JP2017088105A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアリング内に追加のスペースを必要とすることなく、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができるスイッチ装置を提供する。【解決手段】スイッチ装置20Aは、複数のスイッチ構造50A〜50Dと、非検出状態値と接近状態値との間に設定される第1の閾値T1に基づいて運転者の指がスイッチ構造50A〜50Dに近接したか否かを判断する近接判断部と、接近状態値と押込接触状態値との間に設定される第2の閾値T2に基づいて押圧スイッチ操作がなされたことを検出する押圧スイッチ操作検出部と、近接判断部の判断結果に基づいてスライドスイッチ操作がなされたことを検出するスライドスイッチ操作検出部とを備える。スイッチ構造50A〜50Dは、その少なくとも一部が固定電極51A〜51Dに対して近接又は離間できるような可撓性を有する可撓性電極56A〜56Dを含んでいる。【選択図】図3
Description
本発明は、スイッチ装置に係り、特に自動車のステアリングに実装可能なスイッチ装置に関するものである。
近年、自動車には様々な付加的機能が求められており、車内に実装される電子デバイスも増加している。これに伴い、車両の操舵を行うステアリングにもこれらの電子デバイスを操作及び制御するスイッチを設けることが多くなっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来からステアリングに設けられているスイッチは機械式のオン/オフスイッチであるため、電子デバイスの1つの機能のオン/オフ操作に対して1つのスイッチが必要となる。したがって、電子デバイスの数及びその機能の数が増えるに伴って、それと同じだけのスイッチを追加する必要が生じる。しかしながら、ステアリングにはエアバッグ装置が実装されることなどもあって、スイッチを配置できるスペースが限られている。したがって、自動車の多機能化に伴って、ステアリング内に追加のスペースを必要とすることなく、より多くのスイッチ操作を検出可能なスイッチ装置が必要とされている。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ステアリング内に追加のスペースを必要とすることなく、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができるスイッチ装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、ステアリング内に追加のスペースを必要とすることなく、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができるスイッチ装置が提供される。このスイッチ装置は、自動車のステアリングに配置される絶縁基板と、上記絶縁基板上に設けられる複数のスイッチ構造と、上記複数のスイッチ構造に対応して設けられる近接判断部であって、検出対象が上記スイッチ構造に近接したか否かを判断する近接判断部と、上記複数のスイッチ構造に対応して設けられる第1のスイッチ操作検出部であって、上記スイッチ構造に対して上記検出対象による押圧スイッチ操作がなされたことを検出する第1のスイッチ操作検出部と、上記複数のスイッチ構造の上記近接判断部における判断結果に基づいて、上記複数のスイッチ構造に対して上記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出する第2のスイッチ操作検出部とを備える。上記複数のスイッチ構造のそれぞれは、上記絶縁基板上に配置される固定電極と、その少なくとも一部が上記固定電極に対して近接又は離間できるような可撓性を有する可撓性電極とを含んでいる。上記近接判断部のそれぞれは、上記検出対象が上記可撓性電極の静電容量に影響を及ぼしていない非検出状態において上記可撓性電極で検出される静電容量である非検出状態値と、上記検出対象が上記非検出状態よりも上記可撓性電極に接近した接近状態において上記可撓性電極で検出される静電容量である接近状態値との間に設定される第1の閾値に基づいて、上記検出対象が上記スイッチ構造に近接したか否かを判断するように構成されている。
このような構成により、スイッチ構造の数に相当する数の押圧スイッチ操作に加えて、1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるので、必要とするスペースを同一にしたまま、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができる。
上記複数のスイッチ構造のそれぞれは、上記固定電極を被覆して上記可撓性電極が上記固定電極と電気的に接続されることを防止する絶縁部をさらに含んでいてもよく、上記第1のスイッチ操作検出部のそれぞれは、上記接近状態値と、上記可撓性電極が上記絶縁部に接触する押込接触状態において上記可撓性電極で検出される静電容量である押込接触状態値との間に設定される第2の閾値に基づいて、上記スイッチ構造に対して上記検出対象による押圧スイッチ操作がなされたことを検出するように構成されていてもよい。
このような構成により、複数のスイッチ構造のそれぞれの可撓性電極の静電容量が2段階で変化することを利用してスイッチ操作を検出することができる。すなわち、複数のスイッチ構造の可撓性電極の静電容量の第1段階の変化(第1の閾値)に基づいて複数のスイッチ構造に対する1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるとともに、複数のスイッチ構造の可撓性電極の静電容量の第2段階の変化(第2の閾値)に基づいてそれぞれのスイッチ構造に対する押圧スイッチ操作を検出することができる。したがって、スイッチ構造の数に相当する数の押圧スイッチ操作に加えて、1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるので、必要とするスペースを同一にしたまま、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができる。
上記第2のスイッチ操作検出部は、上記複数のスイッチ構造における上記近接判断部が近接を判断した順序に基づいて、上記複数のスイッチ構造に対して上記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出することが好ましい。この場合において、上記第2のスイッチ操作検出部は、所定の時間間隔内に上記複数のスイッチ構造における上記近接判断部が近接を判断した場合に、上記複数のスイッチ構造に対して上記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出することが好ましい。
上記可撓性電極は、上記絶縁基板から凸状に突出するドーム型の外形を有していることが好ましい。このような可撓性電極を用いることにより、可撓性電圧を押圧する運転者にクリック感を与えることができる。
スライドスイッチ操作の検出精度を高める観点から、上記複数のスイッチ構造は、一列に配置される3つ以上のスイッチ構造を含んでいることが好ましい。
運転者が把持するリムに上記複数のスイッチ構造を実装することができる。
本発明によれば、スイッチ構造の数に相当する数の押圧スイッチ操作に加えて、1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるので、必要とするスペースを同一にしたまま、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができる。
また、本発明によれば、複数のスイッチ構造のそれぞれの可撓性電極の静電容量が2段階で変化することを利用してスイッチ操作を検出することができる。すなわち、複数のスイッチ構造の可撓性電極の静電容量の第1段階の変化(第1の閾値)に基づいて複数のスイッチ構造に対する1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるとともに、複数のスイッチ構造の可撓性電極の静電容量の第2段階の変化(第2の閾値)に基づいてそれぞれのスイッチ構造に対する押圧スイッチ操作を検出することができる。したがって、スイッチ構造の数に相当する数の押圧スイッチ操作に加えて、1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるので、必要とするスペースを同一にしたまま、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができる。
以下、本発明に係るステアリングの実施形態について図1から図14を参照して詳細に説明する。なお、図1から図14において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図14においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は本発明の一実施形態におけるステアリング1の構成を示す模式図である。図1に示すように、ステアリング1は、運転者が操舵時に把持する円環状のリム100と、リム100の中央に配置されるボス200と、ボス200からリム100に向かって外側に延びるスポーク300A,300B,300Cとを備えている。なお、リム100は円環形状に限られるものではなく、運転者が把持できる形状であればどのような形状であってもよい。
図1に示すように、ステアリング1の右側にはスイッチ装置10Aが実装されており、左側にはスイッチ装置10Bが実装されている。スイッチ装置10Aは、リム100の周方向Eに沿って延びるセンサ部20Aと、接続配線部90Aを介してセンサ部20Aと電気的に接続される処理部30Aとを含んでいる。同様に、スイッチ装置10Bは、リム100の周方向Eに沿って延びるセンサ部20Bと、接続配線部90Bを介してセンサ部20Bと電気的に接続される処理部30Bとを含んでいる。
処理部30A,30Bは、それぞれ対応するセンサ部20A,20Bにおける静電容量の変化をモニタすることにより、センサ部20A,20Bに対して運転者が所定のスイッチ操作をしたか否かを判断するように構成されている。本実施形態においては、このような処理部30A,30Bによって押圧スイッチ操作とスライドスイッチ操作とが検出される。これらのスイッチ操作については後述する。
スイッチ装置10A及びスイッチ装置10Bは、実装される場所を除いて同一の構成を有しているため、以下の説明では、スイッチ装置10Aについてのみ説明し、スイッチ装置10Bについての説明は省略する。なお、ステアリング1に設けるこのようなスイッチ装置の数は、1つであってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。
図2はステアリング1の右側面図、図3は図2のA−A線断面図である。図2における+Z方向がステアリング1の表側(すなわち、図1の紙面表側)に対応しており、−Z方向がステアリング1の裏側(すなわち、図1の紙面裏側)に対応している。なお、図2では、後述するスキン120及び被覆シート53が装着される前の状態が示されている。また、理解を容易にするために、図3ではリム100の曲率がゼロであるものとして示されている。
図2及び図3に示すように、リム100のZ方向中央部(すなわち、リム100の最外周側(図1参照))には絶縁基板21が配置されており、この絶縁基板21上にスイッチ装置10Aのセンサ部20Aが実装されている。センサ部20Aは、リム100の最外周に沿って一列に配置される4つのスイッチ構造50A,50B,50C,50Dを含んでいる。なお、絶縁基板21としては、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタート(PET)、ポリエステル樹脂、液晶ポリマー、ガラスなどの絶縁性材料で形成されたフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit(FPC))などを用いることができる。
図3に示すように、スイッチ構造50Aは、絶縁基板21上に設けられた固定電極51Aと、固定電極51Aを覆う絶縁層55Aと、絶縁基板21上に設けられた外側電極52Aと、外周縁が外側電極52Aに接触するように配置された可撓性電極56Aとを含んでいる。同様に、スイッチ構造50Bは、絶縁基板21上に設けられた固定電極51Bと、固定電極51Bを覆う絶縁層55Bと、絶縁基板21上に設けられた外側電極52Bと、外周縁が外側電極52Bに接触するように配置された可撓性電極56Bとを含んでおり、スイッチ構造50Cは、絶縁基板21上に設けられた固定電極51Cと、固定電極51Cを覆う絶縁層55Cと、絶縁基板21上に設けられた外側電極52Cと、外周縁が外側電極52Cに接触するように配置された可撓性電極56Cとを含んでおり、スイッチ構造50Dは、絶縁基板21上に設けられた固定電極51Dと、固定電極51Dを覆う絶縁層55Dと、絶縁基板21上に設けられた外側電極52Dと、外周縁が外側電極52Dに接触するように配置された可撓性電極56Dとを含んでいる。
図3に示すように、絶縁基板21上には、外側電極52A〜52Dを取り囲むように樹脂層54が設けられている。本実施形態では、この樹脂層54は、上述した絶縁層55A〜55Dと一体的に形成されるが、樹脂層54と絶縁層55A〜55Dとを別体としてもよい。例えば、樹脂層54及び絶縁層55A〜55Dは、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、又はこれらの2以上の組み合わせなどから形成される。
可撓性電極56A〜56D、外側電極52A〜52D、及び樹脂層54は被覆シート53により被覆されている。この被覆シート53により4つのスイッチ構造50A〜50Dが連結され一体化されて1つのセンサ部20Aが構成されている。被覆シート53は、リム100を全周にわたって覆うスキン120によって覆われており、運転者はこのスキン120の上からリム100を把持して自動車を操舵する。なお、センサ部20Aにおける4つのスイッチ構造50A〜50Dによる凹凸がスキン120の表面から認識できるように構成することが好ましい。
センサ部20Aのスイッチ構造50A〜50Dは同一の構成を有しているため、以下の説明では、スイッチ構造50Aを中心として説明し、スイッチ構造50B〜50Dについての説明は適宜省略する。
図4は、図3に示すセンサ部20Aのスイッチ構造50Aを含む部分を拡大して示す図、図5は、図4の右側面図であって、図4からスキン120及び被覆シート53を取り除いた状態を示している。図6は、図5から可撓性電極56Aを取り除いた状態を示す図である。
固定電極51Aは、銀や銅などの導電体から形成され、図6において略円形の外形を有している。この固定電極51Aは、電位が一定となるように例えば接地される。なお、固定電極51Aの外形は必ずしも略円形である必要はない。
図6に示すように、外側電極52Aは、銀や銅などの導電体から形成され、固定電極51Aから外側に離間した位置に形成されている。本実施形態では、外側電極52Aは、固定電極51Aを取り囲むように略C字状の外形を有するように形成されている。外側電極52Aと固定電極51Aとの間の離間距離は、外側電極52Aと固定電極51Aとの間に生じる寄生容量が十分に小さくなるように設定される。
可撓性電極56Aは、図5において略円形の外形を有しており、図5及び図6に示すように、固定電極51Aと同心状に形成されている。可撓性電極56Aは、固定電極51Aよりも大きな外径を有しており、図5及び図6において少なくとも一部が固定電極51Aと重なるように形成されている。
可撓性電極56Aは、例えばステンレス鋼などの板状の導電体から形成されている。可撓性電極56Aの外周縁は外側電極52Aと接触しており、可撓性電極56Aは、その接触部分において外側電極52Aと電気的に接続されている。
可撓性電極56Aは、その少なくとも一部が固定電極51Aに対して接近又は離間できるような可撓性を有するように構成されている。このような可撓性を実現するために、本実施形態における可撓性電極56Aは、図4に示すように、絶縁基板21から被覆シート53側に向かって凸状に盛り上がったドーム型の外形を有している。換言すれば、可撓性電極56Aは、中心に向かって次第に高くなるドーム型の外形を有している。
図6に示すように、絶縁層55Aは、固定電極51Aを覆うように設けられており、この絶縁層55Aにより固定電極51Aと可撓性電極56Aとの間の電気的接続が防止されるようになっている。なお、固定電極51Aと可撓性電極56Aとの間の電気的接続が防止されるのであれば、必ずしも固定電極51Aの全面を絶縁層55Aが覆う必要はない。
このような構成において、運転者が指2でスイッチ構造50Aをリム100側に向けて押圧すると、図7に示すように、可撓性電極56Aがリム100側に陥没するように変形し、最終的には絶縁層55Aに接触する。運転者が指2による押圧を止めると、可撓性電極56Aは、弾性力によって図4に示す初期状態に戻る。このような可撓性電極56Aの変形によって、運転者は、押圧した際にクリック感を得ることができる。なお、リム100を全周にわたって覆うスキン120の表面からスイッチ構造50Aの凹凸が認識できるように、スキン120はスイッチ構造50Aの凹凸に沿うように装着されている。このようなスキン120の表面の凹凸によって、運転者は、スキン120の表面を指2でなぞることでスイッチ構造50Aの位置を確認できる。
図8は、スイッチ装置10Aの回路構成を模式的に示す図である。図8に示すように、スイッチ装置10Aの処理部30Aは、スイッチ構造50A〜50Dに対応して設けられる静電容量モニタ部31A〜31Dと、それぞれの静電容量モニタ部31A〜31Dからの出力を受けて運転者がスライドスイッチ操作をしたことを検出するスライドスイッチ操作検出部32とを含んでいる。スイッチ構造50A〜50Dの可撓性電極56A〜56Dは、外側電極52A〜52Dを介してそれぞれ対応する静電容量モニタ部31A〜31Dに接続されており、静電容量モニタ部31A〜31Dは、対応するスイッチ構造50A〜50Dの可撓性電極56A〜56Dでの静電容量の変化をモニタできるようになっている。
図8に示すように、静電容量モニタ部31A〜31Dは、検出対象である運転者の指2がスイッチ構造50A〜50Dの可撓性電極56A〜56Dに近接した際に生じる静電容量の変化を利用して、運転者の指2が可撓性電極56A〜56Dに近接したか否かを判断する近接判断部33A〜33Dと、運転者の指2がスイッチ構造50A〜50Dの可撓性電極56A〜56Dを押圧した際に生じる静電容量の変化を利用して、スイッチ構造50A〜50Dに対して運転者の指2による押圧スイッチ操作がなされたことを検出する押圧スイッチ操作検出部(第1のスイッチ操作検出部)34A〜34Dとを含んでいる。
以下、運転者が指2をスイッチ構造50Aに近接させ、さらにスイッチ構造50Aをリム100に向かって押圧し、その後、指2での押圧を止めた場合を例として、静電容量モニタ部31Aにおいて検出される静電容量について説明する。図9は、この一連の動作において静電容量モニタ部31Aによって検出される可撓性電極56Aの静電容量の時間的変化を例示的に示すグラフである。
運転者の指2が可撓性電極56Aから十分に離れている状態においては、運転者の指2は可撓性電極56Aの静電容量に影響を及ぼさない。このとき、静電容量モニタ部31Aにより可撓性電極56Aに電圧を加えることで検出される静電容量は、図10Aに示すように、固定電極51Aと可撓性電極56Aとの間に生じる静電容量αである(実際には静電容量αとそれ以外の寄生容量の和となるが、議論を簡単にするため、ここでは静電容量α以外の寄生容量を無視する)。なお、運転者の指2が可撓性電極56Aから十分に離れており可撓性電極56Aの静電容量に影響を及ぼしていない状態を「非検出状態」ということとする。
非検出状態から運転者の指2が可撓性電極56Aに接近すると、運転者の指2も一定の導電性を有するため、運転者の指2を介して接地と可撓性電極56Aとの間に静電容量が形成される。図11に示すように、運転者の指2が可撓性電極56Aを覆うステアリング1のスキン120の表面に接触するまで近接した状態(以下、「表面接触状態」という)においては、図10Bに示すように、静電容量モニタ部31Aにより検出される静電容量は、上述した静電容量αと、運転者の指2を介して接地と可撓性電極56Aとの間に生じる静電容量βとの和α+βとなる。
この表面接触状態から、運転者の指2によってさらに可撓性電極56Aを固定電極51Aに向けて押圧すると、上述したように可撓性電極56Aは陥没するように変形する。これにより、可撓性電極56Aと固定電極51Aとの間の距離が非検出状態よりも短くなるため、このときに可撓性電極56Aと固定電極51Aとの間に生じる静電容量は、非検出状態のときの静電容量αから増加する。図7に示すように、可撓性電極56Aが絶縁層55Aに接触するまで可撓性電極56Aを押し込んだ状態(以下、「押込接触状態」という)においては、図10Cに示すように、可撓性電極56Aと固定電極51Aとの間の静電容量は、非検出状態のときの静電容量αから可撓性電極56Aと固定電極51Aとの間の距離が短縮された分γだけ増加することとなる。したがって、静電容量モニタ部31Aにより検出される静電容量は、可撓性電極56Aと固定電極51Aとの間に生じる静電容量α+γと、運転者の指2を介して接地と可撓性電極56Aとの間に生じる静電容量βとの和α+β+γとなる。
運転者が指2での押圧を止めると、可撓性電極56Aは、その弾性力によって図4に示す初期状態に戻り、図10Bに示す表面接触状態となって、静電容量モニタ部31Aにより検出される静電容量はα+βとなる。運転者の指2が可撓性電極56Aからさらに離れると、図10Aに示す非検出状態となって、静電容量モニタ部31Aにより検出される静電容量はαとなる。
本実施形態におけるスイッチ装置10Aは、このような静電容量の変化を利用することによって、運転者が可撓性電極56A〜56Dに対して押圧スイッチ操作をしたことと、複数の可撓性電極56A〜56Dに対してスライドスイッチ操作をしたこととを検出している。以下、これらのスイッチ操作の検出について説明する。
本実施形態では、図9に示すように、非検出状態で検出される静電容量α(非検出状態値)と表面接触状態で検出される静電容量α+βとの間に第1の閾値T1が設定されている。静電容量モニタ部31A〜31Dの近接判断部33A〜33Dのそれぞれは、可撓性電極56A〜56Dの静電容量が第1の閾値T1を超えた場合に、運転者の指2がスイッチ構造50A〜50Dに近接したものと判断し、スライドスイッチ操作検出部32に制御信号を出力するように構成されている。
また、本実施形態では、図9に示すように、表面接触状態で検出される静電容量α+βと押込接触状態で検出される静電容量α+β+γ(押込接触状態値)との間に第2の閾値T2が設定されている。静電容量モニタ部31A〜31Dの押圧スイッチ操作検出部34A〜34Dのそれぞれは、検出される可撓性電極56A〜56Dの静電容量が第2の閾値T2を超えた場合に、スイッチ構造50A〜50Dに対して押圧スイッチ操作がなされたものと判断するように構成されている。
スライドスイッチ操作検出部(第2のスイッチ操作検出部)32は、静電容量モニタ部31A〜31Dの近接判断部33A〜33Dからの制御信号に基づいて、スイッチ構造50A〜50Dに対してスライドスイッチ操作がなされたものと判断するように構成されている。より具体的には、スライドスイッチ操作検出部32は、静電容量モニタ部31A〜31Dの近接判断部33A〜33Dからの制御信号が所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たした場合に、スイッチ構造50A〜50Dに対してスライドスイッチ操作がなされたものと判断する。
どのような動作がなされた場合にスライドスイッチ操作がなされたものとするかは必要に応じて任意に定義することができる。この定義に応じて、スライドスイッチ操作の検出のためにスライドスイッチ操作検出部32が使用する条件も変更される。本実施形態では、運転者が所定の時間内にスイッチ構造50Aに対応する位置からスイッチ構造50Dに対応する位置まで指2をスキン120上でスライドさせた場合に、自動車の右ターンライトをオンにするスライドスイッチ操作(右スライドスイッチ操作)がなされたものとし、所定の時間内にスイッチ構造50Dに対応する位置からスイッチ構造50Aに対応する位置まで指2をスキン120上でスライドさせた場合に、自動車の左ターンライトをオンにするスライドスイッチ操作(左スライドスイッチ操作)がなされたものとする。
したがって、本実施形態では、静電容量モニタ部31A〜31Dの近接判断部33A〜33Dからの制御信号が、近接判断部33A、近接判断部33B、近接判断部33C、近接判断部33Dの順番でスライドスイッチ操作検出部32に出力され、かつ、それらの制御信号が所定の時間間隔P内に出力されることを右スライドスイッチ操作の検出のための条件とする。さらに、静電容量モニタ部31A〜31Dの近接判断部33A〜33Dからの制御信号が、近接判断部33D、近接判断部33C、近接判断部33B、近接判断部33Aの順番でスライドスイッチ操作検出部32に出力され、かつ、それらの制御信号が所定の時間間隔P内に出力されることを左スライドスイッチ操作の検出のための条件とする。
図12は、右スライドスイッチ操作を行う動作を模式的に示す図であり、図13は、このときに静電容量モニタ部31A〜31Dによって検出される可撓性電極56A〜56Dの静電容量を示すタイミングチャートである。
図12の(a)で示すように、運転者がスイッチ構造50Aに対応する位置に指2を近づけると、上述したように、静電容量モニタ部31Aにより検出される可撓性電極56Aの静電容量はαから増加し、指2がスキン120に接触したとき(表面接触状態)にはα+βとなる(図13参照)。ここで、可撓性電極56Aの静電容量が第1の閾値T1を超えた時点(t1)で静電容量モニタ部31Aの近接判断部33Aはスライドスイッチ操作検出部32に制御信号を出力する。近接判断部33Aからの制御信号を受けたスライドスイッチ操作検出部32は、近接判断部33Aからの制御信号を受けた後、他の近接判断部33B〜33Dからの制御信号の入力を待つ。
その後、図12の(b)で示すように、運転者がスイッチ構造50Aからスイッチ構造50Bに対応する位置に指2をスキン120上でスライドさせると、指2がスイッチ構造50Aから離れていくため、静電容量モニタ部31Aにより検出される可撓性電極56Aの静電容量は、図13に示すようにα+βから次第に小さくなり最終的にはαに戻る。一方で、指2がスイッチ構造50Bに近づいていくため、静電容量モニタ部31Bにより検出される可撓性電極56Bの静電容量はαから増加して最終的にはα+βとなる(図13参照)。ここで、可撓性電極56Bの静電容量が第1の閾値T1を超えた時点(t2)で静電容量モニタ部31Bの近接判断部33Bはスライドスイッチ操作検出部32に制御信号を出力する。近接判断部33Bからの制御信号を受けたスライドスイッチ操作検出部32は、t2−t1が所定の時間間隔P内にあるか否かを判断し、t2−t1が所定の時間間隔P内にある場合は、他の静電容量モニタ部31A、31C、31Dからの制御信号の入力を待つ。t2−t1が所定の時間間隔P内にない場合は、右スライドスイッチ操作を検出するための条件が満足されないため、右スライドスイッチ操作が行われたとは判断されない。
図12の(c)で示すように、さらに運転者がスイッチ構造50Bからスイッチ構造50Cに対応する位置に指2をスキン120上でスライドさせると、指2がスイッチ構造50Bから離れていくため、静電容量モニタ部31Bにより検出される可撓性電極56Bの静電容量は、図13に示すようにα+βから次第に小さくなり最終的にはαに戻る。一方で、指2がスイッチ構造50Cに近づいていくため、静電容量モニタ部31Cにより検出される可撓性電極56Cの静電容量はαから増加して最終的にはα+βとなる(図13参照)。ここで、可撓性電極56Cの静電容量が第1の閾値T1を超えた時点(t3)で静電容量モニタ部31Cの近接判断部33Cはスライドスイッチ操作検出部32に制御信号を出力する。近接判断部33Cからの制御信号を受けたスライドスイッチ操作検出部32は、t3−t2が所定の時間間隔P内にあるか否かを判断し、t3−t2が所定の時間間隔P内にある場合は、他の静電容量モニタ部31A、31B、31Dからの制御信号の入力を待つ。t3−t2が所定の時間間隔P内にない場合は、右スライドスイッチ操作を検出するための条件が満足されないため、右スライドスイッチ操作が行われたとは判断されない。
図12の(d)で示すように、さらに運転者がスイッチ構造50Cからスイッチ構造50Dに対応する位置に指2をスキン120上でスライドさせると、指2がスイッチ構造50Cから離れていくため、静電容量モニタ部31Cにより検出される可撓性電極56Cの静電容量は、図13に示すようにα+βから次第に小さくなり最終的にはαに戻る。一方で、指2がスイッチ構造50Dに近づいていくため、静電容量モニタ部31Dにより検出される可撓性電極56Dの静電容量はαから増加して最終的にはα+βとなる(図13参照)。ここで、可撓性電極56Dの静電容量が第1の閾値T1を超えた時点(t4)で静電容量モニタ部31Dの近接判断部33Dはスライドスイッチ操作検出部32に制御信号を出力する。近接判断部33Dからの制御信号を受けたスライドスイッチ操作検出部32は、t4−t3が所定の時間間隔P内にあるか否かを判断し、t4−t3が所定の時間間隔P内にある場合は、右スライドスイッチ操作を検出するための条件をすべて満たすこととなる。したがって、この場合には、スライドスイッチ操作検出部32は、右スライドスイッチ操作がなされたと判断し、対応する電子デバイス(この例では右ターンライト)に制御信号を出力する。t4−t3が所定の時間間隔P内にない場合は、右スライドスイッチ操作を検出するための条件が満足されないため、右スライドスイッチ操作が行われたとは判断されない。
このように、図12の(a)から(d)に示すように、運転者が所定の時間内にスイッチ構造50Aに対応する位置からスイッチ構造50Dに対応する位置まで指2をスキン120上でスライドさせると、スライドスイッチ操作検出部32が右スライドスイッチ操作が行われたことを検出し、右ターンライトに制御信号を出力することができる。
図14は、左スライドスイッチ操作を行ったときに静電容量モニタ部31A〜31Dによって検出される可撓性電極56A〜56Dの静電容量を示すタイミングチャートである。図14に示すように、左スライドスイッチ操作を行った場合は、制御信号が出力される順番が近接判断部33D、近接判断部33C、近接判断部33B、近接判断部33Aとなり、右スライドスイッチ操作の場合と逆となる。その他の点については右スライドスイッチ操作の場合と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態では、スイッチ構造50A〜50Dに設けた可撓性電極56A〜56Dの静電容量が2段階で変化することを利用することにより、運転者の指2による4つの押圧スイッチ操作と2つのスライドスイッチ操作とを検出可能としている。すなわち、可撓性電極56A〜56Dの静電容量の第1段階の変化(第1の閾値T1)に基づいて複数のスイッチ構造50A〜50Dに対する1以上のスライドスイッチ操作を検出することができるとともに、可撓性電極56A〜56Dの静電容量の第2段階の変化(第2の閾値T2)に基づいてそれぞれのスイッチ構造50A〜50Dに対する押圧スイッチ操作を検出することができる。
従来の機械式のスイッチでは、N個のスイッチでN個のスイッチ操作しか検出することができないが、本実施形態のようなスイッチ構造を使用することにより、N個のスイッチ構造でN個の押圧スイッチ操作と1以上のスライドスイッチ操作とを検出することが可能となる。すなわち、スイッチ構造の数に相当する数の押圧スイッチ操作に加えて、1以上のスライドスイッチ操作を検出することが可能となる。したがって、必要とするスペースを同一にしたまま、検出できるスイッチ操作の数を増やすことができる。
また、スライドスイッチ操作は、種々な形態で定義することが可能であるため、スライドスイッチ操作を適切に定義することにより、検出できるスライドスイッチ操作を飛躍的に増加させることができる。例えば、上述したような右スライドスイッチ操作や左スライドスイッチ操作だけではなく、運転者が所定の時間内にスイッチ構造50Aに対応する位置からスイッチ構造50Dに対応する位置まで指2をスキン120上でスライドさせた後、スイッチ構造50Aに対応する位置に戻した場合に、自動車のワイパーをオンにするスライドスイッチ操作がなされたものとすることができる。また、例えば、運転者が所定の時間内にスイッチ構造50Dに対応する位置からスイッチ構造50Aに対応する位置まで指2をスキン120上でスライドさせた後、スイッチ構造50Dに対応する位置に戻した場合に、自動車のヘッドライトをオンにするスライドスイッチ操作がなされたものとすることなどもできる。このように、スライドスイッチ操作を種々な形態で定義することにより、検出できるスライドスイッチ操作を簡単に増やすことができる。
上述した実施形態では、第1の閾値T1が、非検出状態で検出される静電容量α(非検出状態値)と表面接触状態で検出される静電容量α+β(表面接触状態値)との間の値であるものとして説明したが、この第1の閾値T1は、非検出状態値と、運転者の指2が非検出状態よりも可撓性電極56A〜56Dに接近した接近状態において検出される静電容量(接近状態値)との間であればどのような値であってもよい。また、上述した実施形態では、第2の閾値T2が、表面接触状態値と押込接触状態で検出される静電容量α+β+γ(押込接触状態値)との間の値であるものとして説明したが、この第2の閾値T2は、上述した接近状態値と押込接触状態値との間であればどのような値であってもよい。
また、上述した実施形態では、静電容量モニタ部31A〜31Dにおいて、可撓性電極56A〜56Dにおける静電容量をモニタするものとして説明したが、必ずしも可撓性電極56A〜56Dにおける静電容量自体をモニタする必要はない。すなわち、可撓性電極56A〜56Dにおける静電容量に応じて変化する物理量をモニタすることにより可撓性電極56A〜56Dにおける静電容量を間接的にモニタすることとしてもよい。
また、上述した実施形態における押圧スイッチ操作検出部34A〜34Dは、検出される可撓性電極56A〜56Dの静電容量が第2の閾値T2を超えた場合に、スイッチ構造50A〜50Dに対して押圧スイッチ操作がなされたものと判断するように構成されていたが、これに限られるものではない。例えば、それぞれのスイッチ構造50A〜50Dの固定電極51A〜51Dを被覆している絶縁層55Aを取り除き、可撓性電極56A〜56Dと固定電極51A〜51Dとが導通したことを検出した場合に、押圧スイッチ操作がなされたものと判断するようにスイッチ構造50A〜50Dを構成することもできる。
上述した実施形態では、センサ部20Aが4つのスイッチ構造50A〜50Dを含んでいたが、スイッチ構造の数は4つに限られない。センサ部20Aのスイッチ構造が4つよりも少なくてもよいし、4つよりも多くてもよい。ただし、上述したスライドスイッチ操作の検出精度を高める観点からは、センサ部20Aが3つ以上のスイッチ構造を含んでいることが好ましい。
図1では、処理部30A,30Bがステアリング1のボス200内に設けられているが、処理部30A,30Bをその他の場所(例えば、自動車のダッシュボードなど)に設置してもよい。また、センサ部20A,20Bを実装する位置はリム100に限られるものではない。例えば、センサ部20A,20Bをスポーク300A,300B,300Cやボス200に設けることも可能である。
1 ステアリング
2 指
10A,10B スイッチ装置
20A,20B センサ部
21 絶縁基板
30A,30B 処理部
31A〜31D 静電容量モニタ部
32 スライドスイッチ操作検出部(第2のスイッチ操作検出部)
33A〜33D 近接判断部
34A〜34D 押圧スイッチ操作検出部(第1のスイッチ操作検出部)
50A〜50D スイッチ構造
51A〜51D 固定電極
52A〜52D 外側電極
53 被覆シート
54 樹脂層
55A〜55D 絶縁層
56A〜56D 可撓性電極
90A,90B 接続配線部
100 リム
120 スキン
200 ボス
300A,300B,300C スポーク
2 指
10A,10B スイッチ装置
20A,20B センサ部
21 絶縁基板
30A,30B 処理部
31A〜31D 静電容量モニタ部
32 スライドスイッチ操作検出部(第2のスイッチ操作検出部)
33A〜33D 近接判断部
34A〜34D 押圧スイッチ操作検出部(第1のスイッチ操作検出部)
50A〜50D スイッチ構造
51A〜51D 固定電極
52A〜52D 外側電極
53 被覆シート
54 樹脂層
55A〜55D 絶縁層
56A〜56D 可撓性電極
90A,90B 接続配線部
100 リム
120 スキン
200 ボス
300A,300B,300C スポーク
Claims (7)
- 自動車のステアリングに配置される絶縁基板と、
前記絶縁基板上に設けられる複数のスイッチ構造と、
前記複数のスイッチ構造に対応して設けられる近接判断部であって、検出対象が前記スイッチ構造に近接したか否かを判断する近接判断部と、
前記複数のスイッチ構造に対応して設けられる第1のスイッチ操作検出部であって、前記スイッチ構造に対して前記検出対象による押圧スイッチ操作がなされたことを検出する第1のスイッチ操作検出部と、
前記複数のスイッチ構造の前記近接判断部における判断結果に基づいて、前記複数のスイッチ構造に対して前記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出する第2のスイッチ操作検出部と、
を備え、
前記複数のスイッチ構造のそれぞれは、
前記絶縁基板上に配置される固定電極と、
その少なくとも一部が前記固定電極に対して近接又は離間できるような可撓性を有する可撓性電極と、
を含み、
前記近接判断部のそれぞれは、前記検出対象が前記可撓性電極の静電容量に影響を及ぼしていない非検出状態において前記可撓性電極で検出される静電容量である非検出状態値と、前記検出対象が前記非検出状態よりも前記可撓性電極に接近した接近状態において前記可撓性電極で検出される静電容量である接近状態値との間に設定される第1の閾値に基づいて、前記検出対象が前記スイッチ構造に近接したか否かを判断するように構成されている
ことを特徴とするスイッチ装置。 - 前記複数のスイッチ構造のそれぞれは、前記固定電極を被覆して前記可撓性電極が前記固定電極と電気的に接続されることを防止する絶縁部をさらに含み、
前記第1のスイッチ操作検出部のそれぞれは、前記接近状態値と、前記可撓性電極が前記絶縁部に接触する押込接触状態において前記可撓性電極で検出される静電容量である押込接触状態値との間に設定される第2の閾値に基づいて、前記スイッチ構造に対して前記検出対象による押圧スイッチ操作がなされたことを検出するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。 - 前記第2のスイッチ操作検出部は、前記複数のスイッチ構造における前記近接判断部が近接を判断した順序に基づいて、前記複数のスイッチ構造に対して前記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
- 前記第2のスイッチ操作検出部は、所定の時間間隔内に前記複数のスイッチ構造における前記近接判断部が近接を判断した場合に、前記複数のスイッチ構造に対して前記検出対象によるスライドスイッチ操作がなされたことを検出することを特徴とする請求項3に記載のスイッチ装置。
- 前記可撓性電極は、前記絶縁基板から凸状に突出するドーム型の外形を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
- 前記複数のスイッチ構造は、一列に配置される3つ以上のスイッチ構造を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
- 前記複数のスイッチ構造は、運転者が把持するリムに実装されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
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