JP2017091623A - 二次電池 - Google Patents

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隆浩 坪内
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Abstract

【課題】電極体が適切量の電解液を保持し、且つ、該電極体の周辺に余分な電解液が実質的に存在していない二次電池であって、高容量かつコンパクトな二次電池を提供する。【解決手段】本発明によって提供される二次電池は、捲回電極体20と、電解液とを備える。上記捲回電極体20は、捲回軸方向の両端に該捲回電極体20の厚み方向に沿って圧縮された凹部を有し、上記捲回電極体20の凹部には、上記電解液のうち上記電極体20に含浸されずに残った余分な電解液を収容する電解液収容部材80が配置されている。そして、上記電解液収容部材80には、該電解液収容部材内80に収容された電解液を電極体内に供給する電解液供給部材82が、捲回電極体20のうちの捲回軸に直交する面に接するように備えられている。【選択図】図4

Description

本発明は、二次電池に関する。
リチウム二次電池等の二次電池は、近年、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源や車両駆動用電源として用いられている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウム二次電池(リチウムイオン二次電池)は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両の駆動用高出力電源として好ましく用いられている。
かかる二次電池として、正極および負極を有する電極体と、電解液とを外装体(電池ケース)内に備えた態様の電池が知られている。
上記電解液(例えば非水電解液)は、二次電池の充放電時において、電荷担体が正極および負極の間を移動するための媒体として機能する。このため、より優れた電池性能を発揮するためには、適切量の電解液が電極体に含浸されていることが要求される。
特開2013−084483号公報
電池の外装体(電池ケース)内に存在する電解液の量が少なすぎる場合には、電極体内に含浸する電解液が不足してしまい、電解液が不足した部分(液枯れが生じた部分)で内部抵抗が増大してしまう虞がある。一方で、電池の外装体(電池ケース)内に存在する電解液の量が多すぎる場合には、電解液中の電荷担体が電極体の外部に存在する電解液(余剰電解液)中に流出してしまい電極体内の電荷担体濃度が低下する、或いは、電極体のうち余剰電解液(電極体の外部に存在する電解液)に接する部分に該余剰電解液中の電荷担体が供給されて電荷担体濃度が上昇するなどの現象が生じ、電極体内の電荷担体濃度にムラが生じてしまう虞がある。かかる電極体内における電荷担体の濃度ムラは、内部抵抗の上昇や電荷担体由来の金属析出等の原因になり得るため好ましくない。このため、特許文献1には、電極体内に含浸されずに残った余剰の電解液を吸収する電解液吸収部材を電池の外装体(電池ケース)内に配置することで、当該外装体内の電解液量を適切な範囲に調整する技術が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、電池の外装体(電池ケース)内に上記電解液吸収部材を配置するためのスペースを確保する必要がある。このため、上記特許文献1に記載の技術によると、電池容量を減少させる(電極体の体積を小さくする)、或いは、上記外装体の容積を増大する(電池の体積を大きくする)必要があり、高容量かつコンパクトな電池を実現することが困難であった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電極体が適切な量の電解液を保持しており且つ該電極体の周辺に余分な電解液が実質的に存在していない二次電池であって、高容量かつコンパクトな電池を提供することである。
上記目的を実現すべく、本発明により、捲回電極体と、電解液とを備える二次電池であって、かかる捲回電極体は、捲回軸方向の両端に該捲回電極体の厚み方向に沿って圧縮された凹部を有し、該捲回電極体の凹部には、上記電解液のうち上記電極体に含浸されずに残った余分な電解液を収容する電解液収容部材が配置された二次電池が提供される。そして、上記電解液収容部材には、該電解液収容部材内に収容された電解液を電極体内に供給する電解液供給部材が、捲回電極体のうちの捲回軸に直交する面に接するように備えられている。
かかる構成の電池によると、捲回電極体が保持することができる電解液量よりも多い量の電解液が電池ケース内に注入された場合であっても、余分な電解液を電解液収容部材に収容することができる。また、上記の構成によると、電極体内の電解液量が不足した場合には、電解液収容部材中の電解液を該電解液供給部材を介して電極体内に供給し得る。即ち、電極体内の電解液が不足することを低減することができる。このため、上記の構成の電池によると、電極体には十分な量(適切な量)の電解液が保持され、且つ、該電極体の周辺に余分な電解液が実質的に存在しない二次電池を提供し得る。
また、上記の構成の電池によると、電極体の凹部に上記電解液収容部材を配置することで、電池の外装体(電池ケース)の容積を増大することなく、当該外装体内に上記電解液収容部材を収容することができる。即ち、電池の外装体(電池ケース)内に上記電解液吸収部材を配置するために、電池容量を減少させる必要、或いは、電池の体積を大きくする必要がない。
なお、本明細書において「余分な電解液が実質的に存在しない」とは、本発明の効果を奏する上で問題とならないような微量な(例えば1cm程度の)電解液が残存することを許容する。
一実施形態に係る二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿う縦断面図である。 一実施形態に係る捲回電極体の構成を示す斜視図である。 一実施形態に係る電解液収容部材の構成と、該電解液収容部材と捲回電極体との関係を模式的に示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な電池一般をいい、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、ニッケル水素二次電池等のいわゆる化学電池ならびに電気二重層キャパシタ等の物理電池を包含する用語である。また、本明細書において「リチウム二次電池」とは、電荷担体(支持塩、支持電解質)としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンの移動により充放電する二次電池をいう。
ここで開示される二次電池は、電極体の凹部に電解液収容部材を備える他は、従来の二次電池と同様の構成の電池であり得る。特に限定することを意図したものではないが、ここで開示される二次電池として、図1および図2に示すリチウム二次電池100を主な例として本発明を詳細に説明する。
本実施形態に係るリチウム二次電池100は、図1および図2に示すように、扁平形状の捲回電極体20が、図示しない液状電解質(電解液)とともに、捲回電極体20の形状に対応する扁平な角形状の電池ケース(即ち外装容器)30に収容されて構成される電池である。
電池ケース30は、一端(電池の通常の使用状態における上端部に相当する。)に開口部を有する箱形(すなわち有底直方体状)のケース本体32と、該ケース本体32の開口部を封止する蓋体34とから構成される。本実施形態では、上記ケース本体32は、電池の通常の使用時において底となる底面と、1対の幅広な側面(幅広側面)と、1対の幅狭側面とから構成される。電池ケース30の材質としては、軽量で熱伝導性の良い金属材料(例えばアルミニウム)が好ましく用いられ得る。また、図1および図2に示すように、蓋体34には外部接続用の正極端子42および負極端子44が設けられている。また、蓋体34には、電解液(典型的には非水電解液)を電池ケース30内に注入するための注入口38が設けられており、該注入口38は封止部材39により封止されている。また、蓋体34には、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に該内圧を開放するように設定された安全弁36が設けられている。
捲回電極体20は、図2に示すように、長尺状の正極50と、長尺状の負極60とを、2枚の長尺状のセパレータ70を介して積層して(重ね合わせて)長手方向に捲回されている。かかる扁平形状の捲回電極体20は、例えば正極50、負極60およびセパレータ70を積層して捲回した後で、当該捲回体を捲回軸に対して直交する一の方向に(典型的には側面方向から)押しつぶして(プレスして)拉げさせることによって成形することができる。
上記正極50は、長尺状の正極集電体52と、該正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された少なくとも正極活物質を含む正極活物質層54とを備える。上記正極集電体52としては、例えばアルミニウム箔等を好適に使用し得る。
上記正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5、LiFePO等)が挙げられる。なお、正極活物質層54は、活物質以外の成分、例えば導電材やバインダ等を含み得る。導電材としては、アセチレンブラック(AB)等のカーボンブラックやその他(グラファイト等)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、PVdF等を使用し得る。
上記負極60は、長尺状の負極集電体62と、該負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された少なくとも負極活物質を含む負極活物質層64とを備える。上記負極集電体62としては、例えば銅箔等を好適に使用し得る。
負極活物質としては、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を有する炭素材料、リチウム遷移金属窒化物等が挙げられる。いわゆる黒鉛質のもの(グラファイト)、難黒鉛化炭素質のもの(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素質のもの(ソフトカーボン)、これらを組み合わせた構造を有するもの等の炭素材料を好適に使用し得る。なかでも特に、天然黒鉛等のグラファイト粒子を好ましく使用することができる。また、負極活物質層64は、活物質以外の成分、例えばバインダや増粘剤等を含み得る。バインダとしては、スチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
セパレータ70としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポ
リエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔性シート(フィルム)が挙げ
られる。かかる多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば
、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。
特に限定するものではないが、本実施態様において、上記正極50は、正極集電体52の幅方向片側の縁部に沿って正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した正極集電体露出端部53が設定される。また、上記負極60も同様に、負極集電体62の幅方向片側の縁部に沿って負極活物質層64が形成されずに負極集電体62が露出した負極集電体露出端部63が設定される。そして、図2に示すように、上記捲回電極体20は、上記正極集電体露出端部53と上記負極集電体露出端部63とが捲回軸方向の両端から外方にはみ出すように重ねあわされて捲回されたものであり得る。その結果、捲回電極体20の捲回軸方向の中央部には、正極50と負極60とセパレータ70とが積層されて捲回された捲回コアが形成される。
セパレータ70の両側において、正極集電体露出端部53および負極集電体露出端部63はらせん状に露出している。図3に示すように、負極集電体露出端部63は、電極体の積層方向(ここでは捲回電極体20の厚さ方向)に圧縮された(寄せ集められた)凹部63aを有する。また、正極集電体露出端部53も同様に、電極体の積層方向(ここでは捲回電極体20の厚さ方向)に圧縮された(寄せ集められた)凹部を有する。
なお、図2に示すように、正極集電体露出端部53には正極集電端子42a(例えばアルミニウム製)が付設されており、上述の正極端子42と電気的に接続されている。また、図2に示すように、負極集電体露出端部63には負極集電端子44a(例えばニッケル製)が付設されており、上述の負極端子44と電気的に接続されている。なお、正負極集電端子42a,44aと正負極集電体露出端部53、63(典型的には正負極集電体52,62)とは、例えば、超音波溶接、抵抗溶接等によりそれぞれ接合することができる。典型的には、図3に示すように、負極集電端子44aと負極集電体露出端部63とは、負極集電体露出端部63に形成された凹部63aにおいて接合(ここでは溶接)されている。図3は、本実施形態にかかる捲回電極体について、負極集電端子44aが付設された負極集電体露出端部63を模式的に示す図である。また、正極集電端子42aと正極集電体露出端部53も同様に、正極集電体露出端部53に形成された凹部において(ここでは溶接)されている。
ここで開示する二次電池は、図4に示すように、上記捲回電極体20の凹部に、電極体に含浸されずに残った余分な電解液を収容する電解液収容部材80を備える。図4は、本実施形態に係る電解液収容部材80の構成と、当該電解液収容部材80と上記捲回電極体20との関係を模式的に示した図である。本実施形態に係る二次電池は、電解液収容部材80と捲回電極体20とが図4に示す位置関係で電池ケース30内に収容されたものであり得る。
なお。上記電解液収容部材80は、上記負極集電体露出端部63に形成された凹部63aおよび上記正極集電体露出端部53に形成された凹部のいずれに配置されてもよいが、ここでは負極集電体露出端部63に形成された凹部63aに上記電解液収容部材80を備える場合を例にして説明する。
上記電解液収容部材80の形状は、捲回電極体20の凹部に配置され得る形状であればよい。コンパクトな二次電池を提供する観点からは、捲回電極体20とともに電池ケース30内に収容された状態で、該捲回電極体20と比べて、電極体20の厚み方向に上記電解液収容部材80が突出しない形状が好ましい。
上記電解液収容部材80は、該電解液収容部材80内に収容された電解液を捲回電極体20内に供給し得る電解液供給部材82を備える。かかる電解液供給部材82は、電解液収容部材80内に収容された電解液を吸収し(吸い上げ)、保持し得る。
かかる電解液供給部材82は、図4に示すように、捲回電極体20のうちの捲回軸に直交する面に接するように配置されている。即ち、負極(または正極)が積層された層により形成された面に上記電解液供給部材82が接するように配置される。電解液供給部材82をこのように配置することで、捲回電極体20内の電解液量が不足した場合には、電解液収容部材80内に収容された電解液を、毛細管現象を利用して捲回電極体20内に供給することができる。
電解液供給部材82は、該電解液収容部材80内の電解液を捲回電極体20に供給可能である限りにおいて、特に限定されない。例えば、電解液を吸収(保持)し得る多孔質体であり得る。電解液収容部材80内の電解液を吸い上げて捲回電極体20に供給する観点からは、吸水度(ここではクレム法、JIS8141−2004の規定に準ずる)が5cmを超える形態が好ましい。
かかる電解液供給部材82は、電解液に対する耐性を有する(電解液によって変性、溶解し難い)材質からなり、電気絶縁性の材質から形成されることが好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、セルロース等であり得る。
好適な一態様では、上記電解液収容部材80は、該電解液収容部材80の内部に電解液を収容する形態であって、捲回電極体20内に含浸されずに余った電解液が該電解液収容部材80内へと移動することを許容する移動連絡口84を有した形態であり得る。かかる移動連絡口84は電池ケース30に設けられた注入口38から注入される電解液が該移動連絡口84に直接流入しない位置および方向に形成されていることが好ましい。好ましくは、電池ケースに設けられた電解液注入用の注入口38と捲回電極体20とを結ぶ直線状の電解液流入経路を避けた位置および方向に上記移動連絡口が形成されるように、上記電解液収容部材80を配置することが好ましい。例えば、電解液収容部材80の上端に開口を有し、該開口が上記移動連絡口84として機能するものであり得る。
かかる電解液収容部材80は、電気絶縁性の材質から形成されることが好ましい。電気絶縁性の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルファイド等が挙げられる。
また、好ましい一態様では、上記電解液収容部材80の内部に、電解液を吸収し得る電解液吸収材を備えていてもよい。かかる電解液吸収材を備えることで、電解液収容部材80の内部に、電解液を安定して保持することができる。
上記電解液吸収材は、電解液を吸収し得る限りにおいて、制限されない。例えば、ポリマー材料からなる多孔質体、電解液を吸収してゲル状となる高分子吸収体等が挙げられる。ポリマー材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル酸メチル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。また、多孔体の形状は特に制限されず、例えば、粉状、ペレット状、粒状、タブレット状又は繊維状等が挙げられる。
なお、電解液としては、例えば有機溶媒(非水溶媒)中に支持塩を含有させたもの(典型的には非水電解液)を用いることができる。
非水溶媒の好適例としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のうちの1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて(例えばECとEMCとDMCとを3:4:3の体積比で含む混合溶媒)用いることができる。支持塩としては、例えばLiPF、LiBF、LiClO等のリチウム塩(好ましくはLiPF)を用いることができる。支持塩の濃度は、例えば0.7mol/L以上1.3mol/L以下(好ましくは凡そ1.1mol/L)である。
かかる構成の二次電池100は、例えば以下の方法によって、捲回電極体20に含浸されずに残った余分な電解液(余剰電解液)を上記電解液収容部材80に収容することができる。
まず、電池ケース30内に電解液を注入し、捲回電極体20内に電解液を含浸させる。本実施形態では、電池ケース30(ここでは蓋体34)に設けた注入口38から電解液を注入する。電解液の注入量は、電解液が不足することなく捲回電極体20の全体に電解液が含浸(保持)される量に適宜設定すればよい。そして、所定量の電解液が注入された電池ケース30の注入口38を封止部材39で封止する。この時点で、電池ケース30内には、注入された電解液のうち捲回電極体20に含浸されずに残った余分な電解液が電解液収容部材80に収容されることなく存在し得る。
次いで、電解液収容部材80が配置された側の幅狭側面が底となるように、電池ケース30を回転させる。これにより、余剰電解液を、電解液収容部材80の移動連絡口84を介して電解液収容部材80の内部に収容し得る。電解液収容部材80の内部に収容された電解液は、上記電解液供給部材82および電解液吸収部材に吸収(保持)される。
以上、本発明の一実施形態について詳細に説明したが、かかる実施形態は例示にすぎず、ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
ここに開示される技術によると、上述のとおり、電極体が適切な量の電解液を保持しており且つ該電極体の周辺に余分な電解液が実質的に存在していない二次電池であって、高容量かつコンパクトな電池(例えばリチウム二次電池)を提供することができる。したがって、ここに開示される電池は、例えば、自動車等の車両に搭載される駆動用電源として好適に用いることができる。特にプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)、等の駆動用電源として好適である。また、本発明によれば、ここに開示される電池(例えばリチウム二次電池)を、好ましくは動力源(典型的には複数個の二次電池が相互に電気的に接続されてなる組電池)として備えた車両が提供される。
20 捲回電極体
30 電池ケース
32 電池ケース本体
34 蓋体
36 安全弁
38 注入口
39 封止部材
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極
52 正極集電体
53 正極集電体露出端部
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
63 負極集電体露出端部
63a 凹部
64 負極活物質層
70 セパレータ
80 電解液収容部材
82 電解液供給部材
84 移動連絡口
100 二次電池(リチウム二次電池)

Claims (1)

  1. 捲回電極体と、電解液とを備える二次電池であって、
    前記捲回電極体は、捲回軸方向の両端に該捲回電極体の厚み方向に沿って圧縮された凹部を有し、
    前記捲回電極体の凹部には、前記電解液のうち前記電極体に含浸されずに残った余分な電解液を収容する電解液収容部材が配置されており、
    前記電解液収容部材には、該電解液収容部材内に収容された電解液を電極体内に供給する電解液供給部材が、捲回電極体のうちの捲回軸に直交する面に接するように備えられている、二次電池。
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