JP6687365B2 - Voc処理システム及び方法 - Google Patents
Voc処理システム及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6687365B2 JP6687365B2 JP2015221407A JP2015221407A JP6687365B2 JP 6687365 B2 JP6687365 B2 JP 6687365B2 JP 2015221407 A JP2015221407 A JP 2015221407A JP 2015221407 A JP2015221407 A JP 2015221407A JP 6687365 B2 JP6687365 B2 JP 6687365B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circulation path
- adsorption
- voc
- adsorbent
- vocs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
吸着ロータに吸着されているVOCが脱着して吸着剤によるVOC濃度の低下を妨げないようにすることができる。
図1は、第1実施形態のVOC処理システムを示した図である。第1実施形態のVOC処理システム1は、図1に示すように、VOCを塗布した被塗布物を乾燥させるドライヤ(本願でいう「設備」の一例である)2で発生するVOCの蒸気を回収するシステムであり、ドライヤ2から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1を通って再びドライヤ2へ戻る気体の循環経路である第1循環経路11を形成する主吸着回収部10と、吸着ロータ12
の脱着ゾーン12Z2から冷却器23を通って吸着ロータ12の冷却ゾーン12Z3へ至り、吸着ロータ用加熱器22を通って再び脱着ゾーン12Z2へ戻る気体の循環経路である第2循環経路21を形成する凝縮回収部20と、を備える。第1循環経路11および第2循環経路21を循環する気体の成分は特に限定されないが、例えば、単なる空気、或いは窒素ガス等の化学的に安定な不活性ガスが好適である。VOCを塗布した被塗布物を乾燥させるドライヤ2としては、例えば、VOCとして酢酸エチルを排出する粘着テープ生産設備が挙げられる。また、第1実施形態のVOC処理システム1を適用可能な設備としては、ドライヤ2に代えて、例えば、VOCを単に塗布するだけで加熱しない塗装設備、閉鎖空間ないし密閉空間内に併設された塗装設備およびドライヤからなる設備群、その他の各種設備を挙げることができる。VOCを塗布する対象物としては、例えば、自動車等が挙げられる。
の内部に合成ゼオライトやシリカゲル等を主成分とする吸着剤を担持しており、内部を軸方向に沿って気体が流れるように構成されている。吸着ロータ12の両端面には図示しないセクション分割カセットが配置されており、このカセットによって吸着ロータ12の気体の通過域が少なくとも3つのセクションに区画される。吸着ロータ12は、このセクション分割カセットと相対的に回転可能なようになっており、このカセットによって吸着ロータ12に吸着ゾーン12Z1と脱着ゾーン12Z2と冷却ゾーン12Z3が形成される。なお、吸着ロータ12は、3つの領域に区画されるものに限定されるものでなく、例えば、パージ領域や予熱領域が更に区画されていてもよい。吸着ロータ12が図示しないモータ等の駆動装置によって回転駆動されることにより、吸着ロータ12の特定の領域に担持されている吸着剤が吸着状態、脱着状態、冷却状態の順に状態遷移する。
0ppmで平衡状態になる。また、第1循環経路11を循環する気体のVOC濃度は、吸着ロータの性能や循環経路の容量等にもよるが、例えば、約300ppmで平衡状態になる。
転し続けている。そして、第2循環経路21では、吸着ロータ用加熱器22で加熱された気体が分岐経路33を経て吸着剤30へ流れ、吸着剤30が加熱される。吸着剤30に吸着されていたVOCは高温に晒されて吸着剤30から脱着する。吸着剤30を通過した気体は、吸着剤30から脱着したVOCを含んで状態で第2循環経路21へ合流する。第2循環経路21では、吸着ロータ用加熱器22で加熱された気体が脱着ゾーン12Z2を通過した後に冷却器23を通り、冷却ゾーン12Z3を経て再び吸着ロータ用加熱器22へ流れるという循環流が形成されているため、分岐経路33から再び第2循環経路21へ合流した気体に含まれている吸着剤30から脱着したVOCは、第2循環経路21を循環する気体のVOC蒸気の濃度が、冷却器23の温度における飽和蒸気濃度以上であれば冷却器23の外表面において凝縮するし、冷却器23の温度における飽和蒸気濃度未満であれば冷却器23の外表面において凝縮することなくそのまま循環し続ける。吸着剤30の再生が完了したら第3ダンパ31D3を閉じて吸着剤30の通気を停止し、VOC処理システム1を定常運転状態に移行させる。
送る吸着ロータ用加熱器22の熱で吸着剤30を再生していたが、例えば、吸着剤30の再生用に単独で用意した加熱手段を吸着剤30の上流側に設けてもよい。
図6は、第2実施形態のVOC処理システムを示した図である。第2実施形態のVOC処理システム101は、第1実施形態のVOC処理システム1において、第2循環経路21に設けられていた吸着剤30を第1循環経路11に置き換えたものである。よって、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
るように、第1ダンパ131D1が閉じられ、第2ダンパ131D2が開かれる。吸着剤用加熱器134は停止したままの状態であり、主循環ファン13は作動したままの状態である。第2循環経路121に備わっている冷却器23や吸着ロータ用加熱器22、凝縮回収系第1循環ファン24、凝縮回収系第2循環ファン25は停止され、吸着ロータ12の回転も停止される。これにより、第1循環経路111では、ドライヤ2内から吸引された気体が吸着剤130を通過し、再びドライヤ2内へ戻る循環流が生ずる。そして、第1循環経路11に残留するVOCは、吸着剤130に吸着される。
図9は、第3実施形態のVOC処理システムを示した図である。第3実施形態のVOC処理システム201は、第2実施形態のVOC処理システム1において、バイパス経路132に設けていた吸着剤130を第1循環経路111の循環経路中に置き換えたものである。すなわち、主吸着回収部210の第1循環経路211には、主循環系再生熱交換器14から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1へ至る経路の途中に吸着剤230が設けられている。また、吸着剤230から吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1へ至る経路の途中に冷却器223が設けられている。また、第2実施形態のVOC処理システム101に備わっていたバイパス経路132や第1ダンパ131D1、第2ダンパ131D2は省かれている。その他の構成要素については第2実施形態のVOC処理システム101と同様であるため、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
。例えば、図10に示す系統構成においてVOC濃度が平衡状態になった場合の第1循環経路211のVOC濃度が300ppmであり、第1循環経路11の気体の温度が70℃である場合の吸着剤230の吸着総量をM0とする。また、ドライヤ2内の残量VOC濃度の目標値が100ppmであり、第1循環経路11の気体の温度が30℃である場合の吸着剤230の吸着総量をM1とした場合、少なくとも、以下の関係式が成り立つ量の吸着剤が必要である。
(M1−M0)>(300ppm時の第1循環経路211内VOC量−100ppm時の第1循環経路211内VOC量)
また、吸着剤230は、高沸点有機物の蓄積と共にVOCの吸着能力も低下していくため、高沸点有機物の吸着によるVOC吸着量の低下分を見込んだ量の吸着剤を有していることが好ましい。
ところで、複数種のVOCを取り扱う場合、上記各実施形態や変形例に係るVOC処理システム1,101,201は、以下のように変形すると好適である。例えば、2種類のVOCを取り扱う場合、上記各実施形態や変形例に係るVOC処理システム1,101,201は、以下のように変形すると好適である。
2ダンパ31D2,31D2をVOCの種類に応じて切り替えるようにしてもよい。第2実施形態に係るVOC処理システム101や、第3実施形態に係るVOC処理システム301もこれと同様、複数の吸着剤を並列に設け、取り扱うVOCの種類に応じて通気する吸着剤を切り替えるようにしてもよい。
ところで、第1循環経路111,211に設けられる吸着剤130,230でドライヤの残留VOCを除去する場合、吸着ロータ12をバイパスしてもよい。図16は、第2実施形態に係るVOC処理システム101に、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1をバイパスする経路を設けたものを示した図である。第1循環経路111に設けられる吸着剤130でドライヤ2の残留VOCを除去する場合、例えば、図16に示すように、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1をバイパスすれば、吸着ロータ12の吸着ゾーン12Z1に吸着されているVOCが脱着して吸着剤130による残留VOCの吸着が阻害されることもないので、第1循環経路111のVOC濃度を更に可及的に抑制することができる。
上記各実施形態や変形例は、互いに組み合わせることもできる。例えば、第1実施形態のVOC処理システム1と第2実施形態のVOC処理システム101とを組み合わせ、第1循環経路と第2循環経路のそれぞれに吸着剤を設けてもよい。
Claims (5)
- VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理システムであって、
前記設備から吸着ロータの吸着ゾーンを通って再び前記設備へ戻る気体の循環経路である第1循環経路を形成する主吸着回収部と、
前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路である第2循環経路を形成する凝縮回収部と、
前記第2循環経路、または前記第1循環経路と連通する経路に設けられる吸着剤を有する副吸着回収部と、を備える
VOC処理システム。 - VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理システムであって、
前記設備から吸着ロータの吸着ゾーンを通って再び前記設備へ戻る気体の循環経路である第1循環経路を形成する主吸着回収部と、
前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路である第2循環経路を形成する凝縮回収部と、
前記第1循環経路と前記第2循環経路のうち少なくとも何れかの循環経路または該循環経路と連通する経路に設けられる吸着剤を有する副吸着回収部と、を備え、
前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第2循環経路に設けられたバイパス経路に有する、
VOC処理システム。 - VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理システムであって、
前記設備から吸着ロータの吸着ゾーンを通って再び前記設備へ戻る気体の循環経路である第1循環経路を形成する主吸着回収部と、
前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路である第2循環経路を形成する凝縮回収部と、
前記第1循環経路と前記第2循環経路のうち少なくとも何れかの循環経路または該循環経路と連通する経路に設けられる吸着剤を有する副吸着回収部と、を備え、
前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第1循環経路に設けられたバイパス経路に有する、
VOC処理システム。 - VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理システムであって、
前記設備から吸着ロータの吸着ゾーンを通って再び前記設備へ戻る気体の循環経路である第1循環経路を形成する主吸着回収部と、
前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路である第2循環経路を形成する凝縮回収部と、
前記第1循環経路と前記第2循環経路のうち少なくとも何れかの循環経路または該循環経路と連通する経路に設けられる吸着剤を有する副吸着回収部と、を備え、
前記副吸着回収部は、前記吸着剤を前記第1循環経路に設けられたバイパス経路に有し、
前記第1循環経路には、前記吸着剤における吸着中に前記吸着ロータの吸着ゾーンをバイパスする経路が備わっている、
VOC処理システム。 - VOCを取り扱う設備で気化したVOCを回収するVOC処理方法であって、
前記設備を通過する循環経路においてVOCを吸着する吸着ロータとは別に設けられた吸着回収部であり、前記吸着ロータの脱着ゾーンから冷却器を通って前記吸着ロータの冷却ゾーンへ至り、加熱器を通って再び前記脱着ゾーンへ戻る気体の循環経路に併設された副吸着回収部の吸着剤を使い、前記設備の停止による換気に伴って系外へ放出されるVOCの放出量が抑制されるようにVOCを回収する、
VOC処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015221407A JP6687365B2 (ja) | 2015-11-11 | 2015-11-11 | Voc処理システム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015221407A JP6687365B2 (ja) | 2015-11-11 | 2015-11-11 | Voc処理システム及び方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017087149A JP2017087149A (ja) | 2017-05-25 |
JP2017087149A5 JP2017087149A5 (ja) | 2018-12-20 |
JP6687365B2 true JP6687365B2 (ja) | 2020-04-22 |
Family
ID=58771253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015221407A Active JP6687365B2 (ja) | 2015-11-11 | 2015-11-11 | Voc処理システム及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6687365B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102068183B1 (ko) * | 2018-04-20 | 2020-01-20 | 엘지전자 주식회사 | 휘발성 유기화합물 제거시스템 |
KR102187036B1 (ko) * | 2018-08-31 | 2020-12-07 | 주식회사 글로벌스탠다드테크놀로지 | 흡착 Rotor 와 산화촉매를 이용한 모듈화 VOCs 제거 시스템 및 그 방법 |
JP7280694B2 (ja) * | 2018-12-27 | 2023-05-24 | 高砂熱学工業株式会社 | 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011031159A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Toyobo Co Ltd | 有機溶剤回収システム |
JP2015000381A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 東洋紡株式会社 | 有機溶剤回収システム |
-
2015
- 2015-11-11 JP JP2015221407A patent/JP6687365B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017087149A (ja) | 2017-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102528072B1 (ko) | 건조 장치 | |
JP5243900B2 (ja) | 溶剤回収設備 | |
JP6687365B2 (ja) | Voc処理システム及び方法 | |
JP5588163B2 (ja) | 溶剤回収装置 | |
KR101887478B1 (ko) | Voc 제거 시스템 | |
JP2011031159A (ja) | 有機溶剤回収システム | |
JP5829498B2 (ja) | 溶剤回収システム | |
JP6554876B2 (ja) | 有機溶剤回収システム | |
JP6577339B2 (ja) | Voc処理システム及び方法 | |
JP5581554B2 (ja) | 吸脱着式濃縮装置 | |
JP2007044687A (ja) | 揮発性有機化合物の濃縮装置及び濃縮方法、並びに揮発性有機化合物の回収設備及び回収方法 | |
KR101723507B1 (ko) | 배기가스의 화학물질 분리 시스템 | |
JP4669863B2 (ja) | 揮発性有機化合物含有ガス処理システム | |
JP6880602B2 (ja) | 有機溶剤回収システム | |
JP2012030174A (ja) | 溶剤回収装置 | |
JP2013132582A (ja) | 有機溶剤含有ガス処理システム | |
WO2016190360A1 (ja) | 空気清浄化システム | |
JP2021133323A (ja) | ガス分離回収装置 | |
JP4548891B2 (ja) | 有機溶剤の回収方法 | |
JP2012130875A (ja) | 溶剤回収装置 | |
KR20190122391A (ko) | 도장공장의 휘발성 유기화합물 처리 시스템 | |
JP7280694B2 (ja) | 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法 | |
JP2021169097A (ja) | 有機溶剤ガス濃縮装置 | |
JP5581550B2 (ja) | 吸脱着式濃縮装置 | |
JP2016101553A (ja) | 有機溶剤回収システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181109 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6687365 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |