JP2017081208A - 燃料電池車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、燃料供給配管を保持するとともに、外部荷重に対して所望の配管長さを確保することを可能にする。【解決手段】燃料電池車両10は、燃料電池スタック16、水素タンク17及び燃料供給配管22を備える。燃料供給配管22は、燃料電池スタック16と水素タンク17とを接続する。燃料供給配管22は、一端が燃料電池スタック16に接続されるとともに、他端が車体側ジョイント部76に固定される弾性配管部22aを有する。弾性配管部22aには、該弾性配管部22aを燃料電池スタック16に固定する一方、所定の印加荷重により離脱自在な保持部材82が取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部に設けられるモータルームに配置され、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池スタックを備える燃料電池車両に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セル(単位セル)が構成されている。通常、所定の数の発電セルが積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)に組み込まれている。
燃料電池車両では、例えば、特許文献1に開示されているように、車軸を駆動するためのモータと、前記モータに電源を供給するための燃料電池と、前記モータと前記燃料電池の動作を制御するための制御ユニットと、を備えている。そして、モータと燃料電池と制御ユニットとは、電気自動車の同一の車体空間内に配設されている。
特開2002−370544号公報
上記の燃料電池車両では、燃料タンクが車体後部に配置される一方、燃料電池が車体前部(モータルーム)に配置されている。このため、燃料タンクから燃料電池に燃料ガスを供給する燃料配管は、車体後部から車体前部に沿って配置する必要があり、相当に長尺化されている。この種の燃料配管では、車体に一端が固定された状態で、他端が燃料電池に接続される固定構造が採用されることがある。
その際、衝突等により燃料電池車両に外部荷重が付与されて、燃料電池が車体に対して移動し、両者の離間間隔が大きくなる場合があり、車体と燃料電池とに接続された燃料配管では、長さが不足するおそれがある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、燃料供給配管を保持するとともに、外部荷重に対して所望の配管長さを確保することが可能な燃料電池車両を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池車両は、燃料電池スタック、燃料タンク及び燃料供給配管を備えている。燃料電池スタックは、車両前部に設けられるモータルームに配置され、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する。燃料タンクは、車両後部に配置され、燃料ガスが貯留されている。燃料供給配管は、燃料電池スタックと燃料タンクとを接続している。
燃料供給配管は、一端が燃料電池スタックに固定されるとともに、他端が車体に固定される弾性配管部を有している。そして、弾性配管部の途上には、該弾性配管部を燃料電池スタックに保持する一方、所定の印加荷重により離脱自在な保持部材が取り付けられている。
また、この燃料電池車両では、弾性配管部には、曲げ部に沿ってクリップ部材が装着されることが好ましい。
さらに、この燃料電池車両では、弾性配管部は、可撓性ダクト部材により覆われることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池車両では、弾性配管部と可撓性ダクト部材との間には、前記弾性配管部の曲げ部に沿って、側面視でC形状を有するクリップ部材が装着されることが好ましい。
また、この燃料電池車両では、保持部材は、弾性配管部を湾曲させた状態で保持するホルダ部と、燃料電池スタックに取り付けられ、前記ホルダ部に着脱自在に係合する係止爪部と、を備えることが好ましい。
さらに、この燃料電池車両では、係止爪部の着脱方向は、車両の幅方向と同一方向であることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池車両では、保持部材は、弾性配管部を湾曲させた状態で保持するとともに、所定の印加荷重により前記弾性配管部が離脱自在なホルダ部と、燃料電池スタックに取り付けられ、前記ホルダ部を固定する係止部と、を備えることが好ましい。
また、この燃料電池車両では、保持部材は、燃料電池スタックの高さ方向上端よりも下方に配置されることが好ましい。
本発明によれば、弾性配管部の途上は、保持部材により燃料電池スタックに離脱自在に保持されている。このため、弾性配管部は、車体との固定部位から燃料電池スタックとの固定部位までの長さを長尺に設定することができる。従って、外部荷重が付与され、燃料電池スタックが車体から離間する方向に変位しても、弾性配管部と前記燃料電池スタックとの保持作用が解除され、該変位を吸収し得る配管長を維持することが可能になる。しかも、弾性配管部は、燃料電池スタック及び車体に固定されるとともに、途上が前記燃料電池スタックに保持されているため、振動等を可及的に抑制することができる。
これにより、簡単且つコンパクトな構成で、燃料供給配管を保持するとともに、外部荷重に対して所望の配管長さを確保することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池車両の平面説明図である。 前記燃料電池車両を構成する燃料電池スタックとケーシングの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの一部を断面にした側面説明図である。 前記燃料電池スタック及び燃料供給配管を構成する弾性配管部の斜視説明図である。 前記弾性配管部を固定する保持部材の斜視説明図である。 前記保持部材が分離した状態の斜視説明図である。 前記保持部材の、図6中、VII−VII線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池車両を構成する燃料供給配管と保持部材の要部斜視説明図である。 前記燃料供給配管を構成する弾性配管部が前記保持部材から離脱した状態の斜視説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)10は、前輪12f、12fの近傍のモータルーム14に燃料電池スタック16が配置される。燃料電池車両10は、後輪12r、12r間には、高圧水素を貯留する水素タンク(燃料タンク)17が配置される。
燃料電池スタック16の積層方向(後述する)一端(矢印B方向一端)には、燃料ガス系デバイス群18が配設されるとともに、前記燃料電池スタック16の上部には、制御装置20が載置される。制御装置20は、例えば、燃料電池スタック16の出力を制御する電圧制御ユニット(VCU)(Voltage Control Unit)を構成する。燃料電池スタック16と水素タンク17とは、燃料供給配管22により接続される。
図2に示すように、燃料電池スタック16は、複数の発電セル24が車幅方向(矢印B方向)又は車両前後方向(矢印A方向)に積層される。発電セル24の積層方向一端には、第1ターミナルプレート26a、第1絶縁プレート28a及び第1エンドプレート30aが、外方に向かって、順次、配設される。発電セル24の積層方向他端には、第2ターミナルプレート26b、第2絶縁プレート28b及び第2エンドプレート30bが、外方に向かって、順次、配設される。
横長形状の第1エンドプレート30aの略中央部(中央部から偏心していてもよい)からは、第1ターミナルプレート26aに接続された第1電力出力端子32aが外方に向かって延在する。横長形状の第2エンドプレート30bの略中央部(中央部から偏心していてもよい)からは、第2ターミナルプレート26bに接続された第2電力出力端子32bが外方に向かって延在する。第1エンドプレート30aと第2エンドプレート30bの各辺間には、連結バー34の両端が複数のねじ36により固定され、複数の積層された発電セル24に積層方向(矢印B方向)の締め付け荷重を付与する。
燃料電池スタック16は、必要に応じてケーシング38を備える。ケーシング38は、矢印B方向両端の2辺(面)が第1エンドプレート30a及び第2エンドプレート30bにより構成される。ケーシング38の矢印A方向両端の2辺(面)は、横長プレート形状の第1サイドパネル40a及び第2サイドパネル40bにより構成される。ケーシング38の高さ方向(矢印C方向)両端の2辺(面)は、上方サイドパネル42a及び下方サイドパネル42bにより構成される。上方サイドパネル42a及び下方サイドパネル42bは、横長プレート形状を有する。
第1エンドプレート30a及び第2エンドプレート30bには、各辺にねじ穴44が設けられる。第1サイドパネル40a、第2サイドパネル40b、上方サイドパネル42a及び下方サイドパネル42bには、各ねじ穴44に対向して孔部46が形成される。各孔部46に挿入されるねじ48は、各ねじ穴44に螺合することにより、ケーシング38が一体に固定される。
図3に示すように、発電セル24は、電解質膜・電極構造体50を第1セパレータ52及び第2セパレータ54で挟持する。第1セパレータ52及び第2セパレータ54は、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体50は、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜56と、前記固体高分子電解質膜56を挟持するアノード電極58及びカソード電極60とを備える。固体高分子電解質膜56は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。
第1セパレータ52は、電解質膜・電極構造体50との間に、アノード電極58に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路62を設ける。第2セパレータ54は、電解質膜・電極構造体50との間に、カソード電極60に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路64を設ける。互いに隣接する第1セパレータ52と第2セパレータ54との間には、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路66が設けられる。
図2に示すように、燃料電池スタック16の第1エンドプレート30aには、各発電セル24の積層方向に互いに連通して、燃料ガス入口連通孔70a、燃料ガス出口連通孔70b、酸化剤ガス入口連通孔72a及び酸化剤ガス出口連通孔72bが形成される。燃料ガス入口連通孔70a及び燃料ガス出口連通孔70bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガス(以下、水素ガスともいう)を流通させ、前記燃料ガスを燃料ガス流路62に供給する。酸化剤ガス入口連通孔72a及び酸化剤ガス出口連通孔72bは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガス(以下、空気ともいう)を流通させ、前記酸化剤ガスを酸化剤ガス流路64に供給する。
燃料電池スタック16の第2エンドプレート30bには、各発電セル24の積層方向に互いに連通して、図示しないが、冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が形成される。冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔は、冷却媒体、例えば、純水やエチレングリコール、オイル等を流通させ、前記冷却媒体を冷却媒体流路66に供給する。
燃料ガス系デバイス群18は、図示しないが、エゼクタ、水素ポンプ、気液分離器、弁(パージ弁及び逆止弁等)の他、必要に応じてインジェクタ等を備え、デバイスカバー18fにより覆われている。燃料ガス系デバイス群18には、燃料供給配管22が接続される。
図1に示すように、燃料供給配管22は、燃料電池車両10の後方から前方に沿って長尺に延在するとともに、前記燃料電池車両10の車体10aに複数の固定具74を介して固定される。燃料供給配管22の車両前後方向前方(矢印Af方向)は、車体側ジョイント部76に接続され、前記車体側ジョイント部76と燃料ガス系デバイス群18との間には、弾性配管部22aが設けられる。弾性配管部22aは、可撓性ダクト部材78により覆われている。
図4に示すように、弾性配管部22aの一端には、第1ジョイント80aが設けられ、前記第1ジョイント80aは、車体側ジョイント部76に接続(固定)される。弾性配管部22aの他端には、第2ジョイント80bが設けられ、前記第2ジョイント80bは、燃料ガス系デバイス群18に接続(固定)される。弾性配管部22aは、車体側ジョイント部76と燃料ガス系デバイス群18との間で湾曲形成されており、この間の配管長を一定長さ以上に確保している。
弾性配管部22aの途上には、該弾性配管部22aを燃料電池スタック16に保持する一方、所定の印加荷重により離脱自在な保持部材82が取り付けられる。保持部材82は、弾性配管部22aを湾曲させた状態で保持するホルダ部84と、燃料電池スタック16に、具体的には、燃料ガス系デバイス群18のデバイスカバー18fに取り付けられ、前記ホルダ部84に着脱自在に係合する係止爪部86とを備える。図3に示すように、保持部材82は、燃料電池スタック16の高さ方向上端(具体的には、制御装置20の高さ方向上端)よりも下方に配置される。
図5に示すように、ホルダ部84は、可撓性ダクト部材78の径方向の湾曲形状及び周方向の湾曲形状に沿う形状を有する支持部位88を備える。支持部位88には、開閉自在であり、閉塞された状態で、可撓性ダクト部材78の外周を周回保持するそれぞれ一対の湾曲部位90a、90b及び90cが設けられる。一方の湾曲部位90a、90b及び90cは、爪部92a、92b及び92cを有するとともに、他方の湾曲部位90a、90b及び90cは、前記爪部92a、92b及び92cが係合する孔部94a、94b及び94cを有する。
湾曲部位90bは、後述するように、分割された第1ダクト78a及び第2ダクト78bを覆うように、両側にフランジ部90fが設けられる。なお、可撓性ダクト部材78が単一部品であれば、湾曲部位90bは、湾曲部位90a、90cと同一に構成される。
支持部位88の外周側には、ブロック状の固定部位96が設けられる。固定部位96には、一端が開放される矩形状開口部98が形成されるとともに、前記開口部98の上面には、係止用開口部100が形成される。図6に示すように、係止爪部86の先端には、突起86tが厚さ方向に膨出形成される。
係止爪部86は、固定部位96の開口部98に挿入されるとともに、突起86tが係止用開口部100に挿入されることにより、ホルダ部84が前記係止爪部86に固定される。係止爪部86は、突起86tを押さえた状態で、ホルダ部84から矢印B方向に引き抜くことができる。係止爪部86の着脱方向は、車両の幅方向と同一方向である。
図6に示すように、弾性配管部22aと可撓性ダクト部材78との間には、前記弾性配管部22aの曲げ部に沿って、側面視でC形状を有するクリップ部材102が装着される。可撓性ダクト部材78は、例えば、2分割されており、第1ダクト78aと第2ダクト78bとを備える。弾性配管部22aの途上には、ジョイント104が装着され、第1ダクト78aと第2ダクト78bとが前記ジョイント104の両側に当接する。
図7に示すように、第1ダクト78a及び第2ダクト78bとジョイント104とは、湾曲部位90bのフランジ部90fに保持されている。このため、燃料電池車両10の走行時に、振動等により第1ダクト78aと第2ダクト78bとが離脱することを阻止することができる。ジョイント104は、第1ダクト78a及び第2ダクト78bの内周面に気密に嵌合する一方、前記ジョイント104の内周面と弾性配管部22aとの間には、クリアランスCrが形成される。このクリアランスCrは、後述するように、可撓性ダクト部材78内に通気流路を形成する際に、前記通気流路の一部を構成する。なお、可撓性ダクト部材78を単一部品で構成する際には、ジョイント104を不要とすることができる。
このように構成される燃料電池車両10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク17に貯留されている高圧水素は、燃料ガスとして燃料供給配管22に送出される。燃料ガスは、燃料供給配管22から燃料ガス系デバイス群18に供給された後、図2に示すように、燃料電池スタック16の第1エンドプレート30aに設けられている燃料ガス入口連通孔70aに供給される。燃料ガスは、図3に示すように、各発電セル24を構成する第1セパレータ52の燃料ガス流路62に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路62に沿って移動し、電解質膜・電極構造体50のアノード電極58に供給される。
一方、酸化剤ガスは、図2に示すように、第1エンドプレート30aに設けられている酸化剤ガス入口連通孔72aに供給される。酸化剤ガスは、図3に示すように、各発電セル24を構成する第2セパレータ54の酸化剤ガス流路64に導入され、電解質膜・電極構造体50のカソード電極60に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体50では、アノード電極58に供給される燃料ガスとカソード電極60に供給される酸化剤ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。なお、冷却媒体流路66には、図示しない冷却媒体供給装置から冷却媒体が供給される。
この場合、第1の実施形態では、図1及び図4に示すように、燃料供給配管22を構成する弾性配管部22aの途上は、保持部材82により燃料電池スタック16側に離脱自在に保持されている。このため、弾性配管部22aは、車体側ジョイント部76との固定部位から燃料電池スタック16との固定部位までの長さを長尺に設定することができる。
そして、衝突時等には、弾性配管部22aは、保持部材82による燃料電池スタック16との係合関係が解除されるため、前記燃料電池スタック16の変位を吸収し得る配管長を維持することが可能になる。しかも、弾性配管部22aは、燃料ガス系デバイス群18(燃料電池スタック16)及び車体側ジョイント部76に固定されるとともに、途上が保持部材82により保持されているため、振動等を可及的に抑制することができる。これにより、簡単且つコンパクトな構成で、弾性配管部22aを保持するとともに、外部荷重に対して所望の配管長さを確保することが可能になる。
さらに、図4及び図6に示すように、保持部材82を構成するホルダ部84と係止爪部86との着脱方向は、車体10aの幅方向(矢印B方向)と同一方向である。例えば、図1に示すように、燃料電池車両10の前方側からオフセットした部位に外部荷重Fが付与されると、前記燃料電池スタック16が車体10aに対して矢印Br方向に変位する場合がある。
その際、図6に示すように、係止爪部86がホルダ部84の開口部98から離脱し、弾性配管部22aは、第1ジョイント80a及び第2ジョイント80bのみにより固定されている。このため、燃料電池スタック16の変位を吸収し得る配管長を確実に維持することが可能になる。
また、弾性配管部22aは、可撓性ダクト部材78により覆われている。従って、弾性配管部22aから燃料ガスが漏れても、可撓性ダクト部材78により前記燃料ガスが外部に漏れることを確実に阻止することができる。
さらに、弾性配管部22aと可撓性ダクト部材78との間には、前記弾性配管部22aの曲げ部に沿って、側面視でC形状を有するクリップ部材102が装着されている。これにより、可撓性ダクト部材78内に通気流路を形成することができ、排気処理が良好に遂行可能になる。なお、可撓性ダクト部材78が使用されない際には、クリップ部材102は、C形状でなくてもよく、例えば、O形状に設定してよい。
さらにまた、図3に示すように、保持部材82は、燃料電池スタック16の高さ方向上端(具体的には、制御装置20の高さ方向上端)よりも下方に配置されている。このため、外部荷重の付与により燃料電池スタック16と車体10aとが離間せずに押し込まれた際にも、弾性配管部22aが潰れることを有効に抑制することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池車両110を構成する燃料供給配管112と保持部材114の要部斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池車両10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料供給配管112の先端側に設けられる弾性配管部112aは、車体側ジョイント部76と燃料ガス系デバイス群18との間で湾曲されており、この間の配管長を一定長さ以上に確保している。
弾性配管部112aには、該弾性配管部112aの途上を燃料電池スタック16に保持させる一方、所定の印加荷重により離脱自在な保持部材114が取り付けられる。保持部材114は、弾性配管部112aを湾曲させた状態で保持するとともに、所定の印加荷重により前記弾性配管部112aが離脱自在なホルダ部116を備える。保持部材114は、燃料電池スタック16に、具体的には、燃料ガス系デバイス群18のデバイスカバー18fに取り付けられ、前記ホルダ部116を固定する係止部118を備える。弾性配管部112aの離脱方向には、矢印B方向に設定されていることが好ましい。
図8及び図9に示すように、ホルダ部116は、断面C形状を有し、弾性配管部112aの外周形状に沿って湾曲する支持部位120を有する。支持部位120の外周側には、固定部位122が一体に設けられ、前記固定部位122に係止部118が固定される。
このように構成される第2の実施形態では、燃料供給配管112を構成する弾性配管部112aの途上は、保持部材114により保持されている。このため、弾性配管部122aは、車体側ジョイント部76から燃料電池スタック16との接続部位までの長さを長尺に設定することができる。
そして、衝突時等には、弾性配管部112aは、保持部材114を介して燃料電池スタック16側から離脱するため、前記燃料電池スタック16の変位を吸収し得る配管長を維持することが可能になる。これにより、簡単且つコンパクトな構成で、弾性配管部112aを保持するとともに、外部荷重に対して所望の配管長さを確保することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2の実施形態では、保持部材114は、弾性配管部112aが支持部位120から離脱する構成を採用したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態と同様に、弾性配管部112aは、ホルダ部116と一体に係止部118から離脱してもよい。一方、第1の実施形態では、第2の実施形態と同様に、弾性配管部22aは、ホルダ部84から離脱自在に構成してもよい。
10、110…燃料電池車両 14…モータルーム
16…燃料電池スタック 17…水素タンク
18…燃料ガス系デバイス群 20…制御装置
22、112…燃料供給配管 22a、112a…弾性配管部
24…発電セル 38…ケーシング
50…電解質膜・電極構造体 52、54…セパレータ
56…固体高分子電解質膜 58…アノード電極
60…カソード電極 62…燃料ガス流路
64…酸化剤ガス流路 66…冷却媒体流路
74…固定具 76…車体側ジョイント部
80a、80b…ジョイント 82、114…保持部材
84、116…ホルダ部 86…係止爪部
88、120…支持部位 90a、90b、90c…湾曲部位
102…クリップ部材 118…係止部

Claims (8)

  1. 車両前部に設けられるモータルームに配置され、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池スタックと、
    車両後部に配置され、前記燃料ガスが貯留される燃料タンクと、
    前記燃料電池スタックと前記燃料タンクとを接続する燃料供給配管と、
    を備える燃料電池車両であって、
    前記燃料供給配管は、一端が前記燃料電池スタックに固定されるとともに、他端が車体に固定される弾性配管部を有し、
    前記弾性配管部の途上には、該弾性配管部を前記燃料電池スタックに保持する一方、所定の印加荷重により離脱自在な保持部材が取り付けられることを特徴とする燃料電池車両。
  2. 請求項1記載の燃料電池車両であって、前記弾性配管部には、曲げ部に沿ってクリップ部材が装着されることを特徴とする燃料電池車両。
  3. 請求項1記載の燃料電池車両であって、前記弾性配管部は、可撓性ダクト部材により覆われることを特徴とする燃料電池車両。
  4. 請求項3記載の燃料電池車両であって、前記弾性配管部と前記可撓性ダクト部材との間には、前記弾性配管部の曲げ部に沿って、側面視でC形状を有するクリップ部材が装着されることを特徴とする燃料電池車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池車両であって、前記保持部材は、前記弾性配管部を湾曲させた状態で保持するホルダ部と、
    前記燃料電池スタックに取り付けられ、前記ホルダ部に着脱自在に係合する係止爪部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池車両。
  6. 請求項5記載の燃料電池車両であって、前記係止爪部の着脱方向は、車両の幅方向と同一方向であることを特徴とする燃料電池車両。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池車両であって、前記保持部材は、前記弾性配管部を湾曲させた状態で保持するとともに、前記所定の印加荷重により前記弾性配管部が離脱自在なホルダ部と、
    前記燃料電池スタックに取り付けられ、前記ホルダ部を固定する係止部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池車両。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池車両であって、前記保持部材は、前記燃料電池スタックの高さ方向上端よりも下方に配置されることを特徴とする燃料電池車両。
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