JP2017085859A - 車両用電源装置 - Google Patents

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秀信 渡辺
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Abstract

【課題】副蓄電装置を電装系の電気回路に接続することに起因した車両の加速のもたつきを緩和ないし回避する。【解決手段】内燃機関に連動して回転する発電機と、主蓄電装置と、発電機との間に断接切換可能なスイッチを介在させた態様で主蓄電装置と並列に発電機に接続する副蓄電装置と、車両の加速時、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が所定の判定値よりも小さいことを条件としてスイッチをONに切り換えることを許容する一方、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が判定値以上である場合には、差分が所定値よりも小さくなるか、発電を行っている発電機の出力電圧が副蓄電装置の電圧よりも小さくなるか、発電機の出力電圧を副蓄電装置の電圧よりも小さくするように指令した後所定時間が経過するまで、スイッチをONに切り換えることを許容せず、その判定値を車両の加速の度合いに応じて変更する制御部とを具備する電源装置を構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の電装系に必要な電力を供給するための電源装置に関する。
一般に、車両には、当該車両に実装された各種電気負荷に必要な電力を供給するために、電力源となる発電機と、発電機が発電した電力を蓄える蓄電装置とが搭載される。従来、蓄電装置としては鉛バッテリが用いられている。近時では、鉛バッテリが大電力の充放電に不向きである等の理由から、主蓄電装置である鉛バッテリに加えて、電力の充放電に適した二次電池、例えばニッケル水素バッテリやリチウムイオンバッテリ等、またはキャパシタが、副蓄電装置として用いられることも増えつつある。
主蓄電装置と副蓄電装置とを併用する電源装置では、両蓄電装置を発電機に対して並列に接続し、発電機が何れの蓄電装置も充電できるように、また何れの蓄電装置からでも電気負荷に給電できるように構成する。発電機と副蓄電装置との間には、両者の電気的な接続を断接切換できるよう、リレーや半導体スイッチング素子等のスイッチを介在させる(例えば、下記特許文献を参照)。
特開2015−144524号公報
通常、発電機は、電装系のシステム電圧を予め定められた目標電圧以上に維持するべく発電を行う。例えば、目標電圧が12.5Vであるとして、主蓄電装置の端子電圧がこれを上回る12.8Vである場合には、発電を行わない。そして、電気負荷が増大し、主蓄電装置の端子電圧が12.5Vを下回った場合に、システム電圧を12.5Vに回復させるように発電を行う。
現在発電機が発電を行っておらず、加速要求に対応して車両を加速させる最中に、スイッチをOFFからONに切り換えて副蓄電装置を発電機に接続すると、主蓄電装置と副蓄電装置との電位差によっては、副蓄電装置に向けて大きな突入電流が流れる。このときに、主蓄電装置の端子電圧が低下して目標電圧を下回ると、発電機による発電が開始され、発電機の内燃機関に対する機械的な負荷が増大する。そのために、車両の加速にもたつきが生じることがあった。
無論、発電機が発電を行っている状態で副蓄電装置を接続しようとする際にも、主蓄電装置の端子電圧または発電機の出力電圧と副蓄電装置の端子電圧との乖離が大きければ、スイッチをOFFからONに切り換えた瞬間に大きな突入電流が発生して、発電機から蓄電装置に与える電力が急増、発電機の負荷が増大する。その帰結として、車両の加速が遅れてしまう。
本発明は、上記の問題に初めて着目してなされたものであり、副蓄電装置を電装系の電気回路に接続することに起因した車両の加速のもたつきを緩和ないし回避することを所期の目的としている。
本発明では、車両に搭載された内燃機関の出力軸の回転に連動して回転する発電機と、発電機に接続する主蓄電装置と、発電機との間に断接切換可能なスイッチを介在させた態様で主蓄電装置と並列に発電機に接続する副蓄電装置と、車両の加速時において、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が所定の判定値よりも小さいことを条件として前記スイッチをOFFからONに切り換えることを許容する一方、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が判定値以上である場合には、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が所定値よりも小さくなるか、発電機の出力電圧が副蓄電装置の電圧よりも小さくなるか、または、発電を行っている発電機の出力電圧を副蓄電装置の電圧よりも小さくするように指令した後所定時間が経過するまで、スイッチをOFFからONに切り換えることを許容せず、その判定値を車両の加速の度合いに応じて変更する制御部とを具備する車両用電源装置を構成した。
本発明によれば、副蓄電装置を電装系の電気回路に接続することに起因した車両の加速のもたつきを緩和ないし回避することができる。
本発明の一実施形態における内燃機関及び制御部の概略構成を示す図。 同実施形態における内燃機関と発電機兼電動機との接続の構造を模式的に示す図。 同実施形態の車両用電源装置の電気回路を示す図。 同実施形態の制御部が実行する処理の手順例を示すフロー図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示す車両用内燃機関100は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものである。EGR装置2は、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
図2に示すように、本実施形態における内燃機関100には、スタータモータ(セルモータ)140、発電機兼電動機であるISG(Integrated Starter Generator。または、モータジェネレータ)110及びコンプレッサ130その他の補機が付随している。
スタータモータ140は、主として冷間始動時(運転者がイグニッションスイッチまたはイグニッションキーを操作して内燃機関100を始動)に内燃機関100のクランクシャフト10を回転駆動する、クランキング専用の電動機である。スタータモータ140は、その出力軸にピニオンギア141を有し、このピニオンギア141が内燃機関100の出力軸であるクランクシャフト10に固定されたリングギア103に噛合することで、クランクシャフト10に回転駆動力を伝達する。ピニオンギア141は、スタータモータ140による内燃機関100のクランキング中以外は、リングギア103から離脱している。
ISG110は、クランクシャフト10ひいては車両の車軸(そして、駆動輪)を駆動する電動機としての機能と、クランクシャフト10から駆動力の伝達を受けて発電する発電機としての機能とを兼ね備える。ISG110は、巻掛伝動機構112、113、101を介して内燃機関100のクランクシャフト10の一端側と接続している。
ISG110は、例えばインナーロータ方式の交流同期機であり、永久磁石及びロータコイル(励磁(界磁)巻線)116を両備したロータ(回転子)と、ロータの外周面に対向する三相交流のステータコイル(固定子巻線)115を備えたステータ(固定子)とを要素としてなる。ロータは、ロータ軸111の外周に固着している。ロータ軸111及びクランクシャフト10には、それぞれプーリ(または、スプロケット)112、101が固着しており、これらプーリ112、101に巻き掛けたベルト(または、チェーン)113により、クランクシャフト10とロータ軸111との間で相互に(双方向に)回転駆動力を伝達する。
ISG110は、主としてアイドルストップした内燃機関100の再始動時や、車軸に供給する走行駆動力を増強するモータアシスト時に、車載の蓄電装置61から電力の供給を受けてクランクシャフト10を回転駆動する。翻って、クランクシャフト10により回転駆動されて発電する場合には、その発電した電力を同蓄電装置61に充電する。車両が減速する際には、ISG110による回生制動を行い、車両の運動エネルギを電気エネルギとして回収することができる。
蓄電装置61は、バッテリ及び/またはキャパシタを含む。本実施形態では、車両に、主蓄電装置611及び副蓄電装置612を搭載している。主蓄電装置611は、例えば車両用として周知の鉛バッテリ等である。副蓄電装置612は、例えばニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリ、キャパシタ等である。この副蓄電装置612は、主蓄電装置611では必ずしも回収できない回生電力を回収して蓄えることができる。主蓄電装置611の定格電圧と、副蓄電装置612の定格電圧とは同等とし、例えば12Vとする。
副蓄電装置612とISG110等とを接続する電気回路上には、断接切換可能なスイッチ613を設けてある。スイッチ613は、例えばリレーや半導体スイッチング素子(パワートランジスタ、パワーMOSFET、IGBTその他のパワーデバイス)である。このスイッチ613は、内燃機関100の冷間始動時及び冷間始動直後の時期には切断(開放)されており、主蓄電装置611が満充電または満充電に近い状態まで充電された後にはじめて接続される。
車両に実装されているエアコンディショナの冷媒圧縮用のコンプレッサ130もまた、ISG110と同様、巻掛伝動機構102、134、133を介して内燃機関100のクランクシャフト10の一端側と接続している。コンプレッサ130の入力軸132及びクランクシャフト10には、それぞれプーリ(または、スプロケット)133、102が固着しており、これらプーリ133、102に巻き掛けたベルト(または、チェーン)134によって、クランクシャフト10から入力軸132に回転駆動力を伝達する。ベルト134は、コンプレッサ130以外の補機である潤滑油ポンプ(図示せず)や冷却水ポンプ(図示せず)等にも駆動力を伝達することがある。なお、コンプレッサ130の本体と入力軸132との間には、断接切換可能なマグネットクラッチ131を設けており、エアコンディショナを稼働しないときには当該クラッチ131を切断する。
内燃機関100と車軸とを繋ぐトランスミッション120は、クランクシャフト10の他端側に設置する。
周知の通り、車両には各種の電気負荷7が実装されている。電気負荷7の具体例としては、エアコンディショナの送風用ブロワ、リアガラスの曇りを取るデフォッガ、オーディオ機器、カーナビゲーションシステム、照明灯(ヘッドランプ、テールランプ、ストップランプ(ブレーキランプ)、フォグランプ、ウィンカ(ターンシグナルランプ)等)、内燃機関の冷却水を空冷するラジエータのファン、電動パワーステアリング装置、等が挙げられる。これら電気負荷7は、発電機として働くISG110及び/または蓄電装置61から、必要な電力の供給を受ける。
図3に、ISG110の等価回路を示す。ISG110を発電機として動作させる場合、三相コイルであるステータコイル115には三相交流の誘起電流が発生する。この誘起電流は、ダイオードを用いた整流器113によって直流電流とした上で蓄電装置61や電気負荷7に供給される。
ISG110に付帯するコントローラ114は、本実施形態の制御部たるECU(Electronic Control Unit)0から発される、ISG110の出力電圧の目標値を指令する制御信号nを受け付ける。そして、その指令された目標電圧に蓄電装置61の端子電圧(換言すれば、電装系に供給する電源電圧)を追従せしめるべく、半導体スイッチング素子119をスイッチ動作させてロータコイル116に印加する励磁電流の大きさを調節するPWM(Pulse Width Modulation)制御を実施する。ISG110の出力電圧即ちステータコイル115に誘起される発電電圧は、ロータコイル116を流れる励磁電流が大きいほど大きくなる。
発電機として作動するISG110は、内燃機関100から見れば機械的な負荷となる。ISG110の出力電圧が蓄電装置61の端子電圧を超越するとき、蓄電装置61が充電され、かつISG110から電気負荷7に電力が供給される。つまり、ISG110がクランクシャフト10の回転のエネルギを費やして電気エネルギを生成する仕事をする。蓄電装置61への充電量及び電気負荷7への給電量は、ISG110の出力電圧と蓄電装置61の端子電圧との電位差に依存する。
逆に、ISG110の出力電圧が蓄電装置61の端子電圧に満たないかこれに近いときには、蓄電装置61が充電されず、またISG110から電気負荷7に電力が供給されない(蓄電装置61から電気負荷7に電力供給されることはある)。つまり、ISG110がクランクシャフト10の回転のエネルギを費やす仕事をしないか、またはその仕事が小さくなる。要するに、ECU0からISG110に高い発電電圧を指令すると、エンジン回転に対するISG110の機械負荷が増し、低い発電電圧を指令すると、エンジン回転に対するISG110の機械負荷が減る。
因みに、コントローラ114は、電気負荷7の増大等に伴いISG110による発電量を増加させる際、励磁電流をステップ的に急増させるのではなく、励磁電流を徐々に増大させる徐励機能を有する。この徐励機能により、内燃機関100に対する機械的な負荷の一時的な集中を避け、アイドル運転ないし低負荷運転領域におけるエンジン回転の低落を防いでいる。
また、コントローラ114は、ECU0から発される、励磁電流の上限値を指令する制御信号nを受け付けるとともに、ロータコイル116を流れる励磁電流の大きさをセンサ117を介して検出し、励磁電流を指令された上限値以下に規制する。励磁電流に上限を設けるのは、内燃機関100に対する機械的な負荷が過大となってエンジン回転が不安定化することを予防する意図である。故に、例えば、冷媒圧縮用コンプレッサ130の作動時と非作動時とでは、前者の方が励磁電流の上限値が低くなる。
励磁電流の上限値へのクリップは、ISG110の発電電圧の目標電圧値への追従に優先する。つまり、コントローラ114は、蓄電装置61の端子電圧が未だECU0から指令された目標電圧未満であるとしても、ロータコイル116を流れる励磁電流が既にECU0から指令された上限に達している場合には、それ以上励磁電流を増大させない。
他方、ISG110をクランクシャフト10を駆動する電動機として動作させる場合には、ロータコイル116に所要の励磁電流を通電しつつ、ステータコイル115に半導体スイッチング素子を用いたインバータ118を介して三相交流電流を印加して、ロータの周囲に回転磁界を発生させる。インバータ118の各相のハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチはそれぞれ、コントローラ114によって点弧/消弧される。このときのコントローラ114は、ECU0から発される、電動機として働くISG110の出力のレベルを指令する制御信号nを受け付ける。そして、その指令された出力レベルにISG110の出力を追従せしめるべく、ロータコイル116に印加する励磁電流の大きさ、及び/または、ステータコイル115に印加する三相電流の大きさを調節するPWM制御を実施する。内燃機関100のクランクシャフト10に回転駆動力を付与するISG110の出力は、ロータコイル116を流れる励磁電流が大きいほど大きくなり、またステータコイル115を流れる三相電流が大きいほど大きくなる。
ECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。その入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフト10の回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサ(エンジン回転センサ)から出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、内燃機関100に対する要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出するセンサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号f、主蓄電装置611の端子電圧及び/または端子電流(特に、バッテリ電圧やバッテリ電流)を検出するセンサから出力される電圧/電流信号g、副蓄電装置612の端子電圧及び/または端子電流(特に、バッテリ電圧やバッテリ電流)を検出するセンサから出力される電圧/電流信号h、ISG110のコントローラ114からもたらされるステータス信号s等が入力される。ステータス信号sは、ISG110に関する各種の情報、例えば回転数や温度、ロータコイル116を流れる励磁電流の大きさ、現在の動作モード(即ち、発電しているか、内燃機関100をクランキングしているか、内燃機関100をモータアシストしているか、発電機としても電動機としても働かない無負荷状態か)等の情報を含む。
ECU0の出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、ISG110のコントローラ114に対してこれを制御するための制御信号n、副蓄電装置612をISG110及び電気負荷7に接続する電気回路上のスイッチ613に対してON/OFF切換信号o、マグネットクラッチ131に通電する電気回路上のスイッチ62に対してクラッチ締結信号p等を出力する。制御信号nは、ISG110の動作モードを指示するとともに、発電機として動作させる場合にISG110から出力させる発電電圧の目標値や、電動機として動作させる場合のISG110の出力レベル等を指令する信号である。また、ON/OFF切換信号oは、スイッチ613のON状態とOFF状態との切り換えを惹起し、以て副蓄電装置612をISG110等に接続した状態と副蓄電装置612をISG110等から切り離した状態との切り換えを行うための制御信号である。具体的には、リレー613を駆動するソレノイドへの通電信号であったり、半導体スイッチング素子613を点弧させるための信号であったりする。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関100の運転を制御する。ECU0は、内燃機関100の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、h、sを入力インタフェースを介して取得し、要求されるスロットルバルブ32開度、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率、エアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサ130の稼働の要否、ISG110の発電量または出力等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、n、o、pを出力インタフェースを介して印加する。
加えて、ECU0は、内燃機関100の始動時、特に冷間始動において、スタータモータ140に制御信号qを入力し、ピニオンギア141をリングギア103に噛合させて内燃機関100のクランキングを行う。
本実施形態のECU0は、アクセル開度が0または0に近い閾値以下となったときに、スイッチ613をONにして副蓄電装置612をISG110に接続し、ISG110が発電する電力を副蓄電装置612に回収する回生制動を実施する。または、既に蓄電装置61が十分に充電されている場合において、副蓄電装置612に蓄えている電力をISG110に供給し、ISG110を電動機として作動させて車軸に走行駆動力を付与するモータアシスト(コースト走行のアシスト)を実施する。
一方で、アクセル開度が所定以上となったとき、即ち車両の加速要求があったときには、回生制動は実施しないが、副蓄電装置612に蓄えている電力を電気負荷7に供給することはある。車両の加速時において、もしも電装系のシステム電圧即ち主蓄電装置611の端子電圧(または、ISG110の出力電圧)が副蓄電装置612の端子電圧を大きく上回っていると、スイッチ613をONにした瞬間に、主蓄電装置611やISG110の側から副蓄電装置612側に向けて大きな突入電流が流れる。これに起因して、ISG110から蓄電装置61に与える電力が急増し、ISG110の内燃機関100に対する機械的な負荷が増大して、トランスミッション120を介して車軸に入力するべき回転駆動力が減殺され、車両の加速にもたつきを生じさせることがあり得る。
そこで、本実施形態のECU0は、車両の加速の遅れを緩和ないし回避するために、以下に述べる処理を実行する。図3に示すように、ECU0は、車両の加速時、即ちアクセル開度が所定以上である(ステップS1)ときに、主蓄電装置611の端子電圧(または、ISG110の出力電圧)から副蓄電装置612の端子電圧(開回路電圧)を減算した差分である電位差を求め(ステップS2)、その電位差を判定値と比較する(ステップS3)。
電位差が判定値よりも小さいならば、スイッチ613をONにして副蓄電装置612を接続したときに大きな突入電流が流れて車両の加速が遅れるおそれは小さいと考えられるため、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを許容する(ステップS4)。なお、副蓄電装置612の端子電圧が主蓄電装置611の端子電圧を上回っている場合には、ステップS2にて算出する電位差が負値となり、当然に判定値を下回ることとなるため、スイッチ613のONへの切り換えを許容する。
対して、電位差が判定値以上に大きいならば、スイッチ613をONにして副蓄電装置612を接続したときに大きな突入電流が流れて車両の加速が遅れるおそれがある。よって、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを禁止する(ステップS5)。その上で、電装系のシステム電圧である主蓄電装置611の端子電圧と副蓄電装置612の端子電圧との電位差が判定値を下回るのを待って(ステップS2、ステップS3)から、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを許容する(ステップS4)。
また、現在ISG110が発電を行っているのであれば(ステップS6)、そのISG110の出力電圧が副蓄電装置612の端子電圧(開回路電圧)を下回るのを待って(ステップS7)から、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを許容する(ステップS4)。ステップS7では、ISG110のコントローラ114に副蓄電装置612の端子電圧を下回る発電電圧を指令する信号nを与えた後、実際にISG110の出力電圧または主蓄電装置611の端子電圧が副蓄電装置612の端子電圧を下回るまで待ってもよいし、あるいは、ISG110のコントローラ114に副蓄電装置612の端子電圧を下回る発電電圧を指令する信号nを与えた後、所定時間が経過したときに、ISG110の出力電圧または主蓄電装置611の端子電圧が(大きな突入電流を発生させないために)必要十分に低下したであろうと見なしてステップS4に遷移することとしてもよい。
但し、ステップS6及びステップS7は、実行しない(スイッチ613のONの許可条件として採用しない)ものとしてもよい。
加えて、アクセル開度が全開または全開に近い閾値以上であるときには、大きな加速力が要求されており、その運転者の加速要求を阻害することのないよう、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを禁止することとしても構わない。
ステップS4における判定値は、車両の加速の度合いに応じて設定する。具体的には、アクセル開度が比較的小さい場合の判定値を、アクセル開度が比較的大きい場合の判定値よりも小さい値に設定する。アクセル開度が大きい急加速時には、内燃機関の出力するエンジントルクに対するISG110の機械的な負荷が相対的に小さくなり、故に車両の加速度に与える影響が小さくなる。従って、主蓄電装置611と副蓄電装置612との電位差がある程度大きくとも、スイッチ613をONにして副蓄電装置612を接続したことに起因する加速の遅れは限定的となる。よって、判定値をより大きな値に設定し、スイッチ613のOFFからONへの切り換えを容認しやすくする。
翻って、アクセル開度が小さい緩加速時には、エンジントルクに対するISG110の機械的な負荷が相対的に大きくなり、車両の加速度に与える影響も大きくなって、スイッチ613をONにして副蓄電装置612を接続したことに起因する加速の遅れが顕在化する。よって、判定値をより小さな値に設定し、スイッチ613のOFFからONへの切り換えを容認しがたくする。
本実施形態では、車両に搭載された内燃機関100の出力軸10の回転に連動して回転する発電機110と、発電機110に接続する主蓄電装置611と、発電機110との間に断接切換可能なスイッチ613を介在させた態様で主蓄電装置611と並列に発電機110に接続する副蓄電装置612と、車両の加速時において、主蓄電装置611の電圧と副蓄電装置612の電圧との差分が所定の判定値よりも小さいことを条件として前記スイッチ613をOFFからONに切り換えることを許容する一方、主蓄電装置611の電圧と副蓄電装置612の電圧との差分が判定値以上である場合には、主蓄電装置611の電圧と副蓄電装置612の電圧との差分が所定値よりも小さくなるか、発電を行っている発電機110の出力電圧が副蓄電装置612の電圧よりも小さくなるか、発電を行っている発電機110の出力電圧を副蓄電装置612の電圧よりも小さくするように指令した後所定時間が経過するまで、スイッチ613をOFFからONに切り換えることを許容せず、その判定値を車両の加速の度合いに応じて変更する制御部0とを具備する車両用電源装置を構成した。
本実施形態によれば、副蓄電装置612を発電機110に接続する際の突入電流の発生に起因する車両の加速のもたつきを緩和ないし回避できる。また、本実施形態の車両では、車両の加速中には回生制動を行わない。さらには、副蓄電装置612の電圧が十分に高くない、つまり副蓄電装置612が十分に充電されていない状況下では、加速中のモータアシストを行わない蓋然性が高い。このため、車両の加速時にスイッチ613をONに(して副蓄電装置612を接続)することが遅れたとしても、特段の支障は生じない。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、内燃機関に付随する発電機は、内燃機関のクランクシャフトまたは車軸から回転駆動力の伝達を受けて発電できるものであればよく、電動機としての機能を必ずしも兼ね備えていなくともよい。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される電源装置に適用できる。
0…制御部(ECU)
10…出力軸(クランクシャフト)
100…内燃機関
110…発電機(ISG)
611…主蓄電装置
612…副蓄電装置
613…スイッチ

Claims (1)

  1. 車両に搭載された内燃機関の出力軸の回転に連動して回転する発電機と、
    発電機に接続する主蓄電装置と、
    発電機との間に断接切換可能なスイッチを介在させた態様で主蓄電装置と並列に発電機に接続する副蓄電装置と、
    車両の加速時において、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が所定の判定値よりも小さいことを条件として前記スイッチをOFFからONに切り換えることを許容する一方、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が判定値以上である場合には、主蓄電装置の電圧と副蓄電装置の電圧との差分が所定値よりも小さくなるか、発電を行っている発電機の出力電圧が副蓄電装置の電圧よりも小さくなるか、または、発電を行っている発電機の出力電圧を副蓄電装置の電圧よりも小さくするように指令した後所定時間が経過するまで、スイッチをOFFからONに切り換えることを許容せず、その判定値を車両の加速の度合いに応じて変更する制御部と
    を具備する車両用電源装置。
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