JP2017085727A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図6の(b)は、2つの電流センサ104,105を、交流リアクトル102とコンデンサ103との間に並んで設けた例である。
図6の(c)は、電流センサ104をインバータ101の直流側に設け、電流センサ105をインバータ101と交流リアクトル102との間に設けた例である。
図7の(b)の例では、同様の電流センサ106が、インバータ101と交流リアクトル102との間に設けられている。
一方、図7の(a)の例では、コンデンサ103に流れる電流も電流センサ106の計測出力信号に影響するため、電流センサ106の計測出力信号に対する演算処理が複雑になる。演算処理が複雑になるほど、マイクロコンピュータの演算負荷が大きくなるという不利益を生じる。その点では、交流リアクトル102に流れる電流のみを検出する図7の(b)の例が好ましいが、この例でも、マイクロコンピュータにおける直流成分の検出精度が良くないという課題がある。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
この場合、1サイクルの平均をとることで、適切な直流成分の値を得ることができる。
この場合、いわば即効性のある補正を行って、直流成分を抑制することができる。
この場合、常に直流成分を0に収束させるように安定して抑制することができる。
この場合、直流成分が充分に大きく増幅されることにより、ノイズと識別して直流成分を確実に検出することができる。
以下、図面を参照して実施形態の詳細について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置の回路構成図である。図において、電力変換装置20は、直流電源1と商用電力系統7との間にあって、直流/交流の電力変換を行い、商用電力系統7との系統連系運転を行うことができる。
増幅・フィルタ回路11は、オペアンプ等のアナログ処理回路であり、電流センサ8から提供される計測出力信号を増幅する増幅回路と、ローパスフィルタとを有している。
図2は、増幅回路10及び増幅・フィルタ回路11から出力される信号波形の一例を示す図である。図2の(a)に示すように、増幅回路10の出力する信号は、高周波のリプルを含んだ波形である。信号波形に直流成分が含まれている場合、例えば1サイクルの振幅の平均値は0にならず、直流成分だけドリフトする。しかし、リプルが多く含まれていると、仮に平均をとっても図示のような、僅かな直流成分しか抽出できないことが多い。
図3は、ディジタル制御部12内の処理を中心としてみた制御ブロック線図である。ディジタル制御部12の入力ポートP1及びP2にはそれぞれ、増幅回路10及び増幅・フィルタ回路11が接続されている。駆動回路9は、出力ポートP3に接続されている。
まず、1個の電流センサ8からの計測出力信号は、増幅・フィルタ回路11にも入力され、信号増幅及びローパスフィルタのアナログ処理を行って得られたアナログ信号が入力ポートP2に入力される。入力されたアナログ信号は、ディジタル信号に変換される(ブロックB4)。続いて、ディジタル信号は、その後のソフトウェア処理に適した信号になるようにスケール変換される(ブロックB5)。スケール変換された信号は、図2の(b)に示したように、交流周期で平均化処理される(ブロックB6)。
なお、図5は、増幅・フィルタ回路11における出力レンジの考え方について説明する図である。仮に、交流リアクトル3に流れる電流から、そのまま交流周期の平均で直流成分を求めるとした場合、図5の左側の波形に示すように、定常時の運転上の最大電流(定格出力のときの電流)を100%とし、かつ、交流リアクトル電流に重畳するリプルと、保護閾値の設定とを考慮して200%をフルスケールとすることを想定する。
これにより、直流成分が充分に大きく増幅されることにより、ノイズと識別して直流成分を確実に検出することができる。
なお、上記実施形態の電力変換装置20は、直流電源1の直流電力に基づいて商用電力系統7と系統連系する機能を有するものとしてのみ説明したが、図1に示す回路構成はそのまま逆方向変換を行うことができる。すなわち、直流電源1が蓄電池を含む場合、商用電力系統7の交流電力に基づいて、蓄電池を充電することができる。この場合のインバータ2は、例えば、スイッチング素子Q1〜Q4を全てオフにすれば、ダイオードd1〜d4のブリッジによって全波整流を行うことができる。また、同期整流を行うことも可能である。言い換えれば、インバータ2は、広義には、逆方向変換もできるDC/ACコンバータである。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
但し、明細書及び図面に開示した通りの全ての構成要素を備える電力変換装置も、本発明に含まれるものであることは言うまでもない。
2 インバータ(DC/ACコンバータ)
3 交流リアクトル
4 コンデンサ
5 フィルタ
6 リレー
7 商用電力系統
8 電流センサ
9 駆動回路
10 増幅回路
11 増幅・フィルタ回路(アナログ処理回路)
12 ディジタル制御部
20 電力変換装置
101 インバータ
102 交流リアクトル
103 コンデンサ
104,105,106 電流センサ
d1,d2,d3,d4 ダイオード
P1,P2 入力ポート
P3 出力ポート
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子
Claims (5)
- 直流電源の直流電力に基づいて商用電力系統と系統連系する機能を有する電力変換装置であって、
直流/交流の変換を行うDC/ACコンバータと、
前記DC/ACコンバータの交流側に設けられ、交流電流が流れる交流リアクトルと、
前記DC/ACコンバータと前記交流リアクトルとの間の電路に設けられ、前記交流リアクトルに流れる電流を検出する電流センサと、
前記電流センサの計測出力信号を増幅して出力する増幅回路と、
前記電流センサの計測出力信号を増幅し、かつ、ローパスフィルタを通して直流成分を出力するアナログ処理回路と、
前記アナログ処理回路の出力に基づいて、前記直流成分を抑制すべく補正した電流目標値設定を行うとともに、当該電流目標値及び前記増幅回路の出力に基づいて前記DC/ACコンバータの電流制御信号を決定し出力するディジタル制御部と、
前記電流制御信号に基づいて前記DC/ACコンバータを駆動する駆動回路と、
を備えている電力変換装置。 - 前記ディジタル制御部は、前記アナログ処理回路の出力を少なくとも交流1サイクルで平均した値を前記直流成分とする、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記ディジタル制御部は、前記DC/ACコンバータの電流目標値から前記直流成分を差し引くことで前記電流目標値設定を行う、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記ディジタル制御部は、前記直流成分が0になるようにフィードバック制御を行って前記電流制御信号を決定する、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記アナログ処理回路の増幅率は、当該アナログ処理回路の出力レンジが、前記交流電流の定常時の最大電流についての計測出力信号のとり得る値の領域の少なくとも2倍の領域となるように設定されている、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
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JP2015209981A JP2017085727A (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 電力変換装置 |
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JP2015209981A JP2017085727A (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 電力変換装置 |
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JP2017085727A true JP2017085727A (ja) | 2017-05-18 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101925376B1 (ko) | 2017-05-26 | 2018-12-05 | 주식회사 윌링스 | Ad 컨버터의 노이즈 제거 장치 및 그 제공방법 |
JP2020010429A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | 住友電気工業株式会社 | 電力変換装置、電源装置、及び、電力変換装置の直流成分抑制方法 |
-
2015
- 2015-10-26 JP JP2015209981A patent/JP2017085727A/ja active Pending
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