JP2017080966A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性の小さなノズルプレート7を使用しても吐出溝5aの側壁4aの変形量を大きくとることができる。【解決手段】液体噴射ヘッド1は、第一圧電体基板3aと、第一圧電体基板3aよりも圧電定数が大きい第二圧電体基板3bが分極方向を互いに反対側に向けて積層される積層基板4と、第一圧電体基板3aの上面USに設置されるカバープレート6と、第二圧電体基板3bの下面LSに設置されるノズルプレート6と、を備え、積層基板4は板厚方向に貫通する吐出溝5aを備え、ノズルプレート7は吐出溝5aに連通するノズル孔7aを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体に液滴を噴射して記録する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料などの液体を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液滴として吐出する。液滴の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜を形成する。
特許文献1にはサイドシュート型の液体噴射ヘッドが記載されている。液体噴射ヘッドは、ノズルプレート、圧電体基板、及び、カバープレートが積層する。圧電体基板は上面から下面に貫通する吐出溝と非吐出溝を備える。吐出溝と非吐出溝は溝列方向に交互に配列する。カバープレートは吐出溝の一方の端部に連通する第一液室と吐出溝の他方の端部に連通する第二液室を備える。ノズルプレートは吐出溝の長手方向の中央に連通するノズル孔を備える。圧電体基板は、吐出溝と非吐出溝を仕切る側壁を備え、各側壁は上下の厚さ方向に一様に分極処理が施される。側壁は壁面に圧電体基板の厚さの1/2よりもノズルプレート側に駆動電極を備える。
液体噴射ヘッドは次にように駆動する。カバープレートの第一液室又は第二液室に液体を供給する。液体は、第一液室又は第二液室から吐出溝に流入し、更に、第二液室又は第一液室に排出され、循環ポンプ等により循環される。側壁を挟む駆動電極に駆動信号を印加して側壁にシアモードの変形を生じさせる。これにより、吐出溝の容積が瞬間的に変化して吐出溝内の液体に圧力波が生成される。この圧力波がノズル孔に到達してノズル孔から液滴が吐出される。
特2015−20312号公報
図10は、液体噴射ヘッドの吐出溝101の側壁102の駆動を説明するための図である。図10(a)は吐出溝101の断面模式図であり、図10(b)は共通電極103と個別電極104の間に駆動信号を与えた時の側壁102の変形状態を表す断面模式図である。圧電体基板に溝を形成することにより、2つの側壁102に挟まれる吐出溝101を構成する。2つの側壁102の上部にカバープレート106が固定され、下部にノズルプレート105が固定される。2つの側壁102はノズルプレート105からカバープレート106方向に一様に分極される。吐出溝101を構成する2つの側壁102の内壁面には、吐出溝101の深さ(圧電体基板の厚さ)の1/2よりもノズルプレート105側に共通電極103が形成される。同じく、吐出溝101を構成する2つの側壁102の外壁面(非吐出溝を構成する側の壁面)には、吐出溝101の深さの1/2よりもノズルプレート105側に個別電極104が形成される。ここで、側壁102とカバープレート106はPZTセラミックスを使用し、ノズルプレート105はポリイミドフィルムを使用している。
2つの共通電極103と2つの個別電極104の間に駆動電圧を印加して、分極Pの方向に対して垂直に電界を印加すると、図10(b)の実線で示すように、2つの側壁102にはシアモードの変形が生じ、屈曲する。これに伴ってノズルプレート105も変形する。ノズルプレート105は剛性が小さいために破線で示す初期形状から大きく歪む。そのため、2つの側壁102の変形量が減少して液滴の吐出速度が低下する。なお、共通電極103と個別電極104を吐出溝101の深さの1/2よりもカバープレート106側に延在させて設置すれば、剛性の小さいノズルプレート105を使用する場合でもノズルプレート105の変形量が小さく、側壁102の変形量を増大させることができる。しかし、外部回路から駆動信号を受けるための電極端子やこの電極端子に接続するフレキシブル回路基板をカバープレート106側に設ける必要がある。カバープレート106側には流路部材等が配置されるので駆動信号供給用のフレキシブル回路基板等の部材を設置するスペースの確保が難しい。
本発明の液体噴射ヘッドは、第一圧電体基板と、前記第一圧電体基板よりも圧電定数が大きい第二圧電体基板が分極方向を互いに反対側に向けて積層される積層基板と、前記第一圧電体基板の上面に設置されるカバープレートと、前記第二圧電体基板の下面に設置されるノズルプレートと、を備え、前記積層基板は板厚方向に貫通する吐出溝を備え、前記ノズルプレートは前記吐出溝に連通するノズル孔を備えることとした。
また、前記第一圧電体基板と前記第二圧電体基板の境界は、前記積層基板の厚さの1/2よりも前記ノズルプレートの側に位置することとした。
また、前記積層基板は前記下面に開口する非吐出溝を更に備え、前記吐出溝と前記非吐出溝とは基準方向に交互に配列することとした。
また、前記積層基板は前記吐出溝と前記非吐出溝を分離する側壁を備え、前記側壁の前記吐出溝の側の側面は前記積層基板の厚さの略1/2よりも下方に共通電極を備え、前記側壁の前記非吐出溝の側の側面は前記積層基板の厚さの略1/2よりも下方に個別電極を備えることとした。
また、前記共通電極及び前記個別電極は前記側壁の下端から上端に亘って設置されることとした。
また、前記積層基板は、前記下面に前記共通電極と電気的に接続する共通端子と前記個別電極と電気的に接続する個別端子とを備えることとした。
また、前記個別端子は、前記吐出溝を挟む2つの前記非吐出溝の前記吐出溝の側の側面の2つの前記個別電極を電気的に接続することとした。
また、配線パターンを備えるフレキシブル回路基板を更に含み、前記フレキシブル回路基板は前記積層基板の前記下面に接続され、前記配線パターンと前記共通端子及び前記配線パターンと前記個別端子が電気的に接続することとした。
本発明の液体噴射装置は、上記の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明による液体噴射ヘッドは、第一圧電体基板と、第一圧電体基板よりも圧電定数が大きい第二圧電体基板が分極方向を互いに反対側に向けて積層される積層基板と、第一圧電体基板の上面に設置されるカバープレートと、第二圧電体基板の下面に設置されるノズルプレートと、を備え、積層基板は板厚方向に貫通する吐出溝を備え、ノズルプレートは吐出溝に連通するノズル孔を備える。これにより、剛性の小さいノズルプレートを使用しても吐出溝の側壁の変形量を大きくとることができる液体噴射ヘッドを構成することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの吐出溝の断面模式図である。 本発明の第一実施形態に係る積層基板の圧電定数の平均を等しく設定し、圧電体基板の圧電定数を変化させたときの側壁の平均変位を表すシミュレーション結果である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの吐出溝の断面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの模式的な分解斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの吐出溝の配列位置と側壁の平均変位の関係を表すグラフである。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの吐出溝の配列位置と側壁の最大変位の関係を表すグラフである。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの基準方向Kの断面模式図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の液体噴射ヘッドの吐出溝の側壁の駆動を説明するための図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド2の吐出溝5aの断面模式図である。液体噴射ヘッド2は、圧電体基板から成る積層基板4と、積層基板4の上面USに設置されるカバープレート6と、積層基板4の下面LSに設置されるノズルプレート7と、を備える。積層基板4は、第一圧電体基板3aと、第一圧電体基板3aよりも圧電定数が大きい第二圧電体基板3bが、第一圧電体基板3aの分極Pの方向と第二圧電体基板3bの分極P’の方向を互いに反対側に向けて積層される。具体的には、第一圧電体基板3aの分極Pは上方に、第二圧電体基板3bの分極P’は下方に向いている。カバープレート6は、第一圧電体基板3aの上面USに設置される。ノズルプレート7は、第二圧電体基板3bの下面LSに設置される。積層基板4は、板厚方向に貫通する吐出溝5aと、板厚方向に貫通し側壁4aを介して離間する非吐出溝5bとを備える。ノズルプレート7は吐出溝5aに連通するノズル孔7aを備える。
ここで圧電体基板としてPZTセラミックスを使用することができる。ノズルプレート7は、ポリイミド膜や金属膜を使用することができる。カバープレート6は、PZTセラミックス、その他のセラミックス、合成樹脂等を使用することができる。カバープレート6として第一圧電体基板3aと同じ材料を使用すれば温度変化に対する変形を防止することができる。
圧電定数はせん断歪d15を意味する。一般的に3軸方向(分極方向)の歪d33とせん断歪d15は相関がある。第一圧電体基板3aと第二圧電体基板3bの境界Bは、積層基板4の厚さtの1/2よりもノズルプレート7の側に位置する。本実施形態では、境界Bを下面LSから積層基板4の厚さtの1/3の深さに設置している。積層基板4は吐出溝5aと非吐出溝5bを分離する側壁4aを備える。なお、積層基板4の厚さtとは、積層基板4の高さと同じである。また、本実施形態では、積層基板4の厚さtは吐出溝5a及び非吐出溝5bの深さと同じである。側壁4aの吐出溝5aの側の両側面は積層基板4の厚さtの略1/2よりも下方に共通電極8aを備え、側壁4aの非吐出溝5bの側の側面は積層基板4の厚さtの略1/2よりも下方に個別電極8bを備える。共通電極8a及び個別電極8bは導電体の斜め蒸着法により形成することができる。吐出溝5aを挟む2つの側壁4aの共通電極8aと個別電極8bの間に駆動信号を印加して、2つの側壁4aにせん断歪、即ちシアモードの変形を生じさせる。
この場合に、第一圧電体基板3aの分極Pと、第二圧電体基板3bの分極P’は反対方向を向くので、側壁4aの第一圧電体基板3aと第二圧電体基板3bは互いに反対方向に変形する。共通電極8aと個別電極8bは側壁4aの境界Bを超えて第一圧電体基板3aの側面に延在する。電極が延在する領域の第一圧電体基板3aは、第二圧電体基板3bとは反対方向に厚み滑り変形し、ノズルプレート7に加わる力を緩和させる。具体的には、吐出溝5aの側の両側面の共通電極8aをGNDに接続し、2つの非吐出溝5bの吐出溝5aの側の両側面の個別電極8bに駆動信号を印加して、吐出溝5aの容積を瞬間的に変化させる。例えば、吐出溝5aの容積を拡張させて吐出溝5aに液体を引き込み、次に、吐出溝5aの容積を縮小させてノズル孔7aから液滴を吐出させる。
図2は、本発明の第一実施形態に係る積層基板4の圧電定数(d15)の平均を等しく設定し、第二圧電体基板3bの圧電定数(d15)と第一圧電体基板3aの圧電定数(d15)を変化させるときの側壁4aの平均変位を表すシミュレーション結果である。図2(b)に示すように、側壁4aは境界Bにおいて屈曲し、ノズルプレート7の変形は小さい。ここで、平均変位とは、側壁4aの壁面の横方向xの変位量を深さ方向zに平均した値を表し、図2(b)において側壁4aの破線で示す初期形状と実線で示す変形後の形状により囲まれる面積Sを積層基板4の厚さtにより除算した値である。共通電極8aと個別電極8bは積層基板4の厚さtの略1/2よりも下方に位置し、第一圧電体基板3aと第二圧電体基板3bの境界Bは積層基板4の厚さtの1/3の深さに位置する。第一及び第二圧電体基板3a、3bはPZTセラミックスを用い、カバープレート6はPZTセラミックスと同じヤング率である70GPaとした。ノズルプレート7はポリイミド膜と同じヤング率である3GPaとした。
図2に示すように、ノズルプレート7側の第二圧電体基板3bの圧電定数(d15)が大きくなるに従い、側壁4aの平均変位は大きくなる。即ち、カバープレート6側の第一圧電体基板3aの圧電定数が700pC/N、ノズルプレート7側の第二圧電体基板3bの圧電定数が860pC/N(条件2)のときの平均変位が10.4nmに対し、第一圧電体基板3aの圧電定数が860pC/N、第二圧電体基板3bの圧電定数が700pC/N(条件3)のときの平均変位が9.4nmである。また、カバープレート6側の第一圧電体基板3aとノズルプレート7側の第二圧電体基板3bの圧電定数が等しい780pC/Nのときの平均変位は9.9nmとなり、条件2と条件3の間の値となる。従って、圧電定数の異なる圧電体基板を用いる場合は、圧電定数の小さい方をカバープレート6側に、圧電定数の大きい方をノズルプレート7側に配置することにより、側壁4aの変形量を大きくすることができる。
その結果、ノズル孔7aから吐出する液滴の吐出速度を増大させることができる。また、ノズルプレート7にポリイミド膜のようなヤング率の小さい材料を使用しても、側壁4aの変形量を大きくすることができる。また、積層基板4は分極方向の異なる2枚の第一及び第二圧電体基板3a、3bから成り、第一圧電体基板3aと第二圧電体基板3bは異なる方向に変位する。そのため、共通電極8aや個別電極8bの電極深さが積層基板4の厚さtの1/2より深くなっても、つまり、厚さtの1/2よりも上方の側面に延在させても側壁4aの変位量は低下することが無い。その結果、電極深さのマージンが拡大し、製造工程の管理が簡素化する。
なお、本実施形態では吐出溝5aと非吐出溝5bが基準方向Kに交互に配列する構成であるが、これに代えて、吐出溝5aのみが基準方向Kに配列する構成であってもよい。また、本実施形態では吐出溝5a及び非吐出溝5bが積層基板4の板厚方向に貫通するが、これに代えて、吐出溝5a又は非吐出溝5bが積層基板4の上面USに開口しない構造であってもよい。
(第二実施形態)
図3は本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッド2の吐出溝5aの断面模式図である。第一実施形態と異なる点は、共通電極8a及び個別電極8bの設置位置であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。同一の部分または同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3に示すように、吐出溝5a及び非吐出溝5bは積層基板4の板厚方向に貫通する。側壁4aの吐出溝5aの側の側面は下端から上端に亘る共通電極8aを備え、側壁4aの非吐出溝5bの側の側面は下端から上端に亘る個別電極8bを備える。共通電極8aや個別電極8bは、例えば蒸着法、スパッタリング法、或いはメッキ法により形成することができる。このように、共通電極8a及び個別電極8bを吐出溝5a及び非吐出溝5bを構成する側壁4aの下端から上端に亘って設置すれば、第一圧電体基板3aの変形と第二圧電体基板3bの変形が加算され、吐出溝5aの容積変化量が増大する。そのため、吐出溝5aに連通するノズル孔7aから吐出する液滴の吐出速度を一層大きくすることができる。
なお、本実施形態においても、吐出溝5aのみが基準方向Kに配列する構成であってもよいし、非吐出溝5bが第二圧電体基板3bの下面LSには開口するが、第一圧電体基板3aの上面USに開口しない構造であってもよい。その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様なので、説明を省略する。
(第三実施形態)
図4は本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド2の模式的な分解斜視図である。図5は本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド2の説明図である。図5(a)が吐出溝5aの断面模式図であり、図5(b)が非吐出溝5bの断面模式図であり、図5(c)がノズルプレート7を除去した積層基板4の下面LSの平面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図4に示すように、液体噴射ヘッド2は、圧電体基板から成る積層基板4と、積層基板4の上面USに設置されるカバープレート6と、積層基板4の下面LSに設置されるノズルプレート7と、を備える。積層基板4は、第一圧電体基板3aと第一圧電体基板3aよりも圧電定数が大きい第二圧電体基板3bが分極方向を互いに反対側に向けて積層される。カバープレート6は、第一圧電体基板3aの上面USに設置される。ノズルプレート7は、第二圧電体基板3bの下面LSに設置される。
具体的に説明する。第一圧電体基板3aは上面USの法線方向に分極Pの分極処理が施される。第二圧電体基板3bは下面LSの法線方向であり、上記分極Pとは反対方向に分極P’の分極処理が施される。第一圧電体基板3aと第二圧電体基板3bの境界Bは、積層基板4の厚さtの1/2よりもノズルプレート7側に位置する。積層基板4は板厚方向に貫通する吐出溝5aと非吐出溝5bを備え、吐出溝5aと非吐出溝5bは側壁4aを挟んで基準方向Kに交互に配列して溝列5を構成する。吐出溝5aと非吐出溝5bは、外周にダイヤモンド砥粒が埋め込まれた円盤状ブレードにより研削するので、溝の端部にブレードの円弧形状が残る。
吐出溝5aは積層基板4の上面US側から研削して形成するので、溝の両端部は下面LSから上面USに切り上がる傾斜面となる。非吐出溝5bは、積層基板4の下面LS側からカバープレート6には達するがカバープレート6の液室6a、6bには達しない深さに研削して形成するので、溝の両端部は上面USから下面LS側に切り下がる傾斜面となる。なお、非吐出溝5bは、長手方向が積層基板4の一方の側面SSまで延在し、延在する領域の下面LSからの深さは積層基板4の厚さtの1/2よりも深く上面USには達しない。積層基板4の上面USに開口する吐出溝5aの開口部は、上面USに開口する非吐出溝5bの開口部よりも長手方向の幅が広い。
図5(a)に示すように、側壁4aの吐出溝5aの側の側面は、積層基板4の厚さtの略1/2よりも下方に共通電極8aを備える。共通電極8aの長手方向の幅は、吐出溝5aが下面LSに開口する開口部9aの幅ewを有する。図5(b)に示すように、側壁4aの非吐出溝5bの側面は、積層基板4の厚さtの略1/2よりも下方に個別電極8bを備える。個別電極8bは、長手方向の一端が共通電極8aの一端に対応し、他端が側面SSまで延在する。更に、図5(c)に示すように、積層基板4は、下面LSに、吐出溝5aの開口部9aと非吐出溝5bの開口部9bが側壁4aの端面ES(下面LS)を挟んで基準方向Kに交互に開口する。吐出溝5aの開口部9aは非吐出溝5bの開口部9bより長手方向の幅が狭く、非吐出溝5bの開口部9bは下面LSの一方の端部の手前から他方の端部、即ち側面SSまで延在する。積層基板4は、下面LSに、共通電極8aと電気的に接続する共通端子10aと個別電極8bと電気的に接続する個別端子10bとを備える。個別端子10bは隣接する2つの非吐出溝5bの間であり、側面SSの近傍の下面LSに位置する。共通端子10aは、吐出溝5aの端部と個別端子10bとの間の下面LSに位置する。共通端子10aは、吐出溝5aの両側面に位置する2つの共通電極8aに電気的に接続する。個別端子10bは、吐出溝5aを挟む2つの非吐出溝5bの吐出溝5aの側の側面に位置する2つの個別電極8bを電気的に接続する。
共通電極8a、個別電極8b、共通端子10a、及び、個別端子10bは、導電体の斜め蒸着法により形成することができる。例えば、下面LSの下方から、下面LSの法線方向に対し基準方向Kに傾けた斜め方向から導電体を蒸着させる。導電体は、吐出溝5a及び非吐出溝5bの一方の側面に、下面LSから積層基板4の厚さtの略1/2の深さに蒸着する。次に、積層基板4を下面LSの面内で180°回転させて同じ斜め方向から導電体を蒸着させる。導電体は、吐出溝5a及び非吐出溝5bの他方の側面に、下面LSから積層基板4の厚さの略1/2の深さに蒸着する。このとき、共通端子10aと個別端子10bも同時に形成することができる。
なお、非吐出溝5bは図5(b)の図面右側に浅溝部を形成し、側面SSまで延在するように形成している。この浅溝部は、積層基板4の厚さtの略1/2よりも深くなっており、浅溝部の底面には個別電極8bが形成されない。
カバープレート6は積層基板4の上面USに接着剤により接合される。カバープレート6は吐出溝5aの上部を塞ぎ、吐出溝5aを挟む側壁4aの上端部を固定する。カバープレート6は互いに離間する2つの液室6a、6bを備える。一方の液室6aは複数の吐出溝5aの一方の端部に連通し、他方の液室6bは複数の吐出溝5aの他方の端部に連通する。いずれの液室6a、6bも非吐出溝5bには連通しない。従って、一方の液室6aに液体を供給すると、複数の吐出溝5aに液体が流入し、更に複数の吐出溝5aから他方の液室6bに液体が流出する。即ち、液体を循環させることができる。また、両方の液室6a、6bに液体を供給し、両方の液室6a、6bから複数の吐出溝5aに液体を供給することができる。図5に示すように、ノズルプレート7は個別端子10b及び共通端子10aの一部が露出するようにして積層基板4の下面LSに接着剤により接合される。ノズルプレート7は基準方向Kに配列するノズル孔7aを備え、各ノズル孔7aは各吐出溝5aにそれぞれ連通する。
第一及び第二圧電体基板3a、3bはPZTセラミックスを使用することができる。ノズルプレート7は、ポリイミド膜や金属膜を使用することができる。カバープレート6は、PZTセラミックスやその他のセラミックス、合成樹脂等を使用することができる。カバープレート6に積層基板4と同じ材料、例えばPZTセラミックスを使用すれば、温度変化に対する液体噴射ヘッド2の変形を防止できるとともに、側壁4aを効率よく変形させることができる。第一及び第二圧電体基板3a、3bの圧電定数については第一実施形態と同様である。
液体噴射ヘッド2は、更に、図示しないフレキシブル回路基板を備える。フレキシブル回路基板は、配線パターンを備え、積層基板4の下面LSに設置される。配線パターンと共通端子10a、及び、配線パターンと個別端子10bは電気的に接続される。本実施形態では、フレキシブル回路基板が積層基板4の液滴吐出側の下面LSに接続される。フレキシブル回路基板を積層基板4のカバープレート6側に設ける必要が無いため、フレキシブル回路基板の実装が容易となり、また、カバープレート6側の構造を簡素化することができる。
液体噴射ヘッド2は次にように駆動する。カバープレート6の液室6a又は液室6b、或いは両方の液室6a、6bに液体を供給し、吐出溝5aに液体を充填する。次に、図示しないフレキシブル回路基板を介して共通端子10aと個別端子10bに駆動信号を与える。具体的には、共通端子10aをGNDに接続し、個別端子10bに駆動信号を与える。すると、吐出溝5aを挟む2つの側壁4aがシアモードの変形を生じて、吐出溝5aの容積が瞬間的に変化する。例えば、吐出溝5aの容積が拡張して液室6a、6bから吐出溝5aに液体を引き込み、次に、吐出溝5aの容積が瞬間的に縮小してノズル孔7aから液滴が吐出される。液体は共通電極8aには接するが個別電極8bには接しない。そのため、導電性の液体を使用しても、液体が電気分解することが無い。
図6は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド2の吐出溝5aの溝列5における配列位置と側壁4aの平均変位の関係を表すグラフである。図7は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド2の吐出溝5aの溝列5における配列位置と側壁4aの最大変位の関係を表すグラフである。図8は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド2の基準方向K(溝列5方向)の断面模式図である。ここで、側壁4aの最大変位とは、図2(b)を参照して、側壁4aの初期の深さ方向zに平行な位置から横方向xに変位する最大値をいう。通常、境界Bの位置が横方向xに最大変位する。
図6及び図7において、グラフG1が条件1(第一圧電体基板3aの圧電定数(d15)が780pC/N、第二圧電体基板3bの圧電定数(d15)が780pC/N)、グラフG2が条件2(第一圧電体基板3aの圧電定数(d15)が700pC/N、第二圧電体基板3bの圧電定数(d15)が860pC/N)、グラフG3が条件3(第一圧電体基板3aの圧電定数(d15)が860pC/N、第二圧電体基板3bの圧電定数(d15)が700pC/N)の場合のシミュレーション結果である。なお、第一及び第二圧電体基板3a、3bの圧電定数の条件1〜条件3、第一及び第二圧電体基板3a、3b及びカバープレート6のヤング率:70GPa、ノズルプレート7のヤング率:3GPaは第一実施形態における図2におけるシミュレーションと同じであるが、他の設定条件は図2におけるシミュレーションとは異なる。図7では、実線が吐出溝5aの右側の側壁4a(以下、右側壁4arという)の最大変位であり、破線が吐出溝5aの左側の側壁4a(以下、左側壁4alという)の最大変位を表す。
図8において、左側は溝列5の左端側の断面を表し、中央が溝列5の中央の断面を表し、右側が溝列5の右端側の断面を表す。すでに説明したように、共通電極8a及び個別電極8bは斜め蒸着法により形成する。そのため、蒸着源に近い方の溝の側面に堆積する電極は、蒸着源から遠い方の溝の側面に堆積する電極よりも下面LSからの深さが深い。そこで、溝列5の中央の吐出溝5a又は非吐出溝5b(以下、単に溝という)の左右の側面の電極深さが等しくなるように斜め蒸着すれば、中央よりも左側の溝では右側面の電極深さが左側面の電極深さよりも深くなり、中央よりも右側の溝では左側面の電極深さが右側面の電極深さよりも深くなる。従って、溝列5の両端側に位置する吐出溝5aは、左側壁4alの共通電極8aと右側壁4arの共通電極8aの深さが異なり、左側壁4alの個別電極8bと右側壁4arの個別電極8bの深さが異なる。つまり、吐出溝5aを中心として共通電極8aと個別電極8bの形状が非対称となる。
より具体的には、溝列5の左端側に位置する吐出溝5aでは、左側壁4alの共通電極8aは右側壁4arの共通電極8aよりも浅く、左側壁4alの個別電極8bは右側壁4arの個別電極8bよりも深い。また、溝列5の右端側に位置する吐出溝5aでは、左側壁4alの共通電極8aは右側壁4arの共通電極8aよりも深く、左側壁4alの個別電極8bは右側壁4arの個別電極8bよりも浅い。いずれの配列位置においても、共通電極8a及び個別電極8bは下面LSからの深さが積層基板4の厚さtの略1/2を下回ることがない。
図6に示すように、側壁4aの平均変位は条件2のグラフG2がどの配列位置においても他の条件1のグラフG1又は条件3のグラフG3よりも大きい。即ち、第一圧電体基板3aの圧電定数と第二圧電体基板3bの圧電定数の平均を等しく設定しても、下方の第二圧電体基板3bの圧電定数を大きく、上方の第一圧電体基板3aの圧電定数を小さくする方が側壁4aの平均変位が大きい。
更に、図7に示すように、吐出溝5aを構成する右側壁4arの実線で表す最大変位、又は、左側壁4alの破線で表す最大変位は、図6に示す結果と同様に、吐出溝5aのどの配列位置においても、条件2のグラフG2が他の条件1のグラフG1又は条件3のグラフG3よりも大きい。即ち、下方の第二圧電体基板3bの圧電定数を大きく上方の第一圧電体基板3aの圧電定数を小さくする方が、吐出溝5aを挟む両側壁4aの最大変位が大きくなり、ノズル孔7aから吐出する液滴の吐出速度を大きくすることができる。
また、条件2について、吐出溝5aの右側壁4arの最大変位(グラフG2の実線)は、配列位置が左側よりも右側の方が大きく、吐出溝5aの左側壁4alの最大変位(グラフG2の破線)は、配列位置が右側よりも左側の方が大きい。条件1及び条件3においても同様の傾向を示す。これは、溝列5の両端側に位置する吐出溝5aは、吐出溝5aを中心として共通電極8aと個別電極8bの形状(具体的には電極深さ)が非対称であることに起因している。
なお、吐出溝5aの容積変化は左側壁4alの変位と右側壁4arの変位の合計である。図7に示すように、配列位置が中央よりも左側の吐出溝5aの容積変化は、変位の大きい左側壁4alと変位の小さい右側壁4arの合計変位となる。配列位置が中央より右側の吐出溝5aの容積変化は、変位の大きい右側壁4arと変位の小さい左側壁4alの合計変位となる。そのため、吐出溝5aの共通電極8aと個別電極8bの深さが非対称であっても、吐出溝5aの左及び右側壁4al、4arの合計変位は配列位置に対し均一化し、液滴の吐出速度のばらつきが低減する。また、吐出溝5aを構成する右側壁4arと左側壁4alの最大変位の差(実線のグラフと破線のグラフの差)は、条件3のグラフG3、条件1のグラフG1、条件2のグラフG2の順に小さくなる。つまり、上方の第一圧電体基板3aの圧電定数が小さくなるに従い、右側壁4arの最大変位と左側壁4alの最大変位の差が縮小し、液滴の吐出速度のばらつきが低減する。
本実施形態において、積層基板4は分極方向の異なる2枚の第一及び第二圧電体基板3a、3bから構成するので、共通電極8aや個別電極8bは積層基板4の厚さtの1/2よりも上方の側面に延在させても、つまり、厚さtの1/2より深く形成しても側壁4aの変位量は低下することが無く、電極深さのマージンが拡大し、製造工程の管理が簡素化する。なお、第二実施形態のように、共通電極8a及び個別電極8bは側壁4aの側面の下端から上端に亘って設置してもよい。また、積層基板4に複数の溝列5を形成してもよい。また、吐出溝5aや非吐出溝5bの形状は本実施形態の形状に限定されず、例えば、非吐出溝5bは、積層基板4の上面USに開口しない深さであってもよいし、長手方向の両端が積層基板4の側面に達する長さであってもよい。また、吐出溝5aや非吐出溝5bの長手方向の端部が傾斜面でなくても、例えば垂直面であってもよい。
(第四実施形態)
図9は、本発明の第四実施形態に係る液体噴射装置1の模式的な斜視図である。液体噴射装置1は、液体噴射ヘッド2、2’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド2、2’に液体を供給し、液体噴射ヘッド2、2’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に連通する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。液体噴射ヘッド2、2’は既に説明した第一〜第三実施形態のいずれかを使用する。
液体噴射装置1は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド2、2’と、液体噴射ヘッド2、2’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド2、2’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド2、2’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39とを備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド2、2’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド2、2’に供給する。各液体噴射ヘッド2、2’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド2、2’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置1であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射装置
2 液体噴射ヘッド
3a 第一圧電体基板、3b 第二圧電体基板
4 積層基板、4a 側壁、4al 左側壁、4ar 右側壁
5 溝列、5a 吐出溝、5b 非吐出溝
6 カバープレート、6a、6b 液室
7 ノズルプレート、7a ノズル孔
8a 共通電極、8b 個別電極
9a、9b 開口部
10a 共通端子、10b 個別端子
K 基準方向、US 上面、LS 下面、B 境界、P、P’ 分極、SS 側面、ES 端面

Claims (9)

  1. 第一圧電体基板と、前記第一圧電体基板よりも圧電定数が大きい第二圧電体基板が分極方向を互いに反対側に向けて積層される積層基板と、
    前記第一圧電体基板の上面に設置されるカバープレートと、
    前記第二圧電体基板の下面に設置されるノズルプレートと、を備え、
    前記積層基板は板厚方向に貫通する吐出溝を備え、前記ノズルプレートは前記吐出溝に連通するノズル孔を備える液体噴射ヘッド。
  2. 前記第一圧電体基板と前記第二圧電体基板の境界は、前記積層基板の厚さの1/2よりも前記ノズルプレートの側に位置する請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記積層基板は前記下面に開口する非吐出溝を更に備え、前記吐出溝と前記非吐出溝とは基準方向に交互に配列する請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記積層基板は前記吐出溝と前記非吐出溝を分離する側壁を備え、
    前記側壁の前記吐出溝の側の側面は前記積層基板の厚さの略1/2よりも下方に共通電極を備え、前記側壁の前記非吐出溝の側の側面は前記積層基板の厚さの略1/2よりも下方に個別電極を備える請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記共通電極及び前記個別電極は前記側壁の下端から上端に亘って設置される請求項4に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記積層基板は、前記下面に前記共通電極と電気的に接続する共通端子と前記個別電極と電気的に接続する個別端子とを備える請求項4又は5に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記個別端子は、前記吐出溝を挟む2つの前記非吐出溝の前記吐出溝の側の側面の2つの前記個別電極を電気的に接続する請求項6に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 配線パターンを備えるフレキシブル回路基板を更に含み、
    前記フレキシブル回路基板は前記積層基板の前記下面に接続され、前記配線パターンと前記共通端子及び前記配線パターンと前記個別端子が電気的に接続する請求項7に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3650229A1 (en) * 2018-11-09 2020-05-13 SII Printek Inc Liquid jet head chip, liquid jet head, liquid jet recording device, and method of forming liquid jet head chip

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