JP2017085022A - 受発光素子、受発光素子モジュールおよびセンサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子のモニタリングの精度を向上させる受発光素子を提供する。
【解決手段】受発光素子1は、基板2と、基板2上に配された複数の半導体層からなる積層体3と、を備え、積層体3は、一導電型の第1半導体層7および第1半導体層7の一主面に配された他導電型の第2半導体層8を含んでいる受光部5と、受光部5上に配された一導電型の第3半導体層9、第3半導体層9の一主面に配された活性層10および活性層10の一主面に配された他導電型の第4半導体層11を含んでいる発光部と、を有している。
【選択図】図1
【解決手段】受発光素子1は、基板2と、基板2上に配された複数の半導体層からなる積層体3と、を備え、積層体3は、一導電型の第1半導体層7および第1半導体層7の一主面に配された他導電型の第2半導体層8を含んでいる受光部5と、受光部5上に配された一導電型の第3半導体層9、第3半導体層9の一主面に配された活性層10および活性層10の一主面に配された他導電型の第4半導体層11を含んでいる発光部と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、受発光素子、受発光素子モジュールおよびセンサ装置に関する。
従来、面発光型発光素子の信号光のパワーを一定に制御するため、信号光の監視を行なうモニター用受光素子付きの面発光型発光素子が知られている。このような面発光型発光素子として、例えば特許文献1には、半導体基板の一面を光取り出し面にして、他面に活性層が設けられており、光取り出し面にモニター用受光素子を形成することが記載されている。
しかしながら、従来の面発光型発光素子では、活性層の光が半導体基板を通過した後にモニター用受光素子にて受光されることから、モニター用受光素子に光が到達するまで光が減衰しやすく、モニタリングの精度が低減するおそれがあった。そのため、モニタリングの精度を向上させることが求められていた。
本発明は、このような事情に鑑みて案出されたものであり、発光素子のモニタリングの精度を向上させる受発光素子を提供する。
本発明の一実施形態にかかる受発光素子は、基板と、前記基板上に配された複数の半導体層からなる積層体と、を備え、前記積層体は、一導電型の第1半導体層および前記第1半導体層の一主面に配された他導電型の第2半導体層を含んでいる受光部と、前記受光部上に配された一導電型の第3半導体層、前記第3半導体層の一主面に配された活性層および前記活性層の一主面に配された他導電型の第4半導体層を含んでいる発光部と、を有している。
本発明の一実施形態にかかる受発光素子によれば、発光素子のモニタリングの精度を向上させることができる。
以下に、本発明の一実施形態にかかる受発光素子モジュールおよびセンサ装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面では、直交座標系(X,Y,Z)を定義し、以下の説明では、Z軸方向の正側を上方とする。また、本明細書において、「上方」は、発光素子の光の出射方向である。
<受発光素子モジュール>
図1に、受発光素子1の概要を示す。
図1に、受発光素子1の概要を示す。
受発光素子1は、例えば、PD(Photo Diode)およびLED(Light Emitting Diode
)等であり、LEDが搭載される種々の装置にて使用されるものである。
)等であり、LEDが搭載される種々の装置にて使用されるものである。
受発光素子1は、基板2と、基板2上に配された複数の半導体層から成る積層体3と、積層体3に電気的に接続している複数の電極4と、を有している。また、積層体3は、受光部5と発光部6とを有している。
基板2は、積層体3を支持する機能を有する。基板2は、例えば、半導体材料から成る。基板2が半導体材料から成ることによって、基板2の上面に積層体3(複数の半導体層)をエピタキシャル成長させることができる。すなわち、基板2が半導体材料から成る場合、基板2は積層体3の下地としても機能する。基板2は、例えば、シリコン(Si)結晶から成る基板である。
基板2は、例えば、直方体状である。基板2の厚みは、例えば、300μm以上400μm以下である。基板2は、例えば、シリコン(Si)のインゴットをウェハ状にスライスして、ウェハに不純物をドーピングすることによって形成することができる。
積層体3は、複数の半導体層から成り、受光部5および発光部6を形成するものである。発光部6は、光を出射する機能を有する。また、受光部5は、発光部6の光を受光する機能を有する。その結果、受発光素子1は、発光部6での光を受光部5で受光することが可能になり、発光部6の光の出力をモニタリングすることができる。
発光部6は、受光部5よりも上方に位置している。言い換えれば、発光部6は、受光部5に対して光の出射側に位置している。その結果、発光部6から出射された光は、受光部5を通過することなく取り出されるため、受光部5の光吸収に起因した発光部6の光強度の低下を防止することができる。したがって、受発光素子1のモニタリングの精度を向上させることができる。
受光部5は、一導電型の第1半導体層7および第1半導体層7の一主面に積層された他導電型の第2半導体層8を含んでいる。また、発光部6は、一導電型の第3半導体層9と、第3半導体層9の一主面に配された活性層10と、活性層10の一主面に配された他導電型の第4半導体層11を含んでいる。
また、受光部5の第1半導体層7および第2半導体層8、ならびに発光部6の第3半導体層9および第4半導体層11のそれぞれには、複数の電極4が接続されている。具体的には、複数の電極4は、第1半導体層7および第2半導体層8のそれぞれに接続された複数の第1電極41と、第3半導体層9および第4半導体層11のそれぞれに接続された複数の第2電極42とを有している。複数の第1電極41は、受光部5から電流を取り出す機能を有しており、複数の第2電極42は、発光部6に電圧を印加する機能を有している。
なお、積層体3の表面には、複数の電極4同士の短絡を防止する目的で、複数の電極3との接続箇所を除いて絶縁層12が配されている。
積層体3は、基板2の上面に積層されて、積層体3のバッファ層として機能する第5半導体層13をさらに有している。また、積層体3は、受光部5と発光部6との間に介在して、受光部5および発光部6を接続している第6半導体層14をさらに有している。
したがって、積層体3は、第5半導体層13、第1半導体層7、第2半導体層8、第6半導体層14、第3半導体層9、活性層10および第4半導体層11の順序で、基板2の上面に積層されて形成されている。
以下、基板2の上面に積層されている順序の通り、各構成を詳述する。また、以下の説明では、一導電型をn型とし、他導電型p型として説明する。なお、本発明において、一導電型はp型であり、他導電型はn型であってもよい。
第5半導体層13は、基板2と積層体3との間において、両者の格子定数の差を緩衝するものである。その結果、積層体3全体の格子欠陥または結晶欠陥を少なくすることができる。第5半導体層13は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)等である。第5半導体層13の厚みは、例えば、2μm以上3μm以下である。
第1半導体層7および第2半導体層8は互いに接続しており、両者の境界においてpn接合を形成している。すなわち、第1半導体層7および第2半導体層8は、光エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、受光部5として機能するものである。
第1半導体層7は、n型の半導体層であり、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)等にn型の不純物をドーピングして形成される。ガリウムヒ素に対するn型の不純物としては、例えば、シリコン(Si)またはセレン(Se)等である。また、第1半導体層7の厚みは、例えば、0.2μm以上0.5μm以下である。
第2半導体層8は、p型の半導体層であり、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)等にp型の不純物をドーピングして形成される。ガリウムヒ素に対するp型の不純物としては、例えば、マグネシウム(Mg)または亜鉛(Zn)等である。また、第2半導体層8の厚みは、例えば、0.2μm以上0.5μm以下である。
第6半導体層14は、受光部5と発光部6との間で、両者を接続するものである。ここで、受光部5と発光部6の間に介在している部材(第6半導体層14)が層状であるため、受光部5と発光部6との間に基板が介在している場合と比較して、受光部5と発光部6との距離を近づけることができる。したがって、発光部6から受光部5に到達するまでの光の減衰を低減することができ、受発光素子1のモニタリングの精度を向上させることができる。
また、本実施形態にかかる受発光素子1は、受光部5と発光部6とを、半導体材料で接続している。その結果、例えば、樹脂材料等によって発光素子と受光素子とを接続する場合と比較して、一連の半導体製造プロセスによって他の半導体層と連続して製造することができるため、製造効率を向上させることができる。第6半導体層14は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)の材料で形成される。第6半導体層14の厚みは、例えば、0.1μm以上0.3μm以下である。
また、第6半導体層14のバンドギャップは、活性層10のバンドギャップよりも大き
くてもよい。その結果、受光部5と発光部6との半導体材料で接続しても、発光部6の光の第6半導体層14での吸収を低減することができる。
くてもよい。その結果、受光部5と発光部6との半導体材料で接続しても、発光部6の光の第6半導体層14での吸収を低減することができる。
第3半導体層9は、第6半導体層14の上面に積層されている第1コンタクト層15と、第1コンタクト層15の上面の一部に積層されている第1クラッド層16とを有している。第1コンタクト層15の上面の他部には、第2電極42が配されている。また、第1クラッド層16の上面には、活性層10が配されている。
第1コンタクト層15は、第2電極42との電気的な接触抵抗を低減する機能を有している。第1コンタクト層15は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)にn型の不純物をドーピングして形成される。ガリウムヒ素(GaAs)に対するn型の不純物としては、例えば、シリコン(Si)またはセレン(Se)等である。第1コンタクト層15の厚みは、例えば、0.8μm以上1μm以下である。
第1クラッド層16は、活性層10に正孔を閉じ込める機能を有している。第1クラッド層16は、例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)にn型の不純物をドーピングして形成される。アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)に対するn型の不純物は、例えば、シリコン(Si)またはセレン(Se)等である。第1クラッド層16の厚みは、例えば、0.2μm以上0.5μm以下である。
活性層10は、電子や正孔が集中して、両者が再結合することによって、発光する機能を有している。活性層10は、例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)等である。活性層10の厚みは、例えば、0.1μm以上0.5μm以下である。
第4半導体層11は、活性層10の上面に積層されている第2クラッド層17と、第2クラッド層17の上面に積層されている第2コンタクト層18とを有している。なお、第2電極42は、第2コンタクト層18の上面に配されている。
第2クラッド層17は、活性層10に電子を閉じ込める機能を有している。第2クラッド層17は、例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)にp型の不純物をドーピングして形成される。アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)に対するp型の不純物は、例えば、亜鉛(Zn)またはマグネシウム(Mg)等である。第2クラッド層17の厚みは、例えば、0.2μm以上0.5μm以下である。
第2コンタクト層18は、第2電極42との電気的な接触抵抗を低減する機能を有している。第2コンタクト層18は、例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)にp型の不純物をドーピングして形成される。第2コンタクト層18の厚みは、例えば、0.2μm以上0.5μm以上である。なお、第2コンタクト層18は、電極との接触抵抗を低減するために、第2クラッド層17よりもキャリア密度が高く設定されている。
なお、積層体3は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)
法を利用して、基板2の上面に順次エピタキシャル成長させることによって形成することができる。また、絶縁層12は、例えばP−CVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法を利用して、積層体3の表面に形成することができる。また、複数の電極4は、例えば蒸着法、スパッタ法またはめっき法などを利用して、積層体3の一部の表面に形成することができる。
法を利用して、基板2の上面に順次エピタキシャル成長させることによって形成することができる。また、絶縁層12は、例えばP−CVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法を利用して、積層体3の表面に形成することができる。また、複数の電極4は、例えば蒸着法、スパッタ法またはめっき法などを利用して、積層体3の一部の表面に形成することができる。
図2に、受発光素子1を俯瞰したときの概要を示す。なお、図1は、図2に示した受発光素子1の積層体3を拡大した図となる。
受発光素子1の基板2は一導電型であってもよい。そして、基板2は、積層体3から離れて位置し、基板2の表面から内部に配された他導電型の半導体領域19を含んだ第2受光部20を有していてもよい。その結果、受発光素子1は、例えば、発光部6の光を対象物に照射して、対象物での反射光を第2受光部20で受光することができる。したがって、受発光素子1を、例えば、センサ用途等に使用することができる。
なお、この場合、基板2は、シリコン(Si)基板にn型の不純物をドーピングしている。シリコン(Si)に対するn型の不純物は、例えばリン(P)または窒素(N)等である。また、他導電型の半導体領域19は、基板2にp型の不純物をドーピングすることによって形成することができる。本実施形態にかかる基板2は、シリコン(Si)基板であることから、p型の不純物としては、例えば、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)またはマグネシウム(Mg)等である。
また、受発光素子1の第5半導体層13は、他導電型であってもよい。その結果、積層体3の受光部5と基板2の第2受光部20との間で電気的な短絡を低減することができる。
なお、この場合、第5半導体層13は、ガリウムヒ素(GaAs)の層にp型の不純物をドーピングされる。ガリウムヒ素(GaAs)に対するp型の不純物は、例えば、マグネシウム(Mg)または亜鉛(Zn)等である。
図3に、図2に示した受発光素子1を拡大したときとの断面を示す。なお、図3は、図2に示した積層体3および第2積層体21を拡大している。
受発光素子1は、基板2の上面に積層された複数の半導体層から成る第2積層体21を有していてもよい。なお、説明の便宜上、上記の積層体3を第1積層体3とする。
第2積層体21は、第1積層体3に並んで配置されている、言い換えれば、第1積層体3および第2積層体21は、第1方向、または第1方向および第1方向に直交する第2方向に沿って並んでいる。すなわち、第1積層体3および第2積層体21は、例えば、一列に並んでいたり、マトリックス状に配置されていたりする。
また、第2積層体21は、第3半導体層9と、第3半導体層9の一主面に積層されている活性層10と、活性層10の一主面に積層されている第4半導体層11と、を有している。すなわち、第2積層体21は、発光部6を有している。その結果、第1積層体3の発光部6と第2積層体21の発光部6とを有することによって、受発光素子1の出射光のスポット径を大きくすることができる。したがって、例えば、受発光素子1の用途によって、受発光素子1の出射光のスポット径を調整することができる。
第2積層体21は、第1積層体3と同じ複数の半導体層を有していてもよい。その結果、第2積層体21と第1積層体3と同時に形成することができる。したがって、製造効率を向上させることができる。
第2積層体21は、受光部を有していなくてもよい。具体的には、第2積層体21には、第1電極41は接続されていなくてもよい。その結果、受光部5に接続されている複数の第1電極41の配線のスペースを小さくすることができる。したがって、受発光素子1を小型化することができる。
図4に、受発光素子1の上面を示す。図4では、特に第1積層体3および第2積層体21を示しており、絶縁層12を除いた形態を示している。
複数の第1電極41は、第1積層体3と第2積層体21とが対向している領域を除く領域に位置していてもよい。その結果、第1積層体3と第2積層体21との間に第1電極41が位置している場合と比較して、第1積層体3および第2積層体21を近接配置することが可能になり、第1積層体3および第2積層体21を同時に発光させたときに、発光ムラを低減することができる。
<変形例1>
図5に、図1とは異なる受発光素子1の断面図を示す。
図5に、図1とは異なる受発光素子1の断面図を示す。
受発光素子1Aは、積層体3において、他導電型である第2半導体層8が一導電型である第1半導体層7よりも下方に位置している。その結果、積層体3の受光部5と基板2の第2受光部20との間で電気的な短絡の発生を低減することができる。
<変形例2>
図6に、図1、5とは異なる受発光素子1の断面図を示す。
図6に、図1、5とは異なる受発光素子1の断面図を示す。
受発光素子1Bは、積層体3において、第6半導体層14が一導電型であってもよい。そして、受光部5と発光部6とは、他導電型である第2半導体層8および第4半導体層11によって、第6半導体層14に接続されていてもよい。その結果、第6半導体層14によって、受光部5と発光部6との電気的な短絡の発生を低減することができる。
また、受光部5と発光部6との電気的な短絡の発生を低減する目的で、第6半導体層14を他導電型としてもよい。この場合、受光部5と発光部6とは、一導電型である第1半導体層7および第3半導体層9によって、第6半導体層14と接続される。
なお、第6半導体層14が一導電型(本明細書ではn型)である場合、第6半導体層14は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)にシリコン(Si)またはセレン(Se)等の材料がドーピングされて形成される。また、第6半導体層14が他導電型(本明細書ではp型)である場合、第6半導体層14は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)にマグネシウム(Mg)または亜鉛(Zn)等の材料がドーピングされて形成される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良などが可能である。
例えば、上述した実施形態では、受発光素子1が第5半導体層13を有している例を説明したが、図7に示す受発光素子1のように、第5半導体層13が無くてもよい。すなわち、基板2の上面には、第1半導体層7または第2半導体層8のいずれかが直接積層されていてもよい。この場合、第5半導体層13の製造工程が不要になるため、製造効率を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、受発光素子1が第6半導体層14を有している例を説明したが、図8に示す受発光素子1のように、第6半導体層14が無くてもよい。すなわち、発光部6および受光部5は、互いの有する半導体層が直接接続していてもよい。この場合、第6半導体層14の製造工程が不要になるため、製造効率を向上させることができる。
<受発光素子モジュール>
図9に、受発光素子モジュール22の概要を示す。
図9に、受発光素子モジュール22の概要を示す。
受発光素子モジュール22は、上記の受発光素子1と受発光素子1が実装されている配線基板23とを有している。受発光素子モジュール22は、発光素子1から被照射物に光を照射し、被照射物での反射光を受光素子19で受光することによって、被照射物をセンシングすることができる。よって、受発光素子モジュール22は、例えばコピー機またはプリンタなどの画像形成装置に組み込まれて、トナーやメディアなどの被照射物の位置情報、距離情報または濃度情報などを検出することができる。
配線基板23は、例えば矩形状に形成される。配線基板23は、例えば樹脂基板またはセラミック基板を使用することができる。本実施形態にかかる配線基板23は、樹脂基板である。なお、配線基板23は、従来周知の方法によって形成することができる。
また、受発光素子モジュール22は、遮光体24と、レンズ部材25をさらに有している。遮光体24は、例えば、受発光素子1の受光部5または第2受光部20が外部から意図しない光(迷光)を受光しないように、迷光を遮断する機能を有している。また、レンズ部材25は、受発光素子1の発光部6からの光を被照射物に誘導したり、被照射物での反射光を受発光素子1の第2受光部20に誘導したりする機能を有している。
具体的には、遮光体24は、受発光素子1を取り囲んだ枠状の壁部26と、壁部26の内面に設けられて壁部26で囲んだ領域を覆うように配された蓋部27とを有している。すなわち、壁部26の内面と蓋部27の下面とに囲まれる領域に、受発光素子1が収容されている。また、発光部6の光が通過する複数の光通過部28を有している。なお、本実施形態にかかる光通過部28は、複数の穴によって形成されている。
遮光体24の材料は、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネイト樹脂(PC)または液晶ポリマーなどの樹脂材料、あるいはアルミニウム(Al)、チタン(Ti)等の金属材料である。遮光体24は、例えば射出形成などにより形成される。
また、レンズ部材25は、光が通過するレンズ部29と、レンズ部29を支持する支持部30とを有している。そして、例えば、レンズ部材25は、支持部30を介して、遮光体24の壁部26の内面と蓋部27の上面とに囲まれる領域にはめ込まれている。
レンズ部材25は、透光性の材料で形成される。レンズ部材25の材料は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂またはポリカーボネイト樹脂等の樹脂材料、あるいはサファイアおよび無機ガラスなどである。レンズ部材25は、例えば射出形成などにより形成される。
レンズ部29は、発光部6の出射光および被対象物での反射光を集光し誘導する機能を有する。レンズ部29は、発光部6の出射光を集光する第1レンズ31と、被対象物からの反射光を集光する第2レンズ32とを有している。本実施形態にかかる第1レンズ31および第2レンズ32のそれぞれは、例えば凸レンズ、球面レンズまたは非球面レンズなどである。
支持部30は、レンズ部29を保持する機能を有する。支持部30は、例えば板状に形成される。支持部30は、レンズ部29と一体的に形成されることによって、レンズ部29を保持してもよいし、支持部30にレンズ部29の第1レンズ31および第2レンズ32がはめ込まれることによってレンズ部29を保持してもよい。
<センサ装置>
図10に、センサ装置100の概要を示す。
図10に、センサ装置100の概要を示す。
本実施形態のセンサ装置100は、受発光素子モジュール22と、受発光素子モジュール22に電気的に接続された制御用回路101とを有している。制御用回路101は、受発光素子1を制御するものである。制御用回路101は、例えば、発光部6を駆動させるための駆動回路、第2受光部20からの電流を処理する演算回路または外部装置と通信するための通信回路などを含んでいる。なお、図10に示す破線の矢印は、発光部6から出る光の経路を例示している。
1 ・・・受発光素子
2 ・・・基板
3 ・・・積層体(第1積層体)
4 ・・・複数の電極
5 ・・・受光部
6 ・・・発光部
7 ・・・第1半導体層
8 ・・・第2半導体層
9 ・・・第3半導体層
10 ・・・活性層
11 ・・・第4半導体層
12 ・・・絶縁層
13 ・・・第5半導体層
14 ・・・第6半導体層
15 ・・・第1コンタクト層
16 ・・・第1クラッド層
17 ・・・第2クラッド層
18 ・・・第2コンタクト層
19 ・・・半導体領域
20 ・・・第2受光部
21 ・・・第2積層体
22 ・・・受発光素子モジュール
23 ・・・配線基板
24 ・・・遮光体
25 ・・・レンズ部材
26 ・・・壁部
27 ・・・蓋部
28 ・・・光通過部
29 ・・・レンズ部
30 ・・・支持部
31 ・・・第1レンズ
32 ・・・第2レンズ
100・・・センサ装置
101・・・制御用回路
2 ・・・基板
3 ・・・積層体(第1積層体)
4 ・・・複数の電極
5 ・・・受光部
6 ・・・発光部
7 ・・・第1半導体層
8 ・・・第2半導体層
9 ・・・第3半導体層
10 ・・・活性層
11 ・・・第4半導体層
12 ・・・絶縁層
13 ・・・第5半導体層
14 ・・・第6半導体層
15 ・・・第1コンタクト層
16 ・・・第1クラッド層
17 ・・・第2クラッド層
18 ・・・第2コンタクト層
19 ・・・半導体領域
20 ・・・第2受光部
21 ・・・第2積層体
22 ・・・受発光素子モジュール
23 ・・・配線基板
24 ・・・遮光体
25 ・・・レンズ部材
26 ・・・壁部
27 ・・・蓋部
28 ・・・光通過部
29 ・・・レンズ部
30 ・・・支持部
31 ・・・第1レンズ
32 ・・・第2レンズ
100・・・センサ装置
101・・・制御用回路
Claims (9)
- 基板と、
前記基板上に配された複数の半導体層からなる積層体と、を備え、
前記積層体は、
一導電型の第1半導体層および前記第1半導体層の一主面に配された他導電型の第2半導体層を含んでいる受光部と、
前記受光部上に配された一導電型の第3半導体層、前記第3半導体層の一主面に配された活性層および前記活性層の一主面に配された他導電型の第4半導体層を含んでいる発光部と、を有している、受発光素子。 - 前記積層体は、前記基板の上面に配された第5半導体層をさらに有しており、
前記第1半導体層または前記第2半導体層は、前記第5半導体層の上面に積層されている、請求項1に記載の受発光素子。 - 前記積層体は、前記発光部と前記受光部との間に介在している第6半導体層をさらに有している、請求項1または2に記載の受発光素子。
- 前記第6半導体層は、前記第6半導体層に接続している前記発光部および前記受光部の半導体層の導電型と異なる導電型である、請求項3に記載の受発光素子。
- 前記積層体を第1積層体としたときに、
前記基板上に配された複数の半導体層から成り、前記第1積層体に並んだ少なくとも1つの第2積層体を、さらに有しており、
前記受光部は、前記第1積層体のみが備えている、請求項1〜4のいずれかに記載の受発光素子。 - 前記第1半導体層および前記第2半導体層の上面の一部に接続されている複数の電極をさらに有しており、
前記複数の電極は、前記第1積層体および前記第2積層体が互いに対向している領域を除く領域に位置している、請求項5に記載の受発光素子。 - 前記基板は、一導電型であるとともに、前記積層体から離れて位置し、且つ前記基板の表面から内部に配された他導電型の半導体層領域を有した第2受光部を有しており、
前記受光部の第2半導体層は、前記第1半導体層よりも下方に位置している、請求項1〜6のいずれかに記載の受発光素子。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の受発光素子と、
前記受発光素子が実装された配線基板と、を備えている、受発光素子モジュール。 - 請求項8に記載の受発光素子モジュールと、
前記受発光素子モジュールに接続され、前記受発光素子モジュールを制御する制御用回路と、を有するセンサ装置。
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JP2015213718A JP2017085022A (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 受発光素子、受発光素子モジュールおよびセンサ装置 |
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JP2015213718A Pending JP2017085022A (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 受発光素子、受発光素子モジュールおよびセンサ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017085022A (ja) |
-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015213718A patent/JP2017085022A/ja active Pending
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