JP2017089751A - ピストンリング - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、使用に耐える気密性を確保しつつ、この気密性を長期にわたり維持することができ、また、摩耗事故を防止することができる長寿命の自己潤滑性ピストンリングを提供する【解決手段】シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性リングにおいて、リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される第1のリング部材と、リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、を有し、第1の合口と第2の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする自己潤滑性ピストンリングとする。【選択図】図3

Description

本発明は、往復動形オイルフリーコンプレッサ等のピストン摺動部の気密を維持するのに用いられるピストンリングの改良に関するものである。
図14(A)、(B)は、従来の一般的なピストンリング200a、200bの側面
図である。このピストンリング200a、200bは、平板リング状をなし、ピストンに装着するために、平面に直角の合口201または平面に対して斜角の合口202を有する。しかし、これらのピストンリング200a、200bは、摩耗が進行すると、ピストンリングの外縁部が削られてピストンリング200a、200bの外径が小さくなるため、合口201,202の周方向の間隔が拡大して、ピストンリングが開き、合口の隙間が拡大して気密が低下する。このため、図14〜図17に示されるように、摩耗が進行しても気密が低下することがないように工夫した種々のピストンリングが提案され、一部は実用化されている。
図15(A)に記載の従来のピストンリング100aは、厚さ方向に相対する単純ステップ状の合口111を有し、図15(B)に示すピストンリング100bは、厚さ方向にロックされるステップ状の合口112を有する。これらのピストンリング100a、100bは、ステップによって合口の周方向に重なる部分の接触面の面積を大きくして摩耗による漏れを少なくしているが、ピストンリング100a、100bの摩耗によって外径が小さくなり、リングが拡がって合口の隙間が更に拡大してしまうと、ガスの漏れを防止することができなくなる欠点があった。なお、図15(A)のステップ状の合口を有するピストンリング100aは、例えば、特許文献1の図7に記載されている。
図16(A)に記載の従来のピストンリング100cは、上下2つのリング片100
c1,100c2からなる多層の形態であり、各リング片100c1,100c2にはその周方向のそれぞれ異なる位置に直角合口113A,113Bが形成されている。一方のリング片100c2には直角の合口113Bを有する部分の外周にへこみ113ARが設けられ、他方のリング片100C1にはリング片100C2のへこみ113ARに嵌合する突部100BPが設けられている。
また、図17(A)に記載の従来のピストンリング100dは、多層型ではなく一体型であるが、厚み方向と径方向とに相対するステップ状の合口114を有する。この合口114においては、厚さ方向の上半部114RAと下半部114RBとが周方向に延出し、厚さ方向に相互に重なり合っている。但し、図16(B)に示すように、下半部114RBはリングの外周側部分のみに形成されている。
これらの図16及び図17に記載のピストンリング100c、100dは、いずれも図15に記載のステップ状の合口を有するピストンリングに比べて、ピストンリングの摩耗時の漏れは少ない。図16及び図17において、(B)は摩耗前の状態、(C)は摩耗後の状態を示す。ピストンリング100cの摩耗によってリングの外周が痩せてくると、図16に記載のピストンリング100cではリング片100Bの突部100BPがピストンPとシリンダCとの隙間に達すると漏れが発生する。また図17のピストンリング100dの下半部114RBが磨耗して外径が小さくなり、外径と内径との間の部分が薄肉化してピストンPの外周面とシリンダCの内周面との間の隙間に薄肉化した下半部114RBが食い込んで気密性を失うと共に機械の焼損に繋がるという欠点があった。
図18に記載のピストンリング200cは、合口216が一方の端部216Tが上半部となり、他方の端部216Dが下半部となって、相互に重なり合うが、更に、端部216Tの周方向の半分の部分が、端部216Dの周方向の半分の部分と、半径方向に隣り合うように形成されている。この形態のピストンリング200cは、特許文献2の図3に記載されている。このピストンリングは図16乃至図17のピストンリングよりも摩耗時の気密性の低下が大きく、性能の低下を防止することができない欠点を有する。
上記図16及び図17のいずれのピストンリング100c、100dも、磨耗によって痩せると、最早使用に耐えない状態となり、寿命が短い欠点があった。
図19(A)は特許文献3に記載のピストンリング200dを示す。このピストンリング200dは、その下方側の面の半径方向内側の部分に、溝201が設けられており、図19(B)に示すように、リング摩耗時に、溝201を介して、ピストンPとシリンダCとの間の隙間におけるピストンリング200dの上方の部分と下方の部分とが連通するようになっている。これにより、摩耗によって上方部分と下方の部分が連通することで圧縮気体を漏洩させる。そして気体を漏洩させて性能を低下させることで摩耗が一定量に達したことが判明する。このことによりピストンリング200dがピストンとシリンダとの隙間に食い込むのを防止することができ、摩耗による事故を防止している。しかし、この従来技術は、摩耗事故を防止することができるが、ピストンリングの長寿命化を達成するものではない。
特開2008−88842号公報 特開2013−44272号公報 特開平9−32922号公報
本発明の目的は、使用に耐える気密性を確保しつつ、この気密性を長期にわたり維持することができ、また、摩耗事故を防止することができる長寿命の自己潤滑性ピストンリングを提供することにある。
本発明に係る第1の自己潤滑性ピストンリングは、
シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される第1のリング部材と、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
を有し、
前記第1の合口と前記第2の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする。
この自己潤滑性ピストンリングにおいて、例えば、
更に、リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材を有し、
前記第3のリング部材は、第2のリング部材に、前記第3の合口が、前記第2の合口とリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする。
更に、この自己潤滑性ピストンリングにおいて、例えば、
1枚の前記第1のリング部材と、2枚の前記第2のリング部材とを有し、前記第1のリング部材の第1の合口と、前記2枚のリング部材の2個の第2の合口とが、リング周方向の異なる位置になるように、第1及び第2のリング部材が重ねられることを特徴とする。
本発明に係る第2の自己潤滑性ピストンリングは、
シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される3枚の第1のリング部材を有し、
3個の前記第1の合口がリング周方向の異なる位置になるように、3枚の第1のリング部材が重ねられることを特徴とする。
本発明に係る第3の自己潤滑性ピストンリングは、
シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材と、
を有し、
前記第2の合口と前記第3の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする。
本発明に係る第4の自己潤滑性ピストンリングは、
シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
リング板状をなし、合口を持たずに、周方向に連続した第4のリング部材と、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
を有することを特徴とする。
この自己潤滑性ピストンリングにおいて、例えば、
更に、リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材を有し、
前記第2の合口と前記第3の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする。
本発明に係る第5の自己潤滑性ピストンリングは、
シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される4枚以上の第1のリング部材を有し、
4個以上の前記第1の合口がリング周方向の異なる位置になるように、4枚以上の第1のリング部材が重ねられることを特徴とする。
本願第1発明(請求項1)によれば、第1のリング部材は、シリンダに対する摺動により、周面が摩滅していくと、第1の合口にて対向する部分が周方向に相対的にずれる結果、第1のリング部材は周方向に開いていき、その周面が常にシリンダ内面に摺動しようとする。これにより、シリンダ内の空間は、第1のリング部材の周面が摩滅していっても、この第1のリング部材により2個の空間に気密的に仕切られる。第2のリング部材も同様である。一方、第1のリング部材は、第1の合口におけるリングの開き具合が、所定値以下に制限されるので、ある程度摩耗して、周面が所定の直径になった後は、周面がシリンダに摺動しなくなると共に、摩滅も停止する。しかし、第2のリング部材は、リングの周方向の開き具合が制限されていないので、周面の摩滅が進行した場合、第2の合口において、その対向部が周方向に移動して、リングが拡がり続ける。その結果、第2のリング部材は、その周面が常にシリンダ内面に摺動していると共に、周面の摩滅も停止せず、第2リング部材の半径方向の長さは減少し続ける。しかし、第2のリング部材は、第1のリング部材に重ねられており、前述の如く、第1のリング部材は、ある程度摩耗すると、それ以上は摩耗しなくなるので、第2のリング部材は、摩耗により小さくなっても、第1のリング部材に阻止されて、ピストンとシリンダとの隙間に侵入してしまうことはない。一方、第1のリング部材は、ある程度、摩耗が進行すると、シリンダ内面に摺動しなくなるので、両者間の気密性が低下するが、第2のリング部材がシリンダ内面との気密性を保持しているので、自己潤滑性ピストンリングとして、気密性は保持されている。よって、本発明によれば、自己潤滑性ピストンリングによる気密性と、その長寿命化を図ることができる。
本願第2発明(請求項4)によれば、3枚の第1リング部材を使用しているので、ストッパ機能が働いたときはシール性は低下するがリングは一定以上摩耗しないためリングは超長寿命となる。機能が働いたときは印加応力はなくなりシール性は低下するが極めて少ない隙間でシールするラビリンスシールとして働き、シール性は無くならない。隙間を持ってシールするラビリンスシールはすでに知られている。
また、本願第3発明(請求項5)によれば、第2のリング部材と、第3のリング部材とを使用し第2のリング部材の摩耗代を大きく(第16図参照)取ることによりリング寿命を大幅に延ばすことができる。
更に、本願第4発明(請求項6)によれば、第4のリング部材と、第2のリング部材とを使用するので、合口を有しないリング板状の第4のリング部材は、原則として径方向に移動しない限り摩耗しない。摩滅後の第1のリング部材と同様に、摩耗が進行しないため、第2のリング部材が摩滅して、小さくなっても、第2のリング部材がシリンダ内面とピストン外面との間に入り込むことを、第4のリング部材で阻止することができる。また、シール性は第2のリング部材により維持することができる。
往復動形無給油空気圧縮機の垂直断面図を示す。 本発明の第1実施形態に係るピストンリングを示す垂直断面図であり、同図(A)はピストン装着直後の状態、同図(B)はピストンリングが摩耗した状態をそれぞれ示す。 同じく第1実施形態のピストンリングに用いられる3つの異なる形態のリング部材を同図(A)乃至(C)にそれぞれ平面で示し、またこれらリング部材の積層状態を同図(D)に側面で示す図である。 同じく第1実施形態の合口のある好ましい実施形態(1)のピストンリングを装着したピストンとシリンダの垂直断面図であり、同図(A)はピストン装着直後の状態、同図(B)はピストンリングが摩耗した状態をそれぞれ示す。 同じく第1実施形態のピストンリングの合口部分の要部を示した図であり、同図(A)は、図2(A)に相応する装着直後の状態、同図(B)は摩耗後の状態を示す。同図(C)は要部を拡大した図である。 第1リング部材の摩耗の進行によるギャップと隙間の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るピストンリングを示す垂直断面図であり、同図(A)はピストン装着直後の状態、同図(B)はピストンリングが摩耗した状態をそれぞれ示す。 同じく第2実施形態のピストンリングに用いられる3つの異なる形態のリング部材を同図(A)乃至(C)にそれぞれ平面で示し、またこれらリング部材の積層状態を同図(D)に側面で示す図である。 同じく第2実施形態のピストンリングを装着したピストンとシリンダの垂直断面図であり、同図(A)はピストン装着直後の状態、同図(B)はピストンリングが摩耗した状態をそれぞれ示す。 本発明の第1実施形態のリング部材を積層した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のピストンリングのリング部材を積層した状態を示す斜視図である。 第3実施形態のピストンリングを積層した状態を示す斜視図である。 第4実施形態のピストンリングを積層した状態を示す斜視図である。 直角または斜角の合口を有する最も単純な従来技術によるピストンリングの側面図である。 厚み方向に相対する合口を有する従来技術による2つの異なるピストンリングを示し、同図(A)(B)は、それぞれその平面図、同図(A’)(B’)は、それぞれ同図(A)(B)のピストンリングの側面図である。 厚み方向と径方向とに相対する合口を有する従来技術によるピストンリングを示し、同図(A)はその斜視図、同図(B)(C)は、このピストンリングの摩耗前と摩耗後の状態の断面図である。 厚み方向と径方向とに相対する合口を有する従来技術によるピストンリングを示し、同図(A)はその斜視図、同図(B)(C)は、このピストンリングの摩耗前と摩耗後の状態の断面図である。 厚み方向と径方向とに相対する合口を有する他の異なる従来技術によるピストンリングの斜視図である。 特許文献3のピストンリングの摩耗前と摩耗後の状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の自己潤滑性ピストンリングが使用される往復動形無給油空気圧縮機の縦断面図であり、図2乃至図5は、本発明の第1実施形態の自己潤滑性ピストンリングを示す図であり、図2はこの自己潤滑性ピストンリングを取り付けたピストン及びシリンダを示す縦断面図である。図1に示す圧縮機においては、クランク室(CC)の上に、シリンダ(C)が配置されており、クランク室(CC)の底部及びバルブカバー(VC)のバルブプレート(VP)により、シリンダ(C)及びクランク室(CC)等が密閉されている。クランク室(CC)内には、クランクがクランク軸(CS)を中心として回転可能に配置され、シリンダ(C)内には、ピストン(P)が上下動可能に配置されている。コンロッド(CR)は、そのコンロッド大端部(CRL)がクランク軸(CS)の周辺部に回転可能に連結されており、そのコンロッド小端部(CRS)がピストン(P)にピストン軸(PS)を介して回転可能に連結されている。これにより、クランク軸(CS)が回転すると、その回転の駆動力がコンロッド(CR)を介して、ピストン(P)に伝達され、ピストン(P)が上下動される。また、ピストン(P)が下降すると、圧縮室(PC)の容積は拡大し、気体が吸入弁(IL)を通って、圧縮室(PC)に吸入される。ピストン(P)の下死点時に圧縮室(PC)の容積は最大となる。ピストン(P)が上昇すると、圧縮室(PC)の容積は縮小し、圧縮室(PC)の圧力が吐出圧力に達すると、圧縮された気体は吐出弁(DV)を通って吐出され、ピストン(P)が上死点に達するまで、圧縮気体は吐出される。ピストン(P)の上端部近傍の外周面には、本実施形態の自己潤滑性ピストンリング(PR)が配置されており、その下方のピストン外周面には、円筒状のライダーリング(RR)が配置されている。これらの自己潤滑性ピストンリング(PR)により、ピストン(P)の外周面と、シリンダ(C)の内周面との間の気密性が確保されている。
本第1実施形態においては、自己潤滑性ピストンリング(PR)が、図2に示すように、第1リング部材20、第2リング部材30、第4リング部材40から構成されるピストンリング10として実現される。図3(A)〜(C)は、夫々、第1の実施形態のピストンリング10の3層のリング部材20、30、40を示す正面図である。各リング部材20、30、40は、相互に異なる形態の合口22,32,42を有する。そして、リング部材20,30,40は、図3(D)に示すように、この順に相互に重ねられるが、そのとき、各リング部材20,30,40の合口22,32,42の位置は、図3(A)〜(C)に示すように、合口22と合口32とが周方向の反対側に位置し、合口22と合口42とは周方向に関して同一位置に位置する。これにより、第1リング部材20の合口22の隙間は、第2リング部材30の合口32が存在しない部分で、ピストン移動方向に関して遮断され、また第2リング部材30の合口32の隙間は、第3リング部材40の合口42の存在しない部分で、ピストン移動方向に関して遮断されるため、ピストンリング10は、ピストン移動方向に関して、隙間が無い構造となり、シリンダ(C)内の圧縮室(PC)内の圧力は有効にシールされる。
第1の実施形態の第1のリング部材20の合口22は、第1リング部材20の径方向に相対して係合する周片22A,22Bを有し、これらの相対する周片22A,22Bの対向面には、相互に噛み合う凹凸状(略台形の)の歯形部24A,24Bが形成されている。歯形部24A及び歯形部24Bにおける周片22A及び周片22Bの基端側の側片25A及び側片25Bは傾斜して形成されており、先端側の側片24AS及び24BS(図5(C)参照)は垂直に形成されている。そして、この側片24AS及び24BS間の距離が、ギャップ24gで(図5(A)参照)、第1リング部材20が周方向に開くことができる距離になる。この場合に、側片25A,25Bが接触した状態が、第1リング部材20の周長が最も短くなり、このとき、垂直の側片24AS,24BS間の距離が、最大のギャップ24gとなり、第1リング部材20が周方向に広がることができる最大距離、即ち、周片22A及び周片22Bが周方向に相対的に移動できる最大距離となる。よって、垂直側片24AS、24BSが第1リング部材20の広がりを最大距離以下とするストッパ手段26として機能する。側片25A,25Bが接触している状態から、最大ギャップ24gだけ、周片22A,22Bがリングの広がる方向に相対的に移動すると、垂直の側片24AS,24BSが相互に当接し(図5(B)参照)、それ以上、リング部材は開かない。
垂直側片24AS,24BSは、これらの隣接する歯24A,24Bの周方向に相対する壁にギャップ24gを介して径方向に伸びる面を有するように形成されている。従って、この第1のリング部材20は、シリンダCとの摺動による摩耗が生じると、ギャップ24gが無くなるように歯肩部24ASと24BSとが衝合するまで径方向に拡張するが、それ以上は径方向に拡張することが無いため、以後摩耗を生ずることが無い。磨耗の進行状況を(図6)に基づき説明をする。リング装着時はギャップが最大で、かつ隙間は最小になるようにリング寸法を決定する(図6(A))。次に運転がなされてリング外周が摩耗して行くと、リング部材20は摩耗した量に応じて圧縮室(PC)内圧力によって外側に押し出される。そしてこの押し出された量に応じてギャップ24gは小さくなり、隙間24hは増大する。(図6(A))。更に磨耗が進行するとついにギャップ24gは0になり、垂直の側片24ASと24BSが当接すると隙間24hは最大になる。そしてリング部材20はこれ以上は摩耗しない。
第2のリング部材30は、図3(B)に示すように、その合口32が第1のリング部材20の合口22とは周方向に異なる位置、好ましくは第1のリング部材20の合口22とは180°にずらせた位置となるように、第1のリング部材20に対して積層される。なお、第1リング部材20の替わりに合口の無い第4リング部材70(図8参照)を使用した場合は第4リング部材70と第2リング部材30との周方向の位置は問題とはならない。
第2のリング部材30の合口32は、図2(B)及び図3(B)に示すように、径方向に相対する歯なしの周片32A,32Bから成っている。従って、この第2のリング部材30は、合口32を有しない部分が第1のリング部材20の合口22に積層することになり、第1のリング部材20の合口22からの漏れを補足的に防止する機能を有する。また、この第2のリング部材30の合口32は、第1のリング部材20の合口22が無い部分に積層されるので、第2のリング部材30が摩耗によって痩せて径方向に拡張することがあっても、第1のリング部材20の合口がない部分でシリンダCとピストンPとの隙間Gから遮断されて第2のリング部材30の痩せた部分が隙間Gに食い込むことが無い。
第3のリング部材40は、図3(C)に示すように、その合口42が第2のリング部材30の合口32に対応する位置となるように第2のリング部材30の上に積層され、この合口42は、ギャップを介して周方向に相対する周片から成っている。
第1のリング部材20、第2のリング部材30,第3のリング部材40は、図3(D)に示すように、この順に重ねられるが、このとき、合口22と、合口32とが同一位置にならないようにし、合口32と、合口42とが同一位置にならないように、各部材の周方向の位置が決められている。このように、第1のリング部材20,第2のリング部材30,第3のリング部材40を重ねることにより、合口22,32,42を介して、気体がピストンリングを通過し、ピストンリングの気密性が破られることが防止される。
次に、本発明の第1実施形態の動作について説明する。図2及び図3の実施形態のピストンリング10は、図2及び図3(D)に示すように、ピストンPの溝PE内に第1のリング部材20の上に第2及び第3のリング部材30、40を順次積み上げて装着される。この積層状態でピストンP内に装着されたピストンリング10がシリンダ内でピストン運動すると、ピストンリング10の各リング部材20,30,40は、運動中に図4(A)で示すような圧力を受けつつ、シリンダCの内周面を摺動する。この摺動によって各リング部材20,30,40外径はシリンダ内周と摺動し、リング外周が摩耗して図4(B)に示すように痩せてくるが、図4(A)と図4(B)及び図5(A)と図5(B)とを対比して分かるように、第1のリング部材20は、合口22のストッパ手段26のギャップ(摩耗代)24gが無くなるまでは径方向に拡張するが、ギャップ24gが無くなって歯肩部24ASと24BSとが接触すると、それ以上は拡張することが無い。従って、図4(B)と図5(B)に示すように、径方向の拡張が停止した後は第1のリング部材20が摩耗することは無い。
合口のある第1のリング部材20の場合、図示の実施形態では、図3(A)乃至(C)の第1のリング部材20及び第2のリング部材30及び第3のリング部材40を積層してピストンリング10を構成したが、本発明のピストンリング10は、2つ以上のリング部材の積層物から成り、その少なくとも1つのリング部材は、第1のリング部材20であり、他の少なくとも1つのリング部材は、第1のリング部材20の合口22とは周方向に異なる位置に合口を有する任意のリング部材とすることができる。このようにすると、第1のリング部材20の合口22のストッパ手段26によって第1のリング部材20は、使用に耐える程度の隙間を残してそれ以上の摩耗を防止することができ、また他の少なくとも1つのリング部材の合口を有しない部分によって第1のリング部材20の合口22の残存隙間による気密漏れを有効に防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図7乃至図9を参照して説明する。この実施形態は請求項7に対応するものである。第2の実施形態のピストンリング60は、図7及び図8(D)に示すように、ピストンPの上端凹部PE内に配置されており、第4のリング部材70の上に第2のリング部材及び第3のリング部材40を順次積み上げて装着される。この第4リング部材70には合口が無いため、ピストンPは第4リング部材70を装着するために分割する必要がある。この積層状態でピストンP内に装着されたピストンリング60がシリンダ内でピストン運動すると、ピストンリング60の各リング部材70,30,40は、運動中に図9(A)で示すような圧力を受けつつ、シリンダCの内周面を摺動する。但し、合口の無いリング部材70はリング内側からの圧力を受けても合口が無いため拡張せず、シリンダCの内周面を摺動しない。または圧力によって拡張しても拡張分を見込んでシリンダ内周に接触しない寸法を選択できる。従って第2のリング部材30及び第3のリング部材40が摩耗によって痩せて径方向に拡張することがあっても、合口の無い第1のリング部材によって第2のリング部材30の痩せた部分が隙間Gに食い込むことが無い。
一方、第4のリング部材70の替わりに合口のある第1のリング部材20を使用した場合は、第2のリング部材30は、第1のリング部材20の合口22に隙間が生じても、その隙間を閉じて第1のリング部材20の合口からの気密漏れを防止する機能を有する。同様に第2のリング部材30に対しても第3のリング部材40は同様の効果を発揮する。
合口の無い第4のリング部材70の場合は、第2のリング部材30の合口の隙間を第3のリング部材40を積層することにより塞ぎ、第4のリング部材70に合口が無いため第4のリング部材70の内側から気密漏れが生じることは無い。
合口のある第1のリング部材20の場合は、第1のリング20の合口は第2のリング部材30の合口のない部分で塞がれ、第2のリング部材30の合口は第3のリング部材40の合口の無い部分で塞がれることで厚み方向の漏れを防止するように作用すると共に、径方向の漏れは第1のリング部材20及び第2のリング部材30自身で塞ぐことで気密漏れを防止している。
合口の無い第4のリング部材70の場合は、第2のリング部材30及び第3のリング部材40は、径方向および厚み方向の漏れを防止するように相互に作用すると共に、第4のリング部材70によってリング内側からの気密漏れを防止している。
合口のある第1のリング部材20の場合は、第2のリング部材30及び第3のリング部材40は、図4(B)に示すように、摩耗によって痩せてくるが、その痩せた部分が第1のリング部材20によってシリンダCとピストンPとの隙間G内に食い込むのが防止され、痩せた部分の食い込みによってピストンPの摺動性を阻害することは無い。
合口の無い第4のリング部材70の場合も、第2のリング部材30及び第3のリング部材40は、図9(B)に示すように、摩耗によって痩せてくるが、その痩せた部分が第4のリング部材70によってシリンダCとピストンPとの隙間G内に食い込むのが防止され、痩せた部分の食い込みによってピストンPの摺動性を阻害することは無い。
合口の無い第4のリング部材70の場合、図示の実施形態では、図8(A)乃至(C)の第4のリング部材70,第2のリング部材30,第3のリング部材40を積層してピストンリング60を構成したが、本発明のピストンリング60は、2つ以上のリング部材の積層物から成り、その少なくとも1つのリング部材は、第4のリング部材70であり、他の少なくとも1つのリング部材は、合口の周方向の位置は任意の位置とすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について、図10を参照して説明する。この第3実施形態においては、第1リング部材20,第2リング部材30,第4リング部材40を重ねたものである。
図11に示す実施形態は本発明の第4実施形態を示す。この第4実施形態においては第2リング部材30,第3リング部材40、第4リング部材70を重ねたものである。
図12に示す第5実施形態は、請求項4に対応するものであり、3枚の第1リング部材20を使用するものである。各リング部材は一定量以上摩耗が進行しないので、シール性はやや低下するものの超長期寿命とすることができるため、シール性はやや低下しても超長期寿命が要求される用途に使用することができる。
図13に示す第6実施形態は、請求項5に対応するものであり、第2リング部材30と第3リング部材40とを使用するものである。第2のリング部材30は摩耗が進行してもシール性の低下は僅かであるため、摩耗代を大きく取れば寿命を大きく延ばすことができる。但し、第1のリング部材20が無いので超長期寿命とすることはできない。
本発明によれば、合口を有する第1のリングの場合、ストッパ手段を含む合口を有する第1のリング部材にこの第1のリング部材の合口とは異なる周位置に合口を有する任意の追加のリング部材を積層しており、合口を有しない第1のリング部材の場合の双方とも寿命を延長することができる上にリング部材が摩耗したときのトラブルを回避でき、なお且つ追加のリング部材によって気密性を向上できるので、産業上の利用性が向上する。
ストッパ手段26を備えてギャップ24gが0になるまでの運転時間を例えば8000時間に取れば、従来品と同等以上の寿命が維持できた上で、性能が僅か低下した状態を保ったまま超長期の運転を可能とすることができるため、産業上の利用性が向上する。
B ボルト
C シリンダ
CC クランクケース
CR コンロッド
CRL コンロッド大端部
CRS コンロッド小端部
CS クランクシャフト
DV 吐出口
IL 吸入口
P ピストン
PC 圧縮室
PE ピストンリング溝
PP ピストンプレート
PR 自己潤滑性ピストンリング
RR 自己潤滑性ライダーリング
SB スライドベアリング
VC バルブカバー
VP バルブプレート
G ピストンPとシリンダCとの隙間
10 シリンダ内壁
20,30,40,70 リング部材
22,32,42 合口
22A,22B 合口22の周片
24A,24B 略台形の歯
24AS,24BS 歯肩部
24g ギャップ 24h 隙間
25A,25B 凹み
32A,32B 合口32の周片 32g 30の隙間
42A,42B 合口42の周片

Claims (7)

  1. シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
    リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される第1のリング部材と、
    リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
    を有し、
    前記第1の合口と前記第2の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする自己潤滑性ピストンリング。
  2. 更に、リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材を有し、
    前記第3のリング部材は、第2のリング部材に、前記第3の合口が、前記第2の合口とリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする請求項1に記載の自己潤滑性ピストンリング。
  3. 1枚の前記第1のリング部材と、2枚の前記第2のリング部材とを有し、前記第1のリング部材の第1の合口と、前記2枚のリング部材の2個の第2の合口とが、リング周方向の異なる位置になるように、第1及び第2のリング部材が重ねられることを特徴とする請求項1に記載の自己潤滑性ピストンリング。
  4. シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
    リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第1の合口を有し、この第1の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できるが、この周方向に広がる距離が所定値以下に制限される3枚の第1のリング部材を有し、
    3個の前記第1の合口がリング周方向の異なる位置になるように、3枚の第1のリング部材が重ねられることを特徴とする自己潤滑性ピストンリング。
  5. シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
    リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
    リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材と、
    を有し、
    前記第2の合口と前記第3の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする自己潤滑性ピストンリング。
  6. シリンダと、シリンダ内を往復移動するピストンとの間に介在するように、前記ピストンの外周面に設けられた溝内に配置され、前記ピストンの前記溝の底面及び側面との間に隙間があって、この隙間に作用する圧力媒体により、前記シリンダ内面に向けて応力を印加されることにより、前記シリンダ内の2個の空間を、気密的に仕切る自己潤滑性ピストンリングにおいて、
    リング板状をなし、合口を持たずに、周方向に連続した第4のリング部材と、
    リング板状をなし、周方向の一部で半径方向に相互に気密性を有して対向して形成された第2の合口を有し、この第2の合口では、対向する部分が周方向に相対的に移動できる第2のリング部材と、
    を有することを特徴とする自己潤滑性ピストンリング。
  7. 更に、リング板状をなし、周方向の一部で分断されて、周方向に対向する面を有する第3の合口が形成された第3のリング部材を有し、
    前記第2の合口と前記第3の合口がリング周方向の異なる位置になるように重ねられることを特徴とする請求項6に記載の自己潤滑性ピストンリング。

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