JP2017088131A - 車両のファーサイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Shinya Nakamura
真也 中村
藤澤 直樹
Naoki Fujisawa
直樹 藤澤
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
孝彰 二井
Takaaki Nii
孝彰 二井
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【課題】本発明は、車両の側面衝突時、助手席の乗員の有無にかかわらず、確実に乗員の車室内側への慣性移動を抑制して、より適切に乗員を保護することを可能にした車両のファーサイドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】本発明は、運転席7および助手席9と、助手席における乗員Mの有無を検出する着座検出部17と、運転席の車室中央側の側部に設けられ所定圧力にて展開可能な第1ファーサイドエアバッグ25aと、助手席の車室中央側の側部に設けられ所定圧力と当該所定圧力より高い圧力で選択的に展開可能とした第2ファーサイドエアバッグ25bと、側面衝突時、第1ファーサイドエアバッグ、第2ファーサイドエアバッグの展開状態を制御する制御部29とを有し、制御部は、助手席に乗員が居ない状況での側面衝突時、運転席の第1ファーサイドエアバッグを所定圧力で展開させ、助手席の第2ファーサイドエアバッグを所定圧力より高い圧力で展開させる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の側面衝突時、運転席、助手席に搭載したファーサイドエアバッグを展開させる車両のファーサイドエアバッグ装置に関する。
自動車(車両)では、運転席や助手席の車室中央側の側部にエアバッグ(ファーサイドエアバッグ)を展開するファーサイドエアバッグ装置を装備したものがある。同ファーサイドエアバッグ装置の多くは、運転席や助手席の車室中央側の側部に、展開可能なファーサイドエアバッグ、同ファーサイドエアバッグを展開させるインフレータを収めた構造が用いられ、側面衝突が生ずると、衝突側と反対側の座席のファーサイドエアバッグがインフレータから発生するガスにより膨張し、運転席と助手席の間へ展開され、車室中央側(衝突側)に慣性移動する座席上の乗員を受け止めて保護する。
ファーサイドエアバッグは、他のエアバッグと同様、乗員への反力が高くならないように乗員保護に適正な圧力(低圧)で展開される。
通常、ファーサイドエアバッグ装置は、衝突側と反対側の座席のファーサイドエアバッグだけが展開されるよう構成されている。例えば、車両の助手席側へ側面衝突された場合、運転席側のファーサイドエアバッグが展開され、運転席の乗員が車室中央側(助手席側)へ慣性移動するのを受け止める。助手席側にも乗員がいる場合は、運転席乗員と助手席乗員とがぶつかることを防止することができる。
ところで、助手席に乗員がいない状況で車両の助手席側に側面衝突された場合、運転席側のファーサイドエアバッグが展開して運転席の乗員を受け止めるが、助手席側に乗員がいないためファーサイドエアバッグだけでは、助手席側へ倒れてしまい十分に支えきれないおそれがあった。
そこで、特許文献1の図5、図6のように、運転席側のファーサイドエアバッグと、助手席側のファーサイドエアバッグとの双方を展開させて、衝突側のファーサイドエアバッグで非衝突側のファーサイドエアバッグを支え、非衝突側のファーサイドエアバッグを倒れ難くする技術が開示されている。
特開2015−110373号公報
上記特許文献1に開示されている技術のように運転席側と助手席側の双方のファーサイドエアバッグを同時に展開させることで、運転席側のファーサイドエアバッグの倒れを抑制することは可能である。
しかしながら、通常は、乗員への反力が高くなりすぎないようファーサイドエアバッグの展開圧力が比較的低圧に調整されているため、仮に上記特許文献1のように運転席側と助手席側の双方のファーサイドエアバッグを同時に展開させたとしても、助手席に乗員がいない状態で運転席乗員の車室中央側(衝突側)への慣性移動を十分に支えきれるかどうかは疑問である。つまり、従来の比較的低く設定された展開圧力のまま双方のファーサイドエアバッグを展開しているだけでは、運転席のファーサイドエアバッグの倒れが十分に抑制できない可能性が考えられ、乗員の慣性移動を抑制して保護性能を向上させる上で改善の余地があった。
そこで、本発明の目的は、車両の側面衝突時、助手席の乗員の有無にかかわらず、確実に乗員の車室内側への慣性移動を抑制して、より適切に乗員を保護することを可能とした車両のファーサイドエアバッグ装置を提供する。
本発明の態様は、車両の車室内に車幅方向に隣接して配置された運転席および助手席と、助手席における乗員の有無を検出する着座検出部と、運転席の車室中央側の側部に設けられ、所定の圧力にて展開可能な第1ファーサイドエアバッグと、助手席の車室中央側の側部に設けられ、所定の圧力と当該所定の圧力より高い圧力とで選択的に展開可能とした第2ファーサイドエアバッグと、車両の側面衝突時、第1ファーサイドエアバッグ、第2ファーサイドエアバッグの展開状態を制御する制御部とを有し、制御部は、助手席に乗員が居ない状況での側面衝突時、運転席の第1ファーサイドエアバッグを所定の圧力で展開させるとともに、助手席の第2ファーサイドエアバッグを所定の圧力より高い圧力で展開させるものとした。
本発明によれば、例えば助手席に乗員が居ない、すなわち運転席だけに乗員が着座している状況での側面衝突時には、運転席の第1ファーサイドエアバッグは、通常圧力(所定圧力)で展開され、助手席の第2ファーサイドエアバッグは通常圧力(所定圧力)より高い圧力で展開される。これにより、車室中央側(助手席側)へ慣性移動する乗員を受け止めた衝撃で倒れようとする第1ファーサイドエアバッグ(運転席)は、高い圧力での展開によって支持剛性が高められた第2ファーサイドエアバッグ(助手席)で受け止められ、助手席側への倒れが抑えられる。
これにより、乗員(運転席)は通常圧力(低圧)で展開した第1ファーサイドエアバッグにて受け止められて衝撃が吸収されるので、十分な衝撃吸収性能が発揮された状態となり、乗員の車室中央側への慣性移動が確実に抑制される。
したがって、車両の側面衝突時、ファーサイドエアバッグで、運転席に着座している乗員をより適切に保護することができる。
また、助手席に乗員が居る、すなわち運転席および助手席の双方に乗員が着座している状況での側面衝突時には、運転席の第1ファーサイドエアバッグおよび助手席の第2ファーサイドエアバッグのうち、側面衝突の生じる車体側部から遠い側に配置される座席のファーサイドエアバッグを通常圧力(所定圧力)で展開することで、車室中央側へ倒れてくる、助手席乗員や運転席乗員を早期に保護するとともに助手席乗員や運転席乗員との衝突を確実に防止することができる。
それ故、側面衝突時、助手席乗員の有無にかかわらず、確実に乗員の車室内側への慣性移動を抑制して、より適切に乗員を保護することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る態様となるファーサイドエアバッグ装置を、同装置を制御する制御系と共に示す斜視図。 車両の側面衝突時に展開させる上記ファーサイドエアバッグ装置の制御を説明するフローチャート。 助手席に乗員が居ない状況で(運転席だけ着座)、助手席側から側面衝突を受けたときのファーサイドエアバッグ装置の挙動を説明する正面図。 助手席に乗員が居ない状況で(運転席だけ着座)、運転席側から側面衝突を受けたときのファーサイドエアバッグ装置の挙動を説明する正面図。 助手席に乗員が居る状況で(運転席および助手席の双方に着座)、運転席側から側面衝突を受けたときのファーサイドエアバッグ装置の挙動を説明する正面図。 助手席に乗員が居る状況で(運転席および助手席の双方に着座)、助手席側から側面衝突を受けたときのファーサイドエアバッグ装置の挙動を説明する正面図。
以下、本発明を図1から図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用したファーサイドエアバッグ装置を、同装置を搭載した車両の一部および同装置を制御する制御系と共に示し、図3〜図6は運手席や助手席のファーサイドエアバッグの展開の仕方をそれぞれ示している。
図1について説明すると、図中1は自動車(車両)の車体、3は同車体1内に形成された車室内、5は車体1の側部に設けられたフロントドア(片側のみ図示)、7はフロントドア3と隣接して車室内1の車幅方向一側に配置された運転席、9は同運転席7と隣接して車幅方向他側に配置された助手席をそれぞれ示す。運転席7および助手席9は、自動車の前側に配置され、自動車の前席をなしている。ちなみに、11は運転席7や助手席9が据え付くフロアを示す。
運転席7、助手席9は、いずれも乗員M(図3〜図6に図示)が座るシートクッション13と乗員Mの背を支えるシートバック15とを有している。またいずれのシートクッション13にも、乗員Mの有無を検出するセンサ、例えば着座する乗員Mの重量により運転席7、助手席9に乗員Mが着座しているか否かを検出する重量センサ17(本願の着座検出部に相当)が設けられている。
運転席7、助手席9のシートバック15のうち、車幅方向外側となる各ドア側の側部(車体側部から近い側)には、ニアサイドエアバッグ装置19(一部だけ図示)が設けられている。ちなみに、符号21は、同ニアサイドエアバッグ装置19に装備される布製のニアサイドエアバッグを示している(二点鎖線で展開を図示)。また各ドアと反対側となる各シートバック15の各車室中央側の側部(車体側部から遠い側)には、ファーサイドエアバッグ装置23が設けられている。
各ファーサイドエアバッグ装置23は、いずれも図1に示されるように折り畳まれた布製のファーサイドエアバッグ25(二点鎖線で図示)と、同ファーサイドエアバッグ25を膨張させるインフレータ27とを有して構成される。ここでは、運転席7側と助手席9側とで区別するため、運転席7側のファーサイドエアバッグ(本願の第1ファーサイドエアバッグに相当)は、符号25aで示し、助手席9側のファーサイドエアバッグ(本願の第2ファーサイドエアバッグに相当)は、符号25bで示し、運転席7側のインフレータ27は、符号27aで示し、助手席9側のインフレータ27は、符号27bで示す。
運転席7側のインフレータ27aは、所定の圧力に設定した通常圧力(乗員Mを適正に保護できる圧力)でファーサイドエアバッグ25aを展開するようガスを発生させるインフレータで構成される。助手席9側のインフレータ27bは、ファーサイドエアバッグ25bを所定の圧力である通常圧力(乗員Mを適正に保護できる圧力)で展開する場合と、同通常圧力よりも高い圧力で展開する場合とでガス発生量を選択的に切り換え可能なインフレータ、例えば二段点火式のインフレータで構成される。具体的には、二段点火式のインフレータは、ファーサイドエアバッグ25bを通常圧力(低圧)で展開させる場合は、一段のみ点火させてガスを発生させ、ファーサイドエアバッグ25bを通常圧力よりも高い圧力(高圧)で展開させる場合は、2段階で点火してガス発生時間を延長することでガスの発生量を増加させるよう構成されている。このようにガスの発生量を変化させることで、ファーサイドエアバッグ25bの展開圧力を通常圧力(低圧)と、同圧力より高い圧力(高圧)とに切換え可能としている。
一方、29は自動車(車両)に搭載された制御部である。制御部29は、例えばマイクロコンピュータで構成される。この制御部29には、運転席7および助手席9のインフレータ27a,27bや、車体1の両側部に設けた衝突センサ31(側面衝突がどちらの側で発生したかを検出)や、各シートクッション13の重量センサ17が接続される。また制御部29には、予めファーサイドエアバッグ展開用の制御プログラムが設定されている。この制御プログラムは、乗員Mの着座状況や、側面衝突が発生した車両側部の位置にしたがい、運転席7側および助手席9側のファーサイドエアバッグ25a,25bの展開を制御する機能でなる。
例えば制御部29には、
a.重量センサ17により、助手席9に乗員Mが居ない(運転席7にだけに乗員Mが着座)状況か、助手席9に乗員Mが居る(運転席7と助手席9との双方に乗員Mが着座)状況かを判定する機能。
b.助手席9に乗員Mが居ない(運転席7にのみ着座)場合の側面衝突のとき、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aを、図1中の実線のように通常圧力(低圧)で展開させる機能。(図1中の実線は、ファーサイドエアバッグ25aの展開途中を示している)。
c.上記運転席7側のファーサイドエアバッグ25aと共に、助手席9側のファーサイドエアバッグ25bを、図1中の実線のように通常圧力より高い圧力(高圧)で展開させる機能。(図1中の実線は、ファーサイドエアバッグ25bの展開途中を示している)。
d.助手席9に乗員Mが居る(運転席、助手席の双方に着座)場合の側面衝突のとき、側突が生じた車体側部とは反対側、すなわち遠い側のファーサイドエアバッグ(25aあるいは25b)を通常圧力(低圧)で展開させる機能。
が設定されている。
また制御部29には、助手席9に乗員Mが居る状態での側面衝突の場合、衝突が生じた車体側部と近い側に配置された座席のファーサイドエアバッグ(25bあるいは25a)を一緒に展開、あるいは展開しない(非展開)を選択するための指示をする選択指示部33が接続されている。これは、例えば運転席7の乗員Mと助手席9の乗員Mとの間の隙間が狭いという理由で、両方のファーサイドエアバッグ25a,25bが正常に展開しないこと避けるために設定したものである。自動車は、運転席7と助手席9間は狭い場合が多いので、通常、衝突と反対側のファーサイドエアバッグだけが展開される。ちなみに両方のファーサイドエアバッグ25a,25bが展開される場合、衝突側のファーサイドエアバッグは、通常圧力(低圧)で展開される。むろん、他の手段で展開、非展開が選択されるようにしても構わない。
なお、側面衝突時は、ニアサイドエアバッグ21も展開するが、本願はファーサイドエアバッグ25a,25bの展開の仕方が主体なので、ニアサイドエアバッグ21についての説明は省略した。
つぎに、このように構成されたファーサイドエアバッグ装置23の作用を、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
自動車(車両)が、図3に示されるように運転席7に乗員Mが居て、助手席9に乗員Mの居ない状況で走行され、選択指示部33が「非展開」に定められているとする。このとき図3中の矢印F1のように助手席9側の車両側部において側面衝突が起きたとする。
すると、図2のようにステップS1に進み、助手席9側の車両部分に配置されている衝突センサ31にて、側面衝突が助手席9側で生じたことが検知され、ステップS3へ進む。ステップS3は、重量センサ17からの検知信号に基づき、助手席9の乗員Mの有無、すなわち前席の乗員Mが運転席7のみか否かを判定している。ここでは、運転席7に乗員Mが着座しているだけで助手席9には、乗員Mが居ない状況なので、ステップS3からステップS5へ進み、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aが展開される。
具体的には、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aは、インフレータ27aの作動により、通常圧力(所定圧力)で、図1および図3に示されるように運転席7の車室中央側で展開される。つまり、ファーサイドエアバッグ25aは、乗員Mを適正に保護できる圧力、ここでは、比較的低圧で展開される。この運転席7側のファーサイドエアバッグ25aの展開によって、図3中の二点鎖線のように車室中央側(助手席9側)へ倒れてくる運転席7の乗員Mを受け止める。
このとき助手席9側のファーサイドエアバッグ25bは、通常圧力より高い圧力、つまり高圧で展開され、低圧の運転席7側のファーサイドエアバッグ25aと重なる。高圧で展開した助手席9側のファーサイドエアバッグ25bは、支持剛性が格段に増しているので、乗員Mを受け止めたときの衝撃で助手席9側へ倒れようとする運転席7側のファーサイドエアバッグ25aが確実に受け止められる。つまり、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aは、助手席9側のファーサイドエアバッグ25bによって、助手席9側へ倒れないように規制される。
これにより、運転席7の乗員Mを受け止めた衝撃は、低圧で展開される運転席7側のファーサイドエアバッグ25aで吸収され、車室中央側へ倒れてくる乗員Mを保護することができる。
また、図4の矢印F2のように運転席7側の車両側部で側面衝突が起きた場合は、上記同様、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aが低圧にて展開、助手席9側のファーサイドエアバッグ25bが高圧にて展開され、車室外側のニアサイドエアバッグ21で受け止められた反動で車室中央側に倒れてくる乗員Mを、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aで保護することができる。
一方、助手席9に乗員Mが居る状況、すなわち運転席7と助手席9との双方に乗員Mが着座しているときに、側面衝突が生じた場合は、ステップS3からステップS9へ進み、衝突側とは反対側のファーサイドエアバッグ25を展開させ、衝突側とは反対側に居る乗員Mに備える。
例えば、図5のF3に示されるように運転席7側の車体側部で側面衝突が起きた場合は、ステップS9からステップS11へ進み、衝突側と反対側となる助手席9側のファーサイドエアバッグ25bを、通常圧力、すなわち低圧で展開させる。この展開によって、図5のように車室中央側へ倒れてくる助手席9の乗員M(二点鎖線で図示)を早期に保護することができるとともに運転席7の乗員Mと助手席9の乗員Mとの衝突を防止することができる。
また、反対に図6のF4に示されるように助手席9側の車体側部で側面衝突が起きた場合は、ステップS9からステップS13へ進み、衝突側と反対側となる運転席7側のファーサイドエアバッグ25aを、通常圧力、すなわち低圧で展開させる。この展開によって、上記同様、図6のように車室中央側へ倒れてくる運転席7の乗員M(二点鎖線で図示)を早期に保護することができるとともに運転席7の乗員Mと助手席9の乗員Mとの衝突を防止することができる。
以上のように乗員の保護が難しいとされる助手席9に乗員Mが居ないときにおける側面衝突時は、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aを通常圧力(低圧)で展開させ、助手席9側のファーサイドエアバッグ25bを通常圧力より高い圧力(高圧)で展開させるので、運転席7の乗員Mを受け止めた運転席7側のファーサイドエアバッグ25aが車両中央側、すなわち助手席9側へ倒れるのを抑制して、運転席7側のファーサイドエアバッグ25aで適切に衝撃吸収でき、十分に衝撃吸収性能を発揮させることができる。
一方で、助手席9に乗員Mが居るときの側面衝突時には、側面衝突側から遠い側に配置される座席のファーサイドエアバッグ(25aあるいは25b)を、通常圧力(低圧)で展開させるので、車室中央側へ倒れてくる衝突側から遠い側に着座している乗員Mを早期にかつ適切な展開圧力で保護できる上、運転席7の乗員Mと助手席9の乗員Mとが互いに衝突することを防止することができる。なお、運転席7と助手席9との間隔が比較的広い車両の場合、図5中の二点鎖線や図6中の二点鎖線に示されるように側面衝突側から近い側に配置されるファーサイドエアバッグ(25aあるいは25b)も通常圧力(低圧)で展開させることによって、一層、適切に乗員Mの保護ができる。
それ故、ファーサイドエアバッグ装置23によれば、車両の側面衝突時、助手席9の乗員Mの有無にかかわらず、ファーサイドエアバッグ25を用いて座席に居る乗員Mの車室中央側への慣性移動をより確実に抑制することができ、乗員Mに対する保護性能を向上させることができる。
なお、上述した一実施形態における各構成およびそれの組合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、上述した一実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。
7 運転席
9 助手席
17 重量センサ(着座検出部)
25a ファーサイドエアバッグ(第1ファーサイドエアバッグ)
25b ファーサイドエアバッグ(第2ファーサイドエアバッグ)
27a,27b インフレータ
29 制御部

Claims (3)

  1. 車両の車室内に車幅方向に隣接して配置された運転席および助手席と、
    前記助手席における乗員の有無を検出する着座検出部と、
    前記運転席の車室中央側の側部に設けられ、所定の圧力にて展開可能な第1ファーサイドエアバッグと、
    前記助手席の車室中央側の側部に設けられ、前記所定の圧力と当該所定の圧力より高い圧力とで選択的に展開可能とした第2ファーサイドエアバッグと、
    前記車両の側面衝突時、前記第1ファーサイドエアバッグ、前記第2ファーサイドエアバッグの展開状態を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記助手席に乗員が居ない状況での側面衝突時、前記運転席の第1ファーサイドエアバッグを前記所定の圧力で展開させるとともに、前記助手席の第2ファーサイドエアバッグを前記所定の圧力より高い圧力で展開させる
    ことを特徴とする特徴とする車両のファーサイドエアバッグ装置。
  2. 前記制御部は、
    更に、前記助手席に乗員が居る状況での前記側面衝突時、前記第1ファーサイドエアバッグおよび前記第2ファーサイドエアバッグのうち、前記側面衝突の生じる車体側部から遠い側に配置される座席のファーサイドエアバッグを前記所定の圧力で展開させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のファーサイドエアバッグ装置。
  3. 更に、前記第1ファーサイドエアバッグおよび前記第2ファーサイドエアバッグのうち、前記側面衝突の生じる車体側部から近い側に配置される座席のファーサイドエアバッグは、前記車体側部から遠い側に配置される座席のファーサイドエアバッグと共に所定の圧力で展開あるいは非展開が選択可能としてある
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両のファーサイドエアバッグ装置。
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