JP2017089737A - リニア変速動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡素かつ小型であり、伝達ロスが少なく、変速するときにジャークが発生することを防ぐリニア変速動力伝達機構を提供する。
【解決手段】リニア変速動力伝達機構は、変速部1、動力入力挟持環体2、動力出力挟持環体、2つの第1のボール環体4、動力入力回転体5、動力出力回転体6及び2つの螺旋弾性体7を備える。変速部1は、支持回転体14、複数の伝動球体13及び複数の駆動円杆12を有する。伝動球体13は、間隔をおいて移動可能に支持回転体14に配置される。伝動球体13は、径方向に設けられた円柱状収納部131をそれぞれ有する。駆動円杆12の内方端は、支持回転体14の径方向に沿って円柱状収納部に移動可能に配置され、駆動円杆12により支持回転体14が偏心回転される。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニア変速動力伝達機構(linear gear shift power transfer mechanism)に関し、特に、構造が簡素で小型であり、伝達ロスが少なく、変速時にジャークが発生することを防ぐリニア変速動力伝達機構に関する。
従来の乗り物には、速度を調整したり燃費を向上させたりするために、変速機構が設けられている。一般の変速機構は、ギヤセットだけ又はギヤセットと油道との組合せにより動力を伝達するが、ギヤセットだけ又はギヤセットと油道との組合せは、構造が複雑で大型であり、伝達ロスが多く、変速時にジャークが発生し易かった。そのため、これらの問題点を改善するために、2つのドラムにVベルトを組み合わせた無段変速機が開発されたが、ドラム及びVベルトの体積は大きかった。そのため、構造を簡素かつ小型にし、伝達ロスが少なく、変速時にジャークが発生することを防ぐリニア変速動力伝達機構が求められていた。
本発明の目的は、構造が簡素かつ小型であり、伝達ロスが少なく、変速するときにジャークが発生することを防ぐリニア変速動力伝達機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、変速部、動力入力挟持環体、動力出力挟持環体、2つの第1のボール環体、動力入力回転体、動力出力回転体及び2つの螺旋弾性体を備えたリニア変速動力伝達機構であって、前記変速部は、支持回転体、複数の伝動球体及び複数の駆動円杆を有し、前記伝動球体は、間隔をおいて移動可能に前記支持回転体に配置され、前記伝動球体は、径方向に設けられた円柱状収納部をそれぞれ有し、前記駆動円杆の内方端は、前記支持回転体の径方向に沿って前記円柱状収納部に移動可能に配置され、前記駆動円杆により前記支持回転体が偏心回転され、前記動力入力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力入力環状面が設けられ、他方の側面に、環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝が設けられ、前記動力入力挟持環体の内縁には、第1の径方向位置決め孔が形成され、前記動力出力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力出力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝が設けられ、前記動力出力挟持環体の内縁には、第2の径方向位置決め孔が形成され、前記伝動球体は、前記内傾斜動力入力環状面と、前記内傾斜動力出力環状面と、前記支持回転体との間に移動可能に挟持され、前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは同じ向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体は、複数の第1のボール及び第1の位置決め環体をそれぞれ有し、前記第1の位置決め環体は、前記第1のボールをそれぞれ位置決めする複数の第1の位置決め部を有し、前記第1の位置決め環体の内縁には、外凸環体がそれぞれ設けられ、前記外凸環体は、位置決め溝をそれぞれ有し、前記動力入力回転体の一側面には、第1の軸方向位置決め孔と、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝とが形成され、前記第3のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第1のティアドロップ形状凹溝と前記第3のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、前記動力出力回転体の一側面には、第2の軸方向位置決め孔と、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝とが形成され、前記第4のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第2のティアドロップ形状凹溝と前記第4のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、前記螺旋弾性体の両端には、径方向位置決めピン及び軸方向位置決めピンがそれぞれ設けられるとともに、前記外凸環体内にそれぞれ収容され、前記径方向位置決めピンは、前記位置決め溝を介して前記第1の径方向位置決め孔及び前記第2の径方向位置決め孔の中にそれぞれ配置され、前記軸方向位置決めピンは、前記第1の軸方向位置決め孔及び前記第2の軸方向位置決め孔の中にそれぞれ配置されることを特徴とするリニア変速動力伝達機構が提供される。
前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面は、前記伝動球体の対をなす2側にそれぞれ設けられ、前記伝動球体が前記支持回転体の外円周面に移動可能に配置されることが好ましい。
前記駆動円杆は、前記支持回転体の径方向を起点として前記支持回転体の軸方向に至るまで偏心回転されることが好ましい。
前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との回転方向は反対であることが好ましい。
前記外凸環体は、前記動力入力挟持環体及び前記動力出力挟持環体の中にそれぞれ収容されることが好ましい。
前記動力入力回転体は、前記支持回転体の一方の側面に枢着される第1の接続軸を有し、前記動力出力回転体は、前記支持回転体の他方の側面に枢着される第2の接続軸を有することが好ましい。
2つの環状蓋体、2つの軸受及び2つの第2のボール環体をさらに備え、前記動力入力回転体の他方の側面には、動力入力軸が設けられ、前記動力出力回転体の他方の側面には、動力出力軸が設けられ、前記第2のボール環体は、複数の第2のボールと、第2の位置決め環体とをそれぞれ有し、前記第2の位置決め環体は、前記第2のボールをそれぞれ位置決めする複数の第2の位置決め部を有し、前記軸受は、前記動力入力軸及び前記動力出力軸にそれぞれ嵌合され、前記環状蓋体は、前記軸受にそれぞれ嵌合され、前記第2のボール環体の前記第2のボールは、前記環状蓋体と前記動力入力回転体との間と、前記環状蓋体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明の第2の形態によれば、変速部、動力入力挟持環体、動力出力挟持環体、第1のボール環体、第2のボール環体、動力入力回転体、動力出力回転体及び複数の弾性体を備えたリニア変速動力伝達機構であって、前記変速部は、支持回転体、複数の伝動球体及び複数の駆動円杆を有し、前記伝動球体は、間隔をおいて移動可能に前記支持回転体に配置されるとともに、径方向に設けられた円柱状収納部をそれぞれ有し、前記駆動円杆の内方端は、前記支持回転体の径方向に沿って移動可能に前記円柱状収納部に配置され、前記駆動円杆により前記支持回転体が偏心回転され、前記動力入力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力入力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝と、複数の第1の接続部と、を有し、前記動力出力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力出力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝と、複数の第2の接続部と、を有し、前記伝動球体は、前記内傾斜動力入力環状面と、前記内傾斜動力出力環状面と、前記支持回転体との間に移動可能に挟持され、前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体は、複数の第1のボール及び第1の位置決め環体を有し、前記第1の位置決め環体は、前記第1のボールをそれぞれ位置決めする複数の第1の位置決め部を有し、前記第2のボール環体は、複数の第2のボール及び第2の位置決め環体を有し、前記第2の位置決め環体は、前記第2のボールをそれぞれ位置決めする複数の第2の位置決め部を有し、前記動力入力回転体の一側面には、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝と、複数の第3の接続部と、が形成され、前記第3のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第1のティアドロップ形状凹溝と前記第3のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、前記動力出力回転体の一側面には、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝と、複数の第4の接続部と、が形成され、前記第4のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第2のボール環体の前記第2のボールは、前記第2のティアドロップ形状凹溝と前記第4のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、前記弾性体は、前記第1の接続部と前記第3の接続部との間と、前記第2の接続部と前記第4の接続部との間にそれぞれ接続されることを特徴とするリニア変速動力伝達機構が提供される。
前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面は、前記伝動球体と同じ側に位置し、前記支持回転体の側環面は、前記伝動球体に位置するとともに、前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面の反対側に位置することが好ましい。
複数の第4のボール及び第4の位置決め環体を有する第4のボール環体をさらに備え、前記第4の位置決め環体は、前記第4のボールをそれぞれ位置決めする複数の第4の位置決め部を有し、前記第4の位置決め環体の前記第4のボールは、前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることが好ましい。
2つの環状蓋体、2つの軸受及び2つの第3のボール環体をさらに備え、前記動力入力回転体の他方の側面には、動力入力軸が設けられ、前記動力出力回転体の他方の側面には、動力出力軸が設けられ、前記第3のボール環体は、複数の第3のボールと、第3の位置決め環体とをそれぞれ有し、前記第3の位置決め環体は、前記第3のボールをそれぞれ位置決めする複数の第3の位置決め部を有し、前記軸受は、前記動力入力軸及び前記動力出力軸にそれぞれ嵌合され、前記環状蓋体は、前記軸受にそれぞれ嵌合され、前記第3のボール環体の前記第3のボールは、前記環状蓋体と前記支持回転体との間と、前記環状蓋体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることが好ましい。
前記駆動円杆は、前記支持回転体の径方向を起点として前記支持回転体の軸方向に至るまで偏心回転されることが好ましい。
前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との回転方向は同じであることが好ましい。
前記第1の接続部及び前記第2の接続部は凸体であり、前記第3の接続部及び前記第4の接続部はU字状収納体であり、前記凸体は、前記U字状収納体の端口にそれぞれ位置し、前記弾性体は、前記U字状収納体内にそれぞれ位置することが好ましい。
本発明のリニア変速動力伝達機構は、構造が簡素かつ小型であり、伝達ロスが少なく、変速するときにジャークが発生することを防ぐ。
図1は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を別の角度から見たところを示す分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構の変速部、動力入力挟持環体及び動力出力挟持環体を示す断面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す分解斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す分解斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す斜視図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す分解斜視図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す分解斜視図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す分解斜視図(1)である。 図12は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す分解斜視図(1)である。 図13は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構の変速部、動力入力挟持環体及び動力出力挟持環体を示す断面図である。 図14は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す分解斜視図(2)である。 図15は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構をさらに別の角度から見たところを示す分解斜視図(2)である。 図16は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を示す斜視図である。 図17は、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構を別の角度から見たところを示す斜視図である。 図18は、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構の弾性体及び第1〜第4の接続部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図1〜図8を参照する。本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構は、伝動球体13、駆動円杆12、動力入力挟持環体2及び動力出力挟持環体3の接続方式がより明白になるように、図4では伝動球体13及び駆動円杆12と、動力入力挟持環体2及び動力出力挟持環体3との接続方式のみ表されているが、その他未表示の伝動球体及び駆動円杆の接続方式も図4の接続方式と同じである。図1〜図8に示すように、本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構は、少なくとも変速部1、動力入力挟持環体2、動力出力挟持環体3、2つの第1のボール環体4、動力入力回転体5、動力出力回転体6及び2つの螺旋弾性体7から構成されてなる。変速部1は、駆動環体11、複数の駆動円杆12、複数の伝動球体13及び支持回転体14を有する。伝動球体13は、支持回転体14の外円周面に、同じ円周角で間隔をおいて移動可能に配置される。複数の伝動球体13は、径方向に設けられた円柱状収納部131をそれぞれ有する。円柱状収納部131は、円柱状収納凹溝でもよい。駆動円杆12の内方端は、支持回転体14の径方向に沿って円柱状収納部131に移動可能に配置される。駆動円杆12の外方端は、同じ円周角で間隔をおいて駆動環体11に枢着される。駆動環体11は、支持回転体14の軸方向に沿って平行移動し、支持回転体14の径方向を起点として支持回転体14の軸方向に至るまで駆動円杆12及び伝動球体13を時計回りに偏心回転させるか逆時計回りに偏心回転させる。動力入力挟持環体2は、一方の側面の外縁付近に内傾斜動力入力環状面21が設けられ、他方の側面の外縁付近に、環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝22が設けられる。動力入力挟持環体2の内縁には、第1の径方向位置決め孔23が形成される。動力出力挟持環体3は、一方の側面の外縁付近に内傾斜動力出力環状面31が設けられ、他方の側面の外縁付近に環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝32が設けられる。動力出力挟持環体3の内縁には、第2の径方向位置決め孔33が形成される。内傾斜動力入力環状面21及び内傾斜動力出力環状面31は、伝動球体13の対をなす2側にそれぞれ設けられ、伝動球体13が支持回転体14の外円周面上に移動可能に配置される。伝動球体13は、内傾斜動力入力環状面21と、内傾斜動力出力環状面31と、支持回転体14の外円周面との間に移動可能に挟持される。第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部と第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部とは、同じ接線方向を向く。第1のボール環体4は、複数の第1のボール41及び第1の位置決め環体42をそれぞれ有する。第1の位置決め環体42は、第1のボール41をそれぞれ位置決めする複数の第1の位置決め部421を有する。複数の第1の位置決め部421は、同じ円周角で間隔をあけて設けられる。第1の位置決め部421は、凹溝又は貫通孔でもよい。第1の位置決め環体42の内縁側面には、外凸環体422がそれぞれ設けられる。複数の外凸環体422は、位置決め溝423をそれぞれ有する。動力入力回転体5の一側面には、第1の軸方向位置決め孔52と、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝51とが形成される。第3のティアドロップ形状凹溝51は、動力入力回転体5の外縁付近に位置する。第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部と第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部とは反対の接線方向を向く。第1のボール環体4の第1のボール41は、第1のティアドロップ形状凹溝22と第3のティアドロップ形状凹溝51との間に移動可能に挟持される。第1のボール41の直径は、第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部直径及び第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部直径より僅かに小さい。動力出力回転体6の一側面には、第2の軸方向位置決め孔62と、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝61とが形成される。第4のティアドロップ形状凹溝61は、動力出力回転体6の外縁付近に位置する。第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部と第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部とは反対の接線方向を向く。第1のボール環体4の第1のボール41は、第2のティアドロップ形状凹溝32と第4のティアドロップ形状凹溝61との間に移動可能に挟持される。第1のボール41の直径は、第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部直径及び第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部直径より僅かに小さい。螺旋弾性体7の両端には、径方向位置決めピン71及び軸方向位置決めピン72がそれぞれ設けられる。螺旋弾性体7は、外凸環体422内にそれぞれ収容される。径方向位置決めピン71は、位置決め溝423を介して第1の径方向位置決め孔23及び第2の径方向位置決め孔33の中にそれぞれ配置される。軸方向位置決めピン72は、第1の軸方向位置決め孔52及び第2の軸方向位置決め孔62の中にそれぞれ配置される。
図1及び図7を参照する。図1及び図7に示すように、動力入力回転体5が動力を伝達していないとき、螺旋弾性体7により第1のボール環体4の第1のボール41を第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部及び第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部(図3を参照する)へ保持する。動力入力回転体5が動力を伝達するとき(逆時計回りに回転するとき)、第1のボール環体4の第1のボール41が第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部及び第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部により、第1のティアドロップ形状凹溝22の末端部及び第3のティアドロップ形状凹溝51の末端部(図3を参照する)へ向かって移動され、動力入力挟持環体2が支持回転体14の軸方向に沿って伝動球体13へ向かって移動すると、螺旋弾性体7の両端が引き離される。同じ道理により、動力出力回転体6が動力を伝えていないとき、螺旋弾性体7により第1のボール環体4の第1のボール41が第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部(図3を参照する)と、第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部とに保持される。動力出力回転体6が動力入力回転体5、動力入力挟持環体2、伝動球体13及び動力出力挟持環体3(図3を参照する)により、動力を伝えるとき(時計回りで回転する)、第1のボール環体4の第1のボール41が第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部と、第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部とにより第2のティアドロップ形状凹溝32の末端部(図3を参照する)及び第4のティアドロップ形状凹溝61の末端部へ向かって移動し、動力出力挟持環体3が支持回転体14の軸方向に沿って伝動球体13へ向かって移動し、螺旋弾性体7の両端を引き離した後、伝動球体13が内傾斜動力入力環状面21、内傾斜動力出力環状面31及び支持回転体14の外円周面の間に移動可能に挟持されると、動力入力回転体5の動力が動力入力挟持環体2、支持回転体14及び動力出力挟持環体3を介して動力出力回転体6へ伝達され、動力入力回転体5により動力入力挟持環体2が逆時計回りに回転され、動力入力挟持環体2により伝動球体13が時計回りで回転され、伝動球体13により動力出力挟持環体3及び動力出力回転体6が時計回りで回転される。
上述したように、伝動球体13が内傾斜動力入力環状面21、内傾斜動力出力環状面31及び支持回転体14の円周面に滑り接触されるため、本実施形態のリニア変速動力伝達機構は、構造が簡素で小型であり、伝達ロスが少なく、変速時にジャークが発生することを防ぐことができる。
図1及び図7に示すように、以上の説明において、上述したリニア変速動力伝達機構の動力入力回転体5と動力出力回転体6との回転方向は反対でもよい。
図1、図3、図5及び図6を参照する。図1、図3、図5及び図6に示すように、上述したリニア変速動力伝達機構において、外凸環体422は動力入力挟持環体及び動力出力挟持環体3の中にそれぞれ収容される。この構成により、本発明のリニア変速動力伝達機構は、幅を減らして体積を小さくすることができる。
図1及び図3を参照する。図1及び図3に示すように、上述したリニア変速動力伝達機構の動力入力回転体5は、支持回転体14の一方の側面に設けられた軸受141に枢着される第1の接続軸54を有してもよい。動力出力回転体6は、支持回転体14の他方の側面の軸受141に枢着される第2の接続軸64を有してもよい。この構成により、支持回転体14は、動力入力回転体5及び動力出力回転体6により支持される。動力入力回転体5と動力出力回転体6とは互いに接続され、反対方向へ回転される。
図1、図3、図7及び図8を参照する。図1、図3、図7及び図8に示すように、上述したリニア変速動力伝達機構は、2つの環状蓋体81、2つの軸受82及び2つの第2のボール環体83をさらに含む。動力入力回転体5の他方の側面には、動力入力軸53が設けられる。動力出力回転体6の他方の側面には、動力出力軸63が設けられる。第2のボール環体83は、複数の第2のボール831と、第2の位置決め環体832とをそれぞれ有する。第2の位置決め環体832は、第2のボール831をそれぞれ位置決めする複数の第2の位置決め部833を有する。第2の位置決め部833は、凹溝又は貫通孔でもよい。軸受82は、動力入力軸53及び動力出力軸63にそれぞれ嵌合される。環状蓋体81は、軸受82に嵌合される。第2のボール環体83の第2のボール831は、環状蓋体81の凹溝と動力入力回転体5の凹溝との間と、環状蓋体81の凹溝と動力出力回転体6の凹溝との間に移動可能に挟持される。
図9〜図18を参照する。本発明の一実施形態に係るリニア変速動力伝達機構は、伝動球体13、駆動円杆12、動力入力挟持環体2及び動力出力挟持環体3の接続方式がより明白になるように、図13では2つの伝動球体13及び2つの駆動円杆12と、動力入力挟持環体2及び動力出力挟持環体3との接続方式のみ表されているが、その他未表示の伝動球体及び駆動円杆の接続方式も図13の接続方式と同じである。図9〜図18に示すように、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構は、少なくとも変速部1、動力入力挟持環体2、動力出力挟持環体3、第1のボール環体4、第2のボール環体43、動力入力回転体5、動力出力回転体6及び複数の弾性体56,66から構成されてなる。変速部1は、駆動環体11、複数の駆動円杆12、複数の伝動球体13及び支持回転体14を有する。伝動球体13は、同じ円周角で間隔をおいて移動可能に支持回転体14の側環面142に配置される。側環面142は、伝動球体13に対応するように内側に凹んだ円弧状に形成される。複数の伝動球体13の径方向上には、円柱状収納部131がそれぞれ設けられる。円柱状収納部131は、円柱状収納凹溝又は円柱状収納流路でもよい。駆動円杆12の内方端は、支持回転体14の径方向に沿って円柱状収納部131に移動可能に配置される。駆動円杆12の外方端は、同じ円周角で間隔をおいて駆動環体11の複数の枢着孔111に枢着される。駆動環体11は、支持回転体14の軸方向に沿って平行移動し、支持回転体14の径方向を起点として支持回転体14の軸方向に至るまで駆動円杆12及び伝動球体13を時計回りに偏心回転させるか逆時計回りに偏心回転させる。動力入力挟持環体2は、一方の側面に内傾斜動力入力環状面21が設けられ、環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝22及び複数の第1の接続部24が他方の側面に設けられる。動力出力挟持環体3は、一方の側面に内傾斜動力出力環状面31が設けられ、環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝32及び複数の第2の接続部34が他方の側面に設けられる。動力入力挟持環体2の内傾斜動力入力環状面21は、動力出力挟持環体3の内傾斜動力出力環状面31内に位置するとともに、動力入力挟持環体2の内傾斜動力入力環状面21及び動力出力挟持環体3の内傾斜動力出力環状面31は、伝動球体13と同じ側に位置する。支持回転体14の側環面142は、伝動球体13に位置するとともに、内傾斜動力入力環状面21及び内傾斜動力出力環状面31の反対側に位置する。伝動球体13は、内傾斜動力入力環状面21と、内傾斜動力出力環状面31と、支持回転体14の側環面142との間に移動可能に挟持される。第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部と第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部とは反対の接線方向を向く。第1のボール環体4は、複数の第1のボール41及び第1の位置決め環体42を有する。第1の位置決め環体42は、第1のボール41を位置決めする複数の第1の位置決め部421をそれぞれ有する。複数の第1の位置決め部421は、同じ円周角で間隔をあけて設けられる。第1の位置決め部421は、凹溝又は貫通孔でもよい。第2のボール環体43は、第2のボール431及び第2の位置決め環体432を有する。第2の位置決め環体432は、第2のボール431を位置決めする複数の第2の位置決め部433をそれぞれ有する。複数の第2の位置決め部433は、同じ円周角で間隔をあけて設けられる。第2の位置決め部433は、凹溝又は貫通孔でもよい。第1のボール環体4は、第2のボール環体43内に位置決めされる。動力入力回転体5の一側面には、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝51及び複数の第3の接続部55が形成される。第3のティアドロップ形状凹溝51及び第3の接続部55は、動力入力回転体5の外縁付近に位置する。第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部と第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部とは反対の接線方向を向く。第1のボール環体4の第1のボール41は、第1のティアドロップ形状凹溝22と第3のティアドロップ形状凹溝51との間に移動可能に挟持される。第1のボール41の直径は、第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部直径及び第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部直径より僅かに小さい。動力出力回転体6の一側面には、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝61及び複数の第4の接続部65が形成される。第4のティアドロップ形状凹溝61及び第4の接続部65は、動力出力回転体6の外縁付近に位置する。第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部と第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部とは反対の接線方向を向く。第2のボール環体43の第2のボール431は、第2のティアドロップ形状凹溝32と第4のティアドロップ形状凹溝61との間に移動可能に挟持される。第2のボール431の直径は、第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部直径及び第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部直径より僅かに小さい。動力出力回転体6は、キャップ形状を呈してもよい。動力入力回転体5は、動力出力回転体6内に位置する。弾性体56,66は、第1の接続部24と第3の接続部55との間と、第2の接続部34と第4の接続部65との間にそれぞれ接続される。
図9及び図16を参照する。図9及び図16に示すように、動力入力回転体5が動力を伝達していないとき、第1のボール環体4の第1のボール41は、弾性体56により第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部(図10を参照する)と、第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部とに保持され、動力入力回転体5が動力を伝達するとき(時計回りで回転する)、第1のボール環体4の第1のボール41は、第1のティアドロップ形状凹溝22の頭部及び第3のティアドロップ形状凹溝51の頭部を介して第1のティアドロップ形状凹溝22の末端部(図10を参照する)と、第3のティアドロップ形状凹溝51の末端部とへ向かって移動し、動力入力挟持環体2が支持回転体14の軸方向に沿って伝動球体13へ向かって移動すると、弾性体56の両端が引き離される。同じ道理により、動力出力回転体6が動力を伝えていないとき、第2のボール環体43の第2のボール431は、弾性体66により第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部(図10を参照する)と、第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部とに保持される。動力出力回転体6が動力入力回転体5、動力入力挟持環体2、伝動球体13及び動力出力挟持環体3により、動力を伝えるとき(時計回りで回転する)、第2のボール環体43の第2のボール431が第2のティアドロップ形状凹溝32の頭部と、第4のティアドロップ形状凹溝61の頭部とにより第2のティアドロップ形状凹溝32の末端部(図10を参照する)及び第4のティアドロップ形状凹溝61の末端部へ向かって移動し、動力出力挟持環体3が支持回転体14の軸方向に沿って伝動球体13へ向かって移動し、弾性体66の両端が引き離された後、伝動球体13が内傾斜動力入力環状面21、内傾斜動力出力環状面31及び支持回転体14の側環面142の間に移動可能に挟持され、動力入力回転体5の動力が動力入力挟持環体2、支持回転体14及び動力出力挟持環体3を介して動力出力回転体6へ伝達される。動力入力回転体5は、動力入力挟持環体2及び伝動球体13を時計回りで回転させ、伝動球体13は、動力出力挟持環体3及び動力出力回転体6を時計回りで回転させる。
上述したように、伝動球体13が内傾斜動力入力環状面21、内傾斜動力出力環状面31及び支持回転体14の側環面142に滑り接触されるため、本実施形態のリニア変速動力伝達機構は、構造が簡素で小型であり、伝達ロスが少なく、変速時にジャークが発生することを防ぐことができる。
図9及び図16に示すように、以上の説明において、上述したリニア変速動力伝達機構の動力入力回転体5と動力出力回転体6との回転方向は反対でもよい。
図9〜図12及び図15を参照する。図9〜図12及び図15に示すように、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構では、動力入力回転体5が動力出力回転体6に滑り接触されるが、複数の第4のボール441及び第4の位置決め環体442を有する第4のボール環体44をさらに含んでもよい。第4の位置決め環体442は、第4のボール441をそれぞれ位置決めする複数の第4の位置決め部443を有する。第4の位置決め部443は、凹溝又は貫通孔でもよい。第4の位置決め環体442の第4のボール441は、動力入力回転体5の凹溝と動力出力回転体6の凹溝との間に移動可能に挟持され、動力入力回転体5と動力出力回転体6との間の摩擦ロスを減らす。
図9、図10、図16及び図17を参照する。図9、図10、図16及び図17に示すように、上述した他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構は、2つの環状蓋体81、2つの軸受82及び2つの第3のボール環体84を含む。動力入力回転体5の他方の側面には、動力入力軸53が設けられる。動力出力回転体6の他方の側面には、動力出力軸63が設けられる。第3のボール環体84は、複数の第3のボール841と、第3の位置決め環体842とをそれぞれ有する。第3の位置決め環体842は、第3のボール841をそれぞれ位置決めする複数の第3の位置決め部843を有する。第3の位置決め部843は、凹溝又は貫通孔でもよい。軸受82は、動力入力軸53及び動力出力軸63にそれぞれ嵌合される。環状蓋体81は、軸受82にそれぞれ嵌合される。第3のボール環体84の第3のボール841は、環状蓋体81の凹溝と支持回転体14の凹溝との間と、環状蓋体81の凹溝と動力出力回転体6の凹溝との間に移動可能に挟持される。動力入力軸53は、第1のボール環体4、動力入力挟持環体2、伝動球体13間、支持回転体14、第3のボール環体84、環状蓋体81及び軸受82に貫通され、動力入力ベベルギヤ85と接続される。
図9〜図12、図14、図15及び図18を参照する。図9〜図12、図14、図15及び図18に示すように、本発明の他の実施形態に係るリニア変速動力伝達機構において、第1の接続部24及び第2の接続部34は凸体でもよい。第3の接続部55及び第4の接続部65は、U字状収納体でもよい。弾性体56,66は、コイルばねでもよい。動力入力回転体5のU字状収納体の端口と、動力出力回転体6のU字状収納体の端口とは反対の接線方向を向く。各凸体は、各U字状収納体の端口又は端口付近に位置する。各弾性体56,66は、各U字状収納体内に位置する。各コイルばねの両端には、凸体と、各U字状収納体のU字状端とがそれぞれ固着され、各コイルばねが強固に位置決めされる。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 変速部
2 動力入力挟持環体
3 動力出力挟持環体
4 第1のボール環体
5 動力入力回転体
6 動力出力回転体
7 螺旋弾性体
11 駆動環体
12 駆動円杆
13 伝動球体
14 支持回転体
21 内傾斜動力入力環状面
22 第1のティアドロップ形状凹溝
23 第1の径方向位置決め孔
24 第1の接続部
31 内傾斜動力出力環状面
32 第2のティアドロップ形状凹溝
33 第2の径方向位置決め孔
34 第2の接続部
41 第1のボール
42 第1の位置決め環体
43 第2のボール環体
44 第4のボール環体
51 第3のティアドロップ形状凹溝
52 第1の軸方向位置決め孔
53 動力入力軸
54 第1の接続軸
55 第3の接続部
56 弾性体
61 第4のティアドロップ形状凹溝
62 第2の軸方向位置決め孔
63 動力出力軸
64 第2の接続軸
65 第4の接続部
66 弾性体
71 径方向位置決めピン
72 軸方向位置決めピン
81 環状蓋体
82 軸受
83 第2のボール環体
84 第3のボール環体
85 動力入力ベベルギヤ
111 枢着孔
131 円柱状収納部
141 軸受
142 側環面
421 第1の位置決め部
422 外凸環体
423 位置決め溝
431 第2のボール
432 第2の位置決め環体
433 第2の位置決め部
441 第4のボール
442 第4の位置決め環体
443 第4の位置決め部
831 第2のボール
832 第2の位置決め環体
833 第2の位置決め部
841 第3のボール
842 第3の位置決め環体
843 第3の位置決め部

Claims (14)

  1. 変速部、動力入力挟持環体、動力出力挟持環体、2つの第1のボール環体、動力入力回転体、動力出力回転体及び2つの螺旋弾性体を備えたリニア変速動力伝達機構であって、
    前記変速部は、支持回転体、複数の伝動球体及び複数の駆動円杆を有し、前記伝動球体は、間隔をおいて移動可能に前記支持回転体に配置され、前記伝動球体は、径方向に設けられた円柱状収納部をそれぞれ有し、前記駆動円杆の内方端は、前記支持回転体の径方向に沿って前記円柱状収納部に移動可能に配置され、前記駆動円杆により前記支持回転体が偏心回転され、
    前記動力入力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力入力環状面が設けられ、他方の側面に、環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝が設けられ、前記動力入力挟持環体の内縁には、第1の径方向位置決め孔が形成され、
    前記動力出力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力出力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝が設けられ、前記動力出力挟持環体の内縁には、第2の径方向位置決め孔が形成され、前記伝動球体は、前記内傾斜動力入力環状面と、前記内傾斜動力出力環状面と、前記支持回転体との間に移動可能に挟持され、前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは同じ向きの接線方向を向き、
    前記第1のボール環体は、複数の第1のボール及び第1の位置決め環体をそれぞれ有し、前記第1の位置決め環体は、前記第1のボールをそれぞれ位置決めする複数の第1の位置決め部を有し、前記第1の位置決め環体の内縁には、外凸環体がそれぞれ設けられ、前記外凸環体は、位置決め溝をそれぞれ有し、
    前記動力入力回転体の一側面には、第1の軸方向位置決め孔と、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝とが形成され、前記第3のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第1のティアドロップ形状凹溝と前記第3のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、
    前記動力出力回転体の一側面には、第2の軸方向位置決め孔と、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝とが形成され、前記第4のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第2のティアドロップ形状凹溝と前記第4のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、
    前記螺旋弾性体の両端には、径方向位置決めピン及び軸方向位置決めピンがそれぞれ設けられるとともに、前記外凸環体内にそれぞれ収容され、前記径方向位置決めピンは、前記位置決め溝を介して前記第1の径方向位置決め孔及び前記第2の径方向位置決め孔の中にそれぞれ配置され、前記軸方向位置決めピンは、前記第1の軸方向位置決め孔及び前記第2の軸方向位置決め孔の中にそれぞれ配置されることを特徴とするリニア変速動力伝達機構。
  2. 前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面は、前記伝動球体の対をなす2側にそれぞれ設けられ、前記伝動球体が前記支持回転体の外円周面に移動可能に配置されることを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  3. 前記駆動円杆は、前記支持回転体の径方向を起点として前記支持回転体の軸方向に至るまで偏心回転されることを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  4. 前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との回転方向は反対であることを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  5. 前記外凸環体は、前記動力入力挟持環体及び前記動力出力挟持環体の中にそれぞれ収容されることを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  6. 前記動力入力回転体は、前記支持回転体の一方の側面に枢着される第1の接続軸を有し、
    前記動力出力回転体は、前記支持回転体の他方の側面に枢着される第2の接続軸を有することを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  7. 2つの環状蓋体、2つの軸受及び2つの第2のボール環体をさらに備え、
    前記動力入力回転体の他方の側面には、動力入力軸が設けられ、
    前記動力出力回転体の他方の側面には、動力出力軸が設けられ、
    前記第2のボール環体は、複数の第2のボールと、第2の位置決め環体とをそれぞれ有し、前記第2の位置決め環体は、前記第2のボールをそれぞれ位置決めする複数の第2の位置決め部を有し、前記軸受は、前記動力入力軸及び前記動力出力軸にそれぞれ嵌合され、前記環状蓋体は、前記軸受にそれぞれ嵌合され、前記第2のボール環体の前記第2のボールは、前記環状蓋体と前記動力入力回転体との間と、前記環状蓋体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることを特徴とする請求項1に記載のリニア変速動力伝達機構。
  8. 変速部、動力入力挟持環体、動力出力挟持環体、第1のボール環体、第2のボール環体、動力入力回転体、動力出力回転体及び複数の弾性体を備えたリニア変速動力伝達機構であって、
    前記変速部は、支持回転体、複数の伝動球体及び複数の駆動円杆を有し、前記伝動球体は、間隔をおいて移動可能に前記支持回転体に配置されるとともに、径方向に設けられた円柱状収納部をそれぞれ有し、前記駆動円杆の内方端は、前記支持回転体の径方向に沿って移動可能に前記円柱状収納部に配置され、前記駆動円杆により前記支持回転体が偏心回転され、
    前記動力入力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力入力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第1のティアドロップ形状凹溝と、複数の第1の接続部と、を有し、
    前記動力出力挟持環体は、一方の側面に内傾斜動力出力環状面が設けられ、他方の側面に環状に配列された複数の第2のティアドロップ形状凹溝と、複数の第2の接続部と、を有し、前記伝動球体は、前記内傾斜動力入力環状面と、前記内傾斜動力出力環状面と、前記支持回転体との間に移動可能に挟持され、前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、
    前記第1のボール環体は、複数の第1のボール及び第1の位置決め環体を有し、前記第1の位置決め環体は、前記第1のボールをそれぞれ位置決めする複数の第1の位置決め部を有し、
    前記第2のボール環体は、複数の第2のボール及び第2の位置決め環体を有し、前記第2の位置決め環体は、前記第2のボールをそれぞれ位置決めする複数の第2の位置決め部を有し、
    前記動力入力回転体の一側面には、環状に配列された複数の第3のティアドロップ形状凹溝と、複数の第3の接続部と、が形成され、前記第3のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第1のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第1のボール環体の前記第1のボールは、前記第1のティアドロップ形状凹溝と前記第3のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、
    前記動力出力回転体の一側面には、環状に配列された複数の第4のティアドロップ形状凹溝と、複数の第4の接続部と、が形成され、前記第4のティアドロップ形状凹溝の頭部と前記第2のティアドロップ形状凹溝の頭部とは反対向きの接線方向を向き、前記第2のボール環体の前記第2のボールは、前記第2のティアドロップ形状凹溝と前記第4のティアドロップ形状凹溝との間に移動可能に挟持され、
    前記弾性体は、前記第1の接続部と前記第3の接続部との間と、前記第2の接続部と前記第4の接続部との間にそれぞれ接続されることを特徴とするリニア変速動力伝達機構。
  9. 前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面は、前記伝動球体と同じ側に位置し、
    前記支持回転体の側環面は、前記伝動球体に位置するとともに、前記内傾斜動力入力環状面及び前記内傾斜動力出力環状面の反対側に位置することを特徴とする請求項8に記載のリニア変速動力伝達機構。
  10. 複数の第4のボール及び第4の位置決め環体を有する第4のボール環体をさらに備え、
    前記第4の位置決め環体は、前記第4のボールをそれぞれ位置決めする複数の第4の位置決め部を有し、前記第4の位置決め環体の前記第4のボールは、前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることを特徴とする請求項9に記載のリニア変速動力伝達機構。
  11. 2つの環状蓋体、2つの軸受及び2つの第3のボール環体をさらに備え、
    前記動力入力回転体の他方の側面には、動力入力軸が設けられ、
    前記動力出力回転体の他方の側面には、動力出力軸が設けられ、
    前記第3のボール環体は、複数の第3のボールと、第3の位置決め環体とをそれぞれ有し、前記第3の位置決め環体は、前記第3のボールをそれぞれ位置決めする複数の第3の位置決め部を有し、前記軸受は、前記動力入力軸及び前記動力出力軸にそれぞれ嵌合され、前記環状蓋体は、前記軸受にそれぞれ嵌合され、前記第3のボール環体の前記第3のボールは、前記環状蓋体と前記支持回転体との間と、前記環状蓋体と前記動力出力回転体との間に移動可能に挟持されることを特徴とする請求項9に記載のリニア変速動力伝達機構。
  12. 前記駆動円杆は、前記支持回転体の径方向を起点として前記支持回転体の軸方向に至るまで偏心回転されることを特徴とする請求項8に記載のリニア変速動力伝達機構。
  13. 前記動力入力回転体と前記動力出力回転体との回転方向は同じであることを特徴とする請求項8に記載のリニア変速動力伝達機構。
  14. 前記第1の接続部及び前記第2の接続部は凸体であり、前記第3の接続部及び前記第4の接続部はU字状収納体であり、
    前記凸体は、前記U字状収納体の端口にそれぞれ位置し、
    前記弾性体は、前記U字状収納体内にそれぞれ位置することを特徴とする請求項8に記載のリニア変速動力伝達機構。
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