JP2008196537A - 密封構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温状態で第1の部材が偏芯を生じ、パッキンを構成する材料が硬化したとしても、シールすべき第2の部材の内周面とリップとの間に間隙が生じるのを防止して、気体の吹き抜けを防止する。
【解決手段】相対移動するピストン4に設けられた環状溝4aにパッキン1を装着して、環状溝4aの溝側面4bと、内周面5aとをそれぞれシールしてピストン4とシリンダ5との隙間を密封する。パッキン1を第1および第2のパッキン2,3とから構成する。第1および第2のパッキン2,3の断面形状が接触部に対して対称であり、接触部分を互いの側に向けて凸曲線状とする。第1および第2のパッキン2,3の側壁面4c側に側壁面リップ2d,3dと谷部2e,3eを設ける。環状溝4aの側壁の谷部2e,3eに対応した部分に複数の開口4dを設ける。
【選択図】図4
【解決手段】相対移動するピストン4に設けられた環状溝4aにパッキン1を装着して、環状溝4aの溝側面4bと、内周面5aとをそれぞれシールしてピストン4とシリンダ5との隙間を密封する。パッキン1を第1および第2のパッキン2,3とから構成する。第1および第2のパッキン2,3の断面形状が接触部に対して対称であり、接触部分を互いの側に向けて凸曲線状とする。第1および第2のパッキン2,3の側壁面4c側に側壁面リップ2d,3dと谷部2e,3eを設ける。環状溝4aの側壁の谷部2e,3eに対応した部分に複数の開口4dを設ける。
【選択図】図4
Description
この発明は、密封構造に関し、特に、ピストンシールなどに用いられる往復動用エアーパッキンおよびその密封構造に適用して好適なものである。
従来のピストンシールなどに使用される往復動用エアーパッキンを図6に示す。図6に示すように、従来の往復動用エアーパッキン(パッキン100)は、外側に外周リップ101、内側に内周リップ102を有している。さらに、パッキン100には、谷部103が形成されている。
まず、パッキン100がピストンシールなどに使用される際には、パッキン100はピストン104の環状溝104aの溝側面104bが内周リップ102によりシールされつつ設けられている。そして、外周リップ101がシリンダ105の内周面105aに接触してシールする。これにより、パッキン100によって両側のエアー圧がシールされる。
なお、このパッキン100は、主に環境温度が約−30〜130℃となる状況下において使用されることから、材料としては、耐摩耗性、耐熱性を重視して水素が添加されたニトリルゴムが使用されることが多い。
実開昭62−128277号公報
しかしながら、従来のパッキン100においては次のような問題があった。すなわち、パッキン100が往復動用エアーパッキンとして使用される場合には、主に車両部品として使用される。そして、車両は、−30℃程度の低温状態で使用されたり放置されたりする場合がある。
特に、低温状態で放置された場合には、パッキン100を構成するゴム材が硬化していることがある。そのため、図7に示すように、作動開始する際にピストン104に軸偏芯が生じると、パッキン100の外周リップ101が偏芯の発生に追従できなくなる。
このピストン104の偏芯発生によって、外周リップ101が追従できなくなると、シリンダ105の内周面105aと外周リップ101との間に間隙が生じる。これにより、エアー(図7中下方向き)が導入されたとしても、この間隙からエアーが吹き抜けてしまう。そして、このエアーの吹き抜けが生じることにより、ピストン104の作動可能圧まで上昇するまでの時間が長くなるという問題が生じる。
そこで、この問題を解決するために、パッキン100の材料として、低温特性に優れたゴム材を採用することが考えられる。ところが、低温特性に優れたゴム材は、一般に耐熱性および耐摩耗性に劣る。そのため、このようなパッキンのへたりや摩耗の進行が速くなり、寿命が短くなるという問題がある。
そこで、パッキン100のゴム材を変えずに、ピストン104の偏芯量を0近くにまで低減することで、上述したエアーの吹き抜けの問題を解決することも考えられるが、ピストン104の偏芯量を0近くにすることは、加工技術上極めて困難である。
したがって、この発明の目的は、互いに相対移動しつつシールを要する第1の部材と第
2の部材とがあり、低温状態において第1の部材に偏芯を生じ、パッキンを構成する材料が硬化したとしても、シールすべき第2の部材の内周面とリップとの間に間隙が生じるのを防止して、気体の吹き抜けを防止することができる密封構造を提供することにある。
2の部材とがあり、低温状態において第1の部材に偏芯を生じ、パッキンを構成する材料が硬化したとしても、シールすべき第2の部材の内周面とリップとの間に間隙が生じるのを防止して、気体の吹き抜けを防止することができる密封構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は、
互いに相対移動自在の、第1の部材および第2の部材のうちの第1の部材に設けられた環状溝にパッキンが装着され、
前記パッキンにより前記第1の部材の環状溝の側面と、前記第2の部材の内周面とをそれぞれシールすることによって、前記第1の部材と前記第2の部材との間の環状隙間を密封する密封構造であって、
前記パッキンが、互いに接触する円環状の第1のパッキンと第2のパッキンとからなり、
前記第1のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状と、前記第2のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状とが、接触部に対して対称であるとともに、相互の接触部分が互いの側に向けて凸の曲線形状であり、
前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンにおけるそれぞれの前記第1の部材の環状溝の側壁面側に、リップ部および谷部が設けられ、
前記第1の部材の環状溝の側壁の部分で、前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンの谷部に対応した部分に、複数の開口が設けられている
ことを特徴とするものである。
互いに相対移動自在の、第1の部材および第2の部材のうちの第1の部材に設けられた環状溝にパッキンが装着され、
前記パッキンにより前記第1の部材の環状溝の側面と、前記第2の部材の内周面とをそれぞれシールすることによって、前記第1の部材と前記第2の部材との間の環状隙間を密封する密封構造であって、
前記パッキンが、互いに接触する円環状の第1のパッキンと第2のパッキンとからなり、
前記第1のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状と、前記第2のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状とが、接触部に対して対称であるとともに、相互の接触部分が互いの側に向けて凸の曲線形状であり、
前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンにおけるそれぞれの前記第1の部材の環状溝の側壁面側に、リップ部および谷部が設けられ、
前記第1の部材の環状溝の側壁の部分で、前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンの谷部に対応した部分に、複数の開口が設けられている
ことを特徴とするものである。
この発明によれば、第1のパッキンと第2のパッキンとの接触部分が円弧状であるとともに、第1の部材における複数の開口が第1および第2のパッキンの谷部に対向した部分に設けられていることにより、第1の部材と第2の部材とが相対移動した場合に、第1および第2のパッキンの谷部に開口を通じて流入する気体による圧力が作用される。そして、相対移動時に第1の部材が偏芯したとしても、この圧力によって、第1のパッキンおよび第2のパッキンのうちの気体が導入される側のパッキンが回動して、パッキンのリップ部により、第2の部材の内周面がシールされるとともに、第1の部材の環状溝の側壁面がシールされる。これによって、気体の吹き抜けを防止することができる。
この発明において、典型的には、相対移動の方向に対して垂直な面に沿った面積に関して、前記第1の部材と前記第2の部材との間隙における面積が、前記複数の開口の合計の面積より小さくなるように、前記複数の開口が形成されている。
これにより、第2の部材とパッキンのリップ部との間の隙間(クリアランス)を通過する気体に比して、複数の開口からパッキンの谷部に流入する気体の量を多くすることができるので、第2の部材とパッキンのリップ部との間に隙間が生じないようにすることができ、気体の吹き抜けをより一層防止することができる。
以上説明したように、この発明によれば、低温状態において第1の部材が偏芯を生じ、パッキンを構成する材料が硬化したとしても、シールすべき第1の部材の内周面とパッキンとの間に間隙が生じるのを防止して、エアーの吹き抜けを防止することができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、以下の説明において、「断面」とは、円環形状をなすパッキンにおける円環形状を含む仮想面に対して垂直かつ円環の中心を通る仮想面に沿った断面である。
(パッキン)
図1および図2に、この発明の一実施形態によるパッキンを示す。図1および図2に示すように、この一実施形態によるパッキン1は、第1のパッキン2と第2のパッキン3との2つのパッキンから構成されている。また、これらの第1のパッキン2および第2のパッキン3は、それぞれ円環形状を有している。そして、これらの第1のパッキン2と第2のパッキン3との断面形状は、第1のパッキン2と第2のパッキン3との間の円環形状をなす面に対して互いに対称になるように形成されている。すなわち、第1のパッキン2の構成と第2のパッキン3との構成とは互いに同じ構成を有し、互いに、後述する曲面側を密着させることによって、パッキン1が構成される。
図1および図2に、この発明の一実施形態によるパッキンを示す。図1および図2に示すように、この一実施形態によるパッキン1は、第1のパッキン2と第2のパッキン3との2つのパッキンから構成されている。また、これらの第1のパッキン2および第2のパッキン3は、それぞれ円環形状を有している。そして、これらの第1のパッキン2と第2のパッキン3との断面形状は、第1のパッキン2と第2のパッキン3との間の円環形状をなす面に対して互いに対称になるように形成されている。すなわち、第1のパッキン2の構成と第2のパッキン3との構成とは互いに同じ構成を有し、互いに、後述する曲面側を密着させることによって、パッキン1が構成される。
以下に、第1のパッキン2および第2のパッキン3の構成について説明する。まず、図1および図2に示すように、第1のパッキン2は、基部2aから突き出した、円環形状の外周側になる外周リップ2bと、円環形状の内周側になる内周リップ2cと、内周リップ2c側で図2中上側に突き出した側壁面リップ2dとを有して構成されている。
また、外周リップ2bと内周リップ2cとの間には、谷部2eが形成されており、谷部2eが設けられた側に、上述した側壁面リップ2dが形成されている。この谷部2eの先端は、外周リップ2b、内周リップ2cおよび側壁面リップ2dより基部2a側に位置するように形成されている。
また、基部2aに対して谷部2eが設けられた側と反対側には、第1のパッキン2の外側に凸で、断面が円弧形状になる曲面2fが設けられている。なお、この一実施形態において、曲面2fは、その断面が円弧形状になるように形成されているが、円弧形状以外の曲線であってもよく、滑らかな曲線であれば、曲率が連続的に変化する曲線などのあらゆる曲線形状にすることが可能である。また、外周リップ2b側の上部には、部分的に溝2gが形成されている。
また、第2のパッキン3についても同様の構成である。すなわち、第2のパッキン3は、基部3a、外周リップ3b、内周リップ3c、側壁面リップ3d、谷部3e、曲面3fおよび溝3gから構成されている。
また、この一実施形態において、第1のパッキン2および第2のパッキン3の寸法の一例を挙げると、それぞれパッキン厚Wが例えば3.5mm、パッキン幅Lが例えば6.1±0.2mmおよび、パッキン径φが例えば63.7±0.6mmである。なお、これらの数値はあくまで一例であり、第1のパッキン2および第2のパッキン3がこれらの数値に限定されるものではない。
また、この一実施形態によるパッキン1は、例えばニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、フッ素ゴム(FKM)等の樹脂から構成されている。なお、車両用として使用する場合においては、使用環境温度が−30〜120℃であることから、耐摩耗性の観点から水素化ニトリルゴムの使用が好適である。
(ピストンおよびシリンダ)
次に、上述のように構成されたパッキン1を、シリンダ内のピストンに用いる場合の密封構造について説明する。図3にパッキン1をシリンダ内のピストンに組み付けた状態を示す。なお、この一実施形態においては、ほぼ円柱状の第1の部材としてピストン4を採用するとともに、内周面が円筒状の第2の部材としてシリンダ5を採用する。すなわち、この一実施形態による第1の部材と第2の部材との相対移動は、シリンダ5に嵌合されたピストン4の往復運動である。
次に、上述のように構成されたパッキン1を、シリンダ内のピストンに用いる場合の密封構造について説明する。図3にパッキン1をシリンダ内のピストンに組み付けた状態を示す。なお、この一実施形態においては、ほぼ円柱状の第1の部材としてピストン4を採用するとともに、内周面が円筒状の第2の部材としてシリンダ5を採用する。すなわち、この一実施形態による第1の部材と第2の部材との相対移動は、シリンダ5に嵌合されたピストン4の往復運動である。
図3に示すように、ほぼ円柱状のピストン4には環状溝4aが形成されており、パッキン1は、この環状溝4aに組み付けられる。環状溝4aが設けられていることにより、ピストン4には、パッキン1の組み付け面となる溝側面4bと溝側面4bに対して側壁となる面(側壁面4c)とが形成されている。
さらに、第1のパッキン2および第2のパッキン3のそれぞれの谷部2e,3eに対向したピストン4の側壁面4cの部分には、それぞれ、外部からの気体の流入や内部から気体の流出を行うための開口4dが形成されている。この開口4dは、両側の側壁面4cにそれぞれ複数個設けられている。そして、第1のパッキン2の谷部2eに対向した部分における複数の開口4dの開口面積の合計が、相対移動の方向に対して垂直な面に沿った面積に関して、ピストン4とシリンダ5との間の間隙(クリアランス)Δにおける面積より大きくなるように、開口4dの開口面積が決定されている。また、第2のパッキン3の谷部3eに対向した部分の複数の開口4dにおいても、その開口面積の合計が、相対移動の方向に対して垂直な面に沿った面積に関して、ピストン4とシリンダ5との間のクリアランスΔにおける面積より大きくなるように形成されている。
また、円筒状のシリンダ5の内部に円柱状のピストン4が挿入された通常の状態においては、谷部2e,3eがそれぞれ押し縮められるように変形して、シリンダの内周面5aに、第1のパッキン2の外周リップ2bおよび第2のパッキン3の外周リップ3bが接触している。これにより、シリンダ5の内周面5aがシールされている。また、同様に、第1のパッキン2の内周リップ2cおよび第2のパッキン3の内周リップ3cがピストン4の溝側面4bに接触されて、溝側面4bがシールされている。
次に、この一実施形態によるピストン4の往復動時におけるパッキン1の挙動について説明する。図4に、このピストン4の往復動時における状態を示し、図5にパッキン1が使用されるエアシリンダの一例を示す。なお、ここでは、例えば、約−30℃程度の低温時においてピストン4が作動する場合を例に説明する。
(エアシリンダ)
図5に示すように、この一実施形態によるパッキン1が使用されるエアシリンダは、ピストン4にOリング17によってシールされてシャフト11が嵌合され、このピストン4がシリンダ5にその外周面をほぼ密着されるように嵌められている。また、エアーの流入/排出は、ピストン4の可動域の両端側からそれぞれ行われる。また、シャフト11の周囲には、オイルシール14が設けられてシールされている。また、エアシリンダにはOリング16によってシールされた蓋15が設けられている。
図5に示すように、この一実施形態によるパッキン1が使用されるエアシリンダは、ピストン4にOリング17によってシールされてシャフト11が嵌合され、このピストン4がシリンダ5にその外周面をほぼ密着されるように嵌められている。また、エアーの流入/排出は、ピストン4の可動域の両端側からそれぞれ行われる。また、シャフト11の周囲には、オイルシール14が設けられてシールされている。また、エアシリンダにはOリング16によってシールされた蓋15が設けられている。
(往復動時)
そして、このエアシリンダを例としてピストン4の往復動について説明する。すなわち、図4Aに示すように、例えば約−30℃程度の低温状態において放置された後、シリンダ5の内部においてピストン4の往復動を開始させようとすると、ピストン4には偏芯が生じる。ここでは、例えば右方向(矢印A)にピストン4の偏芯が生じたとする。
そして、このエアシリンダを例としてピストン4の往復動について説明する。すなわち、図4Aに示すように、例えば約−30℃程度の低温状態において放置された後、シリンダ5の内部においてピストン4の往復動を開始させようとすると、ピストン4には偏芯が生じる。ここでは、例えば右方向(矢印A)にピストン4の偏芯が生じたとする。
低温下に放置されたパッキン1は硬化しているため、ピストン4の偏芯(矢印Aの向き)に伴って、外周リップ2b,3bが追従できなくなり、シリンダ5の内周面5aに対するパッキン1のシールが解かれてしまう。これによって、ピストン4とシリンダ5との間のクリアランスΔの部分に気体、例えばエアーが吹き抜けてしまう。
そこで、図4Bに示すように、この一実施形態による密封構造においては、クリアランスΔを吹き抜けるエアー流を、第1のピストン4の側壁面4cの開口4dから流入させる
ようにする。これにより、第1のパッキン2の谷部2eにエアーの流入による圧力が作用される。
ようにする。これにより、第1のパッキン2の谷部2eにエアーの流入による圧力が作用される。
そして、このエアーの圧力が第1のパッキン2の谷部2eに作用されることにより、第1のパッキン2の材料自体が低温で硬化していることも相まって、第1のパッキン2は、図4B中矢印Bの方向に回動される。これは、第1のパッキン2の円弧形状の曲面2fが第2のパッキン3の曲面3fに沿って当接しつつ回転される運動である。
これに伴って、第1のパッキン2の内周リップ2cはピストン4の溝側面4bから解離して、シールが解かれるとともに、側壁面リップ2dにより開口4dに対して溝側面4b側の部分において側壁面4cがシールされる。同時に、この回動によって、円環状の第1のパッキン2の全体において、外周リップ2bが外側に向かって広がり、外周リップ2bがシリンダ5の内周面5aをシールする。
これによって、エアー流が第1のパッキン2の谷部2eと側壁面リップ2dとにより遮られるとともに、外周リップ2bによってシールされた部分で遮られるため、ピストン4とシリンダ5との間の隙間がシールされて、エアー流などの気体の吹き抜けを防止することができる。したがって、シリンダ5とピストン4とを使用する際に、ピストン4の作動可能圧まで上昇させる時間を短縮することができる。
なお、第2のパッキン3の側についても、上述の第1のパッキン2における動作と同様の動作が行われるので、その説明を省略する。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値、材料はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値、材料を用いてもよい。
1 パッキン
2 第1のパッキン
3 第2のパッキン
2a,3a 基部
2b,3b 外周リップ
2c,3c 内周リップ
2d,3d 側壁面リップ
2e,3e 谷部
2f,3f 曲面
2g,3g 溝
4 ピストン
4a 環状溝
4b 溝側面
4c 側壁面
4d 開口
5 シリンダ
5a 内周面
11 シャフト
14 オイルシール
15 蓋
16,17 Oリング
2 第1のパッキン
3 第2のパッキン
2a,3a 基部
2b,3b 外周リップ
2c,3c 内周リップ
2d,3d 側壁面リップ
2e,3e 谷部
2f,3f 曲面
2g,3g 溝
4 ピストン
4a 環状溝
4b 溝側面
4c 側壁面
4d 開口
5 シリンダ
5a 内周面
11 シャフト
14 オイルシール
15 蓋
16,17 Oリング
Claims (2)
- 互いに相対移動自在の、第1の部材および第2の部材のうちの第1の部材に設けられた環状溝にパッキンが装着され、
前記パッキンにより前記第1の部材の環状溝の側面と、前記第2の部材の内周面とをそれぞれシールすることによって、前記第1の部材と前記第2の部材との間の環状隙間を密封する密封構造であって、
前記パッキンが、互いに接触する円環状の第1のパッキンと第2のパッキンとからなり、
前記第1のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状と、前記第2のパッキンの円環状を含む面に対して垂直面に沿った断面形状とが、接触部に対して対称であるとともに、相互の接触部分が互いの側に向けて凸の曲線形状であり、
前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンにおけるそれぞれの前記第1の部材の環状溝の側壁面側に、リップ部および谷部が設けられ、
前記第1の部材の環状溝の側壁の部分で、前記第1のパッキンおよび前記第2のパッキンの谷部に対応した部分に、複数の開口が設けられている
ことを特徴とする密封構造。 - 前記相対移動の方向に対して垂直な面に沿った面積に関して、前記第1の部材と前記第2の部材との間隙の総面積が、前記複数の開口の合計の面積より小さくなるように、前記複数の開口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の密封構造。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9204861B2 (en) | 2011-10-28 | 2015-12-08 | General Electric Company | Ultrasound diagnostic apparatus and method of determining a time intensity curve |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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