JP6523102B2 - チューブ - Google Patents
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Description
しかし、このようなコネクタによってドレンと流出管を接続するものは、接続作業が必要になり製造が煩雑になる。また、体内から引き抜く際に、コネクタからドレンが外れて体内に残ったり、流出管がコネクタから外れてドレンとコネクタが体内に残ったりするおそれがある。
[1]内部に先端から後端まで通じる流路が形成されたチューブであって、筒状の外壁と、該外壁内に設けられ、チューブ先端から軸方向の中間位置まで延びる仕切り部と、を備え、前記外壁内には、前記仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる複数の流路が形成され、それら複数の流路は前記仕切り部の後端部分で1つに合流し、前記外壁には、流路方向に、チューブ先端から前記仕切り部の後端寄りの位置まで延びる切裂補助部が形成されている、チューブ。
[2]先端から順に吸引管部、連結管部及び流出管部を有し、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成されており、前記仕切り部が先端から前記連結管部の後端まで設けられ、前記切裂補助部が先端から前記吸引管部の後端まで形成されている、[1]に記載のチューブ。
[3]前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた複数の流路が形成されている、[2]に記載のチューブ。
[4]前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた4つの流路が形成されている、[3]に記載のチューブ。
[5]前記切裂補助部が溝である、[1]〜[4]のいずれかに記載のチューブ。
流出管部とは、チューブの後端側に位置し、外壁の内部に仕切り部を有さず、かつ切裂補助部も形成されていない部分を意味する。
連結管部とは、チューブにおける吸引管部と流出管部の間に位置し、外壁の内部に仕切り部によって複数の流路が形成され、かつ切裂補助部が形成されていない部分を意味する。吸引管部と連結管部との境界は、チューブの外壁に先端から延びるように形成された切裂補助部のうち、最も長い切裂補助部の後端の位置と一致する。連結管部と流出管部との境界は、仕切り部の後端の位置と一致する。
本実施形態のドレーンチューブ1は、図1〜6に示すように、チューブ先端1aから順に吸引管部2、連結管部3及び流出管部4が一体に形成されている。吸引管部2、連結管部3及び流出管部4は、円筒状の可撓性を有する外壁10を備えており、外壁10の内部にチューブ先端1aからチューブ後端1bまで通じる流路が形成されている。
この例の仕切り部12は、吸引管部2及び連結管部3の内部において中心軸に沿って延びる棒状の芯部14と、芯部14から外壁10の内面まで延び、かつ吸引管部2及び連結管部3の軸方向に延びるように形成された4つの帯状の仕切り板16と、を備える。
仕切り板の厚みは、芯部から外壁まで一定であってもよく、変化していてもよい。仕切り板が屈曲して吸引管部及び連結管部が潰れることを抑制しやすい点では、仕切り板の厚みは芯部から外壁まで一定であることが好ましい。
外壁の厚みに対する溝からなる切裂補助部の厚みの比は、外壁の材質等に応じて、切裂補助部に沿って外壁を引き裂くことができるように適宜設定すればよく、例えば、0.25〜1.5mmとすることができる。
溝からなる切裂補助部の幅は、吸引管部の外径、体液の吸引量等を考量して、ドレーンチューブの外径等に応じて適宜決定すればよい。切裂補助部の幅は、例えば、0.4〜1.2mmとすることができる。
例えば、ドレーンチューブ1のように吸引管部の内部に4つの流路が形成されている場合、吸引管部の外壁における3つの流路にそれぞれに対応する位置に、先端から3つの流路が形成されている態様であってもよい。
吸引管部及び切裂補助部の軸方向の長さは、特に限定されず、ドレーンチューブを体内に留置する位置を考慮して適宜決定すればよい。
流出管部4においては、外壁10内に仕切り部12が設けられておらず、内部が1つの流路22となっている。
流出管部4の長さは、特に限定されず、適宜設定することができる。
吸引管部、連結管部及び流出管部の外径は、体内への挿入及び体内からの引き抜きが容易な点から、同じであることが好ましい。なお、本発明の効果、体内への挿入性及び対外への引き抜き性を損なわない範囲であれば、吸引管部、連結管部及び流出管部の外径は異なっていてもよい。
造影剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
具体的には、例えば、ドレーンチューブ1の場合、仕切り部12における4つの仕切り板16のうちの1つにその先端から後端まで造影剤を配合することができる。また、吸引管部2、連結管部3及び流出管部4の肉厚の一部に造影剤を配合することもできる。
造影ライン40は、図8(A)〜(D)に示すように、ドレーンチューブ1Aの先端から後端まで形成されている。また、図8(B)及び図8(C)に示すように、吸引管部2及び連結管部3の長さ方向に垂直な断面においては、造影ライン40は、仕切り部12の4つの仕切り板16のうちの1つにおける径方向の中間部から外壁10にかけて形成されている。
ドレーンチューブにおいては、吸引管部に形成されたスリットからの体液の吸引圧は、該スリットにおける流出管部に近い後端側で最も高くなる。そのため、外壁を引き裂いて形成する各々のスリットの長さを調節し、チューブの軸方向における各スリットの後端の位置をより大きくずらすことで、体内のより広い範囲から体液を効率的に排出できる。また、チューブの軸方向における各スリットの後端位置のずれを小さくすれば、体内の狭い範囲から体液を効率的に排出することができる。
なお、ドレーンチューブ1の使用時には、4つの切裂補助部18を必ずしも全て利用する必要はない。例えば、3つの切裂補助部18を利用して、吸引管部2の外壁10における3つの流路20に対応する位置に3つのスリット19を形成し、残りの1つの流路20に対応する位置にはスリット19が形成されないようにしてもよい。
具体的には、吸引管部2の外壁10において、4つの流路20のうちの2つに対応する位置に2つの切裂補助部18が流路方向に形成されている以外は、ドレーンチューブ1と同じドレーンチューブであってもよい。すなわち、吸引管部2に切裂補助部18を4つ形成する代わりに切裂補助部を2つ形成する以外は、ドレーンチューブ1と同じドレーンチューブであってもよい。
また、切断補助部が2つのドレーンチューブにおいては、吸引管部の外壁における切裂補助部が形成されていない2つの流路に対応する部分には、スリットが形成されない。そのため、スリットが形成された2つの流路においては、連結管部と近い側で体液の吸引量が多くなる一方、スリットが形成されていない流路では先端部分から体液が吸引される。これにより、体内のより広範囲から容易に体液を排出することができる。
ドレーンチューブ1Bは、円筒状の外壁10の代わりに楕円筒状の外壁10Aを備え、吸引管部2及び連結管部3に仕切り部12の代わりに仕切り部12Aを備える以外は、ドレーンチューブ1と同じである。
また、ドレーンチューブ1Bは、楕円筒状の外壁10Aを備えるために円筒状の外壁10を備えるドレーンチューブ1に比べて扁平状であり、厚みを薄くすることができるため、体内において臓器の裏側等の狭い部分に吸引管部2を留置することが容易である。このように、ドレーンチューブ1Bは、臓器の裏側等の狭い場所の体液を排出する際に好適に使用される。
ドレーンチューブ1Cは、吸引管部2の外壁10に、切裂補助部18の代わりに切裂補助部18Aが形成されている以外はドレーンチューブ1と同じである。切裂補助部18Aは、外壁10の内周面から外側に向かって凹むように形成された溝からなる以外は、切裂補助部18と同じである。
2 吸引管部
3 連結管部
4 流出管部
10,10A 外壁
12,12A 仕切り部
14 芯部
16 仕切り板
18、18A 切裂補助部
19 スリット
20,20A,22,22A 流路
24 第1仕切り板
26 第2仕切り板
28 第3仕切り板
Claims (5)
- 内部に先端から後端まで通じる流路が形成されたチューブであって、
筒状の外壁と、該外壁内に設けられ、チューブ先端から軸方向の中間位置まで延びる仕切り部と、を備え、
前記外壁内には、前記仕切り部によって仕切られた軸方向に延びる複数の流路が形成され、
それら複数の流路は前記仕切り部の後端部分で1つに合流し、
前記外壁における前記流路に対応する位置には、流路方向に、チューブ先端から前記仕切り部の後端寄りの位置まで延びる切裂補助部が形成されている、チューブ。 - 先端から順に吸引管部、連結管部及び流出管部を有し、それらの内部に先端から後端まで通じる流路が形成されており、
前記仕切り部が先端から前記連結管部の後端まで設けられ、
前記切裂補助部が先端から前記吸引管部の後端まで形成されている、請求項1に記載のチューブ。 - 前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた複数の流路が形成されている、請求項2に記載のチューブ。
- 前記吸引管部及び前記連結管部の内部に、前記仕切り部によって中心軸回りに仕切られた4つの流路が形成されている、請求項3に記載のチューブ。
- 前記切裂補助部が溝である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のチューブ。
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