JP2017089395A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーンポンプの吸込特性を向上させる。
【解決手段】ベーンポンプは、ロータ20と、複数のベーン30と、内周カム面40aを有するカムリング40と、ロータ20及びカムリング40を挟んで配置され、ロータ20とカムリング40との間に複数のベーン30により仕切られるポンプ室41を区画する第1及び第2サイドプレート70,80と、カムリング40、第1サイドプレート70及び第2サイドプレート80の少なくとも1つに設けられ、ポンプ室41に作動油を導く吸込ポート74,81と、吸込ポート74,81に設けられるフィン76b,83bと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ベーンポンプに関する。
特許文献1には、回転駆動されるロータと、ロータに設けられる複数のベーンと、ロータを収容するカムリングと、を備えるベーンポンプが開示される。ベーンはロータの回転に伴って往復動し、ベーンの先端部がカムリングの内周カム面に沿って摺接する。ロータ及びカムリングの一側部にはポンプカバーが配置され他側部にはサイドプレートが配置される。ポンプカバーとサイドプレートとにより、ロータとカムリングとの間に複数のベーンにより仕切られるポンプ室が区画される。ポンプカバー及びサイドプレートには吸込ポートが形成され、吸込通路から吸込ポートを通じてポンプ室に作動流体が吸込まれる。
特許文献1に開示されるベーンポンプは、カムリングの外周面及び内周カム面に開口部を有する貫通孔として形成される吸込ポートを更に備える。ポンプカバー及びサイドプレートに形成される吸込ポートに加え、カムリングに形成される吸込ポートを通じてポンプ室に作動流体が吸込まれる。そのため、作動流体がポンプ室の回転軸方向中央部にも行き渡る。
特開2009−52525号公報
ベーンポンプでは、ポンプ室はベーンとともに回転する。そのため、吸込通路内の作動流体は、ポンプ室に吸込まれるときに、回転が速くなるにつれて、ポンプ室の回転方向前方部へ作動流体が行き渡りにくくなる。その結果、ポンプ室の容積に対して作動流体が不足し、キャビテーションが生じるおそれがある。このような理由から、より良好な吸込特性を有するベーンポンプが求められている。
本発明は、ベーンポンプの吸込特性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、ロータと、複数のベーンと、内周カム面を有するカムリングと、ポンプ室を区画する第1及び第2サイド部材と、カムリング、第1サイド部材及び第2サイド部材の少なくとも1つに設けられ、ポンプ室に作動流体を導く吸込ポートと、吸込ポートに設けられるガイド部と、を備えることを特徴とする。
第1の発明では、ガイド部がポンプ室に作動流体を導く吸込ポートに設けられるので、吸込ポート内の作動流体は、ポンプ室に吸込まれやすくなり、高い回転数においてもポンプ室に満たされやすい。
第2の発明は、ガイド部の径方向内側端部が径方向外側端部よりポンプの回転方向前方に向けられることを特徴とする。
第2の発明では、ガイド部の径方向内側端部が径方向外側端部よりポンプの回転方向前方に向けられるので、ポンプ室の回転方向前方部に向かって作動流体が流れやすくなる。したがって、高い回転数においても作動流体がポンプ室の回転方向前方部により満たされやすく、ベーンポンプの吸込特性がより向上する。
第3の発明は、第1サイド部材が、カムリングに当接する側面に形成される窪み部を有し、吸込ポートは、窪み部と、窪み部に臨むカムリングの端面と、によって区画され、ガイド部は、窪み部の底面に設けられることを特徴とする。
第3の発明では、吸込ポートが窪み部とカムリングの端面とによって区画されるため、カムリングと第1サイド部材とを分離した状態では、窪み部の底面が露出する。また、ガイド部が窪み部の底面に設けられるため、ガイド部の形成に高度な技術を必要としない。したがって、ベーンポンプを容易に製造することができる。
第4の発明は、ガイド部がカムリングの端面に接することを特徴とする。
第4の発明では、ガイド部がカムリングに接するため、第1サイド部材がカムリングに押し付けられても窪み部は変形し難い。したがって、吸込ポートの大きさを維持することができ、ベーンポンプの吸込特性の低下を防ぐことができる。
第5の発明は、窪み部がカムリングの内周カム面よりも径方向内側に位置する側壁を有し、ガイド部は、側壁との間に隙間を有することを特徴とする。
第5の発明では、ガイド部は、窪み部の側壁との間に隙間を有するため、ベーンがガイド部の近傍を通過するときでも、吸込ポート内の作動流体はこの隙間を通じてポンプ室に吸い込まれる。したがって、ベーンポンプの吸込特性をより向上させることができる。
第6の発明は、ガイド部が、径方向内側に向かうにつれ高くなるように傾斜していることを特徴とする。
第6の発明では、ガイド部が径方向内側に向かうにつれ高くなるように傾斜しているので、ガイド部により生じる作動流体の流れ抵抗が減るとともに作動流体が効率的に案内される。したがって、ベーンポンプの吸込特性をより向上させることができる。
第7の発明は、ガイド部を複数備え、複数のガイド部のうちの一部のガイド部は、窪み部の深さと略等しい高さを有し、複数のガイド部のうちの他のガイド部は、窪み部の深さと比較して低いことを特徴とする。
第7の発明では、複数のガイド部のうちの一部のガイド部が窪み部の深さと略等しい高さを有するので、第1サイド部材がカムリングに押し付けられても窪み部は変形し難い。また、他のガイド部が窪み部の深さと比較して低いので、他のガイド部とベーンとの間に生じる摩擦は小さい。したがって、ベーンポンプの吸込特性の低下を防ぐとともに、ベーンの抵抗の増大を防ぐことができる。
第8の発明は、ガイド部が湾曲していることを特徴とする。
第8の発明では、ガイド部が湾曲しているので、吸込ポートからポンプ室に導かれる流体の流れの向きが緩やかに変化する。したがって、吸込ポートにおける流れ抵抗が軽減し、ベーンポンプの吸込特性をより向上させることができる。
第9の発明は、ガイド部における径方向に対する傾斜角度が、回転方向後方に位置するガイド部における径方向に対する傾斜角度と比較して小さいことを特徴とする。
第9の発明では、各ガイド部における傾斜角度が異なるので、ベーンポンプの動作中の様々なタイミングにおいて、吸込ポート内の作動流体の流れがベーンに対して直交する。したがって、作動流体がポンプ室の回転方向前方に行き渡りやすく、ベーンポンプの吸込特性がより向上する。
本発明によれば、ベーンポンプの吸込特性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るベーンポンプの断面図である。 ロータ、ベーン及びカムリングをポンプカバー側から見た平面図である。 カムリング、第1及び第2サイドプレートの側面図である。 第1サイドプレートをカムリング側から見た平面図である。 ロータ、ベーン、カムリング及び第1サイドプレートの斜視図である。 ロータ、ベーン、カムリング及び第1サイドプレートをポンプカバー側から見た平面図である。 図4に示すVIIA−VIIA線に沿う断面図である。 第1サイドプレートの他の例を図7Aに対応して示す断面図である。 第1サイドプレートのさらに他の例を図7Aに対応して示す断面図である。 膨張領域に位置する吸込ポートの周辺の拡大図である。 第2サイドプレートをカムリング側から見た平面図である。 第2サイドプレート及びカムリングを径方向外側から見た側面図である。 第1サイドプレートの他の例をカムリング側から見た平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るベーンポンプ100について説明する。ここでは、作動流体として作動油が用いられるベーンポンプ100について説明するが、作動水等の他の流体を作動流体として用いてもよい。
図1はベーンポンプ100の断面図である。ベーンポンプ100は、車両に搭載される油圧機器1(例えば、パワーステアリング装置や変速機等)の油圧供給源として用いられる。
ベーンポンプ100は、駆動シャフト10と、駆動シャフト10に連結されるロータ20と、ロータ20に設けられる複数のベーン30と、ロータ20及びベーン30を収容するカムリング40と、を備える。
駆動シャフト10は、ポンプボディ50及びポンプカバー60に回転自在に支持される。駆動シャフト10にエンジン又は電動モータ(図示省略)の動力が伝わると、駆動シャフト10の回転駆動に伴ってロータ20が回転する。
以下において、ロータ20の回転中心軸方向を単に「軸方向」とも称し、ロータ20の径方向を単に「径方向」とも称し、ロータ20の回転方向を単に「回転方向」とも称する。
図2は、ロータ20、ベーン30及びカムリング40をポンプカバー60側から見た平面図である。図2に示すように、ロータ20には、外周面に開口部21を有するスリット22が所定間隔をおいて放射状に複数形成される。スリット22の開口部21は、ロータ20の外周から径方向外側に隆起した隆起部23に形成される。つまり、ロータ20の外周にはスリット22の数だけ隆起部23が形成される。スリット22内には、ベーン30によって背圧室24が区画される。
ベーン30は、各スリット22に摺動自在に挿入され、ロータ20の回転に伴って径方向に往復動する。ベーン30の先端部31はカムリング40の内周面40aに対向し、ベーン30の基端部32は背圧室24に臨む。
背圧室24には作動油が導かれる。ベーン30は、背圧室24内の作動油の圧力によってスリット22から突出する方向に押圧され、ベーン30の先端部31はカムリング40の内周面40aに接する。
再び図1を参照する。ベーンポンプ100は、ロータ20及びカムリング40を軸方向に挟んで配置される第1及び第2サイド部材としての第1及び第2サイドプレート70,80を更に備える。
図3は、カムリング40、第1及び第2サイドプレート70,80の断面図である。図3では、後述する高圧室53、通路54及び低圧室61が2点鎖線で示される。
図3に示すように、第1及び第2サイドプレート70,80は、それぞれ、ロータ20及びカムリング40に当接する側面70a,80aを有し、ロータ20とカムリング40との間にベーン30により仕切られるポンプ室41を区画する。
図2に示すように、カムリング40の内周面40aは、略長円形状に形成される。以下において、内周面40aを、「内周カム面40a」とも称する。
カムリング40の内周カム面40aが略長円形状に形成されるので、ロータ20の回転に伴ってベーン30はロータ20に対して往復動し、ポンプ室41は膨張と収縮とを繰り返す。ポンプ室41が膨張するときには作動油がポンプ室41に吸込まれ、ポンプ室41が収縮するときには作動油がポンプ室41から吐出される。
本実施形態では、ロータ20が1回転する間に、ベーン30は2往復しポンプ室41は膨張と収縮とを2回繰り返す。つまり、ベーンポンプ100は、ポンプ室41が膨張する2つの膨張領域42a,42cと、ポンプ室41が収縮する2つの収縮領域42b,42dと、を回転方向に交互に有する。
図1に示すように、ポンプボディ50には、ロータ20、カムリング40及び第1サイドプレート70を収容する収容窪み部51が形成される。第1サイドプレート70が収容窪み部51の底面51aに配置される。
収容窪み部51の底面51aには環状溝52が形成される。環状溝52と第1サイドプレート70とにより、ポンプ室41から吐出された作動油が流入する高圧室53が区画される。高圧室53は油圧機器1に接続され、ポンプ室41から吐出された作動油は高圧室53を通じて油圧機器1に供給される。
図4は、第1サイドプレート70をカムリング40側から見た平面図である。図3及び図4に示すように、第1サイドプレート70は、その中心に孔71を有する環状に形成される。孔71には駆動シャフト10(図1参照)が挿通する。
第1サイドプレート70には、ポンプ室41から吐出される作動油を高圧室53に導く2つの吐出ポート72が設けられる。吐出ポート72は、第1サイドプレート70を貫通しポンプ室41及び高圧室53に向けて開口する。
吐出ポート72は、各収縮領域42b,42dに位置する。したがって、ポンプ室41内の作動油は、ポンプ室41が収縮領域42b,42dを通過する際に、吐出ポート72を通じて高圧室53に吐出される。
また、第1サイドプレート70には、高圧室53から背圧室24へ作動油を導く2つの背圧通路73が形成される。背圧通路73は、第1サイドプレート70を貫通し高圧室53及び背圧室24に向けて開口する。
背圧通路73は、孔71を中心とする円弧形状を有し、膨張領域42a,42cに位置する。そのため、膨張領域42a,42cを通過する背圧室24には高圧室53から作動油が導かれる。その結果、膨張領域42a,42cを通過するベーン30は、背圧室24内の圧力によりスリット22(図2参照)から突出する方向に押圧される。
このように、ベーン30は、背圧室24内の圧力と、ロータ20の回転により生じる遠心力と、によって、スリット22から突出する方向に押圧される。
再び図1を参照する。ポンプボディ50の収容窪み部51はカムリング40と比較して大きく形成され、カムリング40とポンプボディ50とにより通路54が区画される。通路54は、第2サイドプレート80の外周から第1サイドプレート70の外周まで延在する。
収容窪み部51の開口部はポンプカバー60により封止される。ポンプカバー60は、ボルト(図示省略)によってポンプボディ50に締結される。ポンプカバー60とカムリング40との間に第2サイドプレート80が配置される。
ポンプカバー60は、タンク2に接続される低圧室61を形成する。低圧室61は、通路54と、第1サイドプレート70に設けられる吸込ポート74と、を通じてポンプ室41に連通するとともに、第2サイドプレート80に設けられる吸込ポート81を通じてポンプ室41に連通する。
吸込ポート74及び吸込ポート81について、詳述する。
まず、吸込ポート74の構造を、図3乃至図6を参照してより詳細に説明する。図5は、ロータ20、ベーン30、カムリング40及び第1サイドプレート70の斜視図である。図6は、ロータ20、ベーン30、カムリング40及び第1サイドプレート70をポンプカバー60側から見た平面図である。
第1サイドプレート70は、側面70aに形成される2つの窪み部75を有する。窪み部75はカムリング40の端面40bに臨む。窪み部75は、第1サイドプレート70の外周面70bに開口し、通路54に連通する。
窪み部75の側壁75aの一部は、カムリング40の内周カム面40aよりも径方向内側に位置する。つまり、窪み部75は、ポンプ室41に向けて開口し、ポンプ室41に連通する。
また、窪み部75は、各膨張領域42a,42cに位置する。そのため、ポンプ室41が膨張領域42a,42cを通過する際に、通路54及び窪み部75を通じて低圧室61からポンプ室41に作動油が導かれる。
このように、吸込ポート74は、窪み部75と、窪み部75に臨むカムリング40の端面40bと、によって区画され、通路54からの作動油の流れを径方向内側に向けて作動油をポンプ室41に導く。
吸込ポート74は、窪み部75とカムリング40の端面40bとによって区画される形態に限られず、例えば、第1サイドプレート70を貫通する孔からなる形態であってもよい。
吸込ポート74のそれぞれには、通路54からポンプ室41に導かれる作動油を案内するガイド部としての3つのフィン76a,76b,76cが、回転方向にこの順で設けられる。フィン76a,76b,76cは、窪み部75の底面75bから突出して形成される。
フィン76a,76b,76cは薄いほど好ましい。また、フィン76a,76b,76c間の間隔は、任意に設定できる。
フィン76bは、窪み部75の深さ(窪み部75における軸方向の寸法を言う)と略等しい高さを有し、カムリング40の端面40bに接する。フィン76a,76cは、窪み部75の深さと比較して低く、カムリング40の端面40bとの間に隙間を有する。また、フィン76a,76b,76cは、窪み部75の側壁75aとの間に隙間を有する。
フィン76a,76b,76cは、例えば焼結により第1サイドプレート70と一体に成形される。吸込ポート74が窪み部75とカムリング40の端面40bとによって区画されるので、カムリング40と第1サイドプレート70とを分離した状態では、窪み部75の底面75bが露出する。そのため、窪み部75の底面75bにフィン76a,76b,76cを形成するのに高度な技術を必要としない。したがって、ベーンポンプ100を容易に製造することができる。
フィン76a,76b,76cは、焼結により第1サイドプレート70と一体に成形された形態に限定されず、第1サイドプレート70とは別体に形成され第1サイドプレート70に取り付けられてもよい。
フィン76aは、作動油の流れを回転方向前方に向けるように径方向に対して傾斜して形成される。具体的には、フィン76aの下流側端部(径方向内側端部)77aが、フィン76aの上流側端部(径方向外側端部)77bよりも回転方向前方に位置するように、フィン76aは径方向に対して傾斜する。フィン76b,76cは、フィン76aと同様に、作動油の流れを回転方向前方に向けるように径方向に対して傾斜して形成される。
フィン76a,76b,76cが吸込ポート74からポンプ室41に導かれる作動油の流れを回転方向前方に向けるので、吸込ポート74内の作動油は、ポンプ室41に吸込まれる際に、ポンプ室41の回転方向前方部に流れ込む。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性が向上し、ポンプ室41の回転方向前方部にも作動油が行き渡る。十分な量の作動油がポンプ室41に導かれるので、ポンプ室41内の圧力の低下を防ぐことができ、キャビテーションの発生を防止することができる。
また、フィン76aは、下流側端部77aにより近い部分において径方向に対してより大きい角度で傾斜するように、湾曲状に形成される。フィン76b,76cは、フィン76aと同様に、湾曲状に形成される。フィン76a,76b,76cを湾曲状に形成することにより、吸込ポート74からポンプ室41に導かれる作動油の流れの向きが緩やかに変化する。したがって、吸込ポート74における流れ抵抗が軽減し、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
フィン76aは、径方向内側端部77aが径方向外側端部77bよりポンプの回転方向前方に向けられている。より具体的には、フィン76aの径方向内側端部77aは、膨張領域42a,42cにあるポンプ室41の回転方向前方に位置するベーン30に対して略直交する方向に延びるように形成される。そのため、フィン76aにより案内される作動油の流れの向きは、ポンプ室41に吸込まれる際に、そのポンプ室41の回転方向前方に位置するベーン30に対して略直交する。
吸込ポート74内の作動油の流れの向きをベーン30に対して略直交させることにより、ポンプ室41の回転方向前方部に向かって作動油が流れやすくなる。したがって、作動油はポンプ室41の回転方向前方部により満たされ、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。その結果、十分な量の作動油がポンプ室41に導かれるので、ポンプ室41内の圧力の低下を防ぐことができ、キャビテーションの発生を防止することができる。
図7Aは、図4のVIIA−VIIA線に沿う断面図である。図7Aに示すように、本実施形態では、フィン76bは、高さが略均一に形成される。フィン76a,76cも同様に、高さが略均一に形成されていてもよく、後述の図7B、図7Cに示すように傾斜していてもよい。
図7Bは、第1サイドプレート70の他の例を図7Aに対応して示す断面図である。図7Bに示すように、フィン76bは、径方向内側に向かうにつれ低くなるように傾斜して形成され、フィン76bの径方向内側端部77aが径方向外側端部77bよりも低くてもよい。この場合には、フィン76bにより生じる作動油の流れ抵抗を少なくすることができる。フィン76a,76cも同様に、径方向内側に向かって低くなるように形成されていてもよく、前述の図7Aに示すように高さが均一でも、後述の図7Cに示すように傾斜していてもよい。
図7Cは、第1サイドプレート70の他の例を図7Aに対応して示す断面図である。図7Cに示すように、フィン76bは、径方向内側に向かうにつれ高くなるように傾斜して形成され、フィン76bの径方向内側端部77aが径方向外側端部77bよりも高いことが好ましい。この場合には、フィン76bにより生じる作動油の流れ抵抗を少なくすることができるとともに、作動油を効率的に案内することができる。フィン76a,76cも同様に、径方向内側に向かって高くなるように形成されていてもよく、前述の図7Aに示すように高さが均一でも、前述の図7Bに示すように傾斜していてもよい。
図8は、膨張領域42cに位置する吸込ポート74の周辺の拡大図である。図8に示すように、フィン76bにおける径方向に対する傾斜角度βは、フィン76aにおける径方向に対する傾斜角度αよりも小さい。そのため、フィン76bにより案内される作動油の流れFbは、ベーン30がフィン76aにより案内される作動油の流れFaと比較して、より径方向内側に向けられる。
流れFbが流れFaと比較してより径方向内側に向けられるため、ベーン30がフィン76bを通過してから流れFbの向きと直交するまでの時間は、ベーン30がフィン76aを通過してから流れFaの向きと直交するまでの時間に比べて長い。つまり、ベーン30は、より遅いタイミングで流れFbの向きと直交する。
フィン76cおける径方向に対する傾斜角度γは、傾斜角度βよりも小さい。そのため、フィン76cにより案内される作動油の流れFcは、流れFbと比較してより径方向内側に向けられる。したがって、ベーン30は、より遅いタイミングで流れFcと直交する。
このように、本実施形態では、傾斜角度α、β、γが異なるので、ベーンポンプ100の動作中の様々なタイミングにおいて、吸込ポート74内の作動油の流れがベーン30に対して直交する。したがって、作動油がポンプ室41の回転方向後方部に滞留し難く、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
フィン76bは、窪み部75の深さと略等しい高さを有し、カムリング40に接する。そのため、第1サイドプレート70がカムリング40に押し付けられても窪み部75は変形し難い。したがって、吸込ポート74の大きさを維持することができ、ベーンポンプ100の吸込特性の低下を防ぐことができる。
また、フィン76a,76cは、窪み部75の深さと比較して低く、カムリング40の端面40bとの間に隙間を有する。そのため、この隙間を通じて吸込ポート74からポンプ室41へ作動油が流入する。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
本実施形態では、フィン76bが窪み部75の変形を防ぐとともに、フィン76a,76cとカムリングとの間の隙間により作動油の通路が十分に確保される。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
仮に、フィン76a,76b,76cが窪み部75の深さと略等しい高さを有する場合、ベーン30がフィン76a,76b,76cの近傍を通過する。そのため、ベーン30とフィン76a,76b,76cとの間で摩擦が生じ、ベーン30の抵抗が増大するおそれがある。また、フィン76a,76b,76cが窪み部75の深さよりも低い場合、第1サイドプレート70がカムリング40に押し付けられた際に窪み部75が変形しベーンポンプ100の吸込特性が低下するおそれがある。
本実施形態では、フィン76a,76cが窪み部75の深さと比較して低いので、フィン76a,76cとベーン30との間に生じる摩擦は小さい。したがって、ベーン30の抵抗の増大を防ぐことができる。また、フィン76bが窪み部75の深さと略等しい高さを有するので、第1サイドプレート70がカムリング40に押し付けられても窪み部75は変形し難い。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性の低下を防ぐことができる。
本実施形態は、フィン76bのみが窪み部75の深さと等しい高さを有しフィン76a,76cのみが窪み部75の深さと比較して低い形態に限られない。例えば、フィン76a,76bが窪み部75の深さと等しい高さを有しフィン76cが窪み部75の深さと比較して低くてもよい。言い換えれば、フィン76a,76b,76cのうちの一部のフィンが窪み部75の深さと等しい高さを有し、フィン76a,76b,76cのうちの他のフィンが窪み部75の深さと比較して低ければよい。
また、本実施形態では、フィン76a,76b,76cは、窪み部75の側壁75aとの間に隙間を有する。そのため、ベーン30がフィン76a,76b,76cの近傍を通過するときでも、吸込ポート74内の作動油はこの隙間を通じてポンプ室41に吸い込まれる。つまり、フィン76a,76b,76cによる作動油の流れの阻害が生じにくい。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
次に、吸込ポート81の構造を、図3、図9及び図10を参照してより詳細に説明する。図9は第2サイドプレート80をカムリング40側から見た図であり、図10は第2サイドプレート80及びカムリング40を径方向外側から見た図である。
第2サイドプレート80は、外周面80bに形成される2つの窪み部82を有する。窪み部82は、第2サイドプレート80の側面80aに開口しポンプ室41に連通する。また、窪み部82は、第2サイドプレート80の、側面80aとは反対側の側面80cに開口し、低圧室61に連通する。
窪み部82は、各膨張領域42a,42cに位置する。そのため、ポンプ室41が膨張領域42a,42cを通過する際に、窪み部82を通じて低圧室61からポンプ室41に作動油が導かれる。
このように、吸込ポート81は、窪み部82と、窪み部82に臨むカムリング40の端面40cと、によって区画され、低圧室61からの作動油の流れを軸方向(第2サイドプレート80からカムリング40へ向かう方向)に向けてポンプ室41に導く。
吸込ポート81は、窪み部82とカムリング40の端面40cとによって区画される形態に限られず、例えば、第2サイドプレート80を貫通する孔からなる形態であってもよい。
吸込ポート81には、低圧室61からポンプ室41に導かれる作動油の流れを案内するガイド部としてのフィン83a,83b,83cが設けられる。フィン83a,83b,83cは、窪み部82の底面82aから突出して形成される。
フィン83aは、作動油の流れを回転方向前方に向けるように軸方向に対して傾斜して形成される。具体的には、フィン83aの下流側端部(ポンプ室41側の端部)84aが、フィン83aの上流側端部(低圧室61側の端部)84bよりもロータ20の回転方向前方に位置するように、フィン83aは軸方向に対して傾斜する。フィン83b,83cは、フィン83aと同様に、作動油の流れを回転方向前方に向けるように軸方向に対して傾斜して形成される。
フィン83a,83b,83cが吸込ポート81からポンプ室41に導かれる作動油の流れを回転方向前方に向けるので、吸込ポート81内の作動油は、ポンプ室41に吸込まれる際に、ポンプ室41の回転方向前方部に満たされる。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性が向上し、キャビテーションの発生を防止することができる。
フィン83aは、フィン76a(図4等参照)と同様に、下流側端部84aにより近い部分において軸方向に対してより大きい角度で傾斜するように、湾曲状に形成される。フィン83b,83cは、フィン83aと同様に、湾曲状に形成される。フィン83a,83b,83cを湾曲状に形成することにより、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
フィン83a,83bb,83cは、膨張領域72a,72cにあるポンプ室41の回転方向前方に位置するベーン30に対して直交する方向に延びるように形成される。そのため、ポンプ室41の回転方向前方部に向かって作動油が流れやすくなる。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上し、キャビテーションの発生を防止することができる。
フィン83a,83b,83cにおける軸方向に対する傾斜角度は異なる。これにより、フィン76a,76b,76cと同様に、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
ベーンポンプ100は、吸込ポート74,81とは異なる吸込ポートを備えていてもよい。吸込ポート74,81とは異なる吸込ポートは、例えば、カムリング40の外周面40d及び内周カム面40aに開口部を有する貫通孔として形成される。このような吸込ポートにも、ポンプ室41に導かれる作動油の流れをロータ20の回転方向前方に向けるガイド部を設けることが好ましい。
次に、ベーンポンプ100の動作を、図1乃至図3を参照して説明する。
駆動シャフト10にエンジン又は電動モータ(図示省略)の動力が伝わると、駆動シャフト10の回転駆動に伴ってロータ20が回転する。ロータ20の回転に伴ってベーン30はロータ20に対して往復動し、ポンプ室41が膨張と収縮とを繰り返す。
膨張領域42a,42cを通過するポンプ室41には、タンク2内の作動油が、低圧室61、通路54及び吸込ポート74を通じて、並びに低圧室61及び吸込ポート81を通じて導かれる。
吸込ポート74を通じてポンプ室41に導かれる作動油の流れは、フィン76a,76b,76cにより回転方向前方に向けられる。そのため、吸込ポート74内の作動油は、ポンプ室41に吸込まれる際に、ポンプ室41の回転方向前方部に満たされる。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性が向上し、キャビテーションの発生を防止することができる。
吸込ポート81を通じてポンプ室41に導かれる作動油の流れは、フィン83a,83b,83cにより回転方向前方に向けられる。そのため、ベーンポンプ100の吸込特性が向上し、キャビテーションの発生を防止することができる。
ポンプ室41が収縮領域42b,42dを通過するときには、ポンプ室41内の作動油は高圧室53に吐出され、油圧機器1へ導かれる。キャビテーションの発生が防止されるので、より高圧でより大流量の作動油を油圧機器1へ供給することができる。
以上のベーンポンプ100では、フィン76aは湾曲状に形成されるが、フィン76aは、図11に示すように、上流側端部77bから下流側端部77aまで直線状に形成されてもよい。フィン76b,76c,83a,83b,83cは、フィン76aと同様に、直線状に形成されてもよい。
また、ベーンポンプ100は、1つの吸込ポート74に3つのフィン76a,76b,76cを備えるが、2つ以下、又は4つ以上のフィンが1つの吸込ポート74に設けられてもよい。1つの吸込ポート81に設けられるフィンの数は3つに限定されるものではない。
フィン76a,76b,76c,83a,83b,83c等のガイド部は、第1サイドプレート70にのみ、又は第2サイドプレート80にのみ、設けられていてもよい。
フィン76a,76cは、カムリング40の端面40bに接していてもよい。この場合、3つのフィン76a、76b,76cにより窪み部75の変形が防がれる。したがって、吸込ポート74の大きさを維持することができ、窪み部75の変形に起因するベーンポンプ100の吸込特性の低下をより確実に防ぐことができる。
フィン76bは、カムリング40の端面40bとの間に隙間を有していてもよい。この場合、3つのフィン76a、76b,76cとカムリング40の端面40bとの間の隙間により、作動油の通路が十分に確保される。したがって、吸込ポート74における通路が狭まることに起因するフィンベーンポンプ100の吸込特性の低下をより確実に防ぐことができる。
フィン76a,76b,76cは、窪み部75の側壁75aに接していてもよい。この場合、作動油の通路を十分に確保するために、フィン76a,76b,76cの下流側端部77aがフィン76a,76b,76cの上流側端部77bよりも低いことが望ましい。下流側端部77aを上流側端部77bよりも低くすることにより、下流側端部77aの近傍に作動油の通路が確保されやすい。したがって、フィン76a,76b,76cが側壁75aに接することに起因するベーンポンプ100の吸込特性の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ベーンポンプ100は、回転駆動されるロータ20と、ロータ20の径方向に往復動自在にロータ20に設けられる複数のベーン30と、ロータ20を収容し、ロータ20の回転に伴って複数のベーン30の先端部31が摺接する内周カム面40aを有するカムリング40と、ロータ20及びカムリング40を挟んで配置され、ロータ20とカムリング40との間に複数のベーン30により仕切られるポンプ室41を区画する第1及び第2サイドプレート70,80と、カムリング40、第1サイドプレート70及び第2サイドプレート80の少なくとも1つに設けられ、ポンプ室41に作動油を導く吸込ポート74,81と、吸込ポート74,81に設けられるフィン76a,76b,76c,83a,83b,83cと、を備えることを特徴とする。
この構成では、フィン76a,76b,76c,83a,83b,83cがポンプ室41に作動油を導く吸込ポート74,81に設けられるので、吸込ポート74,81内の作動油は、ポンプ室41に吸込まれる際に、ポンプ室41により多く流入する。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性を向上させることができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76a,76b,76cの径方向内側端部77aが、径方向外側端部77bよりポンプの回転方向前方に向けられることを特徴とする。
この構成では、フィン76a,76b,76cの径方向内側端部77aが、径方向外側端部77bよりポンプの回転方向前方に向けられるので、ポンプ室41の回転方向前方部に向かって作動油が流れやすい。したがって、作動油がポンプ室41の回転方向前方部により多く満たされ、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
また、ベーンポンプ100は、第1サイドプレート70が、カムリング40に当接する側面70aに形成される窪み部75を有し、吸込ポート74は、窪み部75と、窪み部75に臨むカムリング40の端面40bと、によって区画され、フィン76a,76b,76cは、窪み部75の底面75bに設けられることを特徴とする。
この構成では、吸込ポート74が窪み部75とカムリング40の端面40bとによって区画されるため、カムリング40と第1サイドプレート70とを分離した状態では、窪み部75の底面75bが露出する。また、フィン76a,76b,76cが窪み部75の底面75bに設けられるため、フィン76a,76b,76cの形成に高度な技術を必要としない。したがって、ベーンポンプ100を容易に製造することができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76bがカムリング40の端面40bに接することを特徴とする。
この構成では、フィン76bがカムリング40に接するため、第1サイドプレート70がカムリング40に押し付けられても窪み部75は変形し難い。したがって、吸込ポート74の大きさを維持することができ、ベーンポンプ100の吸込特性の低下を防ぐことができる。
また、ベーンポンプ100は、窪み部75がカムリング40の内周カム面40aよりも径方向内側に位置する側壁75aを有し、フィン76a,76b,76cは、側壁75aとの間に隙間を有することを特徴とする。
この構成では、フィン76a,76b,76cは、窪み部75の側壁75aとの間に隙間を有するため、ベーン30がフィン76a,76b,76cの近傍を通過するときでも、吸込ポート74内の作動油はこの隙間を通じてポンプ室41に吸い込まれる。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76a,76b,76cが径方向内側に向かうにつれ高くなるように傾斜していることを特徴とする。
この構成では、フィン76a,76b,76cが径方向内側に向かうにつれ傾斜しているので、フィン76a,76b,76cにより生じる作動油の流れ抵抗が減るとともに作動油が効率的に案内される。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76bが窪み部75の深さと略等しい高さを有し、フィン76a,76cが窪み部75の深さと比較して低いことを特徴とする。
この構成では、フィン76bが窪み部75の深さと略等しい高さを有するので、第1サイドプレート70がカムリング40に押し付けられても窪み部75は変形し難い。また、フィン76a,76cが窪み部75の深さと比較して低いので、フィン76a,76cとベーン30との間に生じる摩擦は小さい。したがって、ベーンポンプ100の吸込特性の低下を防ぐとともに、ベーン30の抵抗の増大を防ぐことができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76a,76b,76c,83a,83b,83cが湾曲していることを特徴とする。
この構成では、フィン76a,76b,76c,83a,83b,83cが湾曲しているので、吸込ポート74,81からポンプ室41に導かれる作動油の流れの向きが緩やかに変化する。したがって、吸込ポート74,81における流れ抵抗が軽減し、ベーンポンプ100の吸込特性をより向上させることができる。
また、ベーンポンプ100は、フィン76b,76cにおける径方向に対する傾斜角度β,γが、回転方向後方に位置するフィン76a,76bにおける径方向に対する傾斜角度α,βと比較して小さいことを特徴とする。
この構成では、各フィン76a,76b,76cにおける傾斜角度α,β,γが異なるので、ベーンポンプ100の動作中の様々なタイミングにおいて、吸込ポート74内の作動油の流れがベーン30に対して直交する。したがって、作動油がポンプ室41の回転方向前方部に流入し、ベーンポンプ100の吸込特性がより向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・ベーンポンプ、 20・・・ロータ、30・・・ベーン、31・・・先端部、40・・・カムリング、40a・・・内周カム面、40b・・・端面、41・・・ポンプ室、70・・・第1サイドプレート(第1サイド部材)、70a・・・側面、74・・・吸込ポート、75・・・窪み部、75a・・・側壁、75b・・・底面、76a,76b,76c・・・フィン(ガイド部)、77a・・・径方向内側端部、77b・・・径方向外側端部、80・・・第2サイドプレート(第2サイド部材)、81・・・吸込ポート、83a,83b,83c・・・フィン(ガイド部)、α,β,γ・・・傾斜角度

Claims (9)

  1. 回転駆動されるロータと、
    前記ロータの径方向に往復動自在に前記ロータに設けられる複数のベーンと、
    前記ロータを収容し、前記ロータの回転に伴って前記複数のベーンの先端が摺接する内周カム面を有するカムリングと、
    前記ロータ及び前記カムリングを挟んで配置され、前記ロータと前記カムリングとの間に前記複数のベーンにより仕切られるポンプ室を区画する第1及び第2サイド部材と、
    前記カムリング、前記第1サイド部材、及び前記第2サイド部材の少なくとも1つに設けられ、前記ポンプ室に作動流体を導く吸込ポートと、
    前記吸込ポートに設けられるガイド部と、を備えることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記ガイド部は、径方向内側端部が径方向外側端部よりポンプの回転方向前方に向けられることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記第1サイド部材は、前記カムリングに当接する側面に形成される窪み部を有し、
    前記吸込ポートは、前記窪み部と、前記窪み部に臨む前記カムリングの端面と、によって区画され、
    前記ガイド部は、前記窪み部の底面に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記ガイド部は、前記カムリングの端面に接することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  5. 前記窪み部は、前記カムリングの前記内周カム面よりも径方向内側に位置する側壁を有し、
    前記ガイド部は、前記側壁との間に隙間を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のベーンポンプ。
  6. 前記ガイド部は、径方向内側に向かうにつれ高くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  7. 前記ガイド部を複数備え、
    前記複数のガイド部のうちの一部のガイド部は、前記窪み部の深さと等しい高さを有し、前記複数のガイド部のうちの他のガイド部は、前記窪み部の深さと比較して低いことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  8. 前記ガイド部は湾曲していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  9. 前記ガイド部における径方向に対する傾斜角度は、回転方向後方に位置する前記ガイド部における径方向に対する傾斜角度と比較して小さいことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
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