JP2017087150A - Voc処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
、凝縮回収される溶剤溶液に様々な種類のVOCが混ざらないようにすることができる。
図1は、第1実施形態のVOC処理システムを示した図である。第1実施形態のVOC処理システム1は、図1に示すように、VOCを塗布した被塗布物を乾燥させるドライヤ(本願でいう「設備」の一例である)2で発生するVOCの蒸気を回収するシステムであり、ドライヤ2から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1を通って再びドライヤ2へ戻る気体の循環経路である第1循環経路11を形成する主吸着回収部10と、吸着ロータ12の脱着ゾーン12Z2から冷却器23を通って吸着ロータ12の冷却ゾーン12Z3へ至り、吸着ロータ用加熱器22を通って再び脱着ゾーン12Z2へ戻る気体の循環経路である第2循環経路21を形成する凝縮回収部20と、を備える。第1循環経路11および第2循環経路21を循環する気体の成分は特に限定されないが、例えば、単なる空気、或いは窒素ガス等の化学的に安定な不活性ガスが好適である。VOCを塗布した被塗布物を乾
燥させるドライヤ2としては、例えば、VOCとして酢酸エチルを排出する粘着テープ生産設備が挙げられる。また、第1実施形態のVOC処理システム1を適用可能な設備としては、ドライヤ2に代えて、例えば、VOCを単に塗布するだけで加熱しない塗装設備、閉鎖空間ないし密閉空間内に併設された塗装設備およびドライヤからなる設備群、その他の各種設備を挙げることができる。VOCを塗布する対象物としては、例えば、自動車等が挙げられる。
ータ12に吸着ゾーン12Z1と脱着ゾーン12Z2と冷却ゾーン12Z3が形成される。なお、吸着ロータ12は、3つの領域に区画されるものに限定されるものでなく、例えば、パージ領域や予熱領域が更に区画されていてもよい。吸着ロータ12が図示しないモータ等の駆動装置によって回転駆動されることにより、吸着ロータ12の特定の領域に担持されている吸着剤が吸着状態、脱着状態、冷却状態の順に状態遷移する。
循環ファン13が回転している。これにより、第1循環経路11では、ドライヤ2内から吸引された気体が吸着ゾーン12Z1を通過し、再びドライヤ2内へ戻る循環流が生じ、第1循環経路11に残留するVOCが吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1に吸着される。そして、VOC処理システム1では、ドライヤ2の停止中、第1ダンパ31D1が閉じられ、第2ダンパ31D2が開かれ、第3ダンパ31D3が閉じられており、冷却器23と吸着ロータ用加熱器22が作動状態にあり、凝縮回収系第1循環ファン24と凝縮回収系第2循環ファン25が回転している。このため、第2循環経路21では、吸着ロータ用加熱器22で加熱された気体が脱着ゾーン12Z2を通過する。よって、吸着ゾーン12Z1に吸着されたVOCは、脱着ゾーン12Z2において吸着ロータ12から脱着し、第2循環経路21を循環する気体に乗って冷却器23へ送られる。吸着ロータ12から脱着して冷却器23へ送られ、冷却器23におけるVOCの凝縮によって除去し切れなかった残留VOCを含む気体は、吸着剤30を通過する過程で残留VOCが除去され、その後、冷却ゾーン12Z3を通過した後に再び吸着ロータ用加熱器22を通って加熱され、再び脱着ゾーン12Z2へ流れる。
過した後に冷却器23を通り、冷却ゾーン12Z3を経て再び吸着ロータ用加熱器22へ流れるという循環流が形成されているため、分岐経路33から再び第2循環経路21へ合流した気体に含まれている吸着剤30から脱着したVOCは、第2循環経路21を循環する気体のVOC蒸気の濃度が、冷却器23の温度における飽和蒸気濃度以上であれば冷却器23の外表面において凝縮するし、冷却器23の温度における飽和蒸気濃度未満であれば冷却器23の外表面において凝縮することなくそのまま循環し続ける。吸着剤30の再生が完了したら第3ダンパ31D3を閉じて吸着剤30の通気を停止し、VOC処理システム1を定常運転状態に移行させる。
30を再生させるための高温の気体を供給できる箇所であれば、第1循環経路11と第2循環経路21の何れの経路上にあってもよい。以下、吸着剤30の位置を変更したその他の形態について説明する。
図6は、第2実施形態のVOC処理システムを示した図である。第2実施形態のVOC処理システム101は、第1実施形態のVOC処理システム1において、第2循環経路21に設けられていた吸着剤30を第1循環経路11に置き換えたものである。よって、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
気体が吸着剤130を通過し、再びドライヤ2内へ戻る循環流が生ずる。そして、第1循環経路11に残留するVOCは、吸着剤130に吸着される。
図9は、第3実施形態のVOC処理システムを示した図である。第3実施形態のVOC処理システム201は、第2実施形態のVOC処理システム1において、バイパス経路132に設けていた吸着剤130を第1循環経路111の循環経路中に置き換えたものである。すなわち、主吸着回収部210の第1循環経路211には、主循環系再生熱交換器14から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1へ至る経路の途中に吸着剤230が設けられている。また、吸着剤230から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1へ至る経路の途中に冷却器223が設けられている。また、第2実施形態のVOC処理システム101に備わっていたバイパス経路132や第1ダンパ131D1、第2ダンパ131D2は省かれている。その他の構成要素については第2実施形態のVOC処理システム101と同様であるため、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
をほぼ飽和状態まで吸着した状態になるため、吸着剤230の前後のVOC濃度は同等になる。そして、ドライヤ2の運転中、VOC処理システム201では、凝縮回収部220の冷却器23と吸着ロータ用加熱器22が作動状態にあり、冷却器223が作動状態にあり、凝縮回収系第1循環ファン24と凝縮回収系第2循環ファン25が回転している。これにより、第2循環経路221では、吸着ロータ用加熱器22で加熱された気体によって吸着ロータ12から脱着したVOCが冷却器23へ送られて凝縮し、冷却器23に備わっているドレンパンに滴下して溶液溶剤として回収される。ドライヤ2の運転中、VOC処理システム201では、このような運転状態が保たれることにより、ドライヤ2内で気化したVOCが系外へ漏れることなく全て回収される。
着剤が必要である。
(M1−M0)>(300ppm時の第1循環経路211内VOC量−100ppm時の第1循環経路211内VOC量)
また、吸着剤230は、高沸点有機物の蓄積と共にVOCの吸着能力も低下していくため、高沸点有機物の吸着によるVOC吸着量の低下分を見込んだ量の吸着剤を有していることが好ましい。
ところで、複数種のVOCを取り扱う場合、上記各実施形態や変形例に係るVOC処理システム1,101,201は、以下のように変形すると好適である。例えば、2種類のVOCを取り扱う場合、上記各実施形態や変形例に係るVOC処理システム1,101,201は、以下のように変形すると好適である。
ところで、第1循環経路111,211に設けられる吸着剤130,230でドライヤの残留VOCを除去する場合、吸着ロータ12をバイパスしてもよい。図16は、第2実施形態に係るVOC処理システム101に、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1をバイパスする経路を設けたものを示した図である。第1循環経路111に設けられる吸着剤130でドライヤ2の残留VOCを除去する場合、例えば、図16に示すように、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1をバイパスすれば、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1に吸着されているVOCが脱着して吸着剤130による残留VOCの吸着が阻害されることもないので、第1循環経路111のVOC濃度を更に可及的に抑制することができる。
上記各実施形態や変形例は、互いに組み合わせることもできる。例えば、第1実施形態のVOC処理システム1と第2実施形態のVOC処理システム101とを組み合わせ、第1循環経路と第2循環経路のそれぞれに吸着剤を設けてもよい。
Claims (7)
- VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理システムであって、
前記設備から吸着ロータの吸着ゾーンを通って再び前記設備へ戻る気体の循環経路である第1循環経路を形成する主吸着回収部と、
前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路である第2循環経路を形成する凝縮回収部と、
前記第1循環経路と前記第2循環経路のうち少なくとも何れかの循環経路または該循環経路と連通する経路に設けられる吸着剤を有しており、前記設備の停止により前記冷却器におけるVOCの凝縮が無い場合に前記吸着剤で前記何れかの循環経路の気体中のVOCを吸着回収する副吸着回収部と、を備える
VOC処理システム。 - 前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第2循環経路に有し、前記設備が運転状態の場合には前記第2循環経路において前記吸着剤をバイパスし、前記設備の停止により前記冷却器におけるVOCの凝縮が無い場合に前記吸着剤を通気する、
請求項1に記載のVOC処理システム。 - 前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第1循環経路に有し、前記設備が運転状態の場合には前記第1循環経路において前記吸着剤をバイパスし、前記設備の停止により前記冷却器におけるVOCの凝縮が無い場合に前記吸着剤を通気する、
請求項1に記載のVOC処理システム。 - 前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第1循環経路に有し、前記設備が停止すると前記吸着剤を加熱して該吸着剤の再生を開始し、該吸着剤の再生開始後に前記冷却器におけるVOCの凝縮が無くなると該吸着剤の加熱を停止して該吸着剤の通気を行う、
請求項1に記載のVOC処理システム。 - 前記第1循環経路には、前記吸着剤における吸着中に前記吸着ロータの吸着ゾーンをバイパスする経路が備わっている、
請求項3または4に記載のVOC処理システム。 - 前記設備にはドライヤが併設されており、
前記副吸着回収部は、前記設備が停止すると前記吸着剤を前記ドライヤの排気で加熱して該吸着剤の再生を開始し、該吸着剤の再生開始後に前記冷却器におけるVOCの凝縮が無くなると前記ドライヤによる該吸着剤の加熱を停止して該吸着剤の通気を行う、
請求項3から5の何れか一項に記載のVOC処理システム。 - 前記吸着剤は、前記設備で取り扱うVOCの種類に応じて複数並列に設けられる、
請求項1から6の何れか一項に記載のVOC処理システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107854955A (zh) * | 2017-09-20 | 2018-03-30 | 北京普惠实华科技有限公司 | 一种含烃废气回收工艺及操作控制方法 |
CN109351123A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-02-19 | 佛山科学技术学院 | 一种可在线测量voc浓度的voc吸附设备及其使用方法 |
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2015
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