JP2017087540A - 化粧板、及び化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記のような点に着目したもので、より深いエンボス意匠を実現可能な化粧板、及び化粧板の製造方法を提供することを目的としている。
ここで、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本実施形態の化粧板1は、図1に示すように、基板2の一方の面に化粧シート3を貼り合わせ、基板2の他方の面に防湿樹脂層4を貼り合わせて構成される。
(基板2)
基板2は、木質系の板材である。木質系の板材としては、例えば、MDF(medium density fiberboard)、合板、パーチクルボード等を使用できる。
化粧シート3は、絵柄が付加されたシート状の部材である。シート状の部材としては、例えば、PP(polypropylene)やPE(polyethylene)等のオレフィン系、PET系等のフィルムシート、コート紙を採用できる。絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、タイル、焼き物、抽象柄等、化粧板1の設置位置に適した絵柄を使用できる。
防湿樹脂層4は、防湿性を有するシート状の部材である。防湿性とは、水蒸気(湿気)を通しにくい性質である。防湿樹脂層4としては、例えば、2枚の紙基材4a、4bと、2枚の紙基材4a、4bの間に配置された防湿樹脂層4cとを備える防湿紙を使用できる。紙基材4a、4bとしては、例えば、セルロース繊維間に樹脂を含んでいる紙間強化紙がある。また、紙間強化紙としては、例えば、セルロース繊維を50質量%以上含むものが好ましい。また、紙間強化紙の厚さは、例えば、15μm以上60μm未満とする。
このように、本実施形態では、化粧シート3の表面には、熱圧プレスの凹凸模様3aが形成されている。それゆえ、凹凸模様3aの凹凸の高低差を大きくすることができ(例えば、0.1mm〜2.0mm)、より深いエンボス意匠を実現することができる。
さらに、本実施形態では、基板2の他方の面に防湿樹脂層4を備えるため、防湿樹脂層4側から基板2側に水蒸気が通過することを防止でき、水蒸気による基板2の伸縮を防止することができ、基板2の反りや、膨張による変形を防止することができる。
なお、本実施形態では、防湿樹脂層4をシート状の部材、つまり、フィルムによって形成する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、防湿樹脂を基板2の表面に塗工し、塗工した防湿樹脂の塗膜(コーティング)によって形成してもよく、また、蒸着フィルムによって形成してもよい。
次に、上記構成を有する化粧板1の製造方法について説明する。
化粧板1の製造方法では、以下の第1工程、第2工程をこの順に実行する。
(第1工程:貼り合わせ工程)
まず、図2(a)に示すように、基板2の一方の面に、防湿樹脂層4を貼り合わせる。基板2と防湿樹脂層4との貼り合わせには、酢酸ビニル等の安価な接着剤を使用することができる。また、防湿樹脂層4の貼り合わせ後、または防湿樹脂層4の貼り合わせと同時に、基板2の他方の面に、化粧シート3を貼り合わせる。基板2と化粧シート3との貼り合わせには、エチレン酢酸ビニル等の接着剤を使用することができる。これにより、防湿樹脂層4と、基板2と、化粧シート3とがこの順に積層された積層体5を形成する。
続いて、図2(b)に示すように、形成した積層体5を熱圧プレス機10にセットし、プレス型10aを用いて積層体5に熱圧プレスを行う。熱圧プレスでは、積層体5の化粧シート3の表面にプレス型10aを押し当てて凹凸模様3aを形成する。これにより、化粧シート3の表面に凹凸模様3aが形状記憶され、図2(c)に示すように、熱圧プレスによる凹凸模様3aが形成された化粧板1を製造する。図2(c)の例では、凹凸模様3aの凹凸の深さを、化粧シート3の厚さ以上とし、基板2に達する深さとしている。
このように、本実施形態では、基板2の一方の面に化粧シート3を貼り合わせ、他方の面に防湿樹脂層4を貼り合わせて積層体5を形成し、形成した積層体5の化粧シート3の表面に凹凸模様3aを熱圧プレスで形成して、化粧板1を製造する。そのため、化粧板1の大量生産に好適であり、また、基板2と化粧シート3との密着強度を向上できる。
また、本実施形態では、基板2の一方の面にのみ化粧シート3を貼り合わせる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、基板2の両面に化粧シート3を貼り合わせる構成としてもよい。この場合、両面の化粧シート3に凹凸模様3aを形成する。
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る化粧板1は、基板2の一方の面に化粧シート3を貼り合わせてなり、化粧シート3の表面には、熱圧プレスの凹凸模様3aが形成されている。
この構成によれば、より深いエンボス意匠を実現できる。
この構成によれば、防湿樹脂層4側から基板2側に水蒸気が通過することを防止でき、水蒸気による基板2の伸縮を防止でき、基板2の反りや、膨張による変形を防止できる。
(3)本実施形態に係る化粧板1では、防湿樹脂層4は、2枚の紙基材4a、4bと、2枚の紙基材4a、4bの間に配置された防湿樹脂層4cとを備える。
この構成によれば、防湿樹脂層4に厚みとコシとを持たせることができる。それゆえ、防湿樹脂層4がシワになり難く、また、防湿樹脂層4のカールの発生を防止できる。そのため、防湿樹脂層4を基板2に比較的容易にラミネートできる。
このような構成によれば、意匠性と触感とが良好となる。
(5)本実施形態に係る化粧板1の製造方法では、基板2の一方の面に化粧シート3を貼り合わせて積層体5を形成し、形成した積層体5の化粧シート3の表面に凹凸模様3aを熱圧プレスで形成して、熱圧プレスの凹凸模様3aが形成された化粧板1を製造する。
この構成によれば、より深いエンボス意匠を実現できる。
上記実施形態に基づく実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1では、厚さ4mmのMDF(ネルソンパイン、住友林業株式会社製)で基板2を設けた。基板2の形状は、長方形状の平板状とした。続いて、基板2の一方の面に、VSシート(株式会トッパン・コスモ製)を、防湿樹脂層4として貼り合わせた。基板2と防湿樹脂層4との貼り合わせには、接着剤CV6105WH(コニシ株式会社製)を用いた。続いて、基板2の他方の面に、オレフィンシート(株式会社トッパン・コスモ製)を、化粧シート3として貼り合わせた。基板2と化粧シート3との貼り合わせには、2液硬化型接着剤(主剤:CVC300M、硬化剤:NV(コニシ株式会社製))を用いた。これにより、積層体5を形成した。積層体5の形状は、長方形状の平板状とした。
続いて、形成した積層体5にヒートプレス処理を行って、化粧シート3の表面に凹凸模様3aを熱圧プレスで形成した。これにより、平板状の化粧板1を形成した。凹凸模様3aの凹凸の深さ、つまり、凹部の開口部から凹部の底部までの距離は1.0mmとした。
実施例2では、厚さ4mmのカスタムウッド(大建工業株式会社製)を使用して基板2を設けた。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
(比較例1)
比較例1では、凹凸模様3aの凹凸の深さを0.05mm(<0.1mm)とした。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
比較例2では、凹凸模様3aの凹凸の深さを2.5mm(>2.0mm)とした。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
(比較例3)
比較例2では、凹凸模様3aの凹凸の深さを3.0mm(>2.0mm)とした。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
(評価判定)
以上の実施例1、2及び比較例1〜3の化粧板1について、次の評価を実施した。
・色調、柄
化粧板1の色調、柄をカタログの色調、柄と比較した。そして、大差ない場合を合格「○」とし、それ以外の場合を不合格「×」とした。色調、柄の評価は、化粧板1から1m離れた位置から目視で行った。
・その他欠点
「色調、柄」以外の化粧板1の外観の欠点を評価した。そして、そのような欠点がないまたは欠点があるが極めて軽微であり使用上支障がない場合を合格「○」とし、それ以外の場合を不合格「×」とした。
・厚さ
化粧板1の厚さの精度を評価した。そして、誤差が−0.4mm以上+0.2mm未満である場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
・幅
化粧板1の幅(化粧板2の短辺の長さ)の精度を評価した。そして、誤差が±5mm以下である場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
・長さ
化粧板1の長さ(化粧板2の長辺の長さ)の精度を評価した。そして、誤差が±5mm以下である場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
・常態ピーリング
化粧板1に常態ピーリング試験を行った。そして、接着力が19.6N/インチ以上である場合を合格「○」、それ以外を不合格「×」とした。頻度は5回とした。
・密着確認
化粧板1にクロスカット試験を行った。そして、クロスカットした化粧シート3に剥離がない場合を合格「○」、それ以外を不合格「×」とした。頻度は5回とした。
化粧板1の触感が良好であるか否かを触角で判断した。そして、触感が良好であると判断した場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
・てかり
化粧板1にてかりがあるかを否かを目視で判断した。そして、てかりがないと判断した場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
化粧板1の色合いが良好であるか否かを目視で判断した。そして、色合いが良好であると判断した場合を合格「○」、それ以外の場合を不合格「×」とした。
化粧板1の外観、寸法の評価結果を表1に示す。また、化粧板1の性能の評価結果を表2に示す。
また、表3から、実施例1、2、つまり、凹凸模様3aの凹凸の深さを1.0mmとした化粧板1では、触感、てかり及び色合いのすべてが合格「○」となることがわかった。なお、上記実施例1、2に記載の化粧板1の他にも、上記実施形態に記載の材質や数値等を有する種々の化粧板1についても同様の試験を行った結果、同様の効果を確認できた。
2 基板
3 化粧シート
3a 凹凸模様
4 防湿樹脂層
4a 紙基材
4b 紙基材
4c 防湿樹脂層
5 積層体
10 熱圧プレス機
10a プレス型
Claims (5)
- 基板の一方の面に、化粧シートを貼り合わせてなる化粧板であって、
前記化粧シートの表面には、熱圧プレスの凹凸模様が形成されていることを特徴とする化粧板。 - 前記基板の他方の面に貼り合わされ防湿性を有する防湿樹脂層を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
- 前記防湿樹脂層は、2枚の紙基材と、前記2枚の紙基材の間に配置された防湿樹脂層とを備えることを特徴とする請求項2に記載の化粧板。
- 前記凹凸模様の凹凸の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の化粧板。
- 基板の一方の面に化粧シートを貼り合わせて積層体を形成し、形成した前記積層体の前記化粧シートの表面に凹凸模様を熱圧プレスで形成して、熱圧プレスの凹凸模様が形成された化粧板を製造することを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015219692A JP2017087540A (ja) | 2015-11-09 | 2015-11-09 | 化粧板、及び化粧板の製造方法 |
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Family Applications (1)
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JP2015219692A Pending JP2017087540A (ja) | 2015-11-09 | 2015-11-09 | 化粧板、及び化粧板の製造方法 |
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2015
- 2015-11-09 JP JP2015219692A patent/JP2017087540A/ja active Pending
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