマ処理が進行する。プラズマ処理が開始されてから定められた時間が経過して各半導体基板Wに対するプラズマ処理が完了すると、プラズマの生成および処理ガスの供給が停止されるとともに、処理チャンバー41が復圧されて、ゲートバルブ20が開放される。
ステップS7:ゲートバルブ20が開放されると、搬送ロボット2は、2個の搬送アーム21a,21bの各々で、処理部4内の2枚の半導体基板Wを、同時に処理部4から搬出する。具体的には、2個の搬送アーム21a,21bのうち、上側の第1搬送アーム21aで奥側の第1基板載置部40aのステージ42に載置されている半導体基板Wを取り出し、下側の第2搬送アーム21bで手前側の第2基板載置部40bのステージ42に載置されている半導体基板Wを取り出す。
ステップS8:続いて、搬送ロボット2は、処理部4から搬出した2枚の半導体基板Wを、載置部1に載置されたマガジンラックM内に搬入する。これによって、当該2枚の半導体基板Wに対する一連の処理が終了する。マガジンラックM内に未処理の半導体基板Wがある場合は、引き続いて、当該未処理の半導体基板Wに対してステップS1〜ステップS8の処理が行われる。
<3.アライメント装置3の構成>
アライメント装置3の構成について、図4、図5を参照しながら説明する。図4は、アライメント装置3を模式的に示す平面図である。図5は、アライメント装置3を図4のA−A線から見た断面図である。
アライメント装置3は、回転保持部6と、リフター7と、検出部8と、これらの各要素6,7,8を制御する制御部9と、を備える。
<回転保持部6>
回転保持部6は、半導体基板Wを保持する保持部61と、これを回転させる回転駆動部62と、保持部61を水平面内で移動させる水平移動機構63と、を備える。
保持部61は、水平に延在する複数(図の例では4個)のアーム611が中心部から放射状に配列された構成を備えている。複数のアーム611の長さは互いに等しい。各アーム611は等角度間隔で配列されていることが好ましく、ここでは、隣り合うアーム611のなす角度はいずれも90度となっている。各アーム611の先端付近は上向きに折れ曲がっており、端部に吸引部612が形成される。ただし、各吸引部612の吸引口6120(すなわち、アーム611の先端面に対する開口)は、2以上の区画(図示の例では、2区画)6120a,6120bに分割されている。
後述する回転軸部621と略同心に半導体基板Wが配置された状態において、各吸引部612は、半導体基板Wの下面の周縁領域における互いに離間した複数の接触ポイント(第1接触ポイント)の各々において半導体基板Wと接触する。各吸引部612は、バルブ613が介挿された真空ライン614と接続されており、このバルブ613が開放されて真空ライン614と各吸引部612が連通されると、各吸引部612が半導体基板Wの第1接触ポイントを真空吸引し、半導体基板Wが一群の吸引部612によって固定的に保持(吸引保持)される。また、このバルブ613が閉鎖されて各吸引部612が大気圧に戻ると、各吸引部612の吸引が停止され、半導体基板Wと各吸引部612の間に大気が流入して吸着が解除され、半導体基板Wは一群の吸引部612上に単に載置された状態となる。なお、真空ライン614の片端は真空ポンプPに接続されている。
回転駆動部62は、保持部61を、これに吸引保持された半導体基板Wの略中心を通る鉛直な回転軸の周りで回転させる。具体的には、回転駆動部62は、鉛直方向に延在し、上端において保持部61の中心部に固定された回転軸部621と、これを回転させる駆動機構622と、を備える。駆動機構622は、具体的には例えば、回転量を検出および制御できるサーボモータやステッピングモータを含んで構成される。保持部61によって半導体基板Wが吸引保持された状態で、駆動機構622が回転軸部621を回転させると、半導体基板Wがその略中心を通る鉛直軸を中心に、水平面内で回転する。
水平移動機構63は、保持部61を水平面内で移動させる。具体的には、水平移動機構63は、保持部61および回転駆動部62が載置された平板状のステージ631と、ステージ631を水平面内に規定された直交2軸(X軸およびY軸)の各々に沿って移動させる駆動機構(すなわち、ステージ631をX軸に沿って移動させるX駆動機構632、および、ステージ631をY軸に沿って移動させるY駆動機構633)を備える。各駆動機構632,633は、具体的には例えば、ステージ631の移動量を検出および制御できるサーボモータやステッピングモータを含んで構成される。保持部61によって半導体基板Wが吸引保持された状態で、X駆動機構632(あるいは、Y駆動機構633)がステージ631をX方向(あるいは、Y方向)に移動させると、半導体基板Wが水平面内でX方向(あるいは、Y方向)に移動する。
<リフター7>
リフター7は、半導体基板Wを保持する補助保持部71と、補助保持部71を昇降させる昇降駆動部72とを備える。
補助保持部71は、保持部61の中心部を挟んで(好ましくは真ん中に挟んで)対向配置された一対の保持具710,710を備える。各保持具710は、水平に延在する2個のアーム(補助側アーム)711と、当該2個の補助側アーム711の端部同士を連結する連結部712とを備える。ただし、各補助側アーム711は、上方から見て、保持部61のアーム611と重ならない位置に配置される。各補助側アーム711は、その端部(自由端側の端部)が、上方から見て、保持部61に保持された半導体基板Wの下面の周縁領域における互いに離間した複数の接触ポイント(第2接触ポイント)の各々と重なるような位置に、配置される。ただし、第2接触ポイントは、第1接触ポイント(すなわち、保持部61が半導体基板Wと接触する接触ポイント)と異なる位置である。第1接触ポイントと第2接触ポイントとは、半導体基板Wの周方向に沿って交互に現れるように規定されることが特に好ましい。
昇降駆動部72は、補助保持部71を、保持部61よりも低い位置(第1位置)P1と、保持部61よりも高い位置(第2位置)P2との間で昇降移動させる。具体的には、昇降駆動部72は、鉛直方向に延在し、上端において一対の保持具710,710(具体的には、例えば、一対の保持具710,710を連結する連結部713)に固定され、伸縮可能に形成された軸部721と、これを伸縮させる昇降駆動機構722と、を備える。昇降駆動機構722は、具体的には例えば、モータとその回転運動を軸部721の伸縮に変える送り機構(例えば、ボールねじ機構)を含んで構成される。昇降駆動機構722が軸部721を伸縮させると、補助保持部71(具体的には、一対の保持具710)が昇降する。
<検出部8>
検出部8は、保持部61に吸引保持された半導体基板Wの特徴部(この実施形態では例えば、半導体基板Wの周縁に形成された切り欠きの一種であるノッチ)や、半導体基板Wの周縁位置を検出する要素であり、具体的には例えば、当該半導体基板Wの周縁を監視できるような位置に配置された光学センサ(光透過型、または、光反射型の光学センサ)、あるいは、CCDカメラ等を含んで構成される。なお、検出部8が検出する半導体基板Wの特徴部は、ノッチに限られるものではない。例えば、半導体基板Wの周縁に形成されたオリエンテーションフラットや、半導体基板Wの面内に付されたマーク(アライメントマーク)を特徴部としてもよい。
<制御部9>
制御部9は、例えばコンピュータにより構成され、アライメント装置3が備える各部と電気的に接続されて、これら各部の動作を制御する。なお、制御部9は、基板処理システム100の制御部5において実現されてもよい。
後に明らかになるように、この実施形態では、制御部9が、半導体基板Wの位置補正を行う(具体的には、保持部61を水平面内で移動させて、これに保持(吸着保持)された半導体基板Wが定められた水平位置に配置されるようにするとともに、保持部61を回転させて、これに保持(吸引保持)された半導体基板Wのノッチが定められた方向に配置されるようにする)基板位置補正部101として機能する。また、制御部9とリフター7とが協働して、保持部61の位置変更を行う(具体的には、半導体基板Wの回転位置を変更せずに、保持部61の回転位置を変更する)保持部位置変更部102として機能する。
<4.アライメント装置3の動作>
アライメント装置3の動作について、図6〜図12を参照しながら説明する。図6および図7は、アライメント装置3で行われる処理の流れを示す図である。図8および図9は、アライメント装置3の動作を説明するための模式図であり、アライメント装置3にて実行される各ステップにおける各要素の位置関係が模式的に示されている。図10〜図13は、アライメント装置3の保持部61と搬送ロボット2のハンド211の進入経路と補助側アーム711の先端部との位置関係を説明するための上面図であり、図10には後述する第1ケースに該当する位置関係が、図11には後述する第2ケースに該当する位置関係が、図12には後述する第3ケースに該当する位置関係が、それぞれ示されている。
ステップS11:まず、搬送ロボット2が、アライメント装置3に半導体基板Wを搬入する(図10〜図13の各上段)。
具体的には、搬送ロボット2が、いずれかの搬送アーム(図示の例では、第1搬送アーム21a)のハンド211を、保持部61よりも上方の高さH1において進入経路Qに沿って水平に移動させてアライメント装置3に進入させ、ハンド211に吸引保持されている半導体基板Wの中心が、上方から見て回転軸部621と略一致するような位置(進入位置)にハンド211を配置する。
ハンド211が進入位置に配置されると、ハンド211は、吸引部612とアーム611との間の高さH2まで下降する。ただし、新たな半導体基板Wを受け入れる状態において、保持部61の各吸引部612は、上方から見て、ハンド211の進入経路Qと干渉しない位置に配置されている(図8の上段)。したがって、当該移動の際にハンド211が保持部61の各吸引部612と衝突することはない。この下降の直前(あるいは直後)に、ハンド211の上面に形成された各吸引部213の吸引が停止される(すなわち、半導体基板Wがハンド211上に単に載置された状態となる)。そして、この下降の途中で、保持部61の各吸引部612が、ハンド211上に載置されている半導体基板Wの下面の周縁領域における第1接触ポイントに接触し、半導体基板Wは一群の吸引部612上に載置された状態となる。ハンド211がそこからさらに下降すると、ハンド211は半導体基板Wから完全に離間し、半導体基板Wがハンド211から保持部61に移載される。半導体基板Wが保持部61に移載されると、制御部9は、真空ライン614に介挿されているバルブ613を開放する。これによって、各吸引部612が半導体基板W(具体的には、半導体基板Wにおける第1接触ポイント)に真空吸着し、半導体基板Wが一群の吸引部612によって固定的に保持(吸引保持)される。一方で、ハンド211は、吸引部612よりも下方の高さH2に到達すると、当該高さH2において進入経路Qに沿って水平に移動して、アライメント装置3から退避する。
ステップS12:続いて、制御部9は、回転駆動部62を制御して保持部61を1回転させる。これによって、保持部61に吸引保持されている半導体基板Wが、回転軸部621の中心を通る鉛直な軸を中心に1回転する。半導体基板Wが1回転する間、制御部9は、検出部8に、半導体基板Wの周縁に形成されているノッチを検出させる。検出部8は、ノッチを検出すると、当該ノッチの位置情報を制御部9に通知する。また、半導体基板Wが1回転する間、制御部9は、検出部8に、半導体基板Wの周縁位置を検出させて、当該周縁位置の変動量(具体的には、回転軸部62の中心を通る鉛直な軸と半導体基板Wの周縁との離間距離の変動量)を特定させる。検出部8は、検出された周縁位置の変動量を制御部9に通知する。
ステップS13:検出部8から半導体基板Wの周縁位置の変動量を取得すると、制御部9は、当該変動量に基づいて半導体基板Wの中心位置を特定する。そして、半導体基板Wを、その中心位置がアライメント装置3の中央に配置され、かつ、その中心位置が回転軸部62の中心を通る鉛直な軸と一致するような位置に配置する(水平位置の補正)。また、検出部8からノッチの位置情報を取得すると、制御部9は、当該ノッチを定められた方向に配置するために必要な半導体基板Wの回転量(補正量)を算出する。そして、回転駆動部62に、保持部61を当該補正量だけ回転させる。これによって、保持部61に吸引保持された半導体基板Wのノッチが定められた方向に配置される(回転位置の補正)。ステップS13においては、水平位置の補正が、回転位置の補正に先だって行われることが好ましい。
ここで、半導体基板Wの水平位置を補正する処理について具体的に説明する。半導体基板Wの中心位置が特定されると、制御部9は、水平移動機構63を制御して、保持部61を、ここに保持されている半導体基板Wが定められた位置(具体的には、半導体基板Wの中心がアライメント装置3の中央に配置されるような位置)に配置されるような位置に移動させる。つぎに、制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を、保持部61よりも低い位置(第1位置)P1から、保持部61よりも高い位置(第2位置)まで上昇させて、半導体基板Wを保持部61から補助保持部71に移載する。半導体基板Wが保持部61から離間した状態になると、制御部9は、水平移動機構63を制御して、保持部61を、回転駆動部62の回転軸部621が半導体基板W(すなわち、補助保持部61に保持されている半導体基板W)の中心と一致するような位置に移動させる。つまり、保持部61を、回転軸部621がアライメント装置3の中央に配置されるような位置に移動させる。その後、制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を第2位置P2から第1位置P1まで降下させる。この降下の途中で、各吸引部612が、補助保持部71に保持されている半導体基板Wの下面の周縁領域における第1接触ポイントに接触し、半導体基板Wは一群の吸引部612上に載置された状態となる。補助保持部71がそこからさらに下降されると、補助保持部71は半導体基板Wから離間し、半導体基板Wが補助保持部71から保持部61に移載される。これによって、半導体基板Wが、その中心位置がアライメント装置3の中央に配置され、かつ、その中心位置が回転軸部62の中心を通る鉛直な軸と一致するような位置に配置されることになる。
ステップS14:次に、制御部9は、ステップS13の処理が完了したとき(すなわち、保持部61が補正量だけ回転して停止して、ノッチが定められた方向に配置されたとき)の保持部6(具体的には、保持部6の各吸引部612)の位置を検出して、当該位置が次の3つのいずれのケースに該当するかを判定する。
(第1ケース)
全ての吸引部612が、ハンド211の侵入経路Qと干渉しない位置にあり、かつ、補助側アーム711の先端部とも干渉しない位置にある(図10の下段)。
(第2ケース)
少なくとも1個の吸引部612がハンド211の侵入経路Qと干渉する位置にあるが、全ての吸引部612が補助側アーム711の先端部とは干渉しない位置にある(図11の中段)。
(第3ケース)
少なくとも1個の吸引部612がハンド211の侵入経路Qと干渉する位置にあり、かつ、少なくとも1個の吸引部612が補助側アーム711の先端部とも干渉する位置にある(図12の中段)。
<i.第1ケースの場合>
図10に示すように、ステップS13の処理が完了したときの吸引部612の位置が、第1ケースに該当する場合(ステップS15でYES)、次のステップS16〜ステップS17の処理が行われる。
ステップS16:制御部9は、真空ライン614に介挿されているバルブ613を閉鎖する。これによって、各吸引部612の吸引が停止され、半導体基板Wが保持部61上に(具体的には、一群の吸引部612上に)単に載置された状態となる。
ステップS17:続いて、搬送アーム21が、アライメント装置3から半導体基板Wを搬出する。
具体的には、搬送ロボット2が、いずれかの搬送アーム(図示の例では、第1搬送アーム21a)のハンド211を、吸引部612とアーム611との間の高さH2において進入経路Qに沿って水平に移動させてアライメント装置3に進入させ、ハンド211の先端に形成されている吸引部213が、上方から見て保持部61に保持されている半導体基板Wの周縁と一致するような位置(進入位置)にハンド211を配置する。上述したとおり、第1ケースの状態では、保持部61(具体的には、各吸引部621)がハンド211の進入経路Qと干渉しない位置に配置されている。したがって、当該移動の際にハンド211が保持部61と衝突することはない。
ハンド211が進入位置に配置されると、ハンド211は、保持部61よりも上方の高さH1の位置まで上昇する。この上昇途中で、ハンド211の各吸引部213が、保持部61上に載置されている半導体基板Wの下面の周縁領域に接触し、半導体基板Wはハンド211上に載置された状態となる。ハンド211がそこからさらに上昇すると、半導体基板Wはハンド211によって持ち上げられて、保持部61は半導体基板Wから完全に離間する。つまり、半導体基板Wが保持部61からハンド211に移載される。半導体基板Wがハンド211に移載されると、ハンド211の上面に形成されている各吸引部213の吸引が開始され、半導体基板Wが一対の吸引部213によって吸引保持された状態となる。ハンド211は、高さH1に到達すると、当該高さH1において進入経路Qに沿って水平に移動して、アライメント装置3から退避する。これによって、半導体基板Wがアライメント装置3から搬出され、当該半導体基板Wに対するアライメント処理が完了する。
<ii.第2ケースの場合>
図11に示すように、ステップS13の処理が完了したときの吸引部612の位置が、第2ケースに該当する場合(ステップS18でYES)、次のステップS19〜ステップS21の処理が行われる。
ステップS19:制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を、保持部61よりも低い位置(第1位置)P1から、保持部61よりも高い位置(第2位置)P2まで上昇させる。この上昇途中で、各補助側アーム711の先端が、保持部61上に載置されている半導体基板Wの下面の周縁領域における第2接触ポイントに接触し、半導体基板Wは補助側アーム711上に載置されることによって補助保持部71に保持された状態となる。補助保持部71がそこからさらに上昇すると、半導体基板Wが補助側アーム711によって持ち上げられて、保持部61は半導体基板Wから完全に離間する。つまり、半導体基板Wが保持部61から補助保持部71に移載される。
ステップS20:半導体基板Wが保持部61から離間した状態になると、制御部9は、回転駆動部62を制御して、保持部61を回転させる。すなわち、このケースでは、ステップS13の処理が行われた結果、保持部61(具体的には、少なくとも1個の吸引部612)がハンド211の進入経路Qと干渉する位置に配置されているので(図11の中段)、制御部9は、回転駆動部62を制御して、保持部61の各吸引部612がハンド211の進入経路Qと干渉しない位置に配置されるように、保持部61を回転させる(図11の下段)。この処理は半導体基板Wが保持部61から離間した状態で行われるので、保持部61が回転されても半導体基板Wのノッチ位置は変更されない。つまり、半導体基板Wの回転位置が変更されることはなく、保持部61の回転位置だけが変更される。
ステップS21:各吸引部612がハンド211の進入経路Qと干渉しない位置に配置されると、制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を第2位置P2から第1位置P1まで下降させる。この下降の途中で、各吸引部612が、補助保持部71に保持されている半導体基板Wの下面の周縁領域における第1接触ポイントに接触し、半導体基板Wは一群の吸引部612上に載置された状態となる。補助保持部71がそこからさらに下降されると、補助保持部71は半導体基板Wから離間し、半導体基板Wが補助保持部71から保持部61に移載される。
ステップS19〜ステップS21の処理が行われることによって、ノッチが定められた方向に配置された半導体基板Wを保持した保持部61の吸引部612が、ハンド211の侵入経路Qおよび補助側アーム711の先端部のどちらとも干渉しない位置に配置される。つまり、第1ケースの状態となる。この状態になると、上述したステップS16〜ステップS17の処理が行われて、当該半導体基板Wに対するアライメント処理が完了する。
<iii.第3ケースの場合>
図12に示すように、ステップS13の処理が完了したときの吸引部612の位置が、第3ケースに該当する場合(ステップS22)、次のステップS23〜ステップS27の処理が行われる。
ステップS23:制御部9は、回転駆動部62を制御して、保持部61を回転させる。すなわち、このケースでは、ステップS13の処理が行われた結果、保持部61(具体的には、少なくとも1個の吸引部612)がハンド211の侵入経路Qと干渉する位置に配置されており、かつ、少なくとも1個の吸引部612が補助側アーム711の先端部と干渉する位置に配置されているので(図12の中段)、制御部9は、回転駆動部62を制御して、保持部61の各吸引部612が、ハンド211の侵入経路Qとも補助側アーム711の先端部とも干渉しない位置に配置されるように、保持部61を回転させる(このときの回転量をθとする)。半導体基板Wを保持した保持部61が回転量θだけ回転されることによって、ステップS13で定められた方向に配置された半導体基板Wのノッチは、この回転量θに等しい角度θだけ定められた方向からずれた位置に配置されることになる。
ステップS24:続いて、制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を、保持部61よりも低い位置(第1位置)P1から、保持部61よりも高い位置(第2位置)P2まで上昇させて、半導体基板Wを保持部61から補助保持部71に移載する。この処理は、上述したステップS19の処理と同様である。
ステップS25:半導体基板Wが保持部61から離間した状態になると、制御部9は、回転駆動部62を制御して、ステップS23と同じ回転方向に、ステップS23と同じ回転量θだけ、保持部61をさらに回転させる。ステップS23とステップS25の処理が行われることによって、保持部61は合計で2θ回転することになる。この処理は半導体基板Wが保持部61から離間した状態で行われるので、保持部61が回転されても半導体基板Wのノッチの位置は変更されない。したがって、半導体基板Wのノッチは、回転量θに等しい角度θだけ定められた方向からずれた位置に配置されたままの状態となっている。
ステップS26:続いて、制御部9は、昇降駆動部72を制御して、補助保持部71を第2位置P2から第1位置P1まで下降させて、半導体基板Wを補助保持部71から保持部61に移載する。この処理は、上述したステップS21の処理と同様である。
ステップS27:続いて、制御部9は、回転駆動部62を制御して、ステップS23と逆の回転方向に、ステップS23と同じ回転量θだけ、保持部61を回転させる。この処理は、半導体基板Wが保持部61に保持された状態で行われるので、保持部61が回転されると半導体基板Wも回転し、当該半導体基板Wの回転位置はステップS23の処理が行われる前の状態(すなわち、半導体基板Wの回転位置の補正(ステップS13)が行われた直後の状態)に戻り、ノッチが定められた方向に再配置される。また、同時に、保持部61の各吸引部612の回転位置は、ステップS25の処理が行われる前の状態に戻り、各吸引部612がハンド211の侵入経路Qとも補助側アーム711の先端部とも干渉しない位置に配置される。
ステップS23〜ステップS27の処理が行われることによって、ノッチが定められた方向に配置された半導体基板Wを保持した保持部61の吸引部612が、ハンド211の侵入経路Qおよび補助側アーム711の先端部のどちらとも干渉しない位置に配置される。つまり、第1ケースの状態となる。この状態になると、上述したステップS16〜ステップS17の処理が行われて、当該半導体基板Wに対するアライメント処理が完了する。
<5.効果>
上記の実施形態によると、アライメント装置3が、半導体基板Wの下面の周縁領域を吸引して半導体基板Wを保持する保持部61を備えており、搬送ロボット2によって搬送されてくる半導体基板Wは、この保持部61に保持される(ステップS11)。半導体基板Wが保持部61で保持されると、検出部8が、保持部61に保持された半導体基板Wのノッチを検出する。そして、基板位置補正部101は、保持部61に保持された半導体基板Wのノッチが定められた方向に配置されるように保持部61を回転させて半導体基板Wの回転位置を補正する。このときの保持部61の回転角度は半導体基板W毎に異なり、場合によっては、回転後の保持部61が、上方から見て、搬送ロボット2のハンド211の進入経路Qと重なる位置に配置されることがあり(図8の中段参照)、こうなると、搬送ロボット2が、保持部61に保持されている半導体基板W(すなわち、回転位置が補正された半導体基板W)を受け取ることができなくなってしまう。ここにおいて、上記の実施形態に係るアライメント装置3では、リフター7と制御部9とが協働して、半導体基板Wの回転位置を変更せずに保持部61の回転位置を変更し、保持部61の回転位置が、上方から見てハンド211の進入経路Qと重ならない位置に移動される。したがって、搬送ロボット2は、保持部61に干渉することなく、保持部61に保持されている半導体基板Wを難なく受け取れることができる。
また、上記の実施形態においては、保持部61が半導体基板Wの下面の周縁領域を吸引して半導体基板Wを保持するので、半導体基板Wを安定して保持することが可能となり、保持部61が回転される際に、保持部61と半導体基板Wとの間に位置ずれが生じにくい。したがって、半導体基板Wを十分速い速度で回転させることができる。その結果、アライメントを迅速に行うことができる。
また、上記の実施形態においては、基板位置補正部101が、保持部62に保持された半導体基板Wが定められた位置に配置されるように保持部61を移動させて半導体基板Wの水平位置を補正して、保持部61に保持された半導体基板Wの中心を保持部61の回転軸と一致させる。ここでは、保持部61が半導体基板Wの下面の周縁領域を吸引して半導体基板Wを保持するので、半導体基板Wが撓まない。したがって、半導体基板Wの水平位置を高精度に補正して高いアライメント精度を担保できる。
また、上記の実施形態においては、保持部61と補助保持部71との配置関係を、第1状態(すなわち、補助保持部71が保持部61よりも下方に配置された第1状態)から第2状態(すなわち、補助保持部71が保持部61よりも上方に配置された第2状態)に変更することによって、半導体基板Wを保持部61から補助保持部71に持ち替えて、この状態で保持部61を回転させる。保持部61が回転されると、保持部61と補助保持部71との位置関係を第2状態から第1状態に戻すことによって、半導体基板Wを補助保持部71から保持部61に移載する。この構成によると、簡易な制御態様で、迅速に、半導体基板Wの回転位置を変更せずに保持部61の回転位置を変更することができる。
また、上記の実施形態においては、真空吸引で半導体基板Wを吸引する吸引部612が、2以上の区画に分割された吸引口6120を備える。したがって、仮に、半導体基板Wの周縁に形成された切り欠きが、吸引口6120の一部の区画(例えば、第1の区画6120a)に載ったとしても別の区画(例えば、第2の区画6120b)で基板Wを吸引できる。これによって、基板Wを特に安定して保持することができる。
<6.他の実施形態>
上記の実施形態においては、保持部61が水平移動機構63を備える構成としたが、水平移動機構63は必須の構成ではない。水平移動機構63を備えない場合、半導体基板Wの水平位置の補正(ステップS13)は例えば次のように行うことができる。
すなわち、半導体基板Wの周縁位置の変動量に基づいて半導体基板Wの中心位置が特定されると、制御部9は、回転駆動部62を制御して、保持部61の全ての吸引部612が、ハンド211の侵入経路Qと干渉しない位置に配置されるような回転位置にくるように、保持部61を回転させる。
続いて、搬送ロボット2が、いずれかの搬送アーム21aのハンド211を、上述した高さH2において進入経路Qに沿って水平に移動させてアライメント装置3に進入させ、ハンド211を上述した進入位置に配置する。進入位置に配置されると、ハンド211は、上述した高さH1の位置まで上昇する。この上昇途中で、半導体基板Wはハンド211上に載置された状態となり、ハンド211がそこからさらに上昇すると、半導体基板Wはハンド211によって持ち上げられて、保持部61は半導体基板Wから完全に離間する。つまり、半導体基板Wが保持部61からハンド211に移載される。半導体基板Wがハンド211に移載されると、ハンド211の上面に形成されている各吸引部213の吸引が開始され、半導体基板Wが一対の吸引部213によって吸引保持された状態となる。
ハンド211が高さH1に到達すると、駆動機構22が駆動されて、ハンド211が、当該高さH1において、進入経路Qに沿う方向、および、軸部221の延在方向と直交する方向(すなわち、進入経路Qと直交する方向)に適宜移動して、ハンド211に保持されている半導体基板Wの中心が、回転駆動部62の回転軸部621の中心を通る鉛直な軸と一致するような位置に配置される。ただし、保持部61は、当該鉛直な軸がアライメント装置3の中央にくるような位置に予め配置されている。
ハンド211は、当該位置に配置されると、上述した高さH2まで下降する。この下降の直前(あるいは直後)に、ハンド211の上面に形成された各吸引部213の吸引が停止され、半導体基板Wがハンド211上に単に載置された状態となる。この下降の途中で、半導体基板Wは一群の吸引部612上に載置された状態となり、ハンド211がそこからさらに下降すると、ハンド211は半導体基板Wから完全に離間し、半導体基板Wがハンド211から保持部61に移載される。半導体基板Wが保持部61に移載されると、制御部9は、真空ライン614に介挿されているバルブ613を開放する。これによって、各吸引部612が半導体基板Wに真空吸着し、半導体基板Wが一群の吸引部612によって固定的に保持(吸引保持)される。一方で、ハンド211は、高さH2に到達すると、当該高さH2において進入経路Qに沿って水平に移動して、アライメント装置3から退避する。これによって、半導体基板Wが、その中心位置がアライメント装置3の中央に配置され、かつ、その中心位置が回転軸部62の中心を通る鉛直な軸と一致するような位置に配置されることになる。
上記の実施形態において、例えばステップS21とステップS17との間(すなわち、補助保持部71から保持部61に半導体基板Wが受け渡された後であって、搬送アーム21が保持部61から半導体基板Wを受け取る前の時間帯)に、半導体基板Wの回転位置を必要に応じて微調整する処理を行ってもよい。具体的には例えば、ステップS16の後に、検出部8で半導体基板Wのノッチを検出して半導体基板Wのノッチが定められた方向に配置されているかを確認し、半導体基板Wのノッチが定められた方向からずれている場合には、当該ずれがゼロとなるように、保持部61を微少量回転させてもよい。この構成によると、ステップS19〜ステップS21の処理が行われる間に、何らかの事情(例えば振動)によって、半導体基板Wの回転位置が微少にずれてしまった場合であっても、当該微少なずれを解消した上で、半導体基板Wを搬送ロボット2に渡すことができる。
上記の実施形態では、補助保持部71は、対向配置された一対の保持具710,710を備える構成としたが、補助保持部71の構成はこれに限らない。例えば、図13、図14に例示される補助保持部71aのように、水平に延在する複数(図の例では4個)の補助側アーム711aが中心部から放射状に配列された構成を備えていてもよい。この場合、例えば、各補助側アーム711aの先端に、上向きに立ち上がった支持部712aが設けられており、この支持部712aの先端において半導体基板Wの下面の外周領域における互いに離間した複数の接触ポイント(第2接触ポイント)に接触する。
上記の実施形態では、保持部61およびハンド211は、半導体基板Wの下面の周縁領域を真空方式で吸引(真空吸引)して半導体基板Wを吸引保持していた(所謂、真空チャック)が、保持部61およびハンド211が半導体基板Wを吸引保持する態様はこれに限らない。例えば、半導体基板Wの下面の周縁領域を静電方式で吸引(静電吸引)して半導体基板Wを吸引保持してもよいし(所謂、静電チャック)、半導体基板Wの下面の周縁領域を電磁方式で吸引(電磁吸引)して半導体基板Wを保持してもよい(所謂、電磁チャック)。
上記の実施形態では、保持部61は、先端に吸引部612が形成されたアーム611を4個備える構成としたが、先端に吸引部612が形成されたアーム611の個数は4個に限られるものではなく、例えば、3個であってもよいし、5個以上であってもよい。また、補助保持部71は、補助アーム711を4個備える構成としたが、補助アーム711の個数は4個に限られるものではなく、例えば、3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
上記の実施形態では、補助保持部71が第1位置P1と第2位置P2との間で昇降移動することによって、補助保持部71が保持部61よりも下方に配置された状態(第1状態)と、補助保持部71が保持部61よりも上方に配置された状態(第2状態)の切り替えが行われていたが、補助保持部71と保持部61との位置関係を変更する態様はこれに限らない。例えば、保持部61にこれを昇降させる機構を設け、静止する補助保持部71に対して保持部61が昇降移動することによって、第1状態と第2状態との間の切り替えがなされてもよい。また例えば、補助保持部71と保持部61との両方がそれぞれ逆向きに昇降移動することによって、第1状態と第2状態との間の切り替えがなされてもよい。
上記の実施形態では、リフター7と制御部9とが協働して、半導体基板Wの回転位置を変更せずに保持部61の回転位置を変更する保持部位置変更部102として機能しているが、保持部位置変更部102の態様はこれに限らない。例えば、保持部位置変更部は、半導体基板Wの例えば上面の中央部を非接触で保持する例えばベルヌーイチャックで半導体基板Wを持ち上げるリフターとこれを回転させる制御部とを含む構成としてもよい。
上記の実施形態では、回転保持部6が水平移動機構63を備え、基板位置補正部101が半導体基板Wの水平位置を補正する構成としていたが、これらの構成は必須ではなく、半導体基板Wの水平位置の補正は省略されてもよい。
上記の実施形態では、処理の対象となる基板は半導体基板Wであるとしたが、対象となる基板は半導体基板Wに限られるものではなく、例えばガラス基板であってもよい。
1 載置部
2 搬送ロボット
21a,21b 搬送アーム
211 ハンド
212 多関節機構
213 ハンドの吸引部
3 アライメント装置
4 処理部
5 基板処理システムの制御部
6 回転保持部
61 保持部
611 アーム
612 吸引部
613 バルブ
614 真空ライン
62 回転駆動部
621 回転軸部
622 駆動機構
63 水平移動機構
7 リフター
71 補助保持部
711 補助側アーム
712 連結部
72 昇降駆動部
8 検出部
9 アライメント装置の制御部
100 基板処理システム
101 基板位置補正部
102 保持部位置変更部

Claims (4)

  1. 基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第1接触ポイントにおいて前記基板を吸引して前記基板を保持する保持部と、前記保持部を所定の鉛直な回転軸の周りで回転させる回転駆動部と、を備える回転保持部と、
    前記保持部に保持された基板の特徴部を検出する検出部と、
    前記特徴部の検出結果に基づいて前記保持部を回転させて、これに保持された基板の前記特徴部が定められた方向に配置されるようにする基板位置補正部と、
    前記基板の回転位置を変更せずに、前記保持部の回転位置を変更する保持部位置変更部と、
    を備える基板のアライメント装置。
  2. 請求項1に記載の基板のアライメント装置において、
    前記保持部位置変更部が、
    基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第2接触ポイントにおいて前記基板と接触して前記基板を保持する補助保持部と、前記補助保持部を昇降させる昇降駆動部と、を備えるリフターと、
    前記回転保持部と前記リフターとを制御する制御部であって、
    前記保持部における前記基板の吸引を停止して、前記基板が前記保持部上に載置された状態とし、
    前記補助保持部を前記保持部に対して相対的に移動させて、前記補助保持部が前記保持部よりも下方に配置された第1状態から、前記補助保持部が前記保持部よりも上方に配置された第2状態に変更することによって、前記保持部上に載置されている基板を前記補助保持部に保持させて前記基板を前記保持部から離間させ、
    前記基板から離間した前記保持部を回転させ、
    前記補助保持部を前記保持部に対して相対移動させて、前記第2状態から前記第1状態に変更することによって、前記補助保持部に保持されている基板を回転後の前記保持部上に移載するように制御する制御部と、
    を備える基板のアライメント装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板のアライメント装置において、
    前記保持部が、前記第1接触ポイントにおいて基板を真空吸引する吸引部を備え、
    前記吸引部が2以上の区画に分割された吸引口を備える、
    基板のアライメント装置。
  4. a)保持部が、基板の下面の周縁領域における互いに離間した複数の第1接触ポイントにおいて前記基板を吸引して前記基板を保持する工程と、
    b)前記保持部に保持された基板の特徴部を検出する工程と、
    c)前記特徴部の検出結果に基づいて前記保持部を回転させて、これに保持された基板の前記特徴部が定められた方向に配置されるようにする工程と、
    d)基板の前記特徴部が定められた方向に配置された後、前記基板の回転位置を変更せずに、前記保持部の回転位置を変更する工程と、
    を備え、
    前記保持部の回転位置を変更する工程が、
    d1)基板を吸引保持している前記保持部を、所定の回転量だけ所定の方向に回転させる工程と、
    d2)基板の回転位置を変更せずに、基板を前記保持部から離間させる工程と、
    d3)基板から離間している前記保持部を、前記所定の回転量だけ、前記所定の方向に回転させる工程と、
    d4)回転後の前記保持部に、再び基板を吸引保持させる工程と、
    d5)基板を吸引保持している前記保持部を、前記所定の回転量だけ、前記所定の方向と逆の方向に回転させる工程と、
    を備える基板のアライメント方法。
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