JP2017078142A - 超小型固定用テープおよびそれを含む物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の廃棄テープに好適な、超小型化された固定用テープを提供する。【解決手段】伸長部と実質的に伸長しない非伸長部とからなる超小型固定用テープであって、長尺方向の長さがLmmで幅方向の長さがWmmであり、該超小型固定用テープは基材層Bを有し、該長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所に該幅方向と平行に折り畳み加工部Vが設けられ、該折り畳み加工部Vによって折り畳まれており、該端部E1から該折り畳み加工部Vの間が部分P1、該折り畳み加工部Vから該長尺方向のもう一方の端部E2の間が部分P2であり、該部分P1が、固定用接着剤層Aと粘着剤層Cが最外層であって該粘着剤層Cが該基材層Bと積層してなる積層フィルムであり、該粘着剤層Cが該部分P2と対峙し、該基材層Bと該粘着剤層Cの剥離接着力が、該粘着剤層Cと該部分P2の剥離接着力より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、超小型固定用テープおよびそれを含む物品に関する。
廃棄物等のサイズを小さくして廃棄する等の手段の一つとして、固定用テープを用いることが挙げられる。
このような固定用テープの代表的な例として、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の廃棄テープが挙げられる。このような廃棄テープは、一枚または複数枚のテープが折り畳まれた構造を有しており、引き伸ばした後、小さく畳まれた使用済みの吸収性物品に貼り付けて固定することにより、該小さく畳まれた使用済みの吸収性物品が元の形状に戻ることを抑制する(例えば、特許文献1〜5参照)。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の廃棄テープは、引き伸ばした際の伸び量が十分でなく、また、引き伸ばし過ぎると破断してしまうため、ある程度の大きさを有する廃棄テープとしなければならなかった。
一方で、高齢化社会化等により、吸収性物品の需要が増大しているため、廃棄テープにかかるコストの削減が求められる。
特開平9−99010号公報 特開平9−194801号公報 特開2003−153940号公報 特開2013−118923号公報 特開2013−244127号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の廃棄テープに好適な、超小型化された固定用テープを提供することにある。
本発明の超小型固定用テープは、
伸長部と実質的に伸長しない非伸長部とからなる超小型固定用テープであって、
長尺方向の長さがLmmで幅方向の長さがWmmであり、
該超小型固定用テープは基材層Bを有し、
該長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所に該幅方向と平行に折り畳み加工部Vが設けられ、該折り畳み加工部Vによって折り畳まれており、
該端部E1から該折り畳み加工部Vの間が部分P1、該折り畳み加工部Vから該長尺方向のもう一方の端部E2の間が部分P2であり、
該部分P1が、固定用接着剤層Aと粘着剤層Cが最外層であって該粘着剤層Cが該基材層Bと積層してなる積層フィルムであり、該粘着剤層Cが該部分P2と対峙し、
該基材層Bと該粘着剤層Cの剥離接着力が、該粘着剤層Cと該部分P2の剥離接着力より大きい。
一つの実施形態としては、上記部分P2が、基材層Bと離型層Dをこの順に有して該離型層Dが上記粘着剤層Cと対峙している。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の降伏点強度が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、20.0N/25mm以下である。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の降伏点強度が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、13.0N/25mm以下である。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の伸び量が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、100mm〜500mmである。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の伸び量が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、200mm〜300mmである。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の伸び率が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、500%〜1200%である。
一つの実施形態としては、上記基材層Bの長尺方向の伸び率が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、700%〜1000%である。
一つの実施形態としては、上記固定用接着剤層Aのせん断接着力が、温度23℃、湿度50%において、7.0N/15mm以上である。
一つの実施形態としては、上記固定用接着剤層Aのせん断接着力が、温度23℃、湿度50%において、9.0N/15mm以上である。
一つの実施形態としては、上記Lが40mm〜150mmである。
一つの実施形態としては、上記Lが60mm〜80mmである。
一つの実施形態としては、上記Wが5mm〜40mmである。
一つの実施形態としては、上記Wが12mm〜18mmである。
一つの実施形態としては、上記L1/上記Lが0.3〜0.7である。
一つの実施形態としては、上記L1/上記Lが0.4〜0.6である。
一つの実施形態としては、上記部分P1の厚みが80μm〜400μmである。
一つの実施形態としては、上記部分P2の厚みが50μm〜300μmである。
一つの実施形態としては、上記固定用接着剤層Aが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む。
一つの実施形態としては、上記スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)である。
一つの実施形態としては、上記固定用接着剤層Aが、粘着付与剤を含む。
一つの実施形態としては、上記基材層Bが、ポリオレフィン系樹脂を含む。
一つの実施形態としては、上記ポリオレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体とを含む。
一つの実施形態としては、上記直鎖状低密度ポリエチレンがメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンである。
一つの実施形態としては、上記α−オレフィン系共重合体が、密度が0.90g/cm未満のエチレン・α−オレフィン共重合体である。
一つの実施形態としては、上記α−オレフィン系共重合体が、密度が0.90g/cm未満のプロピレン・α−オレフィン共重合体である。
一つの実施形態としては、上記粘着剤層Cが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む。
一つの実施形態としては、上記スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)である。
一つの実施形態としては、上記粘着剤層Cが、粘着付与剤を含む。
一つの実施形態としては、上記離型層Dが、シリコーン系剥離剤によって形成される離型層である。
一つの実施形態としては、上記シリコーン系剥離剤が、紫外線硬化型シリコーン系剥離剤である。
本発明の吸収性物品は、上記超小型固定用テープを含む。
本発明によれば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の廃棄テープに好適な、超小型化された固定用テープを提供することができる。
本発明の一つの実施形態による超小型固定用テープの概略断面図である。 本発明の超小型固定用テープを用いた廃棄方法の一つの実施形態を示す斜視図である。
≪超小型固定用テープ≫
本発明の超小型固定用テープは、伸長部と実質的に伸長しない非伸長部とからなる超小型固定用テープである。
本発明の超小型固定用テープは、超小型化された固定用テープである。
本発明の超小型固定用テープは、長尺方向の長さがLmmで幅方向の長さがWmmである。
長尺方向の長さLは、好ましくは40mm〜150mmであり、より好ましくは45mm〜120mmであり、さらに好ましくは50mm〜100mmであり、特に好ましくは55mm〜90mmであり、最も好ましくは60mm〜80mmである。長尺方向の長さLが上記範囲内にあることにより、より超小型化された超小型化固定用テープを提供し得る。
幅方向の長さWは、好ましく5mm〜40mmであり、より好ましくは10mm〜30mmであり、さらに好ましくは10mm〜25mmであり、特に好ましくは10mm〜20mmであり、最も好ましくは12mm〜18mmである。幅方向の長さWが上記範囲内にあることにより、より超小型化された超小型化固定用テープを提供し得る。
本発明の超小型固定用テープは、基材層Bを有し、長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所に幅方向と平行に折り畳み加工部Vが設けられ、該折り畳み加工部Vによって折り畳まれており、該端部E1から該折り畳み加工部Vの間が部分P1、該折り畳み加工部Vから該長尺方向のもう一方の端部E2の間が部分P2であり、該部分P1が、固定用接着剤層Aと粘着剤層Cが最外層であって該粘着剤層Cが該基材層Bと積層してなる積層フィルムであり、該粘着剤層Cが部分P2と対峙している。
本発明の超小型固定用テープにおいて、L1/Lは、好ましくは0.3〜0.7であり、より好ましくは0.35〜0.65であり、さらに好ましくは0.40〜0.60であり、特に好ましくは0.45〜0.55であり、最も好ましくは実質的に0.50である。L1/Lが上記範囲内にあることにより、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得る。
本発明の超小型固定用テープにおいて、部分P1の厚みは、好ましくは80μm〜400μmであり、より好ましくは100μm〜350μmであり、さらに好ましくは110μm〜300μmであり、特に好ましくは120μm〜270μmであり、最も好ましくは130μm〜250μmである。部分P1の厚みが上記範囲内にあることにより、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得るとともに、優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
本発明の固定用テープにおいて、部分P2の厚みは、好ましくは50μm〜300μmであり、より好ましくは60μm〜250μmであり、さらに好ましくは70μm〜220μmであり、特に好ましくは80μm〜200μmであり、最も好ましくは100μm〜180μmである。部分P2の厚みが上記範囲内にあることにより、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得るとともに、優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
本発明の超小型固定用テープにおいては、長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所に幅方向と平行に折り畳み加工部Vが設けられており、該折り畳み加工部V以外の箇所に、さらに1つ以上の折り畳み加工部を有していてもよい。
図1は、本発明の一つの実施形態による超小型固定用テープの概略断面図である。図1において、本発明の超小型固定用テープ(1000)は、基材層B(100)を有している。基材層B(100)は、好ましくは同一組成である。図1において、本発明の超小型固定用テープ(1000)は、その長尺方向の一方の端部E1(10)から長さL1mmの箇所に幅方向と平行に折り畳み加工部V(20)が設けられ、該折り畳み加工部V(20)によってV字型に折り畳まれている。図1において、端部E1(10)から折り畳み加工部V(20)の間が部分P1(1001)であり、折り畳み加工部V(20)から長尺方向のもう一方の端部E2(30)の間が部分P2(1002)である。
図1において、部分P1(1001)は、固定用接着剤層A(200)と粘着剤層C(300)が最外層であって該粘着剤層C(300)が基材層B(100)と積層してなる積層フィルムであり、該粘着剤層C(300)が部分P2(1002)と対峙している。図1に示すように、固定用接着剤層A(200)は、好ましくは、基材層B(100)と積層してなる。部分P1(1001)における固定用接着剤層A(200)が備えられた箇所は、被着体(例えば、吸収性物品)に固定され得るので、実質的に伸長しない非伸長部となる。
図1には示さないが、部分P1(1001)は、本発明の効果を損なわない範囲で、固定用接着剤層A(200)と基材層B(100)と粘着剤層C(300)以外の、任意の適切な層を有していてもよい。
部分P2(1002)は、基材層B(100)を有していれば、本発明の効果を損なわない範囲で、基材層B(100)以外の、任意の適切な層を有していてもよい。好ましくは、図1に示すように、部分P2(1002)は、基材層B(100)と離型層D(400)をこの順に有して該離型層D(400)が粘着剤層C(300)と対峙している。
図1においては、部分P2(1002)は、伸長部となる。具体的には、例えば、部分P2(1002)を引っ張ることにより、V字型に折り畳まれた状態が展開され、さらに部分P2(1002)を引っ張ることにより、部分P2(1002)が伸長する。伸長部である部分P2(1002)が、例えば、小さく畳まれた被着体(例えば、使用済みの吸収性物品)の周囲に巻き回され、該被着体に固定された部分P1(1001)における表面の粘着剤層C(300)に固定される。
本発明の超小型固定用テープ(1000)においては、基材層B(100)と粘着剤層C(300)の剥離接着力が、該粘着剤層C(300)と部分P2(1002)の剥離接着力より大きい。すなわち、本発明の超小型固定用テープ(1000)が折り畳み加工部V(20)によって折り畳まれて部分P1(1001)と部分P2(1002)とが重なった状態から、部分P2(1002)を部分P1(1001)から折り畳み加工部V(20)を支点として剥離する際に、粘着剤層C(300)が部分P2(1002)側に転写されないで部分P1(1001)側に残る。
本発明の超小型固定用テープにおいては、基材層Bの長尺方向の降伏点強度が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、好ましくは20.0N/25mm以下であり、より好ましくは18.0N/25mm以下であり、さらに好ましくは16.0N/25mm以下であり、特に好ましくは14.0N/25mm以下であり、最も好ましくは13.0N/25mm以下である。上記長尺方向の降伏点強度の下限は、好ましくは7.0N/25mmである。上記基材層Bの長尺方向の降伏点強度が上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープの引き伸ばし始めに弾性変形しやすく、本発明の超小型固定用テープの引き伸ばしを容易に開始することができる。これにより、本発明の超小型固定用テープは、長尺方向や幅方向の長さが短くても容易に引き伸ばしを開始でき、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得る。
本発明の超小型固定用テープにおいては、基材層Bの長尺方向の伸び量が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、好ましくは100mm〜500mmであり、より好ましくは150mm〜450mmであり、さらに好ましくは165mm〜400mmであり、特に好ましくは180mm〜350mmであり、最も好ましくは200mm〜300mmである。上記基材層Bの長尺方向の伸び量が上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープは、長尺方向や幅方向の長さが短くても、破断することなく十分に伸びることができ、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得る。
本発明の固定用テープにおいては、基材層Bの長尺方向の伸び率が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、好ましくは500%〜1200%であり、より好ましくは550%〜1150%であり、さらに好ましくは600%〜1100%であり、特に好ましくは650%〜1050%であり、最も好ましくは700%〜1000%である。上記基材層Bの長尺方向の伸び率が上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープは、長尺方向や幅方向の長さが短くても、破断することなく十分に伸びることができ、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得る。
本発明の超小型固定用テープにおいては、固定用接着剤層Aのせん断接着力が、温度23℃、湿度50%において、好ましくは7.0N/15mm以上であり、より好ましくは7.5N/15mm以上であり、さらに好ましくは8.0N/15mm以上であり、特に好ましくは8.5N/15mm以上であり、最も好ましくは9.0N/15mm以上である。上記固定用接着剤層Aのせん断接着力の上限は、好ましくは20.0N/15mmである。上記固定用接着剤層Aのせん断接着力が上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープは、例えば、部分P2が十分に引き伸ばされても、被着体に十分に固定され得る。
<基材層B>
基材層Bは、本発明の超小型固定用テープ全体を通して、同一組成である。これにより、本発明の超小型固定用テープの製造が簡略化でき、製造コストの削減が可能となる。
基材層Bは、1層のみであってもよいし、2層以上の積層体であってもよい。
基材層Bの厚みは、好ましくは30μm〜200μmであり、より好ましくは40μm〜180μmであり、さらに好ましくは50μm〜160μmであり、特に好ましくは60μm〜150μmであり、最も好ましくは70μm〜140μmである。基材層Bの厚みが上記範囲内にあることにより、より優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
基材層Bは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な材料から形成される。このような材料は、好ましくはポリオレフィン系樹脂を含む。すなわち、基材層Bが、ポリオレフィン系樹脂を含む。基材層Bに含まれ得るポリオレフィン系樹脂は、1種でもよいし、2種以上でもよい。基材層B中のポリオレフィン系樹脂の含有割合は、好ましくは30重量%〜90重量%であり、より好ましくは40重量%〜85重量%であり、さらに好ましくは45重量%〜80重量%であり、特に好ましくは50重量%〜75重量%である。基材層Bがポリオレフィン系樹脂を含むことにより、本発明の超小型固定用テープが、より優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのエチレン系樹脂;ポリプロピレン、ブロックポリプロピレンなどのプロピレン系樹脂;ポリ(1−ブテン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(1−ヘキセン)、ポリ(1−オクテン)などの他のオレフィン系重合体;エチレン系共重合体、プロピレン系共重合体などのα−オレフィン系共重合体;などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂は、好ましくは、直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体を含む。ポリオレフィン系樹脂中の直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体の合計量の含有割合は、好ましくは50重量%〜100重量%であり、より好ましくは70重量%〜100重量%であり、さらに好ましくは90重量%〜100重量%であり、特に好ましくは95重量%〜100重量%であり、最も好ましくは実質的に100重量%である。すなわち、最も好ましくは、ポリオレフィン系樹脂は直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体である。ポリオレフィン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体であれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。直鎖状低密度ポリエチレンは、1種でもよいし、2種以上でもよい。α−オレフィン系共重合体は、1種でもよいし、2種以上でもよい。
ポリオレフィン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体である場合、直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体の合計量に対する直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合は、好ましくは45重量%〜95重量%であり、より好ましくは50重量%〜90重量%であり、さらに好ましくは55重量%〜85重量%であり、特に好ましくは60重量%〜80重量%である。直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体の合計量に対する直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合が上記範囲にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
直鎖状低密度ポリエチレンは、エチレンと炭素数が4〜8のα−オレフィンモノマーとを重合して得られる、短鎖分岐(分岐の長さは炭素数1〜6が好ましい)を有する直鎖状ポリエチレンである。直鎖状低密度ポリエチレンに用いられるα−オレフィンモノマーとしては、1−ブテン、1−オクテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンが好ましい。α−オレフィンモノマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。直鎖状低密度ポリエチレンにおいて、全構成モノマー単位に対するエチレンモノマー単位の含有率は90モル%以上が好ましい。直鎖状低密度ポリエチレンとしては、メタロセン系触媒を用いて形成された、いわゆる、メタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。直鎖状低密度ポリエチレンとしてメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンを採用すれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは0.90g/cm以上0.93g/cm未満であり、より好ましくは0.91g/cm〜0.92g/cmである。直鎖状低密度ポリエチレンの密度が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
直鎖状低密度ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは30000〜200000であり、より好ましくは35000〜150000であり、さらに好ましくは40000〜120000であり、特に好ましくは40000〜100000である。直鎖状低密度ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
直鎖状低密度ポリエチレンの190℃におけるメルトフローレート(MFR)は、好ましくは1.80g/10分〜2.20g/10分であり、より好ましくは1.85g/10分〜2.15g/10分であり、さらに好ましくは1.90g/10分〜2.10g/10分であり、特に好ましくは1.95g/10分〜2.05g/10分である。なお、MFRは、ISO1133(JIS−K−7210)に準拠して測定することができる。直鎖状低密度ポリエチレンの190℃におけるメルトフローレート(MFR)が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
α−オレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン系共重合体、プロピレン系共重合体などが挙げられる。α−オレフィン系共重合体としては、好ましくは、密度が0.90g/cm未満のエチレン・α−オレフィン共重合体、密度が0.90g/cm未満のプロピレン・α−オレフィン共重合体である。エチレン・α−オレフィン共重合体やプロピレン・α−オレフィン共重合体を形成するためのα−オレフィンモノマーとしては、好ましくは、炭素数が4〜8のα−オレフィンモノマーであり、より好ましくは、1−ブテン、1−オクテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンである。α−オレフィンモノマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。
α−オレフィン系共重合体の密度は、好ましくは0.90g/cm未満であり、より好ましくは0.86g/cm〜0.89g/cmであり、さらに好ましくは0.87g/cm〜0.89g/cmである。α−オレフィン系共重合体の密度が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
α−オレフィン系共重合体の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは40000〜190000であり、より好ましくは50000〜180000であり、さらに好ましくは60000〜170000であり、特に好ましくは70000〜160000である。α−オレフィン系共重合体の重量平均分子量(Mw)が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
α−オレフィン系共重合体の190℃におけるメルトフローレート(MFR)は、好ましくは2.5g/10分〜5.0g/10分であり、より好ましくは3.0g/10分〜4.5g/10分であり、さらに好ましくは3.3g/10分〜4.0g/10分であり、特に好ましくは3.5g/10分〜3.8g/10分である。なお、MFRは、ISO1133(JIS−K−7210)に準拠して測定することができる。α−オレフィン系共重合体の190℃におけるメルトフローレート(MFR)が上記範囲内にあれば、本発明の超小型固定用テープが、より一層優れた伸長特性(長尺方向の低い屈伏点強度、長尺方向の高い伸び量および伸び率など)を発現し得る。
基材層Bは、無機充填剤を含んでいてもよい。このような無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム−カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸の金属塩;硫酸マグネシウム、硫酸バリウム等の硫酸の金属塩;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の金属水酸化物;酸化マグネシウム−酸化ニッケルの水和物、酸化マグネシウム−酸化亜鉛の水和物等の金属水和物(水和金属化合物);タルク;シリカ;石粉;ゼオライト;アルミナ;アルミニウム粉末;鉄粉;などが挙げられる。無機充填剤の形状は、粒状(微粒子状)が好ましい。
無機充填剤の粒径(平均粒径)としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な大きさを採用し得る。このような無機充填剤の粒径(平均粒径)としては、好ましくは0.1μm〜10μmであり、より好ましくは0.5μm〜5μmである。
基材層Bは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切なその他の添加剤を含んでいてもよい。このようなその他の添加剤としては、例えば、着色剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、安定剤などが挙げられる。
基材層Bは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な方法によって製造し得る。このような方法としては、好ましくは、溶融製膜法(Tダイ法、インフレーション法)が挙げられ、より好ましくは、Tダイ法が挙げられる。このような方法としては、具体的には、例えば、上記のポリオレフィン系樹脂、および、必要に応じて、上記の無機充填剤やその他の添加剤を、混練押出機にて混合分散して溶融押出を行い、フィルム状の基材層Bとする。溶融押出の温度は、好ましくは150〜250℃であり、より好ましくは150〜230℃であり、さらに好ましくは150〜200℃である。
<固定用接着剤層A>
固定用接着剤層Aの厚みは、好ましくは30μm〜120μmであり、より好ましくは40μm〜110μmであり、さらに好ましくは50μm〜100μmであり、特に好ましくは50μm〜90μmであり、最も好ましくは60μm〜80μmである。固定用接着剤層Aの厚みが上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープが、例えば、部分P2が十分に引き伸ばされても、被着体に十分に固定され得る。
固定用接着剤層Aは、1層のみであってもよいし、2層以上の積層体であってもよい。
固定用接着剤層Aは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な材料から形成される。このような材料としては、例えば、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマーなどのスチレン系樹脂などが挙げられる。このような材料は、好ましくはスチレン系熱可塑性エラストマーを含む。すなわち、固定用接着剤層Aが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む。固定用接着剤層Aに含まれ得るスチレン系熱可塑性エラストマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。固定用接着剤層A中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有割合は、好ましくは10重量%〜55重量%であり、より好ましくは15重量%〜50重量%であり、さらに好ましくは20重量%〜45重量%であり、特に好ましくは25重量%〜40重量%である。固定用接着剤層Aがスチレン系熱可塑性エラストマーを含むことにより、本発明の超小型固定用テープが、例えば、部分P2が十分に引き伸ばされても、被着体に十分に固定され得る。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、好ましくは、水添スチレン・ブタジエンゴム(HSBR)、スチレン系ブロック共重合体またはこれの水添物が挙げられる。
スチレン系ブロック共重合体としては、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)等のスチレン系ABA型ブロック共重合体(トリブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン共重合体(SBSB)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン共重合体(SISI)等のスチレン系ABAB型ブロック共重合体(テトラブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBSBS)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SISIS)等のスチレン系ABABA型ブロック共重合体(ペンタブロック共重合体);これ以上のAB繰り返し単位を有するスチレン系ブロック共重合体;などが挙げられる。スチレン系ブロック共重合体としては、これらの中でも、好ましくは、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)等のスチレン系ABA型ブロック共重合体(トリブロック共重合体)であり、より好ましくは、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)である。固定用接着剤層Aがスチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)を含むことにより、本発明の超小型固定用テープが、例えば、部分P2が十分に引き伸ばされても、被着体により十分に固定され得る。
スチレン系ブロック共重合体の水添物としては、例えば、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体・スチレン共重合体(SEPS)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEBSEB);などが挙げられる。
固定用接着剤層Aは、本発明の効果を損なわない範囲で、他のスチレン系熱可塑性エラストマーを含んでいても良い。他のスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、上記以外のスチレン系ブロック共重合体;スチレン・ブタジエン共重合体(SB)、スチレン・イソプレン共重合体(SI)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEB)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体の共重合体(SEP)等のAB型ブロックポリマー;スチレン・ブタジエンラバー(SBR)等のスチレン系ランダム共重合体;スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・オレフィン結晶の共重合体(SEBC)等のA−B−C型のスチレン・オレフィン結晶系ブロックポリマー;これらの水添物;などが挙げられる。他のスチレン系熱可塑性エラストマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。
固定用接着剤層Aは、粘着特性の制御等を目的に、必要に応じて、例えば、粘着付与剤、軟化剤、ポリオレフィン系樹脂、シリコーン系ポリマー、液状アクリル系共重合体、リン酸エステル系化合物、老化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、表面潤滑剤、レベリング剤、可塑剤、低分子ポリマー、酸化防止剤、腐食防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、無機および有機の充填剤(例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等)、金属粉、着色剤、顔料、耐熱安定剤などの添加剤を適宜に添加することができる。
固定用接着剤層Aは、粘着特性の制御等を目的に、粘着付与剤を含むことが好ましい。
粘着付与剤としては、例えば、炭化水素系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤、ロジン系粘着付与剤、フェノール系粘着付与剤、エポキシ系粘着付与剤、ポリアミド系粘着付与剤、エラストマー系粘着付与剤、ケトン系粘着付与剤などが挙げられる。粘着付与剤は、1種でもよいし、2種以上でもよい。
炭化水素系粘着付与剤としては、例えば、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂(例えば、キシレン樹脂等)、脂肪族系環状炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族系石油樹脂(例えば、スチレン−オレフィン系共重合体等)、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロン−インデン系樹脂などが挙げられる。
テルペン系粘着付与剤としては、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体等のテルペン系樹脂;テルペン系樹脂を変性(例えば、フェノール変性、芳香族変性、水素添加変性等)した変性テルペン系樹脂(例えば、テルペン−フェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂等);などが挙げられる。
ロジン系粘着付与剤としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン等の未変性ロジン(生ロジン);未変性ロジンを水添化、不均化、重合等により変性した変性ロジン(例えば、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、その他の化学的に修飾されたロジン等);その他の各種ロジン誘導体;などが挙げられる。
フェノール系粘着付与剤としては、例えば、レゾール型またはノボラック型のアルキルフェノールなどが挙げられる。
粘着付与剤は、オレフィン樹脂や熱可塑性エラストマーとのブレンド物として市販されているものであっても良い。
固定用接着剤層Aの表面には、例えば、コロナ放電処理、紫外線照射処理、火炎処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処理などの、粘着性の制御や貼付作業性等を目的とした表面処理を必要に応じて施すこともできる。
固定用接着剤層Aの表面には、必要に応じて、実用に供されるまでの間、セパレータなどを仮着して保護しておいてもよい。
<粘着剤層C>
粘着剤層Cの厚みは、好ましくは10μm〜100μmであり、より好ましくは20μm〜90μmであり、さらに好ましくは30μm〜80μmであり、特に好ましくは40μm〜70μmであり、最も好ましくは45μm〜60μmである。粘着剤層Cの厚みが上記範囲内にあることにより、本発明の超小型固定用テープは、例えば、小さく畳まれた使用済みの吸収性物品を巻き回して十分な強度で固定でき、該小さく畳まれた使用済みの吸収性物品が元の形状に戻ることを十分に抑制することができる。
粘着剤層Cは、1層のみであってもよいし、2層以上の積層体であってもよい。
粘着剤層Cは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な材料から形成される。このような材料としては、例えば、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマーなどのスチレン系樹脂などが挙げられる。このような材料は、好ましくはスチレン系熱可塑性エラストマーを含む。すなわち、粘着剤層Cが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む。粘着剤層Cに含まれ得るスチレン系熱可塑性エラストマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。粘着剤層C中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有割合は、好ましくは10重量%〜55重量%であり、より好ましくは15重量%〜50重量%であり、さらに好ましくは20重量%〜45重量%であり、特に好ましくは25重量%〜40重量%である。粘着剤層Cがスチレン系熱可塑性エラストマーを含むことにより、本発明の超小型固定用テープは、例えば、小さく畳まれた使用済みの吸収性物品を巻き回して十分な強度で固定でき、該小さく畳まれた使用済みの吸収性物品が元の形状に戻ることを十分に抑制することができる。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、好ましくは、水添スチレン・ブタジエンゴム(HSBR)、スチレン系ブロック共重合体またはこれの水添物が挙げられる。
スチレン系ブロック共重合体としては、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)等のスチレン系ABA型ブロック共重合体(トリブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン共重合体(SBSB)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン共重合体(SISI)等のスチレン系ABAB型ブロック共重合体(テトラブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBSBS)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SISIS)等のスチレン系ABABA型ブロック共重合体(ペンタブロック共重合体);これ以上のAB繰り返し単位を有するスチレン系ブロック共重合体;などが挙げられる。スチレン系ブロック共重合体としては、これらの中でも、好ましくは、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)等のスチレン系ABA型ブロック共重合体(トリブロック共重合体)であり、より好ましくは、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)である。粘着剤層Cがスチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)を含むことにより、本発明の超小型固定用テープは、例えば、小さく畳まれた使用済みの吸収性物品を巻き回して十分な強度で固定でき、該小さく畳まれた使用済みの吸収性物品が元の形状に戻ることを十分に抑制することができる。
スチレン系ブロック共重合体の水添物としては、例えば、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体・スチレン共重合体(SEPS)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEBSEB);などが挙げられる。
粘着剤層Cは、本発明の効果を損なわない範囲で、他のスチレン系熱可塑性エラストマーを含んでいても良い。他のスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、上記以外のスチレン系ブロック共重合体;スチレン・ブタジエン共重合体(SB)、スチレン・イソプレン共重合体(SI)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEB)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体の共重合体(SEP)等のAB型ブロックポリマー;スチレン・ブタジエンラバー(SBR)等のスチレン系ランダム共重合体;スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・オレフィン結晶の共重合体(SEBC)等のA−B−C型のスチレン・オレフィン結晶系ブロックポリマー;これらの水添物;などが挙げられる。他のスチレン系熱可塑性エラストマーは、1種でもよいし、2種以上でもよい。
粘着剤層Cは、粘着特性の制御等を目的に、必要に応じて、例えば、粘着付与剤、軟化剤、ポリオレフィン系樹脂、シリコーン系ポリマー、液状アクリル系共重合体、リン酸エステル系化合物、老化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、表面潤滑剤、レベリング剤、可塑剤、低分子ポリマー、酸化防止剤、腐食防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、無機および有機の充填剤(例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等)、金属粉、着色剤、顔料、耐熱安定剤などの添加剤を適宜に添加することができる。
粘着剤層Cは、粘着特性の制御等を目的に、粘着付与剤を含むことが好ましい。
粘着付与剤としては、例えば、炭化水素系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤、ロジン系粘着付与剤、フェノール系粘着付与剤、エポキシ系粘着付与剤、ポリアミド系粘着付与剤、エラストマー系粘着付与剤、ケトン系粘着付与剤などが挙げられる。粘着付与剤は、1種でもよいし、2種以上でもよい。
炭化水素系粘着付与剤としては、例えば、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂(例えば、キシレン樹脂等)、脂肪族系環状炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族系石油樹脂(例えば、スチレン−オレフィン系共重合体等)、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロン−インデン系樹脂などが挙げられる。
テルペン系粘着付与剤としては、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体等のテルペン系樹脂;テルペン系樹脂を変性(例えば、フェノール変性、芳香族変性、水素添加変性等)した変性テルペン系樹脂(例えば、テルペン−フェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂等);などが挙げられる。
ロジン系粘着付与剤としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン等の未変性ロジン(生ロジン);未変性ロジンを水添化、不均化、重合等により変性した変性ロジン(例えば、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、その他の化学的に修飾されたロジン等);その他の各種ロジン誘導体;などが挙げられる。
フェノール系粘着付与剤としては、例えば、レゾール型またはノボラック型のアルキルフェノールなどが挙げられる。
粘着付与剤は、オレフィン樹脂や熱可塑性エラストマーとのブレンド物として市販されているものであっても良い。
粘着剤層Cの表面には、例えば、コロナ放電処理、紫外線照射処理、火炎処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処理などの、粘着性の制御や貼付作業性等を目的とした表面処理を必要に応じて施すこともできる。
<離型層D>
離型層Dの厚みは、好ましくは0.1μm〜7.0μmであり、より好ましくは0.2μm〜6.0μmであり、さらに好ましくは0.3μm〜5.0μmであり、特に好ましくは0.4μm〜4.0μmであり、最も好ましくは0.5μm〜3.0μmである。離型層Dの厚みが上記範囲内にあることにより、基材層Bと粘着剤層Cの剥離接着力が、該粘着剤層Cと部分P2の剥離接着力より一層大きいものとなる。
離型層Dは、1層のみであってもよいし、2層以上の積層体であってもよい。
本発明の超小型固定用テープにおいては、好ましくは、部分P2が、基材層Bと離型層Dをこの順に有して該離型層Dが粘着剤層Cと対峙している。このような離型層Dが備えられることにより、好ましくは、基材層Bと粘着剤層Cの剥離接着力が、該粘着剤層Cと部分P2の剥離接着力より一層大きいものとなる。すなわち、このような離型層Dが備えられることにより、本発明の超小型固定用テープが折り畳み加工部Vによって折り畳まれて部分P1と部分P2とが重なった状態から、部分P2を部分P1から折り畳み加工部Vを支点として剥離する際に、好ましくは、粘着剤層Cが部分P2側に転写されないで部分P1側に残る。
離型層Dは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な離型層を採用し得る。このような離型層Dとしては、好ましくは、任意の適切な剥離剤によって形成される離型層が挙げられる。
剥離剤としては、例えば、縮合型や付加型等の熱硬化型シリコーン系剥離剤、紫外線や電子線等による放射線硬化型シリコーン系剥離剤等のシリコーン系剥離剤;(メタ)アクリル酸のフッ素含有エステルと、炭素数8以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステル等とを重合して得られたアクリル系共重合体を含むフッ素系剥離剤;炭素数12〜22の長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステルと炭素数8以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステル等を重合して得られたアクリル系共重合体を含む長鎖アルキル系剥離剤(例えば、特公昭29−3144号公報、特公昭29−7333号公報など参照);などが挙げられる。剥離剤としては、本発明の効果をより発現させ得る点で、好ましくはシリコーン系剥離剤である。
≪超小型固定用テープの製造≫
本発明の超小型固定用テープは、任意の適切な方法によって製造し得る。このような方法としては、例えば、基材層Bを準備し、該基材層Bの長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所(折り畳み加工部Vの箇所)までの一方の表面に固定用接着剤層Aの材料を塗布して紫外線硬化等により固定用接着剤層Aを形成し、該基材層Bの長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所までのもう一方の表面に粘着剤層Cの材料を塗布して紫外線硬化等により粘着剤層Cを形成し、これによって、固定用接着剤層A/基材層B/粘着剤層Cの積層構造を有する部分P1が構築され、他方、折り畳み加工部Vによって折り畳まれた基材層Bの残りの部分の表面のうち、該粘着剤層Cと対峙する表面に離型層Dの材料を塗布して紫外線硬化等により離型層Dを形成し、これによって、基材層B/離型層Dの積層構造を有する部分P2が構築され、本発明の超小型固定用テープとすることができる。また、上記の方法において、各層の形成の順序は異なっていてもよいし、折り畳み加工部Vの形成はどのタイミングで行ってもよい。折り畳み加工部Vの形成手段は、任意の適切な手段を採用し得る。
≪超小型固定用テープの用途≫
本発明の超小型固定用テープは、本発明の効果を有効に利用できる任意の適切な吸収性物品に用いることができる。すなわち、本発明の吸収性物品は、本発明の超小型固定用テープを含む。このような吸収性物品としては、代表的には、例えば、衛生用品などが挙げられる。このような衛生用品としては、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、サポーター、マスクなどが挙げられる。
≪超小型固定用テープを用いた廃棄方法≫
本発明の超小型固定用テープは、各種廃棄物品の廃棄テープとして使用し得る。このような廃棄物品としては、代表的には、任意の適切な吸収性物品が挙げられ、具体的には、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、サポーター、マスクなどの衛生用品が挙げられる。
本発明の超小型固定用テープを用いた廃棄方法としては、例えば、廃棄対象である吸収性物品の一部に固定された本発明の超小型固定用テープについて、伸長部を引っ張ることにより、V字型に折り畳まれた状態を展開させ、さらに伸長部を引っ張り、小さく畳まれた吸収性物品の周囲を巻き回し、本発明の超小型固定用テープの該吸収性物品に固定された部分(非伸長部)上の粘着剤層に固定される。
図2は、本発明の超小型固定用テープを用いた廃棄方法の一つの実施形態を示す斜視図である。図2において、本発明の超小型固定用テープ(1000)は、固定用接着剤層Aによって、使い捨ておむつ(2000)の部材X(500)の部分Y(510)の箇所に固定され、伸長部を引っ張ることにより、V字型に折り畳まれた状態を展開させ、さらに伸長部を引っ張り、小さく畳まれたおむつ(2000)の周囲を巻き回し、本発明の超小型固定用テープの固定用接着剤層Aの反対側(表側の面)の粘着剤層Cに固定される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。なお、実施例等における、試験および評価方法は以下のとおりである。また、特に断りがない限り、部は重量部を意味し、%は重量%を意味する。
<降伏点強度(幅方向)>
温度23℃、湿度50%において、幅方向100mm、流れ方向25mmに切断した基材Bを、引張試験機(株式会社島津製作所製、製品名:オートグラフAG−X)で、チャック間25mm、引張速度300mm/minの条件にて、降伏点強度を測定した。
<伸び量、伸び率(幅方向)>
温度23℃、湿度50%において、幅方向100mm、流れ方向25mmに切断した基材Bを、引張試験機(株式会社島津製作所製、製品名:オートグラフAG−X)で、チャック間25mm、引張速度300mm/minの条件にて、伸び量と伸び率を測定した。
<せん断接着力(1)>
温度23℃、湿度50%において、幅方向の長さを15mmとしたサンプルの糊面(固定用接着剤層Aの面)を被着体である市販品のおむつバックシートに2kgローラー1往復で圧着し、30分後に、引張試験機(株式会社島津製作所製、製品名:オートグラフAG−X)によってせん断方向の接着力を測定した。
<せん断接着力(2)>
温度23℃、湿度50%において、幅方向の長さを10mmとしたサンプルの糊面(粘着剤層Cの面)に、幅方向の長さを10mmとしたサンプルの基材面(基材層Bの面)を2kgローラー1往復で圧着し、30分後に、引張試験機(株式会社島津製作所製、製品名:オートグラフAG−X)によってせん断方向の接着力を測定した。
<保持力>
温度23℃、湿度50%において、幅方向の長さを10mmとしたサンプルAの糊面(粘着剤層Cの面)に、幅方向の長さを10mmとしたサンプルの基材面(基材層Bの面)の長さ20mm分を2kgローラー1往復で圧着し、40℃で30分後、該基材面を圧着したサンプルに200gの荷重をかけて引張り、2時間後のずれ距離を測定した。
<吸収性物品の結束性>
温度23℃、湿度50%において、市販品のおむつに15mm幅でカットしたサンプルを貼り、展開して廃棄するまでの一連の作業を行い、結束時の作業性を確認した。(官能評価)
〔実施例1〕
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(株式会社プライムポリマー製、商品名:ウルトゼックス2022L):100部、α−オレフィン系共重合体(三井化学株式会社製、商品名:タフマーA4085S):70部、炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製、商品名:スノーライト):60部からなるペレットを、160℃〜200℃にて、Tダイによって押出成型を行い、基材層Bとしての、厚みが110μmのフィルムを得た。
得られたフィルムを、長尺方向の長さが70mm、幅方向の長さが15mmとなるようにカットした。
カットしたフィルムの長尺方向の一方の端部E1から長さ35mmの箇所までの一方の表面Xに、SIS系粘着剤(スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS、日本ゼオン株式会社製、商品名:クインタック3520):100部、芳香族変性テルペン樹脂水素化物(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:クリアロンM−105):150部、芳香族変性テルペン重合体(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:YSレジンTO−L):80部)を硬化後の厚みが70μmとなるように塗布し、もう一方の表面Yに、SIS系粘着剤(スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS、日本ゼオン株式会社製、商品名:クインタック3520):100部、芳香族変性テルペン樹脂水素化物(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:クリアロンM−105):150部、芳香族変性テルペン重合体(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:YSレジンTO−L):80部)を硬化後の厚みが50μmとなるように塗布した。さらに、上記表面Yの上記SIS系粘着剤を塗布していない箇所(端部E1から長さ35mmの箇所からもう一方の端部までの間)に、紫外線硬化型シリコーン系剥離剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、商品名:UV9300):100部と紫外線硬化型シリコーン系剥離剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、商品名:UV9380C):3部を配合したものを硬化後の離型層の厚みが0.70μmとなるように塗布した。
紫外線照射(照射装置:フュージョンUVシステムズジャパン製、CV−1100−G、照射量:1200W/cm、ライン速度:50m/min)によって、塗布した各層を硬化した。
得られた積層フィルムを、端部E1から長さ35mmの箇所で、離型層が内側になるように折り畳み、固定用テープ(1)を得た。
結果を表1、表2に示した。
〔比較例1〕
基材層Bとしてのフィルムの厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様に行い、固定用テープ(C1)を得た。
結果を表1、表2に示した。
〔比較例2〕
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(株式会社プライムポリマー製、商品名:ウルトゼックス2022L):100部、α−オレフィン系共重合体(三井化学株式会社製、商品名:タフマーA4085S):70部、炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製、商品名:スノーライト):60部からなるペレットを、160℃〜200℃にて、Tダイによって押出成型を行い、基材層Bとしての、厚みが110μmのフィルムを得た。
得られたフィルムを、長尺方向の長さが70mm、幅方向の長さが15mmとなるようにカットした。
カットしたフィルムの長尺方向の一方の端部E1から長さ35mmの箇所までの一方の表面Xに、SIS系粘着剤(スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS、日本ゼオン株式会社製、商品名:クインタック3520):100部、芳香族変性テルペン樹脂水素化物(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:クリアロンM−105):150部、芳香族変性テルペン重合体(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:YSレジンTO−L):80部)を硬化後の厚みが70μmとなるように塗布し、もう一方の表面Yに、紫外線硬化型シリコーン系剥離剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、商品名:UV9300):100部と紫外線硬化型シリコーン系剥離剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、商品名:UV9380C):3部を配合したものを硬化後の離型層の厚みが0.70μmとなるように塗布した。さらに、上記表面Yの上記紫外線硬化型シリコーン系剥離剤を塗布していない箇所(端部E1から長さ35mmの箇所からもう一方の端部までの間)に、SIS系粘着剤(スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS、日本ゼオン株式会社製、商品名:クインタック3520):100部、芳香族変性テルペン樹脂水素化物(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:クリアロンM−105):150部、芳香族変性テルペン重合体(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:YSレジンTO−L):80部)を硬化後の厚みが50μmとなるように塗布した。
紫外線照射(照射装置:フュージョンUVシステムズジャパン製、CV−1100−G、照射量:1200W/cm、ライン速度:50m/min)によって、塗布した各層を硬化した。
得られた積層フィルムを、端部E1から長さ35mmの箇所で、離型層が内側になるように折り畳み、固定用テープ(C2)を得た。
結果を表1、表2に示した。
Figure 2017078142
Figure 2017078142
表1に示すように、実施例1の固定用テープは、比較例1の固定用テープに比べて、基材Bの長尺方向の降伏点強度が顕著に小さくなっており、固定用テープの引き伸ばし始めに弾性変形しやすく、固定用テープの引き伸ばしを容易に開始することができることがわかる。このことは、表2において、吸収性物品の結束性の評価において、テープを延伸し難いことに反映されている。これにより、本発明の超小型固定用テープは、長尺方向や幅方向の長さが短くても容易に引き伸ばしを開始でき、より超小型化された超小型固定用テープを提供し得る。また、表2に示すように、折り畳まれた際の内側の粘着剤層Cと離型層Dとの配置が実施例1の固定用テープと逆になっている比較例2の固定用テープにおいては、結束の際の接着面積が小さくなり、小さく畳まれた使用済みの吸収性物品を巻き回して固定する際に十分な強度で固定できないことがわかる。
本発明の超小型固定用テープは、本発明の効果を有効に利用できる任意の適切な吸収性物品に用いることができる。すなわち、本発明の吸収性物品は、本発明の超小型固定用テープを含む。このような吸収性物品としては、代表的には、例えば、衛生用品などが挙げられる。このような衛生用品としては、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、サポーター、マスクなどが挙げられる。
1000 超小型固定用テープ
1001 部分P1
1002 部分P2
100 基材層B
200 固定用接着剤層A
300 粘着剤層C
400 離型層D
10 端部E1
20 折り畳み加工部V
30 端部E2
2000 使い捨ておむつ
500 部材X
510 部分Y


Claims (16)

  1. 伸長部と実質的に伸長しない非伸長部とからなる超小型固定用テープであって、
    長尺方向の長さがLmmで幅方向の長さがWmmであり、
    該超小型固定用テープは基材層Bを有し、
    該長尺方向の一方の端部E1から長さL1mmの箇所に該幅方向と平行に折り畳み加工部Vが設けられ、該折り畳み加工部Vによって折り畳まれており、
    該端部E1から該折り畳み加工部Vの間が部分P1、該折り畳み加工部Vから該長尺方向のもう一方の端部E2の間が部分P2であり、
    該部分P1が、固定用接着剤層Aと粘着剤層Cが最外層であって該粘着剤層Cが該基材層Bと積層してなる積層フィルムであり、該粘着剤層Cが該部分P2と対峙し、
    該基材層Bと該粘着剤層Cの剥離接着力が、該粘着剤層Cと該部分P2の剥離接着力より大きい、
    超小型固定用テープ。
  2. 前記部分P2が、基材層Bと離型層Dをこの順に有して該離型層Dが前記粘着剤層Cと対峙している、請求項1に記載の超小型固定用テープ。
  3. 前記基材層Bの長尺方向の降伏点強度が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、20.0N/25mm以下である、請求項1または2に記載の超小型固定用テープ。
  4. 前記基材層Bの長尺方向の伸び量が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、100mm〜500mmである、請求項1から3までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  5. 前記基材層Bの長尺方向の伸び率が、温度23℃、湿度50%、引張速度300mm/分、チャック間距離25mmにおいて、500%〜1200%である、請求項1から4までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  6. 前記固定用接着剤層Aのせん断接着力が、温度23℃、湿度50%において、7.0N/15mm以上である、請求項1から5までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  7. 前記Lが40mm〜150mmである、請求項1から6までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  8. 前記Wが5mm〜40mmである、請求項1から7までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  9. 前記L1/前記Lが0.3〜0.7である、請求項1から8までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  10. 前記部分P1の厚みが80μm〜400μmである、請求項1から9までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  11. 前記部分P2の厚みが50μm〜300μmである、請求項1から10までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  12. 前記固定用接着剤層Aが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む、請求項1から11までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  13. 前記基材層Bが、ポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1から12までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  14. 前記ポリオレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレンとα−オレフィン系共重合体とを含む、請求項13に記載の超小型固定用テープ。
  15. 前記粘着剤層Cが、スチレン系熱可塑性エラストマーを含む、請求項1から14までのいずれかに記載の超小型固定用テープ。
  16. 請求項1から15までのいずれかに記載の超小型固定用テープを含む吸収性物品。


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