JP2017077262A - ドレーンチューブ - Google Patents

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秀明 長島
Hideaki Nagashima
秀明 長島
斯波 徹
Toru Shiba
徹 斯波
武久 島田
Takehisa Shimada
武久 島田
裕亮 横山
Hiroaki Yokoyama
裕亮 横山
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Abstract

【課題】吸引管部及び連結管部の強度を充分に確保しつつ、吸引量が高く体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、流路が詰まりにくいドレーンチューブを提供することを目的とする。
【解決手段】先端から順に吸引管部2、連結管部3及び流出管部4が一体に形成され、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成され、吸引管部2及び連結管部3内に、先端から連結管部3の後端まで延びる仕切り部が設けられ、吸引管部2及び連結管部3の内部には、前記仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる複数の流路が形成され、それら複数の流路は連結管部3と流出管部4の境界部分で1つに合流し、吸引管部2の外壁には、先端から前記仕切り部で仕切られた流路に沿って延びるスリット18が1つ以上形成され、連結管部3の軸方向の長さLが、5〜70mmである、ドレーンチューブ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドレーンチューブに関する。
従来、術後等に患部に溜まった血液等の体液を体外に排出する外科用医療用具として、ドレンと流出管とがコネクタにより連結された傷部ドレンカテーテルが用いられていた(例えば、特許文献1)。該傷部ドレンカテーテルのドレンにおいては、円筒状の外壁内に先端から後端まで延びる断面十字状の仕切り部が設けられて軸方向に延びる4つの流路が形成され、かつ外壁にそれら4つの流路のそれぞれに沿って延びるスリットが形成されている。
前記傷部ドレンカテーテルを使用する際には、例えば、ドレン及びコネクタの部分を体内に挿入してドレンを患部に留置し、流出管における後端側の部分を体外に出して吸引機等に接続する。これにより、患部に溜まった血液等がドレンのスリット部分から流路内に入り、流出管を通じて体外に排出される。
しかし、このようなコネクタによってドレンと流出管を接続するものは、接続作業が必要になり製造が煩雑になる。また、体内から引き抜く際に、コネクタからドレンが外れて体内に残ったり、流出管がコネクタから外れてドレンとコネクタが体内に残ったりするおそれがある。
近年では、血液等の体液を体外に排出する外科用医療用具として、例えば、先端から順に吸引管部、連結管部及び流出管部が一体に形成され、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成されたドレーンチューブが広く用いられている。該ドレーンチューブにおいては、吸引管部及び連結管部内に、吸引管部の先端から連結管部の後端まで延びる断面十字状の仕切り部が設けられ、吸引管部及び連結管部の内部に、該仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる4つの流路が形成されている。それら複数の流路は連結管部と流出管部の境界部分で1つに合流している。また、吸引管部の外壁には、4つの流路のそれぞれに対応するように、吸引管部の先端から後端まで各流路に沿って延びる4つのスリットが形成されている。連結管部は、スリットが形成されておらず、その軸方向の長さは通常100mm程度とされている。
該ドレーンチューブを使用する際には、吸引管部及び連結管部を体内に挿入して吸引管部を患部に留置し、流出管部における後端側の部分を体外に出して吸引機等に接続する。ドレーンチューブは、吸引管部、連結管部及び流出管部が一体に形成されているため、体内から引き抜く際に吸引管部が連結管部から外れるおそれがない。また、ドレーンチューブは押出成形により簡便に製造することができる。
米国特許第4465481号明細書
しかし、このようなドレーンチューブを用いた体液の排出においては、体内が過度に陰圧になることを防止する必要があるため、吸引機による吸引はあまり強くすることができず、吸引圧には限界がある。そのため、ドレーンチューブによる吸引量が充分に高まらず、体内に溜まった体液を短期間に排出することは難しい。また、ドレーンチューブ内の流量が少ないことで流路が詰まるおそれもある。
仕切り部を薄くして吸引管部及び連結管部の内部の流路を広くする態様も考えられるが、該態様を採用すると、吸引管部及び連結管部の強度が低下する。そのため、体内に挿入した際に吸引管部及び連結管部が潰れて流路が閉塞したり、体内から引き抜く際に吸引管部や連結管部が千切れて体内に残ったりするおそれが生じる。
本発明は、吸引管部及び連結管部の強度を充分に確保しつつ、吸引量が高く体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、流路が詰まりにくいドレーンチューブを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]先端から順に吸引管部、連結管部及び流出管部が一体に形成され、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成されたドレーンチューブであって、前記吸引管部及び前記連結管部内に、先端から前記連結管部の後端まで延びる仕切り部が設けられ、前記吸引管部及び前記連結管部の内部には、前記仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる複数の流路が形成され、それら複数の流路は前記連結管部と前記流出管部の境界部分で1つに合流し、前記吸引管部の外壁には、先端から前記仕切り部で仕切られた流路に沿って延びるスリットが1つ以上形成され、前記連結管部の軸方向の長さが、5〜70mmである、ドレーンチューブ。
[2]前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた複数の流路が形成されている、[1]に記載のドレーンチューブ。
[3]前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた4つの流路が形成され、前記スリットが、前記外壁における前記4つの流路のうちの3つ又は4つにそれぞれに対応する位置に3つ又は4つ形成されている、[2]に記載のドレーンチューブ。
[4]シリコーンゴム製のドレーンチューブである、[1]〜[3]のいずれかに記載のドレーンチューブ。
本発明のドレーンチューブは、吸引管部及び連結管部の強度を充分に確保しつつ、吸引量が高く体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、流路が詰まりにくい。
本発明のドレーンチューブの一例を示した斜視図である。 図1のドレーンチューブにおける吸引管部の先端側を拡大した斜視図である。 図1のドレーンチューブにおける連結管部の周辺を拡大した側面図である。 図1のドレーンチューブのA−A断面図である。 図1のドレーンチューブのB−B断面図である。 図1のドレーンチューブのC−C断面図である。 本発明のドレーンチューブの他の例を示した断面図である。 本発明のドレーンチューブの他の例を示した断面図である。 本発明のドレーンチューブの他の例を示した断面図である。 本実施例において吸引量を計測する態様を示した概略図である。
本発明において、吸引管部とは、ドレーンチューブの先端側に位置し、外壁の内部に仕切り部によって複数の流路が形成され、かつ先端からそれら流路の1つ以上に沿って外壁にスリットが形成されている部分を意味する。
流出管部とは、ドレーンチューブの後端側に位置し、外壁の内部に仕切り部を有さず、かつスリットも形成されていない部分を意味する。
連結管部とは、ドレーンチューブにおける吸引管部と流出管部の間に位置し、外壁の内部に仕切り部によって複数の流路が形成され、かつスリットが形成されていない部分を意味する。吸引管部と連結管部との境界は、ドレーンチューブの外壁に先端から延びるように形成されたスリットのうち、最も長いスリットの後端の位置と一致する。連結管部と流出管部との境界は、仕切り部の後端の位置と一致する。
以下、本発明のドレーンチューブの一例を示して説明する。
本実施形態のドレーンチューブ1は、図1に示すように、先端1aから順に吸引管部2、連結管部3及び流出管部4が一体に形成されている。吸引管部2、連結管部3及び流出管部4は、円筒状の可撓性を有する外壁10を備えており、外壁10の内部に先端1aから後端1bまで通じる流路が形成されている。
本発明においては、外壁の厚みは、ドレーンチューブの柔軟性、体内に挿入した際の潰れにくさ、ミルキング操作の際の切れにくさ等を考慮し、ドレーンチューブの外径、材料等に応じて適宜設定すればよい。外壁の厚みは、例えば、0.4〜3mmとすることができる。
吸引管部2及び連結管部3内には、図2〜5に示すように、先端1aから連結管部3の後端3aまで延びる仕切り部12が設けられている。
この例の仕切り部12は、吸引管部2及び連結管部3の内部において中心軸に沿って延びる棒状の芯部14と、芯部14から外壁10の内面まで延び、かつ吸引管部2及び連結管部3の軸方向に延びるように形成された4つの帯状の仕切り板16と、を備える。
4つの仕切り板16は、ドレーンチューブ1の軸方向に垂直な方向に切断した断面において、軸周りに90度間隔で芯部14から放射状に形成されている。これにより、吸引管部2及び連結管部3の内部には、仕切り部12によって中心軸回りに仕切られた4つの流路20が形成されている。図3及び図6に示すように、吸引管部2及び連結管部3の内部に形成された4つの流路は、連結管部3と流出管部4の境界部分で合流し、流出管部4内において1つの流路22になっている。
仕切り板の厚みは、特に限定されず、該仕切り板によって仕切られる流路の広さ、体内に挿入した際の吸引管部及び連結管部の潰れにくさ等を考量して適宜設定すればよい。仕切り板の厚みは、例えば、0.1〜2mmとすることができる。
仕切り板の厚みは、芯部から外壁まで一定であってもよく、変化していてもよい。仕切り板が屈曲して吸引管部及び連結管部が潰れることを抑制しやすい点では、仕切り板の厚みは芯部から外壁まで一定であることが好ましい。
本発明では、吸引管部及び連結管部の内部に形成される流路の数は、4には限定されず、3以下であってもよく、5以上であってもよい。例えば、ドレーンチューブの軸方向に垂直な方向に切断した断面において、吸引管部及び連結管部の内に、軸周りに120度間隔で芯部から放射状に3つの仕切り板が形成された仕切り部を備え、吸引管部及び連結管部の内部に該仕切り部によって中心軸周りに3つの流路が形成された態様であってもよい。
流路の数が増えるほど仕切り部の仕切り板の数が増えるため、流路が狭くなって吸引量が低下する傾向があり、また体内に挿入したときに吸引管部及び連結管部が潰れにくくなる傾向がある。流路の広さと体内に挿入したときの吸引管部及び連結管部の潰れにくさのバランスの点では、吸引管部及び連結管部の内部に形成される流路の数は、2〜8が好ましく、4が特に好ましい。
吸引管部2の外壁10には、図1〜4に示すように、仕切り部12で仕切られた4つの流路20のそれぞれに沿って延びる4つスリット18が、先端1aから吸引管部2の後端2aまで形成されている。すなわち、吸引管部2の外壁10には、4つの流路20のそれぞれに対応する位置に、先端1aから吸引管部2の後端2aまで延びるスリット18が形成されている。
吸引管部2の外壁10にスリット18が形成されていることで、吸引管部2の外周部分からスリット18を通じて流路20内に体液を吸引することができる。これにより、スリットが無い場合に比べて体内のより広い範囲から体液を吸い出すことが可能となる。
本発明においては、吸引管部に形成されるスリットは、ドレーンチューブの軸方向に沿って延びており、またその先端はドレーンチューブの先端に達している。これにより、吸引管部を体内に留置している際に体内組織がスリット部分に入り込むように成長しても、吸引管部を体外に引き抜くときに該体内組織がスリットに沿って吸引管部の先端まで移動して抜けることができる。そのため、吸引管部を体外に引き抜くときにスリット部分に入り込んだ体内組織が引き裂かれることを抑制することができる。
スリットの幅は、吸引管部の外径、体液の吸引量等を考量して、ドレーンチューブの外径等に応じて適宜決定すればよい。スリットの幅は、例えば、0.1〜7mmとすることができる。
本発明においては、スリットの数は、4には限定されず、3以下であってもよく、5以上であってもよい。また、吸引管部の外壁に形成されるスリットの数は、吸引管部の内部に形成される流路の数と同じであってもよく、異なっていてもよい。
例えば、ドレーンチューブ1のように吸引管部の内部に4つの流路が形成されている場合、吸引管部の外壁における3つの流路にそれぞれに対応する位置に、先端から3つの流路が形成されている態様であってもよい。
吸引管部の外壁にスリットを複数形成する場合、それらスリットの長さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
吸引管部の軸方向の長さは、特に限定されず、ドレーンチューブを体内に留置する位置を考慮して適宜決定すればよい。
ドレーンチューブ1の連結管部3の軸方向の長さLは、5〜70mmである。連結管部3の長さLが前記範囲内であることで、連結管部における抵抗が小さくなることで、吸引機による吸引が強くなくても吸引量を充分に高くすることができる。そのため、体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、また連結管部3内の流路20が詰まることを抑制することができる。
本発明においては、連結管部の軸方向の長さは、5〜70mmであり、5〜50mmが好ましく、5〜25mmがより好ましい。
流出管部4は、使用時において少なくとも後端側の一部が体外に露出した状態とされる部分である。ドレーンチューブ1の使用時においては、流出管部4の後端は吸引機等に接続される。
流出管部4においては、外壁10内に仕切り部12が設けられておらず、内部が1つの流路22となっている。
流出管部4の長さは、特に限定されず、適宜設定することができる。
ドレーンチューブの外径は、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。ドレーンチューブの外径は、例えば、2〜10mmとすることができる。
吸引管部、連結管部及び流出管部の外径は、体内への挿入及び体内からの引き抜きが容易な点から、同じであることが好ましい。なお、本発明の効果、体内への挿入性及び対外への引き抜き性を損なわない範囲であれば、吸引管部、連結管部及び流出管部の外径は異なっていてもよい。
本発明のドレーンチューブを形成する材料としては、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムは、軟質ポリウレタン等に比べて柔軟である。そのため、ドレーンチューブをシリコーンゴムで形成することで、吸引管部を体内の目的の位置に留置させることが容易になる。
ドレーンチューブには、造影剤を配合して、X線を用いた造影を可能とすることが好ましい。特にドレーンチューブにおいて体内に挿入される部分である吸引管部及び連結管部に造影剤を配合することが好ましい。これにより、吸引管部が体内の目的の位置に留置されたかどうかの確認が可能となる。また、チューブを引き抜く際に吸引管部や連結管部が万が一切れたとしても、体内に存在する切断部分を確認できるため、予期せずチューブが体内に取り残されることを防ぐことができる。
造影剤としては、公知のものを使用することができ、例えば、硫酸バリウム、酸化チタン等が挙げられる。
造影剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ドレーンチューブへの造影剤の配合量が多いほど、ドレーンチューブの強度が低下して切れやすくなったり、体内へ挿入した際に潰れやすくなったりする傾向がある。そのため、ドレーンチューブに造影剤を配合する場合は、ドレーンチューブにおける特定の部位に部分的に造影剤を配合することが好ましい。
具体的には、例えば、ドレーンチューブ1の場合、仕切り部12における4つの仕切り板16のうちの1つにその先端から後端まで造影剤を配合することができる。
ドレーンチューブ1を使用する際には、吸引管部2及び連結管部3を体内に挿入して吸引管部2を患部に留置し、流出管部4における後端側の部分を体外に出して吸引機等に接続する。この状態で吸引機等によって吸引することで、患部に溜まった血液等がドレーンチューブ1のスリット18部分から流路20内に入り、連結管部3及び流出管部4を通じて体外に排出される。
本発明のドレーンチューブの製造方法は、特に限定されず、連結管部の長さを前記範囲に調節する以外は、公知の方法を採用することができる。本発明のドレーンチューブの製造方法としては、例えば、押出成形により吸引管部、連結管部及び流出管部を一体に成形する方法が挙げられる。
以上説明した本発明のドレーンチューブにおいては、連結管部の軸方向の長さを特定の範囲に制御していることで、連結管部における流動抵抗が小さくなるため、吸引機による吸引が強くなくても吸引量を充分に高くすることができる。また、仕切り部を過度に薄くする必要もないため、吸引管部及び連結管部の強度を充分に確保することができ、体内に挿入した際に潰れたり、体内から引き抜く際にも千切れたりすることを抑制することができる。このように、本発明のドレーンチューブにおいては、吸引管部及び連結管部の強度を充分に確保しつつ、吸引量を充分に高くして体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、また流路も詰まりにくい。
なお、本発明のドレーンチューブは、前記したドレーンチューブ1には限定されない。
例えば、本発明のドレーンチューブは、図7に例示したドレーンチューブ5であってもよい。図7における図4と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
ドレーンチューブ5は、吸引管部2の外壁10において、4つの流路20のうちの3つに対応する位置に3つのスリット18が形成されている以外は、ドレーンチューブ1と同じである。すなわち、ドレーンチューブ5は、吸引管部2にスリット18を4つ形成する代わりにスリット18を3つ形成する以外は、ドレーンチューブ1と同じである。
ドレーンチューブ5においても、ドレーンチューブ1と同様に、連結管部3の軸方向の長さを特定の範囲に制御することで、吸引管部2及び連結管部3の強度を充分に確保しつつ、吸引量を高くすることができる。そのため、体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、また流路も詰まりにくい。
また、ドレーンチューブ5においては、4つの流路20のうちの3つが外壁10側においてスリット18の部分で開放され、残りの1つの流路20が外壁10側において閉じた状態になっている。スリット18が形成された3つの流路20においては、連結管部3と近い側で体液の吸引量が多くなる一方、スリット18が形成されていない流路20では先端部分から体液が吸引される。これにより、体内においてより広範囲で体液を吸引することが容易になる。
本発明のドレーンチューブは、図8及び図9に例示したドレーンチューブ6であってもよい。図8及び図9において図4及び図5と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
ドレーンチューブ6は、円筒状の外壁10の代わりに楕円筒状の外壁10Aを備え、吸引管部2及び連結管部3に仕切り部12の代わりに仕切り部12Aを備える以外は、ドレーンチューブ1と同じである。
仕切り部12Aは、ドレーンチューブ6の先端から連結管部3の後端まで延びる、3つの帯状の第1仕切り板24、第2仕切り板26及び第3仕切り板28を備える。第1仕切り板24及び第2仕切り板26は、外壁10Aにおける長軸方向の両方の先端寄りにおいて、短軸方向に延びて外壁10A内を仕切るように設けられている。第3仕切り板28は、第1仕切り板24及び第2仕切り板26の長さ方向の中間部同士を繋ぐように延び、外壁10A内における第1仕切り板24及び第2仕切り板26の間を仕切るように設けられている。
吸引管部2及び連結管部3の内部には、仕切り部12Aによって中心軸回りに仕切られた4つの流路20Aが形成されている。吸引管部2及び連結管部3の内部に形成された4つの流路20Aは、連結管部3と流出管部4の境界部分で合流し、流出管部4内において1つの流路になっている。
吸引管部2の外壁10Aには、仕切り部12Aで仕切られた4つの流路20Aのそれぞれに沿って延びる4つスリット18が、先端から吸引管部2の後端まで形成されている。すなわち、吸引管部2の外壁10Aには、4つの流路20Aのそれぞれに対応する位置に、先端から吸引管部2の後端まで延びるスリット18が形成されている。
ドレーンチューブ6においても、ドレーンチューブ1と同様に、連結管部3の軸方向の長さを特定の範囲に制御することで、吸引管部2及び連結管部3の強度を充分に確保しつつ、吸引量を高くすることができる。そのため、体内に溜まった体液を短期間に排出することができ、また流路も詰まりにくい。
また、ドレーンチューブ6は、楕円筒状の外壁10Aを備えるために円筒状の外壁10を備えるドレーンチューブ1に比べて扁平状であり、厚みを薄くすることができるため、体内において臓器の裏側等の狭い部分に吸引管部2を留置することが容易である。このように、ドレーンチューブ6は、臓器の裏側等の狭い場所の体液を排出する際に好適に使用される。
また、ドレーンチューブ6は、臓器の裏側等に留置するため、X線によっても位置を確認することが困難になる可能性がある。そのため、ドレーンチューブ6のような扁平形状のドレーンチューブに造影剤を配合する場合は、吸引管部及び連結管部の全体に造影剤を配合することが好ましい。
また、本発明のドレーンチューブは、吸引管部及び連結管部内において、仕切り部によって中心軸回りに仕切られた複数の流路が形成された態様には限定されない。例えば、本発明のドレーンチューブは、吸引管部及び連結管部内が軸方向に並行して延びる仕切り板によって仕切られ、軸方向に延びる複数の流路が幅方向に並ぶように形成された態様であってもよい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[吸引量の計測]
図10に示すように、ハイベッセル110内に0.75質量%アルギン酸ナトリウム水溶液(約2kg)を入れ、そのハイベッセル110を天秤112上に設置した。天秤112はパーソナルコンピュータ114と接続し、天秤112の指示値がリアルタイムでパーソナルコンピュータ114に入力されるようにした。ドレーンチューブ5の流出管部の後端を、接続コネクタ116及び接続チューブ118を介して貯水容器120と接続した。貯水容器120には、レギュレータ122を介して吸引機124を接続し、さらにマノメータ126を接続して吸引圧を確認できるようにした。
次いで、ドレーンチューブ5の吸引管部及び連結管部を、吸引管部と連結管部の境界部分及び吸引管部の先端がハイベッセル110の側壁に接触しないようにアルギン酸ナトリウム水溶液中に浸漬した。次いで、吸引機を起動し、ドレーンチューブ5を通じてアルギン酸ナトリウム水溶液を吸引した。アルギン酸ナトリウム水溶液が貯水容器120に到達した後、レギュレータ122によってマノメータ126の値が200±2mmHOになるように調節した。ドレーンチューブ5内及び接続チューブ118内に気泡がないことを確認し、気泡があった場合は気泡を抜いて、マノメータ126の数値が安定(1分間変化無し)になってから、1分間の吸引量を天秤112で計測した。計測はn=3で実施し、それらの結果から吸引量の平均値と偏差を算出した。
ドレーンチューブ6の場合も同様に計測を行った。測定条件を以下に示す。
(ドレーンチューブ5の測定条件)
水溶液温度:19.2℃、
気温:21.6℃、
湿度:28%、
水溶液粘度:98.8mPa・s。
(ドレーンチューブ6の測定条件)
水溶液温度:19.3℃、
気温:21.6℃、
湿度:29%、
水溶液粘度:99.7mPa・s。
[製造例1:熱硬化性シリコーンゴム組成物の製造]
シリコーン生ゴム(商品名「KE−78VBS」、信越化学工業社製)100質量部に対して、疎水性フュームドシリカ(商品名「アエロジルR974」、日本アエロジル社製)43質量部を配合し、ニーダーミキサーを用いて均一に混合し、150℃で2時間熱処理してシリコーンゴムコンパウンドを調製した。
次いで、このシリコーンゴムコンパウンド100質量部にオルガノハイドロジェンポリシロキサン(商品名「C−25B」、信越化学工業社製)2.0質量部、白金系触媒(商品名「C−25A」、信越化学工業社製)0.5質量部を配合し、ミキシングロールで混練して熱硬化性シリコーンゴム組成物(付加反応型シリコーンゴム組成物)を得た。
[製造例2:熱硬化性シリコーンゴム組成物の製造]
シリコーン生ゴム(商品名「KE−78VBS」、信越化学工業社製)の代わりに、シリコーン生ゴム(商品名「KE−77VBS」、信越化学工業社製)を使用した以外は、製造例1と同様にして熱硬化性シリコーンゴム組成物(付加反応型シリコーンゴム組成物)を得た。
[実施例1]
押出成形により、製造例1で得た熱硬化性シリコーンゴム組成物を用いて、図7に例示した、吸引管部2の外壁10にスリット18が3つ形成されたドレーンチューブ5(ラウンドタイプ)を製造した。ドレーンチューブ5においては、外径を6.5mm、全長を1200mm、吸引管部の長さを270mm、連結管部の長さを50mm、流出管部の長さを800mmとした。
なお、製品長は直尺、外径は工具顕微鏡(オリンパス製 STM−6)により測定した。
[実施例2、3]
吸引管部の長さ、連結管部の長さ及び流出管部の長さを表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にしてドレーンチューブを得た。
[実施例4]
押出成形により、製造例2で得た熱硬化性シリコーンゴム組成物を用いて、図8及び図9に例示した楕円筒状のドレーンチューブ6(フラットタイプ)を製造した。ドレーンチューブ6においては、外径(長径)を10mm、全長を1070mm、吸引管部の長さを170mm、連結管部の長さを40mm、流出管部の長さを780mmとした。
[実施例5、6]
吸引管部の長さ、連結管部の長さ及び流出管部の長さを表1に示すとおりに変更した以外は、実施例4と同様にしてドレーンチューブを得た。
[比較例1、2]
吸引管部の長さ、連結管部の長さ及び流出管部の長さを表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にしてドレーンチューブを得た。
[比較例3、4]
吸引管部の長さ、連結管部の長さ及び流出管部の長さを表1に示すとおりに変更した以外は、実施例2と同様にしてドレーンチューブを得た。
各例における寸法及び吸引量の計測結果を表1に示す。
Figure 2017077262
表1に示すように、連結管部の長さが5〜70mmの範囲内である実施例1〜3のドレーンチューブは、連結管部の長さが70mm超の比較例1、2のドレーンチューブに比べて吸引量が多かった。
楕円筒状のドレーンチューブの場合も同様に、連結管部の長さが5〜70mmの範囲内である実施例4〜6のドレーンチューブは、連結管部の長さが70mm超の比較例3、4のドレーンチューブに比べて吸引量が多かった。
1、5、6 ドレーンチューブ
2 吸引管部
3 連結管部
4 流出管部
10、10A 外壁
12 仕切り部
14 芯部
16 仕切り板
18 スリット
20、20A、22 流路
24 第1仕切り板
26 第2仕切り板
28 第3仕切り板

Claims (4)

  1. 先端から順に吸引管部、連結管部及び流出管部が一体に形成され、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成されたドレーンチューブであって、
    前記吸引管部及び前記連結管部内に、先端から前記連結管部の後端まで延びる仕切り部が設けられ、
    前記吸引管部及び前記連結管部の内部には、前記仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる複数の流路が形成され、
    それら複数の流路は前記連結管部と前記流出管部の境界部分で1つに合流し、
    前記吸引管部の外壁には、先端から前記仕切り部で仕切られた流路に沿って延びるスリットが1つ以上形成され、
    前記連結管部の軸方向の長さが、5〜70mmである、ドレーンチューブ。
  2. 前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた複数の流路が形成されている、請求項1に記載のドレーンチューブ。
  3. 前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた4つの流路が形成され、
    前記スリットが、前記外壁における前記4つの流路のうちの3つ又は4つにそれぞれに対応する位置に3つ又は4つ形成されている、請求項2に記載のドレーンチューブ。
  4. シリコーンゴム製のドレーンチューブである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のドレーンチューブ。
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