JP2017079383A - 信号処理装置、表示装置および電子機器 - Google Patents

信号処理装置、表示装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することの可能な信号処理装置ならびにそれを備えた表示装置および電子機器を提供する。【解決手段】信号処理装置は、検出部および処理部212を備えている。検出部は、映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する。処理部212は、検出部で検出されたエッジ位置以外の領域に対応する映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、エッジ位置に対応する映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う。【選択図】図3

Description

本技術は、信号処理装置、表示装置および電子機器に関する。
近年、映像表示を行う表示装置の分野では、画素の発光素子として、流れる電流値に応じて発光輝度が変化する電流駆動型の光学素子、例えば有機EL(electro luminescence)素子を用いた表示装置が開発され、商品化が進められている。有機EL素子は、液晶素子などと異なり自発光素子である。そのため、有機EL素子を用いた表示装置(有機EL表示装置)では、光源(バックライト)が必要ないので、光源を必要とする液晶表示装置と比べて、軽量化、薄型化、高輝度化することができる。さらに、有機EL素子の応答速度は、数μs程度と非常に高速であるので、動画表示時の残像が発生しない。そのため、有機EL表示装置は、次世代のフラットパネルディスプレイの主流になると期待されている。
アクティブマトリックス型の有機EL表示装置では、有機EL素子には、発光輝度に応じた電流が流れる。そのため、発光輝度の大きな映像が表示されると、電力消費量が大きくなる。モバイル型の電子機器に、有機EL表示装置が搭載されている場合には、この電力消費量の増大を抑えることが重要な課題となる。そこで、例えば、ピーク輝度を低くすることが特許文献1に開示されている。
特開2007−298693号公報
しかし、上記特許文献1に記載の発明では、ピーク輝度を低くした結果、コントラストが悪化してしまうという問題があった。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することの可能な信号処理装置ならびにそれを備えた表示装置および電子機器を提供することにある。
本技術の信号処理装置は、検出部および処理部を備えている。検出部は、映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する。処理部は、検出部で検出されたエッジ位置以外の領域に対応する映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、エッジ位置に対応する映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う。
本技術の表示装置は、行列状に配置された複数の画素と、映像信号に基づいて各画素を駆動する駆動回路とを備えている。駆動回路は、上記の信号処理装置を有している。
本技術の電子機器は、上記の表示装置を備えている。
本技術の信号処理装置、表示装置および電子機器では、検出部で検出されたエッジ位置以外の領域に対応する映像信号に対して、輝度を下げる処理が行われ、エッジ位置に対応する映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理が行われる。これにより、エッジ位置におけるコントラストを悪化させずに、エッジ位置以外の領域の発光輝度が低く抑えられる。
本技術の信号処理装置、表示装置および電子機器によれば、エッジ位置におけるコントラストを悪化させずに、エッジ位置以外の領域の発光輝度を低く抑えるようにしたので、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することができる。なお、本技術の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の一実施の形態に係る表示装置の概略構成図である。 各画素の回路構成の一例を表す図である。 映像信号処理回路の機能ブロックの一例を表す図である。 映像信号の一例を表す図である。 映像信号の補正手順の一例を表す図である。 ゲインテーブルおよびゲインマップの一例を表す図である。 ゲインテーブルおよびゲインマップの他の例を表す図である。 映像信号の補正手順の他の例を表す図である。 消光から発光までの間の画素の動作の一例を表す図である。 映像信号処理回路の機能ブロックの一変形例を表す図である。 図10の映像信号処理回路における映像信号の補正手順の一例を表す図である。 図10の映像信号処理回路における映像信号の補正手順の他の例を表す図である。 映像信号の補正手順の一変形例を表す図である。 上記実施の形態およびその変形例に係る表示装置の一適用例の外観を表す斜視図である。
以下、本技術を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態(表示装置)
エッジラインから離れるにつれて輝度を下げる処理を行う例
2.変形例(表示装置)
変形例A:低輝度の領域を補正対象から除外する例
変形例B:低輝度のエッジラインを除外する例
変形例C:エッジラインの輝度を上げる処理を行う例
3.適用例(電子機器)
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本技術の一実施の形態に係る表示装置1の概略構成を表したものである。表示装置1は、例えば、画素アレイ部10、コントローラ20およびドライバ30を備えている。表示装置1は、例えば、画素アレイ部10を含む表示パネル40を備えており、表示パネル40の外縁部分にドライバ30が実装されている。画素アレイ部10は、複数の画素11が行列状に配置されてなる。コントローラ20およびドライバ30は、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づいて、各画素11を駆動する。画素アレイ部10が、本技術の「画素アレイ部」の一具体例に対応する。コントローラ20およびドライバ30が、本技術の「駆動回路」の一具体例に対応する。
(画素アレイ部10)
図2は、画素アレイ部10に含まれる各画素11の回路構成の一例を表したものである。画素アレイ部10は、コントローラ20およびドライバ30によって各画素11がアクティブマトリクス駆動されることにより、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づく画像を表示する。画素アレイ部10は、行方向に延在する複数の走査線WSLおよび複数の電源線DSLと、列方向に延在する複数の信号線DTLと、走査線WSLと信号線DTLとが互いに交差する箇所ごとに1つずつ設けられた複数の画素11とを有している。
走査線WSLは、各画素11の選択に用いられるものであり、各画素11を所定の単位(例えば画素行)ごとに選択する選択パルスを各画素11に供給するものである。信号線DTLは、映像信号Dinもしくは映像信号Din2(後述)に応じた信号電圧Vsigの、各画素11への供給に用いられるものであり、信号電圧Vsigを含むデータパルスを各画素11に供給するものである。電源線DSLは、各画素11に電力を供給するものである。
各画素11は、例えば、画素回路12と、有機EL素子13とを有している。有機EL素子13は、例えば、アノード電極、有機層およびカソード電極が順に積層された構成を有している。有機EL素子13は、素子容量を有している。画素回路12は、有機EL素子13の発光制御(発光・消光の制御)を行う。画素回路12は、後述の書込走査によって各画素11に書き込んだ電圧を保持する機能を有している。画素回路12は、例えば、駆動トランジスタTr1、書込トランジスタTr2および保持容量Csを含んで構成されている。
書込トランジスタTr2は、駆動トランジスタTr1のゲートに対する、映像信号Dinもしくは映像信号Din2に対応した信号電圧Vsigの印加を制御する。具体的には、書込トランジスタTr2は、信号線DTLの電圧をサンプリングするとともに、サンプリングにより得られた電圧を駆動トランジスタTr1のゲートに書き込む。駆動トランジスタTr1は、有機EL素子13に直列に接続されている。駆動トランジスタTr1は、有機EL素子13を駆動する。駆動トランジスタTr1は、書込トランジスタTr2によってサンプリングされた電圧の大きさに応じて有機EL素子13に流れる電流を制御する。保持容量Csは、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間に所定の電圧を保持するものである。保持容量Csは、後述の待機期間中に駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧Vgsを一定に保持する役割を有する。なお、画素回路12は、上述の2Tr1Cの回路に対して各種容量やトランジスタを付加した回路構成となっていてもよいし、上述の2Tr1Cの回路構成とは異なる回路構成となっていてもよい。
駆動トランジスタTr1および書込トランジスタTr2は、例えば、nチャネルMOS型の薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))により形成されている。なお、これらのトランジスタは、pチャネルMOS型のTFTにより形成されていてもよい。これらのトランジスタがエンハンスメント型であるものとして、以下の説明がなされているが、これらのトランジスタが、デプレッション型であってもよい。
各信号線DTLは、後述の水平セレクタ31の出力端と、書込トランジスタTr2のソースまたはドレインとに接続されている。各走査線WSLは、後述のライトスキャナ32の出力端と、書込トランジスタTr2のゲートとに接続されている。各電源線DSLは、固定の電圧を出力する電源の出力端と、駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインに接続されている。
書込トランジスタTr2のゲートは、走査線WSLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースまたはドレインが信号線DTLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースおよびドレインのうち信号線DTLに未接続の端子が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインが電源線DSLに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち電源線DSLに未接続の端子が有機EL素子13のアノードに接続されている。保持容量Csの一端が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。保持容量Csの他端が駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち有機EL素子13側の端子に接続されている。
ドライバ30は、例えば、水平セレクタ31、ライトスキャナ32および電源スキャナ33を有している。
水平セレクタ31は、例えば、制御信号の入力に応じて(同期して)、映像信号処理回路21から入力されたアナログの信号電圧Vsigを、各信号線DTLに印加する。水平セレクタ31は、例えば、2種類の電圧(Vofs、Vsig)を出力可能となっている。具体的には、水平セレクタ31は、ライトスキャナ32により選択された画素11へ、信号線DTLを介して2種類の電圧(Vofs、Vsig)を供給する。信号電圧Vsigは、映像信号Dinもしくは映像信号Din2に対応する電圧値となっている。固定電圧Vofsは、映像信号Dinとは無関係の一定電圧である。信号電圧Vsigの最小電圧は固定電圧Vofsよりも低い電圧値となっており、信号電圧Vsigの最大電圧は固定電圧Vofsよりも高い電圧値となっている。水平セレクタ31は、1水平期間ごとに、信号電圧Vsigを含むデータパルスを各信号線DTLに出力する。水平セレクタ31は、データパルスとして、信号電圧Vsigおよび固定電圧Vofsの2値からなるパルスを各信号線DTLに出力する。
ライトスキャナ32は、複数の画素11を所定の単位ごとに走査する。具体的には、ライトスキャナ32は、1フレーム期間において、各走査線WSLに選択パルスを順次、出力する。ライトスキャナ32は、例えば、制御信号の入力に応じて(同期して)、複数の走査線WSLを所定のシーケンスで選択することにより、閾値補正準備や、閾値補正、信号電圧Vsigの書き込み、移動度補正および発光を所望の順番で実行させる。ここで、閾値補正準備とは、駆動トランジスタTr1のゲート電圧を初期化する(具体的にはVofsにする)ことを指している。閾値補正とは、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧Vgsを駆動トランジスタTr1の閾値電圧に近づける補正動作を指している。信号電圧Vsigの書き込み(信号書込)とは、駆動トランジスタTr1のゲートに対して、信号電圧Vsigを、書込トランジスタTr2を介して書き込む動作を指している。移動度補正とは、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間に保持される電圧(ゲート−ソース間電圧Vgs)を、駆動トランジスタTr1の移動度の大きさに応じて補正する動作を指している。信号書き込みと、移動度補正とは、互いに別個のタイミングで行われることもある。本実施の形態では、ライトスキャナ32が、1つの選択パルスを、走査線WSLへ出力することによって、信号書き込みと、移動度補正とを同時に(もしくは間髪空けずに連続して)行う。
ライトスキャナ32は、例えば、2種類の電圧(Von、Voff)を出力可能となっている。具体的には、ライトスキャナ32は、駆動対象の画素11へ、走査線WSLを介して2種類の電圧(Von、Voff)を供給し、書込トランジスタTr2のオンオフ制御を行う。オン電圧Vonは、書込トランジスタTr2のオン電圧以上の値となっている。オン電圧Vonは、後述の「閾値補正準備期間」や、「閾値補正期間」、「信号書込・移動度補正期間」などにライトスキャナ32から出力される選択パルスの波高値である。オフ電圧Voffは、書込トランジスタTr2のオン電圧よりも低い値となっており、かつ、オン電圧Vonよりも低い値となっている。
電源スキャナ33は、例えば、制御信号の入力に応じて(同期して)、複数の電源線DSLを所定の単位ごとに順次選択する。電源スキャナ33は、例えば、2種類の電圧(Vcc、Vss)を出力可能となっている。具体的には、電源スキャナ33は、電源線DSLを介して、ライトスキャナ32により選択された画素11へ2種類の電圧(Vcc、Vss)を供給する。固定電圧Vssは、有機EL素子13の閾値電圧Velと、有機EL素子13のカソード電圧Vcathとを足し合わせた電圧(Vel+Vcath)よりも低い電圧値である。固定電圧Vccは、電圧(Vel+Vcath)よりも高い電圧値である。
(コントローラ20)
次に、コントローラ20について説明する。コントローラ20は、例えば、映像信号処理回路21、タイミング生成回路22および電源回路23を有している。映像信号処理回路21は、本技術の「信号処理装置」の一具体例に対応する。映像信号処理回路21は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号Dinに対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号に基づいて、信号電圧Vsigを生成する。映像信号処理回路21は、例えば、生成した信号電圧Vsigを水平セレクタ31に出力する。所定の補正としては、例えば、ガンマ補正や、オーバードライブ補正などが挙げられる。タイミング生成回路22は、ドライバ30内の各回路が連動して動作するように制御するものである。タイミング生成回路22は、例えば、外部から入力された同期信号Tinに応じて(同期して)、ドライバ30内の各回路に対して制御信号を出力する。電源回路23は、水平セレクタ31、ライトスキャナ32、電源スキャナ33、映像信号処理回路21およびタイミング生成回路22等の種々の回路で必要となる種々の固定電圧を生成し、供給する。電源回路23は、例えば、Vss、Vss2、Vccなどを生成し、上述の種々の回路に供給する。
次に、映像信号処理回路21の機能について詳細に説明する。図3は、映像信号処理回路21の機能ブロックの一例を表したものである。図4は、映像信号の一例を表したものである。図4(A)は、1フレーム分の映像信号Din_1Fおよび1または複数の画素行に対応するライン映像信号Din_Lの一例を模式的に表したものである。図4(B)は、図4(A)のA−A線に対応する映像信号の輝度分布の一例を表したものである。映像信号処理回路21は、メモリ211および処理部212を有している。メモリ211は、1フレーム分の映像信号Din_1Fを格納するフレームメモリ、または、1または複数の画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである。処理部212は、映像信号Dinにおいて所定の閾値よりも大きな輝度変化を有する線状の領域(以下、「エッジラインEL」と称する。)を検出する。処理部212は、さらに、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対しては、エッジラインELから離れるにつれて輝度を下げる処理を行い、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う。処理部212は、エッジラインELを間に挟む2つの領域Ra,Rbに対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度を下げる処理を行う。処理部212は、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理を行う。処理部212は、エッジラインELを間に挟む2つの領域Ra,Rbに対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理を行う。処理部212は、必要に応じて、輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理を行う。処理部212は、輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理を行った場合に、輝度の下げ量が所定の閾値を超える映像信号Dinに対しては、輝度を所定の固定値(例えば、閾値に用いた値)に設定する処理を行う。
処理部212は、例えば、2次微分フィルタ212A、ゲイン演算部212Cおよび輝度補正部212Dを有している。図5は、処理部212における映像信号Dinの補正手順の一例を表したものである。図5(A)は、処理部212による補正前の映像信号Dinの輝度分布の一例を表したものである。図5(B)は、2次微分フィルタ212Aによるフィルタ処理後の信号波形の一例を表したものである。なお、図5(B)では、2次微分フィルタ212Aにおいて、負の信号波形が削除されている。図5(C)は、ゲイン演算部212Cにより得られるゲイン分布の一例を表したものである。図5(C)では、ゲインの上限値が1となっており、ゲインの下限値がG_Lowで表されている。図5(D)は、輝度補正部212Dにより得られる輝度補正後の映像信号Din2の輝度分布の一例を表したものである。
2次微分フィルタ212Aは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、注目した画素を中心として、左右の2方向、もしくは上下左右の4方向について2次微分処理を行うことにより、エッジ位置(エッジラインEL)を検出する。エッジ位置は、輝度の差分の変化量が極端に大きくなっている位置に相当する。エッジラインELが、本技術の「エッジ位置」の一具体例に対応する。
メモリ211が1画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、2次微分フィルタ212Aは、例えば、図5(B)に示したように、メモリ211から読み出した1画素行分のライン映像信号Din_Lに対して、注目した画素を中心として、左右の2方向について2次微分処理を行うことにより、エッジ位置を検出する。メモリ211が複数画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、2次微分フィルタ212Aは、例えば、メモリ211から読み出した複数画素行分のライン映像信号Din_Lに対して、注目した画素を中心として、上下左右の4方向について2次微分処理を行うことにより、エッジ位置を検出する。メモリ211が1フレーム分の映像信号Din_1Fを格納するフレームメモリである場合には、2次微分フィルタ212Aは、例えば、メモリ211から読み出した1フレーム分の映像信号Din_1Fに対して、注目した画素を中心として、上下左右の4方向について2次微分処理を行うことにより、エッジ位置を検出する。なお、注目した画素を中心として、上下左右の4方向について2次微分処理を行うフィルタは、いわゆるラプラシアンフィルタである。
ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対するゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量が断続的もしくは滑らかに増えるように、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、さらに、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対するゲインGを1または1よりも大きな値に設定する。
ゲイン演算部212Cは、ゲインGの下限値として、G_lowを有している。G_lowは、例えば、0.8となっている。ゲイン演算部212Cは、映像信号Dinの輝度がG_lowを下回ることのないよう、ゲインGを設定する。
ゲイン演算部212Cは、さらに、ゲインGの傾斜値(傾き)として、固定値を有している。ゲインGの増加側の傾斜値(傾き)は、例えば、ΔI/ΔXとなっている。ゲインGの減少側の傾斜値(傾き)は、例えば、−ΔI/ΔXとなっている。ΔI/ΔXは、左右方向だけでなく、上下方向に対しても適用される。ΔI/ΔXは、固定値であり、例えば、表示パネル40の表示画面(画素アレイ部10)の一辺の10%程度の長さで、輝度の下げ量が10%程度となる値となっている。ゲイン演算部212Cは、必要に応じて、ゲインGの傾斜値(傾き)の絶対値がΔI/ΔXを上回ることのないよう、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、さらに、必要に応じて、ゲインGの傾斜値(傾き)の絶対値がΔI/ΔXとなるよう、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、ゲインGの傾斜値(傾き)の絶対値がΔI/ΔXとなるよう、ゲインGを設定した結果、ゲインGがG_lowを下回ってしまう場合には、その箇所のゲインGをG_lowに設定し直す。
ゲイン演算部212Cは、例えば、図6(A)に模式的に示したようなゲインテーブル212Eを有していてもよい。なお、図6(A)は、ゲインテーブル212Eの一例を模式的に表したものである。ゲインテーブル212Eは、あらかじめ、メモリに格納されており、ゲイン演算部212Cは、ゲインテーブル212Eをメモリから読み出すようになっている。ゲインテーブル212Eは、左右方向および上下方向の少なくとも一方の方向における位置座標と、ゲインGとの関係を数値で表したゲイン分布である。ゲインテーブル212Eは、ゲインGが一か所でピークとなる凸状の分布となっている。ゲインテーブル212Eにおいて、ゲインGのピーク値は、例えば、1となっており、ゲインGの最小値は、G_lowとなっている。ゲインテーブル212Eにおいて、ゲインGの傾斜値(傾き)は、例えば、固定値となっている。ゲインGの増加側の傾斜値(傾き)は、例えば、図6(A)に示したように、ΔI/ΔXとなっている。ゲインGの減少側の傾斜値(傾き)は、例えば、図6(A)に示したように、−ΔI/ΔXとなっている。
ゲイン演算部212Cは、ゲインテーブル212EにおいてゲインGがピークとなる位置の座標Xsを、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置(もしくは、エッジレベル検出部212Bから入力されたエッジ位置)の座標とみなして、ゲインテーブル212Eを解釈する。ゲイン演算部212Cは、2次微分フィルタ212Aまたはエッジレベル検出部212Bからエッジ位置が入力されると、入力されたエッジ位置と、ゲインテーブル212Eとに基づいて、ゲインマップ212Fを作成する。具体的には、ゲイン演算部212Cは、ゲインテーブル212Eにおけるピーク位置の座標Xsを、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置(もしくは、エッジレベル検出部212Bから入力されたエッジ位置)の座標とみなして、ゲインテーブル212Eに記載のゲイン分布をゲインマップ212Fに転記する。ゲイン演算部212Cは、ゲインテーブル212Eにおけるピーク位置の座標Xsに、入力された全てのエッジ位置の座標を順次、当てはめて、ゲインテーブル212Eに記載のゲイン分布をゲインマップ212Fに転記する。
ここで、ゲイン演算部212Cがゲインマップ212Fにゲイン分布を新たに転記しようとした際に、ゲインマップ212Fに既にゲイン分布が転記されている場合がある。この場合、ゲイン演算部212Cは、座標(画素)ごとに、ゲインマップ212Fに既に記載されているゲインと、ゲインマップ212Fにこれから記載しようとしているゲインとを対比して、相対的に大きな値のゲインを、ゲインマップ212Fに残すか、または、ゲインマップ212Fに転記する。なお、双方のゲインGが互いに等しい場合には、ゲイン演算部212Cは、例えば、既に記載されているゲインGをそのまま残す。
例えば、図6(B)に示したように、既に記載されているゲイン分布の凸部212Gと、新たに記載しようとするゲイン分布の凸部212Hとが、互いに重ならない場合には、ゲイン演算部212Cは、新たなゲイン分布のうち、既に記載されているゲイン分布と比べてゲインの大きな箇所(凸部212H)のゲインGを、ゲインマップ212Fに転記してもよい。また、例えば、図6(C)に示したように、既に記載されているゲイン分布の凸部212Gと、新たに記載しようとするゲイン分布の凸部212Hとが、一部において互いに重なる場合には、ゲイン演算部212Cは、新たなゲイン分布のうち、既に記載されているゲイン分布と比べてゲインGの大きな箇所(凸部212Hの一部)のゲインGを、ゲインマップ212Fに転記してもよい。なお、図6(B)、図6(C)は、ゲインマップ212Fの一例を模式的に表したものである。
ゲインテーブル212EにおけるゲインGの傾斜は、直線となっていなくてもよく、例えば、図7(A)に示したような曲線となっていてもよい。なお、図7(A)は、ゲインテーブル212Eの一例を模式的に表したものである。このとき、ゲインマップ212Fは、例えば、図7(B)、図7(C)に示したように、ゲインGの曲線に応じた分布となる。なお、図7(B)、図7(C)は、ゲインマップ212Fの一例を模式的に表したものである。
輝度補正部212Dは、映像信号Dinに対するゲイン調整を行う。具体的には、輝度補正部212Dは、例えば、図3に示したように、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた映像信号Din2を出力する。
メモリ211が1画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、図5(D)に示したように、メモリ211から読み出した1画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。メモリ211が複数画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、メモリ211から読み出した複数画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。メモリ211が1フレーム分の映像信号Din_1Fを格納するフレームメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、メモリ211から読み出した1フレーム分の映像信号Din_1Fのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。輝度補正部212Dは、上記のようにして得られた映像信号Din2を出力する。
図8は、処理部212における映像信号Dinの補正手順の一例を表したものである。図8(A)は、処理部212による補正前の映像信号Dinの輝度分布の一例を表したものである。映像信号Dinは、色の互いに異なる複数種類の映像信号によって構成されていることがある。このとき、映像信号Dinは、例えば、赤色の映像信号DinR、緑色の映像信号DinG、および青色の映像信号DinBによって構成されている。図8(A)には、映像信号DinRのエッジラインELr、映像信号DinGのエッジラインELg、および映像信号DinBのエッジラインELbが例示されている。エッジラインELrは、赤色の映像信号DinRに含まれるエッジラインELである。エッジラインELgは、緑色の映像信号DinGに含まれるエッジラインELである。エッジラインELbは、青色の映像信号DinBに含まれるエッジラインELである。図8(B)は、映像信号DinR,DinG,DinBの輝度分布の一例を表したものである。図8(C)は、映像信号DinR,DinG,DinBに対して、2次微分フィルタ212Aによるフィルタ処理を行うことにより得られる信号波形の一例を表したものである。図8(D)は、ゲイン演算部212Cにより得られるゲインGの一例を表したものである。図8(D)では、ゲインの上限値が1となっており、ゲインの下限値がG_Lowで表されている。図8(E)は、輝度補正部212Dにより得られる輝度補正後の映像信号Din2の輝度分布の一例を表したものである。
2次微分フィルタ212Aは、映像信号Dinの色ごとに、2次微分処理を行うことにより、エッジ位置(カラーエッジ位置)を検出する。2次微分フィルタ212Aは、メモリ211から読み出した赤色の映像信号DinRに対して、2次微分処理を行うことにより、赤色の映像信号DinRにおけるエッジ位置(エッジラインELr)を検出する。2次微分フィルタ212Aは、さらに、メモリ211から読み出した緑色の映像信号DinGに対して、2次微分処理を行うことにより、緑色の映像信号DinGにおけるエッジ位置(エッジラインELg)を検出する。2次微分フィルタ212Aは、さらに、メモリ211から読み出した青色の映像信号DinBに対して、2次微分処理を行うことにより、青色の映像信号DinBにおけるエッジ位置(エッジラインELb)を検出する。エッジラインELr,ELg,ELbが、本技術の「カラーエッジ位置」の一具体例に対応する。
ゲイン演算部212Cは、まず、映像信号Dinの色ごとに検出したエッジ位置(エッジラインELr,ELg,ELb)を合成することにより、エッジ位置(エッジラインEL)を導出する。ゲイン演算部212Cは、次に、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対するゲインGを設定する。このとき、ゲイン演算部212Cは、各色共通のゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した各色の映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量が断続的もしくは滑らかに増えるように、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、さらに、メモリ211から読み出した各色の映像信号Dinのうち、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対するゲインGを1または1よりも大きな値に設定する。このとき、ゲイン演算部212Cは、上述のゲインマップ212Fを用いて、ゲインGを設定してもよい。映像信号Dinが、色の互いに異なる複数種類の映像信号によって構成されている場合には、このようにして、ゲインGが導出される。
輝度補正部212Dは、映像信号Dinに対するゲイン調整を行う。具体的には、輝度補正部212Dは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(例えば、ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた映像信号Din2を出力する。輝度補正部212Dは、例えば、図8(E)に示したように、メモリ211から読み出した映像信号DinR,DinG,DinBに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた色ごとの映像信号を、映像信号Din2として出力する。
[動作]
次に、本実施の形態の表示装置1の動作(消光から発光までの動作)について説明する。本実施の形態では、有機EL素子13のI−V特性が経時変化しても、その影響を受けることなく、有機EL素子13の発光輝度を一定に保つようにするために、有機EL素子13のI−V特性の変動に対する補償動作を組み込んでいる。さらに、本実施の形態では、駆動トランジスタTr1の閾値電圧や移動度が経時変化しても、それらの影響を受けることなく、有機EL素子13の発光輝度を一定に保つようにするために、上記閾値電圧や上記移動度の変動に対する補正動作を組み込んでいる。
図9は、1つの画素11に着目したときの信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLに印加される電圧ならびに駆動トランジスタTr1のゲート電圧Vgおよびソース電圧Vsの経時変化の一例を表したものである。
(閾値補正準備期間)
まず、コントローラ20およびドライバ30は、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧Vgsを駆動トランジスタTr1の閾値電圧に近づける閾値補正の準備を行う。具体的には、走査線WSLの電圧がVoffとなっており、信号線DTLの電圧がVofsとなっており、電源線DSLの電圧がVccとなっている時(つまり有機EL素子13が発光している時)に、電源スキャナ33は、制御信号に応じて電源線DSLの電圧をVccからVssに下げる(T1)。すると、ソース電圧VsがVssまで下がり、有機EL素子13が消光する。このとき、保持容量Csを介したカップリングによりゲート電圧Vgも下がる。次に、電源線DSLの電圧がVssとなっており、かつ信号線DTLの電圧がVofsとなっている間に、ライトスキャナ32は、制御信号に応じて走査線WSLの電圧をVoffからVonに上げる(T2)。すると、ゲート電圧VgがVofsまで下がる。
(閾値補正期間)
次に、コントローラ20およびドライバ30は、駆動トランジスタTr1の閾値補正を行う。具体的には、信号線DTLの電圧がVofsとなっており、かつ、走査線WSLの電圧がVonとなっている間に、電源スキャナ33は、制御信号に応じて電源線DSLの電圧をVssからVccに上げる(T3)。すると、駆動トランジスタTr1のドレイン−ソース間に電流が流れ、ソース電圧Vsが上昇する。このとき、ソース電圧VsがVofs−Vthよりも低い場合(閾値補正がまだ完了していない場合)には、駆動トランジスタTr1がカットオフするまで(ゲート−ソース間電圧VgsがVthになるまで)、駆動トランジスタTr1のドレイン−ソース間に電流が流れる。これにより、ゲート電圧VgがVofsとなり、ソース電圧Vsが上昇し、その結果、保持容量CsがVthに充電され、ゲート−ソース間電圧VgsがVthとなる。
その後、水平セレクタ31は、制御信号に応じて信号線DTLの電圧をVofsからVsigに切り替える前に、ライトスキャナ32が制御信号に応じて走査線WSLの電圧をVonからVoffに下げる(T4)。すると、駆動トランジスタTr1のゲートがフローティングとなるので、ゲート−ソース間電圧Vgsを信号線DTLの電圧の大きさに拘わらずVthのままで維持することができる。このように、ゲート−ソース間電圧VgsをVthに設定することにより、駆動トランジスタTr1の閾値電圧Vthが画素回路12ごとにばらついた場合であっても、有機EL素子13の発光輝度がばらつくのをなくすることができる。
(待機期間)
その後、待機期間中に、水平セレクタ31は、信号線DTLの電圧をVofsからVsigに切り替える。
(信号書込・移動度補正期間)
待機期間が終了した後(つまり閾値補正が完了した後)、コントローラ20およびドライバ30は、映像信号Dinまたは映像信号Din2に応じた信号電圧Vsigの書き込みと、移動度補正を行う。具体的には、信号線DTLの電圧がVsigとなっており、かつ電源線DSLの電圧がVccとなっている間に、ライトスキャナ32は、制御信号に応じて走査線WSLの電圧をVoffからVonに上げ(T5)、駆動トランジスタTr1のゲートを信号線DTLに接続する。すると、駆動トランジスタTr1のゲート電圧Vgが信号線DTLの電圧Vsigとなる。このとき、有機EL素子13のアノード電圧はこの段階ではまだ有機EL素子13の閾値電圧Velよりも小さく、有機EL素子13はカットオフしている。そのため、ゲート−ソース間の電流は有機EL素子13の素子容量Coledに流れ、素子容量Coledが充電されるので、ソース電圧VsがΔVsだけ上昇し、やがてゲート−ソース間電圧VgsがVsig+Vth−ΔVsとなる。このようにして、書き込みと同時に移動度補正が行われる。ここで、駆動トランジスタTr1の移動度が大きい程、ΔVsも大きくなるので、ゲート−ソース間電圧Vgsを発光前にΔVだけ小さくすることにより、画素11ごとの移動度のばらつきを取り除くことができる。
(発光)
最後に、ライトスキャナ32は、制御信号に応じて走査線WSLの電圧をVonからVoffに下げる(T6)。すると、駆動トランジスタTr1のゲートがフローティングとなり、駆動トランジスタTr1のドレイン−ソース間に電流Idsが流れ、ソース電圧Vsが上昇する。その結果、有機EL素子13に閾値電圧Vel以上の電圧が印加され、有機EL素子13が所望の輝度で発光する。
[効果]
次に、表示装置1における効果について説明する。
アクティブマトリックス型の有機EL表示装置では、有機EL素子には、発光輝度に応じた電流が流れる。そのため、発光輝度の大きな映像が表示されると、電力消費量が大きくなる。モバイル型の電子機器に、有機EL表示装置が搭載されている場合には、この電力消費量の増大を抑えることが重要な課題となる。そこで、例えば、ピーク輝度を低くすることが考えられる。しかし、そのようにした場合には、ピーク輝度を低くした結果、コントラストが悪化してしまう。
一方、本実施の形態では、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理が行われ、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理が行われる。これにより、エッジラインELにおけるコントラストを悪化させずに発光輝度が低く抑えられる。その結果、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することができる。
また、本実施の形態では、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理が行われる。これにより、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
また、本実施の形態において、エッジラインEL以外の領域における輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理が行われる場合には、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
また、本実施の形態において、エッジラインEL以外の領域における輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理が行われる場合に、輝度の下げ量が所定の閾値を超える映像信号Dinに対しては、輝度を所定の閾値に設定する処理が行われるときには、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
<2.変形例>
以下に、表示装置1の変形例について説明する。なお、以下では、上記実施の形態の表示装置1と共通する構成要素に対しては、同一の符号が付与される。さらに、上記実施の形態の表示装置1と共通する構成要素についての説明は、適宜、省略されるものとする。
[変形例A]
上記実施の形態では、ゲイン演算部212Cは、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対して、上述の輝度を下げる処理を行っていた。しかし、上記実施の形態において、ゲイン演算部212Cは、エッジラインELを間に挟む2つの領域のうち、相対的に輝度の大きな領域に対応する映像信号Dinに対してだけ、上述の輝度を下げる処理を行ってもよい。つまり、上記実施の形態およびその変形例において、ゲイン演算部212Cが、エッジラインELを間に挟む2つの領域のうち、相対的に輝度の小さな領域に対応する映像信号Dinについては、輝度を下げる対象から除外してもよい。
図10は、本変形例における映像信号処理回路21の機能ブロックの一例を表したものである。図11は、処理部212における映像信号Dinの補正手順の一例を表したものである。図11(A)は、処理部212による補正前の映像信号Dinの輝度分布の一例を表したものである。図11(B)は、2次微分フィルタ212Aによるフィルタ処理後の信号波形の一例を表したものである。なお、図11(B)では、2次微分フィルタ212Aにおいて、負の信号波形が削除されている。図11(C)は、エッジレベル検出部212Bによるエッジレベル検出後の映像信号の輝度分布の一例を表したものである。なお、図11(C)では、図11(A)の輝度分布が破線で示されている。図11(D)は、ゲイン演算部212Cにより得られるゲイン分布の一例を表したものである。図11(D)では、ゲインの上限値が1となっており、ゲインの下限値がG_Lowで表されている。図11(E)は、輝度補正部212Dにより得られる輝度補正後の映像信号Din2の輝度分布の一例を表したものである。図11(E)では、内側領域R2(後述)に対応する映像信号Dinに対してだけ、ゲインを下げる補正が行われている。
本変形例において、処理部212は、例えば、2次微分フィルタ212A、エッジレベル検出部212B、ゲイン演算部212Cおよび輝度補正部212Dを有している。
2次微分フィルタ212Aは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、注目した画素を中心として、左右の2方向、もしくは上下左右の4方向について2次微分処理を行うことにより、エッジ位置(エッジラインELの座標)を検出する。
エッジレベル検出部212Bは、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置での輝度情報を、映像信号Dinから抽出する。メモリ211が1画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、エッジレベル検出部212Bは、例えば、図11(C)に示したように、メモリ211から読み出した1画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置に対応する映像信号から輝度情報を抽出する。メモリ211が複数画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、エッジレベル検出部212Bは、例えば、メモリ211から読み出した複数画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置に対応する映像信号から輝度情報を抽出する。メモリ211が1フレーム分の映像信号Din_1Fを格納するフレームメモリである場合には、エッジレベル検出部212Bは、例えば、メモリ211から読み出した1フレーム分の映像信号Din_1Fのうち、2次微分フィルタ212Aによって検出されたエッジ位置に対応する映像信号から輝度情報を抽出する。エッジレベル検出部212Bは、上記輝度情報として、エッジ上端に対応する映像信号に含まれる輝度情報(例えば、図11(C)のIa1,Ia2)と、エッジ下端に対応する映像信号に含まれる輝度情報(例えば、図11(C)のIb1,Ib2)とを取得する。
エッジレベル検出部212Bは、エッジ位置での輝度(例えば、図11(C)のIa1,Ia2,Ib1,Ib2)が所定の閾値I_thよりも大きいか否かを判定する。その結果、エッジ位置での輝度が所定の閾値I_th以下となっている場合には、エッジレベル検出部212Bは、そのエッジ位置の情報を削除する。エッジ上端(例えば、図11(C)のIa1,Ia2)での輝度が所定の閾値I_thよりも大きい場合には、エッジレベル検出部212Bは、エッジ上端寄りの領域(例えば、図11(B),図11(C)では領域Ra)を補正対象領域Rcとして設定し、エッジ位置の情報とともにゲイン演算部212Cに出力する。
ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対するゲインGを設定する。まず、ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対するゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量が断続的もしくは滑らかに増えるように、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、さらに、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、「エッジラインELおよび補正対象領域Rc」以外の領域(例えば、図11(B),図11(C)では領域Rb)に対応する映像信号Dinに対するゲインGを1に設定する。
輝度補正部212Dは、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、ゲインを下げる処理を行う。輝度補正部212Dは、例えば、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた映像信号Din2を出力する。
メモリ211が1画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、図11(E)に示したように、メモリ211から読み出した1画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。メモリ211が複数画素行に対応するライン映像信号Din_Lを格納するラインメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、メモリ211から読み出した複数画素行分のライン映像信号Din_Lのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。メモリ211が1フレーム分の映像信号Din_1Fを格納するフレームメモリである場合には、輝度補正部212Dは、例えば、メモリ211から読み出した1フレーム分の映像信号Din_1Fのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号に対して、ゲインを下げる処理を行う。輝度補正部212Dは、上記のようにして得られた映像信号Din2を出力する。
図12は、処理部212における映像信号Dinの補正手順の一例を表したものである。図12(A)は、処理部212による補正前の映像信号Dinの輝度分布の一例を表したものである。映像信号Dinは、色の互いに異なる複数種類の映像信号によって構成されていることがある。このとき、映像信号Dinは、例えば、赤色の映像信号DinR、緑色の映像信号DinG、および青色の映像信号DinBによって構成されている。図12(A)には、映像信号DinRのエッジラインELr、映像信号DinGのエッジラインELg、および映像信号DinBのエッジラインELbが例示されている。図12(B)は、映像信号DinR,DinG,DinBの輝度分布の一例を表したものである。図12(C)は、映像信号DinR,DinG,DinBに対して、2次微分フィルタ212Aによるフィルタ処理を行うことにより得られる信号波形の一例を表したものである。図12(D)は、ゲイン演算部212Cにより得られるゲインGの一例を表したものである。図12(D)では、ゲインの上限値が1となっており、ゲインの下限値がG_Lowで表されている。図12(E)は、輝度補正部212Dにより得られる輝度補正後の映像信号Din2の輝度分布の一例を表したものである。
2次微分フィルタ212Aは、映像信号Dinの色ごとに、2次微分処理を行うことにより、エッジ位置(エッジラインELr,ELg,ELb)を検出する。次に、ゲイン演算部212Cは、映像信号Dinの色ごとに検出したエッジ位置(エッジラインELr,ELg,ELb)を合成することにより、エッジ位置(エッジラインEL)を導出する。エッジレベル検出部212Bは、エッジ位置(エッジラインEL)での輝度情報を、各色の映像信号Dinから抽出する。エッジレベル検出部212Bは、上記輝度情報として、エッジ上端に対応する各色の映像信号に含まれる輝度情報と、エッジ下端に対応する各色の映像信号に含まれる輝度情報とを取得する。エッジレベル検出部212Bは、エッジ位置(エッジラインEL)での輝度が所定の閾値I_thよりも大きいか否かを判定する。その結果、エッジ位置での輝度が所定の閾値I_th以下となっている場合には、エッジレベル検出部212Bは、そのエッジ位置の情報を削除する。エッジ上端での輝度が所定の閾値I_thよりも大きい場合には、エッジレベル検出部212Bは、エッジ上端寄りの領域を補正対象領域Rcとして設定し、エッジ位置の情報とともにゲイン演算部212Cに出力する。
ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対するゲインGを設定する。このとき、ゲイン演算部212Cは、各色共通のゲインGを設定する。まず、ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対するゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量が断続的もしくは滑らかに増えるように、ゲインGを設定する。ゲイン演算部212Cは、さらに、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、「エッジラインELおよび補正対象領域Rc」以外の領域に対応する映像信号Dinに対するゲインGを1に設定する。
輝度補正部212Dは、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、ゲインを下げる処理を行う。輝度補正部212Dは、メモリ211から読み出した映像信号Dinに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた映像信号Din2を出力する。輝度補正部212Dは、例えば、図12(E)に示したように、メモリ211から読み出した映像信号DinR,DinG,DinBに対して、ゲイン演算部212Cにより得られたゲインG(ゲインマップ212Fに示されたゲインG)を掛け、それにより得られた色ごとの映像信号を、映像信号Din2として出力する。
次に、本変形例の表示装置1における効果について説明する。
本変形例では、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対してだけ、輝度を下げる処理が行われ、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理が行われる。これにより、エッジラインELにおけるコントラストを悪化させずに、補正対象領域Rcの発光輝度が低く抑えられる。その結果、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することができる。
また、本変形例では、メモリ211から読み出した映像信号Dinのうち、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、エッジラインELから離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理が行われる。これにより、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
また、本変形例において、補正対象領域Rcにおける輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理が行われる場合には、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
また、本変形例において、補正対象領域Rcにおける輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、補正対象領域Rcに対応する映像信号Dinに対して、輝度を下げる処理が行われる場合に、輝度の下げ量が所定の閾値を超える映像信号Dinに対して、輝度を所定の固定値に設定する処理が行われるときには、輝度調整による映像の変化を観察者に気が付かせることなく、電力消費量を低減することができる。
[変形例B]
上記実施の形態において、処理部212が、さらに、エッジレベル検出部212Bを有していてもよい。この場合、エッジレベル検出部212Bが、エッジ位置での輝度が所定の閾値I_thよりも大きいか否かを判定する。その結果、エッジ位置での輝度が所定の閾値I_th以下となっている場合には、エッジレベル検出部212Bは、そのエッジ位置の情報を削除してもよい。このようにした場合であっても、上記の実施の形態と同様、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することができる。
[変形例C]
図13は、処理部212における映像信号Dinの補正手順の一変形例を表したものである。図13(A)は、ゲイン演算部212Cにより得られるゲイン分布の一例を表したものである。図13(A)では、ゲインGがエッジラインELに対応する位置(画素)において1よりも大きくなっている。図13(B)は、輝度補正部212Dにより得られる輝度補正後の映像信号Din2の輝度分布の一例を表したものである。図13(B)では、エッジラインEL以外の領域に対応する映像信号Dinに対してだけ、ゲインを下げる補正が行われている。
本変形例では、ゲイン演算部212Cは、エッジラインELに対応する位置(画素)において、ゲインが1よりも大きくなるように、ゲインGを設定する。つまり、ゲイン演算部212Cは、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対しては、輝度を上げる処理を行う。このとき、ゲイン演算部212Cは、1フレーム全体での電力消費量が、1フレーム全体に渡ってゲインGを1としたときの電力消費量よりも小さくなるように、エッジラインELに対応する映像信号Dinに対して、輝度を上げる処理を行う。これにより、上記実施の形態と同様、コントラストを悪化させずに、電力消費量を低減することができる。
<3.適用例>
以下、上記実施の形態およびその変形例(以下、「上記実施の形態等」と称する。)で説明した表示装置1の適用例について説明する。上記実施の形態等の表示装置1は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。
図14は、本適用例に係る電子機器2の概略構成例を表したものである。電子機器2は、例えば、折りたたみ可能な2枚の板状の筐体のうちの一方の筐体の主面に表示面2Aを備えたノート型のパーソナルコンピュータである。電子機器2は、上記実施の形態等の表示装置1を備えており、例えば、表示面2Aの位置に画素アレイ部10を備えている。本適用例では、表示装置1が設けられているので、コントラストを悪化させずに、バッテリの電力消費を抑えることができる。
以上、実施の形態、変形例および適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術は実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本技術の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本技術が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
例えば、実施の形態、変形例および適用例において、各画素11が、液晶セルなどの光変調素子で構成されていてもよい。
また、例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
を備えた
信号処理装置。
(2)
前記処理部は、前記映像信号に対して、前記エッジ位置から離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理を行う
(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記処理部は、前記輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行う
(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記処理部は、前記輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行った場合に、前記輝度の下げ量が所定の閾値を超える前記映像信号に対しては、輝度を所定の固定値に設定する処理を行う
(3)に記載の信号処理装置。
(5)
前記映像信号は、複数種類の色信号を含み、
前記検出部は、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を前記色信号ごとに検出したのち、前記色信号ごとに検出した前記カラーエッジ位置を合成することにより前記エッジ位置を導出する
(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(6)
前記映像信号は、1または複数の画素行に対応するライン映像信号であり、
前記検出部は、前記ライン映像信号において、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を検出する
(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(7)
当該信号処理装置は、前記ライン映像信号を格納するラインメモリをさらに備えた
(6)に記載の信号処理装置。
(8)
前記映像信号は、1フレーム分の映像信号であり、
前記検出部は、前記1フレーム分の映像信号において、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を検出する
(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(9)
当該信号処理装置は、前記1フレーム分の映像信号を格納するフレームメモリをさらに備えた
(8)に記載の信号処理装置。
(10)
前記検出部は、前記エッジ位置を間に挟む2つの領域のうち、相対的に輝度の大きな領域に対応する前記映像信号に対して輝度を下げる処理を行い、前記2つの領域のうち、相対的に輝度の小さな領域に対応する前記映像信号については、輝度を下げる対象から除外する
(1)ないし(9)のいずれか1つに記載の信号処理装置。
(11)
行列状に配置された複数の画素と、
映像信号に基づいて各前記画素を駆動する駆動回路と
を備え、
前記駆動回路は、
映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
を有する
表示装置。
(12)
各前記画素は、発光素子と、前記発光素子の発光制御を行う画素回路とを有する
(11)に記載の表示装置。
(13)
表示装置を備え、
前記表示装置は、
行列状に配置された複数の画素と、
映像信号に基づいて各前記画素を駆動する駆動回路と
を有し、
前記駆動回路は、
映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
を有する
電子機器。
1…表示装置、2…電子機器、2A…表示面、10…画素アレイ部、11…画素、12…画素回路、13…有機EL素子、20…コントローラ、21…映像信号処理回路、22…タイミング生成回路、23…電源回路、30…ドライバ、31…水平セレクタ、32…ライトスキャナ、33…電源スキャナ、40…表示パネル、211…メモリ、212…処理部、212A…2次微分フィルタ、212B…エッジレベル検出部、212C…ゲイン演算部、212D…輝度補正部、212E…ゲインテーブル、212F…ゲインマップ、212G,212H…凸部、Cs…容量素子、Din,DinR,DinG,DinB,Din1,Din2…映像信号、Din_1F…1フレーム分の映像信号、Din_L…ライン映像信号、DSL…電源線、DTL…信号線、EL,ELr,ELg,ELb…エッジライン、G…ゲイン、G_Low…下限値、Ia1,Ia2,Ib1,Ib2…輝度、I_th…閾値、Ra,Rb…領域、Rc…補正対象領域、T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7…時刻、Tin…同期信号、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…書込トランジスタ、Vcc,Vofs,Vss…固定電圧、Vg…ゲート電圧、Vgs…ゲート−ソース間電圧、Von…オン電圧、Voff…オフ電圧、Vs…ソース電圧、Vsig…信号電圧、WSL…走査線、Xs…座標。

Claims (13)

  1. 映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
    を備えた
    信号処理装置。
  2. 前記処理部は、前記映像信号に対して、前記エッジ位置から離れるにつれて輝度の下げ量を断続的もしくは滑らかに増やす処理を行う
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記処理部は、前記輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行う
    請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記処理部は、前記輝度の下げ量の傾斜が一定となるように、前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行った場合に、前記輝度の下げ量が所定の閾値を超える前記映像信号に対しては、輝度を所定の固定値に設定する処理を行う
    請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 前記映像信号は、複数種類の色信号を含み、
    前記検出部は、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を前記色信号ごとに検出したのち、前記色信号ごとに検出した前記カラーエッジ位置を合成することにより前記エッジ位置を導出する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  6. 前記映像信号は、1または複数の画素行に対応するライン映像信号であり、
    前記検出部は、前記ライン映像信号において、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を検出する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  7. 当該信号処理装置は、前記ライン映像信号を格納するラインメモリをさらに備えた
    請求項6に記載の信号処理装置。
  8. 前記映像信号は、1フレーム分の映像信号であり、
    前記検出部は、前記1フレーム分の映像信号において、所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するカラーエッジ位置を検出する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  9. 当該信号処理装置は、前記1フレーム分の映像信号を格納するフレームメモリをさらに備えた
    請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 前記検出部は、前記エッジ位置を間に挟む2つの領域のうち、相対的に輝度の大きな領域に対応する前記映像信号に対して輝度を下げる処理を行い、前記2つの領域のうち、相対的に輝度の小さな領域に対応する前記映像信号については、輝度を下げる対象から除外する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  11. 行列状に配置された複数の画素と、
    映像信号に基づいて各前記画素を駆動する駆動回路と
    を備え、
    前記駆動回路は、
    映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
    を有する
    表示装置。
  12. 各前記画素は、発光素子と、前記発光素子の発光制御を行う画素回路とを有する
    請求項11に記載の表示装置。
  13. 表示装置を備え、
    前記表示装置は、
    行列状に配置された複数の画素と、
    映像信号に基づいて各前記画素を駆動する駆動回路と
    を有し、
    前記駆動回路は、
    映像信号において所定の閾値よりも大きな輝度変化を有するエッジ位置を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記エッジ位置以外の領域に対応する前記映像信号に対して、輝度を下げる処理を行い、前記エッジ位置に対応する前記映像信号に対しては、輝度を維持するか、もしくは上げる処理を行う処理部と
    を有する
    電子機器。
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