JP2017090282A - 電池特性学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の等価回路における抵抗成分の学習値を精度よく算出し、さらに、その算出の機会を多く確保する。
【解決手段】蓄電池10の等価回路を構成する抵抗成分R1及び容量成分C1の並列回路P1について、抵抗成分R1を学習する制御部50であって、蓄電池10の端子間電圧、及び、充放電電流の検出値をそれぞれ取得し、充放電電流に変化が生じ、その変化の後に所定時間にわたって一定電流が流れている場合に、所定の変化が生じたと判定し、所定の変化が生じた場合に、変化時における並列回路P1の電圧の算出値と、一定電流が流れることで容量成分C1が飽和するまでに生じる並列回路P1の電圧の変化量との和を一定電流で除算することで、抵抗成分R1を算出して学習し、所定の変化時における並列回路P1の電圧、及び、一定電流の少なくとも一方に基づいて、学習を実施するか否かを判定する。
【選択図】 図2

Description

蓄電池の等価回路を構成する抵抗成分を学習する電池特性学習装置に関する。
蓄電池の内部抵抗値を算出し、その抵抗値に基づいて蓄電池の寿命を診断する方法が知られている。また、蓄電池の内部抵抗値、蓄電池の端子間電圧、及び、蓄電池に流れる電流に基づいて、蓄電池の開放端電圧(OCV: Open Circuit Voltage)を算出し、そのOCVに基づいて蓄電池の充電率(SOC: State of Charge)を推定する方法が知られている。
蓄電池の等価回路は、内部抵抗を表す回路定数(抵抗成分及び容量成分)と、電圧源とから構成される。蓄電池に流れる電流が変化する過渡応答時における蓄電池の内部抵抗値を算出するには、蓄電池の等価回路が備える各回路定数を算出する必要がある。一定期間において検出された蓄電池の端子間電圧の検出値、及び、蓄電池に流れる電流の検出値に基づいて回路定数を算出する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015−90342号公報
特許文献1に記載の方法を用いて、回路定数を精度よく算出するためには、蓄電池に流れる電流に所定の変化が生じる前に、所定時間にわたって一定電流が流れていることを要する。これは、容量成分において電荷が飽和していることを前提にしているためである。このため、等価回路を構成する抵抗成分及び容量成分の算出機会が限られる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、蓄電池の等価回路における抵抗成分の学習値を精度よく算出し、さらに、その算出の機会を多く確保することが可能な、電池特性学習装置を提供することを主たる目的とする。
本構成は、蓄電池(10)の等価回路を構成する抵抗成分(R1,R2)及び容量成分(C1,C2)の並列回路(P1,P2)について、前記抵抗成分を学習する電池特性学習装置(50)であって、電圧検出部(40)によって検出される前記蓄電池の端子間電圧の検出値及び電流検出部(30)によって検出される前記蓄電池に流れる充放電電流の検出値をそれぞれ取得し、その取得した検出値を時系列で記憶する取得部と、前記取得部により取得された前記充放電電流の検出値に基づいて、前記充放電電流に変化が生じ、その変化の後に所定時間にわたって一定電流が流れている場合に、所定の変化が生じたと判定する第1判定部と、前記充放電電流の検出値に基づいて、前記並列回路の電圧を算出する電圧算出部と、前記端子間電圧の検出値に基づいて、前記所定の変化が生じた時点から、前記一定電流が流れることで前記容量成分が飽和するまでに生じる前記並列回路の電圧の変化量を算出する変化量算出部と、前記所定の変化が生じたと判定された場合に、前記電圧算出部による前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値と、前記変化量算出部による算出値との和を前記一定電流で除算することで、前記抵抗成分を算出するとともに、その算出値を学習する学習部と、前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値、及び、前記一定電流の少なくとも一方に基づいて、前記学習部による前記抵抗成分の学習を実施するか否かを判定する第2判定部と、を備えることを特徴とする。
抵抗成分の算出において、蓄電池の端子間電圧及び蓄電池の充放電電流の検出値に加えて、並列回路の電圧の算出値を用いる構成とした。これにより、充放電電流において所定の変化が生じた時点で、並列回路を構成する容量成分が飽和していない状態であっても、抵抗成分を算出することが可能になる。しかしながら、並列回路の電圧の算出値の精度が、抵抗成分の算出値の精度に与える悪影響が問題となる。ここで、並列回路の電圧の算出誤差が、抵抗成分の算出精度に与える影響は、所定の変化時における並列回路の電圧の大きさに比例とするともに、一定電流の大きさに逆比例する。そこで、所定の変化時における並列回路の電圧の算出値、及び、一定電流の少なくとも一方に基づいて、抵抗成分の学習を実施するか否かを判定する構成とした。このような構成にすることで、抵抗成分の学習値の精度を向上させることができる。
蓄電池及び電池特性学習装置を備える回路図。 蓄電池の等価回路を示す回路図。 蓄電池の端子間電圧の変化を示す図。 パラメータAに関する電圧の検出値と理論電圧曲線とのフィッティング処理を表す図。 パラメータBに関する電圧の検出値と理論電圧曲線とのフィッティング処理を表す図。 容量成分C1に関する電圧の検出値と理論電圧曲線とのフィッティング処理を表す図。 電流変化の一例を示すタイミングチャート。 抵抗成分の学習値における誤差と、回路電圧の算出値の誤差との関係を表す図。 回路電圧の算出値の大きさと、回路電圧の算出値の誤差との関係を表す図。 本実施形態における回路定数(抵抗成分、容量成分)の学習処理を表すフローチャート。 従来技術が適用可能な電流、電圧変化を表すタイミングチャート。 従来技術を適用すると精度が悪化する場合の電流、電圧変化を表すタイミングチャート。 変形例における回路定数(抵抗成分、容量成分)の学習処理を表すフローチャート。
本実施形態における蓄電池10及び電池特性学習装置としての制御部50を備える電気回路図を図1に示す。
蓄電池10及び制御部50は、車両に搭載されている。蓄電池10は、電気負荷20に接続され、電気負荷20に対し電力を供給する。また、蓄電池10は、交流−直流変換を行うインバータ21を介して発電機22に接続されており、発電機22から電力供給されることで充電を行う。なお、蓄電池10は、リチウムイオン蓄電池である。
蓄電池10と、電気負荷20及びインバータ21とを接続する経路上には電流センサ30(電流検出部)が設けられており、蓄電池10の両端子には、その両端子間の電圧を検出するための電圧センサ40(電圧検出部)が設けられている。これら電流センサ30及び電圧センサ40は、それぞれ蓄電池10に流れる電流及び蓄電池10の端子間電圧Vに応じた検出信号を出力し、その検出信号は制御部50に入力される。制御部50は、電流センサ30及び電圧センサ40により検出される検出値を取得し、その取得した蓄電池10に流れる電流Iの検出値及び端子間電圧Vの検出値に基づいて、蓄電池10の特性を学習する。
蓄電池10の等価回路を図2に示す。蓄電池10の等価回路は、内部抵抗11と、内部抵抗11を除く電圧源12とから構成される。
電圧源12の出力電圧は、定常状態において蓄電池10に電流が流れていない場合の蓄電池10の端子間電圧、即ち、開放端電圧と等しい。また、内部抵抗11は、直流抵抗(Rs)、正極及び負極における反応抵抗を表す第1反応抵抗(R1,C1)、及び、第1反応抵抗とは異なる反応抵抗を表す第2反応抵抗(R2,C2)という3組の回路定数の直列接続体として構成される。言い換えると、蓄電池10は、回路定数として、抵抗成分Rs,R1,R2と容量成分C1,C2とを有する。
内部抵抗11に対して流れる電流が変化することで、内部抵抗11において電圧変化Vtが生じる。電流変化に伴い蓄電池10の内部抵抗11において生じる時刻tにおける電圧変化Vt(t)は、
Vt(t)
=Vs+V1(t)+V2(t)
=(I1−I0)・Rs+(I1・R1−V1(0))(1−exp(−t/τ1))+(I1・R2−V2(0))(1−exp(−t/τ2))…(1)
として表すことができる。
ここで、時定数τ1及びτ2は、τ1=R1・C1,τ2=R2・C2であり、その値は、例えば、τ1は約0.01sec、τ2は約10secである。なお、直流抵抗は容量成分を持たないため、直流抵抗の時定数τsは0secである。
上記式(1)中の「Vs=(I1−I0)・Rs」は、直流抵抗によって生じる電圧変化である。「V1(t)=(I1・R1−V1(0))(1−exp(−t/τ1))」は、第1反応抵抗を表す並列回路P1に生じる回路電圧変化である。「V2(t)=(I1・R2−V2(0))(1−exp(−t/τ2))」は、第2反応抵抗を表す並列回路P2に生じる回路電圧変化である。
また、「V1(0)」は、所定の電流変化が生じた時点(t=0)での第1反応抵抗を表す並列回路P1に生じる回路電圧である。「(I1・R1−V1(0))」は、所定の電流変化が生じた時点(t=0)から、一定電流I1が流れることで容量成分C1が飽和するまでに生じる並列回路P1の電圧の変化量である。「V2(0)」は、所定の電流変化が生じた時点(t=0)での第2反応抵抗を表す並列回路P2に生じる回路電圧である。「(I1・R2−V2(0))」は所定の電流変化が生じた時点(t=0)から、一定電流I1が流れることで容量成分C2が飽和するまでに生じる並列回路P2の電圧の変化量である。
図3に、蓄電池10に流れる電流の検出値I(t)がI0からI1に増加する場合における端子間電圧の検出値V(t)の時間変化を示す。電圧変化Vt(t)は、電流変化の開始時点(t=0)における端子間電圧Vの電流変化前の検出値V0aを基準電圧として、その基準電圧に対する端子間電圧の検出値V(t)の変化量として算出することができる(Vt(t)=V(t)−V0a)。
図3のように蓄電池10に流れる電流の検出値I(t)がI0からI1に増加する場合において、電圧変化Vt(t)に基づいて、蓄電池10の等価回路の回路定数(Rs,R1,C1,R2,C2)の学習値を算出することが可能である。その算出方法を以下に記載する。
まず、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2のうち、Rs,R1,C1の算出方法を示す。電流の増減変化の開始時点t=0から時定数τ1に相当する時間が経過した時刻t1近傍において、t≪τ2である。このため、時刻t1近傍における電圧変化Vt(t)は、
Vt(t)
=Vs+V1(t)
=(I1−I0)・Rs+(I1・R1−V1(0))(1−exp(−t/τ1)) …(2)
と、近似することができる。
ここで、電流変化の開始時点t=0を始点、電流変化の開始時点t=0から時定数τ1に相当する時間が経過した時点t=t1を終点とする時間範囲(0〜t1)をサンプリング期間として設定する。そしてサンプリング期間中の各時点において取得された端子間電圧V(t)の検出値から、各時点における電圧変化Vt(t)を算出する。算出された電圧変化Vt(t)を上記式(2)にあてはめ、フィッティングすることで、回路定数Rs,R1,C1を算出することができる。
式(2)と、電圧変化Vtの検出値、一定電流I0,I1の検出値、及び、時刻t=0における回路電圧V1(0)の算出値と、を用いて、抵抗成分Rs,R1及び容量成分C1を取得する方法について、以下に説明する。以下の説明において、「(I1−I0)・Rs」をパラメータA、「I1・R1−V1(0)」をパラメータBと呼ぶ。
図4に、パラメータAを変化させ、電圧変化Vtの理論値(理論電圧曲線)を検出値にフィッティングさせる方法を示す。パラメータAは直流成分であるため、パラメータAを大きく設定すると、理論電圧曲線全体が図面上方向(増加方向)にシフトする。また、パラメータAを小さく設定すると、理論電圧曲線全体が図面下方向(減少方向)にシフトする。
図5にパラメータBを変化させ、電圧変化Vtの理論値を検出値にフィッティングさせる方法を示す。パラメータBは、指数関数的減衰を表す関数「1−exp(−t/(R1・C1))」の係数であり、パラメータBを大きく設定すると、理論電圧曲線の収束値が図面上方向(増加方向)に変化する。また、パラメータBを小さく設定すると、理論電圧曲線の収束値が図面下方向(減少方向)に変化する。パラメータBは、所定の変化が生じた時点(t=0)から、一定電流I1が流れることで容量成分C1が飽和するまでに生じる並列回路P1の電圧の変化量に相当する。
図6に容量成分C1を変化させ、電圧変化Vtの理論値を検出値にフィッティングさせる方法を示す。指数関数的減衰を表す関数「(1−exp(−t/(R1・C1)))」の時定数τ1は、容量成分C1と抵抗成分R1との積として表される。つまり、容量成分C1を大きく設定すると、時定数τ1が大きくなり、理論電圧曲線の傾きが小さくなる。また、容量成分C1を小さく設定すると、時定数τ1が小さくなり、理論電圧曲線の傾きが大きくなる。時定数τ1は、一定電流I1が流れることで容量成分C1が飽和するまでの飽和時間に相当する。
「変化量算出部」及び「学習部」としての制御部50は、図4〜6で示したように、パラメータA,B、及び、容量成分C1の大きさを変化させ、理論電圧曲線を検出値にフィッティングさせることで、パラメータA,B、及び、容量成分C1の値を取得する。フィッティングには、例えば、非線形最小二乗法などを用いるとよい。
フィッティングによりパラメータBが算出されると、パラメータBの値と、「(I1・R1−V1(0))=B」を変形して得られる式(3)
R1=(B+V1(0))/I1 …(3)
を用いて抵抗成分R1の値を算出することが可能になる。「B+V1(0)」は、並列回路P1に対し、一定電流I1が流れることで、定常状態で並列回路P1に生じる回路電圧V1(t)である。
ここで、回路電圧V1(t)は、
V1(t+Δt)=V1(t)+(I(t)・R1−V1(t))(1−exp(−Δt/(R1・C1))) …(4)
として算出することができる。つまり、V1(t)は、周期Δtごとに算出されて更新される。「電圧算出部」としての制御部50は、周期Δtごとに、回路電圧V1(t)の前回値と、抵抗成分R1、及び、容量成分C1と、電流の検出値I(t)と、を用いて、新たな回路電圧V1(t+Δt)を算出する。回路電圧V1(t)の算出において用いられる抵抗成分R1、及び、容量成分C1の値は、前回の学習値を用いる。
次に、回路定数R2及びC2の算出方法を示す。電流の増減変化の開始時点t=0から時定数τ2に相当する時間が経過した時刻t2近傍において、t≫τ1である。このため、時刻t2近傍における電圧変化Vt(t)は、
Vt(t)
=Vs+V1(t)+V2(t)
=(I1−I0)・Rs+(I1・R1−V1(0))+(I1・R2−V2(0))(1−exp(−Δt/τ2)) …(5)
と、近似することができる。
ここで、電流変化の開始時点t=0から時定数τ2に相当する時間が経過した時間t2近傍の所定の時間範囲t3〜t4(例えば、t3=τ2/2,t4=3・τ2/2)をサンプリング期間として設定する。そしてサンプリング期間において取得された蓄電池10の端子間電圧の検出値V(t)から、各時点における電圧変化Vt(t)を算出する。そして、算出された電圧変化Vt(t)を上記式(5)にあてはめ、フィッティングすることで、回路定数R2,C2を算出することができる。
「I1・R2−V2(0)」をパラメータDと呼ぶ。パラメータDは、所定の変化が生じた時点(t=0)から、一定電流I1が流れることで容量成分C2が飽和するまでに生じる並列回路P2の電圧の変化量に相当する。「変化量算出部」及び「学習部」としての制御部50は、パラメータB、及び、容量成分C1のフィッティングと同様に、パラメータD、及び、容量成分C2の大きさを変化させ、理論電圧曲線を検出値にフィッティングさせることで、パラメータD、及び、容量成分C2の値を取得する。
フィッティングによりパラメータDが算出されると、パラメータDの値と、「(I1・R2−V2(0))=D」を変形して得られる式(6)
R2=(D+V2(0))/I1 …(6)
を用いて抵抗成分R2の値を算出することが可能になる。「D+V2(0)」は、並列回路P2に対し、一定電流I1が流れることで、定常状態で並列回路P2に生じる回路電圧V2(t)である。
回路電圧V2(t)は、
V2(t+Δt)=V2(t)+(I(t)・R2−V2(t))(1−exp(−Δt/(R2・C2))) …(7)
として算出することができる。つまり、V2(t)は、周期Δtごとに算出されて更新される。「電圧算出部」としての制御部50は、周期Δtごとに、回路電圧V2(t)の前回値と、抵抗成分R2、及び、容量成分C2と、電流の検出値I(t)と、を用いて、新たな回路電圧V2(t+Δt)を算出する。回路電圧V2(t)の算出において用いられる抵抗成分R2、及び、容量成分C2の値は、前回の学習値を用いる。
回路電圧V1(t)の算出に用いる抵抗成分R1、又は、容量成分C1の学習値と、現在の抵抗成分R1、又は、容量成分C1の実際値との間に誤差が生じている場合、V1(t)の算出値に誤差が生じることになる。同様に、回路電圧V2(t)の算出に用いる抵抗成分R2、又は、容量成分C2の学習値と、現在の抵抗成分R2、又は、容量成分C2の実際値との間に誤差が生じている場合、V2(t)の算出値に誤差が生じることになる。
例えば、図6に示すような蓄電池10に流れる電流I(t)に変化が生じた場合、回路電圧V1(t)は図7に示すように変化する。ここで、抵抗成分R1の学習値に所定の誤差(10%)が生じていたとすると、図8に示すように、回路電圧V1(t)の算出値について、最大で抵抗成分R1の誤差と同じ割合の誤差(10%)が生じることになる。そして、図9に示すように、抵抗成分R1の学習値の誤差に起因するV1(t)の誤差は、回路電圧V1(t)の大きさに比例する。同様に、抵抗成分R2の学習値に所定の誤差(10%)が生じていたとすると、回路電圧V2(t)に最大で抵抗成分R2の誤差と同じ割合の誤差(10%)が生じることになる。つまり、抵抗成分R2の誤差に起因する回路電圧V2(t)の誤差は、回路電圧V2(t)の大きさに比例する。
回路電圧V1(0)の算出誤差をV1eとして表すと、式(3)から、
R1=(B+V1(0)+V1e)/I1=(B+V1(0))/I1+V1e/I1
という式が得られる。つまり、V1eに起因する抵抗成分R1の算出値の誤差は、一定電流I1の大きさに反比例する。
同様に、回路電圧V2(0)の算出誤差をV2eとして表すと、式(6)から、
R2=(D+V2(0)+V2e)/I1=(B+V2(0))/I1+V2e/I1
という式が得られる。つまり、V2eに起因する抵抗成分R2の算出値の誤差は、一定電流I1の大きさに反比例する。
上述したとおり、V1(0)の誤差V1eは、主としてV1(0)の大きさに比例する。そして、誤差V1eに起因する抵抗成分R1の算出値の誤差は、誤差V1eに比例するとともに、一定電流I1の大きさに反比例する。そこで、制御部50は、V1(0)とI1との比「V1(0)/I1」が所定値未満であることを条件として、抵抗成分R1の算出値と容量成分C1の算出値を学習するか否かを判断する。また、V2(0)の誤差V2eは、主としてV2(0)の大きさに比例する。そして、誤差V2eに起因する抵抗成分R2の算出値の誤差は、誤差V2eに比例するとともに、一定電流I1の大きさに反比例する。そこで、制御部50は、V2(0)とI1との比「V2(0)/I1」が所定値未満であることを条件として、抵抗成分R2の算出値と容量成分C2の算出値を学習するか否かを判断する。
図10に本実施形態における回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の学習値の算出処理を表すフローチャートを示す。この学習値算出処理は、「電池特性学習装置」としての制御部50によって所定周期ごとに実施される。
ステップS11において、蓄電池10の端子間電圧Vの検出値及び蓄電池10に流れる電流Iの検出値を取得し、その取得値を時系列で記憶する。ステップS12において、蓄電池10に流れる電流Iの検出値、蓄電池10の端子間電圧Vの検出値に基づいて、現在の蓄電池10が、所定時間にわたって一定電流が流れている定常状態であるか否かを判定する。定常状態であると判定されると(S12:YES)、ステップS13において、過去に取得された蓄電池10に流れる電流Iの検出値に基づき、今現在の定常状態の直前に蓄電池10に流れる電流Iが上昇又は下降変化し、一定電流I1へと推移する電流変化が生じたか否かを判定する。
電流変化が生じていると判定されると(S13:YES)、ステップS14において、内部抵抗11を構成する各回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出を実施する。具体的には、上述したように、ステップS11において時系列で記憶された端子間電圧の検出値V(t)から電圧変化Vt(t)を算出する。そして、パラメータA,B及び容量成分C1の値を変更し、理論電圧曲線を電圧変化Vt(t)にフィッティングすることで、回路定数Rs,R1,C1を算出する。また、パラメータD及び容量成分C2の値を変更し、理論電圧曲線を電圧変化Vt(t)にフィッティングすることで、回路定数R2,C2を算出する。
ステップS15において、並列回路の電圧V1(0)の値と、一定電流I1の値との比「V1(0)/I1」に基づいて、回路定数R1,C1の算出値を学習するか否かを判定する。より具体的には、比「V1(0)/I1」が所定値より小さい場合に、回路定数R1,C1の算出値の誤差が小さいと判定し、回路定数R1,C1の算出値を学習する。比「V1(0)/I1」が所定値以上の場合(S15:NO)、ステップS16において、抵抗成分Rsの算出値のみを学習し、処理を終了する。
ステップS17において、並列回路の電圧V2(0)の値と、一定電流I1の値との比「V2(0)/I1」に基づいて、回路定数R2,C2の算出値を学習するか否かを判定する。より具体的には、比「V2(0)/I1」が所定値より小さい場合に、回路定数R2,C2の算出値の誤差が小さいと判定し、回路定数R2,C2の算出値を学習し、処理を終了する。比「V2(0)/I1」が所定値以上の場合(S17:NO)、ステップS18において、抵抗成分Rs,R1及び容量成分C1の算出値のみを学習する。比「V2(0)/I1」が所定値未満の場合(S17:YES)、ステップS19において、抵抗成分Rs,R1,R2及び容量成分C1,C2の算出値を学習し、処理を終了する。
ステップS11の処理が「取得部」、ステップS12の処理が「第1判定部」、ステップS14,S16,S18,S19の処理が「学習部」、ステップS15,S17の処理が「第2判定部」に相当する。
以下、本実施形態の奏する効果を述べる。
図11,図12に、充放電電流I(t)に時刻t=0において一定電流I0から一定電流I1への電流変化が生じた場合の、回路電圧V1(t)の時間変化を示す。図11に示す場合では、電流変化の前の期間(t<0の期間)において、充放電電流I(t)として所定の期間にわたって一定電流I0が流れ、時刻t=0において、容量成分C1が飽和している。このため、時刻t=0において、回路電圧V1(0)が定常状態となっている。一方、図12に示す場合では、電流変化の前の期間(t<0の期間)において、充放電電流I(t)として一定電流I0が流れた期間が短く、時刻t=0において、容量成分C1が飽和していない。このため、時刻t=0において、回路電圧V1(0)が定常状態となっていない。
図11に示すように、一定電流I0が流れた期間が長く、電流変化が生じた時刻t=0において容量成分C1が飽和している場合には、従来技術(特開2015−90342号公報)を用いて精度よく回路定数R1,C1を算出することが可能である。しかしながら、図12に示すように、一定電流I0が流れた期間が短く、電流変化が生じた時刻t=0において容量成分C1が飽和していない場合には、従来技術を用いて精度よく回路定数R1,C1を算出することができない。これは、従来技術が、容量成分C1において電荷が飽和していることを前提にしたモデルを採用しているためである。
本実施形態では、抵抗成分R1,R2の算出において、蓄電池10の端子間電圧V(t)及び蓄電池10の充放電電流I(t)の検出値に加えて、並列回路P1,P2の電圧V1(t),V2(t)の算出値を用いる構成とした。これにより、充放電電流I(t)において所定の変化が生じた時点(t=0)で、並列回路P1,P2を構成する容量成分C1,C2が飽和していない状態であっても、抵抗成分R1,R2及び容量成分C1,C2を算出することが可能になる。
しかしながら、並列回路P1,P2の電圧V1(t),V2(t)の算出値の精度が、抵抗成分R1,R2の算出値の精度に与える悪影響が問題となる。ここで、抵抗成分R1,R2の算出精度に与える並列回路P1,P2の電圧の誤差V1e,V2eの影響は、所定の変化時における並列回路P1,P2の電圧V1(0)、V2(0)の大きさに比例とするともに、一定電流I1の大きさに逆比例する。そこで、所定の変化時における並列回路P1,P2の電圧V1(0),V2(0)、及び、一定電流I1の少なくとも一方に基づいて、抵抗成分R1,R2の算出値を学習するか否かを判定する構成とした。このような構成にすることで、抵抗成分R1,R2の学習値の精度を向上させることができる。
並列回路P1の電圧V1(0)の算出値の誤差V1eは、並列回路P1の電圧V1(0)の大きさに比例して生じる。また、並列回路P1の電圧V1(0)の算出値の誤差V1eによって生じる抵抗成分R1の誤差は、一定電流I1の大きさに反比例する。そこで、並列回路P1の電圧V1(0)の値と、一定電流I1の値との比「V1(0)/I1」に基づいて、抵抗成分R1の算出値を学習するか否かを判定する構成とした。より具体的には、比V1(0)/I1が所定値より小さい場合に、抵抗成分R1の算出値の誤差が小さいと判定し、抵抗成分R1の算出値を学習するか否かを判定する構成とした。同様に、比V2(0)/I1が所定値より小さい場合に、抵抗成分R2の算出値の誤差が小さいと判定し、抵抗成分R2の算出値を学習するか否かを判定する構成とした。これにより、抵抗成分R1,R2の学習値の精度を向上させることができる。
並列回路P1の電圧V1(t)は、抵抗成分R1及び容量成分C1の学習値と、充放電電流I(t)の検出値に基づいて算出する構成としている。抵抗成分R1及び容量成分C1の学習値の精度が向上することで、並列回路P1の電圧V1(t)の算出値の精度も向上することになり、抵抗成分R1及び容量成分C1の学習値の精度をより向上させることが可能になる。
同様に、並列回路P2の電圧V2(t)は、抵抗成分R2及び容量成分C2の学習値と、充放電電流I(t)の検出値に基づいて算出する構成としている。抵抗成分R2及び容量成分C2の学習値の精度が向上することで、並列回路P2の電圧V2(t)の算出値の精度も向上することになり、抵抗成分R2及び容量成分C2の学習値の精度をより向上させることが可能になる。
所定の変化が生じた時点(t=0)から、一定電流I1が流れることで容量成分C1が飽和するまでの飽和時間が、並列回路P1の時定数τ1に相当する。また、並列回路P1の時定数τ1は、抵抗成分R1と容量成分C1との積である。そこで、端子間電圧V(t)の検出値に基づいて飽和時間(時定数τ1)を取得し、その飽和時間を抵抗成分R1の算出値で除算することで、容量成分C1を算出する構成としている。容量成分C1の算出値の精度は、抵抗成分R1の算出値の精度に依存するため、容量成分C1の算出値を学習するか否かの判断を、抵抗成分R1の算出値を学習するか否かの判断と同様とする構成とした。同様に、容量成分C2の算出値の精度は、抵抗成分R2の算出値の精度に依存するため、容量成分C2の算出値を学習するか否かの判断を、抵抗成分R2の算出値を学習するか否かの判断と同様とする構成とした。このような構成にすることで、容量成分C1,C2の学習値の精度を向上させることができる。
(他の実施形態)
・図10に示す学習処理では、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出後に、電流変化直前における回路電圧V1(0),V2(0)と、一定電流I1との比に基づいて、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出値を学習するか否かの判定を行う構成としたが、これを変更してもよい。具体的には、回路定数の算出前に、電流変化直前における回路電圧V1(0),V2(0)と、一定電流I1との比に基づいて、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出及び学習を行うか否かを判定する構成としてもよい。
また、蓄電池10において電流変化が生じた後に端子間電圧Vの検出値が一定値となる定常状態となっていると判定される場合に、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出を実施する構成としたがこれを変更してもよい。つまり、端子間電圧Vの検出値が一定値となる定常状態となる前に、回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の算出を実施する構成としてもよい。具体的には、図13に示すような回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の学習値の算出処理を実施してもよい。
図13に示す回路定数Rs,R1,C1,R2,C2の学習値の算出処理では、ステップS31において、蓄電池10の端子間電圧Vの検出値及び蓄電池10に流れる電流Iの検出値を取得し、その取得値を時系列で記憶する。次に、ステップS32において、蓄電池10に流れる電流Iの検出値に基づいて、蓄電池10に一定電流が現在流れているか否かを判定する。蓄電池10に一定電流が流れていると判定される場合(S32:YES)、ステップS33において、直前に電流変化が生じてから現在まで一定電流が維持されている期間がt4以上であるか否かを判定する。
一定電流が維持されている期間がt4未満であると判定された場合(S33:NO)、ステップS34において、一定電流が維持されている期間がt1以上であるか否かを判定する。一定電流が維持されている期間がt1以上t4未満の場合(S34:YES)、ステップS35において、電流変化直前における回路電圧V1(0)と一定電流I1との比「V1(0)/I1」が所定値Th1より小さいか否かを判定する。回路電圧V1(0)が所定値Th1より小さく、抵抗成分R1及び容量成分C1における誤差が小さいと判定されると(S35:YES)、ステップS36において、時間範囲0〜t1の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて、抵抗成分Rs,R1及び容量成分C1の算出を実施する。そして、ステップS37において、抵抗成分Rs,R1及び容量成分C1の算出値を学習し、処理を終了する。
ステップS33において、一定電流が維持されている期間がt4以上であると判定された場合(S33:YES)、ステップS38において、電流変化直前における回路電圧V1(0)と一定電流I1との比「V1(0)/I1」が所定値Th1より小さいか否かを判定する。比「V1(0)/I1」が所定値より小さい場合(S38:YES)、ステップS39において、電流変化直前における回路電圧V2(0)と一定電流I1との比「V2(0)/I1」が所定値Th2より小さいか否かを判定する。
比「V2(0)/I1」が所定値より小さい場合(S39:YES)、ステップS40において、時間範囲0〜t1の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数Rs,R1,C1の算出を実施する。また、時間範囲t3〜t4の期間に取得された端子間電圧の検出値V(t)を用いて回路定数R2,C2の算出を実施する。そして、ステップS41において、抵抗成分Rs,R1,R2及び容量成分C1,C2の算出値を学習し、処理を終了する。ステップS39において、電流変化直前における回路電圧V2(0)と一定電流I1との比「V2(0)/I1」が所定値Th2以上であると判定された場合(S39:NO)、ステップS36,S37の処理を実施し、処理を終了する。
なお、ステップS32,S34,S35,S38のいずれかで否定的な判断が行われたときは、学習値の算出を実施せずに処理を終了する。このような回路定数の学習処理を行えば、回路定数の算出機会を多く確保することが可能になる。また、回路定数の算出前に、学習及び算出の可否を判断する構成であるため、処理の負荷を低減することが可能になる。
・上記実施形態では、電流Iの変化時における回路電圧V1(0)と電流変化後の一定電流I1との比「V1(0)/I1」に基づいて、抵抗成分R1の学習を実施するか否かを判定する構成とした。これを変更し、電流Iの変化時における回路電圧V1(0)と所定値との比較に基づいて、抵抗成分R1の学習を実施するか否かを判定する構成としてもよい。具体的には、電流の変化時における回路電圧V1(0)が所定値未満の場合に、抵抗成分R1の学習を実施する構成としてもよい。また、一定電流I1と所定値との比較に基づいて、抵抗成分R1の学習を実施するか否かを判定する構成としてもよい。具体的には、一定電流I1が所定値より大きい場合に、抵抗成分R1の学習を実施する構成としてもよい。ここで、一定電流I1と比較する所定値は、蓄電池10に対して流すことが許容される最大電流に基づいて設定するとよい。このような構成においても、抵抗成分R1などの学習値の精度の悪化を抑制できる。
・上記実施形態では、蓄電池10の内部抵抗11が3組の回路定数を有するというモデルを用い、各回路定数を算出する構成とした。このモデルを変更してもよい。例えば、内部抵抗を第1反応抵抗のみで表すモデルを用いてもよい。
・上記実施形態では、電流変化が生じる前に一定電流が流れているか否かに関わらず回路定数の算出を実施する構成としたが、これを変更し、電流変化が生じる前に一定電流の流れていた期間が存在する場合に、回路定数の算出を実施する構成としてもよい。
・蓄電池は、リチウムイオン蓄電池でなくてもよい。例えば、鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池であってもよい。
10…蓄電池、30…電流センサ(電流検出部)、40…電圧センサ(電圧検出部)、50…制御部(電池特性学習装置)。

Claims (4)

  1. 蓄電池(10)の等価回路を構成する抵抗成分(R1,R2)及び容量成分(C1,C2)の並列回路(P1,P2)について、前記抵抗成分を学習する電池特性学習装置(50)であって、
    電圧検出部(40)によって検出される前記蓄電池の端子間電圧の検出値及び電流検出部(30)によって検出される前記蓄電池に流れる充放電電流の検出値をそれぞれ取得し、その取得した検出値を時系列で記憶する取得部と、
    前記取得部により取得された前記充放電電流の検出値に基づいて、前記充放電電流に変化が生じ、その変化の後に所定時間にわたって一定電流が流れている場合に、所定の変化が生じたと判定する第1判定部と、
    前記充放電電流の検出値に基づいて、前記並列回路の電圧を算出する電圧算出部と、
    前記端子間電圧の検出値に基づいて、前記所定の変化が生じた時点から、前記一定電流が流れることで前記容量成分が飽和するまでに生じる前記並列回路の電圧の変化量を算出する変化量算出部と、
    前記所定の変化が生じたと判定された場合に、前記電圧算出部による前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値と、前記変化量算出部による算出値との和を前記一定電流で除算することで、前記抵抗成分を算出するとともに、その算出値を学習する学習部と、
    前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値、及び、前記一定電流の少なくとも一方に基づいて、前記学習部による前記抵抗成分の学習を実施するか否かを判定する第2判定部と、を備えることを特徴とする電池特性学習装置。
  2. 前記第2判定部は、前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値と、前記一定電流との比に基づいて、前記学習部による前記抵抗成分の算出及び学習を実施するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電池特性学習装置。
  3. 前記電圧算出部は、前記抵抗成分及び前記容量成分の学習値と、前記充放電電流の検出値と、に基づいて、前記並列回路の電圧を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電池特性学習装置。
  4. 前記学習部は、前記蓄電池の端子間電圧の検出値、及び、前記抵抗成分の算出値に基づいて、前記容量成分を算出するとともに、その算出値を学習し、
    第2判定部は、前記所定の変化時における前記並列回路の電圧の算出値、及び、前記一定電流の少なくとも一方に基づいて、前記学習部による前記容量成分の学習を実施するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電池特性学習装置。
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