JP2017079012A - 警備業務支援システム、遠隔装置、携帯端末装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、異常が検知された警備対象を監視するセンサの検知状態などを警備員が所持する携帯端末から確認できるようにして、警備対象へ向かっている警備員がある程度現場の状況を把握できるようにすることが記載されている。
本発明は、警備対象の監視区域で作業する利用者に対して、利用者が所持する携帯端末装置を介して業務情報が不適切に通知されるのを防止することを目的とする。
携帯端末装置は、携帯端末装置を所持する利用者の状態を判定する第1状態判定部と、判定された利用者の状態を示す利用者状態情報を遠隔装置へ送信し、遠隔装置から業務情報を含んだ送信情報を受信する通信部と、送信情報を表示する表示部を備える。
遠隔装置は、警備対象の監視区域で利用者が作業中であるか否かを利用者状態情報に基づいて判定する第2状態判定部と、利用者が監視区域で作業中であると判定された場合、利用者の作業が監視区域で発生した異常に対処する対処作業であるか否かを判定する作業種別判定部と、送信情報を生成する送信情報生成部と、利用者が監視区域で作業中であると判定され且つ利用者の作業が対処作業であると判定された場合に送信情報の送信を禁止し、利用者が監視区域で作業中であると判定され且つ利用者の作業が対処作業でないと判定された場合に送信情報を携帯端末装置に送信する送信制御部を備える。
業務情報をプル型の配信形態で配信する送信情報は、業務情報を含まず業務情報の送信要求のための識別情報を含む第1送信情報と、携帯端末装置における操作に応じて送信される識別情報を含んだ送信要求を遠隔装置が受信した場合に送信され且つ業務情報を含んだ第2送信情報を含んでよい。
業務情報をプッシュ型の配信形態で配信する送信情報は、業務情報を含んだ第3送信情報であってよい。
(第1実施形態)
本発明の実施形態に係る業務支援システムの一例として、所定の警備対象の監視区域に警備装置を設置することにより人手を介さずに監視区域を監視する警備業務支援システムを例示する。この警備業務支援システムでは、監視区域に発生した異常を警備装置により検知して、異常発生時には異常に対処する対処員を監視区域に派遣し、警備業務に関する業務情報を対処員が所持する携帯端末装置を介して伝達する。
ただし、本発明の業務支援システムは、このような警備業務支援システムに限定されるものではなく、警備業務に携わる携帯端末装置の利用者に、この携帯端末装置を介して業務情報を伝達する警備業務支援システムに広く適用可能である。
図1を参照する。警備業務支援システム1は、警備対象である監視区域2に設置され異常を検知するセンサ4と、センサ4に接続される警備装置7と、監視センタ9に設置され通信回線8を通じて警備装置7に接続されるセンタ装置10を備える。警備業務支援システム1は、センタ装置10を監視する管制員11からの対処指示により、監視区域2へ向かう対処員12a及び12bによってそれぞれ所持される携帯端末装置13a及び13bを備える。
以下、対処員12a及び12bを総称して「対処員12」と表記することがある。携帯端末装置13a及び13bを総称して「携帯端末装置13」と表記することがある。
センサ4は、例えば開閉部の開閉を検知するマグネットセンサ、受光した赤外線の光量変化に基づいて探知範囲の侵入者等の有無を検知する赤外線センサであってよい。また、センサ4は、例えば撮像画像と予め記憶された正常時の画像との差分に基づいて撮像範囲の侵入者等の有無を検知する画像センサであってもよい。センサ4は、監視区域2内に発生した異常を検知すると「検知信号」を警備装置7へ送信する。
図2の(a)及び図2の(b)を参照する。図2の(b)の例では、携帯端末装置13に表示されるメニュー画面20上に、業務情報を知らせる第1指示通知23がポップアップとして表示される。
第1指示通知23には、業務情報が表示される業務情報表示欄24が設けられる。例えば、業務情報は、対処員12への指示が、監視区域2に発生した異常に対処する「異常対処指示」であり、監視区域2の警備業務の顧客の識別コードが「0123456」であり、異常対処を行う監視区域2が「△△ビル」であることを警備上の情報として含む。
また、例えば対処員12が監視区域2の正当な利用者である顧客を接客している状態で携帯端末装置13に業務情報を通知することも適切ではない。延々と通知を続けると顧客への礼を失するおそれがあり、また、警備上の情報を顧客や周囲の第三者に不用意に知得される恐れがある。
例えば、行動入力欄33に「異常対処」を入力すると、監視区域2における対処員12の作業種別が対処作業であると判定される。例えば、行動入力欄33に「お客様対応」を入力すると、監視区域2における対処員12の作業種別が接客であると判定される。
携帯端末装置13は、携帯端末装置13の操作に代えて、例えば、携帯端末装置13が備えるGPS(Global Positioning System)受信機を用いて、対処員12が監視区域2にいるか否かを判定してもよい。
なお、本実施形態で配信される業務情報は、対処員12への対処指示だけでなく、例えば対処指示のキャンセルを知らせる情報であってもよい。業務情報は、対処指示やそのキャンセルのような対処員12への指示だけでなく、監視区域2にて対処員12が異常に対処する作業の作業支援に関する支援情報であってもよい。この支援情報は、警備装置7に検知された異常に関する詳細情報であってよい。
支援情報は、検出された異常に対処する際に必要な機材を対処員12の携行品として指定する携行品情報を含んでもよい。
このため、監視区域2にて作業中の対処員12に業務情報を通知する場合は、不用意に業務情報が表示されにくいプル型の配信形態で業務情報を携帯端末装置13へ配信する。
プル型の配信形態で業務情報を配信する場合、センタ装置10は、業務情報を配信する送信情報として「第1送信情報」及び「第2送信情報」を携帯端末装置13へ送信することによって業務情報を配信する。
図4の(a)を参照する。第三者により携帯端末装置13の画面表示を覗き見される虞を解消できない状態で、指示表示画面28を閲覧せずにメニュー画面20を操作したい場合には、「後で確認」ボタン27の押下操作によって第2指示通知25の表示を止めることができる。
(警備装置の構成)
図5を参照して警備装置7の構成を説明する。警備装置7は、入出力インタフェース40と、記憶部41と、通信回路42と、制御部43を備える。入出力インタフェース40は、センサ4に接続され、異常を検知したセンサ4からの検知信号を受信する。
記憶部41は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を備えてもよい。記憶部41には、制御部43により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータが記憶される。
通信回路42は、通信回線8を経由してセンタ装置10との有線通信又は無線通信を行うための回路である。
異常検知部44は、警備装置7の動作モードが警備セットモードである間に、入出力インタフェース40を介してセンサ4から検知信号を受信すると、通信回路42を介して異常を知らせる異常信号をセンタ装置10へ送信する。また、異常検知部44は、警備装置7自身やセンサ4の異常の発生を検知した場合にも異常を知らせる異常信号をセンタ装置10へ送信する。
次に、図6を参照して携帯端末装置13の構成を説明する。携帯端末装置13として、スマートフォンや携帯電話を採用可能である。ただし携帯端末装置13はこれらに限定されるものではない。携帯端末装置13は、携帯可能であり、センタ装置10との通信機能、及び情報処理機能を有し、アプリケーションプログラムを記憶してこれらの機能を実現することができる他の装置でもよい。
携帯端末装置13は、操作部50と、表示部51と、記憶部52と、音声出力部53と、通信回路54と、制御部55を備える。
表示部51は、表示手段として機能し、制御部55の制御によって各種の情報の表示を行う。表示部51には、例えば図2の(a)に示すメニュー画面20、図2の(b)に示す第1指示通知23、図3に示す行動入力画面30、図4の(a)に示す第2指示通知25、及び図4の(b)に示す指示表示画面28が表示されてよい。
制御部55により実行されるコンピュータプログラムは、機械可読記録媒体に記録されて、図示しない媒体読取装置により読み取られて記憶部52にインストールされてもよい。また、このコンピュータプログラムは、通信回路54を介して通信回線8からダウンロードされ、記憶部52にインストールされてもよい。
通信回路54は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、コネクタ又はアンテナを介して通信回線8に接続される。
また例えば、第1状態判定部57が対処員状態を判定すると、通信処理部56は、判定された対処員状態を示す対処員状態情報をセンタ装置10へ送信するための処理を行う。
また、例えば第1状態判定部57は、携帯端末装置13が備える図示しないGPS受信機の測位結果に基づいて対処員12が監視区域2にいるか否かを判定してもよい。また、例えば第1状態判定部57は、監視区域2に設置された無線機器との間の近距離通信の結果に基づいて対処員12が監視区域2にいるか否かを判定してもよい。また、例えば第1状態判定部57は、車両等の交通手段に設置された無線機器との間の近距離通信の結果に基づいて対処員12が移動中かどうかを判定してもよい。
業務情報を音声情報として出力することにより、対処員12は携帯端末装置13を見なくても業務情報を知得することができ、業務情報の伝達の効率が向上する。特に、車両で移動中の対処員12が携帯端末装置13を操作できなくても業務情報を知得することができるので業務情報の伝達の効率が向上する。
次に、図7を参照してセンタ装置10の構成を説明する。センタ装置10は、例えば監視センタ9に設置された1又は複数のコンピュータで構成されている。センタ装置10は、操作部70と、表示部71と、記憶部72と、通信回路73と、制御部74を備える。
操作部70は、情報入力手段として機能し、センタ装置10を構成するコンピュータに含まれるキーボード、マウス、タッチペン、タッチパッド又はトラックボールや、表示部71の表示画面に設けられたタッチパネルなどを備えていてよい。
操作部70は、管制員11によるセンタ装置10への操作入力を受け付けるために使用される。例えば、操作部70は、異常発生時に対処員12による対処指示する対処指示操作を受け付ける。
記憶部72は、例えば、ROM及びRAMを備える。記憶部72は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を備えてもよい。記憶部72には、制御部74により実行されるコンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムの実行に必要なデータが記憶される。
通信回路73は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、コネクタ又はアンテナを介して通信回線8に接続される。
第2状態判定部76は、携帯端末装置13から受信した対処員状態情報に応じて、対処員12が監視区域2で作業中であるか否かを判定する。
送信情報生成部78は、業務情報自体を含んだ第2送信情報を生成し記憶部72に格納するとともに、生成した第2送信情報(すなわち業務情報自体)の送信を要求する業務情報送信要求のための識別情報を生成する。
一方で、送信情報生成部78は、対処員12が監視区域2で作業中であり、対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれでもないと第2状態判定部76が判定した場合に、プル型の配信形態で業務情報を配信する送信情報として、第2送信情報の送信を要求する業務情報送信要求の識別情報を含んだ第1送信情報を生成する。
また、送信制御部79は、対処員12が監視区域2で作業中であると第2状態判定部76が判定し、作業種別が対処作業及び接客のいずれかでもないと作業種別判定部77が判定し、送信情報生成部78が第1送信情報を生成した場合に、第1送信情報を通信処理部75により携帯端末装置13に送信する。
また、送信制御部79は、携帯端末装置13から送信された業務情報送信要求を通信処理部75が受信すると、業務情報送信要求に応答して、プル型の配信形態で業務情報を配信する送信情報として、第2送信情報を通信処理部75により携帯端末装置13へ送信する。
なお、センタ装置10は特許請求の範囲に記載の遠隔装置の一例である。対処員12は利用者の一例である。対処員状態情報は利用者状態情報の一例である。業務情報送信要求は送信要求の一例である。携帯端末装置13の通信処理部56は、通信部の一例である。
次に、図8を参照して、監視区域2で対処作業中の対処員12への業務情報の通知を禁止する際の第1実施形態の警備業務支援システムの動作の全体を説明する。
ステップS1において携帯端末装置13は、対処員状態を判定する。ステップS2において携帯端末装置13は、判定した対処員状態を示す対処員状態情報をセンタ装置10へ送信する。センタ装置10は、受信した対処員状態情報を記憶部72に格納する。
ステップS6においてセンタ装置10は、対処指示を指示する業務情報を配信するための第2送信情報を生成する。ステップS7においてセンタ装置10は、記憶部72に格納した対処員状態情報に基づき対処員12の対処員状態を判定する。ここでセンタ装置10は、対処員12が監視区域2で作業中か否かを判定する。
対処員12の作業種別が対処作業である場合、ステップS8においてセンタ装置10は、対処指示を指示する業務情報を配信するための送信情報の送信を禁止する。このとき、センタ装置10は、業務情報が携帯端末装置13へ送信されないことを知らせる文字又は図形等の視覚情報を表示部71に表示する。
監視区域2における対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれでもない場合には、ステップS18においてセンタ装置10は、対処指示を指示する業務情報をプル型の配信形態で配信するための送信情報として、ステップS15で生成した第2送信情報の送信要求の識別情報を含んだ第1送信情報を作成する。
ステップS21において携帯端末装置13は、要求操作手段26の操作入力を受け付ける。要求操作手段26の操作入力を受け付けると、ステップS22において携帯端末装置13は第1送信情報に含まれる識別情報を含んだ業務情報要求信号をセンタ装置10に送信する。
なお、ステップS18の動作はセンタ装置10の送信情報生成部78の動作に相当する。ステップS19及びS23の動作はセンタ装置10の送信制御部79の動作に相当する。ステップS20〜S22及びステップS24の動作は携帯端末装置13の表示制御部58の動作に相当する。
対処員12が監視区域2での作業中でないと判定した場合、ステップS37においてセンタ装置10は、対処指示を指示する業務情報をプッシュ型の配信形態で配信するための送信情報として、業務情報自体を含んだ第3送信情報を作成する。センタ装置10は、第3送信情報に加えて、対処指示を指示する業務情報をプル型の配信形態で配信するための送信情報として、ステップS35で生成した第2送信情報の送信要求の識別情報を含んだ第1送信情報を作成してもよい。
ステップS39において携帯端末装置13は、第3送信情報に含まれる業務情報を含んだ第1指示通知23を表示部51に表示する。
なお、ステップS37の動作はセンタ装置10の送信情報生成部78の動作に相当する。ステップS38の動作はセンタ装置10の送信制御部79の動作に相当する。ステップS39の動作は携帯端末装置13の表示制御部58の動作に相当する。
次に、図11を参照して第1実施形態に係るセンタ装置10が業務情報を配信する際の処理について説明する。
ステップS40において送信情報生成部78は、送信すべき業務情報があるか否かを判定する。送信すべき業務情報がある場合(ステップS40:Y)に処理はステップS41へ進む。送信すべき業務情報がない場合(ステップS40:N)に処理は終了する。
ステップS41において送信情報生成部78は、業務情報自体を含んだ第2送信情報と、この第2送信情報の送信を要求する業務情報送信要求のための識別情報を生成する。送信情報生成部78は、第2送信情報を記憶部72に格納する。
ステップS46において送信制御部79は、業務情報を配信するための送信情報の送信を禁止する。その後に処理は終了する。このとき送信制御部79は、業務情報が携帯端末装置13へ送信されないことを知らせる文字又は図形等の視覚情報を表示部71に表示する。
ステップS47において送信情報生成部78は、プル型の配信形態で配信するための送信情報として第2送信情報の送信要求の識別情報を含んだ第1送信情報を作成する。ステップS48において送信制御部79は、第1送信情報を携帯端末装置13へ送信する。その後に処理は終了する。
(1)センタ装置10の送信制御部79は、対処員12が監視区域2で作業中であり、対処員12の作業種別が対処作業である場合に、業務情報を含んだ送信情報の送信を禁止する。これにより、監視区域2で対処作業中の対処員12の携帯端末装置13に業務情報を通知することを防止する。このため、監視区域2内に残っている侵入者に見つからないように行動している対処員12が、業務情報の着信を知らせる携帯端末装置13の動作によって侵入者に気づかれるのを防ぐことができる。
このように、監視区域2で作業する対処員12に対して、携帯端末装置13を介して業務情報が不適切に通知されるのを防止できる。
(3)送信情報生成部78は、対処員12が監視区域2で作業中でない場合に、業務情報をプッシュ型の配信形態で配信する送信情報を生成する。このため、対処員12が業務情報を確認する際に業務情報を第三者が覗き見る可能性が低い状態では業務情報の一覧性にすぐれた形態で業務情報を配信し、携帯端末装置による業務情報の伝達を効率化することができる。
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態では、業務情報の受信について対処員12に伝達報知するか否か、並びにプル型及びプッシュ型のいずれの提示形態で業務情報を提示するかを、携帯端末装置13側で制御する。
プル型の提示形態とは、携帯端末装置13を所持する対処員12の能動的な動作に応答して、業務情報を携帯端末装置13にて提示する提示形態を意味する。例えばプル型の提示形態は、携帯端末装置13を所持する対処員12の能動的な携帯端末装置13の操作に応答して、業務情報を携帯端末装置13にて提示する提示形態である。
また、プッシュ型の提示形態とは、携帯端末装置13を所持する対処員12の能動的な動作の有無に関わらず、業務情報を携帯端末装置13にて提示する提示形態を意味する。例えばプッシュ型の提示形態は、携帯端末装置13を所持する対処員12の能動的な携帯端末装置13の操作に関わらず、業務情報を携帯端末装置13にて提示する提示形態である。
図12を参照する。第2実施形態に係る携帯端末装置13は、第1実施形態に係る携帯端末装置13と類似の構成を有しており、第1実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を使用する。携帯端末装置13は、作業種別判定部80を備える。
制御部55は、記憶部52に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する作業種別判定部80の処理を実施する。すなわち、コンピュータプログラムは、作業種別判定部80の処理を制御部55に実行させる命令を含む。
また、第2実施形態の警備装置7及びセンタ装置10は、図5及び図7を参照して説明した第1実施形態の警備装置7及びセンタ装置10と同様の構成を有する。なお、第2実施形態に係るセンタ装置10において、第2状態判定部76と作業種別判定部77を省略してもよい。
第2実施形態に係る携帯端末装置13の第1状態判定部57は、対処員12が監視区域2で作業中であるか否かを判定する。また、対処員12が監視区域2で作業中であると判定された場合、作業種別判定部80は対処員12の作業種別を判定する。
携帯端末装置13の表示制御部58は、対処員12が監視区域2で作業中であり、かつ対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれでもない場合にプル型の提示形態で対処員12に業務情報を提示する。このとき表示制御部58は、画面表示や音、バイブレーションなどで業務情報の受信を対処員12に伝達報知してよい。また、表示制御部58は、対処員12が監視区域2で作業中でない場合にプッシュ型の提示形態で対処員12に業務情報を提示する。このとき表示制御部58は、画面表示や音、バイブレーションなどで業務情報の受信を対処員12に伝達報知してよい。
一方で、対処員12が監視区域2で作業中でないと第1状態判定部57が判定した場合、表示制御部58は、図2の(b)に示すように、業務情報を含んだ第1指示通知23をメニュー画面20上に自動的にポップアップ表示する。以上により、業務情報はプッシュ型の提示形態で対処員12に提示される。
次に、図13を参照して、監視区域2で対処作業中の対処員12への業務情報の通知を禁止する際の第2実施形態の警備業務支援システムの動作の全体を説明する。
ステップS50〜S52の動作は、図8に示すステップS3〜S5の動作と同様である。ステップS53においてセンタ装置10は、対処員12が監視区域2で作業中であるか否か、及び対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれかであるか否かに関わらず、業務情報をプル型の配信形態で配信する第1送信情報及び第2送信情報と、業務情報をプッシュ型の配信形態で配信する第3送信情報の両方を生成する。ステップS54においてセンタ装置10は、対処員12が監視区域2で作業中であるか否か、及び対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれかであるか否かに関わらず、第1送信情報と第3送信情報の両方を携帯端末装置13へ送信する。
なお、ステップS53の動作はセンタ装置10の送信情報生成部78の動作に相当する。ステップS54の動作はセンタ装置10の送信制御部79の動作に相当する。ステップS55の動作は携帯端末装置13の第1状態判定部57の動作に相当する。ステップS56の動作は携帯端末装置13の作業種別判定部80の動作に相当する。ステップS57の動作は、携帯端末装置13の表示制御部58の動作に相当する。
監視区域2における対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれでもない場合には、ステップS67において携帯端末装置13は、業務情報の要求操作手段26の表示を含んだ第2指示通知25を表示部51に表示する。ステップS68〜S71の動作は、図9に示すステップS21〜S24の動作と同様である。なお、ステップS67の動作は携帯端末装置13の表示制御部58の動作に相当する。
対処員12が監視区域2での作業中でない場合、ステップS86において携帯端末装置13は、第3送信情報に含まれる業務情報を含んだ第1指示通知23を表示部51に表示する。なお、ステップS86の動作は携帯端末装置13の表示制御部58の動作に相当する。
次に、図16を参照して第2実施形態に係る携帯端末装置13が業務情報を提示する際の処理について説明する。
ステップS90において通信処理部56は、第1送信情報及び第3送信情報をセンタ装置10から受信する。ステップS91において第1状態判定部57は、対処員12が監視区域2にて作業中であるか否かを判定する。対処員12が監視区域2にて作業中でない場合(ステップS91:N)に処理はステップS92に進む。対処員12が監視区域2にて作業中である場合(ステップS91:Y)に処理はステップS93に進む。
ステップS93において作業種別判定部80は、対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれかであるか否かを判定する。作業種別が対処作業及び接客のいずれかである場合(ステップS93:Y)に処理はステップS94に進む。作業種別が対処作業及び接客のいずれでもない場合(ステップS93:N)に処理はステップS95に進む。
ステップS95において表示制御部58は、業務情報の要求操作手段26の表示を含んだ第2指示通知25を表示部51に表示する。ステップS96において表示制御部58は、操作部50が要求操作手段26の操作入力を受け付けたか否かを判定する。操作部50が要求操作手段26の操作入力を受け付けた場合(ステップS96:Y)に処理はステップS97へ進む。操作部50が要求操作手段26の操作入力を受け付けていない場合(ステップS96:N)に処理はステップS96に戻る。
(1)携帯端末装置13の表示制御部58は、対処員12が監視区域2で作業中であり、対処員12の作業種別が対処作業である場合に、業務情報の受信を対処員12へ伝達報知することを禁止する。これにより、監視区域2で対処作業中の対処員12に業務情報を通知することを防止する。このため、監視区域2内に残っている侵入者に見つからないように行動している対処員12が、業務情報の通知によって侵入者に気づかれるのを防ぐことができる。
このように、監視区域2で作業する対処員12に対して、携帯端末装置13を介して業務情報が不適切に通知されるのを防止できる。
(3)表示制御部58は、対処員12が監視区域2で作業中でない場合にプッシュ型の提示形態で対処員12に業務情報を提示する。このため、対処員12が業務情報を確認する際に業務情報を第三者が覗き見る可能性が低い状態では業務情報の一覧性にすぐれた形態で業務情報を提示し、携帯端末装置による業務情報の伝達を効率化することができる。
変形例に係るセンタ装置10の送信情報生成部78は、配信すべき業務情報が存在する場合、対処員12が監視区域2で作業中であるか否か、及び対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれかであるか否かに関わらず第1送信情報のみを生成してもよい。送信制御部79は、対処員12が監視区域2で作業中であるか否か、及び対処員12の作業種別が対処作業及び接客のいずれかであるに関わらず第1送信情報のみを携帯端末装置13へ送信してもよい。
また、表示制御部58は、対処員12が監視区域2で作業中であり作業種別が対処作業及び接客のいずれかである場合には、第1送信情報に含まれる業務情報を表示部51に表示することを禁止してもよい。
Claims (8)
- 携帯端末装置と、前記携帯端末装置と通信する遠隔装置と、を備える警備業務支援システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記携帯端末装置を所持する利用者の状態を判定する第1状態判定部と、
判定された前記利用者の状態を示す利用者状態情報を前記遠隔装置へ送信し、前記遠隔装置から業務情報を含んだ送信情報を受信する通信部と、
前記送信情報を表示する表示部と、
を備え、
前記遠隔装置は、
警備対象の監視区域で前記利用者が作業中であるか否かを前記利用者状態情報に基づいて判定する第2状態判定部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定された場合、前記利用者の作業が前記監視区域で発生した異常に対処する対処作業であるか否かを判定する作業種別判定部と、
前記送信情報を生成する送信情報生成部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業であると判定された場合に前記送信情報の送信を禁止し、前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業でないと判定された場合に前記送信情報を前記携帯端末装置に送信する送信制御部と、
を備えることを特徴とする警備業務支援システム。 - 前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業でないと判定された場合に、前記送信情報生成部は、前記業務情報をプル型の配信形態で配信する前記送信情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の警備業務支援システム。
- 前記業務情報をプル型の配信形態で配信する前記送信情報は、
前記業務情報を含まず、前記業務情報の送信要求のための識別情報を含む第1送信情報と、
前記携帯端末装置における操作に応じて送信される前記識別情報を含んだ前記送信要求を前記遠隔装置が受信した場合に送信され且つ前記業務情報を含んだ第2送信情報と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の警備業務支援システム。 - 前記利用者が前記監視区域で作業していないと判定された場合に、前記送信情報生成部は、前記業務情報をプッシュ型の配信形態で配信する前記送信情報を生成し、前記送信制御部は、前記送信情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の警備業務支援システム。
- 前記業務情報をプッシュ型の配信形態で配信する前記送信情報は、前記業務情報を含んだ第3送信情報であることを特徴とする請求項4に記載の警備業務支援システム。
- 携帯端末装置と通信する遠隔装置であって、
前記携帯端末装置を所持する利用者が警備対象の監視区域で作業中であるか否かを判定する状態判定部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定された場合、前記利用者の作業が前記監視区域で発生した異常に対処する対処作業であるか否かを判定する作業種別判定部と、
業務情報を含んだ送信情報を生成する送信情報生成部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業であると判定された場合に前記送信情報の送信を禁止し、前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業でないと判定された場合に前記送信情報を前記携帯端末装置に送信する送信制御部と、
を備えることを特徴とする遠隔装置。 - 遠隔装置と通信する携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置を所持する利用者が警備対象の監視区域で作業中であるか否かを判定する状態判定部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定された場合、前記利用者の作業が前記監視区域で発生した異常に対処する対処作業であるか否かを判定する作業種別判定部と、
前記遠隔装置から業務情報を含んだ送信情報を受信する情報受信部と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業であると判定された場合に前記業務情報の受信報知を禁止し、前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業でないと判定された場合に前記業務情報の受信を報知する表示制御部と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。 - 携帯端末装置における情報提示を制御するためのプログラムであって、
前記携帯端末装置に、
前記携帯端末装置を所持する利用者が警備対象の監視区域で作業中であるか否かを判定する処理と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定された場合、前記利用者の作業が前記監視区域で発生した異常に対処する対処作業であるか否かを判定する処理と、
遠隔装置から業務情報を含んだ送信情報を受信する処理と、
前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業であると判定された場合に前記業務情報の受信報知を禁止し、前記利用者が前記監視区域で作業中であると判定され且つ前記利用者の作業が前記対処作業でないと判定された場合に前記業務情報の受信を報知する処理と、
を実行させる命令を含むことを特徴とするプログラム。
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