JP2017076582A - 端子台 - Google Patents

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誠 ▲花▼房
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和洋 灘
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俊希 若井
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Abstract

【課題】可動に支持された端子部材を備えた端子台において、さらに作業性を向上させうる端子台を提供する。【解決手段】端子台1は、共通軸13を有する軸支部27A、27Bにより初期位置と退避位置との間で個別に回動自在に軸支された第一端子部材20A、及び第二端子部材20Bと、第一端子部材、及び第二端子部材の軸支部を回避した部位に夫々設けられて、第一ケーブル200A及び第二ケーブル200Bを夫々着脱自在に接続する第一、及び第二接続部30と、軸支部に配置されて第一端子部材に接続された第一ケーブルと、第二端子部材に接続された第二ケーブルとの電気的な接続をオンオフする導通切替手段60と、を備え、導通切替手段は、第一端子部材、及び第二端子部材が初期位置にある時には両端子部材を導通させる一方で、第一端子部材と第二端子部材の少なくとも一方が退避位置にある時には両端子部材を非導通とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブルによって伝送される通信信号を中継する端子台に係り、特に信号線等のケーブルが接続される端子部材を可動に支持することにより、ケーブルの着脱や接続試験等を行う際の作業性を向上させた端子台に関する。
通信線路の集線盤である通信用MDF(Main Distributing Frame:主配線盤)や、通信用IDF(Intermediate Distribution Frame:中間配線盤)は、多数の通信回線を中継する配線盤である。これらの配線盤には、通信ケーブル接続用の端子台が設置される。
端子台は多数の接続用の端子部材を備えている。これらの端子部材は非常に狭いスペースに固定的に設置されていることから、配線の着脱時に工具が干渉して配線作業が煩雑となったり、配線の着脱時及び接続試験時に隣接する端子と短絡接触する等の問題がある。
そこで特許文献1には、端子部材を可動に支持することにより作業性を向上させた端子台が記載されている。この端子台においては、導体からなる複数の第一端子及び第二端子が突出形成されている。第一端子と第二端子は、支持部材の長手方向(軸線方向)に所定の間隔にて配置されており、互いに離反する方向に突出している。支持部材は基台によって軸線周りに回動自在となるように支持される共に、基台に対して接離自在に構成されている。
この発明によれば、第一端子及び第二端子を支持部材の軸線周りに回動させ、或いは基台から離間移動させることにより、第一端子及び第二端子の向きや位置を変化させることができるので、ケーブルの着脱作業時や接続試験時の作業性が向上する。
特開2012−199100公報
しかし、特許文献1に記載の端子台では全ての端子が一様に回動し又は進退するため、ケーブルの着脱作業時や接続試験時の作業性を向上させるために更なる改善の余地がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、可動に支持された端子部材を備えた端子台において、さらに作業性を向上させうる端子台を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、共通軸を有する軸支部により初期位置と退避位置との間で個別に回動自在に軸支された第一端子部材、及び第二端子部材と、前記第一端子部材、及び前記第二端子部材の前記軸支部を回避した部位に夫々設けられて、ケーブルを夫々着脱自在に接続する接続部と、前記軸支部に配置されて、前記第一端子部材に接続されたケーブルと前記第二端子部材に接続されたケーブルとの電気的な接続をオンオフする導通切替手段と、を備え、前記導通切替手段は、前記第一端子部材、及び前記第二端子部材が前記初期位置にある時には前記両端子部材を導通させる一方で、前記第一端子部材と前記第二端子部材の少なくとも一方が前記退避位置にある時には前記両端子部材を非導通とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記導通切替手段は、前記第一端子部材、及び前記第二端子部材の前記各軸支部に夫々形成された接触子を備え、少なくとも一方の接触子は前記共通軸の周りに円弧状に形成されており、且つ前記両端子部材が前記初期位置にあるときに他方の接触子と接触する部位は、前記初期位置から前記退避位置への回動方向上流側端部に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記各端子部材は、一部が前記軸支部によって回動自在に軸支されると共に、内部に前記接続部が配置された絶縁性のケースを備え、前記ケースの他部側面には、前記接続部に向けて前記ケーブルを挿入するケーブル挿入口が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記各端子部材の前記接続部は、対向配置されて前記ケーブルを挟圧する一対の挟圧部材と、一方の前記挟圧部材を他方の前記挟圧部材に対して接離自在に支持する接離手段と、を備え、何れかの前記挟圧部材は、前記ケーブルとの接触面に前記導通切替手段と導通した接続導体を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記第一端子部材及び前記第二端子部材が前記初期位置にあるときに、前記第一端子部材及び前記第二端子部材の回動を阻止する回動阻止手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第一端子部材と第二端子部材が初期位置と退避位置との間で個別に回動して電気的な接続をオンオフするので、作業性が向上する。
本発明の一実施形態に係る端子台の正面図である。 端子台の上面図であり、(a)は端子部材の初期位置を示し、(b)は端子部材の退避位置を示す図である。 (a)はケーブルが接続された端子台を示す図2のA−A断面に相当する断面図であり、(b)は共通軸と接触子との関係を示す上面図である。 可動挟圧部材が固定挟圧部材から離間した状態を示す端子部材の断面図であり、(a)は図2のA−A断面に相当する図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(a)のC−C断面図である。 (a)は端子部材の正面図であり、(b)は側面図である。 端子部材の正面図であり、(a)は比較的細いケーブルを接続した例を示し、(b)は比較的太いケーブルを接続した例を示す図である。 図4(b)に対応する断面図であり、(a)は挟圧手段が比較的細いケーブルを挟圧保持した状態を示し、(b)は挟圧手段が比較的太いケーブルを挟圧保持した状態を示す図である。 (a)〜(d)は、第一及び第二端子部材の位置と導通切替手段を構成する接触子の接触状態との関係を示す模式図である。 回動阻止手段について説明する図であり、(a)は端子台の上面図であり、(b)は端子台の側面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
本発明の一実施形態に係る端子台について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る端子台の正面図である。本実施形態に係る端子台は、第一ケーブルが接続される第一端子部材と、第二ケーブルが接続される第二端子部材が個別に回動する点に特徴がある。
〔通信ケーブル〕
端子台1は、通信に使用される信号線等のケーブル200(200A、200B)を接続して、ケーブル200によって伝送される信号を中継する器具である。端子台1にはケーブル200として、図3(a)に示すような導体からなる心線201が絶縁被覆202によって被覆された絶縁ケーブルが接続される。ケーブル200には様々な太さのものがあり、本実施形態に係る端子台1はある程度の範囲の太さのケーブルに対応する。
〔ベース及び共通軸〕
図1に示すように、端子台1は平板状のベース10を備えている。ベース10は樹脂等の絶縁素材からなり、立設された状態にて設置される。
図1中、左右方向にみてベース10の中間位置には、支持部11がベース10から紙面手前方向に突設されている。支持部11は、複数個がベース10に対して図中上下方向に並べて配置されており、これら支持部11は、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bとを個別に回動自在に軸支する共通軸13を支持する。また、各支持部11は、後述する回動阻止板81を回動自在に支持する。
ベース10には、共通軸13を介して図中右側に第一端子部材20Aが、図中左側に第二端子部材20Bが取り付けられる。共通軸13を間に挟んで対向配置された1対の第一端子部材20Aと第二端子部材20Bが、互いに電気的に接続されて1つの信号を中継する端子対21である。端子台1には、共通軸13の軸方向に沿って複数の端子対21が配置される。
〔第一端子部材、及び第二端子部材〕
第一端子部材と第二端子部材について説明する。図2は、端子台の上面図であり、(a)は端子部材の初期位置を示し、(b)は端子部材の退避位置を示す図である。図3(a)はケーブルが接続された端子台を示す図2のA−A断面に相当する断面図であり、(b)は共通軸と接触子との関係を示す上面図である。
端子台1は、共通軸13により夫々同一平面上を図2(a)に示す初期位置と図2(b)に示す退避位置との間で個別に回動自在に軸支された第一端子部材20A及び第二端子部材20Bを備えている。ここにいう「同一平面」とは、図2の紙面に対して平行な面である。なお、図2(b)には、上段に位置する端子部材が退避位置にあり、その下段に位置する端子部材が初期位置にある場合を示している。このように、一の端子対21を構成する端子部材20A、20Bは、他の端子対21を構成する端子部材20A、20Bとは独立して回動する。
以下、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの共通する構成について説明する。
〔ケース〕
図3に示すように、端子部材20(20A、20B)は、一端部23aが共通軸13によって回動自在に軸支された絶縁性のケース23を備える。ケース23の中空内部には、ケーブル200を着脱自在に接続する接続部30を備える。接続部30は、ケース23のうち共通軸13によって軸支される軸支部27(27A、27B)を回避した部位に設けられる。
ケース23は概略直方体形状であり、ケース23の他端部23bの側面にはケース23内にケーブル200を挿入するためのケーブル挿入口24が貫通形成されている。ケーブル挿入口24は、ケース23の内外空間を連通させる孔である。端子部材20に対しては、ケーブル200がケーブル挿入口24からケース23の一端部23aに向かって挿入される。即ち、端子部材20に対してケーブル200は、その長手方向が図中左右方向に延びるように接続される。
〔接続部〕
ケース23内に配置された接続部30について説明する。
接続部30は、ケーブル200を挟圧する挟圧手段31を備える。挟圧手段31は、ケーブル挿入口24側に配置されて心線201を挟圧する入口側挟圧手段31Aと、入口側挟圧手段31Aよりも共通軸13側(奥側)に配置されて心線201を挟圧する奥側挟圧手段31Bとを備える。
以下、入口側挟圧手段31Aと奥側挟圧手段31Bに共通する構成について説明する。
〔挟圧手段〕
挟圧手段31(31A、31B)は、ケーブル200を挟圧する対向配置された一対の挟圧部材(固定挟圧部材33、及び可動挟圧部材37)と、可動挟圧部材37(一方の挟圧部材)を固定挟圧部材33(他方の挟圧部材)に対して接離自在に支持する接離手段50とを備えている。
固定挟圧部材33はケース23内の上面に固定され、可動挟圧部材37は固定挟圧部材33の下方に配置されている。固定挟圧部材33の可動挟圧部材37との対向面には図4(b)、(c)に示すように、円弧状の固定挟圧凹所34が形成され、可動挟圧部材37の固定挟圧部材33との対向面には円弧状の可動挟圧凹所38が形成されている。
固定挟圧部材33は絶縁材料且つ、容易には変形しない樹脂材料等から作成される。これに対して可動挟圧部材37は絶縁材料且つ、弾性変形可能なゴム等の材料から作成される。少なくとも挟圧部材の一方を弾性変形可能な材料から構成することにより、心線201との密着性を高めて心線201の脱落を防止する。
〔接離手段〕
接離手段50は、可動挟圧部材37を固定挟圧部材33から離間させる方向に押圧する押圧手段としての押圧体51及び押圧体51を操作する押圧ボタン52と、可動挟圧部材37を固定挟圧部材33に向けて常時弾性付勢するコイルバネ53(弾性付勢手段)と、を備えている。
押圧ボタン52はケース23の外部、本例ではケース23の上方に配置されている。押圧体51は、押圧ボタン52の下面から下方に突出している。押圧体51は軸状の部材であり、ケース23及び固定挟圧部材33に設けられた挿通孔25、35に挿通され、下端面が可動挟圧部材37の上面に接触している。なお、押圧体51は可動挟圧部材37に一体化されてもよい。
押圧体51の外周面適所には、外径方向に脱落防止ストッパ51aが突出形成されている。脱落防止ストッパ51aは押圧体51がケース23から抜け出すことを防止する部材であり、外径が挿通孔35の内径と略同等かそれよりも小さく、且つ挿通孔25よりも大径のフランジ状に形成されている。
コイルバネ53はケース23の内部底面から上方に突出したガイド軸54に挿通されており、図中上下方向にその弾性変形方向を制限されている。また、ガイド軸54の上端部は、可動挟圧部材37の下面から上方に向けて形成されたガイド凹所39内に挿入されており、ガイド軸54の可動挟圧部材37からの脱落を防止する。
〔奥側挟圧手段特有の構成〕
端子台1において第一端子部材20Aと第二端子部材20Bが共通軸13によって夫々軸支される第一軸支部27Aと第二軸支部27Bとの対向面には、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bとを導通させる導通切替手段60を構成する導体からなる接触子61(第一接触子61Aと第二接触子61B)が配置されている。
奥側挟圧手段31Bが入口側挟圧手段31Aと異なる点は、接触子61と導通した接続導体65を備えている点にある。接続導体65は、固定挟圧凹所34内に配置されており、端子部材20内に挿入されて挟圧保持されたケーブル200の心線201と接触する。
接続導体65の形状や配置は自由に設定できるが、図示する接続導体65は、固定挟圧凹所34から、固定挟圧部材33のうち一端部23a側の側面、ケース23の内部上面、及びケース23の一端部23a側に位置する内側面を経由して第一接触子61Aと導通している。
もちろん、接続導体65は、可動挟圧部材37に配置してもよいし、入口側挟圧手段31Aに配置してもよい。
〔接離手段の動作〕
図4は、可動挟圧部材が固定挟圧部材から離間した状態を示す端子部材の断面図であり、(a)は図2のA−A断面に相当する図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(a)のC−C断面図である。
コイルバネ53は常時、可動挟圧部材37を上方の固定挟圧部材33に向けて弾性付勢しており、固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38との間に心線201が挿入されていない状態では、両挟圧部材の固定挟圧凹所34及び可動挟圧凹所38を除く対向面が密着する。
ここで、押圧ボタン52をコイルバネ53の弾性付勢力に抗して図中下方に押圧すると、図4の各図に示すように、可動挟圧部材37が押圧体51によって押し下げられる。可動挟圧部材37が固定挟圧部材33から離間して、固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38との間には心線201を挿入可能な隙間が形成される。
心線201を固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38との間に挿入して押圧ボタン52への押圧を解除すれば、心線201はコイルバネ53の弾性付勢力によって、固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38とによって挟圧、保持される(図3参照)。
また、心線201を取り外す場合は、心線201を挿入する場合と同様に押圧ボタン52を図中下方に押圧して可動挟圧部材37を固定挟圧部材33から離間させて、固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38とによる心線201の挟圧を解除すればよい。
〔ケーブル固定手段〕
ケースから露出したケーブル200の絶縁被覆202部分を固定的に支持するケーブル固定手段について説明する。図5(a)は端子部材の正面図であり、(b)は側面図である。図6は端子部材の正面図であり、(a)は比較的細いケーブルを接続した例を示し、(b)は比較的太いケーブルを接続した例を示す図である。
ケース23の他端部23bに設けられたケーブル固定手段70は、ケーブル挿入口24の上部に配置されたケース側ケーブル固定片71と、ケース23の外側面に回動自在に設けられた回動支持部材76によって支持されてケーブル挿入口24に対して挿抜自在に構成された可動ケーブル固定片75とを有する。
ケース側ケーブル固定片71は概略逆U字形であり、下側に設けられた凹所72内においてケーブル200の絶縁被覆202部分を保持する。可動ケーブル固定片75は、回動支持部材76に固定された基端部75aに対して、ケーブル挿入口24に挿入される先端部75bが徐々に細くなる先細り形状である。
ケース側ケーブル固定片71と可動ケーブル固定片75とは、共に、弾性を有するゴム、或いは変形可能なやや固めのスポンジ等から構成されている。ケーブル固定手段70は、図3(a)や図6(b)に示すように、ケース側ケーブル固定片71と可動ケーブル固定片75との間で絶縁被覆202を挟んでケーブル200を固定する。このとき、可動ケーブル固定片75のケーブル挿入口24内への挿入深さは、保持するケーブル200の太さに応じて決定される。両固定片71、75はケーブル200を挟む際に弾性変形して強固にケーブル200を固定する。
なお、ケース23に比較的細いケーブル200が挿入される場合は、図6(a)に示すように、絶縁被覆202は、ケース側ケーブル固定片71に接触しないため、ケーブル固定手段70によって絶縁被覆202を固定することは困難である。しかし、ケーブル200が軽量であるため、ケーブル固定手段70で固定しなくても、図7(a)に示すように、挟圧手段31のみによって脱落しない程度に保持可能である。
〔挟圧状態の説明〕
ケース内部におけるケーブルの挟圧状態について説明する。
図7は、図4(b)に対応する断面図であり、(a)は挟圧手段が比較的細いケーブルを挟圧保持した状態を示し、(b)は挟圧手段が比較的太いケーブルを挟圧保持した状態を示す図である。なお、図7には、入口側挟圧手段31Aのみを示しているが、奥側挟圧手段についても同様である。
図示するように、入口側挟圧手段31Aは、ケーブル200の心線を固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38との間で挟圧、保持する。固定挟圧凹所34と可動挟圧凹所38の曲率半径は、挟圧しうる心線201の曲率半径よりも大きく構成されており、太さの異なる心線201を安定して挟圧、保持する。
このように端子部材20は、太さの異なるケーブルを挟圧保持することができるように構成されている。例えば端子部材20は、心線201の直径が0.4mm、絶縁被覆202を含む外径が0.9mm程度のプリント局内ケーブルと、心線201の直径が1.8mm絶縁被覆202を含む外径が3.4mm程度のIV電線(2゜)の何れも接続可能に構成される。
〔導通試験口〕
図5(a)に示すように、ケース23の正面には導通試験口26が貫通形成されている。導通試験口26は、ケース23の内外空間を連通させる孔である。導通試験口26からケース23内に導通試験用プローブ(不図示)を挿入することにより、ケース23内の心線201にプローブを接触させて、各種の導通試験を実施することができる。
〔端子部材間の接続について〕
図3(a)に示すように、第一端子部材20Aは、第二端子部材20Bに向けて突出する第一軸支部27Aを有する。第一軸支部27Aには、共通軸13が挿通される第一挿通孔28Aが貫通形成されている。第二端子部材20Bは、第一端子部材20Aに向けて突出する第二軸支部27Bを有する。第二軸支部27Bには、共通軸13が挿通される第二挿通孔28Bが貫通形成されている。
共通軸13は、第一軸支部27Aの第一挿通孔28Aと第二軸支部27Bの第二挿通孔28Bとを連通させた状態にて、両孔に跨がって挿通される。この状態において、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bは共通軸13周りに自在に、且つ個別に回動する。
〔導通切替手段、接触子〕
第一軸支部27Aと第二軸支部27Bとの対向面には、導通切替手段60が設けられている。導通切替手段60について図3(b)及び図8に基づいて説明する。図3(b)は共通軸と接触子との関係を示す上面図である。図8(a)〜(d)は、第一及び第二端子部材の位置と導通切替手段を構成する接触子の接触状態との関係を示す模式図である。
導通切替手段60は、第一端子部材20Aに接続された第一ケーブル200Aと、第二端子部材20Bに接続された第二ケーブル200Bとの電気的な接続をオンオフする手段であり、第一端子部材20A及び第二端子部材20Bが図2(a)に示す初期位置にある時には両端子部材を導通させる一方で、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの少なくとも一方が図2(b)に示す退避位置にある時には両端子部材を非導通とする。
導通切替手段60は、第一端子部材20Aに形成された第一接触子61Aと、第二端子部材20Bに形成された第二接触子61Bとを備えている。第一接触子61Aは第二軸支部27Bと対向する第一軸支部27Aの一面(ここでは上面)に形成され、第二接触子61Bは第一軸支部27Aの一面と対向する第二軸支部27Bの一面(ここでは下面)に形成されている。
図8に示すように、第一接触子61Aは、共通軸13周りに円弧状に形成されている。第二接触子61Bは、第二端子部材20Bの他端部23b側から共通軸13の軸心に向かって直線状に形成されている。第一端子部材20Aが初期位置にあるときに、第一接触子61Aが第二接触子61Bと接触する部位は、初期位置から退避位置への回動方向上流側端部に設けられている。
図8(a)には、第一接触子61Aと第二接触子61Bが共に初期位置にある場合を示している。この場合は、第一接触子61Aと第二接触子61Bとが導通し、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bとが導通(オン)となる。
図8(b)は、第一接触子61Aが退避位置にあり、第二接触子61Bが初期位置にある場合を示している。図8(c)は、第一接触子61Aが初期位置にあり、第二接触子61Bが退避位置にある場合を示している。図8(d)は、第一接触子61Aと第二接触子61Bが共に退避位置にある場合を示している。図8(b)〜(d)の何れの場合も、第一接触子61Aと第二接触子61Bとは接触せず、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bとが非導通(オフ)となる。
なお、接触子の配置や形状は、これに限られるものではない。例えば第一接触子61Aと第二接触子61Bの形状を入れ替えても良い。また、図示する第一接触子61Aは、共通軸13を約180度取り囲むように形成されているが、第一接触子61Aと第二接触子61Bとが共通軸13を夫々約90度ずつ取り囲むように構成する等してもよい。また、両接触子が共通軸13の周囲に直線的に伸びるような形状であってもよい。
〔回動阻止手段〕
回動阻止手段について、図1及び図9に基づいて説明する。図9は、回動阻止手段について説明する図であり、(a)は端子台の上面図であり、(b)は端子台の側面図である。
端子台1は、第一端子部材20A及び第二端子部材20Bが初期位置にあるときに、第一端子部材20A及び第二端子部材20Bの回動を阻止する回動阻止手段80を備えている。
回動阻止手段80は、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの双方が初期位置にあるときに、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの前面に跨がって添設される回動阻止板81を備えている。回動阻止板81が添設される第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの面は、両端子部材が初期位置から退避位置に移動する際の移動方向下流側の側面である。
回動阻止板81は、共通軸13と交差(直交)する方向を軸とするヒンジ82によって、ベース10の支持部11に回動自在に軸支されている。回動阻止板81は、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの前面に添設されて両端子部材の回動を阻止する回動阻止位置と、両端子部材の前面から離間して両端子部材の回動を許容する回動許容位置との間を変位する。回動阻止板81は、回動を阻止又は許容する端子部材の直上にある支持部11によって支持されており、端子部材の前面に垂下した姿勢が回動阻止位置である。また、略水平な姿勢を取るときに端子部材の回動を許容する。
回動阻止板81は回動阻止位置にあるときに、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bが回動しようとしても、容易には変形しない絶縁材料から構成される。
回動阻止位置にあるときに第一端子部材20Aと第二端子部材20Bの夫々の導通試験口26と対向する回動阻止板81の部位には、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bに向けてストッパ83が突出形成されている。ストッパ83は、ゴム等の弾性変形可能な素材から構成されている。ストッパ83は、回動阻止板81が回動阻止位置にあるときに、導通試験口26に挿入される。このとき、ストッパ83は弾性変形して、回動阻止板81の回動許容位置に向けての回動を効果的に阻止する。
なお、ストッパ83は、回動阻止板81と同一の素材から回動阻止板81と一体的に形成されてもよい。
また、回動阻止板81は、その前面に回線面を表示した場合には、第一端子部材20Aと第二端子部材20Bが中継する回線名を表示する回線名表示板としても機能する。
〔回路の接続又は開放、及び導通試験〕
本実施形態に係る端子台1は、端子部材20を回動させることにより、容易に回路の接続又は開放が可能である。従って、回路の一部を開放させた導通試験を容易に行うことができる。
この場合は、まず回動阻止板81を回動阻止位置から回動許容位置まで回動させる(図9参照)。続いて、端子対21を構成する2つの端子部材20のうち、導通試験用プローブ(不図示)を挿入する導通試験口26が設けられた端子部材20は初期位置のままとし、他方の端子部材20を退避位置まで回動させる(図2(b)参照)。少なくとも一方の端子部材20を退避位置に移動させることで、図8に示すように接触子61間の導通が解除される。従って、ケーブル200を取り外すことなく回路を開放させて、所望の導通試験等を実施することができる。
〔回路の接続又は開放、及びケーブルの着脱〕
また、端子部材20を退避位置まで回動させた場合には、ケーブル挿入口24を正面に向けることができるので、ケーブル200を着脱する際の作業効率が向上する。また、端子部材20が退避位置にあるとき、作業対象であるケーブル200は、作業対象ではない他の端子部材(及び/又は、他のケーブル)と明確に分離されるため、ケーブル200着脱作業中に他のケーブルを誤って外したりする恐れがなく、他のケーブルと接触する危険性がないため、安全にケーブル200の着脱作業を実施することができる。
〔実施態様例と作用、効果のまとめ〕
<第一実施態様>
本態様に係る端子台1は、共通軸13を有する軸支部27A、27Bにより初期位置と退避位置との間で個別に回動自在に軸支された第一端子部材20A、及び第二端子部材20Bと、第一端子部材、及び第二端子部材の軸支部を回避した部位に夫々設けられて、ケーブル(第一ケーブル200A、第二ケーブル200B)を夫々着脱自在に接続する接続部30と、軸支部に配置されて、第一端子部材に接続された第一ケーブルと第二端子部材に接続された第二ケーブルとの電気的な接続をオンオフする導通切替手段60と、を備え、導通切替手段は、第一端子部材、及び第二端子部材が初期位置にある時には両端子部材を導通させる一方で、第一端子部材と第二端子部材の少なくとも一方が退避位置にある時には両端子部材を非導通とすることを特徴とする。
本態様によれば、第一端子部材と第二端子部材が初期位置と退避位置との間で個別に回動して電気的な接続をオンオフするので、作業性が向上する。
<第二実施態様>
本態様に係る端子台1において、導通切替手段60は、第一端子部材20A、及び第二端子部材20Bの各軸支部27A、27Bに夫々形成された接触子61A、61Bを備え、少なくとも一方の接触子61Aは共通軸13の周りに円弧状に形成されており、且つ両端子部材が初期位置にあるときに他方の接触子61Bと接触する部位は、初期位置から退避位置への回動方向上流側端部に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、少なくとも一方の接触子については、他方の接触子と接触する部位が初期位置から退避位置への回動方向上流側端部に位置するので、少なくとも一つの端子部材を退避位置に移動させる(下流側へ回動させる)ことにより、両端子部材の電気的な接続をオフにできる。
<第三実施態様>
本態様に係る端子台1において、各端子部材20A、20Bは、一部が軸支部27A、27Bによって回動自在に軸支されると共に、内部に接続部30が配置された絶縁性のケース23を備え、ケースの他部側面には、接続部に向けてケーブル200を挿入するケーブル挿入口24が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、端子部材を共通軸回りに回動させることで、ケーブル挿入口を正面に向けることができるので、ケーブルを着脱する際の作業効率が向上する。
<第四実施態様>
本態様に係る端子台1において、各端子部材20A、20Bの接続部30は、対向配置されてケーブル200を挟圧する一対の挟圧部材33、37と、一方の挟圧部材を他方の挟圧部材に対して接離自在に支持する接離手段50と、を備え、何れかの挟圧部材は、ケーブルとの接触面に導通切替手段60と導通した接続導体65を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、接離手段によって挟圧部材間に隙間を形成してケーブルを挿入し、挿入したケーブルを一対の挟圧部材によって挟圧すれば端子部材へのケーブルの接続が完了するため、作業が簡便に行える。
<第五実施態様>
本態様に係る端子台1は、第一端子部材20A及び第二端子部材20Bが初期位置にあるときに、第一端子部材及び第二端子部材の回動を阻止する回動阻止手段80を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、端子部材の回動による意図しない回路の切断を防止できる。
1…端子台、10…ベース、11…支持部、13…共通軸、20…端子部材、20A…第一端子部材、20B…第二端子部材、21…端子対、23…ケース、23a…一端部、23b…他端部、24…ケーブル挿入口、25…挿通孔、26…導通試験口、27A…第一軸支部、27B…第二軸支部、28A…第一挿通孔、28B…第二挿通孔、30…接続部、31…挟圧手段、31A…入口側挟圧手段、31B…奥側挟圧手段、33…固定挟圧部材、34…固定挟圧凹所、37…可動挟圧部材、38…可動挟圧凹所、39…ガイド凹所、50…接離手段、51…押圧体、51a…脱落防止ストッパ、52…押圧ボタン、53…コイルバネ、54…ガイド軸、60…導通切替手段、61…接触子、61A…第一接触子、61B…第二接触子、65…接続導体、70…ケーブル固定手段、71…ケース側ケーブル固定片、72…凹所、75…可動ケーブル固定片、75a…基端部、75b…先端部、76…回動支持部材、80…回動阻止手段、81…回動阻止板、82…ヒンジ、83…ストッパ、200…ケーブル、200A…第一ケーブル、200B…第二ケーブル、201…心線、202…絶縁被覆

Claims (5)

  1. 共通軸を有する軸支部により初期位置と退避位置との間で個別に回動自在に軸支された第一端子部材、及び第二端子部材と、
    前記第一端子部材、及び前記第二端子部材の前記軸支部を回避した部位に夫々設けられて、ケーブルを夫々着脱自在に接続する接続部と、
    前記軸支部に配置されて、前記第一端子部材に接続されたケーブルと前記第二端子部材に接続されたケーブルとの電気的な接続をオンオフする導通切替手段と、を備え、
    前記導通切替手段は、前記第一端子部材、及び前記第二端子部材が前記初期位置にある時には前記両端子部材を導通させる一方で、前記第一端子部材と前記第二端子部材の少なくとも一方が前記退避位置にある時には前記両端子部材を非導通とすることを特徴とする端子台。
  2. 前記導通切替手段は、前記第一端子部材、及び前記第二端子部材の前記各軸支部に夫々形成された接触子を備え、少なくとも一方の接触子は前記共通軸の周りに円弧状に形成されており、且つ前記両端子部材が前記初期位置にあるときに他方の接触子と接触する部位は、前記初期位置から前記退避位置への回動方向上流側端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子台。
  3. 前記各端子部材は、一部が前記軸支部によって回動自在に軸支されると共に、内部に前記接続部が配置された絶縁性のケースを備え、
    前記ケースの他部側面には、前記接続部に向けて前記ケーブルを挿入するケーブル挿入口が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の端子台。
  4. 前記各端子部材の前記接続部は、対向配置されて前記ケーブルを挟圧する一対の挟圧部材と、一方の前記挟圧部材を他方の前記挟圧部材に対して接離自在に支持する接離手段と、を備え、
    何れかの前記挟圧部材は、前記ケーブルとの接触面に前記導通切替手段と導通した接続導体を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の端子台。
  5. 前記第一端子部材及び前記第二端子部材が前記初期位置にあるときに、前記第一端子部材及び前記第二端子部材の回動を阻止する回動阻止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の端子台。
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