JP2017091089A - 入力装置、表示装置および入力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの操作性を向上させることができる入力装置、表示装置および入力プログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る入力装置は、検出部と、少なくとも一つの振動素子と、振動制御部とを備える。検出部は、操作面に対する接触を検出する。少なくとも一つの振動素子は、操作面を振動させて操作面に定常波を生じさせる。振動制御部は、検出部が操作面に対する接触を検出した場合に操作面における定常波の腹又は節の位置を調節するように少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の一態様に係る入力装置は、検出部と、少なくとも一つの振動素子と、振動制御部とを備える。検出部は、操作面に対する接触を検出する。少なくとも一つの振動素子は、操作面を振動させて操作面に定常波を生じさせる。振動制御部は、検出部が操作面に対する接触を検出した場合に操作面における定常波の腹又は節の位置を調節するように少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力装置、表示装置および入力プログラムに関する。
従来、表示画像の切り替え操作を受け付ける操作パネルに振動を生じさせると共に操作パネルにおける振動の振幅が極大となる位置を制御する情報表示装置が知られている。
かかる情報表示装置において、振動数、振幅及び速さが同じで進行方向が互いに逆向きの2つの波の位相差を変えることで、2つの波が重なり合って形成される定常波の腹と節の位置を変える技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、従来の情報表示装置においては、2つの波の位相差を変えるため、定常波の腹と節の位置を変える際に、操作パネルにおける振動の振幅が大きく変動してしまい、ユーザが触覚にて感じる振動刺激が大きく変動してしまうことがある。このように、従来の情報表示装置には、ユーザの操作性を向上させる点で問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの操作性を向上させることができる入力装置、表示装置および入力プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の入力装置は、検出部と、少なくとも一つの振動素子と、振動制御部とを備える。検出部は、操作面に対する接触を検出する。少なくとも一つの振動素子は、前記操作面を振動させて前記操作面に定常波を生じさせる。振動制御部は、前記検出部が前記操作面に対する接触を検出した場合に前記操作面における前記定常波の腹又は節の位置を調節するように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する。
本発明によれば、ユーザの操作性を向上させることができる入力装置、表示装置および入力プログラムを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する入力装置、表示装置および入力プログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、第一の実施形態に係る入力装置2を概略的に説明する図である。図1に示すように、入力装置2は、例えば、タッチパネルに含まれるタッチパッドである。
入力装置2は、図1に示すように、操作面21aと、少なくとも一つの振動素子、例えば、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bとを含む。
操作面21aは、ユーザによる接触の操作を受け付ける。ユーザによる操作面21aに対する接触の操作は、操作面21aに対するユーザの指の接触やタッチペンのようなポインティングデバイスの接触の操作を含む。
入力装置2は、ユーザによる操作面21aに対する接触を検出する。入力装置2は、操作面21aに対するユーザによる接触の検出に基づいて、例えば、表示装置に含まれるディスプレイの画面に画像を表示させる。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、操作面21aを振動させる波を発生させる。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、実質的に同一の波長、周波数および振幅を有すると共に互いに反対方向に進行する波を発生させる。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bによって発生させられた波は、互いに重なり合うことで定常波を形成する。
このように、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を生じさせる。それにより、入力装置2は、操作面21aに対する接触の操作を行うユーザに対して振動による触感を与えることができる。
図1に示すように、定常波は、操作面21aの変位が最大である腹の位置と操作面21aの変位がゼロである節の位置を有する。すなわち、操作面21aの変位は、定常波の腹の位置または定常波の節の位置のような操作面21a上の位置に依存する。
ユーザが定常波の腹の位置の付近で接触の操作を行った場合には、ユーザに与えられる触感は、相対的に強いものとなる。しかしながら、ユーザが定常波の節の位置の付近で接触の操作を行った場合には、ユーザに与えられる触感は、相対的に弱いものとなるか、または無いものとなる。すなわち、ユーザに与えられる触感は、一般には、ユーザが接触の操作を行う操作面21a上の位置に依存する。
第一の実施形態に係る入力装置2は、図1に示すように、入力装置2がユーザの指による操作面21aに対する接触を検出した場合に、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。入力装置2は、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御することで、操作面21aにおける定常波の腹又は節の位置を調節する。
例えば、図1に示すように、入力装置2は、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置を検出し、検出されたユーザの指の接触の位置に定常波の腹の位置を近づけるように操作面21aにおける定常波の腹又は節の位置を調節することができる。
この場合には、ユーザは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置で十分な強度の触感を得ることができる。
また、入力装置2は、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置の移動を検出し、検出されたユーザの指の接触の位置の移動に定常波の腹の位置を追従させることもできる。ユーザの指の接触の位置の移動に定常波の腹の位置を追従させる点については、図6を用いて後述する。
なお、入力装置2は、所定の方向において所定の時間以下の周期で定常波の腹又は節の位置を振動させるように第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御することもできる。所定の方向において所定の時間以下の周期で定常波の腹又は節の位置を振動させる点については図8を用いて後述する。
このように、入力装置2は、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。それにより、入力装置2は、操作面21aに生じる定常波の振幅を変化させることなく、操作面21aにおける定常波の腹又は節の位置を調節することができる。
その結果、ユーザは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置によらず、概ね均一かつ十分な強度の触感を得ることができる。このように、入力装置2によれば、入力装置2に対するユーザの操作性を向上させることができる。
図2は、第一の実施形態に係る表示装置1の構成を示すブロック図である。
表示装置1は、入力装置2と、表示部11と、表示制御部12を備える。表示装置1は、ユーザによって入力装置2に入力された接触の操作に基づいて表示部11の表示領域に画像を表示する。表示装置1は、例えば、車両に搭載されるカーナビゲーションシステム用のモニター、スマートフォンもしくはタブレット端末に用いられるタッチパネル、またはパーソナルコンピュータである。
表示部11は、表示制御部12から出力される信号を受信し、かかる信号に応じた画像を表示領域に表示する。表示部11の表示領域に表示される画像は、例えば、地図など車両のナビゲーションを行うための画像またはテレビもしくはインターネットの動画もしくは静止画である。
表示部11は、例えば、パネル式の液晶ディスプレイデバイスである。あるいは、表示部11は、例えば、HUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)等のディスプレイによって車両の運転者前方のフロントガラス部分に半透明状に構成されたもの、または車両の運転者前方の計器部分や車両のルームミラー部分に構成されたものである。
表示制御部12は、検出部23aから出力された信号を受信し、かかる信号に基づいて、表示部11の表示領域に表示する画像の信号を表示部11へ出力し、表示部11の表示領域に表示される画像を制御する。表示制御部12は、例えば、入力装置2の外部に設けられた中央処理装置によって実現される。
例えば、検出部23aが操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出した場合に、表示制御部12は、例えば、ウィンドウ、アイコンやボタンのようなグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)の表示を制御する。
入力装置2は、操作部21と、振動部22と、制御部23と、記憶部24とを含む。入力装置2は、ユーザによって操作部21を介して入力された接触の操作を検出する。また、入力装置2は、ユーザによって入力された接触の操作に基づいて表示制御部12および振動部22を制御する。入力装置2は、例えば、タッチパッドまたはペンタブレットのようなパネル式の位置入力デバイスである。
操作部21は、ユーザによって入力装置2に入力された接触の操作を受け付ける操作面21aを備える。操作部21は、例えば、静電容量の変化により操作面21aにおける接触の位置を検出する透過性のパネルである。
操作部21は、例えば、ユーザの指やタッチペンのようなポインティングデバイスの接触(押圧)によって入力装置2に操作面21aを介して入力された接触の操作を受け付ける。操作部21は、ユーザによって入力装置2に入力された接触の操作に応じた信号を検出部23aへ出力する。
振動部22は、少なくとも一つの振動素子、例えば、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの二つの振動素子と、振動素子駆動回路22cと、発信器22dとを含む。制御部23は、検出部23aと、振動制御部23bとを含む。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、振動素子駆動回路22cから出力された電圧信号に応じて、操作部21の操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を生じさせる。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、操作面21aを振動させる波を発生させる。
具体的には、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、実質的に同一の波長、周波数および振幅を有すると共に互いに反対方向に進行する波を発生させる。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bによって発生させられた波は、互いに重なり合うことで定常波を形成する。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)を含む圧電アクチュエータである。この場合には、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、振動素子駆動回路22cから出力された電圧信号に応じて伸縮することで操作部21の操作面21aを振動させる。
あるいは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、例えば、操作面21aを振動させる部材を出力軸に設けたモータである。この場合には、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、それぞれ、振動素子駆動回路22cから出力される電圧信号に応じてモータの出力軸に設けた部材を振動させることで操作部21の操作面21aを振動させる。
振動素子駆動回路22cは、振動制御部23bから出力された信号に応じて第一の振動素子22a及び第二の振動素子22bを駆動する電圧信号を第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bへ出力する回路である。
発信器22dは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動を同期させる信号を振動素子駆動回路22cへ発信する。かかる信号に基づき、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、実質的に同一の波長、周波数および振幅を有すると共に互いに反対方向に進行する波を発生させる。このように二つの振動素子22a,22bに実質的に同一の波を発生させることで、操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を発生させる。このため、二つの振動素子22a,22bを個別に制御する必要がなく同一の信号で制御できるため、簡易な構成で操作面21aにおける定常波の腹又は節の位置を調節することができる。
制御部23は、表示装置1に含まれる表示部11と、入力装置2に含まれる操作部21、振動部22および記憶部24とを制御する。制御部23は、例えば、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。
検出部23aは、操作部21から出力された信号を受信し、ユーザによる操作面21aに対する接触の操作を検出する。ユーザによる操作面21aに対する接触の操作は、例えば、操作面21aに対する単なる接触、操作面21aにおける接触の位置、および操作面21aにおける接触の位置の移動(変化)を含む。検出部23aは、検出された操作面21aに対する接触の検出に応じた信号を振動制御部23b及び表示制御部12へ出力する。
振動制御部23bは、検出部23aから出力された信号を受信し、記憶部24に記憶された振動データを読み出す。振動制御部23bは、検出部23aから出力された信号および振動データに基づいて第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを駆動する信号を振動素子駆動回路22cへ出力する。
例えば、検出部23aが操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出した場合に、振動制御部23bは、第一の振動素子22aの振動周波数および第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。それにより、振動制御部23bは、操作部21の操作面21aにおける定常波の腹又は節の位置を調節する。
記憶部24は、例えば、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動に関する振動データを記憶する。記憶部24は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、もしくはフラッシュメモリのような半導体メモリ素子、ハードディスク、または光ディスクのような記憶デバイスである。
記憶部24に記憶される振動データは、第一の振動素子22aの振動状態および第二の振動素子22bの振動状態に関するデータである。振動データは、例えば、第一の振動素子22a及び第二の振動素子22bの振動周波数、振動の振幅、および振動の初期位相を含むデータである。
ここで、第一の振動素子22aの振動周波数、振動の振幅、および振動の初期位相は、それぞれ、第二の振動素子22bの振動周波数、振動の振幅、および振動の初期位相と実質的に同一である。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、例えば、超音波帯域に含まれる周波数である。
振動制御部23bが第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを超音波帯域に含まれる周波数で振動させると、ユーザの指またはポインティングデバイスと操作面21aとの間に空気層が形成される。それにより、ユーザの指またはポインティングデバイスと操作面21aとの間の摩擦力が低減する。その結果、操作部21の操作面21a上で接触の操作をするユーザは、低減された摩擦力による滑らかな触感を得ることができる。
あるいは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、例えば、超音波帯域に含まれるいずれの周波数よりも低い周波数である。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを超音波帯域に含まれるいずれの周波数よりも低い周波数で振動させると、操作部21の操作面21a上で接触の操作をするユーザは、振動の触感を得ることができる。
入力装置2においては、振動部22が、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bのような複数の振動素子を含むとしたが、振動部22は、単一の振動素子を含むように構成されてもよい。
振動部22は、例えば、第二の振動素子22b及び発信器22dのいずれも含まずに、第一の振動素子22aおよび振動素子駆動回路22cを含む。この場合には、第一の振動素子22aは、第一の振動素子22aと反対側の操作部21の壁面に向かって進行する進行波を発生させると共に、操作部21の壁面によって反射される反射波を発生させる。
すなわち、第一の振動素子22aが、実質的に同一の波長、周波数および振幅を有すると共に互いに反対方向に進行する進行波および反射波を発生させる。それにより、第一の振動素子22aは、操作部21の操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を生じさせる。
入力装置2は、操作面21aを介して第一の振動素子22aと反対側に第一の振動素子22aから発生する波を反射させる部材を有するものであってもよい。
図3Aは、第一の実施形態に係る表示装置1の第一の例を説明する平面図である。図3Bは、第一の実施形態に係る表示装置1の第一の例を説明する断面図である。図3Aおよび図3Bに示す表示装置1の第一の例に含まれる各構成要素の配置および大きさは、一例であり、表示装置1の第一の例に含まれる各構成要素の配置および大きさは、図3Aおよび図3Bに示されるものに限定されない。
図3Aおよび図3Bに示すような表示装置1の第一の例においては、パネル式の表示部11がパネル式の入力装置2と一体的に設けられる。
パネル式の表示部11の表示領域は、パネル式の入力装置2の操作部21の操作面21aと対向するように配置される。この場合には、ユーザは、表示部11の表示領域に表示された画像を操作部21の透過性の操作面21aを介して視認することができる。
矩形の第一の振動素子22aおよび矩形の第二の振動素子22bは、矩形の操作面21aの外側の領域に互いに対向して設けられる。矩形の第一の振動素子22aおよび矩形の第二の振動素子22bは、それぞれ、矩形の操作面21aの一辺に平行に設けられる。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bが、矩形の操作面21aの短辺に平行に設けられているが、第一の振動素子22a及び第二の振動素子22bが、矩形の操作面21aの長辺に平行に設けられてもよい。
操作面21a、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、好ましくは、操作面21aを均一に振動させることができるように設けられる。この場合には、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、操作面21aに定常波をより容易に生じさせることができる。
図4は、第一の実施形態に係る表示装置1の第二の例を説明する図である。図4に示すような第一の実施形態に係る表示装置1の第二の例においては、表示部11が、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを含む入力装置2と別個に設けられる。表示部11は、入力装置2と有線又は無線で通信するように構成される。
入力装置2は、画像を表示する機能を有するものではないが、表示部11の表示領域と操作部21の操作面21aの領域とが相似関係で関連付けられる。例えば、表示部11の矩形の表示領域の右上端部、右下端部、左上端部、左下端部、および中央の位置が、それぞれ、操作部21の操作面21aの領域の右上端部、右下端部、左上端部、左下端部、および中央の位置に対応付けられている。
図5Aおよび図5Bは、第一の実施形態に係る入力装置2における振動制御の第一の例を説明する図である。
図5Bは、操作部21の操作面21aにおける分割された領域と関連付けられた第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を示す。図5Bにおいて、X軸は、操作部21の操作面21aの長手方向を示し、Y軸は、操作部21の操作面21aの短手方向を示す。
図5Bに示すように、操作面21aの領域は、X軸の方向にi個の区間X1・・・Xiに区分され、Y軸の方向にj個の区間Y1・・・Yjに区分されている。このように、操作面21aの領域は、X軸方向におけるi個の区間およびY軸方向におけるj個の区間によってi×j個の矩形の領域(X1,Y1)・・・(Xi,Yj)に分割されている。
図5Bに示すように、分割された領域(X1,Y1)・・・(Xi,Yj)には、それぞれ、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数F11・・・Fjiが関連付けられている。このように、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、操作部21の操作面21aにおける位置(分割された領域)と関連付けられている。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数F11・・・Fjiは、記憶部24に記憶されている。
図5Aに示すように、ユーザの指が操作部21の操作面21aに接触すると、検出部23aは、操作部21の操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置Pを検出する。例えば、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置Pが、図5Bにおける円で示すような領域(X3,Y2)であったとする。検出部23aは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置Pとしての領域(X3,Y2)を振動制御部23bへ出力する。
振動制御部23bは、検出部23aからの出力を受信して、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置Pとしての領域(X3,Y2)と関連付けられた第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数F23を読み出す。振動制御部23bは、振動周波数F23を振動素子駆動回路22cへ出力する。
振動素子駆動回路22cは、振動制御部23bからの出力を受信し、振動周波数F23で第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを振動させる。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を生じさせる。
その結果、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、ユーザの指の接触の位置Pに定常波の腹の位置を近づける(または一致させる)ように、操作面21aを振動させることができる。
このように、振動制御部23bは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御することで、検出部23aによって検出されたユーザの指の接触の位置Pに定常波の腹の位置を近づける(または一致させる)ことができる。
その結果、ユーザは、操作部21の操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置Pによらず、概ね均一かつ十分な強度の触感を得ることができる。このように、入力装置2におけるユーザの操作性を向上させることができる。
図6は、第一の実施形態に係る入力装置2における振動制御の第二の例を説明する図である。
図6に示す例においても、図5Bに示される例と同様に、操作面21aの領域は、i×j個の矩形の領域(Xi,Yj)に分割されている。また、図5Bに示される例と同様に、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数F11・・・Fjiが、それぞれ、分割された領域(X1,Y1)・・・(Xi,Yj)に関連付けられている。
例えば、図6における矢印で示すように、ユーザの指が、操作部21の操作面21aに接触しつつ、操作面21a上で領域(X3,Y2)、領域(X3,Y3)、領域(X4,Y3)、領域(X5,Y3)、領域(X5,Y4)の順に移動するとする。
検出部23aは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置の移動を検出する。具体的には、検出部23aは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置としての領域(X3,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y3)、(X5,Y3)、および(X5,Y4)を順次に検出する。
検出部23aは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置の移動を振動制御部23bへ出力する。具体的には、検出部23aは、操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置としての領域(X3,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y3)、(X5,Y3)、および(X5,Y4)を順次に振動制御部23bへ出力する。
振動制御部23bは、検出部23aからの出力を順次に受信する。振動制御部23bは、領域(X3,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y3)、(X5,Y3)、および(X5,Y4)とそれぞれ関連付けられた振動周波数F23、F33、F34、F35、およびF45を順次に読み出す。
振動制御部23bは、振動周波数F23、F33、F34、F35、およびF45を振動素子駆動回路22cへ順次に出力する。
振動素子駆動回路22cは、振動制御部23bからの出力を順次に受信し、振動周波数F23、F33、F34、F35、およびF45で第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを順次に振動させる。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、振動周波数F23、F33、F34、F35、およびF45で操作面21aを順次に振動させて対応する定常波を操作面21aに順次に生じさせる。
その結果、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、ユーザの指の接触の位置の移動に定常波の腹の位置を追従させるように、操作面21aを振動させることができる。
このように、振動制御部23bは、第一の振動素子22aの振動周波数および第二の振動素子22bの振動周波数を制御することで、検出部23aによって検出されたユーザの指の接触の位置の移動に定常波の腹の位置を追従させることができる。
その結果、ユーザは、操作部21の操作面21aにおけるユーザの指の接触の位置の移動の経路に沿って、概ね均一かつ十分な強度の触感を得ることができる。このように、入力装置2におけるユーザの操作性を向上させることができる。
図7は、第一の実施形態に係る入力装置2が実行する処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートに示す処理は、入力装置2の動作中において繰り返される。
ステップS101において、入力装置2は、検出部23aが、操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出したか否かを判定する。
ステップS101において、検出部23aが、操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出した場合(ステップS101,Yes)には、入力装置2は、処理をステップS102へ移行させる。ステップS101において、検出部23aが、操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出していない場合(ステップS101,No)には、入力装置2は、処理をステップS105へ移行させる。
ステップS102において、検出部23aは、操作部21の操作面21aにおけるユーザによる接触の位置または操作部21の操作面21aにおけるユーザによる接触の位置の移動を検出する。
ステップS103において、振動制御部23bは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を記憶部24から読み出す。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、検出部23aによって検出された接触の位置に定常波の腹の位置を近づけるようなものであってもよい。あるいは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、検出部23aによって検出された接触の位置の移動に定常波の腹の位置を追従させるようなものであってもよい。
ステップS104において、振動制御部23bは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数は、ステップS104で読み出された振動周波数である。ステップS104の後、処理はステップS101に戻る。これにより、操作面21aに対するユーザによる接触が継続している間は、ステップS101〜ステップS104が繰り返される。
ステップS105において、振動制御部23bは、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動を停止させる。
図8は、第二の実施形態に係る入力装置2における振動制御の例を説明する図である。
第二の実施形態に係る入力装置2としては、上述したような第一の実施形態に係る入力装置2を用いることができる。しかしながら、第二の実施形態に係る入力装置2においては、振動制御部23bは、検出部23aから出力された信号を受信することなく、記憶部24に記憶された振動データを読み出すように構成されてもよい。この場合には、振動制御部23bは、記憶部24に記憶された振動データに基づいて第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bを駆動する信号を振動素子駆動回路22cへ出力する。
図8に示す例においても、検出部23aは、操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出する。しかしながら、振動制御部23bは、検出部23aが操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出するか否かにかかわらず、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。
第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bは、操作面21aを振動させて操作面21aに定常波を生じさせる。振動制御部23bは、所定の方向において所定の時間以下の周期で定常波の腹又は節の位置を振動させるように第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御する。
所定の方向は、例えば、操作部21の矩形の操作面21aにおける長手方向または短手方向に対して実質的に平行な方向である。図8に示す例においては、所定の方向は、操作部21の矩形の操作面21aにおける長手方向に平行な方向である。所定の方向は、振動データとして記憶部24に記憶されている。
所定の時間は、例えば、操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触の位置の変更の平均時間または操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触の位置の移動の平均時間である。所定の時間は、振動データとして記憶部24に記憶されている。
例えば、振動制御部23bは、図8における両矢印で示すような矩形の操作面21aの長手方向に平行な方向において、所定の時間以下の周期で、図8における点線、実線、および一点鎖線で示すように定常波の腹(又は節)の位置を振動させる。
振動制御部23bは、このように第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御することで、操作部21の操作面21aの全体にわたって定常波の腹(又は節)の位置を概ね均等に分布させることができる。
その結果、ユーザが、操作部21の操作面21aに対する接触の操作を行った場合に、ユーザは、操作部21の操作面21aの全体にわたって概ね均一かつ十分な強度の触感を得ることができる。このように、入力装置2におけるユーザの操作性を向上させることができる。
図8に示す例においては、振動制御部23bは、検出部23aが操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出するか否かにかかわらず、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御するとした。しかしながら、振動制御部23bは、検出部23aが操作部21の操作面21aに対するユーザによる接触を検出した場合に、第一の振動素子22aおよび第二の振動素子22bの振動周波数を制御するように構成されてもよい。
図9は、表示装置1の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)210と、ROM(Read Only Memory)220と、RAM(Random Access Memory)230と、HDD(Hard Disk Drive)240とを備える。また、コンピュータ200は、メディアインターフェイス(I/F)250と、通信インターフェイス(I/F)260と、入出力インターフェイス(I/F)270とを備える。
なお、コンピュータ200は、SSD(Solid State Drive)を備え、かかるSSDがHDD240の一部または全ての機能を実行するようにしてもよい。また、HDD240に代えてSSDを設けることとしてもよい。
CPU210は、ROM220およびHDD240の少なくとも一方に格納されるプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM220は、コンピュータ200の起動時にCPU210によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。HDD240は、CPU210によって実行されるプログラムおよびかかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。
メディアI/F250は、記憶媒体280に格納されたプログラムやデータを読み取り、RAM230を介してCPU210に提供する。CPU210は、かかるプログラムを、メディアI/F250を介して記憶媒体280からRAM230上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。あるいは、CPU210は、かかるデータを用いてプログラムを実行する。記憶媒体280は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)などの光磁気記録媒体やSDカード、USBメモリなどである。
通信I/F260は、ネットワーク290を介して他の機器からデータを受信してCPU210に送り、CPU210が生成したデータを、ネットワーク290を介して他の機器へ送信する。あるいは、通信I/F260は、ネットワーク290を介して他の機器からプログラムを受信してCPU210に送り、CPU210がかかるプログラムを実行する。
CPU210は、入出力I/F270を介して、ディスプレイ等の表示部11、スピーカ等の出力部、キーボードやマウス、ボタン、操作部21等の入力部を制御する。CPU210は、入出力I/F270を介して、入力部からデータを取得する。また、CPU210は、生成したデータを入出力I/F270を介して表示部11や出力部に出力する。
例えば、コンピュータ200が表示装置1として機能する場合、コンピュータ200のCPU210は、RAM230上にロードされたプログラムを実行することにより、検出部23aと振動制御部23bを含む入力装置2の制御部23および表示制御部12の各機能を実現する。
コンピュータ200のCPU210は、例えばこれらのプログラムを記憶媒体280から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワーク290を介してこれらのプログラムを取得してもよい。また、HDD240は、記憶部24が記憶する情報を記憶することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 表示装置
2 入力装置
11 表示部
12 表示制御部
21 操作部
21a 操作面
22 振動部
22a 第一の振動素子
22b 第二の振動素子
22c 振動素子駆動回路
22d 発信器
23 制御部
23a 検出部
23b 振動制御部
24 記憶部
2 入力装置
11 表示部
12 表示制御部
21 操作部
21a 操作面
22 振動部
22a 第一の振動素子
22b 第二の振動素子
22c 振動素子駆動回路
22d 発信器
23 制御部
23a 検出部
23b 振動制御部
24 記憶部
Claims (8)
- 操作面に対する接触を検出する検出部と、
前記操作面を振動させて前記操作面に定常波を生じさせる少なくとも一つの振動素子と、
前記検出部が前記操作面に対する接触を検出した場合に前記操作面における前記定常波の腹又は節の位置を調節するように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する振動制御部と
を備えることを特徴とする入力装置。 - 前記検出部は、
前記操作面における前記接触の位置を検出し、
前記振動制御部は、
前記検出部によって検出された前記接触の位置に前記定常波の腹の位置を近づけるように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。 - 前記検出部は、
前記操作面における前記接触の位置の移動を検出し、
前記振動制御部は、
前記検出部によって検出された前記接触の位置の移動に前記定常波の腹の位置を追従させるように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。 - 操作面に対する接触を検出する検出部と、
前記操作面を振動させて前記操作面に定常波を生じさせる少なくとも一つの振動素子と、
所定の方向において所定の時間以下の周期で前記定常波の腹又は節の位置を振動させるように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する振動制御部と
を備えることを特徴とする入力装置。 - 前記少なくとも一つの振動素子は、
前記操作面の外側の領域に互いに対向して設けられる二つの振動素子であり、
前記振動制御部は、
前記二つの振動素子に実質的に同一の波を発生させる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の入力装置。 - 前記振動周波数は、
超音波帯域に含まれる周波数である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の入力装置。 - 請求項1〜6のいずれか一つに記載の入力装置と、
前記接触の検出に基づいて画像を表示する表示部と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 操作面に対する接触を検出する手順と、
少なくとも一つの振動素子によって前記操作面を振動させて前記操作面に定常波を生じさせる手順と、
前記操作面における前記定常波の腹又は節の位置を調節するように前記少なくとも一つの振動素子の振動周波数を制御する手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする入力プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015218573A JP2017091089A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | 入力装置、表示装置および入力プログラム |
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JP (1) | JP2017091089A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020158422A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 株式会社デンソー | 入力装置 |
-
2015
- 2015-11-06 JP JP2015218573A patent/JP2017091089A/ja active Pending
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