JP2017077585A - 抜き型刃溶接用自動溶接装置 - Google Patents
抜き型刃溶接用自動溶接装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017077585A JP2017077585A JP2016202492A JP2016202492A JP2017077585A JP 2017077585 A JP2017077585 A JP 2017077585A JP 2016202492 A JP2016202492 A JP 2016202492A JP 2016202492 A JP2016202492 A JP 2016202492A JP 2017077585 A JP2017077585 A JP 2017077585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jig
- welding
- stand
- disposed
- welded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K5/00—Gas flame welding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K37/00—Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
- B23K37/04—Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups for holding or positioning work
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K5/00—Gas flame welding
- B23K5/22—Auxiliary equipment, e.g. backings, guides
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K5/00—Gas flame welding
- B23K5/22—Auxiliary equipment, e.g. backings, guides
- B23K5/24—Arrangements for supporting torches
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
【課題】抜き型刃を製作することができ、溶接対象物を容易に、かつ、迅速に溶接することができるようにする。【解決手段】ベース板(110)、該ベース板(110)の上面に一定の距離を置いて配設された第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)、並びに第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間に形成された離隔空間(140)を備えたテーブル(100)と、二つの端部を互いに当接させた状態の溶接対象物(10)を把持し、前記離間空間(140)の上に位置させる溶接対象物治具部(200)と、溶接対象物(10)の互いに対向する二つの端部を溶接するための溶接部(500)とを有する。抜き型に使用される抜き型刃を製作することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、自動溶接装置に関するもので、より詳細には、抜き型に使用される抜き型刃を溶接するための抜き型刃溶接用自動溶接装置に関するものである。
溶接は、突き合わせた二つの板材、二つの鋼管等の部材を接続するために、各部材の突き合わせた部分を接合する作業である。
このような溶接作業は、作業時に、多くの熱及び光が発生したり、有害なガスが発生したりして、危険が伴う。したがって、溶接を専門とする熟練労働者が徐々に少なくなり、それに応じて、最近では、自動溶接装置が一般に使用されるようになっている。
一方、溶接が行われる分野は、船舶の製造、自動車の製造、抜き型の製造等、その分野が非常に多様である。これらの溶接が行われる様々な分野の中で、本発明は、抜き型を製造する分野に利用される自動溶接装置に関するものである。
このような抜き型の技術は、過去には、主に各種のボックス(BOX)等を加工する分野で利用されてきたが、最近では、先端機器と専門の人材が投入されるのに伴い、それまで大型の金型を製作する必要があった分野にまで取り入れられ、急速に全産業分野に普及した。
また、これらの抜き型をプレス機械等に装着することにより、素材を、水平方向、垂直方向等に移動させて切断し、仕様どおりの製品を生産することができる。
抜き型は、合板又はPVC板を加工して溝を形成し、該溝のスペースに、抜き型刃、別名「トムソン刃(steel cutting rules)」を、各種のカッタ、曲げ機等の機器を利用して、溝の形状に切断したり、曲げたりして押し込むことによって製作される。
このような抜き型で使用されるトムソン刃は、所定の長さを有するプレートを、前述されたように、各種のカッタ、曲げ機等の機器を利用して、溝の形状に切断したり、曲げたりすることによって形成されるが、このとき、所定の形状に曲げられたプレートの両端を固定しなければならず、そのために、プレートの両端が互いに突き合わせられ、溶接される(例えば、特許文献1参照。)。
抜き型に使用されるトムソン刃の溶接作業は、溶接を専門とする熟練労働者によって行われる必要があるにもかかわらず、熟練労働者が徐々に少なくなり、それに伴い、自動溶接装置の使用が求められるようになってきている。
また、従来の自動溶接装置は、船舶の船体、車両の車体等を生産する際に使用される形態のもの、又は大型の金属製のパネル、配管等の資材を生産する際に使用される形態のものが主流になっている。
したがって、抜き型に使用される抜き型刃を製作するための自動溶接装置の開発及び使用が求められる。
本発明は、抜き型に使用される抜き型刃を製作する際に使用することができ、溶接対象物の大きさに関係なく、溶接対象物を簡単に固定して溶接作業を行うことができ、溶接対象物を容易に、かつ、迅速に溶接することができる抜き型刃溶接用自動溶接装置を提供する。
そのために、本発明の抜き型刃溶接用自動溶接装置においては、ベース板(110)、該ベース板(110)の上面の一部の領域に配設された第1のスタンド部(120)、該第1のスタンド部(120)と一定の距離を置いて、前記ベース板(110)の上面の他の一部の領域に配設された第2のスタンド部(130)、及び前記第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間に形成された離隔空間(140)を備えたテーブル(100)と、前記第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)の上面に配設され、二つの端部を互いに当接させた状態の溶接対象物(10)を把持し、前記離間空間(140)の上に位置させる溶接対象物治具部(200)と、前記第2のスタンド部(130)に配設され、前記溶接対象物(10)の互いに対向する二つの端部を溶接するための溶接部(500)と、該溶接部(500)に溶接ガスを供給する溶接ガス供給部(900)と、該溶接ガス供給部(900)を駆動する制御部(1000)とを有する。
本発明によれば、抜き型刃溶接用自動溶接装置においては、ベース板(110)、該ベース板(110)の上面の一部の領域に配設された第1のスタンド部(120)、該第1のスタンド部(120)と一定の距離を置いて、前記ベース板(110)の上面の他の一部の領域に配設された第2のスタンド部(130)、及び前記第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間に形成された離隔空間(140)を備えたテーブル(100)と、前記第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)の上面に配設され、二つの端部を互いに当接させた状態の溶接対象物(10)を把持し、前記離間空間(140)の上に位置させる溶接対象物治具部(200)と、前記第2のスタンド部(130)に配設され、前記溶接対象物(10)の互いに対向する二つの端部を溶接するための溶接部(500)と、該溶接部(500)に溶接ガスを供給する溶接ガス供給部(900)と、該溶接ガス供給部(900)を駆動する制御部(1000)とを有する。
この場合、溶接対象物(10)が固定される位置に離隔空間(140)が形成されるので、多様な大きさの溶接対象物(10)を溶接対象物治具部(200)に固定することができる。したがって、溶接対象物(10)の大きさに関係なく、溶接対象物(10)を簡単に固定し、溶接作業を行うことができ、溶接対象物(10)を容易に、かつ、迅速に溶接することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における抜き型刃溶接用自動溶接装置の正面図、図2は本発明の第1の実施の形態における抜き型刃溶接用自動溶接装置の第1の部分拡大斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態における抜き型刃溶接用自動溶接装置の第2の部分拡大斜視図である。
本発明の抜き型刃溶接用自動溶接装置は、テーブル(100)、治具部(200)、治具移動装置(300)、溶接部(500)、昇降装置(600)、第1の水平移動装置(700)、第2の水平移動装置(800)、溶接ガス供給部(900)及び制御部(1000)を備える。
テーブル(100)は、治具部(200)、溶接部(500)、溶接ガス供給部(900)及び制御部(1000)を配設するための空間を提供する。また、テーブル(100)は、所定の面積を有する矩形の、本実施の形態においては、正方形のベース板(110)、該ベース板(110)の上面の一部の領域に配設された第1のスタンド部(120)、及び該第1のスタンド部(120)と一定の距離を置いて、前記ベース板(110)の上面の他の一部の領域に配設された第2のスタンド部(130)を備え、前記第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間に離隔空間(140)が形成される。
第1のスタンド部(120)は、ベース板(110)の上面から垂直に立ち上げて形成された複数の第1の垂直フレーム(121)、及び該各第1の垂直フレーム(121)の上部に配設された第1の上板(122)を備える。
第2のスタンド部(130)は、ベース板(110)の上面から垂直に立ち上げて形成された複数の第2の垂直フレーム(131)、及び該各第2の垂直フレーム(131)の上部に配設された第2の上板(132)を備える。
離隔空間(140)の長さは第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)の長さに対応させて設定される。
治具部(200)は、前記第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)の上面に配設され、二つの端部を互いに当接させた状態の溶接対象物(10)を把持し、離隔空間(140)上に溶接対象物(10)を位置させる。
そのために、治具部(200)は第1の治具(210)及び第2の治具(220)から成り、第1の治具(210)は、前記離隔空間(140)の上に位置するように配設された第1の治具部材(212)を備え、前記第2の治具(220)は、前記離隔空間(140)の上に位置するように、かつ、前記第1の治具部材(212)と対向させて配設された第2の治具部材(222)を備える。
すなわち、前記第1の治具(210)は、片側面に第1の結合溝(211a)が形成された第1の結合ブロック(211)、及び第1の結合溝(211a)に挿入され、第1の結合ブロック(211)と結合される前記第1の治具部材(212)を備える。なお、第1の結合溝(211a)の断面の形状は任意の形状にされる。
前記第1の治具部材(212)の片側面には、前記第1の結合溝(211a)の断面の形状に対応する断面の形状を有し、第1の結合溝(211a)内に挿入される第1の結合突起(212b)が形成され、該第1の結合突起(212b)が形成された面と反対側の面には、溶接対象物(10)の一方の端部を把持するための第1の把持溝(212a)が形成される。
このように、第1の治具(210)は、第1のスタンド部(120)によって支持され、第1の治具部材(212)が離隔空間(140)を向くように配設される。そして、第1の治具(210)は、治具移動装置(300)によって水平方向に移動自在に配設される。なお、第1の治具(210)が水平方向に移動する構造については、後述で治具移動装置(300)を説明する際に詳細に説明する。
前記第2の治具(220)は、片側面に第2の結合溝(221a)が形成された第2の結合ブロック(221)、及び第2の結合溝(221a)に挿入され、第2の結合ブロック(221)と結合する前記第2の治具部材(222)を備える。なお、第2の結合溝(221a)の断面の形状は任意の形状にされる。
第2の治具部材(222)の片側面には、第2の結合溝(221a)の断面の形状に対応する断面の形状を有し、第2の結合溝(221a)内に挿入される第2の結合突起(222b)が形成され、該第2の結合突起(222b)が形成された面と反対側の面には、溶接対象物(10)の他方の端部を把持するための第2の把持溝(222a)が形成される。
このように、第2の治具(220)は、第2のスタンド部(130)によって支持され、第2の治具部材(222)が第1の治具部材(212)と対向するように配設される。
治具移動装置(300)は、第1のスタンド部(120)上の第1の治具(210)の後方において第1の治具(210)に連結され、第1の治具(210)を第2の治具(220)に向けて水平方向に移動させる。そのために、治具移動装置(300)は、第1のレール部(310)、第1のシリンダ装着台(320)、第1のシリンダ装置(330)及び治具連結部(340)を備える。
第1のレール部(310)は第1のスタンド部(120)の第1の上板(122)に固定される。そのために、第1のレール部(310)は、第1の上板(122)に固定され、プレートの形状を有するレール装着部材(311)、及び該レール装着部材(311)に嵌め込むことによって装着される一対の第1のレール(312)を備える。
第1のシリンダ装着台(320)は、第1のレール(312)と結合される第1のレール結合ブロック(321)、及び該第1のレール結合ブロック(321)上に装着される第1のシリンダ台(322)を備える。
そして、第1のレール結合ブロック(321)及び第1のシリンダ台(322)のうちのいずれか一方に、第1のレール結合ブロック(321)及び第1のシリンダ台(322)の位置を固定するための位置固定ピン(323)が配設される。該位置固定ピン(323)を締めると、位置固定ピン(323)の端部が第1のレール(312)に押し付けられ、第1のレール結合ブロック(321)及び第1のシリンダ台(322)の位置が固定され、位置固定ピン(323)を緩めると、位置固定ピン(323)の端部が第1のレール(312)から離れ、第1のレール結合ブロック(321)及び第1のシリンダ台(322)を手動で第1のレール(312)に沿って移動させ、第1のレール結合ブロック(321)及び第1のシリンダ台(322)の位置を調節することができる。これにより、第1のシリンダ装着台(320)を第1のレール(312)に沿って水平方向に移動させることができる。
第1のシリンダ装置(330)は、第1のシリンダ装着台(320)の第1のシリンダ台(322)の上面に固定され、シリンダロッド(331)及び該シリンダロッド(331)の端部に固定された連結プレート(332)を備える。該連結プレート(332)は、治具連結部(340)と連結され、シリンダロッド(331)が進退するのに伴って、シリンダロッド(331)と共に移動させられる。
治具連結部(340)は、シリンダ装置(330)の連結プレート(332)に固定された固定プレート(341)、及び該固定プレート(341)と結合された治具装着プレート(342)を備える。該治具装着プレート(342)の上面に、前記第1の治具(210)の第1の結合ブロック(211)を結合することによって、治具連結部(340)に第1の治具(210)が装着される。
溶接部(500)は第2のスタンド部(130)上に配設され、溶接部(500)において、溶接対象物(10)の互いに対向する二つの端部が溶接される。そのために、溶接部(500)は、トーチ(510)を第1の治具(210)及び第2の治具(220)上に位置させて把持するためのトーチ装着部(520)及び眼保護機構(530)を備える。
また、溶接部(500)には溶接ガスを供給するための溶接ガス供給部(900)が配設され、前記トーチ(510)は、ホース又は配管を介して溶接ガス供給部(900)と連結され、溶接ガス供給部(900)からガスの供給を受けて溶接対象物(10)を溶接する。
トーチ装着部(520)の構造には特別な制限はなく、例えば、複数の板状の部材を互いに結合して連結することによってトーチ装着部(520)を形成し、トーチ(510)の吐出端が溶接対象物(10)と対向するようにトーチ(510)の角度を調節するために、各板状の部材を回転させることができるようにすることができる。
前記眼保護機構(530)は、トーチ(510)を使用して溶接対象物(10)を溶接するときに発生する紫外線によって作業者の目が損傷するのを防止する。本実施の形態において、眼保護機構(530)は透明のウィンドウ(532)及び透明のウィンドウフレーム(531)から成る。透明のウィンドウフレーム(531)は、矩形の開口(531a)が形成された矩形のプレートの形状を有し、透明のウィンドウ(532)は透明のウィンドウフレーム(531)の前記開口(531a)に取り付けられる。また、透明のウィンドウフレーム(531)は、トーチ装着部(520)に対して揺動自在に取り付けられ、トーチ(510)による溶接作業時には下降させられてトーチ(510)の前に置かれ、溶接作業が終了した後、及び通常時には、上昇させられ、トーチ(510)の上方に置かれる。
昇降装置(600)は、溶接部(500)と連結され、溶接部(500)を昇降させるために、第2のスタンド部(130)上に配設され、本実施の形態においては、空圧シリンダによって形成される。空圧シリンダのシリンダロッドは、トーチ装着部(520)の一部と連結され、空圧が供給されるシリンダは第2のスタンド部(130)に配設される。
第1の水平移動装置(700)は、第2のスタンド部(130)の上部に配設され、前記溶接部(500)を、前記第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向において移動させることができるように構成される。そのために、第1の水平移動装置(700)は、第2のレール部(710)、昇降装置操作部(720)及び移動部(721)を備える。
第2のレール部(710)は、第1のレール装着ブロック(711)、第2のレール装着ブロック(712)及び第2のレール(713)を備える。
前記第1のレール装着ブロック(711)は、第2のスタンド部(130)の第2の上板(132)上において、離隔空間(140)に近接させて配設され、第2の上板(132)に固定される。そして、第1のレール装着ブロック(711)の上面に第2の治具(220)の第2の結合ブロック(221)が結合される。
前記第2のレール装着ブロック(712)は、第1のレール装着ブロック(711)と所定の距離を置いて、第1のレール装着ブロック(711)と対向させて配設され、第2の上板(132)に固定される。
前記第2のレール(713)は一対の構造を有し、それぞれの端部が、第1のレール装着ブロック(711)及び第2のレール装着ブロック(712)の互いに対向する側面部に結合され、固定される。
昇降装置操作部(720)は、移動部(721)、スクリュー装着台(722)、スクリュー(723)及びハンドル(724)を備える。
前記移動部(721)は、第2のレール結合ブロック(721a)及び移動プレート(721b)を備える。第2のレール結合ブロック(721a)は、第2のレール(713)と結合され、移動プレート(721b)は、第2のレール結合ブロック(721a)の上に位置するように第2のレール結合ブロック(721a)と結合される。このとき、第2のレール結合ブロック(721a)は、長辺が、第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に対して垂直の方向になるように配設される。
前記スクリュー装着台(722)は、第1のスタンド部(120)の第1の上板(122)上に配設され、断面が「L」字状の形状を有する。
前記スクリュー(723)は、回転することによって、移動部(721)の移動プレート(721b)を移動させる。そのために、スクリュー(723)はスクリュー装着台(722)及び移動プレート(721b)に対してねじで結合される。このとき、スクリュー(723)は、軸方向が第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に対して平行になるように結合される。スクリュー(723)と結合し、スクリュー(723)の回転に伴って移動プレート(721b)を移動させることができるように、スクリュー装着台(722)及び移動プレート(721b)にねじ穴が形成される。移動プレート(721b)に形成されるねじ穴は、移動プレート(721b)の側面部に形成される。
前記ハンドル(724)は、スクリュー(723)の両端部のうちのスクリュー装着台(722)と結合された側の端部に結合され、作業者がハンドル(724)を操作することによってスクリュー(723)が回転させられる。
第2の水平移動装置(800)は、第2のスタンド部(130)上に配設され、前記溶接部(500)を、前記第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に対して垂直の方向に移動させることができるように構成される。そのために、第2の水平移動装置(800)は、第2のシリンダ装着台(810)及び位置調節スクリュー(820)を備える。
本実施の形態において、第2のシリンダ装着台(810)は、プレートの形状を有し、前記移動部(721)の移動プレート(721b)の上面に配設され、第2のシリンダ装着台(810)の上面に前記昇降装置(600)が、移動プレート(721b)に対して移動させることができるように装着されるようになっているが、例えば、第2のシリンダ装着台(810)を、移動プレート(721b)の上面に配設したり、さらに、他のガイド装置を介して、移動プレート(721b)の上面に配設したりすることができる。その場合、前記ガイド装置として、LMガイド(登録商標)を使用することができる。
位置調節スクリュー(820)は、第2のシリンダ装着台(810)が移動プレート(721b)の長さ方向に移動することができるように配設される。そのために、移動プレート(721b)における第2のレール(713)に隣接した短辺側には、位置調節スクリュー(820)を結合するためにスクリュー結合片(830)が配設される。そして、該スクリュー結合片(830)に位置調節スクリュー(820)が結合された状態で、位置調節スクリュー(820)の端部が第2のシリンダ装着台(810)のプレート面にねじで結合される。したがって、位置調節スクリュー(820)を左右方向に回転させると、第2のシリンダ装着台(810)を移動プレート(721b)の長さ方向に移動させることができる。
溶接ガス供給部(900)は、溶接部(500)のトーチ(510)に溶接ガスを供給するために、ガスタンク(910)、バルブ部(920)及び圧力ゲージ(930)を備える。
前記ガスタンク(910)は吐出端(911)を備え、該吐出端(911)にバルブ部(920)が連結される。バルブ部(920)が開放されると、吐出端(911)及びトーチ(510)と連結された配管又はホースを介して、溶接ガスがトーチ(510)に供給される。
前記バルブ部(920)は、ガス配管(921)及びバルブ(922)を備える。ガス配管(921)はガスタンク(910)の吐出端(911)に連結され、バルブ(922)は、ガス配管(921)上に配設され、ガス配管(921)内を開閉する。本実施の形態において、バルブ(922)は電子ソレノイドバルブから成る。
前記圧力ゲージ(930)は、バルブ部(920)のガス配管(921)上に配設され、ガス配管(921)を介して吐出される溶接ガスの吐出圧力を測定し、表示する。
制御部(1000)は、自動溶接装置の電源のオン(ON)/オフ(OFF)を制御し、治具移動装置(300)の第1のシリンダ装置(330)、昇降装置(600)及び溶接ガス供給部(900)を駆動し、バルブ(922)を開閉する。また、制御部(1000)は、バルブ(922)を開閉するために、駆動スイッチ(1010)を備える。本実施の形態において、駆動スイッチ(1010)は、フットスイッチであり、床に配設される。
次に、抜き型刃溶接用自動溶接装置を利用して溶接対象物(10)を溶接する過程について説明する。
この場合、溶接対象物(10)は、包装紙、リサイクル製品、フィルムシート等の多様な打ち抜きに利用される抜き型用トムソン刃である。このようなトムソン刃は、鋼材料を折り曲げることによって所定の形状になるように製作されるが、このとき、トムソン刃の端部を互いに対向させ、当接させて溶接する必要があり、そのために、本発明の自動溶接装置が利用される。そこで、溶接対象物(10)がトムソン刃である場合について説明する。
まず、トムソン刃の端部を互いに対向させ、当接させて溶接するために、トムソン刃の両側の端部に垂直な辺を第1の治具(210)及び第2の治具(220)に固定する。そして、トムソン刃の両側の端部に対して垂直な二つの辺のうちの一方を、第2の治具(220)の第2の治具部材(222)の第2の把持溝(222a)に密着させ、治具移動装置(300)の第1のシリンダ装置(330)を駆動すると、第1の治具(210)の第1の治具部材(212)の第1の把持溝(212a)にトムソン刃の二つの辺のうちの他方が密着させられ、トムソン刃が、第1の治具(210)及び第2の治具(220)の間に固定される。
このとき、トムソン刃は、第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間の離隔空間(140)上又は離隔空間(140)内に位置させられる。すなわち、トムソン刃は、第1の治具(210)及び第2の治具(220)の位置と、第1の上板(122)及び第2の上板(132)の位置との間に収容することができる大きさを有する場合、離隔空間(140)上に位置させられ、第1の治具(210)及び第2の治具(220)の位置と、第1の上板(122)及び第2の上板(132)の位置との間に収容することができない大きさを有する場合、離隔空間(140)内に位置させられる。
この状態で、溶接部分、すなわちトムソン刃の両側の端部の当接させられた部分が、溶接部(500)において溶接される。そのために、まず、溶接部(500)のトーチ(510)の端部が溶接部位を向くように位置が調節される。すなわち、第2の水平移動装置(800)の位置調節スクリュー(820)を回転させて第2のシリンダ装着台(810)を移動させ、昇降装置(600)、トーチ(510)等を移動させ、トーチ(510)の端部を溶接部分の上に位置させる。
前記昇降装置(600)は、通常は、トーチ(510)を、上昇させ、第1の治具(210)及び第2の治具(220)の上方の位置に置き、トムソン刃の溶接部分を溶接するときに、トーチ(510)を、下降させ、トムソン刃の溶接部分を溶接することができる位置に置く。
そして、トーチ(510)が、トムスン刃の溶接部分を溶接することができる位置に置かれ、作業者が、眼保護機構(530)をトーチ(510)の前に向けて下降させて、制御部(1000)の駆動スイッチ(1010)を押下すると、溶接ガス供給部(900)のバルブ(922)が開かれ、溶接ガス供給部(900)から溶接ガスがトーチ(510)に供給され、トーチ(510)によるトムソン刃の溶接部分の溶接が行われる。
また、トーチ(510)によってトムソン刃の溶接部分を溶接するときに、トーチ(510)を、第1の水平移動装置(700)によって、第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に移動させることができる。そのために、作業者が、第1の水平移動装置(700)のハンドル(724)を把持して一方向、例えば、ハンドル(724)を右回り又は左回りに回転させると、スクリュー(723)が回転させられ、スクリュー(723)にねじで結合された移動プレート(721b)が、スクリュー(723)の軸方向に移動させられ、トーチ(510)が第1の治具(210)の位置から第2の治具(220)の位置、又は第2の治具(220)の位置から第1の治具(210)の位置に移動させられる。このようにして、トムソン刃の溶接部分をスポット溶接することができる。
このように、本実施の形態においては、溶接対象物(10)が固定される位置に離隔空間(140)が形成されるので、多様な大きさの溶接対象物(10)を第1の治具(210)と第2の治具(220)との間に固定させることができる。したがって、溶接対象物(10)の大きさに関係なく、溶接対象物(10)を簡単に固定し、溶接作業を行うことができる。
また、溶接部(500)を昇降させるための昇降装置(600)が、第2のスタンド部(130)に、すなわち、第2のスタンド部(130)の第2の上板(132)上の第2のシリンダ装着台(810)に装着されるので、昇降装置(600)の構造を簡素化することができ、しかも、昇降装置(600)の配設するためのスペースを容易に確保することができる。
そして、第2の水平移動装置(800)によって、トーチ(510)を第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に対して垂直な方向に移動させることができるので、トーチ(510)を溶接対象物(10)の溶接部分に正確に位置させることができる。さらに、第1の水平移動装置(700)によって、トーチ(510)を第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に移動させることができるので、溶接部分の全体を容易に、かつ、迅速にスポット溶接することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図4は本発明の第2の実施の形態における抜き型刃溶接用自動溶接装置の正面図である。
図に示されるように、本発明の第2の実施の形態における抜き型刃溶接用自動溶接装置は、溶接対象物台(1100)を更に有することを除いて、第1の実施の形態と同じ形態を有するので、溶接対象物台(1100)を中心に説明する。
溶接対象物台(1100)は、溶接部(500)における溶接対象物(10)(図1)の溶接が終了した後、第1の治具(210)及び第2の治具(220)による固定が解除されたときに、溶接対象物(10)を下方から支持する。そのために、溶接対象物台(1100)は、第2のシリンダ装置(1110)及び溶接対象物台(1120)を備える。
前記第2のシリンダ装置(1110)は、テーブル(100)のベース板(110)上に固定され、離隔空間(140)内に配設される。そして、第2のシリンダ装置(1110)はシリンダロッド(1111)を備え、該シリンダロッド(1111)は昇降させられる。
前記溶接対象物台(1120)は第2のシリンダ装置(1110)のシリンダロッド(1111)の上端に固定される。本実施の形態において、溶接対象物台(1120)は矩形のプレートの形状に形成される。矩形のプレートの大きさは、例えば、離隔空間(140)の長さに対応する長さ及び離隔空間(140)の幅に対応する幅を有するように設定される。
本実施の形態においては、第1の治具(210)及び第2の治具(220)に溶接対象物(10)が固定されると、溶接対象物台(1120)が、第2のシリンダ装置(1110)によって上昇させられ、溶接対象物(10)に近接する位置に置かれ、溶接作業が終了した後に、第1の治具(210)及び第2の治具(220)から溶接対象物(10)の固定が解除されると、溶接対象物台(1120)の上面に溶接対象物(10)が置かれる。
これにより、第1の治具(210)及び第2の治具(220)による溶接対象物(10)の固定が解除されたときに、作業者は、溶接対象物(10)を、落下しないように保持する必要がなくなる。したがって、溶接が終了した溶接対象物(10)を容易に取り出すことができる。
また、本実施の形態においては、第1の上板(122)及び第2の上板(132)の底面に吸音層が塗布される。
該吸音層は不織布から成り、不織布として、ニードルパンチ不織布が使用され、ニードルパンチ不織布を構成する繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、天然繊維等を使用することができる。
前記吸音層の厚さは0.3〜15〔mm〕にされるのが好ましい。前記吸音層の厚さが0.3〔mm〕未満であると、十分な吸音効果を得ることができず、吸音層の厚さが15〔mm〕を超えると、第1の上板(122)及び第2の上板(132)の内部空間が小さくなり、内部空間のスペースを十分に確保することができない。
また、前記吸音層の単位面積当たりの重量は10〜1000〔g/m2 〕にされるのが好ましい。吸音層の単位面積当たりの重量が10〔g/m2 〕未満であると、十分な吸音効果を得ることができず、吸音層の単位面積当たりの重量が1000〔g/m2 〕を超えると、第1の上板(122)及び第2の上板(132)の軽量性を確保することができない。
そして、前記吸音層を構成する繊維の繊度(糸の太さ)は0.1〜30〔decitex〕にされるのが好ましい。繊維の繊度が0.1〔decitex〕未満であると、低周波騒音の吸収が困難であるだけでなく、クッション性が低下し、繊維の繊度が30〔decitex〕を超えると、高周波騒音の吸収が困難である。その中でも吸音層を構成する繊維の繊度は0.1〜15〔decitex〕であるのが一層好ましい。
このような吸音層が第1の上板(122)及び第2の上板(132)の底面に配設されるので、溶接作業時、第1の上板(122)及び第2の上板(132)に伝わる騒音を低減させることができる。
また、第1の治具(210)及び第2の治具(220)はFCD鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)で製造される。
FCD鋳鉄は、一般の鋳鉄の溶湯にマグネシウム等を添加することによって、凝固過程で黒鉛を球状に晶出させたものであり、一般の鋳鉄と比較して黒鉛の形が球状である。このようなFCD鋳鉄は、ノッチ効果が小さいので、応力集中現象が発生するのを抑制することができ、強度及び靭性を大きく向上させることができる。
すなわち、FCD鋳鉄は、1600〜1650〔℃〕に加熱した溶湯を作った後、溶湯に対して脱硫処理を施して、マグネシウムが0.3〜0.7〔重量%〕程度含まれた球状化処理剤を投入して、1500〜1550〔℃〕で球状化処理を施した後、熱処理することによって得られる。
ここで、溶湯を1600〔℃〕未満の温度で加熱すると、溶湯の全体の組織が十分に溶融せず、溶湯を1650〔℃〕を超えた温度で加熱すると、無用にエネルギーが消費される。したがって、溶湯は1600〜1650〔℃〕の温度で加熱されるのが好ましい。
また、溶湯に、マグネシウムが0.3〔重量%〕未満含まれた球状化処理剤を投入すると、球状化処理剤の投入効果が極めて小さく、マグネシウムが0.7〔重量%〕を超えて含まれた球状化処理剤を投入すると、投入効果が大きくならないだけでなく、材料費が高くなる。したがって、球状化処理剤に含まれるマグネシウムの量、すなわち、混合比率は0.3〜0.7〔重量%〕にされるのが好ましい。
さらに、球状化処理剤を投入した溶湯の球状化処理の温度が1500〔℃〕未満であると、球状化処理が十分に行われず、球状化処理の温度が1550〔℃〕を超えると、球状化処理の効果が大きくならないだけでなく、無用にエネルギーが消費される。したがって、球状化処理の温度は1500〜1550〔℃〕にされるのが好ましい。
このように、本実施の形態においては、第1の治具(210)及び第2の治具(220)がFCD鋳鉄によって形成されるので、ノッチ効果が小さい。したがって、第1の治具(210)及び第2の治具(220)において、応力集中現象が発生するのを抑制することができ、強度及び靭性を大きく向上させることができる。
また、本実施の形態においては、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)の外周面にプラズマ塗布による強化塗布層が形成される。
該強化塗布層は、温度が1400〔℃〕のガスをマッハ2程度の速度でジェット噴射させ、酸化クロム(Cr2 O3 )96〜98〔重量%〕と二酸化チタニウム(TiO2 )2〜4〔重量%〕とを混合することによって生成されたセラミックの粉末を、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)の外周面に溶射することによって形成される。そして、強化塗布層は、50〜600〔μm〕の厚さを有し、硬度が900〜1000〔HV〕にされる。
このように、強化塗布層は、セラミックを塗布することによって形成されるので、クロムめっき又はニッケルクロムメッキと比較して、耐腐食性、耐スクラッチ性、耐摩耗性、耐衝撃性及び耐久性が高い。
酸化クロム(Cr2 O3 )は、金属内部に進入する酸素を遮断する不動態皮膜(Passivity Layer)として機能し、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)に錆びが発生するのを防止する。
二酸化チタニウム(TiO2 )は、物理化学的に非常に安定的で陰蔽力が高いので、白色顔料として利用されるだけでなく、屈折率が高いので、高屈折率のセラミックスとして利用される。また、二酸化チタニウム(TiO2 )は、光触媒的特性及び超親水性の特性を有するだけでなく、空気浄化作用、抗菌作用、有害物質分解作用等を有するとともに、汚染防止機能、変色防止機能等の機能を有する。
したがって、二酸化チタニウム(TiO2 )を含む強化塗布層が、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)の外周面に形成され、外周面に付着した異物を分解したり、除去したりすることによって、強化塗布層が損傷するのを防止することができる。
なお、強化塗布層は、酸化クロム(Cr2 O3 )96〜98〔重量%〕と二酸化チタニウム(TiO2 )2〜4〔重量%〕とを混合することによって形成するのが好ましい。酸化クロム(Cr2 O3 )が96〜98〔重量%〕より少ないと、高温等の環境下で酸化クロム(Cr2 O3 )の被覆が破損することがあり、その場合、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)に錆びが発生するのを防止することができない。また、二酸化チタニウム(TiO2 )が2〜4〔重量%〕より少ないと、酸化クロム(Cr2 O3 )と二酸化チタニウム(TiO2 )とを混合する目的がなくなるほど、二酸化チタニウム(TiO2 )を被覆する効果がなくなる。すなわち、強化塗布層に付着した異物を分解したり、除去したりするために長い時間が必要になるとともに、強化塗布層が損傷するのを防止するのが困難になってしまう。
また、強化塗布層の厚さが50〔μm〕未満であると、セラミックを塗布することによる効果がなくなり、強化塗布層の厚さが600〔μm〕を超えると、セラミックを塗布することによる効果はわずかに大きくなるが、強化塗布層を形成するための時間が長くなるだけでなく、材料が多く必要になってしまう。
第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)に強化塗布層が形成されている場合、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)の外周面の温度が高くなるが、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)が変形するのを防止するために、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)は、冷却装置によって冷却され、150〜200〔℃〕の温度に維持される。
また、強化塗布層の周囲には、金属系ガラス、石英の系等によって形成された無水クロム酸(CrO3 )から成るシーリング材を更に塗布することができる。無水クロム酸(CrO3 )は、クロムニッケルの粉末から成る強化塗布層の周囲に塗布される。
無水クロム酸(CrO3 )は、耐摩耗性、潤滑性、耐熱性、耐食性、離型性等を高くする必要がある箇所で使用され、大気中で変色せず、耐久性、耐摩耗性及び耐食性が高い。シーリング材の塗布層の厚さは0.3〜0.5〔μm〕程度にされるのが好ましい。シーリング材の塗布層の厚さが0.3〔μm〕未満であると、小さいスクラッチ溝でもシーリング材が容易に剥がれてしまうので、前述された効果を得ることができない。また、シーリング材の塗布層の厚さが0.5〔μm〕を超えると、塗布面にピンホール(pin hole)、亀裂等が多く生じる。
このように、本実施の形態においては、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)の周囲に、耐摩耗性、耐酸化性等に優れた塗布層が形成されるので、第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)が摩耗したり、酸化したりするのを防止することができる。その結果、抜き型刃溶接用自動溶接装置の耐久性を向上させることができる。
各図において、構造物の寸法は、本発明を明瞭にするために、実際より拡大して表示されている。また、発明の詳細な説明において、第1、第2等の用語は、発明の構成要素を限定するものではなく、一つの構成要素を他の構成要素に対して区別するために使用されている。したがって、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1の構成要素を、第2の構成要素とすることができ、同様に第2の構成要素を第1の構成要素とすることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
100 テーブル
200 治具部
300 治具移動装置
500 溶接部
600 昇降装置
700 第1の水平移動装置
800 第2の水平移動装置
900 溶接ガス供給部
1000 制御部
1100 溶接対象物台
200 治具部
300 治具移動装置
500 溶接部
600 昇降装置
700 第1の水平移動装置
800 第2の水平移動装置
900 溶接ガス供給部
1000 制御部
1100 溶接対象物台
Claims (5)
- ベース板(110)、該ベース板(110)の上面の一部の領域に配設された第1のスタンド部(120)、該第1のスタンド部(120)と一定の距離を置いて、前記ベース板(110)の上面の他の一部の領域に配設された第2のスタンド部(130)、及び前記第1のスタンド部(120)と第2のスタンド部(130)との間に形成された離隔空間(140)を備えたテーブル(100)と、
前記第1のスタンド部(120)及び第2のスタンド部(130)の上面に配設され、二つの端部を互いに当接させた状態の溶接対象物(10)を把持し、前記離間空間(140)の上に位置させる治具部(200)と、
前記第2のスタンド部(130)に配設され、前記溶接対象物(10)の互いに対向する二つの端部を溶接するための溶接部(500)と、
該溶接部(500)に溶接ガスを供給する溶接ガス供給部(900)と、
該溶接ガス供給部(900)を駆動する制御部(1000)とを有することを特徴とする抜き型刃溶接用自動溶接装置。 - 前記治具部(200)は第1の治具(210)及び第2の治具(220)を備え、
前記第1の治具(210)は、前記離隔空間(140)の上に位置するように配設された第1の治具部材(212)を備え、
前記第2の治具(220)は、前記離隔空間(140)の上に位置するように、かつ、前記第1の治具部材(212)と対向させて配設された第2の治具部材(222)を備え、
前記第1のスタンド部(120)の上面に、前記第1の治具(210)を前記第2の治具(220)に向けて水平移動させるための治具移動装置(300)が配設される請求項1に記載の抜き型刃溶接用自動溶接装置。 - 前記第2のスタンド部(130)の上面に、
前記溶接部(500)を、前記第1の治具(210)と第2の治具(220)とが対向する方向に移動させるための第1の水平移動装置(700)、
前記溶接部(500)を昇降させるための昇降装置(600)、及び
前記溶接部(500)を、前記第1の治具(210)と第2の治具(220)とが互いに対向する方向に対して垂直な方向に移動させるための第2の水平移動装置(800)が配設される請求項2に記載の抜き型刃溶接用自動溶接装置。 - 前記離隔空間(140)内に配設され、前記溶接部(500)による溶接が終了した後に、前記第1の治具(210)及び第2の治具(220)による溶接対象物(10)の固定が解除されたときに、前記溶接対象物(10)を支持する溶接対象物台(1100)を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の抜き型刃溶接用自動溶接装置。
- 第1の上板(122)及び第2の上板(132)の底面に吸音層が形成され、
第1の治具(210)及び第2の治具(220)はFCD鋳鉄によって形成され、
第1の把持溝(212a)及び第2の把持溝(222a)に強化塗布層が形成され、
該強化塗布層の周囲にシーリング材が塗布される請求項1〜4のいずれか1項に記載の抜き型刃溶接用自動溶接装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1020150146202A KR101616340B1 (ko) | 2015-10-20 | 2015-10-20 | 목금형 칼 용접용 자동용접장치 |
KR10-2015-0146202 | 2015-10-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017077585A true JP2017077585A (ja) | 2017-04-27 |
Family
ID=55915288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016202492A Pending JP2017077585A (ja) | 2015-10-20 | 2016-10-14 | 抜き型刃溶接用自動溶接装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017077585A (ja) |
KR (1) | KR101616340B1 (ja) |
WO (1) | WO2017069409A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101822339B1 (ko) * | 2017-08-23 | 2018-01-25 | 박선근 | 자동용접장치 |
CN207239406U (zh) * | 2017-09-27 | 2018-04-17 | 阳江市五金刀剪产业技术研究院 | 一种刀柄焊接夹具 |
CN107717171B (zh) * | 2017-10-12 | 2019-09-06 | 新昌县科创自动化设备有限公司 | 一种直线火焰焊机及其焊接方法 |
KR101981123B1 (ko) * | 2018-03-08 | 2019-05-22 | 박선근 | 자동 및 수동 겸용의 용접장치 |
KR102069149B1 (ko) * | 2018-06-15 | 2020-02-11 | 박선근 | 목금형 칼 자동용접장치용 지그조립체 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS591085A (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-06 | Dengensha Mfg Co Ltd | コイル接続用溶接機 |
JPS62187576A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-15 | Masamitsu Tanaka | ダイカツタ用打抜刃の溶接方法 |
JPH07214355A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-15 | Sollac | シート状金属片を正確につき合わせる装置 |
JP3073038U (ja) * | 2000-05-08 | 2000-11-14 | 剛二 勝島 | 極薄板突き合わせ溶接装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5669556A (en) * | 1994-07-06 | 1997-09-23 | Exedy Corporation | Nozzle for a welding torch having sputter build-up reducing configuration |
JP2004230396A (ja) * | 2003-01-28 | 2004-08-19 | Toyota Motor Corp | 薄肉溶接管の製造装置および製造方法 |
KR100880350B1 (ko) | 2004-10-15 | 2009-01-23 | 현대중공업 주식회사 | 주름판재 자동용접장치의 용접토치 회전기구 구조체 |
KR100777049B1 (ko) * | 2006-11-10 | 2007-11-20 | (주)청송산업기계 | 멤브레인 시공용 판재를 용접하기 위한 로봇 |
KR101275251B1 (ko) * | 2012-10-26 | 2013-06-17 | 송용열 | 압력탱크 용접장치 |
KR101554090B1 (ko) * | 2014-01-17 | 2015-09-17 | 두산중공업 주식회사 | 용접 로봇 |
-
2015
- 2015-10-20 KR KR1020150146202A patent/KR101616340B1/ko active IP Right Grant
-
2016
- 2016-09-13 WO PCT/KR2016/010388 patent/WO2017069409A1/ko active Application Filing
- 2016-10-14 JP JP2016202492A patent/JP2017077585A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS591085A (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-06 | Dengensha Mfg Co Ltd | コイル接続用溶接機 |
JPS62187576A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-15 | Masamitsu Tanaka | ダイカツタ用打抜刃の溶接方法 |
JPH07214355A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-15 | Sollac | シート状金属片を正確につき合わせる装置 |
JP3073038U (ja) * | 2000-05-08 | 2000-11-14 | 剛二 勝島 | 極薄板突き合わせ溶接装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR101616340B1 (ko) | 2016-04-28 |
WO2017069409A1 (ko) | 2017-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017077585A (ja) | 抜き型刃溶接用自動溶接装置 | |
KR102292675B1 (ko) | 알루미늄 또는 알루미늄 합금 코팅을 갖는 강재 용접 부품 및 그 준비 방법 | |
CN106392328B (zh) | 一种带Al-Si镀层热成形钢的激光拼焊方法 | |
Shi et al. | Texturing of metallic surfaces for superhydrophobicity by water jet guided laser micro-machining | |
TWI573186B (zh) | 加工強化玻璃的方法和裝置及藉此製造的物品 | |
KR20150037816A (ko) | 강화 유리판의 절단 방법 | |
JP2013043808A (ja) | 強化ガラス板切断用保持具及び強化ガラス板の切断方法 | |
BRPI0722414B1 (pt) | Processo para soldagem a laser de pelo menos uma peça de trabalho por um feixe de laser | |
CN105108444B (zh) | 高温服役剪切装备刀具的修复及强化方法 | |
DE102012104734A1 (de) | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von umgeformten Blechteilen bei Tieftemperatur | |
EP2550129A1 (de) | Verfahren und vorrichtung zum heraustrennen von einzelscheiben aus einer verbundglastafel | |
Mishra et al. | Optimization of multiple kerf quality characteristics for cutting operation on carbon–basalt–Kevlar29 hybrid composite material using pulsed Nd: YAG laser using GRA | |
ATE508816T1 (de) | Werkzeuge mit thermomechanisch verändertem arbeitsbereich und verfahren zur formung solcher werkzeuge | |
Szataniak et al. | HSLA steels-comparison of cutting techniques | |
KR101363584B1 (ko) | Fpcb 불량 피스 천공기 | |
Jae-Ho et al. | Application of direct laser metal tooling for AISI H13 tool steel | |
CN105479009B (zh) | 一种smt模板表面超疏水结构的制备方法 | |
JP2010247213A (ja) | レーザピーニング施工装置及びレーザピーニング施工方法並びに金属材料製品 | |
US20190078980A1 (en) | Method for producing a sample part | |
DE102013212977A1 (de) | Verfahren zur Hybridbearbeitung von farbigem Glas | |
ES2400424R1 (es) | Procedimiento para fabricar una pieza perfilada | |
KR101287018B1 (ko) | 레이저 용접된 보론강판의 핫스템핑 제조방법 | |
CN107460294A (zh) | 轿车封闭式扭力梁整体热处理加工方法 | |
CN109070173B (zh) | 用于生产硬化钢部件的方法和装置 | |
Guo | Study on polishing DF2 (AISI O1) steel by Nd: YAG laser |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190730 |